アウブ・アーレンスバッハの第一夫人

初出:本編登場前に死去

アウブ・アーレンスバッハの第一夫人一覧

アウブ・アーレンスバッハの第一夫人となった人物は作中で二人存在する。
  1. ドレヴァンヒェル出身のアウブ・アーレンスバッハ第一夫人(本項の人物)
  2. ゲオルギーネ

家族構成

夫:ギーゼルフリート
 娘:長女(領地内の上級貴族or他領へ嫁ぎ済み)
 娘:次女(領地内の上級貴族or他領へ嫁ぎ済み)
 娘:三女(ドレヴァンヒェルの領主一族に嫁いだ)
  孫:ドレヴァンヒェルの領主候補生
  孫:レティーツィア
 養女:レティーツィア(上記と同一人物)

地位

階級:領主一族
職種:領主夫人

作中での活躍

ドレヴァンヒェル出身。ベルケシュトック出身の第二夫人とは仲が悪かった。第三夫人のゲオルギーネは跡継ぎを擁する第二夫人と仲良くしていた*1
政変時、第一夫人と第二夫人の実家で陣営が分かれたが、アウブ・アーレンスバッハは第一夫人の実家と陣を同じくし、勝ち組に入ることができた。
第一夫人は政変後に与えられた旧ベルケシュトックに力を注ぐのをどちらかというと後回しにし、自分達の基盤であるアーレンスバッハ内を充実させる方を優先した*2

政変後の大粛清に際し、アウブ・ベルケシュトックの妹である第二夫人は処刑されたが、ギーゼルフリートの助命嘆願により、その息子二人(ブラージウスともう一人)は上級貴族に身分を落とす事で連座を回避した。次期領主と目されていた男性領主候補生を二人も失い、第三夫人の息子ヴォルフラムが唯一の男性領主候補生となる。しかし、そのヴォルフラムも不慮の事故で死亡した事でアーレンスバッハは更に跡継ぎに困窮する事態となる。
既に第一夫人の娘達は領地外へ嫁いだ者もいれば領地内の上級貴族と結婚した者もおり、アーレンスバッハの領主候補生ではなかった為、第一夫人は自分の娘の子を養子にして領主候補を増やそうとしたが、どこの領地も貴族が減っていたので引き取れたのはたった一人だけだった。その子を次期領主として育てながら、上級貴族に降りた領主の血を引く子も養子にして領主候補を増やす予定だった。(アウブ・アーレンスバッハの姪アウレーリアからランプレヒトが聞きだしてエルヴィーラが報告した情報)*3

アウブ・アーレンスバッハが第一夫人の三女が嫁いだドレヴァンヒェルに連絡して孫と養子縁組することを望んだ結果、末娘ならば、ということでレティーツィアがアーレンスバッハに迎えられた*4
レティーツィアを養女に迎えたのは次期アウブと目されたヴォルフラムの事故死の後であり、アーレンスバッハに残された領主候補生がディートリンデ(ゲオルギーネの末娘)だけになってしまい、ディートリンデを次期領主にするにも不安が大きかった為である*5。レティーツィアを迎えた事でゲオルギーネに傾きかけていた権力は再び第一夫人に戻ったように見えたが、その頃(08年)から急速に衰弱して死亡する*6。これは、ゲオルギーネがアーレンスバッハの第一夫人に繰り上がる事でジルヴェスターより上に立つ為に暗躍した結果である*7
既に、アルステーデ(ゲオルギーネの長女、ブラージウスと婚約)が貴族院を卒業する二年程前(04~05年)に容態が悪くなっていてゲオルギーネが第一夫人に繰り上がる予定だった、ともあって*8、年代が齟齬する。
アーレンスバッハの領地>歴史>政変と跡継ぎ問題も参照。


