ジルヴェスター

「ジルヴェスター」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

ジルヴェスター」(2024/02/09 (金) 01:51:15) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

初出:第145話 声(ドラマCD第1弾/第2弾):鳥海浩輔 声(ドラマCD第3弾~第10弾):井上和彦 声(幼少ジルヴェスター/ドラマCD第8弾):日野まり 声(TVアニメ第3期):井上和彦 **家族構成 第一夫人:[[フロレンツィア]]  息子:[[ヴィルフリート]]  娘:[[シャルロッテ]]  息子:[[メルヒオール]]  娘:[[ヘンリエッテ]]  養女:[[ローゼマイン]] 第二夫人:[[ブリュンヒルデ]](予定) 父:[[アーデルベルト]] 母:[[ヴェローニカ]]  姉:[[ゲオルギーネ]]   姪:[[アルステーデ]]   甥:[[ヴォルフラム]](故人)   姪:[[ディートリンデ]]  姉:[[コンスタンツェ]]   姪:リュディガーの姉妹   甥:[[リュディガー]]  異母弟:[[フェルディナンド]] 父方の親戚 祖父:先々代[[アウブ・エーレンフェスト]](五代目アウブ) 祖母:先々代アウブ・エーレンフェストの第一夫人  伯父:[[ボニファティウス]]   従兄:[[カルステッド]]   従兄:[[トラウゴット]]の父(伯父の第二夫人の息子)  伯母:ボニファティウスの妹&footnote(2018年11月10日活動報告 11/12感想返し/ベルケシュトックの上級貴族に嫁ぎ、02年冬にフェルディナンドをエスコートした後(恐らく政変の粛清で)処刑された)  伯母または叔母:ボニファティウスの妹&footnote(ザウスガースの領主一族に嫁いだ。政変の粛清で処刑された(ふぁんぶっく6 Q&A)/ふぁんぶっく2の家系図には載っていないが、家系図に掲載されていない人物は他にも存在する為、省略されただけと思われる)  叔母:[[イルムヒルデ]](五代目アウブの第二夫人の娘)&footnote(お茶会セット特典SS「フェルディナンド視点 神殿用の食器」) 母方の親戚 祖父:[[初代ギーベ・グレッシェル]] 祖母:[[ガブリエーレ]]  伯父:ガブリエーレの長男 (故人)  叔父:[[ベーゼヴァンス]] (神殿長)  伯父:初代ギーべ・グレッシェルの息子([[母>ヴェローニカ]]の異母兄)&footnote(ガブリエーレが嫁ぐ前に第一夫人との間に一男一女が既にいた)  伯母:エルヴィーラの母(母の異母姉)   従兄:[[ギーベ・ハルデンツェル>クラウディオ]]   従姉:[[エルヴィーラ]]  叔父:二代目ギーベ・グレッシェル(母の異母弟)   従兄:[[ギーベ・グレッシェル]](三代目ギーべ) **容姿 髪の色:青味の強い紫 &color(#4d4398,#4d4398){000000000} 瞳の色:深緑 &color(#00552e,#00552e){000000000} 青味の強い紫の髪を後ろで一つにまとめ、銀細工の髪留めで留めてある。 きりっとした意思の強そうな眉と深緑の目。 フェルディナンドより少し背は低いが、がっちりとした体つきをしている。 二十代後半に見える。 **地位 階級:[[領主>アウブ]] 職種:[[アウブ・エーレンフェスト]] **年齢と属性関連 -ローゼマインとの学年差:+19&footnote(SS6話 フェルディナンド(+14)が1年生の時に6年生。第170話 ローゼマイン6歳春時点で26歳(年齢差+20)なのは、誕生季が夏のローゼマインに対し誕生季が春のため) -誕生季:春&footnote(ふぁんぶっく5 はみ出たQ&Aコピーシテペッタンで指輪の色が緑) -3年生時に得られた眷族の加護:縁結び、試練&footnote(第472話) -540話以前の属性:命を除く6属性&footnote(第541話) -加護の再取得:長寿、夢など21の加護を追加 -541話以降の属性:適性+眷属神の加護による全属性&footnote(第541話 エーヴィリーベの加護を得たわけではない) **ジルヴェスター視点の回 Blu-ray BOX 特典SS 勘とお守り 第170話 閑話 騒ぎの後始末 第316話 閑話 頭の痛い報告書 書籍第四部I エピローグ 第400話 頭の痛い報告書(二年) 前編 第401話 頭の痛い報告書(二年) 後編 書籍第四部VI エピローグ 書籍第四部IX 書下ろしSS 埋まらない穴 書籍第五部II 書下ろしSS 頭の痛い報告書(三年) ドラマCD5 特典SS 酒の時間 SS49話 ジルヴェスター視点 葬儀前の挨拶 書籍版第五部VI 書下ろしSS 騒動の事情聴取 書籍版第五部VII 購入特典 諦めない存在 書籍版第五部IX 書下ろしSS 礎を巡る戦い SS53話 ジルヴェスター視点 頭の痛い面会依頼 ドラマCD9 特典SS 頭の痛い要望と報告 **作中での活躍 フルネームは「ジルヴェスター・アウブ・エーレンフェスト」。 [[エーレンフェスト>エーレンフェストの領地]]の領主(七代目)。騎獣はケルベロスのように頭が三つあるライオン。 性格は悪いが、性根が腐っているわけではない。やってる事は意味不明で力加減を知らない小学生と同じ。 身内に対して割り切るのが下手で、問題点を直視できず決断が鈍くなり、アウブ就任後もヴェローニカの専横を許した。 領主らしいきりっとした顔もできる。自分がやりたいことのためには全力を尽くす。 芸事に通じていて、フェシュピールで弾いた音は柔らかく、張りのある声が良く伸びて上手い。また、剣舞もできる。 自分がサボるために人員の配置を割り振ったり、人に仕事を押し付けることを上手くこなす才能がある。 能力や人柄を信用した相手には全権を任せるなど良く言えば器が大きいが、相手の状況に対して楽観視したり、認識不足な所もある。 時折腹黒いや計算高いと言われる原因の八割は、本人曰くフェルディナンドの立案のせい。 重責を担うアウブには、フェルディナンドのように合理的で効率的な奴が領主になれば良かったと思っている。&footnote(第170話 閑話 騒ぎの後始末) 独断でマインを養子にとるように動き、領主として大事な判断は自分の責任で行うなどの決断力もある。 相応の立場の者が責任を持つ事を当然と考えている節があり、悪評を自ら背負い込もうという覚悟がある。&footnote(第541話 養父様とおじい様の再取得 前編) 一方で、悪評をどうにかするといった情報操作などの発想はないらしく、基本的に後手に回り続けて結局手に負えない事態となり、フェルディナンドやローゼマイン等が対処に当たる事になることも。 [[ベーゼヴァンス]]を見くびり手紙による礎所在地の漏洩を許したり、自領の情報を隠そうとするだけでローゼマインやフェルディナンドの表面的な扱いに対して思い至らず付け入るすきを与えたり、ヴェローニカ派やライゼガング系双方を掌握できず振り回されるなど脇が甘いところがある。 