初出:第66話
名前の初出:第78話
声 - 櫻井孝宏
家族構成
容姿
髪の色:薄い水色の髪
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瞳の色:薄い金色
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30歳位に見えるが初登場時は20歳。薄い水色の髪を肩ほどまで伸ばしている。
かなり背が高く、やせ形。身長は185~188cm
基本的に無表情で冷ややかな雰囲気。彫刻が動いているような印象を持たれる。
Web版は感情によって瞳の色が変化しているが、書籍版では薄い金色に統一されている。
地位
年齢と属性関連
- マインとの年齢差:+13(夏)
- ローゼマインとの学年差:+14
- 誕生季:上記より春か夏と推測される→「公称は」春
- 洗礼時の属性(適性):全属性
- 3年生時の加護の儀式:ローゼマインの儀式に同席したヒルシュールいわく「まるきりフェルディナンド様の時と同じですね」(得られた加護の数までほぼ同じなのかは解釈が分かれる)
- 成人後にも加護が増えた
- 公表している属性:全属性でない可能性がある
フェルディナンド視点の回
第78話 プロローグ ※第二部
書籍第四巻 プロローグ
第132話 夢の世界 前編
第133話 夢の世界 後編
書籍第五巻 エピローグ
書籍第十二巻 エピローグ
第278話 プロローグ ※第四部
書籍第十三巻 プロローグ
第459話 閑話 ゲドゥルリーヒとの別れ
作中での活躍
騎獣は白いライオン。
性格
能力主義。努力しない無能が殊の外嫌い。努力しない者はどんどん切り捨てる性質。特に、甘やかされた領主候補生は大嫌い。
ローゼマインは努力するし、結果を出すし、さらに自分の予想外の意見まで飛び出すため、熱心に教育する。(作者曰く「奇跡的に距離をつめた女性」)
効率主義。ダブルコンソメの微妙な変化に気付くほど繊細な味覚を持っているのに、効果第一で作る回復薬は本人ですら「毒」と誤認するくらい劇マズ味。このため、ローゼマインの知識を元にした制度や発明なども効率や周囲への影響を吟味して採用したり、部分的に取り入れたり却下したり柔軟に対応している。
秘密主義。幼少期からヴェローニカに虐待され続け、大事なものほど取り上げられ、成果を上げても奪われるか無視されるという過去が関係していると思われる。並の貴族では及びもつかない教養や知識や技術を身に付けているが、それを広めて自身や自分の味方の利にするという発想がなくほぼ個人的な範囲でしか用いていない。(魔石を介して魔力を移すといった知識は、王族も知らない裏技だった)
加護の再取得や魔力圧縮法といった領地の魔力不足の助けとなる有用な知識も、信頼しているジルヴェスターやカルステッドに報告すらしていなかった。
例え味方であろうとも自分が持つ情報を明かすのを避けるきらいがあり、ローゼマインから「前もって情報共有(忠告)することでトラブルを防ぎ、結果的に後の自分の手間を減らす」という考え方を教えてもらうまでそうした対応をした事が無かった模様。
研究バカ。一度研究に没頭すると食事や睡眠などの日常生活が疎かとなり、側仕え達の言うことすら聞かなくなるという悪癖を持つ。。
ローゼマイン曰く「神官長は本当にマッドサイエンティストですね」
家族思い。情が薄そうに見えるが、実は家族愛に飢えている。
自覚なく
兄を甘やかしたり、父である先代アウブ・エーレンフェストとの約束を何より大事にしたりしている。
後にローゼマインに「家族同然」と言われたことは、フェルディナンドにとって極めて大きな意味があった。
忍耐強いが自分から動こうとしない。その生い立ちからか、立場が上の者から理不尽に虐げられても抵抗すら殆どせず、唯々諾々と従うことが多い。自身が殺されそうになっても、あまり関心をもたず自分から能動的に状況の改善に動こうとはしない。自身の発明やグルトリスハイトなど活用の次第によっては、地位の向上はもちろんツェントとして君臨することも可能な材料を持っていてもそれを活かそうとすらしなかった。しかし、物語終盤で我慢だけでは大切なものも失うとようやく気づき、自分の望みを自覚して積極的に動くようになった。
プライドが高く、負けず嫌い。前述のように、虐げられることに慣れてはいるが自分の能力を侮られたり、実力勝負で負けるのは嫌う。中央貴族にエーレンフェストが図書館の番人シュバルツとヴァイスの衣装をきちんと作成できるのかと挑発された時は対抗心を燃やしたり、学生時代はディッターにて活躍している。初めてやったオセロでローゼマインに完敗したのを根に持ったり、ハイスヒッツェとの勝負では賭けの品が目当てではあるが勝負を挑まれないためにわざと負けることはなく全勝している。
隙を見せられない環境で育った影響もあり、基本的には自分の非を認めることはしない。特にローゼマインに対しては顕著で、自分の方が優位に立つように、屁理屈をこねたり、ごまかして言いくるめたり、誘導や刷り込みをしたり、八つ当たりをしたり、責任転嫁をしたりと、大人げのない甘え方をする。
対人関係の能力が低い。その優秀な能力に魅せられて慕っている者もいるが、婚約者候補となった
マグダレーナは、成績や容姿・強さといった外面は良く、策の立案や脅迫・能力面での人事・派閥調整はできても感情などが関わる対人関係はからっきしと評している。リヒャルダやカルステッドなども他人の気持ちに鈍感だったり考慮しないことに対して度々苦言を呈している。アーレンスバッハに移転する際には、味方を作る方法がローゼマイン発案のものしか思いつかず、結局嫌々ながらもそれを実行する羽目になった。
本人は「私のことを好く人間は少ない。嫌われているのが普通」と割り切って改善しようとする意欲自体が皆無である。幼少時の環境の影響から人間不信であり、気を許していない者には自身の感情や考えを吐露しないが、虚弱で目が離せないローゼマインの世話をしたり、ローゼマインに上司として庇護されたり、ローゼマインによる良好な人間関係構築を間近で観察したりしている内に、多少とはいえ内面に変化が起こったようで、親しくない相手であっても忠告ができるようになった。
アダルジーザの実
出自は
貴族院にある
アダルジーザの離宮生まれの“アダルジーザの実”。
幼名はクインタ。(エーレンフェストに引き取られる際、フェルディナンドと改名)
出生当時のアダルジーザの離宮では、
ランツェナーヴェの次期王である
ジェルヴァージオを返送した後であり、生まれる男子は魔石を得る(=殺す)ことを目的としていた。
父親が誰なのかは不明だが「良質の魔石を得るため、魔力が上がる相手ではなく、属性の偏りを埋める相手」が選ばれた。そのため属性値が平均している全属性である一方、アダルジーザの実の中で最も魔力が低かった。
先代アウブ・エーレンフェストの庶子
先代アウブ・エーレンフェストが「
時の女神の御導き」として、引き取る。
洗礼時にヴェローニカが母として立つことを拒否したため「アウブ・エーレンフェストの、母無しの庶子」として洗礼を受ける。
異母兄ジルヴェスターの補佐役として育てられる。
しかしヴェローニカからは、ジルヴェスターの地位を襲う者として忌み嫌われる。
父が不在の食事では、毒を盛られることすらあり、息苦しく吐き出したいのを必死に堪える苦痛や、苛立ちと憎しみに溢れた場であった。
貴族院の天才児
貴族院では「領主候補生、騎士見習い、文官見習い、全てで最優秀の成績を収めた天才児」という大活躍ぶりで、数々の逸話(マイン曰く「神官長伝説」)を残す。
毎年の最優秀に選ばれ、父から「其方は私の誇りだ」という貴重な褒め言葉をもらう。
フェルディナンドを嫌う
権力者がいるエーレンフェストより、むしろ他領の
ドレヴァンヒェルや
ダンケルフェルガーで高く評価されていた。
特にダンケルフェルガーは、当時ディッターで不敗だったダンケルフェルガーに対して弱小のエーレンフェストを率いて勝利し続けたことで、大変に気に入られ、領主一族の姫(
マグダレーナ)との婚約まで持ちかけられる。
しかしこの婚約は、婚約を強要された姫本人が
別の相手(しかも王族)との婚約を取り付けることで立ち消えとなる。
フェルディナンドは「底辺の領地候補生との婚約を強要されたため」と見ているが、マグダレーナはフェルディナンドを対人関係能力が低すぎてあてにならない人物だと評している。
また、その美声と作中最高のフェシュピールの腕前を王女に気に入られ、在学中は度々呼び出されていた。「あれほど変声期を惜しいと思った方はいませんでしたわ」とは当時を知る音楽教師の言葉。これについては王女が愛したフェシュピールとして、エーレンフェストの下級貴族(特に女性の間)まで知れ渡っており、ヴェローニカの失脚後に行われたフェシュピールのコンサートにはファンの女性貴族が集まり、コンサート会場ではフェルディナンド様グッズ(美麗絵など)がバカ売れした。
加護を得る儀式の実技で不思議な現象を目の当たりにしたのを切っ掛けにして貴族院の二十不思議などを独自に調査していき、その過程で
グルトリスハイトを得た模様。しかし全体の3~4割ほどしか受け入れず、ランツェナーヴェ関連の知識は殆ど全て入手したが、魔法陣などの興味を示しそうな事柄すら虫食いの不完全なものとなっていた。
神殿の神官長
貴族院卒業後、当初は領地の騎士団で職務を行っていた(騎士団長と考えられる)が、この頃に父・先代アウブ・エーレンフェストが病から死亡し、ヴェローニカからの嫌がらせがエスカレートした為、ジルヴェスターの勧めで青色神官として神殿入りする。
神殿長の悪事の証拠を集める狙いもあったと思われる。
神殿入りした当初は仕事が回されず、暇を持て余していたようで、本や木札、魔術具を作るための道具を送るようにジルヴェスターに伝えていた。これが後々までジルヴェスターが「神官長という職は暇である」と誤認する原因となった。
この際に神殿に持ち込んだ本を「せっかくなら、経済状況が思わしくない貴族にも利用してもらえたら良いと考えて図書室に並べてみた」が、これに釣られたのは後に現れる
平民の身食いだけであった。
中央での政変が終了し、比較的魔力の高い青色神官や巫女が貴族社会に復帰したり中央神殿に引き抜かれた後、神殿の会計を掌握したが、余りの杜撰さに眩暈がしたと述べている。
マインの庇護者
聖典を読みたがり、高額の寄付金を提示したマインを、神殿長に命じられて自分の膝に乗せて聖典を読み聞かせる。単語を教えると覚えが良いので、マインが貴族でないことを残念がる。
マインが身食いであることを知り、青色巫女見習いとして魔力不足の神殿に迎えることに賛成する。
下衆な思惑からマインの家族を殺そうとした
神殿長のせいで威圧を受け、負傷しつつもマインの暴走を止め、なんとか穏便に
青色巫女見習いとして受け入れる。
問題を起こしたマインを反省室入りさせたが、あまりの虚弱さを見誤り、熱を出して倒れさせてしまい、このことが軽いトラウマとなっている模様。
この時、マインの部屋の寝台が板張りのままであることに気付き、とんでもない金額の寝具を送る。
トロンベ討伐時に
シキコーザが暴走した時は珍しく怒りの感情を見せる。騎士団の手綱を取れていなかった自分を責め、マインが悪意に晒されたり、薬で無理やり体調を整えて儀式をしなければならなくなった状況に後悔と口惜しさを滲ませた。
貴族社会でも神殿でも、常に相手の裏や腹の中を読み、どれだけ信用できるかを考えなければならない中で、マインだけは裏表を考える必要もないため気に入っていた。
未知のものを生み出し、領主を上回るほどの魔力を持つことから、マインの言う「夢の世界」を知るために記憶を探った。
記憶を覗いたことで嫌われるだろうと考えていたが、全く抵抗感を示さず、お構いなしで夢の中で本を読み耽けったり風呂に入られたため非常に精神的に疲れさせられた。
しかしこれ以降、異世界の知識を持つマインの価値を理解し、他領に渡すわけにはいかないと囲い込むために動くようになる。
なお、記憶を覗く際に使った薬は、お互いの
魔力を同調させるための薬であり、“
エーヴィリーベの印を持つ子”であったマインの魔力をフェルディナンドの色に染めてしまう所業であったことが後に判明した。
これが原因で、ローゼマインとは魔力が殆ど反発しないばかりか、闇と光の最高神の名を共有し、魔力を見て人を判別する
エアヴェルミーンからは同一人物と勘違いされた。
とはいえ、加護などで魔力も変質しうる上に、光るインクは本人しか光らせることができないようなので、すべてが完全に同一という訳ではない。
マインが、神殿長と他領の貴族(
ビンデバルト伯爵)に襲われた際に反撃したことで、家族や側仕えと共に罪に問われる事になり悲しんだ。
が、マインがジルヴェスターのお守りに血判したことで、マイン本人は気付いていなかったが領主の養女となる契約が結ばれた状態であったことを知り、大義名分を得て両者を捕縛した。
マインが養女になるため家族と別れた際、マインが感情のままに放った
最高神と五柱の大神の祝福は、マインの家族と大切な人たちに向かったが、フェルディナンドもこれを受けた。この祝福で得た効果は不明(少なくとも、魔力量の増加ではない)。
この事件でも、自身の
アルノーに対する教育不足に後悔と屈辱感を感じ、10歳まではと約束していた家族との時間を奪った事に悔恨と罪悪感を感じている。
ローゼマインの後見人
マインが
ローゼマインとなるにあたって虚弱な原因を調べるために、服を脱がせて診断した。その後、主治医として体調管理も行うようになる。
神官長として、ローゼマインの
洗礼式を行う。魔力の力技だけで全属性の祝福が行えていたことなどからローゼマインが全属性である事は想定内であった模様。この際ローゼマインは、フェルディナンドがエーレンフェストの女性貴族のアイドルであることを知った。
前神殿長が消えたことで新神殿長となり、かつ領主の養女となったローゼマインの領内での立場を強化し、同時にローゼマインを領内にとどめるために、後見しながら様々な計画を立てた。
立場強化施策の一環として聖女伝説の流布、貴族院の予習として座学教育、すでに魔力を扱っているローゼマインに対しての実技教育、1年以上をかけたユレーヴェ用素材の採集計画、神殿業務の補佐、出版事業の補佐、
ヴィルフリートとの婚約の後押しなど、その範囲は多岐に渡る。ローゼマインの持つ様々な立場や幅広い仕事内容に対応し、後見人・保護者・教育者・主治医として、また神官長や領主一族の立場として全面的かつ貴族の中で一番深くローゼマインに関わった。
なお、貴族としての振る舞い方をローゼマインに語る一方で、自身の持つ貴族としての常識は少しズレているところがあった模様。後にローゼマインからも「わたしに貴族の常識が足りないのは、もしかして、フェルディナンドのせいではないだろうか」と疑われている。
ヴェローニカが幽閉されて1年後の夏、ほとぼりも冷めた所で、元々のジルヴェスターの希望もあって貴族社会に還俗し、正式にローゼマインの後見人となった。
しかしその冬にはローゼマインが毒を受けて2年間の眠りについてしまい、業務代行の傍ら、主治医として面倒を見る事になった。
次期アウブ・アーレンスバッハの婚約者
フェルディナンドがアダルジーザの実であると知った
王から、叛意が無いことの証明として「王位に繋がる道を断つために、エーレンフェストのアウブとなるか、他領のアウブの配偶者となるか、どちらかを選べ」と選択を迫られる。
父との約束を守るために後者を選び、「執務経験のない次期アウブ・アーレンスバッハに婿入りして支えること。星結びと同時に
レティーツィアを養女とし、次期アウブ・アーレンスバッハとするために教育すること」を王命として受け入れる。
結果、次期アウブ・アーレンスバッハとなる予定の
ディートリンデの婚約者として
アーレンスバッハに向かった。
しかし、婚約者となったディートリンデに誠実に対応する気はほぼ皆無で、むしろ見た目も性格も自身を虐げたヴェローニカを彷彿させる彼女を視界に入れたくないと思っていた。本来相手に合わせて新たに作る
婚約の魔石も作ろうとせず、笑顔で甘ったるい言葉と共に渡せば問題なしとの言い分で、貴族院時代に(恐らく授業で)作成した、誰にでも使えるよう「私の心を貴女に」という最もシンプルで愛情の一つも感じられない言葉を刻んだ魔石を渡した。
対するディートリンデ側も(他のアーレンスバッハの貴族達も)万年下位領地だったエーレンフェストを下に見ており、自身を哀れな神殿出身の者に嫌々ながら救いの手を差し伸べた上位の立場だと認識していた。忠言も自分の都合のいいようにしか解釈しない傲慢で我儘な振る舞いはダンケルフェルガーの者も絶句する程だった。
ちなみに、婚約の儀式の際にはもっともらしい理由を述べたので、真実を知らないディートリンデやその周囲はそのおざなりさを知ることはなく、フェルディナンドがディートリンデにぞっこんだと勘違いし、その上で全く歩み寄らずにフェルディナンドを下に扱い続けていたので、フェルディナンドの上っ面だけの対応は正解ないしどっちもどっちだったといえる。
アーレンスバッハでは婚約者の立場であるにも拘わらず、実質的なアウブ代行として執務をしつつ、レティーツィアを教育する。
その優秀さが知れるにつれ、アーレンスバッハ内に少しずつ支持者を増やし、半年足らずで内政を掌握しはじめる。
ゲオルギーネらアーレンスバッハ領主一族がランツェナーヴェと共謀して謀反を起こす。
その際、前述の秘密主義からか、レティーツィア一派や自身についたアーレンスバッハ貴族にもランツェナーヴェの危険性や
銀の布などの情報共有をしていなかったらしく、
トルークにより行動を誘導されたレティーツィアにより
毒を受けて瀕死となり、ゲオルギーネに与していないアーレンスバッハ貴族はランツェナーヴェ勢に蹂躙されることになる。
危機を察知したローゼマインの活躍により救出され、そのままローゼマインと共にダンケルフェルガーの有志を率いて、アーレンスバッハ、エーレンフェスト、中央、と転戦し、謀反を鎮圧する。
アウブ・アレキサンドリアの婚約者
ローゼマインの為に、アーレンスバッハを潰し、新領地アレキサンドリア(命名はローゼマイン)を興す。
その際、ローゼマインの要望を最大限に汲み、アレキサンドリアを図書館都市として設計する。ついでに、自分のための研究施設も併設する。
さらに、マインの下町の家族をエーレンフェストから迎え入れ、その家族の住む新しい家と、図書館の
隠し部屋とを結ぶ転移陣を作って、マインに家族との再会を提供する。
アウブ・アレキサンドリアの婚約者(ハンネローレの貴族院五年生)
アウブ兼学生として貴族院に向かったローゼマインを心配し、自分の魔力をたっぷりと込めたお守りを与える。(周囲からは独占欲の象徴のように見られているらしいが、ローゼマインは気付いていない)
シュミル型の魔術具を作成し、貴族院での側近として四体つける。
その内の一体には、トランシーバーのような遠隔会話機能が搭載され、毎夜定時連絡を行っている。
経歴
(年代はマインの誕生を0年とする)
前13年
アダルジーザの離宮で誕生しクインタと命名される
前06年春 エーレンフェスト領主の子フェルディナンドとして洗礼式を受ける
前03年冬 貴族院に入学し、圧縮のしすぎで苦労する
前01年冬~02年冬
ヒルシュールの弟子となる
貴族院の図書館の地下書庫を訪れ、蔵書を閲覧する
加護の儀式で
始まりの庭を訪れる。その過程で写し取った魔法陣を元に
加護取得の魔法陣を自作する
加護の儀式の後で
シュタープを得たお陰で魔力が扱いやすくなる
祠巡りを実施することで空中に浮かび上がらせた巨大魔法陣を、非正規の力技で起動させることで、
エアヴェルミーンに面会する
メスティオノーラの書を(興味のわいた魔法陣を中心に)3~4割取得した上で、その事実を秘匿する
ハイスヒッツェらダンケルフェルガーと交流し、素材収集およびディッターを繰り返す
ドレヴァンヒェルと交流し、魔術具を売りつける
音楽の教師や王女と交流し、フェシュピールを演奏する
マグダレーナと婚姻騒動を引き起こす
領主候補生コース・騎士コース・文官コース全てを最優秀で合格する
02年冬 貴族院を卒業し、騎士団に所属する
03年頃 先代アウブ・エーレンフェストの死後、ヴェローニカにあからさまに排斥され始め、面倒事を避けるために神殿入りする
03年夏 先代アウブ・エーレンフェストの葬儀に神殿側の立場で参加する
06年頃 王族の粛清の影響で神殿内の青色神官数が少なくなったことにより、神官長に就任する
07年秋 マインは自分の庇護下にあると騎士達に宣言する
09年夏 貴族社会に還俗する。領主命令で、神殿長(ローゼマイン)の後見人 兼 神官長の任に就く
13年春 領主会議中に、王命を受ける
神官長を退任し、ハルトムートへの引き継ぎを開始する
13年秋 ディートリンデの婚約者としてアーレンスバッハへと移動する
13年冬 ローゼマインへの手紙を通して王族に地下書庫の重要性を伝える
エグランティーヌを通して王族に選定の魔法陣や奉納舞の意味と古語の重要性を伝える
14年春 アーレンスバッハの祈念式を行う
領主会議後から、ローゼマインの中央入りを防ぐ計画として魔術具のグルトリスハイト作成に着手する
14年夏
アウブ・アーレンスバッハの葬儀に参加
西の離れに自室を得る
レオンツィオと初対面、アダルジーザの姫の受け入れを拒否、または延期を進言
14年秋 アーレンスバッハの収穫祭を行う
14年冬 貴族院の図書館の二階にて、ローゼマインがグルトリスハイトを入手した事を知り、計画変更を余儀なくされる
15年春 アーレンスバッハの供給の間にて毒を撒かれ瀕死になる。救出されたあと
礎争奪戦と
貴族院防衛戦の指揮を執り勝利を掴む。
戦後の王族との会談をほぼ自身のシナリオ通りに進める
エアヴェルミーンに対する度重なる無礼により、本人が知らぬ所でメスティオノーラから、ローゼマイン共々エアヴェルミーンにはもうできるだけ近付くなと要請される
アウブ・アレキサンドリアの婚約者になる
作者コメント
【
2015年 01月21日 活動報告】
幼少期のトラウマの数々から、人に触れられること自体に慣れていなくて、自分から近付く分にはともかく、不用意に距離を詰められるのが苦手な人です。今のローゼマインとの距離は奇跡的とも言えます。
【
2015年 07月20日 活動報告】
只今家族同然フェアなのです。神官長の脳内が。ローゼマインも神官長が本気で他人からの好意に疎いのがわかったので、なるべくわかりやすく押していますが、神官長は記憶にあるマイン家族のやり取りを参考に「どこまでするのが家族らしいのか」結構ぐるぐる考えています。そして、ちょっとずれている結果になるのです。
神官長に命綱が付きました。神官長は間違いなく守られるでしょうが、周囲にどれだけの被害が出るのかわからない危険な命綱です。
気を許している人達の前では意外と失言多め
【
2015年 07月25日 活動報告】
虹色魔石の簪は神官長のお手製です。時間を見つけてはちまちまと十日ほどかけて作成しました。
何となく置いて行かれるのでは、と危惧した二人から「アーレンスバッハへ同行させてくださいますよね?」と詰め寄られて、「当り前だ。他に誰がいる?」と偉そうに鼻で笑っている気がします。行きたくないって言われたら本気で困るくせに。
【
SS第21話 後書き】
山のような課題に心折られそうなレティーツィアと手加減しているつもりのフェルディナンド。
>ヴィルフリートの素直さは貴族として美点か否か
当たり障りのない貴族になるためには屈折している方がちょうど良いと思います。
ただ、フェルディナンドはジルヴェスターの素直さに救われた人なので、ヴィルフリートの素直さが美点に見えるのでしょう。
【
2018年 03月05日 活動報告】
>コミック版「本好き」第31話
なんと今回はフェルディナンドの初登場回です。前回から楽しみにしていた方も多かったのではないでしょうか。少女漫画らしい出会いですね。小説を読んでいると全く考えられない一コマ。さすがです。
ただ、フェルディナンドの一見優しそうな外面笑顔に騙されてはいけません。あれは面倒な神事をさっさと終わらせたい顔ですから。(笑)
【
2018年 10月06日活動報告 10月11日返答】
>学生時代の宝取りディッター
最初は自陣にいると味方(?)からの攻撃を受けかねないので、少なくとも突然背後から刺してこないと思える騎士達を連れてさっさと飛び出していき、
暇潰しというか憂さ晴らしにディッターを引っかき回していたら、妙な評価を得た感じです。
【
2018年 10月29日 活動報告】
>右手のシュタープで祝福する疲労MAXの神官長
ここは鈴華さんから「左の指輪から祝福じゃなくていいのですか?」って質問があったところですね。
神官長視点ならばきちんと注釈が入る部分です。
(回答)魔力を節約するためにはシュタープの方が良いのだ。
指輪でなくても、どうせ平民にはわかるまい。
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