コメント

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  • 偶然でなれるほど、簡単な地位ではない by 作者様…… - 2017-12-14 22:42:22
    • 急速に衰弱…あっ… (2018-09-02 22:16:22)
      • まあアウブも毒を盛られていた自覚はあったっぽいけどね。じゃないと領主会議に出られる体調の時点から自分の死期を悟ってフェルを迎え入れようとしたりしない。 (2018-09-03 01:49:09)
        • 死期は悟ってたけど、毒とかまでは察してなかったのでは?でなければ、フェルやゲオへの対応がお粗末すぎる。察しているかどうかにかかわらずどちらにしろアウブ・アーレンが歴史的には無能アウブとなるのには変わりない。地雷さんの慈悲でなんとか血族が二人程度残っただけましだが。 (2018-09-04 01:56:15)
  • 第一夫人の容態が緩やかに悪化 ⇒ (第一夫人の容態は悪いし次期アウブはゲオの息子だしと)ゲオが繰り上がる話がでた ⇒ (ゲオの息子の)ヴォルフラム事故死 ⇒ レティが第一夫人の養女になる ⇒ (多少容態が悪くても第一夫人の娘が次期アウブになるのならと)第一夫人に権力が戻る ⇒ 第一夫人の容態が急速に悪化・死亡 ⇒ ゲオが第一に繰り上がる ……という流れだ考えれば、別に年代に齟齬はないと思う。 (2020-06-28 09:21:38)
    • その仮定は無理がある。病気なだけで譲るほど第一夫人の座は軽くない筈で、死が迫ってでもないと繰り上がりなんて生前に持ち出すだけで無礼な話だから。 (2020-06-28 20:04:03)
      • 病気だけではなく、病気+次期アウブが第二夫人の子の相乗効果。 第二夫人が跡継ぎの母になったり、それに伴い第二夫人の背後の勢力が強くなったりしたら、第一夫人の立場は弱くなる。 そこに病気で伏せがちになったら、業務の引継ぎの兼ね合いも含め、生前に第一夫人化の話がでてもおかしくないかと。 特にアウブ第一夫人が公務が多いからね。 それなりに活動ができる(=死が迫るほどではない)内に引き継がないと領地運営に支障をきたすかと。 (2020-06-30 23:18:57)
        • ヴェローニカがジルヴェスター(男子)を産むまでは肩身が狭かったり(書籍版第四部IX「息子の出率準備」)、エルヴィーラが、第二夫人の背後勢力(ヴェロ)の後押しでニコラウスを跡継ぎにされそうになることで立場が不安定になったり(第562話、第573話、ふぁんぶっく2Q&A)、ブリュンヒルデの母親が第二夫人の子が跡継ぎになることを不安がったり(SS47話)。 第一夫人は、それほど盤石ではない気がする。 特に自分の子以外を跡継ぎにされると厳しい印象。 (2020-06-30 23:30:55)
          • 立場が弱いことと、第一夫人の座を譲ることは別。しかも領内貴族と違って領主第一夫人の場合は他領との外交関係にも影響し、格下げするなんて実家(アーレンスバッハより上位のドレヴァンヒェル)に喧嘩売るみたいなもんだぞ。 (2020-07-01 00:56:54)
            • 領主会議に第一夫人が出られない場合、第二夫人が代理として出ても良いのだろうか? エーレンの場合、フロレンツィアが妊娠等で領主会議に出られなかったとすれば、ヴェローニカが「だからフレーベルターク出の嫁は…」と大量に嫌味を言いながら嬉々として領主会議に出かけただろう。領主候補生を上級貴族に落とす法律があるアーレンの場合、ファーストレディーの代理を務められるのがゲオルギーネしかいなかったと思われる。領主会議に第一夫人が病気で出られないかもしれない、ゲオルギーネを代わりに出そう。それを知った第一夫人が死ぬ気で領主会議に出ることになった…もしかしてそういういう経緯に過ぎないのかもしれない。 (2020-07-01 01:54:51)
              • ジルヴェスターの父がアウブ・エーレンフェストだった代、第一夫人たるヴェローニカ以外に妻は持たなかったから、ヴェローニカが妊娠した時は、代理は出ずに領主会議不出席で済んだはず。ちなみに政変中、先代アウブは病気を理由に中立だったけど、領主会議にも出られなかったとしたらアウブ代理はヴェローニカかジルヴェスターがしたのかな。 (2020-07-01 02:49:25)
            • 領主会議の夫人同士の社交はどうしたのかな? 自分の娘は結婚で国外にでたり領主候補生から外れたりしているから代理にさせられないだろうし。 該当者を完全欠席にするのは、外交の面でも情報収集の面でも大幅に力を削いでしまうだろうから避けたいだろうし。  第一夫人代理で第二夫人がでるものなのかな? それとも不調が続くようなら色々考えるのかな? 妊娠出産は8~10月を子作り時期から外すようにすれば何となるのかもしれないけど、病気の場合はどうなるのだろうね? (2020-07-01 06:17:44)
              • 欠席は本人の体調管理ができないとか夫人の体調管理もできないとかという非難につながるだろうし。第二夫人がでたら、第一夫人は権力争いに敗れたのかと思われるだろうし。 どちらにせよ色々言われるなら、跡継ぎはこちらなのだし、いっそのことという意見が出てもおかしくなかったりするのかも? <領主会議にでれない体調で、今後もでれるか怪しい場合。 (2020-07-01 06:21:45)
        • 第二夫人の息子が次期アウブ候補筆頭だったのは政変粛清前で、まだ第二夫人は存命だったが別に第一夫人には繰り上がらなかった。跡継ぎ息子を産んだ立場の強さは第一夫人の座を奪取するものではない。ジギスヴァルトも第一夫人の座を空けたまま第二夫人ナーエラッヒェを娶った通り、妻の実家が後ろ楯となる意味の方が大きいのではないか。 (2020-07-01 03:40:56)