三歳くらいまでは病弱で寝込んでいることが多かったが、元気になった途端、暴れん坊になった。&footnote(第460話) 必要な勉強からも脱走する常習犯となったが&footnote(第207話)、ジルヴェスターが三歳くらいの頃に側仕えになった[[リヒャルダ]]や&footnote(第460話より暴れん坊とユストクスが認識している頃、かつ、書籍版第四部IX「息子の出立準備」より病気がちな頃なので、境目である三歳くらいに就任と考えられる)、恐らく同時期位に護衛騎士になっただろうカルステッドが&footnote(ジルヴェスターが誕生した年の秋か冬の初めに上級貴族になり、騎士コースを選択したカルステッドが成人して騎士になるのが、ジルヴェスター3歳時。騎士のスキル的には問題ない上、能力的にも出生的にも平で放置するより、役職をつけるべきであろう存在であることと、ヴィルフリートにライゼガング系を側近に据えることで縛ろうとしたヴェローニカの性格と、カルステッドを守れるもの(リヒャルダ)の傍に置きたいだろうカルステッド側の存在を考えると、成人時には就任していた可能性が高いと考えられる)、連携して捕まえ、叱りつけて、勉強をさせていた。&footnote(第207話、第208話、第433話/フェルディナンドが来るまでずっとそうだったというリヒャルダの言い方や、ヴィルフリートの勉強逃亡報告(洗礼式以前も含む)を受けた時のジルヴェスターやカルステッドの反応から、洗礼式前からの習慣) 洗礼を終えて北の離れに居を移した頃から始まった、ゲオルギーネの嫌がらせで心に大きな傷を受ける。&footnote(第253話 閑話 お茶会) フェルディナンドという異母弟が城に入ったことで多少変わり、初めての弟にちょっと良いところを見せようと頑張った為、成長につながった。&footnote(第207話) 更に上位領地の領主候補生を射止めるべく奮闘し&footnote(第305話、ふぁんぶっく5 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン)、それまで全く取れないでいた優秀者に二回なった&footnote(ふぁんぶっく3Q&A)。 貴族院に出発する前には、自身の子供部屋にある来客用スペースを使って、フロレンツィアの心を動かすための作戦会議を側近達と行っていた。&footnote(SS50話 オティーリエ視点 側仕えの初仕事) 外堀を埋めることでフロレンツィアを得&footnote(ふぁんぶっく5Q&A:ジルヴェスターの勢いに驚いている内に、兄やコンスタンツェが推したことで、父親がジルヴェスターに許可を出したため、結婚が決まった)、アーデルベルトの早逝により若くして[[アウブ]]に就任したが、逃亡癖はなくならず&footnote(第208話、第433話)、下働きの動く通路と領主にのみ教えられる抜け道等&footnote(第272話、第451話)を駆使して脱走している為、[[神殿>エーレンフェスト#神殿]]のフェルディナンド部屋にいきなり訪れて、カルステッドに[[オルドナンツ>魔術具と神具#オルドナンツ]]で所在を問われたり&footnote(書籍版第四部IX「思い出と別れ」)、フロレンツィアにここぞという時に釘をさされたりしている&footnote(第208話)。 ヴェローニカの第二夫人を娶れという命に逆らい、フロレンツィア一人を大事にしていた。 そのためエーレンフェスト貴族の多くは、ジルヴェスターがアウブに就任したらヴェローニカは抑えられると予想していたが、アウブ就任後も領主一族周辺はヴェローニカ派に染まり、ライゼガンク系への冷遇が目に見えるレベルまで悪化し、フェルディナンドが神殿に入れられ、ヴェローニカに養育されるヴィルフリートを次期領主に決定するなどの行動を重ねたため、中立派が次々ににヴェローニカ派へと舵を切った。&footnote(TO BOOKS直販特典SS/ふぁんぶっく2 お姉様とのお茶会) 本人はヴェローニカ派を疎ましく思っていたが、抑制どころか今まで以上に権勢を振るうための後押しといえる様々な行状から&footnote(妻であるフロレンツィアの反対を退け母ヴェローニカの我儘を容認して息子ヴィルフリートの養育を任せる、その上ヴィルフリートを次期領主に指名するというヴェローニカ派にとって最大級の支援は少なくともジルヴェスター自身の意志で行っている)、エルヴィーラなどのライゼガング系にも傀儡の道を選んだと判断され&footnote(第562話)、ヴィルフリートの教育失敗を汚点としてヴェローニカを追い落とす計画が立てられていた&footnote(SS31話)。 この時フェルディナンドに神殿入りをすすめたのは「政治から身を退くと見せヴェローニカの攻撃を止め、ベーゼヴァンスのスパイをする」という名目だったが、実際には「ヴェローニカへの攻撃に対してフェルディナンドが反撃するのが怖く、弟と母どちらに味方するのか選べなかったから」と述懐しており、結局フェルディナンドに神殿入りという汚点をつけさせただけで、ヴェローニカに対する行動は起こす気が無かった様子が窺える。 また、ゲオルギーネに虐げられた根本原因の一つが「競争する機会すら与えられず、次期領主の座を能力ではなく性差(生まれ)だけで奪い取った」ことであるにも関わらず、「肉親間での競争は不要なので、次期領主を長男に決める」というズレた方針を取っている。 ヴェローニカ派に妻子を毒殺されたエックハルトにヴィルフリートの側近を依頼したり、自分から言い出さなかったとはいえフェルディナンドへの虐待の詳細を知らないなど、ヴェローニカの所業をあまり把握していなかった、もしくは理解しようとしていなかった節がある。 上記のように、自身の家族や部下に負担をかけてヴェローニカ派に利する行動をしていることに無自覚あるいは周囲の状況に思い至らないかのような無神経な言動については、作者も「(思慮が足らない言動も含めて)ヴィルフリートはミニジル様なので」とヴィルフリートとの類似性に言及している&footnote(2017年 06月08日活動報告 2017/06/21感想返し http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/1742993/)。 他者からのヴェローニカの評価を大げさだと思っており、ゲオルギーネの記憶を見たことで、大げさでも何でもなかったのだと思い知った&footnote(ふぁんぶっく8 Q&A。ただしゲオルギーネの記憶であり自分以外の者に対する顔という性質の違いであるため、それ以降のより酷くなったヴェローニカの所業が含まれているかは不明。フェルディナンドに対する迫害などは含まれていない可能性が高い)。 アウブ就任から5年後の春、[[青色神官]]の服を着て、[[マイン]]の祈念式に同行した。 昔ブラウという名前の[[シュミル>魔獣と魔木#シュミル]]を飼っていて、似ているマインに物真似をさせた。 