ミュリエラ

初出:第462話

家族構成

洗礼式での父:妻の粛清を受けて、実子である息子のみを引き取り、ミュリエラとの縁を切った*1
洗礼式での母:ギーベ・ベッセルの妹。血縁上は叔母にあたる。ゲオルギーネに名を捧げていた為、粛清で処刑された*2
 洗礼式での弟:血縁上は従弟*3

実父:ギーベ・ベッセル*4
実母:ギーベ・ベッセルの第三夫人。生後一年くらいはミュリエラの乳母をした。*5

 血縁上の姪:ギーベ・ベッセルの孫娘。粛清時点で洗礼式前だった為、ギーベ・ベッセルの(ミュリエラ以外の)家族内で唯一の生き残りとなった。

容姿

髪の色:桃色
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瞳の色:緑
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地位

階級:中級貴族
職種:文官見習い→文官・ローゼマインの側近(貴族院限定)兼エルヴィーラの部下

年齢と属性関連

  • ローゼマインとの学年差:+2*6
  • 誕生季:春*7
  • 洗礼時の属性(適性):3以下*8
  • 加護の再取得:芽吹き*9
  • 534話以降の属性:不明(エルヴィーラの属性に影響される)

ミュリエラ視点の回

書籍第五部I 書下ろしSS 本の世界と現実

作中での活躍

エルヴィーラを尊敬しており、恋愛小説を読むことを一番楽しみにしている中級文官見習い。
ギーベ・ベッセルとその第三夫人の間に生まれたが、生まれてまもない頃に、子供ができずにいたギーベ・ベッセルの妹に、娘として引き取られた。
その後、弟が生まれた結果、まるで家に存在しない者のように扱われた上、洗礼式上の母親であるギーベ・ベッセルの妹が処刑された際に、洗礼式上の父親に、実子ではないことを理由に引き取りを拒否され、血族の元へ返された。
その結果、ギーベ・ベッセルの連座対象となったが、ローゼマイン名を捧げることで連座を回避した。
出生の経緯と家庭内の扱いから、親族の情に不信感を抱いており、現実の人の心を信用できずにいる。
その為、ローゼマインは領主の養女として価値を示し続けなければいけないという、ローデリヒの説明を聞き、ローゼマインの生き様に共感を覚えると共に、良い主従になれると考えた。*10

バルトルトは母親同士の仲が良いため婚約者候補の一人であったが、いつも集団の中心にいたい支配的な面があって自分の意見に従わせようとするので、苦手に思っている*11
洗礼上の両親がライゼガング系を毛嫌いしていたために、貴族院の恋物語本を買ってもらえず、貴族院で読めることを楽しみにしていた。
ローゼマインの側近になったことで、本の感想を言い合えると期待していたが、反応が思わしくなくがっかりとしていたところ、その様子をみたフィリーネによって、話が合いそうな相手としてヨースブレンナーリュールラディを紹介される。
フィリーネの紹介と後押しによって、文官棟の個室で二人だけになった後、感想を熱く語り合い、厚い友情と未来への期待と希望を得た。*12

洗礼上の母親が罪を犯しておらず、ゲオルギーネへ名を捧げていたことだけで処刑されたことと、ギーベ・ベッセルの連座対象となった経緯から、特例として本人が望んでいたエルヴィーラへの名捧げが認められた。*13
貴族院にいる間はローゼマインの側近とし、貴族院を卒業したら一度名を返して、改めてエルヴィーラに名を捧げる予定だった*14が、加護の再取得の際に予定を早めてエルヴィーラに名を捧げ直した*15

リュールラディと仲が良く、恋愛小説で盛り上がったり、同じ神々に祈って同じ加護取得をしたり、リュールラディに執筆を勧めたりしている。*16
手先が器用であり、リーゼレータがシュミルの縫いぐるみを作るのを手伝った。*17
エルヴィーラの提案で印刷関係の文官達と進めていた「少ない魔力で動く転移陣」の研究を、ローゼマインの勧めでライムントと行い*18アーレンスバッハエーレンフェストの共同研究として表彰された*19

15年春の時点では、名捧げ主のエルヴィーラに保護される形で騎士団長の館に引き取られ、そこで生活を送るようになっていた。
エーレンフェスト防衛戦では、バルトルトの巻き添えで、城の特別室に隔離されていたが、不平不満の一言もなく笑顔で本を読んだり、バルトルトに引きずられたカサンドラを痛烈な物言いで諭したりして過ごしていた。
その健全な様は、フロレンツィアに、悪意から完全に距離を取らせることも一つの手段として有効だと認識させるという結果をもたらした。*20

