黒の武器

黒の武器とは、闇の神の加護を受けて、魔力を吸収する闇の属性の性質を持つ武器。
闇のように黒く光る。
魔力を込めて攻撃すると、その倍ほどの魔力を奪うことができる。*1

黒の呪文または闇の神の祝詞で通常の武器を黒の武器に変化させることが出来る。
ただし、呪文や祝詞を使うことができる者には制限がある。

魔獣や魔木の中には、攻撃した魔力を吸収して成長しまうため、黒の武器でないとダメージを与えられないものが存在する。
ユレーヴェの素材採集時にエーレンフェスト内を巡ったように、それぞれの属性の影響が強い土地があり、闇の属性の影響が濃い土地に発生しやすい。*2
魔物名 出現領地
トロンベ エーレンフェスト
ターニスベファレン 旧ベルケシュトック ダンケルフェルガー*3
アーレンスバッハ*4

黒の呪文

黒の呪文の使用制限

ずっと昔に起きた政変の後、黒の武器で他領に侵攻して魔力を奪う領主が出て、内乱事件が起こった。
周囲も真似て、政変の混乱に拍車がかかり、大混乱に陥った。*5
以後、黒の呪文は黒の武器が絶対に必要な魔物が出現する領地の騎士見習いだけに教えられるようになり、他の領地では王の定めにより使用禁止となった。

エーレンフェスト

以前は、騎士見習いのコースに入る貴族院3年生時には教えられていた呪文だった。
政変で騎士の質が下がり、07年秋のトロンベ討伐でシキコーザの事件が起こり、新人教育の見直しが行われる。
結果、遠征に連れて行けると騎士団の中で合格が出た者だけに教えることになった。
アンゲリカより少し上の学年の騎士見習いは知っている者もいるが、アンゲリカの年代では合格した成人騎士のみが知る呪文となった。*6

ダンケルフェルガー

古い土地のため、使用禁止となった後も知識としては伝えられており、ベルケシュトックの管理を任されてからは使用が許可されている。*7

旧ベルケシュトック貴族による悪用

ゲオルギーネに扇動されてエーレンフェストに攻め込んだアーレンスバッハ籍の旧ベルケシュトック貴族は、黒の武器を悪用してエーレンフェストの土地から魔力を奪い小聖杯に移していた。*8
 → エーレンフェストとアーレンスバッハの礎争奪戦

闇の神の祝詞

黒の呪文と同じ効果を持つ闇の神の祝詞が聖典に載っている。
しかし、聖典は所有者によって表示範囲が、読者によって可読範囲が違うため、ローゼマインが所有する聖典には闇の神の祝詞が表示されても中央神殿長の聖典には表示されなかった。
そしてローゼマインの聖典の記述も中央神殿長やイマヌエルには見えていなかった。
その事が、エーレンフェストの採集地が襲われたターニスベファレン事件*9の事情聴取*10で問題となり、聖典検証会議*11に繋がった。

