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「ランツェナーヴェ」(2023/12/17 (日) 14:02:33) の最新版変更点
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&b(){ランツェナーヴェ}とは、400年近く前に建国された、ユルゲンシュミット国外にある国である。
#contents()
*概要
**国民
魔力を持つ王族と、魔力を持たない現地の民で構成されている。
王族と現地の民では魔力量の差が大きいため子供が生まれず、交配が全く進んでいない。
***王族
魔力を持つ。ユルゲンシュミットで言う貴族にあたる。
元々魔力量の多い初代王とその側近同士の狭い範囲で交配を続けている家系であり、
ユルゲンシュミット貴族の平均よりも魔力量が多いと考えられる。
王族としての立場を示す為、全属性の魔石のついた指輪をしている。
***現地の民
魔力を持たない。ユルゲンシュミットで言う平民にあたる。
褐色肌で顔立ちも違い、人口の大半を占める。
**気候
ユルゲンシュミット内で温暖と見られる[[アーレンスバッハの領地]]において、
ランツェナーヴェの衣装では過ごしにくいらしい(より暑いと思われる)。
*&aname(歴史,option=nolink){}歴史
**建国
もともとランツェナーヴェは魔力のない者達が何とか生活している痩せた土地であった。
四百年近く前、ユルゲンシュミットには[[グルトリスハイト]]をシュタープに写し取ったツェント候補が三人いた。
当時のツェント・[[オイサヴァール]]は、三人の中から[[ハイルアインド]]を後継に選び、[[トルキューンハイト]]を選ばなかった。
それを不服としたトルキューンハイトが妻・子・側近達と共に、魔術具や魔石を抱え、[[アーレンスバッハの国境門>アーレンスバッハの領地#国境門]]を勝手に開けて出奔、&footnote(第600話 転移陣)転移陣を通ってランツェナーヴェと呼ばれるその土地に辿り着いた。
そこで[[グルトリスハイト]]を使って[[礎の魔術>魔術具と神具#礎の魔術具]]を作成し、[[エントヴィッケルン>呪文と祝詞#エントヴィッケルン]]で自分達が住むための街を作り上げた。
何もない所から現れた船や一瞬でできた白い街を見た現地の民達からトルキューンハイトは神の国からやってきた者と崇められ、初代王となる。&footnote(第569話 閑話 ランツェナーヴェの使者 後編)
>建国時期については[[ランツェナーヴェ建国時期問題>グルトリスハイトに関する考察と議論#ランツェナーヴェ建国時期問題]]を参照。
-[[神話>神々#建国神話]]の時代に初代ツェント・[[エアヴェルミーン]]・神々の協力で作り上げたユルゲンシュミットとトルキューンハイトが作った当時のランツェナーヴェでは、国の規模に大きな差がある可能性がある。その為、作中で彼がエントヴィッケルンで作った物はフェルディナンドのセリフ以外でも「街」と表現されている。
**&aname(王位継承問題とアダルジーザの離宮,option=nolink){}王位継承問題とアダルジーザの離宮
***問題点
供給の間に登録すれば魔力供給だけはできるが、[[礎の魔術>魔術具と神具#礎の魔術具]]を継承するには[[シュタープ>魔力#シュタープ]]で直接染める必要がある。
しかし、シュタープはユルゲンシュミットの貴族として[[メダル登録>文化#洗礼]]されている者しか取得できない。
その為、当時のトルキューンハイトの息子を含むシュタープを持たない子の世代に礎の魔術を継承させる事ができない。
シュタープを持った継承者がいないままでは、いずれ礎の魔術もろともエントヴィッケルンで作った街が崩壊する事となってしまう。
***&aname(アダルジーザの離宮の始まり,option=nolink){}アダルジーザの離宮の始まり
上記の問題点を認識したトルキューンハイトは、ユルゲンシュミットに一度戻って[[当時のツェント>ハイルアインド]]と交渉する。
結果、以下の約束を取り交わす事となった。
-ランツェナーヴェ王基準で&footnote(ふぁんぶっく5 Q&A)数代に一度、ランツェナーヴェの姫をユルゲンシュミットに献上する
-その姫から生まれた子の内、最も魔力量に優れた男子を、一代に一人限り[[洗礼式>文化#洗礼]]で貴族としてメダル登録し、シュタープを得られるようにする
-その子がシュタープを得て成人した後に、ランツェナーヴェに戻す
-戻した子のメダルは、洗礼式時の傍系王族登録から外国へ出た者として場所を移し、シュタープを維持できるよう[[中央神殿]]で管理保管する&footnote(第640話 アルステーデの話)
-ランツェナーヴェは戻された男子を次期王とし、礎の魔術を継承させる
この約束は、そもそも国を出奔したトルキューンハイトが一方的に持ちかけた交渉から成った物であり、