マインを弄りすぎたため、フェルディナンドと[[カルステッド]]に怒られる。その後[[ダームエル]]をおもちゃにした。 狩りが得意で、下町の森で大量に仕留めた。食欲から[[孤児院>エーレンフェスト#孤児院]]の子供達に懐かれて、ジル様と呼ばせている。 マインの異世界の知識が領地の利益になると考え、養女にすることを決める。 養女になるための[[魔術具のネックレス>魔術具と神具#黒いお守り]]を渡し、邪魔をする叔父の神殿長や実母の罪を裁いた(この際、自分がヴェローニカとその派閥に対してずっと甘い対応をしていたことがマインと家族を引き裂いた原因という自覚はあった)。 根回しもない突然の方針転換といえる処罰を行ったため、エーレンフェストの貴族社会は大混乱に陥った。&footnote(TO BOOKS直販特典SS/ふぁんぶっく2 お姉様とのお茶会) ヴェローニカ派を疎ましく思いつつも、上述されたようにフェルディナンドに伯父の内偵を建前として命じた&footnote(伯父が犯罪を起こそうとそれを庇うヴェローニカには甘い対応だったため、ジルヴェスターがその対応を変えない限り実態はほぼ無意味とすら言える命令である)以外は排除する準備などを殆ど行っていなかったことが窺える。 ローゼマインが養女になってからはフェルディナンドの体調管理をされて仕事を押し付けられなくなったが、彼女が眠ってからは再び様々な仕事を押し付けられるようになった&footnote(276話 278話)。 ローゼマインが[[貴族院]]に入ってからは、次々と送られてくる報告書に頭を悩ませていくことになる。 さらには、印刷業の拡大や、ハルデンツェルの奇跡関係で仕事をサボることができなくなった。 ローゼマインの建前などのある意味貴族の悪い部分は彼から学んだものが多い。 [[リヒャルダ]]がローゼマインを城内でも[[騎獣>用語一覧#騎獣]]で移動させる許可を求めたときは、翼を出さない騎獣の[[レッサーバス>創作物一覧#乗り込み型の騎獣]]に興味を持ち、面白いからという理由で領主の城の中で移動する許可を与えた。 ヴェローニカを裁いた後も、ライゼガングから嫁を迎えず、ローゼマインとの接触を制限して神殿に押し込め(ているように見え)たり&footnote(リヒャルダには、当時のヴィルフリートの次期領主という立場を脅かさないためにあえて経歴に疵となる要素をつけているのではとも分析されている)、ヴェローニカ派に虐げられていた窮地を放置していた過去の所業もあって、ライゼガング系貴族からのきちんとした支持を得ていなかった。 その後、旧ヴェローニカ派の粛清やグレッシェルでのエントヴィッケルン、古老たちとのやり取り等々、主にローゼマインが関わった事柄からの恩恵ではあるものの、一定の支持を得た。 上位領地であるアウブ・ダンケルフェルガーやアウブ・クラッセンブルグと1対1では立場が上の者にも引かない交渉能力を見せているが、王族の要請や領主会議などの多対1の状況では急な立場浮上によるエーレンフェスト全体の立ち回りの拙さもあって対抗できないようで様々な厄介事を押しつけられた。 15年春のゲオルギーネが引き起こした[[礎争奪戦>エーレンフェストとアーレンスバッハの礎争奪戦]]では、礎の間で防衛を担う。 神々に愛されているかの如く幸運に見舞われ、ゲオルギーネを捕縛する。 ゲオルギーネに名捧げした貴族が他にもおり、従属契約した者が意思を継ぐと言われ、今まで自身や家族を何度も命すら脅かそうとしたにも関わらずゲオルギーネの憎悪の深さに驚くなどまだ事態を甘く考えていた。実際に名捧げに命じたために自ら手をくだすしかなくなった。 礎争奪戦での消耗もあって、[[貴族院防衛戦]]には参戦しなかった。だがフェルディナンドからの忠告を受け、エーレンフェストもこの戦いを支えたということを内外に示すため、後方支援として動く。 フェルディナンドや元平民で領主の養女になったローゼマインが、王族の役目であるはずの事で振り回されるのを気に入らないと考えていた。&footnote(第591話 守る方法) ローゼマインが記憶を失い、神々の御力を授かった為にユルゲンシュミットの命運を握っている状況を知り、その重荷に苦悩を滲ませる。 収束後のエーレンフェスト主催で行ったダンケルフェルガーや王族との話し合いでは、王族に対して好戦的な態度を取るフェルディナンドや、暴走したローゼマインに対して遠い目をする。 しかしトラオクヴァールによってフェルディナンドは無理を強いられアーレンスバッハへ向かったことを知り、尚も王族の後始末を押し付けられようとしていたため、トラオクヴァールに対しても睨み合いフェルディナンドを庇う姿をみせた。一方で、面と向かって王族達に対して様々な要求を突きつけたローゼマイン達の行動には及び腰になるなど、相変わらず権威に弱い様子も見せた。 **経歴 前18年春 誕生 前12年冬 洗礼式&footnote(春生まれの領主候補生の洗礼式は、春を寿ぐ宴で行われる)。次期領主となる&footnote(第253話、第272話、ふぁんぶっく4 Q&A) 前08年冬 貴族院入学 前07年冬以降 魔力感知が発現、フロレンツィアへのアプローチが始まる&footnote(ふぁんぶっく6 Q&A アプローチが始まったのは魔力感知が始まった二年生以降) 前05~前03年 貴族院の高学年で、2回、優秀者として表彰される&footnote(ふぁんぶっく3 Q&A フロレンツィアに良いところを見せようと頑張り、高学年で優秀者を2回取得) 前03年冬 貴族院を卒業する 前02年春? フロレンツィアと結婚する 03年春 アウブ・エーレンフェストになる 08年春 祈念式に同行する。終了後、孤児院と工房の見学、ベンノとの密談、下町の森での狩りを行う&footnote(第150-151話) 08年春 ローゼマインと養子縁組をする&footnote(第164話、第177話) 08年春 ヴェローニカとベーゼヴァンスを排除する 08年夏 開店前のイタリアンレストランで食事をし、ローゼマインへの報酬として小神殿建造をフェルディナンドへ命ずる&footnote(第184-186話) 08年夏 レシピの買い上げとイタリアンレストラン料理人の借り上げを行う&footnote(第186-187話) 08年夏 ローゼマイン主催フェシュピール演奏会に飛び入り参加する&footnote(第195話) 08年冬 聖典絵本と知育玩具を領外不出とすることをエーレンフェスト貴族に命ずる&footnote(第228話) 09年夏 フェルディナンドの還俗をエーレンフェスト貴族に対して公言した上で、フェルディナンドに、神殿長(ローゼマイン)の後見人 兼 神官長役就任を命ずる&footnote(第246話) 09年秋 ローゼマイン・ザック・鍛冶協会と、手押しポンプの契約魔術を締結する&footnote(第256話) 09年秋 ローゼマインの魔力圧縮方法を、派閥強化と魔力増強目的で広め始める&footnote(第266話) 09年秋~冬 