灰色神官とは、
神殿に務める平民の男性である。女性の場合は
灰色巫女と呼ばれる。
対象
本ページの説明対象は、この背景色に分類される存在である。
神殿内組織階層
序列 |
分類 |
役職 |
呼称 |
性別 |
備考 |
1 |
青色 |
神殿長 |
神殿長 |
不問 |
神殿の長に就任した青色を指す。聖典及びその鍵の管理者でもある |
2 |
神官長 |
神官長 |
不問 |
予算や人事等の神殿実務の取り纏めに就任した青色を指す |
3 |
孤児院長 |
孤児院長 |
不問 |
孤児院の長に就任した青色を指す |
- |
青色神官 |
(成人)男性 |
建前上は平等だが、実家の権力のよる序列が存在する
領主の示達により、貴族の身分のまま職務として配属されたものは、 貴族階級によらず、貴族院に就学しなかった青色よりも上位 |
青色巫女 |
(成人)女性 |
青色神官見習い |
(未成年)男子 |
青色巫女見習い |
(未成年)女子 |
4 |
灰色 |
筆頭側仕え |
筆頭側仕え |
不問 |
青色の側仕えの取り纏め。主ごとに存在 |
5 |
側仕え |
側仕え |
不問 |
青色の側仕えになった灰色神官,灰色巫女,灰色神官見習い,灰色巫女見習いを指す |
6 |
- |
灰色神官 |
(成人)男性 |
神殿業務に従事する、成人後の孤児達 |
灰色巫女 |
(成人)女性 |
7 |
- |
灰色神官見習い |
(未成年)男子 |
神殿業務に従事する、洗礼後、成人前の孤児達 |
灰色巫女見習い |
(未成年)女子 |
8 |
洗礼前 |
- |
- |
不問 |
孤児院で生活する、洗礼前の孤児達 |
概要
他の仕事に就けない
孤児たちの主要な就職先で、
青色神官や貴族に仕えるため教育される。
神殿で、青色神官/巫女の従者や
下働きとして、給料もなく奴隷のようにこき使われて働いている。衣食は「
神の恵み」として青色神官/巫女からの下げ渡しの残りが平等に支給される(但し
洗礼式前の子供は人とは認めていないので除外とする)。
灰色神官/巫女の服は神殿が費用を負担しており、裁縫系工房の冬の手仕事の一つとして作られている。年に一度支給され、成長してサイズが合わなくなった服はお下がりとして保管される。このため、見習い用の服は在庫が豊富である。
通常、青色神官や青色巫女1人に対し、3~5人の灰色が側仕えとして召し抱えられる。
仕える主によって側仕えに求めるものが異なる為、側仕えに召し抱えられた後の教育や待遇は様々だが、
側仕えになると、部屋と衣を貰い、主と共に過ごし、主の食事の下げ渡しを一番に受け取ることになるので、
孤児院で過ごす場合と、明らかに待遇が変わる。
貴族街と神殿間の往復や、祈念式や収穫祭での移動に馬車を使うため、御者の技術がある者は青色神官の側仕えとして重宝される。
その為、孤児院に残る灰色神官や灰色巫女にとって、側仕えに召し上げられるのは出世と捉えられている。
その一方で、
花捧げを忌避して、神官の側仕えには絶対になりたくないと考えるものも存在する。
灰色神官・灰色巫女である間は結婚できない。
金銭で身柄を取引され(買い取り契約)、出来る事の内容で金額が変わる。
移籍金が支払われることで、他領の神殿へ移動することが可能。
孤児院の赤子は産んだことのある灰色巫女が管理していたが、
前神殿長に売り払われたため、育児についての知識が途絶えていた。
神殿長が変わってからは、領主の娘のローゼマインが灰色巫女に役職を与えているため、貴族間に供給される数が極端に減っている。
その一方で、ローゼマインによる教育と工房勤務経験により、灰色神官・巫女としての金銭価値が高まっている。
ローゼマインの改革で労働に応じて灰色神官・巫女に給金が支払われるようになったが、この金を貯めて自分自身を買い取って自由の身になる事は許されていない。他者による買取が必要である。
マインが孤児院長となることで、孤児院で生活する者達の生活環境が劇的に変わった。