当時のツェントがランツェナーヴェの存続は許しながらも、力を付けるのを警戒した事で、様々な歪な条件が付けられたものとなっている。
-王族の住居がある中央の土地に姫は住まわせない。[[貴族院]]内の[[離宮>アダルジーザの離宮]]に入れる事とする
-戻す子供は一代に一人限りとする
-(トルキューンハイトが男を戻すと選択したので)女子は傍系王族としてメダル登録し、ユルゲンシュミットに取り込む
-次期王として選ばれた男子の教育は離宮内で行い、貴族院には通わせない。傍系王族として登録する事で、万が一にも地下書庫の最奥には入らせない
-選ばれなかった男子は洗礼式前に離宮内で秘密裏に処理、魔石としてランツェナーヴェに返す&footnote(595話)
この中で最初に献上された姫が[[アダルジーザ]]であり、ランツェナーヴェの姫達が代々住まう離宮はその名にちなみ「[[アダルジーザの離宮]]」と呼ばれる事となった。
また、姫達から生まれた子供達は「[[アダルジーザの実>アダルジーザの離宮#アダルジーザの実]]」と呼ばれていた。
>アダルジーザの離宮・アダルジーザの実の詳細については[[アダルジーザの離宮]]を参照。
***&aname(アダルジーザの離宮の閉鎖,option=nolink){}アダルジーザの離宮の閉鎖
四百年近くランツェナーヴェの王族を存続させたこのシステムだが、ユルゲンシュミットで[[政変]]が起こった事により終わりを告げた。
02~04年頃、政変に勝った[[第五王子>トラオクヴァール]]の陣営が行った粛清によりアダルジーザの女達は処刑され、離宮が閉鎖される。
[[トラオクヴァール]]は「ランツェナーヴェから送られてくる哀れな身の上の姫君が離宮にいた」という事は認識しているが、
ランツェナーヴェの崩壊を招く事やその歴史背景などまで知っていたかどうかは不明。&footnote(SS19話 アナスタージウスの頭が痛い報告時間)
04年頃にいくつかの魔石がランツェナーヴェに送られて以降、ユルゲンシュミットとランツェナーヴェの交流は貿易関係だけとなった。&footnote(569話 閑話 ランツェナーヴェの使者 後編)
**&aname(<参考>グルトリスハイトの知識継承,option=nolink){}<参考>グルトリスハイトの知識継承
建国時の時代背景より、[[トルキューンハイト]]が持っていた「[[グルトリスハイト]]」は、少なくとも第四期より後の物である。
(ユルゲンシュミットの王族が[[地下書庫の最奥>貴族院の図書館]]のマニュアル本グルトリスハイトを独占し、狙われる危険性を避ける為に住居を貴族院から移した後)
・「[[メスティオノーラの像>魔術具と神具#像が持つグルトリスハイト]]に一定量祈りを捧げて[[シュタープ>魔力#シュタープ]]に形を写し取ったグルトリスハイトの器」に「地下書庫の最奥のマニュアル本の内容を写した物」
・ユルゲンシュミットの全属性の王族が領地の[[礎の魔術>魔術具と神具#礎の魔術具]]を設置したり、領界を引き直したり、[[国境門>魔術具と神具#国境門]]を使用していた物と同等&footnote(400年前のトルキューンハイトは勝手に国境門を開けて出奔(600話)、200年前のボースガイツ事件当時のツェントはアイゼンライヒを廃領・分割(539話))
以降の「次期王」は傍系王族なので地下書庫の最奥には入れず、代々シュタープだけを得ていたと考えられる。
[[レオンツィオ]]が最低でも「シュタープに写し取る」ことを知っていた事から、トルキューンハイトが「器」を得た方法や場所(=第四期の知識)はある程度ランツェナーヴェの王族に伝わっているかと思われたが&footnote(569話 閑話 ランツェナーヴェの使者 後編)、その後の[[ジェルヴァージオ]]の作中の動向などを見るに、具体的な取得手順については失伝し&footnote(作中では本あるいは羊皮紙が高価な上、製本は時間・手間が非常にかかる代物でありランツェナーヴェ移住者や原住民がそのノウハウすら知らなかった可能性もあり、文献による記録もされなかった模様)、口伝で極一部の情報が伝わっていたと推測できる。
そもそも一代に一人しかシュタープを持たないランツェナーヴェの王族にとっては、シュタープさえあれば継承できる礎の魔術をグルトリスハイトで新設したり破棄したりする意味は薄く、内容の知識を得たいと思う理由もあまり無かったと思われる(グルトリスハイトはあくまでもユルゲンシュミット内でツェント業務を行い、シュタープを持ったアウブ達を従わせるために必要な物である)。
//ランツェナーヴェにおけるグルトリスハイトの継承に関する議論は[[ランツェナーヴェにおけるグルトリスハイトの継承問題>グルトリスハイトに関する考察と議論#ランツェナーヴェにおけるグルトリスハイトの継承問題]]を参照。
