政変

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&b(){政変}(せいへん)とは、現ユルゲンシュミット国王であるツェント・[[トラオクヴァール]]が即位するまでの一連の争いのこと。 #contents() *&aname(政変に至った契機,option=nolink){政変に至った契機} 次期[[ツェント>ユルゲンシュミット国王]]となれないことに不満をもった前王の第一王子によって、[[魔術具のグルトリスハイト>魔術具と神具#魔術具のグルトリスハイト]]を継承した第二王子が殺害され、同時に[[グルトリスハイト]]を失ったことから始まる&footnote(第478話 王族からの依頼)(当時病床にあった前王も第二王子の死亡後に立て続けに死亡してしまっているが&footnote(書籍版 貴族院一年生「素晴らしきディッター」)前王も第一王子によって殺害されている&footnote(書籍版第五部Ⅹ エピローグ))。 次期王であった第二王子と病に臥していた前王を殺害し、グルトリスハイトを失った政変の元凶である第一王子を王と戴くことはできないと考える貴族が多かったことで、第三王子と第四王子も政変に巻き込まれた&footnote(書籍版第五部Ⅹ エピローグ)。 本来の王位継承は、競争によって最も魔力が高い者が選ばれるものであったが、長い歴史の中で親が選んだ者にグルトリスハイトの魔術具を継承するように変質しており、新たにグルトリスハイトを得る手段が失伝していたため、泥沼の戦いに突入することになった。 *&aname(前王の第一王子vs前王の第三王子,option=nolink){前王の第一王子vs前王の第三王子} -第二王子の死とグルトリスハイトの消失後、病床の王を挟んで誘致合戦と小競り合いのような武力衝突が続いていたが、グルトリスハイトがない為、跡継ぎを決められずにいた。&footnote(ふぁんぶっく4 Q&A) -王が亡くなった後に、第一王子と第三王子による短期決戦に突入した。&footnote(ふぁんぶっく4 Q&A) -第一王子が、第二王子の同母弟である第三王子がグルトリスハイトを持っているのではと考え、争いを仕掛けた。&footnote(第519話 エグランティーヌとの話し合い) -第三王子が勝利したが、それを受け入れられなかった第一王子派が第三王子とその家族を毒を用いて暗殺した。&footnote(第281話 夕食会と短期集中講座、書籍版第四部III書下ろし「卒業式と祝福の光」、ふぁんぶっく4 Q&A) -娘や孫達を殺されたクラッセンブルクが怒り狂い&footnote(第400話 頭の痛い報告書(二年)前編、書籍版第四部III書下ろし「卒業式と祝福の光」)、弔い合戦(報復)をした&footnote(ふぁんぶっく4 Q&A)。 **&aname(第一王子陣営,option=nolink){第一王子陣営} -[[ベルケシュトック>地理#ベルケシュトック]]:第一王子の母である前王の第二夫人の出身地 -他、不明(この陣営が政変後半の第四王子陣営となる) **&aname(第三王子陣営,option=nolink){第三王子陣営} -[[クラッセンブルク>地理#クラッセンブルク]]:第三王子の第一夫人は[[アウブ・クラッセンブルク>先代アウブ・クラッセンブルク]]の娘 **結果 正規手段では第三王子の勝利で決着。 その後の暗殺行為により、両者死亡となって、後継者未決に戻る。 *&aname(前王の第四王子vs前王の第五王子,option=nolink){前王の第四王子vs前王の第五王子} -第一王子と第三王子が共倒れしたため、それぞれの権力を後ろ盾に再度争うことになった。&footnote(第281話 夕食会と短期集中講座) -第四王子と乗り気ではなかった第五王子を担ぎ出す為の、長期に渡る誘致合戦や小さな武力衝突が続いた&footnote(ふぁんぶっく4 Q&A) -クラッセンブルクを後ろ盾とした[[第五王子>トラオクヴァール]]自身も何度も命の危険に晒されるほど、激しい戦いとなる。&footnote(第281話 夕食会と短期集中講座) -国を半分に割るほどの熾烈な争いになった。&footnote(第281話 夕食会と短期集中講座) -政変中は貴族院でも皆が常に隠し玉の魔術具や武器を持ち歩いているような、殺伐とした状況だった。&footnote(貴族院一年生「素晴らしきディッター」) -[[ダンケルフェルガーの領主候補生>マグダレーナ]]を第三夫人に娶ったことで大勢が決し、第五王子が勝利する。