グラオザム

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グラオザム - (2023/10/30 (月) 05:52:17) のソース

初出:第147話
名前の初出:第614話

声(黒ずくめ役/ドラマCD第1弾):浜田賢二&footnote(この時点ではキャラの名前が明かされておらず、兼役モブ扱いのためキャスト一覧にも表記なし/ふぁんぶっく2 「本好きの下剋上」ドラマCDアフレコレポート)
声(ドラマCD第8弾):堀内賢雄

声(TVアニメ第3期):堀内賢雄&footnote(アニメ版では「ゲルラッハ子爵」表記)

**概説
エーレンフェストの南東の地・[[ゲルラッハ子爵領>エーレンフェストの領地#ゲルラッハ子爵領]]を治める[[ギーベ]]。
[[アウブ・エーレンフェスト]]からギーベ・ゲルラッハを任じられた人物は作中に二名いる。
二人目が殺害された後、新たに三人目が任命されたのか、[[ヴィルフリート]]成人まで&footnote(番外編12話)保留扱いにされているのかは不明。

**ギーベ・ゲルラッハの一覧
+本稿の人物
+[[ライゼガング系>用語一覧#ライゼガング系]]の貴族(三年間の試用期間を経て正式に任じられる予定だったが&footnote(第529話 周囲の変化と春を寿ぐ宴)、試用期間中にグラオザムに殺害される&footnote(第617話 ゲルラッハの戦い その3))

**家族構成
妻:[[ロイエーア]] ([[ゲオルギーネ]]に名を捧げている)
 息子:&footnote(書籍版第四部Vの初版第一刷でのみ、プロローグにて、シドニウスと記載されている。電子版では名前が削除されたことから、長男にギーベ・ヴィルトルの名を貰ったのではなく、単純な誤記と考えられる) (13年夏に[[ゲオルギーネ]]に名を捧げた)
  孫:(洗礼前、洗礼時に上級貴族並の魔力を示せれば上級貴族に昇格出来た)&footnote(書籍版第四部Vプロローグ)&footnote(13年冬の粛清時に死亡、ふぁんぶっく6 Q&A)
 息子:[[ヤンリック]] (13年夏に[[ゲオルギーネ]]に名を捧げた)
 息子:[[マティアス]]

母:([[ガブリエーレ]]の上級側仕え)&footnote(第534話 加護の再取得 後編)
 妹:[[ゼルティエ]]&footnote(書籍版第四部VIII 登場人物 他領の貴族)&footnote(バルトルト達の母との姉妹順は不明)
 妹:
  甥:[[バルトルト]]
  姪:[[カサンドラ]]
  姪:[[ティベルタ]]

**容姿
髪の色:紫&footnote(ふぁんぶっく4 キャラクター設計資料)
&color(#8B52A1,#8B52A1){000000000}
瞳の色:灰色
&color(#999999,#999999){000000000}
09年冬時点では、上背はそこそこあるが、腹が少しばかりたるんでいる&footnote(第272話)
12年春には、腹が締まって体つきが変わってきている&footnote(書籍版第四部V プロローグ)

**地位
階級:中級貴族
職種:文官&footnote(第452話 聖典の行方)、子爵、[[ギーベ]]・ゲルラッハ→アーレンスバッハ貴族→ギーベ・ゲルラッハ&footnote(アウブの承認はないが館の礎を染め変えてギーベに復帰している、第616話 ゲルラッハの戦い その2)

**年齢と属性関連
-ローゼマインとの学年差:+29&footnote(ふぁんぶっく4 キャラクター設計資料・書籍版第四部Ⅷのイラスト登場時=13年夏時点で40歳、かつ、冬生まれ)
-誕生季:冬&footnote(ふぁんぶっく4 キャラクター設計資料)