卒業式では、エルヴィーラに手配してもらった男性に、結婚対象外の親戚の男性枠としてエスコートされた。
名捧げすることで連座を回避した立場であるため、ミュリエラの婚姻に対してアウブの許可が出るか分からない(極めて厳しい)状態。
「貴族の婚姻には政治や派閥が関わるので、愛妾はともかく婚姻は無理だと思う」。*21*22

経歴

前01年春 ギーベ・ベッセルとその第三夫人の間に誕生
     生後間もなく、ギーベ・ベッセルの妹に引き取られる
06年春 ギーベ・ベッセルの妹とその夫の間の娘として洗礼式を行う
06年冬 お披露目
09年冬 貴族院に入学する
13年冬 ローゼマインに名を捧げ、側近に就任する*23
     ギーベの館の調査に同行し、血族限定の扉を開放する*24
     エルヴィーラに名を捧げ直し、エルヴィーラの臣下となる*25
14年春 エルヴィーラの文官として、キルンベルガ出張に随行する*26
14年冬 ライムントと共同研究をして表彰される*27
     貴族院を卒業する
15年春 保護者であるエルヴィーラに身柄を引き取られ、騎士団長の館で生活を送るようになる
     エーレンフェスト防衛戦にて城中の特別室に隔離され監視対象となるも、読書三昧の状況を満喫する

作者コメント

2020年 02月13日 Twitter
>書籍第五部Ⅰに関して
女性ばかりの新キャラ紹介①!
中級文官見習いの五年生。恋愛小説を読むことを楽しみにしている。
香月先生曰く「乙女チックな雰囲気が出ていて、可愛い!」とのこと。
2020年 05月07日 Twitter
>ラウレンツから見た女性側近の美点 マティアスへの語り
○ミュリエラ
面倒臭い家庭環境なのに、あのほわほわした笑顔を浮かべていられるのがすごい。あの家でライゼガング系貴族の本にあそこまで熱狂できることに驚いた。自分の行きたい道がハッキリ見えていて、粛清がなくても成人したら派閥を離れるつもりだったと言っていたからな。現実的で強いよ。