&footnote(第400話 頭の痛い報告書(二年) 前編) **&aname(負け組領地,option=nolink){第四王子陣営} 政変後に廃領となった領地&footnote(廃領時の面積順) -[[ベルケシュトック>地理#ベルケシュトック]] -[[ザウスガース>地理#ザウスガース]] -[[トロストヴェーク>地理#トロストヴェーク]] -[[シャルファー>地理#シャルファー]] 廃領は免れた負け組領地&footnote(15年春以前の領主会議序列順) -[[ベルシュマン>地理#ベルシュマン]]&footnote(ふぁんぶっく3) -[[フレーベルターク>地理#フレーベルターク]] -[[ノイエハウゼン>地理#ノイエハウゼン]]&footnote(ふぁんぶっく3) -[[リンデンタール>地理#リンデンタール]]&footnote(ふぁんぶっく3) -[[オースヴァルト>地理#オースヴァルト]]&footnote(ふぁんぶっく3) -[[クヴァントレープ>地理#クヴァントレープ]]&footnote(ふぁんぶっく3) **&aname(勝ち組領地,option=nolink){第五王子陣営} -[[クラッセンブルク>地理#クラッセンブルク]] -[[ドレヴァンヒェル>地理#ドレヴァンヒェル]] -[[アーレンスバッハ>アーレンスバッハの領地]]:領主第一夫人がドレヴァンヒェル出身 -[[ギレッセンマイアー>地理#ギレッセンマイアー]]:第五王子の第一夫人の出身地 -[[ハウフレッツェ>地理#ハウフレッツェ]]:第五王子の第二夫人の出身地 -[[ダンケルフェルガー>ダンケルフェルガーの領地]]:政変終盤に第三夫人を出した事で中立から立場変更 **&aname(中立,option=nolink){中立} -[[エーレンフェスト>エーレンフェストの領地]] -[[ロスレンゲル>地理#ロスレンゲル]]&footnote(ふぁんぶっく3) **結果 第五王子[[トラオクヴァール]]が勝利し、王に即位する。 *&aname(政変の影響,option=nolink){政変の影響} **&aname(領地の再編,option=nolink){領地の再編} -第四王子陣営に加わった負け組領地の内、大領地ベルケシュトックをはじめ4つの領地が取り潰される。 --潰された廃領地は勝ち組領地への褒賞として与えられたが、境界の引き直しが出来ないため暫定的な管理しかできず、結果的には負担となっている。 |BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):旧領名|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):管理者|h |ベルケシュトック|ダンケルフェルガーとアーレンスバッハに分割して統治| |ザウスガース|クラッセンブルク| |シャルファー|中央に吸収され王の直轄地が拡大する&footnote(第358話 領主会議の報告会、第656話 ランツェナーヴェの者達の扱いと褒賞)| |トロストヴェーク|中央に吸収され王の直轄地が拡大する&footnote(第358話 領主会議の報告会、第656話 ランツェナーヴェの者達の扱いと褒賞)| **&aname(粛清,option=nolink){粛清} 当初は、第四王子本人も含めた敗戦者や連座対象者の処置を白の塔入りや罰金で済まそうとしていたが、 [[トラオクヴァール]]の即位後にも[[ベルケシュトック>地理#ベルケシュトック]]が命を狙ってきたり、生まれたばかりの姫の命を盾に第四王子への譲位を迫る者が現れたりした為&footnote(貴族院一年生「閉架書庫と古い日誌」、この姫はトラオクヴァールの第二夫人の娘で、結局この際に命を落とした/2018年10月06日活動報告 10月11日返信)、 第四王子とその親族や後ろ盾の貴族に対して、何百人規模にもおよぶ&footnote(第649話)、大規模な粛清が行われた。&footnote(第281話 夕食会と短期集中講座) -負け組領地のアウブ夫妻と次期アウブ&footnote(貴族院一年生「閉架書庫と古い日誌」) --先代アウブ・フレーベルターク&footnote(第223話 奉納式)、他&footnote(アウブ・ベルケシュトック(第402話)、ザウスガース(第656話)、シャルファー(第656話)、トロストヴェーク(第656話)など) --政変時における次期アウブ・フレーベルターク&footnote(設定等まとめ ふぁんぶっく2 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン)、他 -ベルケシュトックの上層部&footnote(貴族院一年生「閉架書庫と古い日誌」) --上級貴族の夫、そこに降嫁していた[[先代アウブ・エーレンフェスト]]の姉([[ボニファティウス]]の妹)&footnote(2018年11月10日活動報告 