**影武者
本人の影武者が三人は存在する。&footnote(第617話 ゲルラッハの戦い その3「……グラオザムには影武者が三人はいましたから」)
+15年春にエーレンフェストの神殿に押し入ろうとした影武者(戦闘特化のシュミル達に切り伏せられた&footnote(第620話 それぞれの武勇伝 その1))
+15年春に西門から入ろうとしたが、兵士達から汚物攻撃を受け[[ギュンター]]班長から蹴り飛ばされ[[ローゼマイン]]のお守りで爆散した影武者&footnote(第621話 それぞれの武勇伝 その2)
+15年春に北門にて[[ヴィルフリート]]に捕らえられた影武者&footnote(第622話 それぞれの武勇伝 その3)

**グラオザム視点の回
書籍版第五部Ⅸ プロローグ

**作中での活躍
[[ゲオルギーネ]]に[[名捧げ]]した&footnote(第456話 閑話 選択の時「兄上は今回の来訪で二人ともゲオルギーネ様に名を捧げた。一生をゲオルギーネ様に尽くすのだろう。父上のように。」)、[[旧ヴェローニカ派>組織#旧ヴェローニカ派]]の中心にいる貴族。&footnote(第376話)
アーレンスバッハから[[ガブリエーレ]]と共にエーレンフェストへやってきた上級側仕えの母から生まれ、上級並みの力を持っていてもライゼガングに頭を押さえられていたため、色々と思うところがあった。&footnote(第534話 加護の再取得 後編)
[[神殿長>ベーゼヴァンス]]と交流が深く、貴族ではない彼を上位の者として扱っていた。&footnote(書籍版第ニ部IV プロローグ)
自分の親族やヴェローニカ派しかいないようなプライベートの場では公然と[[ローゼマイン]]の事を平民と蔑んでいた。ちなみに、ここでいう平民とは神殿育ちの者(貴族の血をひいている青色神官でも平民)への総称であり、ベーゼヴァンスはもちろんシキコーザなども対象となりうるが、グラオザムが本当にローゼマインが下町育ちの平民であると知っていたかは不明。&footnote(ふぁんぶっく7 Q&A)。
[[身食い>魔力#身食い]]や兵士を従属させ、使い捨てている。&footnote(第456話 閑話 選択の時)

ジルヴェスターの洗礼式と同時に、次期領主取り消しとみなされて婚約を解消された失意のゲオルギーネを側近の一人として精神的に支えた。
彼女が補佐するに値する人物でなければジルヴェスターを次期領主として仰げないと訴え、次期領主教育を施すことを提案する。
ゲオルギーネが行う”教育”から逃げ出すジルヴェスターに見切りを付け、排除する方向で動き始める。
ヴェローニカをお手本に裏切れない味方を増やし立場を固めるため、忠実な側近を得る手段として名捧げがあることを教え、ジルヴェスターがシュタープを手に入れる前に名捧げ側近を確保するよう助言。
自分の名をゲオルギーネに捧げつつ、ヴェローニカ派の同世代貴族の中から、年齢(寿命)の関係でヴェローニカに名捧げすることをためらっている人物の情報を集め、側近に取り込めるよう尽力した。&footnote(書籍版第五部VIII エピローグ)

[[マイン]]の[[青色巫女見習い>青色神官]]時代、[[祈念式>暦#祈念式]]の際の[[ライゼガング伯爵>ギーベ・ライゼガング]]家の襲撃への関与が疑われる。&footnote(第147話 襲撃)
(実際、ビンデバルト伯爵らとマイン誘拐についての密談を行っており、計画に関与していた。&footnote(書籍版第ニ部IV プロローグ))

「エーレンフェストの礎へ至る道を見つけてしまったようだ」という意のゲオルギーネからの手紙を受け、名を捧げた十名程と共に、迎え入れやすい地盤作りを画策する。
領主一族や側近の能力を試した上で今の地盤の脆さを示して中立派を取り込み、また[[ヴィルフリート]]に汚点を付けてから救う事で、[[領主>ジルヴェスター]]を苦しめつつもヴィルフリートおよび旧ヴェローニカ派を取り込む為、白の塔事件の計画を練った。一方で、「誰にとっても利益にならず、嫌がらせが目的」と結論づけられるほど、ジルヴェスター陣営の見解では利益が乏しい企みであった模様&footnote(実際、ヴェローニカが排除され斜陽気味かつ自派閥唯一にして旗頭の領主候補生ヴィルフリートを欠いたヴェローニカ派の援護が本当に処罰を覆せるほどの力となれるのか、援護が成功してもヴィルフリートが嵌めた元凶に対して恩を感じるのかなどの問題がある)。
[[領主の側近>側近#ジルヴェスターの側近]]から聞いた[[フェルディナンド]]の優秀さを警戒し、不在である収穫祭の時期に決行する事となり、ギーべである自分は直接ゲオルギーネの為に動けない事を悔しがった。&footnote(書籍版第三部IV エピローグ)
結局、ローゼマインが中心となってヴィルフリートを救済し、中立派も流行発信などによって切り崩されたため、ヴィルフリートは旧ヴェローニカ派を敵視するようになり、派閥は弱体化することとなった。