コメント

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  • ゲオさん空(から)の魔石に魔力を移す事が出来るって知ってたのだろーか?小聖杯のまま運ぶのって難儀じゃ (2020-09-12 21:56:29)
    • ゲオがいつどういう経緯で知ったかは不明だけど。 13年冬の貴族院の奉納式の段取りでロゼマが王族に伝え、貴族院の奉納式の場で、かなり多くの領地の参加者の前で実際に行った以上、例えその時点で知らなかったとしても、ほぼ全ての領地の上層部は知りえたかと。<参加した学生経由、中央から里帰りした貴族経由等。 (2020-09-13 11:14:02)
  • 貴族院の共同研究奉納式にも領主会議奉納式にもアーレンスンバッハは参加していなかったことと、加護を増やす方法を魔力負担しなかった他領に教えるとは思えないので、知らなかったのでは? (2021-12-23 20:26:47)
    • 3人参加していますが? 493話「五人いたアーレンスバッハの文官見習い達のうち二人が追い出された以外には一人ずつ中に入っていきました。」 (2021-12-23 21:05:50)
      • あぅ。そうでした、「ローゼマイン様の陰謀です!」の印象が強くて間違えて憶えていたようです。失礼しました。 (2021-12-23 22:01:01)
        • ただし、ゲオは情報操作はするが自派閥以外からの情報は収集してないあるいは信じない節があるから知らない可能性は十分あるな。すでに前アウブ・アーレンは虫の息だから情報いかせないあるいは知らずに放置され、エーレン侵攻やフェルふくめたエーレン領主一族ミナゴロシするんなら加護持った方が絶対いいのにそれも放置だからな。 (2021-12-23 22:06:45)
  • 黒の呪文って396話でルーフェンが学生は使えないから倒せるはずないって言ってたけどエーレンフェストだとシキコーザがやらかすまでは学生のうちに教えられてたっぽいよね?作者のミスかな? (2021-12-23 23:11:50)
    • エーレンフェストの情報が全然ない中央貴族が、トロンベが出るので許可のある領地だというのを覚えていないとか、他の必要な領地で教えるのは成人後が普通だとかじゃないでしょうか。でも貴族院で使うのは禁止なのでどっちにしろ使ったのはおかしいでしょってなることに変わりないですよ。 (2021-12-23 23:31:36)
      • 貴族院で使ったことを咎められるのはわかるけど、未成年はトロンベ討伐に参加できないのに3年で教える必要性とか、貴族院に滞在が長い学生に教えて貴族院で使用したら領地の問題になるのにとかエーレンで見習いに教えてたことに引っかかる点があるんだよね。加護の儀式、シュタープの取得が3年になった時に3年で教えるようになったとかが理由になるのかなとは思うけど。 (2021-12-24 00:13:46)
        • エーレンフェストはだいぶ前から貴族が少ないようなので、未成年でも参加してもらわなければいけなかったのでは?フェルがまだいなかったころとか。 (2021-12-24 00:43:31)
        • 貴族院での加護取得後に教えていたことを説明している第402話に、シキコーザが問題を起こすまでは、教えたらすぐに遠征(トロンベ狩り)に連れて行っていたことを伺わせる描写があるので、特におかしいことはない。 未成年が参加できないというルール自体が、呪文の教える時期の後倒しとセットでできただけ。 (2021-12-24 06:34:13)
          • ダームエルが成年になってやっと参加できたって書籍二部3書き下ろしで言ってるからシキコーザが問題起こす前から連れて行ってないですよ。書籍化で少し整合性ない点がでたのかな?あとは黒の武器がシュタープないと作れないなら卒業時取得の学生は当然使えなかったから学生は教えられないし、知ってても使えないはずってなってるのかもしれない (2021-12-24 09:43:04)
            • 教えて訓練だけはしていたのかもね。貴族院で使ったら大問題だが寺領で練習するくらいならできるし。 (2021-12-24 11:46:05)
              • シキコーザ、トラウゴット、表彰式でロゼマに黒の武器ねだった騎士見習いのことみると、成人まで教えないのが正解な気がする。冬の主と違ってそんなに強くないみたいだし、春に卒業して秋のトロンベ狩りに間に合うように訓練すればメインで戦うわけじゃない新人なら十分。結局これも課程変更の弊害になるのかな。 (2021-12-24 13:08:04)