11/12感想返しより、粛清対象になったと思われる https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/2167133/) -政変においてベルケシュトックに融通したり情報を流したりした者、したとされた者&footnote(貴族院一年生「閉架書庫と古い日誌」) --[[貴族院の図書館]]の上級司書三人&footnote(第310話 王子からの呼び出し)(ベルケシュトック出身&footnote(第652話 顔色の悪い王族 その1)) -婚姻や就職で他領の貴族となっていたベルケシュトック出身者&footnote(貴族院一年生「閉架書庫と古い日誌」) --アウブ・ベルケシュトックの妹([[アウブ・アーレンスバッハ>ギーゼルフリート]]の第二夫人)&footnote(第368話 アーレンスバッハの現状) --貴族院の教師達([[クレーメンス]]&footnote(第384話)を含む)&footnote(第298話/貴族院一年生「閉架書庫と古い日誌」) -跡目争いとは関係なさそうな、少しでも魔力の高い子が欲しいと色々な男と浮名を流した前王の王女や女孫&footnote(第281話/この王女はアダルジーザの実(=傍系王女)の可能性がある) -[[アダルジーザの離宮]]の住人の王族の姫君&footnote(SS19話/アダルジーザの実(=傍系王女)だと思われる) -[[アダルジーザの離宮]]に入っていたランツェナーヴェの姫君達。&footnote(ただし、第635話。第633話の「当時三人いたアダルジーザの女達」にはそもそもセラディーナは含まれない、該当話における当時は花ではない。また30年以上前のことであるため当時の姫たちは既に魔石となっている。政変時の姫たちとは別) **&aname(人員・魔力不足,option=nolink){人員・魔力不足} -粛清によって貴族の数が激減し、ユルゲンシュミット全体が魔力不足に陥る。&footnote(第359話 私的な報告会) --不足を補うため、青色神官/巫女を還俗させられるように貴族院で[[特別措置>用語一覧#特別措置]]が多く取られ&footnote(第289話)、魔術具や指輪を与えられる。 --各領地から中央騎士団に騎士を徴用する。 --各領地から[[中央神殿]]に、ある程度魔力のある青色神官/巫女を徴用する。 -管理する者を失った王族の魔術具や&footnote(第358話)、貴族院の図書館の魔術具が動きを止める。 **&aname(知識の失伝,option=nolink){知識の失伝} 貴族院図書館の上級司書が粛清された事により、王や次期王が知っておくべき情報がたくさん保管された貴族院の[[地下書庫>貴族院の図書館#地下書庫]]の重要性を王族が把握していなかった。&footnote(第483話 お返事 後編) 粛清後もただ一人の司書として残った[[ソランジュ]]は領主会議の時に地下書庫を訪れてほしいと王に願い出ている。しかし政変直後の混乱もあり、領主会議は忙しいのに図書館に立ち寄る時間は取れない。と断られ、そのまま立ち寄ることは無く時が過ぎてしまった&footnote(書籍版第五部I 巻末SS「自分の役目と知識の番人」)。 **&aname(グルトリスハイトが失われた影響,option=nolink){[[グルトリスハイト]]が失われた影響} -領地の境界線の引き直しができない。&footnote(第460話 閑話 アーレンスバッハ生活の始まり) -[[国境門>地理#国境門]]の開閉ができない。 --唯一開いた国境門があるアーレンスバッハしか外国との交易ができない。&footnote(第510話 王族との社交) -正統な王でないとして即位を拒否しようとした中央神殿と王族の関係が悪化する。&footnote(第401話 頭の痛い報告書(二年) 後編) -王族は現状を維持することしかできず、人身御供のように魔力を注ぎ続けている。&footnote(第478話 王族からの依頼) --上記は王族の見解で、実際は[[国の礎>地理#礎]]を満たす魔力が現状維持にも全く足りておらず、ユルゲンシュミットは崩壊の危機に陥っていた。 **&aname(貴族院の講義内容の変化,option=nolink){貴族院の講義内容の変化} -[[シュタープ>魔力#シュタープ]]の取得年次が3年から1年に変更される。 --これによって高品質なシュタープを得る機会が減少する。 -全体的に人数が減ったため[[宝盗りディッター>ディッター#宝盗りディッター]]が廃止され、[[速さを競うディッター>ディッター#速さを競うディッター]]が採用される。