白の塔事件、領主候補生に対する襲撃事件を契機にヴェローニカ派への抑制を強める 11年冬 貴族院におけるエーレンフェストの順位向上と流行発信をローゼマインとヴィルフリートに命ずる&footnote(第282話) 11年冬 アウブ主導で製紙業や印刷業を広げられるようにするための契約魔術を、アウブ名義・プランタン商会名義で締結する&footnote(第325話) 12年春 エーレンフェストの下町にエントヴィッケルンを実施する&footnote(第355話) 12年春 中央・クラッセンベルクとの商取引を締結する 13年春 中央・クラッセンベルク・ダンケルフェルガーとの商取引を締結する 13年秋 イェレミアスの名捧げを受ける&footnote(第451話) 13年冬 ゲオルギーネ派を中心とした領地内犯罪者(主にヴェローニカ派)の一斉粛清を強行する     名捧げによる連座対象者の救済を掲げ、貴族人口の減少を最小限に抑える 13年冬 メルヒオールとその側近に神殿へ向かうことを命じる&footnote(第524話 領主一族の会議 後編) 13年冬 ブリュンヒルデを第二夫人とすることを公言し、婚約する&footnote(第529話) 14年春 加護の再取得をし、命の神の眷属から加護を受け眷属全属性となる。 14年秋 グレッシェルの下町にエントヴィッケルンを実施する&footnote(第576話) 15年春 エーレンフェスト防衛にて礎の間を担当する&footnote(第594話 防衛についての話し合い)     [[ゲオルギーネ]]捕獲の一報を受け白の塔へ向かおうとしたが、[[第一夫人>フロレンツィア]]からのオルドナンツで持ち場に戻り、礎の間に侵入してきたゲオルギーネを討った&footnote(第622話 それぞれの武勇伝 その3) **作者コメント 【[[2016年 06月09日 活動報告 2016/06/13返答>http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/1432721/index.php?p=2]]】 今回の平民に対するジル様の忌避感のなさは、自分が知らないものに対する純粋な好奇心とマインのせいです。 あの時のジル様にとっての平民の基準は祈念式で初めて見たマインですから。(笑) フェルディナンドからマインの話を聞いているので、マインみたいな珍妙なものが下町にはまだ潜んでいるかもしれないとも思っていました。 ジル様はジル様で下町を見回って色々と思ったこともあります。あれでも貴族なので平民には見せない思いはあるのです。 ジル様の昼食はギルベルタ商会で準備された物です。カルフェ芋は食べていません。 ちょっと欲しいな、と思いましたが、祈念式の時にマインから「お貴族様が貧民のご飯を取り上げるのですか!?」と驚かれたので彼なりに自重しています。 【[[2017年 7月18日 Twitter>https://twitter.com/miyakazuki01/status/887105027231203328?s=46&t=T8BJQ-OMSBKWYbOqf94dVg]]】 &b(){>[[撫で方の絵>https://twitter.com/coneshait/status/886870339279503360?s=46&t=huyto3F1UD2_hvtOdvWVJA]]} 右の撫で方をするのはベンノとジルヴェスター 【[[2017年 10月11日 Twitter>https://mobile.twitter.com/miyakazuki01/status/918104446365609985]]】 &b(){>ウィンク考察} ジルヴェスター:バチコーン☆←これ、気に入った。 【[[2018年 11月10日 活動報告 2018/11/12返答>http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/2167133/]]】 &bold(){>ジル<ローゼマイン<エグランティーヌの魔力量の差} ユレーヴェに浸かって寝ていた間にジルヴェスターが魔力圧縮しているので、第四部開始時点ではジルヴェスターとローゼマインがほぼ同じ<エグランティーヌでした。 それは一瞬のことで、魔力の流れが良くなって、貴族院に在学中も圧縮している+子供なので成長しやすいため、ジルヴェスターとローゼマインはすぐに差がつきますが。 エグランティーヌは成人前後の政変前王族としては平均~やや下(ジギスヴァルトやアナスタージウスと結婚できる程度に調節)です。 【[[2020年 09月05日 Twitter>https://mobile.twitter.com/miyakazuki01/status/1302058939664592896]]】 【[[2020年 09月07日 活動報告>http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/2644290/]]】 &b(){>「I love you」以外の英語の愛情表現} I'm crazy about you. (君に夢中だ) ジルヴェスターですね。かなり夢中で無茶したし……。あ、アナスタージウスもここだ。エグランティーヌに関してはかなりクレイジーだと思うので。 【[[2021年 11月22日 Twitter>https://twitter.com/miyakazuki01/status/1462790174048358400?s=46&t=ZZHEiMXoOfM9Acn0AH3UEQ]]】 &b(){>いい夫婦の日 ジルヴェスター&フロレンツィア} 女性の結婚が早いため、貴族社会では少ない姉さん女房。 先生達の記憶に残る+貴族院の恋物語にされるくらいに有名な熱愛。 第二夫人を娶りたくないと言う我儘アウブでした。 本編にはチラチラ出てますが、この二人の馴れ初めを書いた短編はないですね。 【[[2023年 04月23日 活動報告>http://mypage.syosetu.com/https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/3142286/]]】 Twitter返信の追記 陰謀は得意ではないけれど、好奇心が強くてローゼマインの言い分を丸々取り込めるジルヴェスターの性格や思考回路の方が(フェルディナンドよりも)よほど建設的だと思っています。 **コメント #blockquote{&b(){このコメント欄はwikiの情報充実のために設けた物です。} 編集が苦手な方は以下のコメントフォームへ書き込んで頂ければ有志でページに取り込みます。 &color(red,){表示される親コメントには限りがあるので、返信の際は返信したいコメント横のチェックを付けて返信するようご協力お願いします。}} #pcomment(noname,reply,size=100,new,ジルヴェスター/コメント)