              • 訂正、 ❎「寺領」 🟢「自領」 (2022-10-26 21:24:58)
            • 呪文教えてることと、トロンベ討伐に参加することはイコールじゃないでしょ。ルーフェンのセリフについては「貴族院で使わないんだからエーレンでは学生時代に教わってた時期があるなんて中央貴族が知らない」で終わるでしょ。そこで整合性って言い出す前に中央貴族院の教師が話してるのを思い出せよ。 (2021-12-24 14:06:18)
              • 整合性は (2021-12-24 15:45:47)
                • 失礼 整合性は上で教えたらすぐに遠征行くと読み取ってる書き込みがあったからそうなるとダームエルの発言と矛盾するよねって意味で書いただけですよ (2021-12-24 15:48:05)
                  • それは読者の解釈の問題なんじゃないの?作中の整合性の問題ではない。 (2021-12-24 16:55:12)
                    • 読者同士で議論しててその解釈だと矛盾してるよって言いたかったのですが、作品に問題あるという書き込みになってましたね。申し訳無い。 (2021-12-24 17:24:36)
            • 下級騎士で、実技で合格がでない所為で貴族院にぎりぎりいるような実力のダームエルが行けなかったからと言って、他の見習いも全員行けなかったとは限らないと思うが。呪文は同時期に教えてもらえたけど、実技劣等生起因で、ダームエルは成人するまで参加できなかっただけの話な気がする。 (2021-12-24 19:47:42)
              • 本編抜粋文を読む限り、成人するまで一律NGになったのは、シキコーザの問題行動意向だと思うよ? <「以前は、騎士見習いのコースに入り、貴族院で神々の加護を得ることができるようになれば、教えられる呪文だったが、今は遠征に連れて行けると判断された騎士だけに教えることになったのだ」、上司の命令に背き、討伐の場をめちゃくちゃにしたシキコーザの暴走によって新人教育の見直しが行われた時に改変された、「青色神官上がりの貴族が増え、政変後の教育課程の変化によって新人のレベルが著しく下がっているため、問題を起こさずに連携を取れるようになった騎士だけを遠征に連れて行くことにした。そのため、騎士団の中で合格が出た時点で教えられる呪文になったのだ」(第402話) (2021-12-24 19:49:50)
                • 修正:×意向 〇移行 (2021-12-24 19:50:24)
                • 「以前は」発言をしてるのがカルステッドだから、彼の頃のカリキュラム【神々の加護を得る=6年生】のことだと思い込んでいた。 (2021-12-24 22:03:50)
              • 補足修正すると、ダームエルは「初めて行けた」ではなく「初めて参加できた」だったね。冬の主と違ってトロンベ討伐は見学可能な良い教育題材だったのかもしれないね。でもって、実技レベルがある程度以上になったら参加可能になっていたけど、ダームエルは同期の中でも遅い方で、成人後やっとOKとなったという話な気がする。だからこそ余計に、ようやく、とか、やっととかいう雰囲気が表に出ていたとかいうのもありそう。 (2021-12-24 20:02:03)
                • 初参加の割に、状況を細かく説明できていたのも、見学は散々していたからとかいう理由かもしれない。 (2021-12-24 20:05:01)
              • 実力不足で参加できてないならそう言うはずじゃない?実際には二部3書き下ろしで ダームエル「あの日は、成人していなければ参加できない初めてのトロンベ討伐…」って条件明言してるしその直後にフェルが「黒の武器の使用が許される初めての討伐は新人が張り切っているからな」って言ってて話の流れ的に新人=成人した騎士っぽいから見習いは実戦で黒の武器使った攻撃は許可されてない。マイン回に限れば全員黒の武器使ってるからこの回は見習いはいないことになる。見習いで参加となると特例とかになりそうだけどそこまでして参加させる理由がトロンベ討伐にはない気がする (2021-12-24 23:35:04)
                • 参加不可としても、見学&雑用はできるかと。原作内でロゼマが騎士見習いの成長には連携して仕事をしているところを見学できるのが有効だけど、冬の主討伐はそんな余裕はないしなと悩んでいた事情は、トロンベ討伐なら解決するだろうから、実戦参加はさせずとも遠征に同行させて見学させたりはしてたのでは? トロンベ討伐を見学するなら黒の呪文を聞いてしまう可能性もあるから、早々に教えて覚えるようにさせてもおかしくないかと。 (2021-12-25 08:46:12)