&footnote(第296話 初めての土の日) --宝盗りディッターは座学で学ぶだけとなり&footnote(第492話)、実技面では速さだけが重視・評価される事で、(領地によっては)騎士見習いの質が大幅に低下する。 --文官見習いや側仕え見習いがディッターに参加する機会が減少し&footnote(第499話)、騎士見習いとの距離感も大きくなり、全体としての戦力が弱体化する。&footnote(第358話) -教師とその助手がまとめて入れ替わり、大幅に講義内容が変化した講義がいくつかある。&footnote(第298話 騎獣作成合格) **&aname(領地間交流の自粛,option=nolink){領地間交流の自粛} 政変以前は、[[アウブ]]が[[領地対抗戦>貴族院#領地対抗戦]]や[[領主会議>用語一覧#領主会議]]以外の場で会議をすることに何の問題もなかったが、政変後は、勝ち組領地同士以外で行うと反乱を疑われる為、止めるようになった。 同様に、里帰りや婚約以外の理由で、貴族が他領を訪問することも、勝ち組領地同士以外は問題視される為、アウブの許可が出ない。&footnote(ふぁんぶっく5 Q&A) **&aname(各領地の状況,option=nolink){各領地の状況} ***エーレンフェスト -中立で乗り切った事で、領地の順位が相対的に浮上する。 -ある程度魔力のある青色神官/巫女が中央神殿に移動したり、貴族院に通える年齢の見習いや結婚可能な年若い青色神官/巫女が還俗したことで、神殿が深刻な魔力不足に陥る。&br()神殿に魔力持ちである身食いの[[マイン]]が迎えられることになる切っ掛けともいえる。 -騎士を中央に送らねばならず騎士団の人員が不足する。 ***アーレンスバッハ -領主候補生が不足する。&br()領主と同世代の領主候補生を廃する領地独自の決まりに加えて、次世代の領主候補生は、次期領主と目されていた第二夫人(アウブ・ベルケシュトックの妹)の二人の息子を助命するため上級貴族に落とすことになったため。&footnote(第368話 アーレンスバッハの現状) -管理を任された旧ベルケシュトックは土地の魔力を満たせず、礎も見つからないため、ゆっくりと荒廃している。&footnote(SS 23話) -唯一国境門が開いているため、[[外国>地理#ランツェナーヴェ]]との交易を一手に任されている。 ***クラッセンブルク -境界線が引きなおされない状態で、元ザウスガース領の管理を任された。 -国境門が閉ざされて、交易が停止している。 -第三王子の第一夫人として嫁いだ先代アウブの娘とその子供達が暗殺された為、唯一の生き残りであるエグランティーヌを本来の王族の身分に戻そうとしていた。 ***ダンケルフェルガー -管理を任された旧ベルケシュトックは土地の魔力を満たせず、礎も見つからないため、ゆっくりと荒廃している。&footnote(SS 23話) -国境門が閉ざされた為、交易が停止している。&footnote(第600話) -元王女であるエグランティーヌを抱えるクラッセンブルクの方が重用されていることで、クラッセンブルクと少し緊張関係にある。&footnote(SS7話) ***ドレヴァンヒェル -負け組領地が遠かったため、土地の代わりに中央に多くの上級貴族を派遣することで影響力を増すが、領地内に上級貴族が少ない状況となり、結果的にはやはり負担となっている。代わりに中央に移動できない領主候補生は多くいる。&footnote(第558話 領主会議の報告会(三年)前編) ***ギレッセンマイアー -国境門が閉ざされて、交易が停止している。 -婚姻による親戚である王族を支えられるように大きな負担を負っている。&footnote(第558話 領主会議の報告会(三年)前編)&br()([[トラオクヴァール]]の第一夫人の出身地) ***ハウフレッツェ -国境門が閉ざされて、交易が停止している。 -婚姻による親戚である王族を支えられるように大きな負担を負っている。&footnote(第558話 領主会議の報告会(三年)前編)&br()([[トラオクヴァール]]の母である前王の第三夫人の出身地&footnote(コミック版第四部Ⅵ巻カバー裏)であり、トラオクヴァールの第二夫人[[クレメンディア]]の出身地でもあり、[[ジギスヴァルト]]と結婚した[[ナーエラッヒェ]]の出身地) *コメント #blockquote{&b(){このコメント欄はwikiの情報充実のために設けた物です。} 編集が苦手な方は以下のコメントフォームへ書き込んで頂ければ有志でページに取り込みます。 &color(red,){表示される親コメントには限りがあるので、返信の際は返信したいコメント横のチェックを付けて返信するようご協力お願いします。}} #pcomment(noname,reply,size=100,new,政変/コメント)