初出:第145話 声(ドラマCD第1弾/第2弾):鳥海浩輔 声(ドラマCD第3弾~第10弾):井上和彦 声(幼少ジルヴェスター/ドラマCD第8弾):日野まり 声(TVアニメ第3期):井上和彦 **家族構成 第一夫人:[[フロレンツィア]]  息子:[[ヴィルフリート]]  娘:[[シャルロッテ]]  息子:[[メルヒオール]]  娘:[[ヘンリエッテ]]  養女:[[ローゼマイン]] 第二夫人:[[ブリュンヒルデ]](予定) 父:[[アーデルベルト]] 母:[[ヴェローニカ]]  姉:[[ゲオルギーネ]]   姪:[[アルステーデ]]   甥:[[ヴォルフラム]](故人)   姪:[[ディートリンデ]]  姉:[[コンスタンツェ]]   姪:リュディガーの姉妹   甥:[[リュディガー]]  異母弟:[[フェルディナンド]] 父方の親戚 祖父:先々代[[アウブ・エーレンフェスト]](五代目アウブ) 祖母:先々代アウブ・エーレンフェストの第一夫人  伯父:[[ボニファティウス]]   従兄:[[カルステッド]]   従兄:[[トラウゴット]]の父(伯父の第二夫人の息子)  伯母:ボニファティウスの妹&footnote(2018年11月10日活動報告 11/12感想返し/ベルケシュトックの上級貴族に嫁ぎ、02年冬にフェルディナンドをエスコートした後(恐らく政変の粛清で)処刑された)  伯母または叔母:ボニファティウスの妹&footnote(ザウスガースの領主一族に嫁いだ。政変の粛清で処刑された(ふぁんぶっく6 Q&A)/ふぁんぶっく2の家系図には載っていないが、家系図に掲載されていない人物は他にも存在する為、省略されただけと思われる)  叔母:[[イルムヒルデ]](五代目アウブの第二夫人の娘)&footnote(お茶会セット特典SS「フェルディナンド視点 神殿用の食器」) 母方の親戚 祖父:[[初代ギーベ・グレッシェル]] 祖母:[[ガブリエーレ]]  伯父:ガブリエーレの長男 (故人)  叔父:[[ベーゼヴァンス]] (神殿長)  伯父:初代ギーべ・グレッシェルの息子([[母>ヴェローニカ]]の異母兄)&footnote(ガブリエーレが嫁ぐ前に第一夫人との間に一男一女が既にいた)  伯母:エルヴィーラの母(母の異母姉)   従兄:[[ギーベ・ハルデンツェル>クラウディオ]]   従姉:[[エルヴィーラ]]  叔父:二代目ギーベ・グレッシェル(母の異母弟)   従兄:[[ギーベ・グレッシェル]](三代目ギーべ) **容姿 髪の色:青味の強い紫 &color(#4d4398,#4d4398){000000000} 瞳の色:深緑 &color(#00552e,#00552e){000000000} 青味の強い紫の髪を後ろで一つにまとめ、銀細工の髪留めで留めてある。 きりっとした意思の強そうな眉と深緑の目。 フェルディナンドより少し背は低いが、がっちりとした体つきをしている。 二十代後半に見える。 **地位 階級:[[領主>アウブ]] 職種:[[アウブ・エーレンフェスト]] **年齢と属性関連 -ローゼマインとの学年差:+19&footnote(SS6話 フェルディナンド(+14)が1年生の時に6年生。第170話 ローゼマイン6歳春時点で26歳(年齢差+20)なのは、誕生季が夏のローゼマインに対し誕生季が春のため) -誕生季:春&footnote(ふぁんぶっく5 はみ出たQ&Aコピーシテペッタンで指輪の色が緑) -3年生時に得られた眷族の加護:縁結び、試練&footnote(第472話) -540話以前の属性:命を除く6属性&footnote(第541話) -加護の再取得:長寿、夢など21の加護を追加 -541話以降の属性:適性+眷属神の加護による全属性&footnote(第541話 エーヴィリーベの加護を得たわけではない) **ジルヴェスター視点の回 Blu-ray BOX 特典SS 勘とお守り 第170話 閑話 騒ぎの後始末 第316話 閑話 頭の痛い報告書 書籍第四部I エピローグ 第400話 頭の痛い報告書(二年) 前編 第401話 頭の痛い報告書(二年) 後編 書籍第四部VI エピローグ 書籍第四部IX 書下ろしSS 埋まらない穴 書籍第五部II 書下ろしSS 頭の痛い報告書(三年) ドラマCD5 特典SS 酒の時間 SS49話 ジルヴェスター視点 葬儀前の挨拶 書籍版第五部VI 書下ろしSS 騒動の事情聴取 書籍版第五部VII 購入特典 諦めない存在 書籍版第五部IX 書下ろしSS 礎を巡る戦い SS53話 ジルヴェスター視点 頭の痛い面会依頼 ドラマCD9 特典SS 頭の痛い要望と報告 **作中での活躍 フルネームは「ジルヴェスター・アウブ・エーレンフェスト」。 [[エーレンフェスト>エーレンフェストの領地]]の領主(七代目)。騎獣はケルベロスのように頭が三つあるライオン。 性格は悪いが、性根が腐っているわけではない。やってる事は意味不明で力加減を知らない小学生と同じ。 身内に対して割り切るのが下手で、問題点を直視できず決断が鈍くなり、アウブ就任後もヴェローニカの専横を許した。 領主らしいきりっとした顔もできる。自分がやりたいことのためには全力を尽くす。 芸事に通じていて、フェシュピールで弾いた音は柔らかく、張りのある声が良く伸びて上手い&footnote(フロレンツィア目当ての年上のライバルを蹴落とすために努力を惜しまなかった成果、ふぁんぶっく7 Q&A)。また、剣舞もできる&footnote(「(カッコいいから)剣舞の方が良いぞ!(教えろ!)」「奉納舞を稽古した時間分だけ教えよう」という流れでカルステッドから教わった、ふぁんぶっく7 Q&A)。 自分がサボるために人員の配置を割り振ったり、人に仕事を押し付けることを上手くこなす才能がある。 能力や人柄を信用した相手には全権を任せるなど良く言えば器が大きいが、相手の状況に対して楽観視したり、認識不足な所もある。 時折腹黒いや計算高いと言われる原因の八割は、本人曰くフェルディナンドの立案のせい。 重責を担うアウブには、フェルディナンドのように合理的で効率的な奴が領主になれば良かったと思っている。&footnote(第170話 閑話 騒ぎの後始末) 独断でマインを養子にとるように動き、領主として大事な判断は自分の責任で行うなどの決断力もある。 相応の立場の者が責任を持つ事を当然と考えている節があり、悪評を自ら背負い込もうという覚悟がある。&footnote(第541話 養父様とおじい様の再取得 前編) 一方で、悪評をどうにかするといった情報操作などの発想はないらしく、基本的に後手に回り続けて結局手に負えない事態となり、フェルディナンドやローゼマイン等が対処に当たる事になることも。 [[ベーゼヴァンス]]を見くびり手紙による礎所在地の漏洩を許したり、自領の情報を隠そうとするだけでローゼマインやフェルディナンドの表面的な扱いに対して思い至らず付け入るすきを与えたり、ヴェローニカ派やライゼガング系双方を掌握できず振り回されるなど脇が甘いところがある。 