[[ジョイソターク子爵]]に[[ビンデバルト伯爵]]の私兵を譲渡しており、私兵は9年冬の[[ローゼマイン]]襲撃に使われたため関与を疑われ、尋問を受ける。&footnote(第272話 閑話 洗礼式の日のおじい様 後編)
(後日、ゲルラッハ領での直接対決の際、ローゼマインの騎獣を直接襲った男本人の声だとローゼマインが認識し、グラオザム自身もローゼマインの騎獣に見覚えがある発言をしている。ただし、前述の祈念式中にギーべ・ゲルラッハとして挨拶をした男とは声が違っており、そちらは影武者の1人だったと示唆されている&footnote(第617話 ゲルラッハの戦い その3)。その場合、本人が祈念式襲撃の際にどの様に動いていたかは不明。&footnote(馬車を覆った闇の結界については、作中の推測通り「攻撃前に他領に逃げた他領の貴族」、ビンデバルト伯爵から魔術具を与えられた下級貴族並の魔力を持つ身食い兵、攻撃前にアウブの守護を受けたグラオザムの可能性がある。この内、他領の貴族であるビンデバルト伯爵は襲撃を行った身食い兵が帰って来なかったと発言(書籍版第ニ部IV プロローグ)しており、エーレンフェスト内のギーべの館には滞在していたが(ふぁんぶっく2 Q&A)、現場にいた可能性は低い))

グラオザム夫婦が共にゲオルギーネに名捧げしていることもあって、マティアスの兄二人は13年夏にゲオルギーネに心酔して名捧げを行った。
その際、ゲオルギーネがエーレンフェストの礎を手に入れ、アウブとして必ず戻ってくると宣言した為、感極まって言葉を詰まらせ、珍しく喜びに満ちた姿を見せた。
一方で、マティアスには期待せず目をかけていなかったためか、マティアスは自身の判断のもと名捧げを逃れた。&footnote(第456話 閑話 選択の時)

疑わしくても証拠がないため処分できずにいたが&footnote(第272話 閑話 洗礼式の日のおじい様 後編)、13年秋の聖典盗難事件の[[エグモント]]の記憶&footnote(第450話 それぞれが見たもの)や同冬にマティアスよりもたらされた密会の証言&footnote(第456話 閑話 選択の時)により証拠が揃い、粛清が決まった。
しかし、捕縛するために踏み込んだ[[ボニファティウス]]に気が付いたところで自爆し、証拠になりそうなものは腕しか残さなかった。&footnote(第472話 儀式の研究と粛清の報告)
死亡を疑う[[ボニファティウス]]の発言により、[[メダル>魔術具と神具#登録証]]を使った処刑が行われたため、[[シュタープ>魔力#シュタープ]]を失う。&footnote(第523話 領主一族の会議 前編)
アーレンスバッハへと逃れ、アーレンスバッハ貴族として登録され&footnote(第617話 ゲルラッハの戦い その3)、再びゲオルギーネに直接仕える事となった。&footnote(第521話 閑話 ディートリンデ様の側仕え)