&b(){政変}(せいへん)とは、現ユルゲンシュミット国王であるツェント・[[トラオクヴァール]]が即位するまでの一連の争いのこと。 #contents() *&aname(政変に至った契機,option=nolink){政変に至った契機} 次期[[ツェント>ユルゲンシュミット国王]]となれないことに不満をもった前王の第一王子によって、[[魔術具のグルトリスハイト>魔術具と神具#魔術具のグルトリスハイト]]を継承した第二王子が殺害され、同時に[[グルトリスハイト]]を失ったことから始まる&footnote(第478話 王族からの依頼)(当時病床にあった前王も第二王子の死亡後に立て続けに死亡してしまっているが&footnote(書籍版 貴族院一年生「素晴らしきディッター」)前王も第一王子によって殺害されている&footnote(書籍版第五部Ⅹ エピローグ))。 次期王であった第二王子と病に臥していた前王を殺害し、グルトリスハイトを失った政変の元凶である第一王子を王と戴くことはできないと考える貴族が多かったことで、第三王子と第四王子も政変に巻き込まれた&footnote(書籍版第五部Ⅹ エピローグ)。 本来の王位継承は、競争によって最も魔力が高い者が選ばれるものであったが、長い歴史の中で親が選んだ者にグルトリスハイトの魔術具を継承するように変質しており、新たにグルトリスハイトを得る手段が失伝していたため、泥沼の戦いに突入することになった。 *&aname(前王の第一王子vs前王の第三王子,option=nolink){前王の第一王子vs前王の第三王子} -第二王子の死とグルトリスハイトの消失後、病床の王を挟んで誘致合戦と小競り合いのような武力衝突が続いていたが、グルトリスハイトがない為、跡継ぎを決められずにいた。&footnote(ふぁんぶっく4 Q&A) -王が亡くなった後に、第一王子と第三王子による短期決戦に突入した。&footnote(ふぁんぶっく4 Q&A) -第一王子が、第二王子の同母弟である第三王子がグルトリスハイトを持っているのではと考え、争いを仕掛けた。&footnote(第519話 エグランティーヌとの話し合い) -第三王子が勝利したが、それを受け入れられなかった第一王子派が第三王子とその家族を毒を用いて暗殺した。&footnote(第281話 夕食会と短期集中講座、書籍版第四部III書下ろし「卒業式と祝福の光」、ふぁんぶっく4 Q&A) -娘や孫達を殺されたクラッセンブルクが怒り狂い&footnote(第400話 頭の痛い報告書(二年)前編、書籍版第四部III書下ろし「卒業式と祝福の光」)、弔い合戦(報復)をした&footnote(ふぁんぶっく4 Q&A)。 **&aname(第一王子陣営,option=nolink){第一王子陣営} -[[ベルケシュトック>地理#ベルケシュトック]]:第一王子の母である前王の第二夫人の出身地 -他、不明(この陣営が政変後半の第四王子陣営となる) **&aname(第三王子陣営,option=nolink){第三王子陣営} -[[クラッセンブルク>地理#クラッセンブルク]]:第三王子の第一夫人は[[アウブ・クラッセンブルク>先代アウブ・クラッセンブルク]]の娘 **結果 正規手段では第三王子の勝利で決着。 その後の暗殺行為により、両者死亡となって、後継者未決に戻る。 *&aname(前王の第四王子vs前王の第五王子,option=nolink){前王の第四王子vs前王の第五王子} -第一王子と第三王子が共倒れしたため、それぞれの権力を後ろ盾に再度争うことになった。&footnote(第281話 夕食会と短期集中講座) -第四王子と乗り気ではなかった第五王子を担ぎ出す為の、長期に渡る誘致合戦や小さな武力衝突が続いた&footnote(ふぁんぶっく4 Q&A) -クラッセンブルクを後ろ盾とした[[第五王子>トラオクヴァール]]自身も何度も命の危険に晒されるほど、激しい戦いとなる。&footnote(第281話 夕食会と短期集中講座) -国を半分に割るほどの熾烈な争いになった。&footnote(第281話 夕食会と短期集中講座) -政変中は貴族院でも皆が常に隠し玉の魔術具や武器を持ち歩いているような、殺伐とした状況だった。&footnote(貴族院一年生「素晴らしきディッター」) -[[ダンケルフェルガーの領主候補生>マグダレーナ]]を第三夫人に娶ったことで大勢が決し、第五王子が勝利する。