三歳くらいまでは病弱で寝込んでいることが多かったが、元気になった途端、暴れん坊になった。&footnote(第460話) 必要な勉強からも脱走する常習犯となったが&footnote(第207話)、ジルヴェスターが三歳くらいの頃に側仕えになった[[リヒャルダ]]や&footnote(第460話より暴れん坊とユストクスが認識している頃、かつ、書籍版第四部IX「息子の出立準備」より病気がちな頃なので、境目である三歳くらいに就任と考えられる)、恐らく同時期位に護衛騎士になっただろうカルステッドが&footnote(ジルヴェスターが誕生した年の秋か冬の初めに上級貴族になり、騎士コースを選択したカルステッドが成人して騎士になるのが、ジルヴェスター3歳時。騎士のスキル的には問題ない上、能力的にも出生的にも平で放置するより、役職をつけるべきであろう存在であることと、ヴィルフリートにライゼガング系を側近に据えることで縛ろうとしたヴェローニカの性格と、カルステッドを守れるもの(リヒャルダ)の傍に置きたいだろうカルステッド側の存在を考えると、成人時には就任していた可能性が高いと考えられる)、連携して捕まえ、叱りつけて、勉強をさせていた。&footnote(第207話、第208話、第433話/フェルディナンドが来るまでずっとそうだったというリヒャルダの言い方や、ヴィルフリートの勉強逃亡報告(洗礼式以前も含む)を受けた時のジルヴェスターやカルステッドの反応から、洗礼式前からの習慣) 洗礼を終えて北の離れに居を移した頃から始まった、ゲオルギーネの嫌がらせで心に大きな傷を受ける。&footnote(第253話 閑話 お茶会) フェルディナンドという異母弟が城に入ったことで多少変わり、初めての弟にちょっと良いところを見せようと頑張った為、成長につながった。&footnote(第207話) 更に上位領地の領主候補生を射止めるべく奮闘し&footnote(第305話、ふぁんぶっく5 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン)、それまで全く取れないでいた優秀者に二回なった&footnote(ふぁんぶっく3Q&A)。 貴族院に出発する前には、自身の子供部屋にある来客用スペースを使って、フロレンツィアの心を動かすための作戦会議を側近達と行っていた。&footnote(SS50話 オティーリエ視点 側仕えの初仕事) 外堀を埋めることでフロレンツィアを得&footnote(ふぁんぶっく5Q&A:ジルヴェスターの勢いに驚いている内に、兄やコンスタンツェが推したことで、父親がジルヴェスターに許可を出したため、結婚が決まった)、アーデルベルトの早逝により若くして[[アウブ]]に就任したが、逃亡癖はなくならず&footnote(第208話、第433話)、下働きの動く通路と領主にのみ教えられる抜け道等&footnote(第272話、第451話)を駆使して脱走している為、[[神殿>エーレンフェスト#神殿]]のフェルディナンド部屋にいきなり訪れて、カルステッドに[[オルドナンツ>魔術具と神具#オルドナンツ]]で所在を問われたり&footnote(書籍版第四部IX「思い出と別れ」)、フロレンツィアにここぞという時に釘をさされたりしている&footnote(第208話)。 ヴェローニカの第二夫人を娶れという命に逆らい、フロレンツィア一人を大事にしていた。 そのためエーレンフェスト貴族の多くは、ジルヴェスターがアウブに就任したらヴェローニカは抑えられると予想していたが、アウブ就任後も領主一族周辺はヴェローニカ派に染まり、ライゼガンク系への冷遇が目に見えるレベルまで悪化し、フェルディナンドが神殿に入れられ、ヴェローニカに養育されるヴィルフリートを次期領主に決定するなどの行動を重ねたため、中立派が次々ににヴェローニカ派へと舵を切った。&footnote(TO BOOKS直販特典SS/ふぁんぶっく2 お姉様とのお茶会) 本人はヴェローニカ派を疎ましく思っていたが、抑制どころか今まで以上に権勢を振るうための後押しといえる様々な行状から&footnote(妻であるフロレンツィアの反対を退け母ヴェローニカの我儘を容認して息子ヴィルフリートの養育を任せる、その上ヴィルフリートを次期領主に指名するというヴェローニカ派にとって最大級の支援は少なくともジルヴェスター自身の意志で行っている)、エルヴィーラなどのライゼガング系にも傀儡の道を選んだと判断され&footnote(第562話)、ヴィルフリートの教育失敗を汚点としてヴェローニカを追い落とす計画が立てられていた&footnote(SS31話)。 この時フェルディナンドに神殿入りをすすめたのは「政治から身を退くと見せヴェローニカの攻撃を止め、ベーゼヴァンスのスパイをする」という名目だったが、実際には「ヴェローニカへの攻撃に対してフェルディナンドが反撃するのが怖く、弟と母どちらに味方するのか選べなかったから」と述懐しており、結局フェルディナンドに神殿入りという汚点をつけさせただけで、ヴェローニカに対する行動は起こす気が無かった様子が窺える。 また、ゲオルギーネに虐げられた根本原因の一つが「競争する機会すら与えられず、次期領主の座を能力ではなく性差(生まれ)だけで奪い取った」ことであるにも関わらず、「肉親間での競争は不要なので、次期領主を長男に決める」というズレた方針を取っている。 ヴェローニカ派に妻子を毒殺されたエックハルトにヴィルフリートの側近を依頼したり、自分から言い出さなかったとはいえフェルディナンドへの虐待の詳細を知らないなど、ヴェローニカの所業をあまり把握していなかった、もしくは理解しようとしていなかった節がある。 上記のように、自身の家族や部下に負担をかけてヴェローニカ派に利する行動をしていることに無自覚あるいは周囲の状況に思い至らないかのような無神経な言動については、作者も「(思慮が足らない言動も含めて)ヴィルフリートはミニジル様なので」とヴィルフリートとの類似性に言及している&footnote(2017年 06月08日活動報告 2017/06/21感想返し http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/1742993/)。 他者からのヴェローニカの評価を大げさだと思っており、ゲオルギーネの記憶を見たことで、大げさでも何でもなかったのだと思い知った&footnote(ふぁんぶっく8 Q&A。ただしゲオルギーネの記憶であり自分以外の者に対する顔という性質の違いであるため、それ以降のより酷くなったヴェローニカの所業が含まれているかは不明。フェルディナンドに対する迫害などは含まれていない可能性が高い)。 アウブ就任から5年後の春、[[青色神官]]の服を着て、[[マイン]]の祈念式に同行した。 昔ブラウという名前の[[シュミル>魔獣と魔木#シュミル]]を飼っていて、似ているマインに物真似をさせた。 マインを弄りすぎたため、フェルディナンドと[[カルステッド]]に怒られる。