代々の次期王達も、上級司書3人が滞在している冬~春に図書館に通うことができていれば、傍系王族でも地下書庫までは入る資格がある為、「器」+「メスティオノーラの英知」に至る可能性はあった。しかし、貴族院に通わない代々の次期王達が、地下書庫に行き、正しい知識を得て、祠巡りをする可能性は非常に低く&footnote(第4期以降にその方法を取ったツェント候補達は粛清されており、それ以降、地下書庫の知識だけで可能だったかどうかは疑わしく、フェルディナンドのように年間を通して貴族院内を比較的自由に動ける正規の学生が、他の独自研究と繋ぎ合わせる事で初めて実現できるかどうか、という程度の可能性だと思われる)、春~秋に通っていた[[ジェルヴァージオ]]も、[[ラオブルート]]の手引きで初めて実現した模様である。
*&aname(貿易と交流,option=nolink){}貿易と交流
ランツェナーヴェはユルゲンシュミットにとって唯一[[交易>文化#交易]]のある外国である。
貿易関連の恩恵に預かっているのは、直接交流を持つ[[アーレンスバッハ領>アーレンスバッハの領地]]のみである。
**貿易品
***ランツェナーヴェからの輸入品
砂糖、香辛料 など
どちらも気候の問題でユルゲンシュミットでは温室以外では育たない品種となっており、貴重である。
***ランツェナーヴェへの輸出品
魔石 など
アダルジーザ関連の魔石以外にも貿易品としてやり取りしている&footnote(第573話 フェルディナンドからの手紙)
**ランツェナーヴェの使者
毎年春の領主会議後~夏頃に船で[[アーレンスバッハの国境門>アーレンスバッハの領地#国境門]]を通ってアーレンスバッハを訪れ、秋の終わりまで滞在して商談を行っている。
使者は12人程度で、その内の半分は顔立ちや肌色の違う現地の民である(14年夏)。
訪問中はアーレンスバッハ城の敷地内にある[[ランツェナーヴェの館>アーレンスバッハの領地#ランツェナーヴェの館]]に滞在している。
領地の強みを輸入品に頼っているアーレンスバッハは、春の小規模な歓迎の宴の後、夏の盛りに全ギーベを集めて宴を開催するなどして、歓待している。
ただ、近年では使者の態度が大きくなっており、腹に据えかねた一部の文官の有志が砂糖や香辛料の研究に乗り出している。
**ゲオルギーネとの個別の親交
08~09年春頃にアーレンスバッハの第一夫人となった[[ゲオルギーネ]]と、個別に親交を深めていた模様。
09年秋頃にゲオルギーネが[[グラオザム]]に送った[[トルーク>薬と毒#トルーク]]や[[即死毒>薬と毒#即死毒]]は両者共に使用しており、
13年冬のエーレンフェストの粛清時などにグラオザムが[[銀の布>銀製品]]も使用している。
トルークに関しては、ランツェナーヴェが[[シュラートラウムの花]]の原産国かと推測される。
*&aname(15年春のユルゲンシュミットへの侵攻,option=nolink){}15年春のユルゲンシュミットへの侵攻
**背景
***銀製品の開発と王族の権威失墜
魔力の力で君臨し、建国当初は神のように崇められていた王族だったが、最も魔術行使に最適な道具であるシュタープは王一人だけしか持てず、
ユルゲンシュミットとは違い神に祈りが届かない(加護を得られない)らしくユルゲンシュミット程の力は行使できなかった。&footnote(第646話「なるほど。ここでは神々に祈りが届くのであったな……」「ふむ。私も神々の祝福を授けることができるようだな」というジェルヴァージオの言動より:祝詞による祝福を初めて行使する様子)
そして、時が流れるうちに魔力を通さない特殊な[[銀製品]]が開発されるなどして、権力を失っていく。
王族の支配構造に不満を持った者達による開発かは不明だが、魔力を持つ者を押さえつけるような物や、[[即死毒>薬と毒#即死毒]]などが独自に開発されて出回るようになる。
魔力が絶対的な力では無くなる事で、人口が多い現地の民と王族とのパワーバランスが崩れ始めたものと思われる。
銀の船のような銀製品と魔石の組み合わせでの開発もされ、現地の者は魔力保有者を開発に必要な魔石と見なすようになり、&footnote(第602話)
近年では、王族も魔力というエネルギーを生み出す為の道具のような扱いになってしまった。&footnote(第646話)
同時に、王族は魔力の多い子を成し、白の建物を維持することだけを求められる存在でもある。
建国当初から端を発する国の在り方そのものの歪みに対しても、次期王[[ジェルヴァージオ]]は不満を抱いていた。
そこへ、[[ディートリンデ]]から[[レオンツィオ]]へユルゲンシュミットでは[[グルトリスハイト]]が失伝しているとの情報がもたらされる。
機に乗じるために王族達は動き始め、結果的に、目的の違いにより意見が二分された。
|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):派 閥|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):目 的|h
|[[レオンツィオ]]派|シュタープを得て、ランツェナーヴェの王・王族として再び強大な権力で君臨したい|
|[[ジェルヴァージオ]]派|ランツェナーヴェを脱し、ユルゲンシュミットに安住の地を求めたい|