15年春の[[エーレンフェストの礎争奪戦>エーレンフェストとアーレンスバッハの礎争奪戦]]では、各地の陽動のため影武者を配置する。
ギーベの館に設置されている、緊急時に騎士団を移動させるための転移陣の存在を知らなかったため&footnote(ギーベはおろか、アウブやアウブ教育を受けた領主候補生ですら知らなかった/第600話 転移陣、書籍版第五部VIII「エピローグ」、書籍版第五部VIII「ギーベ・キルンベルガ 動いた国境門」、書籍版第五部VIII「ブリギッテ イルクナーの戦い」)、陽動の第一弾としてイルクナーへ侵攻し、1日か2日ほど空けてゲルラッハで第二弾の騒動を引き起こせばボニファティウスを城から誘き出せ、騎士団が騎獣で移動する時間を考慮すればゲオルギーネのために十分な時間が稼げると判断していた。&footnote(書籍版第五部VIII エピローグ)
グラオザム本人はボニファティウスに対抗するため己の体の半分以上を魔術具にし、銀の布でゲルラッハの館の結界を通り抜け&footnote(書籍版第五部IX プロローグ)、後釜のギーベ・ゲルラッハを殺害し、館の礎を奪って籠城した。
そこでボニファティウスを迎え撃つ事を想定していたが、現れたのは暗殺したはずの[[フェルディナンド]]に加え、[[ローゼマイン]]や[[ハンネローレ]]たちだった。
館周辺で戦う騎士達へ[[即死毒>薬と毒#即死毒]]を放ち、味方の旧ベルケシュトックの騎士達ごと[[ゲルラッハ騎士団長]]らを殺害する。
ローゼマインを平民上がりの戦力外と見なし、その騎獣も蔑んでいたが、それらに魔術具や罠などが無効化された。
魔術具で敵の魔力を利用して圧倒するが、祝福を与えられた[[マティアス]]が徐々に互角の戦いをするようになり、漸くローゼマインを邪魔な敵戦力として認識する。
命惜しさで平民の主に仕えるなど情けないとマティアスを蔑んだが、ゲオルギーネと違い部下の心身を案じて助け忠誠に報いてくれる最高の主であると返された。主に見返りを望むなど自身の忠誠を見くびる発言だと目の色が変わるほどの怒りを見せた。思い違いをするなとあるように&footnote(書籍版第五部IX グラオザムとの対峙 加筆箇所)、グラオザムは忠誠に見返りなど必要はなく後悔もなく、主であるゲオルギーネに心から尽くしていた。なぜとの問いには、義務による名捧げで後悔しているのではないかと思いたかったマティアス&footnote(CD8特典SS)が理解できるとも思えず、今更説明する気もなかったと思われる&footnote(書籍版第五部IX グラオザムとの対峙 加筆箇所)。
速度を最大限に強化した動きでマティアスにとどめを刺そうとするが、その攻撃はお守りに弾かれ、マティアス本人も窓から屋外へ弾き出される。それによりマティアスは窮地を脱した&footnote(CD8特典SS お守りはフェルディナンドのレシピを参考にハルトムートが作製)
即座にローゼマインの騎獣から魔力を奪い始めるが、規格外の魔力によって魔力飽和を起こし、魔術具の義手が金粉化してしまう。
館の礎を書き換えたフェルディナンドの号令で侵入したローゼマインの護衛騎士達から黒の武器の一斉攻撃を受け、戦死した。
身食いを影武者や私兵として利用していたが、おそらくはグラオザムが用意したゲオルギーネの影武者の動きによってジルヴェスターが生き延びる結果となり、主であるゲオルギーネも討たれた。
ローゼマインの規格外といえる能力に関する情報を得ていたにも関わらず、平民が貴族を超える能力を持つなどの自身に不都合な現実からは目を背けていたのかジルヴェスターやフェルディナンドの傀儡と見て、土壇場となるまでその実力を認めないなどの認識不足が敗因となった。
**経歴
前28年冬 誕生
前21年冬 洗礼
前18年冬 貴族院入学
前13年冬 成人。貴族院卒業。