その後[[ダームエル]]をおもちゃにした。 狩りが得意で、下町の森で大量に仕留めた。食欲から[[孤児院>エーレンフェスト#孤児院]]の子供達に懐かれて、ジル様と呼ばせている。 マインの異世界の知識が領地の利益になると考え、養女にすることを決める。 養女になるための[[魔術具のネックレス>魔術具と神具#黒いお守り]]を渡し、邪魔をする叔父の神殿長や実母の罪を裁いた(この際、自分がヴェローニカとその派閥に対してずっと甘い対応をしていたことがマインと家族を引き裂いた原因という自覚はあった)。 根回しもない突然の方針転換といえる処罰を行ったため、エーレンフェストの貴族社会は大混乱に陥った。&footnote(TO BOOKS直販特典SS/ふぁんぶっく2 お姉様とのお茶会) ヴェローニカ派を疎ましく思いつつも、上述されたようにフェルディナンドに伯父の内偵を建前として命じた&footnote(伯父が犯罪を起こそうとそれを庇うヴェローニカには甘い対応だったため、ジルヴェスターがその対応を変えない限り実態はほぼ無意味とすら言える命令である)以外は排除する準備などを殆ど行っていなかったことが窺える。 ローゼマインが養女になってからはフェルディナンドの体調管理をされて仕事を押し付けられなくなったが、彼女が眠ってからは再び様々な仕事を押し付けられるようになった&footnote(276話 278話)。 ローゼマインが[[貴族院]]に入ってからは、次々と送られてくる報告書に頭を悩ませていくことになる。 さらには、印刷業の拡大や、ハルデンツェルの奇跡関係で仕事をサボることができなくなった。 ローゼマインの建前などのある意味貴族の悪い部分は彼から学んだものが多い。 [[リヒャルダ]]がローゼマインを城内でも[[騎獣>用語一覧#騎獣]]で移動させる許可を求めたときは、翼を出さない騎獣の[[レッサーバス>創作物一覧#乗り込み型の騎獣]]に興味を持ち、面白いからという理由で領主の城の中で移動する許可を与えた。 ヴェローニカを裁いた後も、ライゼガングから嫁を迎えず、ローゼマインとの接触を制限して神殿に押し込め(ているように見え)たり&footnote(リヒャルダには、当時のヴィルフリートの次期領主という立場を脅かさないためにあえて経歴に疵となる要素をつけているのではとも分析されている)、ヴェローニカ派に虐げられていた窮地を放置していた過去の所業もあって、ライゼガング系貴族からのきちんとした支持を得ていなかった。 その後、旧ヴェローニカ派の粛清やグレッシェルでのエントヴィッケルン、古老たちとのやり取り等々、主にローゼマインが関わった事柄からの恩恵ではあるものの、一定の支持を得た。 上位領地であるアウブ・ダンケルフェルガーやアウブ・クラッセンブルグと1対1では立場が上の者にも引かない交渉能力を見せているが、王族の要請や領主会議などの多対1の状況では急な立場浮上によるエーレンフェスト全体の立ち回りの拙さもあって対抗できないようで様々な厄介事を押しつけられた。 15年春のゲオルギーネが引き起こした[[礎争奪戦>エーレンフェストとアーレンスバッハの礎争奪戦]]では、礎の間で防衛を担う。 神々に愛されているかの如く幸運に見舞われ、ゲオルギーネを捕縛する。 ゲオルギーネに名捧げした貴族が他にもおり、従属契約した者が意思を継ぐと言われ、今まで自身や家族を何度も命すら脅かそうとしたにも関わらずゲオルギーネの憎悪の深さに驚くなどまだ事態を甘く考えていた。実際に名捧げに命じたために自ら手をくだすしかなくなった。 礎争奪戦での消耗もあって、[[貴族院防衛戦]]には参戦しなかった。だがフェルディナンドからの忠告を受け、エーレンフェストもこの戦いを支えたということを内外に示すため、後方支援として動く。 フェルディナンドや元平民で領主の養女になったローゼマインが、王族の役目であるはずの事で振り回されるのを気に入らないと考えていた。&footnote(第591話 守る方法) ローゼマインが記憶を失い、神々の御力を授かった為にユルゲンシュミットの命運を握っている状況を知り、その重荷に苦悩を滲ませる。 収束後のエーレンフェスト主催で行ったダンケルフェルガーや王族との話し合いでは、王族に対して好戦的な態度を取るフェルディナンドや、暴走したローゼマインに対して遠い目をする。 しかしトラオクヴァールによってフェルディナンドは無理を強いられアーレンスバッハへ向かったことを知り、尚も王族の後始末を押し付けられようとしていたため、トラオクヴァールに対しても睨み合いフェルディナンドを庇う姿をみせた。一方で、面と向かって王族達に対して様々な要求を突きつけたローゼマイン達の行動には及び腰になるなど、相変わらず権威に弱い様子も見せた。 **経歴 前18年春 誕生 前12年冬 洗礼式&footnote(春生まれの領主候補生の洗礼式は、春を寿ぐ宴で行われる)。次期領主となる&footnote(第253話、第272話、ふぁんぶっく4 Q&A) 前08年冬 貴族院入学 前07年冬以降 魔力感知が発現、フロレンツィアへのアプローチが始まる&footnote(ふぁんぶっく6 Q&A アプローチが始まったのは魔力感知が始まった二年生以降) 前05~前03年 貴族院の高学年で、2回、優秀者として表彰される&footnote(ふぁんぶっく3 Q&A フロレンツィアに良いところを見せようと頑張り、高学年で優秀者を2回取得) 前03年冬 貴族院を卒業する 前02年春? フロレンツィアと結婚する 03年春 アウブ・エーレンフェストになる 08年春 祈念式に同行する。終了後、孤児院と工房の見学、ベンノとの密談、下町の森での狩りを行う&footnote(第150-151話) 08年春 ローゼマインと養子縁組をする&footnote(第164話、第177話) 08年春 ヴェローニカとベーゼヴァンスを排除する 08年夏 開店前のイタリアンレストランで食事をし、ローゼマインへの報酬として小神殿建造をフェルディナンドへ命ずる&footnote(第184-186話) 08年夏 レシピの買い上げとイタリアンレストラン料理人の借り上げを行う&footnote(第186-187話) 08年夏 ローゼマイン主催フェシュピール演奏会に飛び入り参加する&footnote(第195話) 08年冬 聖典絵本と知育玩具を領外不出とすることをエーレンフェスト貴族に命ずる&footnote(第228話) 09年夏 フェルディナンドの還俗をエーレンフェスト貴族に対して公言した上で、フェルディナンドに、神殿長(ローゼマイン)の後見人 兼 神官長役就任を命ずる&footnote(第246話) 09年秋 ローゼマイン・ザック・鍛冶協会と、手押しポンプの契約魔術を締結する&footnote(第256話) 09年秋 ローゼマインの魔力圧縮方法を、派閥強化と魔力増強目的で広め始める&footnote(第266話) 09年秋~冬 白の塔事件、領主候補生に対する襲撃事件を契機にヴェローニカ派への抑制を強める 