その為、孤児院の者は、ローゼマインがいなくなることを極端に恐れている。
情緒面と教育面でお互いに良い影響を与え合うことを目的とし、エーレンフェストの神殿の灰色神官達を、毎年四、五人ほど入れ替えでハッセの小神殿に送り出している。
情操教育の成果かどうかはともかく、
ギルの機嫌と、ローゼマイン工房の灰色神官達の食事への心待ち度で、ローゼマインが神殿にいるかどうかが判断できる。
たっぷり湯を使った風呂は側仕えの特権であり、孤児院の灰色は水で体を拭くのみだったが、ローゼマインが地階に竈や薪、鍋などを準備したことから、孤児院の灰色達も、沸かしたお湯を少し入れた水で体を拭けるようになった。
但し、その事実は伏せられており、ローゼマインも知らされていない。
灰色神官・灰色神官見習いの一覧
エーレンフェスト
エーレンフェスト神殿組
- フラン
- ギル (本編完結後に還俗予定)
- フリッツ
- ザーム
- イミル
- ギード
- クルト
- ロータル
- アヒム
- エゴン
- セリム
- ノルト
- バルツ
- カイ
- ヤネス (コミック版第四部I描きおろし番外編で、孤児達の引率を担当)
- リコ (作中時間内で洗礼を済ませたと考えられる)
- フェルディナンドが神官長になった頃に、フェルディナンドの側仕えとしてお試し採用され、教育期間に孤児院に戻された灰色神官10人程
- カンフェルの側仕え (主従一丸でフェルディナンドの課題に取り組んだ。書字板を携帯)
- フリタークの側仕え (主従一丸でフェルディナンドの課題に取り組んだ。書字板を携帯)
- 08年秋にハッセの小神殿に派遣された灰色神官3名(内一人はヨシカ)
- 09年秋にハッセの小神殿に派遣された灰色神官2名
- 13年秋に門番中に誘拐された灰色神官4人 (内一人はシキコーザの元側仕え)
- 13年冬の粛清で孤児院に戻された元側仕え5人
- 14年春に孤児院に残留していて、かつ、子供の魔術具を与えられなかった旧ヴェローニカ派の男の子二人
- コンラート(14年春~夏頃に洗礼を受け、青色神官を目指す灰色神官見習いとなる)
- アルノー (灰色神官(側仕え)→故人)
- フォルク (灰色神官→還俗(イルクナーの平民))
- ベーゼヴァンスの側仕え (2人存在。外数にデリア以外の見習いが2名いるが男女比は不明。魔力攻撃による消失か連座処刑で死亡)
ハッセ小神殿組
アーレンスバッハ
- 神殿に入ってすぐのところにシュタープの光の帯でぐるぐる巻きにされて猿轡を噛まされていた灰色神官
灰色巫女・灰色巫女見習いの一覧
エーレンフェスト
エーレンフェスト神殿組
- ヴィルマ (本編完結後に還俗予定→ローゼマインの専属絵師)
- ニコラ (本編完結数年後に還俗予定→ローゼマインの専属料理人)
- モニカ
- デリア
- マディ
- リジー
- リリー
- 08年秋にハッセの小神殿に派遣された灰色巫女3名(ライザ、リラ、イドナ)
- 09年秋にハッセの小神殿に派遣された灰色巫女見習い2名
- 10年秋にエグモントの側仕えになるか問われた灰色巫女20名未満(立候補者4名。残り16名未満は、嫌がるか悩むかしていた)
- 13年冬の粛清で孤児院に戻された元側仕え6人
- ベーゼヴァンスの側仕え (イェニー、ナディナ含めて3人存在。外数にデリア以外の見習いが2名いるが男女比は不明。魔力攻撃による消失か連座処刑で死亡)
- イェニー (灰色巫女(側仕え)→故人)
- ナディナ (灰色巫女(側仕え)→故人)
- ロジーナ (灰色巫女(側仕え)→還俗(ローゼマインの専属楽師))
- エグモントの側仕え (エグモントと共に、城の犯罪者を扱う場所へ連行される)
- カンフェルの側仕え (ゲオルギーネに殺害される)
- クラペッヒの側仕え (全員ゲオルギーネに殺害される、男女内訳は不明)
ハッセ小神殿組
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最終更新:2023年12月13日 08:22