コメント

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  • SS31話の誰の側近でもない三年生の文官見習い(一人称「わたくし」なので女性)がミュリエラならば、学年差は+2 - 2016-06-26 00:55:21
  • 学年差は 第578話 帰ってきたわたし 14年に卒業していないので+1では? (2018-06-22 22:18:11)
    • ミュリエラは卒業したともしていないとも明記されていない。<テオドール同様、貴族院限定側近だから周りも私事に関する詳細説明をしない。親無の中級貴族だからロゼマに合う服を持っていないので卒業していてもロゼマ用の服を残せない。マティアス関連話は、ミュリエラはエルヴィーラ経由で親戚枠エスコート相手をおさえ済、かつ、親戚(相当)エスコート時と恋人エスコート時で準備する服の種類や色合わせが異なるという解釈も可能。 (2018-06-22 23:04:37)
    • 活動報告で学年差+2がほぼ確定、書籍版販売と同時に学年差議論は終結ですね(しみじみ (2020-02-23 12:37:14)
  • 貴族院の奉納式でロゼマが回復薬を作るのに名捧げをしたローデリヒとミュリエラに他言無用として立ち合わせたけど、こういう命令は名捧げをした主が代っても有効なのかどうか。 (2020-07-07 05:50:54)
    • さあ? ただエルヴィーラだから、フェルディナンドのレシピを聞き出そうとはしないと思うし、他言無用の継続を命じそうな気もするけど。。 (2020-07-07 05:55:46)
      • どうしても必要なら灰色神官を青色の側仕えにする場合と同様に機密保持の契約魔術という手もあるから問題にはならなそう (2020-07-15 10:25:31)
  • ローゼマインの出す奨学金から学費を払っているよね。ローゼマインアレキ移動したけど返済どうするんだろう。領主会議かなぁ? (2020-07-21 19:05:01)
  • 作中での活躍欄の「リュールラディに執筆を進めたりしている」は「勧めたりしている」の方が良いのでは (2020-09-12 16:16:53)
  • 一族残って無いってことはベッセル継げるの? (2020-11-17 23:54:43)
    • イェレミアスの例を見るに犯罪一家でも本人に罪が無ければ法的には継げそうだけど、誰も継がせる気は無いし本人も継ぎたいなんて思ってなさそう。そういえば女性ギーベは出てこなかったね (2020-11-18 00:08:48)
      • ライゼ系代官入ってるし3年間問題なかったとしてそのままか問題があったとされてヴィル領の二択でミュリエラは粛清後のギーベとは無縁だろ (2020-11-18 01:38:42)
    • 洗礼上は他家に嫁に出たギーベ・ベッセルの妹の娘なだけでギーベ・ベッセル本家には連なっていない。だのでギーベ継承はできないのでは。血縁だけはあるので館の捜査には協力したけども。 (2020-11-18 11:59:58)
      • ギーべは継承の教育があるはずだから無理そう。この子がギーベになるにはライゼガングのギーべの息子でも婿に取らないといけないだろうけど、そんな将来はなさそう (2020-11-18 23:08:56)
  • どこに住んでるんだろう。ロゼマ側近としてフィリーネ同様に城の側仕え部屋かな。ロゼマ移動後はフィリーネは城内に住むにも主が居ないので孤児院長室に住んでると思うんだけど、ミュリエラは城内なのか、騎士団長宅に居候なのか。 (2020-12-01 15:22:25)
    • エルヴィーラが名を受けたロゼマ仕込みの印刷文官だし、成人したてだけど中心人物じゃないかな。562話で普通にエルヴィーラの後ろで仕事してるし、居候じゃないかな。 (2020-12-02 16:37:44)
      • 製紙・印刷事業はやる気のある奴しかとても務まらなくて、エルヴィーラは下級底辺のフィリーネやダームエルですら重用しようとしたから、自分に名捧げして事業に関心もあるミュリエラなら悪い扱いにはならないだろうね。 (2021-03-13 18:25:50)
    • 563話にフィリーネにロゼマが「城に部屋を借りながら」と語っている。フィリーネは見習いなので給料が安くて城に部屋を借りて弟と住むのが無理だったが、ミュリエラは成人済み。ダームエルの例でわかるように成人と見習いの給料格差は大きいので、係累がいないミュリエラは城に部屋を借りて住む新人文官というのが普通だろう。 (2020-12-10 10:31:05)
    • ロゼマ移籍後のフィリーネの生活予定を、「お母様が家に住まわせてくれるので食と住は問題ない」(565話)と語っているので、ミュリエラも同様に騎士団長宅だろうね。 (2021-05-23 21:27:35)
  • リュールラディにローゼマイン様の儀式の素晴らしさを力説してたけど、どの儀式に参加してたんだろうか。農村に同行するのは護衛騎士と側仕えだろうし、文官見習いが同行するとなるとグーテンベルクをギーベの館に送迎するついでに現地で行われる星結びとかを見てたのかな? (2021-04-05 16:06:55)
    • 少なくともロゼマさんのお披露目は直接見てるだろうし、祝福をお漏らししまくってたり、ハルトムートが語りまくってるのをちょっとでも真に受けるだけでもその価値は感じられるんじゃないかな。 (2021-04-05 16:26:00)
      • 採取場所の回復とか見てるので、神事に偏見を持ってはいけないと考えてるそうです。(ふぁんぶっく (2021-04-05 16:49:12)
      • それどころかロゼマ3年次のフェシュピール祝福受けた1人じゃない?それで実際に連座回避と名捧げ先の選択もらえたんだからほんとに救世主と思っててもおかしくない (2024-03-25 19:36:25)
    • 洗礼式での大規模祝福、お披露目での垂れ流しwithフェシュピール、表彰式(襲撃事件)でのシュツェ盾、名捧げ石材料確保のための癒し&シュツェ盾withピクニック (2021-04-05 23:42:57)
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最終更新:2023年03月23日 20:17

*1 書籍版第五部I「本の世界と現実」

*2 書籍版第五部I「本の世界と現実」

*3 書籍版第五部I「本の世界と現実」

*4 書籍版第五部I「本の世界と現実」

*5 書籍版第五部I「本の世界と現実」

*6 書籍版第五部I登場人物紹介。

*7 ふぁんぶっく5

*8 旧ヴェローニカ派は「適性は一つから三つの間」第469話

*9 第534話

*10 書籍版第五部I「本の世界と現実」

*11 書籍版第五部I「本の世界と現実」

*12 書籍版第五部I「本の世界と現実」

*13 書籍版第五部I「本の世界と現実」

*14 第462話

*15 第534話

*16 SS24話、第493話、第504話、第534話

*17 SS22話 リーゼレータ視点 シュミルのぬいぐるみ

*18 第579話

*19 SS35話

*20 書籍版第五部IX「フロレンツィア 白の塔で」

*21 ふぁんぶっく7 Q&A

*22 リーゼレータ視点でもミュリエラの結婚の難しさが語られている SS22話「リーゼレータ視点 シュミルのぬいぐるみ」

*23 第482話

*24 第523話、第527話

*25 第534話

*26 第538話 グーテンベルクの弟子達

*27 SS34-35話