前11年頃 [[ゲオルギーネ]]に[[名捧げ]]し、ヴェローニカ派同世代の中からヴェローニカに名捧げしていない者の情報を提供する。&footnote(正確な時期は不明だが、ジルヴェスターが次期エーレンフェストとして確定する前(※要出典)/洗礼式でジルヴェスターの次期領主が決定し(前12年)ゲオルギーネが婚約を解消された頃(前11年)に名を捧げている、書籍版第五部VIII エピローグ)
08年春 [[祈念式>暦#祈念式]]で自領に訪れた青色巫女見習いの[[マイン]]と[[フェルディナンド]]から挨拶を受け、小聖杯の受け渡しを行う&footnote(第147話 フェルディナンドは見ているが、マインはグラオザムの顔を見ておらず、声だけ聞いている。後日、本人と声が違ったとローゼマインは認識している(第617話))
    マインを誘拐する為、[[ビンデバルト伯爵]]から借り受けた[[身食い兵>用語一覧#身食い兵]]を使い&footnote(書籍版第ニ部IV プロローグ)、[[ライゼガング>エーレンフェストの領地#ライゼガング伯爵領]]の夏の館で襲うも失敗する。&footnote(第147話)
    関連し、[[ベーゼヴァンス]]を招き、ビンデバルト伯爵、[[ザイツェン子爵]]、[[ダールドルフ子爵夫人>グローリエ]]らと、[[グラーツ男爵]]の[[夏の館>用語一覧#夏の館]]で密談する。&footnote(書籍版第ニ部IV プロローグ)
09年夏 ゲオルギーネから手紙を受け取り、自身の夏の館にダールドルフ子爵夫人ら十名程を集め、収穫祭の時期に合わせた白の塔事件の計画を練る。&footnote(書籍版第三部IV エピローグ)
09年冬 [[ジョイソターク子爵]]にビンデバルト伯爵の身食い兵を譲渡する。&footnote(第272話)
    冬の洗礼式にて、ローゼマインを襲い[[薬>薬と毒#魔力の流れを悪化させる薬]]を飲ませ、連れ去ろうとするが失敗する。&footnote(第268話 ローゼマインはグラオザムの顔を見ていないが、後日、主に声でグラオザム本人だったと認識する(第617話)。また、ゲオルギーネから教わった大広間からの抜け道を使用したと作中で推測されている(第272話))
    襲撃に関して[[ジルヴェスター]]夫妻、[[カルステッド]]、[[ボニファティウス]]、[[フェルディナンド]]らから尋問を受ける&footnote(第272話 祈念式の挨拶時の声との違和感をフェルディナンドが感じていないが、こちらも影武者なのか、単に声まで覚えていなかったのかは不明)
13年夏 自身の夏の館で、ゲオルギーネとゲオルギーネに名を捧げた者達とで密談する。&footnote(第456話、書籍第四部VIII「エピローグ」)
13年秋 [[ダールドルフ子爵夫人]]より、エーレンフェストの聖典の鍵を受け取り、[[ベティーナ]]へと送る。&footnote(第456話、第589話 後書き)
13年冬 捕縛され証拠となることを避けるため、自爆を偽装して逃亡。&footnote(第472話 儀式の研究と粛清の報告)
    エーレンフェストのメダルは廃棄されシュタープを失うが&footnote(第523話 領主一族の会議 前編)、アーレンスバッハ貴族として登録される。&footnote(第617話 ゲルラッハの戦い その3)
14年春 左手に義手の魔術具をした側近としてゲオルギーネに仕える。&footnote(第521話 閑話 ディートリンデ様の側仕え)
15年春 ゲオルギーネのエーレンフェスト礎争奪に参加する。
    陽動作戦か土地勘のあるゲルラッハ領に旧ベルケシュトック騎士団・ギーベ軍とともに侵攻し土地の魔力を奪う。&footnote(第615話 ゲルラッハの戦い その1)
    ギーベ・ゲルラッハの夏の館の制圧に成功し、混戦する戦場に向けて毒を散布した。&footnote(第616話 ゲルラッハの戦い その2)
    フェルディナンドがギーベの礎を書き換えたことにより、ローゼマインの護衛騎士達によって討たれた。&footnote(第618話 ゲルラッハの戦い その4)

