貴族院の図書館

貴族院の図書館 は王族に管理を委任されたもので、蔵書は王族の所有物である。
ユルゲンシュミットで二番目に蔵書数が多く、閲覧室や閉架書庫に集められた資料を含めると3~4万冊になる。
シュバルツやヴァイスをはじめとして様々な魔術具で図書館を管理している。
中央棟を南に進んで突き当りのT字路に図書館の入り口の扉がある。 *1
図書館登録を行わないと入ることができない。


閲覧室

一階にはキャレルがあり、観覧用の個室が用意されている。
一階の本は座学で使用される参考書がほとんどで、成績の良い者や字が綺麗な者の参考書を図書館が購入している。
本を閲覧室の外に持ち出すには、貸出しのための手続きと保証金が必要になる。
二階には貴族院の講義で使うわけではない貴重な本が鎖に繋がれて、貸出しは許可されていない。

執務室

応接間と兼用されている。
執務室から扉を進むと司書達の食堂や私室がある。

閉架書庫

閲覧室の奥にあり、鍵で閉鎖されている。それほど広くない。
魔術具で保存しておかなければならないほど貴重な資料が置かれている。
書庫に必要な魔力が供給できていなかったために多少劣化が進んでいた。
「本好きのお茶会でローゼマイン様にお貸しした本はこちらの書庫にあった物なのです」 *2
【扉の位置】
閲覧室の奥
【鍵の管理者】
ソランジュ
【入室制限】
特になし

控えの間(仮)

閉架書庫の奥にあり、鍵で閉鎖されている。中級貴族以下は入室できない。
扉の奥に明かりが点いて、地下へ進む階段がある。周囲全体が白い。
階段を下りると、お茶会室のようにテーブルや椅子がいくつも準備されている。真っ白の階段に、真っ白の床、真っ白の壁。側近が全員入れそうな広さ。 *3
【扉の位置】
閉架書庫の奥
【鍵の管理者】
ソランジュ
【入室制限】
中級貴族以下は入室できない
【×】
ソランジュ フィリーネ ローデリヒ
【○】
リヒャルダ レオノーレ ブリュンヒルデ

地下書庫

控えの間(仮)の一方の壁が扉になっている。開錠には三人の上級司書によって管理される三本の鍵が必要となる。
入室資格があるのは王族と礎の魔術の供給者として登録されている領主候補生とシュバルツ達。資格があっても魔力が足らないと入れない。
書見台や書き物をするための机、そして、本棚がたくさんある。その本棚には木札のようだが、木札ではない白い板のような物がずらりと並んでいて、本の形をした物は天板が傾いている机に並べられている二十冊ほどしかない。
「しりょう、もちだしきんし」 *4
【扉の位置】
一方の壁だけは金属のような色合いで、壁には存在を主張するようにゴテゴテと装飾された部分が三つ、等間隔に並んでいる。
鍵を3つはめ込むと扉がゆっくり動き、180度回転して、扉が消える。
【鍵の管理者】
オルタンシア ローゼマイン ハンネローレ
三本の鍵はオルタンシアが上級司書の部屋から探して出してきたもの
【入室制限】
王族、礎の魔術供給者として登録されている人、図書館の魔術具のみ許可。魔力も一定以上必要。
【×】
オルタンシア「ひめさまはしかくない」
ヒルデブラント「ヒルデブラント、まりょくたりない」
【○】
シュバルツ
ハンネローレ「属性が足りない。祈りが足りない」 *5
アナスタージウス
ジギスヴァルト
ローゼマイン「ローゼマイン、いのりたりない」 *6

白い板(石板)の内容

儀式について書かれた板
石板には儀式の行い方が詳細に書かれている。
シュタープを変化させて神具を作るための呪文あり。
・春を呼ぶ儀式
・夏の暑さを和らげる儀式
・王の継承の儀式
・他
王の回顧録
「こうして私は王になった」という感じで自分の苦労を語っている資料
ローゼマインによる現代語訳済。 *7

地下書庫の最奥

奥の壁に資格者が手を触れる事で魔方陣が現れ、壁に穴が開くようにして通路が出現する。
条件を満たしていない者は書庫から控えの間まで追い出され、白い壁となって書庫の中が見えなくなる。

【扉の位置】
地下書庫の壁。
【入室制限】
貴族院の大神の祠を巡り全ての魔石の石版を手に入れた者。

グルトリスハイトが安置された写本室

メスティオノーラから初代の王が授かったとされるグルトリスハイトの原典が安置されている。
実際には、エアヴェルミーンから与えられるメスティオノーラの書から、これさえあれば執務はできるという内容を取り出してまとめた、ツェントのマニュアル本的なグルトリスハイトを保管している。 *8