どちらの派閥もユルゲンシュミットへ行く必要がある事は同じであり、ツェント不在のユルゲンシュミットは恰好の獲物であった。&footnote(第649話)
更に、現地の民たちも多くの魔石を欲しており、大規模な侵攻へと繋がっていく。
***13年夏~14年冬の主な出来事
|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):時 期|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):出 来 事|h
|13年夏|ランツェナーヴェの使者が[[アウブ・アーレンスバッハ]]に姫の受け入れを打診、来春の領主会議での奏上を約束|
|13年秋の終わり|[[フェルディナンド]]がアーレンスバッハへ移動、その直前にアウブ・アーレンスバッハ死去|
|14年春|領主会議にて[[トラオクヴァール]]が姫の受け入れを却下、[[ゲオルギーネ]]はこれを受け入れる|
|14年夏|[[レオンツィオ]]がアーレンスバッハに初来訪、姫の受け入れが却下された事と[[グルトリスハイト]]の失伝を伝えられ、&br()[[ディートリンデ]]に[[トルーク>薬と毒#トルーク]]を使用|
|~|アウブ・アーレンスバッハの葬儀にて、[[ラオブルート]]が中央騎士団にトルークを使用し騒ぎが起きる&br()ディートリンデが必要以上に騒ぎ、問題処理の為に会合を重ねたラオブルートとレオンツィオが親交を得る|
|~|ラオブルートがレオンツィオらに[[ランツェナーヴェの館>アーレンスバッハの領地#ランツェナーヴェの館]]から貴族院の[[アダルジーザの離宮]]に繋がる&br()転移陣の存在を教え、離宮への手引きを約束|
|14年秋|[[アルステーデ]]がアーレンスバッハの礎を染め終わり、転移の為の[[ブローチ>魔術具と神具#選別の魔術具]]の作成が始まる&br()ランツェナーヴェの王族達をアーレンスバッハの貴族として登録する|
|14年秋の終わり|別れの宴があり、ランツェナーヴェの使者が帰国|
|14年冬の終わり|[[レオンツィオ]]・[[ジェルヴァージオ]]らが侵攻の為にアーレンスバッハの港へ入港、侵攻準備|
**侵攻
15年春の洗礼式の当日、ディートリンデによるフェルディナンドの死亡報告を合図にユルゲンシュミットへ侵攻を開始するが、失敗。
翌日明け方に[[ローゼマイン]](実際は[[フェルディナンド]])によって[[国境門>アーレンスバッハの領地#国境門]]が閉ざされる。
詳細は下記参照
|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):陣 営|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):推 移|h
|[[礎取りディッター>ディッター#エーレンフェストとアーレンスバッハの礎取りディッター]]|[[エーレンフェストとアーレンスバッハの礎争奪戦]]|
|[[ユルゲンシュミットの攻防>ディッター#ユルゲンシュミットの攻防]]|[[貴族院防衛戦]]|
**&aname(侵攻の失敗とその後,option=nolink){}侵攻の失敗とその後
魔力を持たないランツェナーヴェ兵達は、アーレンスバッハ領内や海上の戦いで殺されるか、放置され海で溺死か、捕縛され処刑という末路を辿ったと思われる。
魔力を持つレオンツィオ・ジェルヴァージオ・その他のランツェナーヴェの王族達は、
外患誘致のアーレンスバッハ貴族達や中央貴族達と共に貴族院で捕縛され、シュタープを奪われ、記憶を覗かれ、
ユルゲンシュミットの魔力供給の為の下働きとして各領地に配分される事となった。
また、15年春時点のランツェナーヴェの王である[[キアッフレード]]のメダルも罪人達と同時に処分された。
現国王・次期王共にシュタープを失ったランツェナーヴェは、これ以降の礎の魔術の継承は不可能となり、
供給の間の登録の魔石を今後新たに作り出す事ができなくなるなど、次代以降の国の存続は難しいと思われる。
ユルゲンシュミット側も、戦後処理の中で[[エグランティーヌ]]と[[アナスタージウス]]の護衛騎士の半数がジェルヴァージオに殺された上、&footnote(668話)
銀製品や即死毒の危険性も鑑みて、戦後補償の為の使節団を送る事はせず、そのまま一切の国交を絶つ事にしたと思われる。
*コメント
#blockquote{&b(){このコメント欄はwikiの情報充実のために設けた物です。}
編集が苦手な方は以下のコメントフォームへ書き込んで頂ければ有志でページに取り込みます。
&color(red,){表示される親コメントには限りがあるので、返信の際は返信したいコメント横のチェックを付けて返信するようご協力お願いします。}}
#pcomment(noname,reply,size=100,new,ランツェナーヴェ/コメント)
&b(){ランツェナーヴェ}とは、400年近く前に建国された、ユルゲンシュミット国外にある国である。