                  • 情報少ないからいないとは言い切れないけど唯一描写のあるトロンベ討伐で見習い見学雑用がいないので今の情報だけだといた可能性が高いとはいえないと思う (2021-12-25 10:03:14)
                    • 見学もないと思うよ。ただでさえ戦力不足のエーレン騎士団に、見学者の監督に裂く余裕はないだろう。連携の取れない未熟な未成年だけに見学させてて、不測の事態が起きたら困る。 (2021-12-25 15:22:28)
              • そもそも見習いは町の外での任務は許可されてないでしょ。成人までは呪文を覚えて問題なく黒の武器を作れるようになるのが課題かと。覚えるのに苦労したと、ダームエルが言ってるし。 (2021-12-25 07:11:56)
                • 原作第四部時点ではね。<町の外での任務は許可されていない。 第二部の時期およびそれ以前に関しての制約の描写はないと思う。 (2021-12-25 08:41:47)
                  • 第3部でもだよ。それに未成年のコル兄やアンゲリカは護衛騎士不足にもかかわらず、城ではない神殿での警護さえ許されていない。コル兄がハッセに行く羽目になったのは、その場のノリと特別にアウブと保護者の許可があったせいでは。第2部と第3部の間に、未成年の遠出の勤務を許さなくなる事件が起きた様子はないから、以前からの慣習だろう。 (2021-12-25 15:40:06)
                    • 第4部の聖典盗難事件で、ユーディットが許可なしに街から出てしまった、と発言しているので、護衛騎士は条件付きで許可が出るようになっているみたいだけど、基本的には許されていないってことだね。 (2021-12-25 22:30:09)
                      • 町の中と外は、やっぱり魔術的な結界の有無が大きいんだろうな。 (2022-10-27 08:43:45)
    • ルーフェンの(戦力整ってて見習いまで駆り出す必要がない)ダンケルフェルガーの常識による判断でエーレンフェストの事情を知らなかっただけじゃない?あの世界情報の断絶が深刻で他領の領内事情なんて知らないのが普通みたいだし。 (2021-12-25 10:30:35)
      • 作品読んだ感じだと使えない=教えてはだめではないってことだと思ったけどね。成人後のトロンベ討伐に参加できるように以前は未成年に呪文は教えてたけぞ、全領地共通で未成年が使ったら行けない。 (2022-10-26 22:49:17)
  • ライデンシャフトの槍を黒の武器にもできるのかな?どれだけ魔力を吸い取ることになるんだか (2023-01-26 02:39:37)
    • 可能かはともかく、神々の逆鱗に触れかねないから止めといた方が無難だろう。 (2023-01-26 08:32:22)
    • 魔剣に黒の呪文を使うことが不可能なので、多分神具も無理 (2023-01-26 10:26:38)
    • 「吸収し過ぎて自爆」という末路にしかならんだろ。「闇の神の祝詞」なら許されるかもしれんが、退魔の神のご加護がもらえそうなくらいしかメリットがない。 (2023-01-26 10:55:07)

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最終更新:2020年09月17日 19:08

*1 第127話 トロンベの討伐

*2 ふぁんぶっく4 Q&A

*3 第420話で使用

*4 ターニスベファレンに対して使用した描写なし

*5 第402話 帰還後のお話合い

*6 第402話 帰還後のお話合い

*7 ふぁんぶっく4 Q&Aで「ダンケルフェルガーはベルケシュトックが分割される前から黒の呪文を知っていたのか」という質問に対して「ダンケルフェルガーは古い土地なので、黒の呪文は知っていました。使用を禁じられたところで知識を伝えることは可能ですから。」とあり、書籍四部Ⅵの書き下ろし 旧ベルケシュトック寮の探索 でヒルシュールがターニスベファレンを持つ自領としてダンケルフェルガーも挙げている。なので、ダンケルフェルガーはベルケシュトックの管理を任さる前から呪文は知っており、旧ベルケシュトックの管理を任された時点で使用許可も得たと思われる。

*8 第614-615話

*9 第393話

*10 第409話

*11 第411話