【扉の位置】
地下書庫の更に奥の通路の突き当たり
【入室制限】
「おうぞくとうろく」された者 *9

図書館の魔術具

様々な魔術具で図書館を管理している。 *10


グルトリスハイトを抱えたメスティオノーラの女神像

二階の閲覧室の奥にある。
像が手にしているグルトリスハイトの魔石に触れると魔力が吸収される。
魔力を一定量以上供給すると、シュタープで神具を作れるようになる時と同様に、脳裏に魔法陣が浮かぶ。 *13
シュバルツとヴァイスによると、この行為が「じじさま」への魔力供給となる。
属性と祈りが足りた者が、更に魔力供給をすると、来訪者の望みを映す場所に転移する。
転移先では、金色のシュミルの姿をした存在に、知識を求める意思の有無を確認され、意思のある者は、資格保有者のみが開くことができる、始まりの庭へ繋がる扉へと導かれる。
扉を潜り抜けることで、じじさまとの面談が叶い、メスティオノーラの英知を受け取る機会を与えられる。 *14
聖典の背表紙にある鍵穴を中央神殿の聖典の鍵で開けることで、国の礎へ続く道が現れる。

シュバルツとヴァイス

図書館へ入れる喜びからローゼマインの祝福の魔力が溢れ、再起動した魔術具
政変で上級貴族がいなくなるまで稼働していたが、図書館をソランジュ一人で切り盛りするようになり魔力及び供給者の属性不足から機能を停止していた。
ひらがな口調でしゃべり、主のことを男女問わず「ひめさま」と呼ぶ。主が許可を出した者以外は触れることができない。
主(管理者)は、供給されている魔力量が上回ると変更される。

形状

ローゼマインの肩ほどの大きさの二対のうさぎ。白いウサギがヴァイス。黒いうさぎがシュバルツ。
額に濃い金色の魔石が付いている。目は金色。
色違いのワンピースに魔術的加工を施されたベストを着ていた。
ひょこっと立ち上がり、ほてほて歩く。

ローゼマインが与えた衣装

シュバルツは白いシャツにベスト、ヴァイスはワンピースにエプロン。
ローゼマイン謹製の消えるインク、フェルディナンドの魔法陣、エーレンフェスト女性陣の裁縫技術によって完成した。

歴代のひめさま

  1. 政変により粛清された司書
  2. ローゼマイン
  3. ハンネローレ
  4. オルタンシア
  5. ローゼマイン
  6. フェルディナンド (ローゼマインの魔力が女神の御力で変質したため、同質な魔力を持つフェルディナンドが勘違いされる)

司書


司書
ソランジュ以外の司書(政変まで)
ソランジュ(政変以前~)
オルタンシア(13年冬~14年夏)(夏の半ばにから呼ばれ中央の自宅に戻った *15
図書委員
ローゼマイン(11年冬~)
ハンネローレ(12年冬~)
ヒルデブラント(12年冬~)

昔の司書の日課

講義の始まりを示す二と半の鐘が鳴るまでに、開館準備をする。
司書が数人で手分けし合って魔術具に魔力を注いで回るのが日課。
図書館の建物にくっついている大掛かりな魔術具から始めて、執務室にある魔石に魔力を次々と注いでいく。
魔術具などに魔力が注いだ後は、閲覧室の鍵を開ける。
閲覧室でシュバルツとヴァイスに魔力を注ぐと、シュバルツとヴァイスも開館準備を始めてくれる。
閲覧室の扉を開けて回り、貸出手続きに必要な道具を準備する。
シュバルツとヴァイスが一階で準備している間に、司書は二階にある魔術具にも魔力を注いで回る。
生徒が出入りする時刻になってからは、。本が返却されれば返したり、キャレルを貸し出したり、学生が持ち込んだ参考書を査定したりする。
先生方が準備して欲しい資料についてオルドナンツを送ってきたらそれを準備する。
上級貴族の司書が貴族院にいるのは領主会議の時期までで、会議が終わると今度は王宮図書館に移動して勤務する。
上級貴族の司書は季節によって貴族院の図書館と王宮図書館を移動して仕事をしていたが、中級貴族や下級貴族の司書はそれぞれの専任で移動することはなかった。 *16

コメント

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  • 「広義の始まり」は講義かな? - 2016-07-07 10:59:52
    • 直しました。 - 2016-07-07 22:56:41
  • 「グルトリスハイトが安置された写本室」の項、606話でグリトリスハイトの原典ではないことが確実になりましたよね? - 2016-09-22 22:09:41
    • 追記しました。 - 2016-09-24 14:51:41
  • 495話の、魔力を注ぐと虹色に変わる魔石を持つ魔術具について記述しませんか?大掛かりな魔術具と同一か不明ですが、項目を分けてでも。あれは国の礎の供給の間に相当する可能性があり、ストーリー上非常に重要なモノと思われます。 - 2016-09-23 13:27:36
  • 魔術具のグルトリスハイトも今は「グルトリスハイトが安置された写本室」にあるのでは? - 2016-09-26 00:31:02