  • >第一夫人の娘達は嫁いでいて領主候補生ではなかった との記述、368話では「アーレンスバッハの領主候補ではありませんでした」とある。領内の上級貴族に嫁いだ娘はともかく、ドレヴァンヒェルに嫁いだ娘は領主一族に嫁いだので領主候補生のままかもしれない。実家から付けられた側仕えが上級貴族(ロスヴィータ)なので。 (2020-07-01 08:52:14)
    • よそから嫁入り・婿入りしてきた他領の領主候補生がその身分のまま自領の領主候補生にスライドできるなら、他領出身者が領主となれる道筋をつけるわけで、お家乗っ取りされやすくて危険だな。ドレヴァンヒェルから見てその領主候補生の母が自領出身であるにしても。せめてアウブ夫妻の養子に取り直す位はするだろ。 (2020-07-01 15:07:10)
      • ドレヴァンヒェルの領主一族とは、ギーベ落ちしていない領主候補生なのだろう。領主候補生がそこに嫁入りしたということは、「上級貴族」ではなく「領主候補生」身分となるのではないか。もちろんドレヴァンヒェルの領主候補ではなく、 (2020-07-02 15:39:35)
        • (養)子の嫁で領主一族にはなるけど領主候補生ではないんじゃないかな? (2020-07-02 16:27:23)
        • 「ドレヴァンヒェルの領主候補ではな」いのなら、その嫁入りしてきた娘はどこの領主候補生身分だってのか。既に領外へ出てアーレンスバッハの領主候補ではなくなった以上、その身分が継続する理由がない(改めてドレヴァンヒェルで領主候補生に任じられない限りは)。エーレンフェストの例だと、ボニファティウスは何かあった時のための領主候補生だが、他領から嫁いできたフロレンツィアは領主一族になっても領主候補生ではない。 (2020-07-02 17:30:21)
  • ベルケシュトックは政変前に知の領地と呼ばれていて大領地複数敵に回しても何とかなる実力を持っていたってどっかで見た気がするんだけど、これが本当なら政変前の領地順位はベルケ>ドレヴァンに思えるんだけど領地順位ではなくドレヴァン出身のこの人が第一婦人やってたってことは貴族院で最優秀レベルだったか第二婦人が頭D嬢だったんだろうか?政治的にも遠く離れた領地出身の嫁よりお隣さん出身の嫁の方が重視せざるを得ないと思うんだよね (2023-09-29 10:57:50)
    • 実際政変前の順位がどうなってるかは不明。例えば、先代ツェントの第一夫人の出身がドレヴァンヒェルだったかもしれないし、ドレヴァンヒェルの方がベルケシュトックより圧倒的に収穫量が上回っていて、順位が上だったかもしれない。作中見るとベルケシュトックとアーレンスバッハは仲がいいように見えるけど、もしかしたらアーレンスバッハ的に、ターニスベファレンみたいな魔獣も入り込んでくる領地だったので、日本みたいにお隣さんを厄介に思っている可能性も考えられるし、関係が悪化しすぎないために姻戚を築いているのかもしれない。必ずしも、重用せざるを得ないとは限らない。 (2023-09-29 11:50:31)
    • ギーゼルフリートがアーレンという自領地から一人も娶ってないから、どういう基準で第一、第二を決めたのかはわからん。 (2023-09-29 12:04:11)
      • その辺は推察に過ぎないけど、割とはっきりしてると思う。アーレンスバッハは新アウブが就任した時に、同世代のアウブを上級貴族に落とす習慣があるから、ようは領主候補の時に当代領主が気を遣う領地から妻を迎えると有利なんだよ。自領地から上級貴族や異母妹を妻に迎えても、当代からしたら臣下だから気を使わないでしょ? でも、例えば上位領地で会ったり、あるいは順位が下でも領地間の取引的お得意様であったり、揉める可能性がある相手なら、付け入るスキを与えられないじゃない? (2023-09-29 13:19:57)
    • もしくは先代アウブベルケシュトックの第二婦人系統の娘でアーレンに嫁いだ後に同母兄がアウブ就任パターンとか? (2023-09-29 12:07:38)
  • ヴォルフラムのページで亡くなったのが08年夏~09年春とある。亡くなってからレティーツィアを引き取って衰弱死するまでいくら急速とはいえ、無理なんじゃないかな? (2023-10-20 15:49:05)
    • ヴォルフラムが一年早く亡くなるか、レティーツィアの移籍と第一夫人の死亡が一年後じゃないと矛盾すると思う。 (2023-10-20 15:51:48)
      • 第一夫人の逝去が09春以前なのは、フェルディナンドが第二夫人が粛清されていることを知らずに、「領主会議にゲオルギーネが現れたのなら第一夫人になっている」というようなことを言ったから。領主会議終了時点でジルヴェスターからはそんな報告はないし、作者様も第一夫人ではなくても領主会議に参加できると言ってるよ。09年夏の終わりでは第一夫人として扱われているので、それまでに亡くなった可能性が高いって感じかな。 (2023-10-20 18:43:22)

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最終更新:2023年12月28日 21:21

*1 第460話 閑話 アーレンスバッハ生活の始まり

*2 第460話 閑話 アーレンスバッハ生活の始まり

*3 第368話 アーレンスバッハの現状

*4 書籍第四部IV書き下ろし「エピローグ」

*5 書籍第五部Ⅲ「エピローグ」

*6 第521話 閑話 ディートリンデ様の側仕え

*7 書籍第五部Ⅷ「エピローグ」

*8 書籍第四部V 巻末SS 分かれ道