アーレンスバッハの領地

アーレンスバッハとは、

  1. ユルゲンシュミットの大領地の名前
  2. 領主の城がある街の名前
  3. 領主の家名

である。本項では1.と2.について記述する。


概要

土地柄

国境門に闇の記号が刻まれていて、土地の属性は闇が強く出やすい。*1
境界門は、国境門ダンケルフェルガー旧ベルケシュトックフレーベルタークエーレンフェストへと繋がっている。*2
アーレンスバッハでは次期領主が決まった時に、同じ世代の領主候補生を廃し、上級貴族に落とす慣習がある。*3
アーレンスバッハの夏の装いは、女性全員がヴェールを付けていて、男性は襟の高い白の上下に薄くて大きな一枚布を体に巻き付けるようにしている。*4
料理はランツェナーヴェから入ってくる調味料や香辛料の影響で、酸味が強く、辛みの強いものがたくさんある。
そのため他領の者には味が受け入れられないことがあったり、逆に他領に受け入れられやすい味には疎いところがある。*5
アーレンスバッハの平民の訛りは、エーレンフェストの下町訛りと少し違う。*6

同じ世代の領主候補を廃する習慣

次期アウブが神殿長として神事行うことが当然だった時代に、*7、他の領主候補生が政治力をもって次期アウブを神事を行うだけのお飾りとして扱うことを避け、次期アウブが神事に集中できる意味があったと推察される。
王位継承方法の変更で神事の重要性が忘れ去られると共に、政変により領主候補生が不足した結果、不可解な習慣*8となってしまったと考えられる。

歴史

ガブリエーレの輿入れ

前60~前50年頃、アーレンスバッハの領主候補生であったガブリエーレが第四代アウブ・エーレンフェストの息子兄弟の弟の方に大領地の権力をもって輿入れした。
この際、元々いたライゼガング派閥の第一夫人を第二夫人へ押しのける形となった為、現在まで続くエーレンフェスト内部の派閥争い(ライゼガング派vs旧ヴェローニカ派)の火種となった。ただし、大領地や中央の常識としては大領地アーレンスバッハと繋がりを持つガブリエーレが他領との交渉を担う領主第一夫人の座に収まる事は当然であった為、中領地エーレンフェスト貴族との見解の相違が起きている。結果的に兄の方が第五代アウブ・エーレンフェストとなり、弟は上級貴族へ落とされ初代ギーベ・グレッシェルとなり、ガブリエーレはギーべの第一夫人という立場となった。
この事はアーレンスバッハや他領からは「エーレンフェストに冷遇された大領地の姫」という見方をされる。

政変と跡継ぎ問題

当代のアウブ・アーレンスバッハ第一夫人ドレヴァンヒェル出身、第二夫人はベルケシュトック出身、第三夫人ゲオルギーネはエーレンフェスト出身だった。
第一夫人も第二夫人も大領地出身であるが、第一夫人には娘が三人、第二夫人には息子が二人おり、第二夫人の息子のどちらかが次期領主になるだろうと目されていた。
第一夫人と第二夫人の仲は悪く、第三夫人のゲオルギーネは跡継ぎを擁する第二夫人と仲良くしていた。
第一夫人の娘達は、領地外へ嫁いだり、領地内の上級貴族へ降嫁したりして、アーレンスバッハの領主候補生である者はいなくなった。
そのような中で政変が起こり、第一夫人と第二夫人の実家で陣営が分かれたが、アーレンスバッハは第一夫人の実家のドレヴァンヒェルと陣を同じくし、勝ち組に入ることができた。
しかし、即位した王と後ろ盾となったクラッセンブルクによって、敗北した領地の貴族の大粛清が行われ、当時のアウブ・ベルケシュトックの妹だった第二夫人も処刑された。
その二人の息子にも塁が及びそうになったが、アウブ・アーレンスバッハの助命嘆願により、上級貴族の身分に落とすことで命は助かったが、結果としてアーレンスバッハは勝ち組であるにもかかわらず、跡継ぎに困る事態に陥った。
更に、領主候補生が減って魔力供給が大変になる中、小聖杯を満たす神官も中央へ移動して急激に減った上に、敗北した旧ベルケシュトックの北半分を境界を引き直すこともできないまま分譲されて領地が拡大された。
旧ベルケシュトックは領地の礎の場所も不明となっており、魔力供給のできない荒廃した土地となっていく。
また、グルトリスハイトが失われてすべての国境門の開閉ができなくなったため、唯一国境門が開いているアーレンスバッハが他国との取引を一手に引き受けることとなった。
ゲオルギーネは、第二夫人の処刑後、娘のアルステーデを上級貴族に落とされた第二夫人の息子のブラージウスに嫁がせて、二人の間に生まれた子を養子として領主一族に入れることを提案し、第二夫人の派閥を取り込んでいく。
そうして、この時の有力な次期アウブは唯一残っている男の領主候補生で、ゲオルギーネの息子であるヴォルフラムだけとなったので、ヴォルフラムを中心に第一夫人に反発する勢力をゲオルギーネがまとめはじめた。
そして、マルティナなど不都合な者はディートリンデの側近に押しやって、周囲には領主候補生の側近に取り立てるように見せながら情報の流出を防いだり、文句を言えないようしたりなど手腕を発揮する。
しかし不慮の事故でヴォルフラムが亡くなった上、上級貴族に嫁いだアルステーデは領主候補生に戻ることができないため、アーレンスバッハに残った領主候補生はディートリンデだけとなってしまう。
王族はアーレンスバッハの、次期アウブが決定した際に他の同世代の領主候補生を上級貴族に落とす特殊な慣例の廃止を提案したが、アウブ・アーレンスバッハは廃止しなかった。
そうした中、第一夫人はディートリンデを次期アウブにするよりはと、自分の孫娘を養女にする決意をし、領主候補生を増やそうとした。
だがどの領地も貴族が減っていた当時の事情から、引き取れたのはレティーツィアただ一人だったため、レティーツィアを次期領主として育てながら、上級貴族となった元領主候補生の子と養子縁組をして、領主候補生を増やす予定だった。
しかし、第一夫人はレティーツィアを迎えたころから急速に衰弱して亡くなり、元第三夫人だったゲオルギーネが第一夫人となった。
尚、第一夫人は政変後に与えられた旧ベルケシュトックに力を注ぐのを後回しにしていたのに対して、ゲオルギーネは小聖杯の魔力をどこからともなく調達したため、第二夫人系、旧ベルケシュトック領の住人に慕われている。
反面、レティーツィアを跡継ぎとして戴く第一夫人派と仲良くとはいかなかった。
派閥 夫人 子供
第一夫人派 第一夫人 ドレヴァンヒェル出身
レティーツィアを養女にした後に衰弱死
長女 他領へ嫁いだ
次女 他領へ嫁いだ
三女 ドレヴァンヒェルへ嫁いでレティーツィアを産む
レティーツィア 第一夫人の養女となり領主候補生となる
ゲオルギーネ派 第二夫人 ベルケシュトック領主の妹
政変後の粛清で処刑
息子 粛清助命で上級貴族へ
ブラージウス 粛清助命で上級貴族となった後、アルステーデと結婚
第三夫人 ゲオルギーネ
08年~09年春頃に第一夫人となる
アルステーデ 第二夫人派閥の取り込みの為にブラージウスと結婚、上級貴族へ。
ベネディクタを産む
ヴォルフラム 次期領主の有力候補となるが事故で死亡
ディートリンデ 領主候補生
この他、アウブ・アーレンスバッハの弟(慣習により上級貴族落ち)と第三夫人の間にアウレーリアマルティナ姉妹がいる

エーレンフェストとの関係変化

08年春の領主会議の最中、ビンデバルト伯爵がエーレンフェストの街への不法侵入と、領主の養女であるローゼマインとその護衛の騎士に対する攻撃を行い、捕縛される*9
同年春の祈念式でもローゼマインを襲撃しており*10、その際にはエーレンフェストの領主であるジルヴェスターも同行していたため、アウブ・アーレンスバッハはジルヴェスターから宣戦布告の意図を問われる。
また、ゲオルギーネによりエーレンフェストから旧ベルケシュトックへの魔力の援助が断られたという情報操作が行われたため、旧ベルケシュトックの貴族はエーレンフェストとローゼマインに怒りを抱く。
もっとも、実際は魔力援助自体がゲオルギーネとベーゼヴァンスがジルヴェスターを通さず秘密裏に行っていたものであるため、断られたのではなく単に魔力の横流しができなくなったのだと考えられる。
更に09年冬、エーレンフェストで領主の城の北の離れが襲撃される事件がおこり、そこにビンデバルト伯爵の私兵が投じられていたことから、警戒を高めたエーレンフェストは貴族街への他領の貴族の立ち入りを禁止した*11。そのため、ヴィルフリート獲得へ動こうと翌年の再訪問を予定していたゲオルギーネは予定中止を余儀なくされる。*12
アウブ・アーレンスバッハはビンデバルト伯爵の関係者を連座で処罰しており、その対象にはフラウレルムの妹も含まれていた。
そのため、エーレンフェスト出身のゲオルギーネが、”エーレンフェストとローゼマインに陥れられたせめてもの罪滅ぼし”にと、色々と便宜を図るようになる。*13
その後ゲオルギーネの意向によって、エーレンフェストへ圧力をかけて、アウレーリアベティーナを嫁がせた。
実態としてはエーレンフェストの内部情報を得る為に送られたのだが、アーレンスバッハ内では領地間の事情によって引き離されようとしていた二組の結婚として、ゲオルギーネの美談となった。
醜聞となるような情報の詳細は普通は広めないため、一連の事件の都合の悪い部分は伏せたまま魔力不足などの問題においてエーレンフェストを不満の矛先とした。*14
その結果、エーレンフェストは現在の第一夫人であるゲオルギーネの出身地でありながら、エーレンフェストの領主がジルヴェスターとなって以来碌な援助もなく自分達だけ順位を上げて、あまりにも非協力的すぎるという意見が一般的になる。

中継ぎと次期アウブ

13年春の領主会議にて、アーレンスバッハの情勢と、中央騎士団長のラオブルートダンケルフェルガードレヴァンヒェルによる王族への直談判により、ディートリンデフェルディナンドの婚約が王命で決まる。
レティーツィアヒルデブラント王子との婚約も王命で決まるが、ゲオルギーネの周辺ではアウブ・アーレンスバッハの望みであることや王命ということがあまり知られず、問題視される。
エーレンフェストにとっても魔力や執務で重要な役割を担っているフェルディナンドを取り上げる形になるため、アーレンスバッハの情勢が少し安定したらエーレンフェストに”領主候補生”を戻すことが計画される(具体的に”誰”かという事は明言されていない)。
アウブ・アーレンスバッハが病で倒れ、フェルディナンドとアーレンスバッハ貴族との繋がりを少しでも作るため早めに迎えようとするが、フェルディナンドの到着寸前、13年秋の終わりに亡くなってしまう。
アウブ・アーレンスバッハの死後、アーレンスバッハ側から境界門を閉じることができなくなる。
フェルディナンドは神殿にいたため、多くのアーレンスバッハの貴族にとって受け入れがたく、繋がりをほとんど作れなかった。
そんな中でもレティーツィアとその側近に繋がりを作り、側近のユストクスを暗躍させてゲオルギーネの情報を集めていく。
だが13年冬の始め、エーレンフェストで旧ヴェローニカ派の粛清が行われ、グラオザムなどの残党が銀の布を使ってゲオルギーネの元へ逃げ延びたため、ゲオルギーネの離宮は下働きの動きすら警戒されるようになってしまった。
同年、貴族院の卒業式にてディートリンデが奉納舞で次期ツェントを選別するための魔方陣を不完全ながらも浮かび上がらせたため、中央神殿の神殿長神官長が最も次期ツェントに近い人物がディートリンデであると発言して、波紋が広がる*15
しかし、アウブ不在の状況の中ではディートリンデが(一先ず)アウブとなることには変わりがなく、礎の魔力を染める必要があったため、翌春の領主会議に予定されていたフェルディナンドとディートリンデの星結びの儀式は一年延期された。
その間フェルディナンドは一人で執務をこなして優秀さを知られるようになり、文官達はアーレンスバッハの状況が上向く日は近いと喜ぶと同時に、フェルディナンドによるアーレンスバッハの掌握が進む。
執務に関して文官達は全面的にフェルディナンドへ相談を持ち掛け、騎士団もディートリンデよりフェルディナンドとの打ち合わせを優先するようになる。
14年春、ツェント・トラオクヴァールから客室で暮らすフェルディナンドへ隠し部屋を与えるように命じられ、ゲオルギーネにとって”最良の時期”まで引き伸ばされた夏頃に西の離れの一室を与えられる。

暗躍

14年夏、ランツェナーヴェの使者が開いたまま見張りの騎士も配置されていない境界門を通って来訪した*16
ランツェナーヴェの使者のレオンツィオランツェナーヴェの姫君の受け入れの交渉を行うが、ツェント・トラオクヴァールによって受け入れ拒否が決まっていて、フェルディナンドによって拒絶される。
レオンツィオはグルトリスハイトの在処を知っていたため、次期ツェント候補を自称するディートリンデとトルークを使って手を組んだ。
ディートリンデはレオンツィオに恋してランツェナーヴェの館へ出入りするようになり、それを咎める側近達はディートリンデによって辞めさせられるようになる。
そのため、夏の半ば辺りからは側近達の監視が緩みがちになり、すぐに抜け出してしまおうとするディートリンデを見張るのが難しくなった。
そのためゲオルギーネの手だけでは足りずに、姉のアルステーデがディートリンデの部屋に出入りして見張るようになる。
また、側近の入れ替えが多くなったことで、フェルディナンドによる派閥の切り崩しが進む。
アウブ・アーレンスバッハの葬儀の最中に中央の騎士が暴れる騒動が起き、アーレンスバッハと中央騎士団長ラオブルートとレオンツィオの間で何度も話し合いの場が持たれた。
フェルディナンドは処分よりも、今後同様の事態が発生しないための背景の追及を優先するよう提言するも、ラオブルートは受け入れなかった。
またその際、ディートリンデとレオンツィオの親しさや、ディートリンデによってフェルディナンドとその側近はランツェナーヴェの使者の別れの宴への出席が禁じられているところを、葬儀のために訪れたアウブ・ダンケルフェルガーらに目撃されている。
ディートリンデが礎を染め終わったと公称するようになった後に、エーレンフェスト所属のままになっているフェルディナンドは契約を交わしてから、レティーツィアと共に礎の魔力の供給に参加するようになった。
尚、アーレンスバッハの騎士団長シュトラールはディートリンデよりフェルディナンドの言葉を聞き入れたため罷免され、ディートリンデの命令をよく聴く旧ベルケシュトックの者が騎士団長に召し上げられた。
罷免されたシュトラールはフェルディナンドの側近に迎え入れられ、フェルディナンドの留守を預かる間は、ディートリンデの周囲に取り立てられている旧ベルケシュトックの貴族たちに睨みを利かせていた。
14年冬、ローゼマインが病に伏せっていると公称されていたこの年は、フェルディナンドに対しての根回しがされなくなり、フェルディナンドやユストクスですらローゼマイン関連の情報を得るのが非常に難しくなった。
また、領地対抗戦でのディッターでは、昨年ダンケルフェルガー実演した儀式を行う中領地が増え、儀式に対して真面目に取り組んでいる者がほとんどいなかったアーレンスバッハは大領地で最弱となり、中領地に次々と抜かれて学生達は焦燥を滲ませた。
表彰式ではフラウレルムが時と場所を弁えずに騒ぎ立て、ルーフェンら騎士コースの教師に取り押さえられ、教師ら全員一致の決定で罷免されてアーレンスバッハに戻された。
更に、フェルディナンドらが領地対抗戦で貴族院に訪れている最中に、本来は春の領主会議の後の時期に来訪が決まっているはずのランツェナーヴェの船が訪れた。
ディートリンデが境界門を開けるためにアーレンスバッハへと戻り、開門されて港に着岸する。

外患誘致

15年春にフェルディナンドディートリンデ達の策略によって、供給の間でレティーツィアを介してランツェナーヴェ致死毒を盛られ、瀕死に陥る。
それと同時にエーレンフェストのローゼマインに情報が渡り、礎を染めたのが実際はアルステーデで、ディートリンデが外患誘致を行いツェントの座を簒奪しようとしていること及びゲオルギーネがエーレンフェストへの侵攻を始めたことが、エーレンフェストとダンケルフェルガーへ知られることになった。
以降の詳細はエーレンフェストとアーレンスバッハの礎争奪戦及び貴族院防衛戦参照

アーレンスバッハの街

領主の城がある街で、領主の家名が名前になっている。

領主の城

高台の上にある。*17

本館

毎年ランツェナーヴェの使者が訪れた際に歓迎の宴が開かれるが、比較的小規模に行われる。ここで行われる社交が後の会議の前哨戦となる。
その後夏の盛りに行われる星結びの儀式のために領地内のギーベ達が集まった時に、改めて使者とギーベが交流を持つための宴が盛大に行われる。*18
執務室
アウブの執務室。壁に置かれた書箱をどかしたところに供給の間への扉がある。
登録の魔石はその書箱の中に入っている。
供給の間
作りはエーレンフェストのものと同じだと思われる。
15年春、魔力供給中にフェルディナンドが致死毒を受けて倒れた。
小広間
ランツェナーヴェの使者の歓迎の宴が行われる広間。
会議室
小広間の近くにある。
二階にあるホール
お茶や昼食などに使用される。
大きなバルコニーに繋がっていて街の様子や海が一望できる。
ディートリンデの自室
礎を染め終わったと公称した後、北の離れから本館に住居を移したディートリンデの部屋。
夫の部屋とは出入り自由となっている*19
ディートリンデの執務室
わざわざアウブの執務室に足を運ぶのを嫌ったディートリンデが本来の執務室とは別に自室近くに作った部屋*20
通常は信用できない貴族を領主一族の生活圏に立ち入らせないようにアウブの自室と執務室は離れている。
客室
フェルディナンドが13年秋にアーレンスバッハに移動して以降、14年夏に王命で西の離れの部屋を与えられるまで暮らした部屋。
厨房
客室からは少し距離があり、移動に手間がかかる。
ユストクスが下働きに変装してカルフェ芋の皮むきをしつつ下働きから噂話の収集を行った。*21
下働きを統括している部署
下働きを統括する上司が居る。*22
お仕着せを支給している部署
下働きのお仕着せの服を支給している。
名前や顔が確認されるわけではなく、ユストクスが下働きに変装してお仕着せを手に入れた。
鍵の付いた扉が並ぶ場所
普段はあまり使われていないような鍵の付いた扉が並ぶ一角。
ディートリンデが持つ鍵でしか開けられず、ここにロスヴィータを始め、ランツェナーヴェに連れ去られる貴族達が閉じ込められた。

北の離れ

洗礼式から成人までの領主候補生が生活する離れ。*23
ランツェナーヴェ兵による略奪を受けた。*24

西の離れ

第二夫人や第三夫人に与えられる部屋がある離れ。
各階に一つずつしか部屋がなく、北の離れと比べると、建物自体が小さい。*25
隠し部屋を与えるように王命を受けてフェルディナンドに与えられたが、城の敷地内の端に位置していた為、毎日の移動が大変で、情報収集も難しくなってしまった。*26
与えられた部屋はゲオルギーネが第三夫人だった頃に使っていた部屋だった為、ユストクスエックハルトが何種類もの毒の検出薬を振りまいた。*27
ランツェナーヴェ兵による略奪を受けた。*28

ゲオルギーネの離宮

アウブ・アーレンスバッハの死亡後、次にアウブとなるディートリンデのためにゲオルギーネが居室を移した離れ。
ユストクスが変装し、情報をかき集めていた。*29
13年冬にエーレンフェストで粛清が行われた後はユストクスでも忍び込めないほどに、下働きの動きにまで警戒がされるようになった。*30

ランツェナーヴェの館

ランツェナーヴェの使者が滞在するための館。
館にはアウブにしか開けられない扉があり、扉内部には貴族院にあるランツェナーヴェの姫君が使うアダルジーザの離宮に繋がる転移陣がある。*31

貴族街

壁や門でぐるりと囲われている*32
反ディートリンデ派の貴族の館はランツェナーヴェ兵に蹂躙された*33
外壁の屋上には見習い騎士達が待機し、魔術具や回復薬の補給拠点として使われた。

神殿

貴族街の中央に位置している*34
その為、エーレンフェストと違って魔力認証が必要な貴族門が無い。
白い石畳が敷かれ、平民では簡単に超えられないような壁で囲まれていて大きな門と門番用の小さな門がある。
エーレンフェストの神殿よりも窓が大きい。
神殿を訪れる貴族の数がエーレンフェストよりも多いが、その目的は花捧げである。
神殿図書室
入室制限があり、神殿長か神官長のサインが入った入室許可証が必要。*35
エーレンフェストの神殿図書室よりも蔵書が多いが、訪れる者はいなかった。
本棚があり、メスティオノーラの凝った彫刻が刻まれている。
彫刻が持つ聖典の背表紙部分に聖典の鍵を入れると本棚が左右に分かれ、虹色の転移の幕が張った領地の礎の間への入口が開く。
礎の間
礼拝室の真下にある、白の壁で囲まれた部屋。各領地ともここに礎の魔術具および礎本体がある。虹色の転移の幕を通る事で入る事ができる。
入口とその鍵は2つある。
  1. 代々のアウブに継承される鍵で開く、アウブの自室の扉
  2. 代々の神殿長(本来の次期アウブ)に継承される聖典の鍵で開く、図書室の本棚の扉*36
また、この部屋に入ったアウブとの連絡用に、城の執務室と繋がるオルドナンツ専用の円いワープ穴がある。

平民の町

港があり、艫綱に繋がれた漁船と推測される船が停泊している。
町を囲う壁や門は無い*37

アーレンスバッハの直轄地

フェルディナンドやレティーツィアとその側近が、祈念式で回った。
農村は貴族街と違い、白い石畳がない。
平民は儀式のために比較的綺麗な格好をしていたが、エーレンフェストの農民よりみすぼらしく、困窮が窺えた。*38
土地によってはアイツェが生息し、フリュートレーネの夜にしか咲かないヴェーリヌールの花が採集できる。

ビンデバルト伯爵領

ビンデバルト伯爵が治める土地。
エーレンフェストゲルラッハヴィルトルガルドゥーンの境界線に隣接している。
08年春にビンデバルト伯爵がエーレンフェストを襲撃したため、罰を受けた。
15年春にはゲオルギーネに加担したことでギーベ一族が捕縛されて、ギーベの館は封鎖される。
アーレンスバッハの領地内でも更に魔力が不足していた。
魔獣が魔力豊富になった農村を襲うことがないように、山や森から神々の御力で癒された。*39

ザイツェン子爵領

ビンデバルトの西側の隣にある、ザイツェン子爵が治める土地。
エーレンフェストガルドゥーングリーベルに隣接している。
西の方は火山のある山岳地帯で、エーレンフェストのローエンベルクと繋がっている。
山と木が多い土地。*40

エーレンフェストへの境界門

ザイツェンにあり*41エーレンフェストガルドゥーンへ繋がっている*42境界門。
アウブ・アーレンスバッハの死後、アーレンスバッハ側から境界門を閉じることができなくなっている。

ヴルカターク領

ザイツェンの西側の隣にある土地。
エーレンフェストグリーベルの南西とイルクナー子爵領の南に隣接している。
また、フレーベルターク中領地旧ベルケシュトック大領地とも隣接している。
火山のある山岳地帯で、エーレンフェストのローエンベルクと繋がっている。
山と木が多い土地。*43

カンナヴィッツ領

ビンデバルトから見て南にあり、海が広がっている。
魔力不足の影響か、海は暗く濁っていた。
港があり、平民の漁師が扱う船が泊められている。
15年春に神々の御力で癒されて、海が青く透き通っていき、魚がキラキラと光りながら跳ねる光景が見えた。*44

アウレーリアの父が治める土地

アーレンスバッハでは領主が決まった時に、同じ世代の領主候補を廃する習慣があるため、アウブ・アーレンスバッハの弟だったアウレーリアの父が、上級貴族に落とされたときに土地を与えられている。*45

アーレンスバッハの海

アーレンスバッハの街カンナヴィッツに海や港がある事が作中で確認できる。
タウナーデルやレーギッシュ、シュプレッシュなどの水棲の魔獣が獲れる。
平民の漁師たちも漁にでている。*46

国境門への境界門

アウブ・アーレンスバッハの死後、アーレンスバッハ側から境界門を閉じることができなくなる。
境界門では唯一騎士がおらず、他国の者の侵入を容易く許す状況になってしまっていた。
フェルディナンドに命じられて、騎士団はこの境界門に騎士を配置した。*47

国境門

アーレンスバッハの海上にある。
政変後の十数年間、唯一開いていた国境門
グルトリスハイトが失われていたため、国境門の開閉は一切できず、他国との取引はアーレンスバッハが一手に引き受けていた。*48
ランツェナーヴェへと通じている。
交易の際、ランツェナーヴェが持つ銀の船で国境門の魔力を奪われていた。
15年春に国境門が閉ざせない状況を利用して、ランツェナーヴェの兵が攻め入る。
しかし、ローゼマインによって同日の深夜に閉ざされる。

その他の土地

ダンケルフェルガーへの境界門

ぞれぞれの境界門の中では、一番アーレンスバッハの国境門に近い位置にある。*49

フレーベルタークへの境界門

エーレンフェストへの境界門とは近い位置にある。*50

旧ベルケシュトック大領地

政変の勝ち組領地の負担として*51、旧ベルケシュトック大領地の北側半分をアーレンスバッハが管理していた。ただし、グルトリスハイトが失われているため境界の引き直しができず、アーレンスバッハとは魔力的に別領地扱いであった。
政変時の混乱により礎の魔術の場所も不明となり、土地に魔力供給が成されない為、荒廃がゆっくりと進んでいた*52
ベーゼヴァンス経由でゲオルギーネが齎す小聖杯の魔力でしのいでいたが、08年春のローゼマインの神殿長就任以降はそれも中断され、この土地のギーべ達はエーレンフェストやローゼマインに反感を持っている。民が飢える困窮の中、新しいアウブの派遣も礎の魔術の設置もできない「グルトリスハイトを持たぬ偽の王」であるトラオクヴァールや勝ち組領地に対しても恨みを持ち続け、12年冬の貴族院の表彰式にベルケシュトック時代のブローチを用いて侵入、ターニスベファレン等を撹乱に利用した自爆テロを起こした*53
15年春のエーレンフェストとアーレンスバッハの礎争奪戦では、実質的にツェントに見捨てられた状態のこの地を捨てたギーべ達や騎士達が、黒の武器と小聖杯を持ってエーレンフェストに攻め込み、土地の魔力を奪う事でゲオルギーネが礎を染める手助けをした上で、魔力をまた土地に戻した後、民と共に移住しようとしていた*54
戦後、アーレンスバッハからは切り離され、トラオクヴァールが治める新領地であるブルーメフェルトに併合された。

旧ベルケシュトックへの境界門

15年春の騒動の後、フェルディナンドによって閉ざされた。*55

コメント

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    • 境界門の位置を修正しました。/ 南下して境界にぶつかってからしばらく境界沿いを移動しているので、南→西南の進路の可能性が高い。その場合、ビンデバルト→ザイツェンの順に見ていたと思われる<荒れている (2018-04-16 21:24:29)
  • 第二夫人の処刑後、娘のアルステーデを上級貴族に落とされた第二夫人の息子のブラージウスに嫁がせ]て (2018-06-06 01:42:58)
  • 失礼しました。09年冬以降、エーレンフェスト領へのアーレンスバッハ貴族の往来が全面的には禁じられていなかったのでは。第3部2巻SSより。 (2018-06-06 01:54:51)
    • ですね。272話でボニ爺がそんな事を言ってますがSSを読むと措置としては違うようです。ので修正しました。ちな第3部じゃなく第4部2巻の特典SSを参照しましたが、合ってますよね? (2018-06-25 22:32:03)

*1 第585話 メスティオノーラの書

*2 第668話 魔力散布祈念式 後編

*3 第368話 アーレンスバッハの現状

*4 第568話 閑話 ランツェナーヴェの使者 前編

*5 SS.32 レティーツィア視点 余所のお菓子と玩具

*6 第460話 閑話 アーレンスバッハ生活の始まり

*7 第588話 礎の魔術

*8 第554話 商人聖女 後編「アーレンスバッハの変わった決まり」

*9 第163話

*10 第148話

*11 書籍版 第四部II 特典SS 私の心を救うもの

*12 第278話 プロローグ、第287話 王族と他領の貴族

*13 第505話 ライムントの研究とヒルシュールの注意

*14 第255話 ディルクの魔力と従属契約

*15 第518話

*16 第568話

*17 第601話 出陣

*18 第568話 閑話 ランツェナーヴェの使者 前編

*19 第568話 閑話 ランツェナーヴェの使者 前編

*20 第599話 二人の情報と名捧げの石

*21 第460話 閑話 アーレンスバッハ生活の始まり

*22 第460話 閑話 アーレンスバッハ生活の始まり

*23 SS32話 レティーツィア視点 余所のお菓子と玩具

*24 第603話 アーレンスバッハの礎と供給の間

*25 SS32話 レティーツィア視点 余所のお菓子と玩具

*26 第568話 閑話 ランツェナーヴェの使者 前編

*27 第573話 フェルディナンドからの手紙

*28 第603話 アーレンスバッハの礎と供給の間

*29 第460話 閑話 アーレンスバッハ生活の始まり

*30 第532話 加護の儀式の準備

*31 SS32話 レティーツィア視点 余所のお菓子と玩具、第613話 噂と出発

*32 第608話 ランツェナーヴェの船 前編

*33 第603話 アーレンスバッハの礎と供給の間

*34 第601話 出陣

*35 第602話 アーレンスバッハの神殿

*36 第588話 礎の魔術

*37 第608話 ランツェナーヴェの船 前編

*38 SS26話 レティーツィア視点 初めての祈念式

*39 第666話 魔力散布祈念式 前編

*40 第667話 魔力散布祈念式 中編

*41 第613話 噂と出発

*42 書籍版 地図

*43 第667話 魔力散布祈念式 中編

*44 第666話 魔力散布祈念式 前編

*45 第368話 アーレンスバッハの現状

*46 第608話 ランツェナーヴェの船 前編

*47 第568話 閑話 ランツェナーヴェの使者 前編

*48 第510話 王族との社交

*49 第668話 魔力散布祈念式 後編

*50 第668話 魔力散布祈念式 後編

*51 第558話 領主会議の報告会(三年) 前編

*52 SS第23話 アナスタージウス視点 奉納式の準備

*53 第420話 強襲

*54 第615話 ゲルラッハの戦い その1

*55 第668話 魔力散布祈念式 後編