名前の初出:第631話(ディートリンデからの手紙で名前のみの登場)
初出:第645話
声(ドラマCD第9弾):玄田哲章
家族構成
容姿
髪の色:銀色
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瞳の色:薄い金色
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銀色の長髪を背中で一つにまとめている。
ローゼマインの目から見て四十代半ばほどで、見た目は老けたフェルディナンド。
アダルジーザの離宮の事を知らない者からも血の繋がりを連想させる。
地位
階級:ユルゲンシュミット傍系王族→ランツェナーヴェ王族→ユルゲンシュミット傍系王族(グルトリスハイト取得の為)→メダル廃棄により人として認められない
職種:ランツェナーヴェ国王→ユルゲンシュミットへの魔力供給
年齢と属性関連
- ローゼマインとの学年差:+29
- 誕生季:秋
- 属性:全属性
ジェルヴァージオ視点の回
書籍版第五部IX エピローグ
書籍版第五部Ⅹ 女神の降臨
作中での活躍
ランツェナーヴェの王。
前世代に
アダルジーザの離宮で生まれたアダルジーザの実。幼名テルツァはその世代のアダルジーザの実のなかで三番目の子という意味で名付けられている。
アダルジーザの離宮では生後すぐにツェントによってメダル登録がされるため、神々やエアヴェルミーン視点では「テルツァ」として認識されている。
ジェルヴァージオという名前は洗礼式を機に離れ(傍系王族棟)へ移る際に母親から与えられた。
アダルジーザの離宮の「
レーヴェライアの花」である母と、実父である先代ツェントの間に生まれる。
当時三人いたアダルジーザの女達から生まれた息子達の中で、全属性で魔力が洗礼式前の計測では他よりも頭一つ抜きん出ていた。
ランツェナーヴェへの返送以前は、魔石にされないよう、次期王になるべく必死になっていた。
ランツェナーヴェの次期王である為、
貴族院に通う事は許されない身の上であり、対外的には病で貴族院に通う事が出来ない
傍系王族という設定を通していた。その為、離宮で教育を施されていた。
(書籍版のジェルヴァージオ本人の回想では冬と領主会議以外の季節に貴族院へ出入りして、王族もしくは傍系王族を教師代わりに勉強していたとなっている。)
グルトリスハイトを得ようと、上級司書達が不在となる春の終わりから秋の終わりまで
貴族院の図書館を訪れており、当時配属されたばかりだった中級司書の
ソランジュと交流を持っていた。その際、レーヴェライアの護衛騎士として配属された
ラオブルートを伴っている。
この当時は
地下書庫の奥どころか地下書庫の存在自体を知らなかった。
自分の身の上や、自分より属性や魔力量の劣る直系王族に対して思うところがあった為、グルトリスハイトを得てユルゲンシュミットの王になれないものかと模索していたが成人までに達成出来ず、成人と共にランツェナーヴェへ次期王として送られる。
その際、ラオブルートに同母妹である
ヴァラマリーヌを守るよう命じ、可能であれば娶って欲しいと願った。
キアッフレードの養子となり、親族であるレーヴェライア一族からランツェナーヴェの教育を受け、ランツェナーヴェの国王となった。
コラレーリエ一族であるキアッフレードの娘を妻としたが、シェンティス一族の妻の方を寵愛し、レーヴェライア一族とシェンティス一族を重用していた。
王となっても求められることは、魔力の多い子を成して、白の建物を維持することだけであり、魔力持ちを押さえつけるような物が色々と開発されて王族は権力を失いつつあり、魔力というエネルギーを生み出す道具のような扱いをされているランツェナーヴェの現状を憂えてユルゲンシュミットで王となる事を望んでいる。
ジェルヴァージオがランツェナーヴェに発った後に生まれた
フェルディナンドが離宮から引き取られ、同母姉である
セラディーナが穴埋めに魔石となった事で空席を埋める為に星結びを待つ段階にあったヴァラマリーヌが婚約を解消させられ「レーヴェライアの花」にならざるを得ず、その上政変後処刑された事についてラオブルートより聞き及んでいる。
ランツェナーヴェから脱出して、アダルジーザの離宮を取り壊し、自分を含めた魔力ある者たちが
ユルゲンシュミットの貴族として尊重される生活を送るため、ラオブルートの手引きを受けて
ツェントを目指す。
シュタープを得てランツェナーヴェの権力者として君臨したい
レオンツィオ一派とは意見の差があったが、ツェント不在の好機を活かすため同時に侵攻し、
ディートリンデやレオンツィオ達と共にアダルジーザの離宮の傍系王族の棟に滞在していた。
イマヌエルによって
中央神殿で管理されていたメダルが移動され、傍系王族に再登録された後、大神の祠巡りを行う。
貴族院の図書館で
ソランジュと昔話をした後、外との連絡が取れないように
シュタープを封じる手枷を付けて、終わったときに「縛めを解きにくる」と約束した。
しかしラオブルートの手引きによって訪れた
地下書庫の奥から
グルトリスハイトを得ることが出来ず、