**作者コメント
【[[2017年 06月08日 活動報告 2017/06/21 感想返し>http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/1742993/]]】
グラオザムは優秀ですよ。
この時(09年夏、白の塔事件計画の会合時)はトルークを使っていません。この後、計画を聞いたゲオルギーネから送られてきます。
最初の餌食は第三部Ⅴで馬鹿なことをする貴族です。(※[[ジョイソターク子爵]]だと思われる)
&b(){>かつてのゲオルギーネのジルへの嫌がらせに加担していたのか}
そうですね。ゲオルギーネと一緒に計画する方でした。
&b(){>策略はグラオザムでゲオルギーネ本人の能力は並レベル?}
優秀さを出したところでアーレンスバッハの第一夫人がアウブ・エーレンフェストにはなれませんし、策略を立てるのは別にゲオルギーネの仕事ではありませんからね。
この時のゲオルギーネにとって大事なのは、言質を取らせずに自分の望む結果を得ることなのです。
【[[2018年 02月21日   Twitter>https://twitter.com/miyakazuki01/status/965967521856733184?s=46&t=Hu-x_wfV-gA9ZW8zNCbulA]]】
&b(){>キャラ設定}
敵役のゲオルギーネやグラオザムも多い。
**描写上の不整合
([[コメント>グラオザム/コメント]]の議論よりまとめ)
ゲルラッハの礎を奪った際に「館の防衛機能を最高まで上げ」「血族、上位管理者である領主一族しか入れなく」したが(616話「ゲルラッハの戦い その2」)、マティアスが入れた以上(617話「ゲルラッハの戦い その3」)、血族であるグラオザム本人でなければならない。しかしこのグラオザムは「右手で[[シュタープ>魔力#シュタープ]]を振るった」(617話「ゲルラッハの戦い その3」)と書いてあった。後から設定が追加され、「メダルを破壊されたため本物のグラオザムはシュタープを使えませんでした」(640話「アルステーデの話」あとがき)とされたので、これは影武者となり、どうあっても矛盾となった。これを整合させるため、617話でグラオザムの右手はシュタープを持っていない描写に改稿された&footnote(「活動報告」2016年11月24日 http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/1572756/)。
-それでも617話でグラオザムは光の網を使って[[コルネリウス]]から「見覚えがある」と反応されたままなので、やはりシュタープ無しなのは無理がある
--書籍版第五部IXでも改稿なし。グラオザムが268話と617話で使用した光の網が同一とすれば、グラオザムが数多く準備した魔術具の内の一つと解釈するべきかと思われる(260話でフェルディナンドが使用し、365話でおそらくシュタープから変化させる呪文があると判明した広範囲用の網の代用品のような物として文官が使用する魔術具だったという解釈)
-またグラオザムが617話で示した「オルドナンツ避け」も、325話(書籍版第四部III)に「シュタープを持っていない相手にオルドナンツは使えない」と明記されているため、「銀色の衣装をまとい[[オルドナンツ>魔術具と神具#オルドナンツ]]が届かないように」する必要も無かったことになり、筋が通らない
--書籍版第五部IXでも改稿なし。最大限に解釈を挟むのであれば、325話で示されたのは「神の意志を取得したことが無い者(平民・貴族の年少者)には届かない」という事実であり、メダル破棄でシュタープを失っても体内に取り込んだ神の意志は残り、オルドナンツはそちらを目標に到着できる、というもの
-そもそもグラオザムがゲルラッハの礎を奪取した時にシュタープ抜きだったら、魔力の染め替えに時間・経済的コストが掛かりすぎて、侵略戦術上の妨げとなるはず(礎からの魔力の抜き取りは魔術具で可能にしろ、抜きすぎる前に魔力を注がねば[[夏の館>用語一覧#夏の館]]である[[白い建物>文化#白の建物]]は崩壊する)
--書籍版第五部IXプロローグにて館の礎を書き換える場面の描写が追加。「ゲオルギーネに教わったやり方」で短時間で所有者を書き換えている。シュタープも必要なく、直接魔力を注いでいる。198話でローゼマインが小神殿の[[守りの魔術具>魔術具と神具#守りの魔術具]]に直接魔力を注いでいる様子と類似していると推察できる

**コメント
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