#contents()
*概要
**国民
魔力を持つ王族と、魔力を持たない現地の民で構成されている。
王族と現地の民では魔力量の差が大きいため子供が生まれず、交配が全く進んでいない。
***王族
魔力を持つ。ユルゲンシュミットで言う貴族にあたる。
元々魔力量の多い初代王とその側近同士の狭い範囲で交配を続けている家系であり、ユルゲンシュミット貴族の平均よりも魔力量が多いと考えられる。
ユルゲンシュミットの貴族とは違い魔力を増やさなければ生きていけない環境のため、効率の良い魔力圧縮方法が隠されることもなく、全員で切磋琢磨している&footnote(ジェルヴァージオと魔力の釣り合う女性が何人もいる理由、ふぁんぶっく8 Q&A)。
王族としての立場を示す為、全属性の魔石のついた指輪をしている。
***現地の民
魔力を持たない。ユルゲンシュミットで言う平民にあたる。
褐色肌で顔立ちも違い、人口の大半を占める。
**気候
ユルゲンシュミット内で温暖と見られる[[アーレンスバッハの領地]]において、
ランツェナーヴェの衣装では過ごしにくいらしい(より暑いと思われる)。
*&aname(歴史,option=nolink){}歴史
**建国
もともとランツェナーヴェは魔力のない者達が何とか生活している痩せた土地であった。
四百年近く前、ユルゲンシュミットには[[グルトリスハイト]]をシュタープに写し取ったツェント候補が三人いた。
当時のツェント・[[オイサヴァール]]は、三人の中から[[ハイルアインド]]を後継に選び、[[トルキューンハイト]]を選ばなかった。
それを不服としたトルキューンハイトが妻・子・側近達と共に、魔術具や魔石を抱え、[[アーレンスバッハの国境門>アーレンスバッハの領地#国境門]]を勝手に開けて出奔、&footnote(第600話 転移陣)転移陣を通ってランツェナーヴェと呼ばれるその土地に辿り着いた。
そこで[[グルトリスハイト]]を使って[[礎の魔術>魔術具と神具#礎の魔術具]]を作成し、[[エントヴィッケルン>呪文と祝詞#エントヴィッケルン]]で自分達が住むための街を作り上げた。
何もない所から現れた船や一瞬でできた白い街を見た現地の民達からトルキューンハイトは神の国からやってきた者と崇められ、初代王となる。&footnote(第569話 閑話 ランツェナーヴェの使者 後編)
>建国時期については[[ランツェナーヴェ建国時期問題>グルトリスハイトに関する考察と議論#ランツェナーヴェ建国時期問題]]を参照。
-[[神話>神々#建国神話]]の時代に初代ツェント・[[エアヴェルミーン]]・神々の協力で作り上げたユルゲンシュミットとトルキューンハイトが作った当時のランツェナーヴェでは、国の規模に大きな差がある可能性がある。その為、作中で彼がエントヴィッケルンで作った物はフェルディナンドのセリフ以外でも「街」と表現されている。
**&aname(王位継承問題とアダルジーザの離宮,option=nolink){}王位継承問題とアダルジーザの離宮
***問題点
供給の間に登録すれば魔力供給だけはできるが、[[礎の魔術>魔術具と神具#礎の魔術具]]を継承するには[[シュタープ>魔力#シュタープ]]で直接染める必要がある。
しかし、シュタープはユルゲンシュミットの貴族として[[メダル登録>文化#洗礼]]されている者しか取得できない。
その為、当時のトルキューンハイトの息子を含むシュタープを持たない子の世代に礎の魔術を継承させる事ができない。
シュタープを持った継承者がいないままでは、いずれ礎の魔術もろともエントヴィッケルンで作った街が崩壊する事となってしまう。
15年春にキアッフレード(ジェルヴァージオの義父・先代王)もシュタープを失ったが、この状態でも礎の間から魔力供給をすることで、少しずつ土地の魔力が薄くなりつつも50年程度なら建物を維持出来るとのこと(ただし魔石目当てで王族が狩られたりするとその分崩壊は早まる)&footnote(ふぁんぶっく8 Q&A)。
***&aname(アダルジーザの離宮の始まり,option=nolink){}アダルジーザの離宮の始まり
上記の問題点を認識したトルキューンハイトは、ユルゲンシュミットに一度戻って[[当時のツェント>ハイルアインド]]と交渉する。
結果、以下の約束を取り交わす事となった。
-ランツェナーヴェ王基準で&footnote(ふぁんぶっく5 Q&A)数代に一度、ランツェナーヴェの姫をユルゲンシュミットに献上する
-その姫から生まれた子の内、最も魔力量に優れた男子を、一代に一人限り[[洗礼式>文化#洗礼]]で貴族としてメダル登録し、シュタープを得られるようにする
-その子がシュタープを得て成人した後に、ランツェナーヴェに戻す
-戻した子のメダルは、洗礼式時の傍系王族登録から外国へ出た者として場所を移し、シュタープを維持できるよう[[中央神殿]]で管理保管する&footnote(第640話 アルステーデの話)
-ランツェナーヴェは戻された男子を次期王とし、礎の魔術を継承させる