11年冬 貴族院におけるエーレンフェストの順位向上と流行発信をローゼマインとヴィルフリートに命ずる&footnote(第282話) 11年冬 アウブ主導で製紙業や印刷業を広げられるようにするための契約魔術を、アウブ名義・プランタン商会名義で締結する&footnote(第325話) 12年春 エーレンフェストの下町にエントヴィッケルンを実施する&footnote(第355話) 12年春 中央・クラッセンベルクとの商取引を締結する 13年春 中央・クラッセンベルク・ダンケルフェルガーとの商取引を締結する 13年秋 イェレミアスの名捧げを受ける&footnote(第451話) 13年冬 ゲオルギーネ派を中心とした領地内犯罪者(主にヴェローニカ派)の一斉粛清を強行する     名捧げによる連座対象者の救済を掲げ、貴族人口の減少を最小限に抑える 13年冬 メルヒオールとその側近に神殿へ向かうことを命じる&footnote(第524話 領主一族の会議 後編) 13年冬 ブリュンヒルデを第二夫人とすることを公言し、婚約する&footnote(第529話) 14年春 加護の再取得をし、命の神の眷属から加護を受け眷属全属性となる。 14年秋 グレッシェルの下町にエントヴィッケルンを実施する&footnote(第576話) 15年春 エーレンフェスト防衛にて礎の間を担当する&footnote(第594話 防衛についての話し合い)     [[ゲオルギーネ]]捕獲の一報を受け白の塔へ向かおうとしたが、[[第一夫人>フロレンツィア]]からのオルドナンツで持ち場に戻り、礎の間に侵入してきたゲオルギーネを討った&footnote(第622話 それぞれの武勇伝 その3) **作者コメント 【[[2016年 06月09日 活動報告 2016/06/13返答>http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/1432721/index.php?p=2]]】 今回の平民に対するジル様の忌避感のなさは、自分が知らないものに対する純粋な好奇心とマインのせいです。 あの時のジル様にとっての平民の基準は祈念式で初めて見たマインですから。(笑) フェルディナンドからマインの話を聞いているので、マインみたいな珍妙なものが下町にはまだ潜んでいるかもしれないとも思っていました。 ジル様はジル様で下町を見回って色々と思ったこともあります。あれでも貴族なので平民には見せない思いはあるのです。 ジル様の昼食はギルベルタ商会で準備された物です。カルフェ芋は食べていません。 ちょっと欲しいな、と思いましたが、祈念式の時にマインから「お貴族様が貧民のご飯を取り上げるのですか!?」と驚かれたので彼なりに自重しています。 【[[2017年 7月18日 Twitter>https://twitter.com/miyakazuki01/status/887105027231203328?s=46&t=T8BJQ-OMSBKWYbOqf94dVg]]】 &b(){>[[撫で方の絵>https://twitter.com/coneshait/status/886870339279503360?s=46&t=huyto3F1UD2_hvtOdvWVJA]]} 右の撫で方をするのはベンノとジルヴェスター 【[[2017年 10月11日 Twitter>https://mobile.twitter.com/miyakazuki01/status/918104446365609985]]】 &b(){>ウィンク考察} ジルヴェスター:バチコーン☆←これ、気に入った。 【[[2018年 11月10日 活動報告 2018/11/12返答>http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/2167133/]]】 &bold(){>ジル<ローゼマイン<エグランティーヌの魔力量の差} ユレーヴェに浸かって寝ていた間にジルヴェスターが魔力圧縮しているので、第四部開始時点ではジルヴェスターとローゼマインがほぼ同じ<エグランティーヌでした。 それは一瞬のことで、魔力の流れが良くなって、貴族院に在学中も圧縮している+子供なので成長しやすいため、ジルヴェスターとローゼマインはすぐに差がつきますが。 エグランティーヌは成人前後の政変前王族としては平均~やや下(ジギスヴァルトやアナスタージウスと結婚できる程度に調節)です。 【[[2020年 09月05日 Twitter>https://mobile.twitter.com/miyakazuki01/status/1302058939664592896]]】 【[[2020年 09月07日 活動報告>http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/2644290/]]】 &b(){>「I love you」以外の英語の愛情表現} I'm crazy about you. (君に夢中だ) ジルヴェスターですね。かなり夢中で無茶したし……。あ、アナスタージウスもここだ。エグランティーヌに関してはかなりクレイジーだと思うので。 【[[2021年 11月22日 Twitter>https://twitter.com/miyakazuki01/status/1462790174048358400?s=46&t=ZZHEiMXoOfM9Acn0AH3UEQ]]】 &b(){>いい夫婦の日 ジルヴェスター&フロレンツィア} 女性の結婚が早いため、貴族社会では少ない姉さん女房。 先生達の記憶に残る+貴族院の恋物語にされるくらいに有名な熱愛。 第二夫人を娶りたくないと言う我儘アウブでした。 本編にはチラチラ出てますが、この二人の馴れ初めを書いた短編はないですね。 【[[2023年 04月23日 活動報告>http://mypage.syosetu.com/https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/3142286/]]】 Twitter返信の追記 陰謀は得意ではないけれど、好奇心が強くてローゼマインの言い分を丸々取り込めるジルヴェスターの性格や思考回路の方が(フェルディナンドよりも)よほど建設的だと思っています。 **コメント #blockquote{&b(){このコメント欄はwikiの情報充実のために設けた物です。} 編集が苦手な方は以下のコメントフォームへ書き込んで頂ければ有志でページに取り込みます。 &color(red,){表示される親コメントには限りがあるので、返信の際は返信したいコメント横のチェックを付けて返信するようご協力お願いします。}} #pcomment(noname,reply,size=100,new,ジルヴェスター/コメント)

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: