トラオクヴァール

初出:第419話 名前の初出:第493話

家族構成

父:前ユルゲンシュミット国王
母:前王の第三夫人 (中領地出身)
兄:前王の第一王子 (第三王子と争い、敗北)*1
兄:前王の第二王子 (次期王としてグルトリスハイトを継承したが、第一王子に殺害される。第三王子とは同母兄弟)
兄:前王の第三王子 (第一王子と争い、勝利するも暗殺により死亡。第二王子とは同母兄弟。妻は先代アウブ・クラッセンブルクの娘)
 姪:エグランティーヌ
兄:前王の第四王子 (第五王子と争い、敗北)

第一夫人:トラオクヴァールの第一夫人 (元ギレッセンマイアーの領主候補生)
 息子:ジギスヴァルト
  孫:ジギスヴァルトとナーエラッヒェの息子
 息子:アナスタージウス
  孫:アナスタージウスとエグランティーヌの娘
第二夫人:トラオクヴァールの第二夫人 (上位の中領地出身)
  娘:故人*2
第三夫人:マグダレーナ (元ダンケルフェルガーの領主候補生)
 息子:ヒルデブラント

容姿

髪の色:青みがかった銀髪
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顔立ちはアナスタージウスと似ているが、もっと貫録がある。*3
カルステッドと同じくらいの年頃。*4
ヒルデブラントと似た感じの青みがかった銀髪で、髪の長さがフェルディナンドと同じくらい。
顔立ちは違うが、俯いたらフェルディナンドっぽく見える。*5

地位


年齢と属性関連

  • ローゼマイン(2年)視点で、カルステッドと同じくらいの年齢*6
  • 洗礼時の属性(適性):全属性ではない(少なくとも土)*7
  • 加護の再取得:いくつかの眷属神の加護
  • 小祠巡り後の再取得:全属性*8

作中での活躍

前王の第五王子で中領地出身の第三夫人の子として生まれ、臣下となるべく育てられてきた*9が、前王の第一王子と第三王子が争いの果てに共倒れしたことで王位継承争いに参加することになる。*10
政変時は第三王子の陣営が味方に付いた。
血族を殺されたことに怒り狂ったクラッセンブルクが肩入れしたこと、ダンケルフェルガーの領主候補生を第三夫人に迎えたことで政変に勝利し、王に即位する。*11
グルトリスハイトを持たぬ偽りの王」として聖典原理主義者たちから王位の正統性に疑問を持たれている。*12

グルトリスハイトを持たぬままの統治が問題である事を最も理解している人物。ユルゲンシュミットのために人身御供のごとく魔力を捧げているとアナスタージウスが評するように、ローゼマインは一目見てフェルディナンドと同様に激務を行い薬漬けの生活を行っていると洞察したため癒しを行うなど同情的である。
元々第五王子であり臣下として育てられたためか、ツェントの立場に執着を持っておらず、正当なツェントが現れるのならば例えそれがディートリンデであったとしても立場を譲る事を選択しようと考えている。一方で、フェルディナンドがグリトリスハイトを得ようとしているというラオブルートの主張には、アーレンスバッハの後継者問題やフェルディナンドの出自などの問題もあってか中継ぎアウブの夫兼次期アウブの教育係、内政もままならないアーレンスバッハの立て直しなどという普通は断られてもおかしくないほどの仕事をフェルディンドに王命で強いた。この時、王命を受ける代わりにエーレンフェストには干渉しないという約定をフェルディナンドと交わしていた。また、フェルディナンドの信条的にありえないがアウブエーレンフェストになるという選択肢も一応あたえられてはいた。
息子達から聞いて興味を持っていたローゼマインと奉納式に参加した際に出会う。
数々の奇跡を起こす姿と、次期ツェントに最も近いという情報からやがてグルトリスハイトを手にするローゼマインにツェントの立場を譲り渡して自らは引退を考える。が、それは後の事は全て丸投げするというどこか投げやりともとられるものだった。しかし、エーレンフェスト貴族の中央召し上げによるローゼマインの立場強化を提案したり、可能ならばローゼマインからグリトリスハイトを取り上げて閉じ込めた方がよいと主張したアナスタージウスに激怒してローゼマインと接触禁止にするなどツェントという存在や権力を尊んでいることがうかがえる。
養女となるローゼマインが失踪している間も出来るだけ便宜を図ろうとしているが同時に戻らなかった時の事も考え、その場合はエグランティーヌにグルトリスハイトの取得を命じると宣言した。

暗躍するラオブルートから長期にわたってトルークをもられており、その影響が一番深刻だった。
15年春にユルゲンシュミットが侵攻された際は、ジェルヴァージオが有利になるように動かされた。
収束後はヴァッシェンにより毒を浄化されて正気を取り戻す。
今回の責任者として処刑されようと考えていたが、神々の言葉を都合のいいように解釈したフェルディナンドによってそうならなかった。
神々からの要求として伝えられたことや女神の御力を放つローゼマインに対して謙遜し、不敬な態度で怒りをかい立場を理解できていないジギスヴァルトをシュタープの光の帯で縛り上げた。
最終的に、ツェントの座をエグランティーヌに譲り、旧ベルケシュトックの一部と旧シャルファーと中央の一部を再編して新領地のアウブを担当する事になった。フェルディナンドによる意趣返しなのか、旧ベルケシュトックという自分(王族)に非友好的で荒廃した領地を立て直すというフェルディナンドに強いた役割を自身が課されることになった。
ツェントの選定を古の方法へ戻す事に積極的で、グルトリスハイトの継承式と新しいツェントのお披露目に、幼い領主候補生も招く事を進言している。

グルトリスハイトを持たずにユルゲンシュミットを治めてきたためか、自身への評価は低く、今の地位に対して執着を持たない。一方でグルトリスハイトを神聖視し、手に入れた者なら誰であろうと平定できるかのような考えを持ち、ツェントにさせるためには都合の悪いことを忘れ、自分の意見を押し通そうとする一面も持つ。ラオブルートによるトルークの誘導もあってか、ラオブルートの讒言通りにフェルディナンドに王命でフォローもなく激務を押しつけたり、フェルディナンドとの約定を全く考慮せずエーレンフェストに干渉していった。ラオブルートがランツェナーヴェ陣営の滞在場所として利用するためか、自身が最初にしていた主張とは異なり王族の離宮として不適切といえるアダルジーザ離宮をローゼマインの離宮としてラオブルートに整えさせた。

経歴

前02~02年頃 クラッセンブルク政変後半の旗頭に担ぎ上げられる*13
02~04年頃 ツェントに即位*14
       ベルケシュトックに暗殺されかける*15
       側近達の立てた大規模な粛清計画に反対していたが、生まれたばかりの娘(第二夫人の子)の命を盾に、第四王子への譲位を迫られたことから粛清に合意する*16
02~05年頃 シュタープの取得時期を貴族院の一年生に前倒しする*17
13年春 ディートリンデとの婚姻をフェルディナンドに命ずる
13年冬 貴族院での奉納式実施を許可するとともに、王として立ち会った上で感謝を示す*18
     貴族院の奉納式に参加した領地の卒業生に、卒業式後に加護を得る儀式を再実施する権利を与える*19
14年春 領主会議にて奉納式を行わせる
15年春 ランツェナーヴェに侵略されている最中ユルゲンシュミットを守る責務を放棄した*20貴族院防衛戦の戦後処理で
    ツェントから退き、旧ベルケシュトックと旧シャルファー領と中央の一部を一つの領地にまとめたブルーメフェルト*21アウブとなる

作者コメント

2018年 10月06日活動報告 10月11日返答
>ツェントの生まれたばかりの姫君は、はるか高み?
 まぁ、アナスタージウスとヒルデブラントの間に貴族院に滞在する王族がいない時点でお察しですよね……。第二夫人の子でした。

コメント

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  • 性格が最悪 - 2016-10-14 19:42:06
    • どの辺がどう最悪なのか詳しく。 - 2016-10-14 23:34:20
    • 兄たちの尻拭い的に本意でなく即位したのに偽王扱いされて軽んじられ続ければ歪みもするわ。歴代王家の負債を一身に背負ってるのに、身内も臣下も更なる重荷になりこそすれ、負担の軽減はしてくれないんだから。 - 2017-01-08 08:53:19
    • 最初に読んだときは、フェルディナンドに「御自分に都合の悪いことは忘れ、王族という地位を笠に着て他者に自分の意を強要する」と言われ蔑まれているのがよく分からなかった。でも読み返してみて分かった。アーレンスバッハへの婿入り命令は「ツェントは俺で、時期ツェントは俺の息子だ。邪魔になりそうなお前はどこかの領主になれ」っていうことだったのに、そのくせ後で「グルトリスハイト持ってる?じゃあ俺の代りにツェントになって国の立て直しとか後始末とかやって」って言うのはヒドいよね。ホントに性格が最悪だ。 - (2017-08-28 15:40:30)
      • 擁護する訳じゃないけど、アーレン行きの王命はゲオルギーネの策略で大領地の圧力もあったし、何より勝ち組のアーレンスバッハの救済が急務だったせいでもあるから、王の本意だったかと言われると疑問だけどな。 (2018-07-13 10:14:16)
    • どこまでトルークで操られての言動だったのか分からないからなんとも言えないんじゃ? (2018-10-05 13:29:30)
  • 「グルトリスハイトを持つ者こそツェントである」「グルトリスハイトを持つツェントの意見や命令は絶対であり、王族であっても従うべき」という強固な信念がしばしば見られるが、これこそがトルークによる洗脳なのではないだろうか。 本来、外国人のジェルヴァージオがツェントになるのは(たとえグルトリスハイトを取得しても)反発が強いはずだが、トラオクヴァールを洗脳することで、外国人の侵略者をツェントとして認めさせるつもりだったのでは。 - 2017-03-04 02:39:49
  • 浄化された後も同様の事を言っているから元々そうした考えの人なんでしょ - 2017-03-06 18:02:39
    • グルトリスハイトを持たずして王座に就いた負い目と、グルトリスハイトなしでの統治による負担で、過剰な神聖視に傾いていったんだと思われる。 - 2017-04-19 04:44:10
    • motomoto - 2017-04-20 22:46:23
      • ミスった 元々あった考えを狂信まで持って行かれたんだろう - 2017-04-20 22:50:37
  • 激務とトルークで解毒しても何らかの精神障害を抱えているんだろう - 2017-10-10 22:58:31
    • グル典が無ければユルゲン崩壊するんだから、グル典もってないとそもそも問題外という認識ではないのだろうか?権力の執着によりダメダメになったのが政変なんだから - 2017-10-10 23:12:20
  • 作中では投げやりと言われてるけどグルトリ持ってなけりゃ遅かれ早かれ崩壊は免れないという意味で真のツェントを望む姿勢を一貫させていたのは評価できるでしょ 第一王子があれだっただけで (2018-06-21 22:43:15)
  • 「第一・第四を同母(第二・第三・第五とは異母)、第二・第三を同母(第一・第四・第五とは異母)」と想定する場合、子供の誕生順と妊娠出産に夫婦間で魔力合わせが必要なことを考えるに、第一・第四……ジギスにとってのナーエラッヒェ的な第二夫人が母。第二・第三……ジギスにとってのアドル的な第一夫人が母 のような気がする。 その方が、グルトリ取得知識が大幅に欠落している中で、第一ではなく第二を後継者に選んだことに関してもすっきりするし。 (2018-07-13 08:27:15)
    • そっちの方が確かにすっきりするね、単純に出産順で入れてしまってた…ツッコミありがとうです。よく考えたら夫人の順番は4人とも異母兄っていう推論の上の推論になっちゃってたし、書き方変更しました。 (2018-07-13 14:35:50)
  • 本人の性格に色々問題はあったとしても、政変でぼろぼろな状態でなし崩し的に王になって作中常に健康な状態で描写されることが無かった不憫な人な印象。結果的にアウブになってよかったんじゃなかろうか (2018-09-18 19:16:07)
  • 「生まれたばかりの王女」はどうなったんだろうか。粛清が断行され影も形もないところを見ると、はるか高み? どの夫人が母か分からないけれど、マインと同じ年頃だと思うと胸が痛い。 (2018-10-10 17:44:37)
    • マインというよりテオドール位の年頃だとは思うが……いずれにせよ、粛清後に誕生しているヒルデブラントより年上なのは間違いないのに、貴族院に登場しない辺り、遥か高みにのぼってしまったのだろうね…… (2018-10-10 20:01:36)
    • 第二夫人に子供がいないのってちょっと不自然だと思ってたけど、そういうことなのかね… (2018-10-10 21:38:41)
      • 10/6活動報告の10/11作者返信で、第二夫人の娘で、はるか高み行きが確定…… (2018-10-11 22:57:44)
  • なんというか周囲に振り回され続けた王様って印象かな。行動の全てが~しなければって追い詰められた生き方しか見えない。息子と違ってアウブになって性格丸くなりそう (2019-01-13 01:42:21)

*1 トラオクヴァールが第三夫人の息子である事&第一王子と第二第三王子は恐らく異母兄弟である事&政変の推移を考えると「第一第四/第二第三/第五」の組み合わせで、4人ともトラオクヴァールの異母兄の可能性があるが、詳細は不明

*2 2018年10月06日活動報告 10月11日返信

*3 第419話 ハルトムートの結婚相手

*4 第419話 ハルトムートの結婚相手

*5 第495話 儀式の後

*6 第419話 ハルトムートの結婚相手

*7 土の眷属神はエーヴィリーベに追放されて居ないため586話の「幾つかの眷属神の祠を回ったおかげで大神の加護が取得できた」に合わなくなる

*8 第586話 閑話ジギスヴァルト視点 ローゼマインの失踪と帰還

*9 第400話 頭の痛い報告書(二年) 前編

*10 第281話 夕食会と短期集中講座

*11 第400話 頭の痛い報告書(二年) 前編

*12 第406話 聖典を調べる 後編

*13 SS23話

*14 第400話/シュタープの取得時期変更を即位後とすると02頃~粛清完了時期の04冬よりは前

*15 書籍版 貴族院外伝 一年生「閉架書庫と古い日誌」/第281話

*16 書籍版 貴族院外伝 一年生「閉架書庫と古い日誌」

*17 第295話 11冬の10年くらい前、01年頃までは三年生で取得、その後トラオクヴァールが変更/第471話 05年に特例で青色神官・巫女あがりの生徒が入学した際には一年生で取得

*18 SS23話、第492話、第493話、第495話

*19 第495話、第520話

*20 第643話 フェルディナンドの怒り

*21 第656話 ランツェナーヴェの者達の扱いと褒賞