この約束は、そもそも国を出奔したトルキューンハイトが一方的に持ちかけた交渉から成った物であり、
当時のツェントがランツェナーヴェの存続は許しながらも、力を付けるのを警戒した事で、様々な歪な条件が付けられたものとなっている。
-王族の住居がある中央の土地に姫は住まわせない。[[貴族院]]内の[[離宮>アダルジーザの離宮]]に入れる事とする
-戻す子供は一代に一人限りとする
-(トルキューンハイトが男を戻すと選択したので)女子は傍系王族としてメダル登録し、ユルゲンシュミットに取り込む
-次期王として選ばれた男子の教育は離宮内で行い、貴族院には通わせない。傍系王族として登録する事で、万が一にも地下書庫の最奥には入らせない
-選ばれなかった男子は洗礼式前に離宮内で秘密裏に処理、魔石としてランツェナーヴェに返す&footnote(595話)
この中で最初に献上された姫が[[アダルジーザ]]であり、ランツェナーヴェの姫達が代々住まう離宮はその名にちなみ「[[アダルジーザの離宮]]」と呼ばれる事となった。
また、姫達から生まれた子供達は「[[アダルジーザの実>アダルジーザの離宮#アダルジーザの実]]」と呼ばれていた。
>アダルジーザの離宮・アダルジーザの実の詳細については[[アダルジーザの離宮]]を参照。
***&aname(アダルジーザの離宮の閉鎖,option=nolink){}アダルジーザの離宮の閉鎖
四百年近くランツェナーヴェの王族を存続させたこのシステムだが、ユルゲンシュミットで[[政変]]が起こった事により終わりを告げた。
02~04年頃、政変に勝った[[第五王子>トラオクヴァール]]の陣営が行った粛清によりアダルジーザの女達は処刑され、離宮が閉鎖される。
[[トラオクヴァール]]は「ランツェナーヴェから送られてくる哀れな身の上の姫君が離宮にいた」という事は認識しているが、
ランツェナーヴェの崩壊を招く事やその歴史背景などまで知っていたかどうかは不明。&footnote(SS19話 アナスタージウスの頭が痛い報告時間)
04年頃にいくつかの魔石がランツェナーヴェに送られて以降、ユルゲンシュミットとランツェナーヴェの交流は貿易関係だけとなった。&footnote(569話 閑話 ランツェナーヴェの使者 後編)
**&aname(<参考>グルトリスハイトの知識継承,option=nolink){}<参考>グルトリスハイトの知識継承
建国時の時代背景より、[[トルキューンハイト]]が持っていた「[[グルトリスハイト]]」は、少なくとも第四期より後の物である。
(ユルゲンシュミットの王族が[[地下書庫の最奥>貴族院の図書館]]のマニュアル本グルトリスハイトを独占し、狙われる危険性を避ける為に住居を貴族院から移した後)
・「[[メスティオノーラの像>魔術具と神具#像が持つグルトリスハイト]]に一定量祈りを捧げて[[シュタープ>魔力#シュタープ]]に形を写し取ったグルトリスハイトの器」に「地下書庫の最奥のマニュアル本の内容を写した物」
・ユルゲンシュミットの全属性の王族が領地の[[礎の魔術>魔術具と神具#礎の魔術具]]を設置したり、領界を引き直したり、[[国境門>魔術具と神具#国境門]]を使用していた物と同等&footnote(400年前のトルキューンハイトは勝手に国境門を開けて出奔(600話)、200年前のボースガイツ事件当時のツェントはアイゼンライヒを廃領・分割(539話))
以降の「次期王」は傍系王族なので地下書庫の最奥には入れず、代々シュタープだけを得ていたと考えられる。
[[レオンツィオ]]が最低でも「シュタープに写し取る」ことを知っていた事から、トルキューンハイトが「器」を得た方法や場所(=第四期の知識)はある程度ランツェナーヴェの王族に伝わっているかと思われたが&footnote(569話 閑話 ランツェナーヴェの使者 後編)、その後の[[ジェルヴァージオ]]の作中の動向などを見るに、具体的な取得手順については失伝し&footnote(作中では本あるいは羊皮紙が高価な上、製本は時間・手間が非常にかかる代物でありランツェナーヴェ移住者や原住民がそのノウハウすら知らなかった可能性もあり、文献による記録もされなかった模様)、口伝で極一部の情報が伝わっていたと推測できる。
そもそも一代に一人しかシュタープを持たないランツェナーヴェの王族にとっては、シュタープさえあれば継承できる礎の魔術をグルトリスハイトで新設したり破棄したりする意味は薄く、内容の知識を得たいと思う理由もあまり無かったと思われる(グルトリスハイトはあくまでもユルゲンシュミット内でツェント業務を行い、シュタープを持ったアウブ達を従わせるために必要な物である)。
//ランツェナーヴェにおけるグルトリスハイトの継承に関する議論は[[ランツェナーヴェにおけるグルトリスハイトの継承問題>グルトリスハイトに関する考察と議論#ランツェナーヴェにおけるグルトリスハイトの継承問題]]を参照。