&footnote(第400話 頭の痛い報告書(二年) 前編) **&aname(負け組領地,option=nolink){第四王子陣営} 政変後に廃領となった領地&footnote(廃領時の面積順) -[[ベルケシュトック>地理#ベルケシュトック]] -[[ザウスガース>地理#ザウスガース]] -[[トロストヴェーク>地理#トロストヴェーク]] -[[シャルファー>地理#シャルファー]] 廃領は免れた負け組領地&footnote(15年春以前の領主会議序列順) -[[ベルシュマン>地理#ベルシュマン]]&footnote(ふぁんぶっく3) -[[フレーベルターク>地理#フレーベルターク]] -[[ノイエハウゼン>地理#ノイエハウゼン]]&footnote(ふぁんぶっく3) -[[リンデンタール>地理#リンデンタール]]&footnote(ふぁんぶっく3) -[[オースヴァルト>地理#オースヴァルト]]&footnote(ふぁんぶっく3) -[[クヴァントレープ>地理#クヴァントレープ]]&footnote(ふぁんぶっく3) **&aname(勝ち組領地,option=nolink){第五王子陣営} -[[クラッセンブルク>地理#クラッセンブルク]] -[[ドレヴァンヒェル>地理#ドレヴァンヒェル]] -[[アーレンスバッハ>アーレンスバッハの領地]]:領主第一夫人がドレヴァンヒェル出身 -[[ギレッセンマイアー>地理#ギレッセンマイアー]]:第五王子の第一夫人の出身地 -[[ハウフレッツェ>地理#ハウフレッツェ]]:第五王子の第二夫人の出身地 -[[ダンケルフェルガー>ダンケルフェルガーの領地]]:政変終盤に第三夫人を出した事で中立から立場変更 **&aname(中立,option=nolink){中立} -[[エーレンフェスト>エーレンフェストの領地]] -[[ロスレンゲル>地理#ロスレンゲル]]&footnote(ふぁんぶっく3) **結果 第五王子[[トラオクヴァール]]が勝利し、王に即位する。 *&aname(政変の影響,option=nolink){政変の影響} **&aname(領地の再編,option=nolink){領地の再編} -第四王子陣営に加わった負け組領地の内、大領地ベルケシュトックをはじめ4つの領地が取り潰される。 --潰された廃領地は勝ち組領地への褒賞として与えられたが、境界の引き直しが出来ないため暫定的な管理しかできず、結果的には負担となっている。 |BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):旧領名|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):管理者|h |ベルケシュトック|ダンケルフェルガーとアーレンスバッハに分割して統治| |ザウスガース|クラッセンブルク| |シャルファー|中央に吸収され王の直轄地が拡大する&footnote(第358話 領主会議の報告会、第656話 ランツェナーヴェの者達の扱いと褒賞)| |トロストヴェーク|中央に吸収され王の直轄地が拡大する&footnote(第358話 領主会議の報告会、第656話 ランツェナーヴェの者達の扱いと褒賞)| **&aname(粛清,option=nolink){粛清} 当初は、第四王子本人も含めた敗戦者や連座対象者の処置を白の塔入りや罰金で済まそうとしていたが、 [[トラオクヴァール]]の即位後にも[[ベルケシュトック>地理#ベルケシュトック]]が命を狙ってきたり、生まれたばかりの姫の命を盾に第四王子への譲位を迫る者が現れたりした為&footnote(貴族院一年生「閉架書庫と古い日誌」、この姫はトラオクヴァールの第二夫人の娘で、結局この際に命を落とした/2018年10月06日活動報告 10月11日返信)、 第四王子とその親族や後ろ盾の貴族に対して、何百人規模にもおよぶ&footnote(第649話)、大規模な粛清が行われた。&footnote(第281話 夕食会と短期集中講座) -負け組領地のアウブ夫妻と次期アウブ&footnote(貴族院一年生「閉架書庫と古い日誌」) --先代アウブ・フレーベルターク&footnote(第223話 奉納式)、他&footnote(アウブ・ベルケシュトック(第402話)、ザウスガース(第656話)、シャルファー(第656話)、トロストヴェーク(第656話)など) --政変時における次期アウブ・フレーベルターク&footnote(設定等まとめ ふぁんぶっく2 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン)、他 -ベルケシュトックの上層部&footnote(貴族院一年生「閉架書庫と古い日誌」) --上級貴族の夫、そこに降嫁していた[[先代アウブ・エーレンフェスト]]の姉([[ボニファティウス]]の妹)&footnote(2018年11月10日活動報告 