ローゼマイン失踪時の行動をなぞった結果メスティオノーラ像のグルトリスハイトへの魔力供給によって
始まりの庭へ送られたため、ソランジュの縛めが解かれることは無かった
エアヴェルミーンに謁見し、
メスティオノーラの書を授かる途中、ローゼマインと
フェルディナンドに英知の光を闇の神のマントで吸収される。
そのため、礎に向かうルートが途切れ途切れにしか載っていない不完全なメスティオノーラの書を得ることとなってしまった。
最奥の間でフェルディナンドやローゼマインと戦い、エアヴェルミーンが介入して始まりの庭へ引き戻される。
その後、
メスティオノーラに命の奪い合いを禁じられ、エアヴェルミーンやフェルディナンドとそれぞれの望みと現状について話し合った。
その際ランツェナーヴェの者を救う事と与した中央騎士団に報いることを望んだが、騒動に巻き込まれた者についての処遇については語らなかった。
そのためフェルディナンドからは自陣営の利益しか考えていない、思考の根本がランツェナーヴェの王だと評されて警戒された。
フェルディナンドがツェントになった場合の計画では、ランツェナーヴェから率いた者達が処刑されかねないため、苦言を呈している。
話し合いの結果、
ツェント候補3人で国境門を染める早さを競い合い、ツェントを決めることになる。
フェルディナンドの妨害で転移の魔法陣を描く手を打ち抜かれ、その傷が治る程度の薬を渡される。転移後、ギレッセンマイアーの国境門滞在中に中央でメダルを破棄されてシュタープを失い、閉じ込められる。
殺し合わなくても、罠にはめたり脅迫したり捕らえたりして邪魔者を排除する方法はいくらでもあると考えていたそれらを奇しくも返される形になっている。
ツェントになったエグランティーヌ達に捕縛されるが、その時の抵抗で、エグランティーヌ達の護衛騎士の半数を打ち倒した。
その後は犯罪者として、エグランティーヌに記憶を覗かれている。
作中で最大の魔力量を持ち、単純に魔力量だけなら正直フェルディナンドとローゼマインは敵にならないとジェルヴァージオ自身も評している。シュタープ保持者が極端に少ない環境下で長年過ごしていたことから最低限の魔力で最大の効果を出すことに長けている。フェルディナンドが手数を増やすことで攻撃を封じるので精一杯だと考える程には勝っている様子。ところが魔力量や魔力そのものを扱う技量には長けていても魔術的な魔力の扱いはそうでもなく、加えてランツェナーヴェに送り出す予定で育てられユルゲンシュミットの貴族としての知識がかなり欠如している。そこをフェルディナンドに突かれメダルを破棄されシュタープを、延いてはメスティオノーラの書を失った。
ローゼマインらと対峙した際には、ランツェナーヴェの窮状やエアヴェルミーンから得た情報などを伝えることで自身の側につくよう訴えたが、フェルディナンドには訴えを一顧だにされなかった。
ソランジュや部下の扱いなどから情が無いわけではないが、ランツェナーヴェの事情を訴えつつも侵攻中に行われた凶行については知りながら看過していた様子であり、自分たちが危害を加えた相手を味方に加えようするなど非情かつ自己中心的な所がある。
成人前からグルトリスハイトを狙ってはいたものの、当時は地下書庫の奥の存在自体を知らず、王族がグルトリスハイトの入手方法をローゼマインより得てから行動を起こしており、ラオブルート経由でもたらされた地下書庫の奥での入手方法をなぞっただけで、本来の入手方法は知らなかった模様。
経歴
前28年秋
アダルジーザの離宮にて、テルツァとして生まれ、メダルに登録される
前21年秋 洗礼前にランツェナーヴェの次期王として選ばれ、洗礼を受ける
メダルがユルゲンシュミットの傍系王族として登録される
前13年秋 成人し、シュタープを得て、次期王として
ランツェナーヴェに戻される
メダルが海外へ渡った者として場所を移され、中央神殿で保管される
15年春
ラオブルートの手引きでランツェナーヴェの館から転移陣を用い
アダルジーザの離宮に赴く
イマヌエルが管理するメダルの移動によりユルゲンシュミットの傍系王族の身分に戻され、祠を巡る
始まりの庭へ行き、メスティオノーラの書を得る(ただし、ローゼマイン達に妨害されて不完全・再取得不可)
フェルディナンド達と戦闘、始まりの庭でメスティオノーラの仲裁を受け、ツェント候補でレースを行う
メダルを廃棄されてシュタープを失い、国境門に閉じ込められる
エグランティーヌ達に捕縛され、記憶を覗かれる
作者コメント
【
2022年 10月12日 Twitter】
>ジェルヴァージオの婚姻について
第五部Ⅶの短編「各々の望み」参照。
妻も子供も複数います。
シュタープを持ってユルゲンシュミットから一人でやって来る魔力の高い成人男性なので、有力な家から妻があてがわれます。一人で行く以上、生活の後ろ盾が必要なので拒絶はできません。結婚は王の義務です。寵愛の偏りはありますが。
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最終更新:2023年12月25日 21:58