代々の次期王達も、上級司書3人が滞在している冬~春に図書館に通うことができていれば、傍系王族でも地下書庫までは入る資格がある為、「器」+「メスティオノーラの英知」に至る可能性はあった。しかし、貴族院に通わない代々の次期王達が、地下書庫に行き、正しい知識を得て、祠巡りをする可能性は非常に低く&footnote(第4期以降にその方法を取ったツェント候補達は粛清されており、それ以降、地下書庫の知識だけで可能だったかどうかは疑わしく、フェルディナンドのように年間を通して貴族院内を比較的自由に動ける正規の学生が、他の独自研究と繋ぎ合わせる事で初めて実現できるかどうか、という程度の可能性だと思われる)、春~秋に通っていた[[ジェルヴァージオ]]も、[[ラオブルート]]の手引きで初めて実現した模様である。
*&aname(貿易と交流,option=nolink){}貿易と交流
ランツェナーヴェはユルゲンシュミットにとって唯一[[交易>文化#交易]]のある外国である。
貿易関連の恩恵に預かっているのは、直接交流を持つ[[アーレンスバッハ領>アーレンスバッハの領地]]のみである。
**貿易品
***ランツェナーヴェからの輸入品
砂糖、香辛料 など
どちらも気候の問題でユルゲンシュミットでは温室以外では育たない品種となっており、貴重である。
***ランツェナーヴェへの輸出品
魔石 など
アダルジーザ関連の魔石以外にも貿易品としてやり取りしている&footnote(第573話 フェルディナンドからの手紙)
**ランツェナーヴェの使者
毎年春の領主会議後~夏頃に船で[[アーレンスバッハの国境門>アーレンスバッハの領地#国境門]]を通ってアーレンスバッハを訪れ、秋の終わりまで滞在して商談を行っている。
使者は12人程度で、その内の半分は顔立ちや肌色の違う現地の民である(14年夏)。
訪問中はアーレンスバッハ城の敷地内にある[[ランツェナーヴェの館>アーレンスバッハの領地#ランツェナーヴェの館]]に滞在している。
領地の強みを輸入品に頼っているアーレンスバッハは、春の小規模な歓迎の宴の後、夏の盛りに全ギーベを集めて宴を開催するなどして、歓待している。
ただ、近年では使者の態度が大きくなっており、腹に据えかねた一部の文官の有志が砂糖や香辛料の研究に乗り出している。
**ゲオルギーネとの個別の親交
08~09年春頃にアーレンスバッハの第一夫人となった[[ゲオルギーネ]]と、個別に親交を深めていた模様。
09年秋頃にゲオルギーネが[[グラオザム]]に送った[[トルーク>薬と毒#トルーク]]や[[即死毒>薬と毒#即死毒]]は両者共に使用しており、
13年冬のエーレンフェストの粛清時などにグラオザムが[[銀の布>銀製品]]も使用している。
トルークに関しては、ランツェナーヴェが[[シュラートラウムの花]]の原産国かと推測される。
*&aname(15年春のユルゲンシュミットへの侵攻,option=nolink){}15年春のユルゲンシュミットへの侵攻
**背景
***銀製品の開発と王族の権威失墜
魔力の力で君臨し、建国当初は神のように崇められていた王族だったが、最も魔術行使に最適な道具であるシュタープは王一人だけしか持てず、
ユルゲンシュミットとは違い神に祈りが届かない(加護を得られない)らしくユルゲンシュミット程の力は行使できなかった。&footnote(第646話「なるほど。ここでは神々に祈りが届くのであったな……」「ふむ。私も神々の祝福を授けることができるようだな」というジェルヴァージオの言動より:祝詞による祝福を初めて行使する様子)
そして、時が流れるうちに魔力を通さない特殊な[[銀製品]]が開発されるなどして、権力を失っていく。
王族の支配構造に不満を持った者達による開発かは不明だが、魔力を持つ者を押さえつけるような物や、[[即死毒>薬と毒#即死毒]]などが独自に開発されて出回るようになる。
魔力が絶対的な力では無くなる事で、人口が多い現地の民と王族とのパワーバランスが崩れ始めたものと思われる。
銀の船のような銀製品と魔石の組み合わせでの開発もされ、現地の者は魔力保有者を開発に必要な魔石と見なすようになり、&footnote(第602話)
近年では、王族も魔力というエネルギーを生み出す為の道具のような扱いになってしまった。&footnote(第646話)
同時に、王族は魔力の多い子を成し、白の建物を維持することだけを求められる存在でもある。
建国当初から端を発する国の在り方そのものの歪みに対しても、次期王[[ジェルヴァージオ]]は不満を抱いていた。
そこへ、[[ディートリンデ]]から[[レオンツィオ]]へユルゲンシュミットでは[[グルトリスハイト]]が失伝しているとの情報がもたらされる。
機に乗じるために王族達は動き始め、結果的に、目的の違いにより意見が二分された。
|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):派 閥|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):目 的|h