11/12感想返しより、粛清対象になったと思われる https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/2167133/) -政変においてベルケシュトックに融通したり情報を流したりした者、したとされた者&footnote(貴族院一年生「閉架書庫と古い日誌」) --[[貴族院の図書館]]の上級司書三人&footnote(第310話 王子からの呼び出し)(ベルケシュトック出身&footnote(第652話 顔色の悪い王族 その1)) -婚姻や就職で他領の貴族となっていたベルケシュトック出身者&footnote(貴族院一年生「閉架書庫と古い日誌」) --アウブ・ベルケシュトックの妹([[アウブ・アーレンスバッハ>ギーゼルフリート]]の第二夫人)&footnote(第368話 アーレンスバッハの現状) --貴族院の教師達([[クレーメンス]]&footnote(第384話)を含む)&footnote(第298話/貴族院一年生「閉架書庫と古い日誌」) -跡目争いとは関係なさそうな、少しでも魔力の高い子が欲しいと色々な男と浮名を流した前王の王女や女孫&footnote(第281話/この王女はアダルジーザの実(=傍系王女)の可能性がある) -王族の姫君&footnote(SS19話/アダルジーザの実(=傍系王女)だと思われる)を含めた[[アダルジーザの離宮]]の住人。 **&aname(人員・魔力不足,option=nolink){人員・魔力不足} -粛清によって貴族の数が激減し、ユルゲンシュミット全体が魔力不足に陥る。&footnote(第359話 私的な報告会) --不足を補うため、青色神官/巫女を還俗させられるように貴族院で[[特別措置>用語一覧#特別措置]]が多く取られ&footnote(第289話)、魔術具や指輪を与えられる。 --各領地から中央騎士団に騎士を徴用する。 --各領地から[[中央神殿]]に、ある程度魔力のある青色神官/巫女を徴用する。 -管理する者を失った王族の魔術具や&footnote(第358話)、貴族院の図書館の魔術具が動きを止める。 **&aname(知識の失伝,option=nolink){知識の失伝} 貴族院図書館の上級司書が粛清された事により、王や次期王が知っておくべき情報がたくさん保管された貴族院の[[地下書庫>貴族院の図書館#地下書庫]]の重要性を王族が把握していなかった。&footnote(第483話 お返事 後編) 粛清後もただ一人の司書として残った[[ソランジュ]]は領主会議の時に地下書庫を訪れてほしいと王に願い出ている。しかし政変直後の混乱もあり、領主会議は忙しいのに図書館に立ち寄る時間は取れない。と断られ、そのまま立ち寄ることは無く時が過ぎてしまった&footnote(書籍版第五部I 巻末SS「自分の役目と知識の番人」)。 **&aname(グルトリスハイトが失われた影響,option=nolink){[[グルトリスハイト]]が失われた影響} -領地の境界線の引き直しができない。&footnote(第460話 閑話 アーレンスバッハ生活の始まり) -[[国境門>地理#国境門]]の開閉ができない。 --唯一開いた国境門があるアーレンスバッハしか外国との交易ができない。&footnote(第510話 王族との社交) -正統な王でないとして即位を拒否しようとした中央神殿と王族の関係が悪化する。&footnote(第401話 頭の痛い報告書(二年) 後編) -王族は現状を維持することしかできず、人身御供のように魔力を注ぎ続けている。&footnote(第478話 王族からの依頼) --上記は王族の見解で、実際は[[国の礎>地理#礎]]を満たす魔力が現状維持にも全く足りておらず、ユルゲンシュミットは崩壊の危機に陥っていた。 **&aname(貴族院の講義内容の変化,option=nolink){貴族院の講義内容の変化} -[[シュタープ>魔力#シュタープ]]の取得年次が3年から1年に変更される。 --これによって高品質なシュタープを得る機会が減少する。 -全体的に人数が減ったため[[宝盗りディッター>ディッター#宝盗りディッター]]が廃止され、[[速さを競うディッター>ディッター#速さを競うディッター]]が採用される。&footnote(第296話 初めての土の日) --宝盗りディッターは座学で学ぶだけとなり&footnote(第492話)、実技面では速さだけが重視・評価される事で、(領地によっては)騎士見習いの質が大幅に低下する。 --文官見習いや側仕え見習いがディッターに参加する機会が減少し&footnote(第499話)、騎士見習いとの距離感も大きくなり、全体としての戦力が弱体化する。&footnote(第358話) -教師とその助手がまとめて入れ替わり、大幅に講義内容が変化した講義がいくつかある。&footnote(第298話 騎獣作成合格) **&aname(領地間交流の自粛,option=nolink){領地間交流の自粛} 政変以前は、[[アウブ]]が[[領地対抗戦>貴族院#領地対抗戦]]や[[領主会議>用語一覧#領主会議]]以外の場で会議をすることに何の問題もなかったが、政変後は、勝ち組領地同士以外で行うと反乱を疑われる為、止めるようになった。 同様に、里帰りや婚約以外の理由で、貴族が他領を訪問することも、勝ち組領地同士以外は問題視される為、アウブの許可が出ない。&footnote(ふぁんぶっく5 Q&A) **&aname(各領地の状況,option=nolink){各領地の状況} ***エーレンフェスト -中立で乗り切った事で、領地の順位が相対的に浮上する。 -ある程度魔力のある青色神官/巫女が中央神殿に移動したり、貴族院に通える年齢の見習いや結婚可能な年若い青色神官/巫女が還俗したことで、神殿が深刻な魔力不足に陥る。&br()神殿に魔力持ちである身食いの[[マイン]]が迎えられることになる切っ掛けともいえる。 -騎士を中央に送らねばならず騎士団の人員が不足する。 ***アーレンスバッハ -領主候補生が不足する。&br()領主と同世代の領主候補生を廃する領地独自の決まりに加えて、次世代の領主候補生は、次期領主と目されていた第二夫人(アウブ・ベルケシュトックの妹)の二人の息子を助命するため上級貴族に落とすことになったため。&footnote(第368話 アーレンスバッハの現状) -管理を任された旧ベルケシュトックは土地の魔力を満たせず、礎も見つからないため、ゆっくりと荒廃している。&footnote(SS 23話) -唯一国境門が開いているため、[[外国>地理#ランツェナーヴェ]]との交易を一手に任されている。 ***クラッセンブルク -境界線が引きなおされない状態で、元ザウスガース領の管理を任された。 -国境門が閉ざされて、交易が停止している。 -第三王子の第一夫人として嫁いだ先代アウブの娘とその子供達が暗殺された為、唯一の生き残りであるエグランティーヌを本来の王族の身分に戻そうとしていた。 ***ダンケルフェルガー -管理を任された旧ベルケシュトックは土地の魔力を満たせず、礎も見つからないため、ゆっくりと荒廃している。&footnote(SS 23話) -国境門が閉ざされた為、交易が停止している。&footnote(第600話) -元王女であるエグランティーヌを抱えるクラッセンブルクの方が重用されていることで、クラッセンブルクと少し緊張関係にある。&footnote(SS7話) ***ドレヴァンヒェル -負け組領地が遠かったため、土地の代わりに中央に多くの上級貴族を派遣することで影響力を増すが、領地内に上級貴族が少ない状況となり、結果的にはやはり負担となっている。代わりに中央に移動できない領主候補生は多くいる。&footnote(第558話 領主会議の報告会(三年)前編) ***ギレッセンマイアー -国境門が閉ざされて、交易が停止している。 -婚姻による親戚である王族を支えられるように大きな負担を負っている。&footnote(第558話 領主会議の報告会(三年)前編)&br()([[トラオクヴァール]]の第一夫人の出身地) ***ハウフレッツェ -国境門が閉ざされて、交易が停止している。 -婚姻による親戚である王族を支えられるように大きな負担を負っている。&footnote(第558話 領主会議の報告会(三年)前編)&br()([[トラオクヴァール]]の母である前王の第三夫人の出身地&footnote(コミック版第四部Ⅵ巻カバー裏)であり、トラオクヴァールの第二夫人[[クレメンディア]]の出身地でもあり、[[ジギスヴァルト]]と結婚した[[ナーエラッヒェ]]の出身地) *コメント #blockquote{&b(){このコメント欄はwikiの情報充実のために設けた物です。} 編集が苦手な方は以下のコメントフォームへ書き込んで頂ければ有志でページに取り込みます。 &color(red,){表示される親コメントには限りがあるので、返信の際は返信したいコメント横のチェックを付けて返信するようご協力お願いします。}} #pcomment(noname,reply,size=100,new,政変/コメント)

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