|[[レオンツィオ]]派|シュタープを得て、ランツェナーヴェの王・王族として再び強大な権力で君臨したい|
|[[ジェルヴァージオ]]派|ランツェナーヴェを脱し、ユルゲンシュミットに安住の地を求めたい|
どちらの派閥もユルゲンシュミットへ行く必要がある事は同じであり、ツェント不在のユルゲンシュミットは恰好の獲物であった。&footnote(第649話)
更に、現地の民たちも多くの魔石を欲しており、大規模な侵攻へと繋がっていく。
***13年夏~14年冬の主な出来事
|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):時 期|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):出 来 事|h
|13年夏|ランツェナーヴェの使者が[[アウブ・アーレンスバッハ]]に姫の受け入れを打診、来春の領主会議での奏上を約束|
|13年秋の終わり|[[フェルディナンド]]がアーレンスバッハへ移動、その直前にアウブ・アーレンスバッハ死去|
|14年春|領主会議にて[[トラオクヴァール]]が姫の受け入れを却下、[[ゲオルギーネ]]はこれを受け入れる|
|14年夏|[[レオンツィオ]]がアーレンスバッハに初来訪、姫の受け入れが却下された事と[[グルトリスハイト]]の失伝を伝えられ、&br()[[ディートリンデ]]に[[トルーク>薬と毒#トルーク]]を使用|
|~|アウブ・アーレンスバッハの葬儀にて、[[ラオブルート]]が中央騎士団にトルークを使用し騒ぎが起きる&br()ディートリンデが必要以上に騒ぎ、問題処理の為に会合を重ねたラオブルートとレオンツィオが親交を得る|
|~|ラオブルートがレオンツィオらに[[ランツェナーヴェの館>アーレンスバッハの領地#ランツェナーヴェの館]]から貴族院の[[アダルジーザの離宮]]に繋がる&br()転移陣の存在を教え、離宮への手引きを約束|
|14年秋|[[アルステーデ]]がアーレンスバッハの礎を染め終わり、転移の為の[[ブローチ>魔術具と神具#選別の魔術具]]の作成が始まる&br()ランツェナーヴェの王族達をアーレンスバッハの貴族として登録する|
|14年秋の終わり|別れの宴があり、ランツェナーヴェの使者が帰国|
|14年冬の終わり|[[レオンツィオ]]・[[ジェルヴァージオ]]らが侵攻の為にアーレンスバッハの港へ入港、侵攻準備|
**侵攻
15年春の洗礼式の当日、ディートリンデによるフェルディナンドの死亡報告を合図にユルゲンシュミットへ侵攻を開始するが、失敗。
翌日明け方に[[ローゼマイン]](実際は[[フェルディナンド]])によって[[国境門>アーレンスバッハの領地#国境門]]が閉ざされる。
詳細は下記参照
|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):陣 営|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):推 移|h
|[[礎取りディッター>ディッター#エーレンフェストとアーレンスバッハの礎取りディッター]]|[[エーレンフェストとアーレンスバッハの礎争奪戦]]|
|[[ユルゲンシュミットの攻防>ディッター#ユルゲンシュミットの攻防]]|[[貴族院防衛戦]]|
**&aname(侵攻の失敗とその後,option=nolink){}侵攻の失敗とその後
魔力を持たないランツェナーヴェ兵達は、アーレンスバッハ領内や海上の戦いで殺されるか、放置され海で溺死か、捕縛され処刑という末路を辿ったと思われる。
魔力を持つレオンツィオ・ジェルヴァージオ・その他のランツェナーヴェの王族達は、
外患誘致のアーレンスバッハ貴族達や中央貴族達と共に貴族院で捕縛され、シュタープを奪われ、記憶を覗かれ、
ユルゲンシュミットの魔力供給の為の下働きとして各領地に配分される事となった。
また、15年春時点のランツェナーヴェの王である[[キアッフレード]]のメダルも罪人達と同時に処分された。
現国王・次期王共にシュタープを失ったランツェナーヴェは、これ以降の礎の魔術の継承は不可能となり、
供給の間の登録の魔石を今後新たに作り出す事ができなくなるなど、次代以降の国の存続は難しいと思われる。
ユルゲンシュミット側も、戦後処理の中で[[エグランティーヌ]]と[[アナスタージウス]]の護衛騎士の半数がジェルヴァージオに殺された上、&footnote(668話)
銀製品や即死毒の危険性も鑑みて、戦後補償の為の使節団を送る事はせず、そのまま一切の国交を絶つ事にしたと思われる。
神々にもランツェナーヴェの危険性(ランツェナーヴェの道具はエアヴェルミーンに対しても危険である)が知れ渡ったので、新しく国境門を繋ごうとしてもランツェナーヴェに繋がることだけはない&footnote(ふぁんぶっく8 Q&A)。
*コメント
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