シュラートラウムの花

概要

546話『次期ツェント候補』で、オルタンシアディートリンデに向けた言葉に入っていた。
アーレンスバッハでしか咲かず、ラオブルートが好んでおり、ゲオルギーネが知っている花だという。
何かの暗喩と思われるが、作中人物のだれもその真相には届かなかった。

557話『閑話 望みと出口』で、オルタンシアの発言を図書館で聞いたヒルデブラントに対して、ラオブルートは
  • 甘い匂いのする白い花でなかなか手に入らない
  • 昔配属された離宮の主が好んでおり、何代にも渡って温室で育てられていた
と内心の動揺を隠す笑みを浮かべながら、説明した。

引用

  • オルタンシア*1
シュラートラウムの花は今年も美しく咲くのでしょうか?」
「ディートリンデ様はご存じありませんか? アーレンスバッハでしか手に入らない、わたくしの夫が好きな花だそうです。ゲオルギーネ様に伺ってみてくださいませ」

  • ラオブルート*2
シュラートラウムの花は……甘い匂いのする白い花です。私の好む花ではあるのですが、なかなか手に入りません。ですから、今年は咲いているのかどうか尋ねているのです」
「……昔、私がまだ成人してすぐの頃に配属された離宮の主が好んでいた花だったのです。離宮の一角に温室があり、そこに咲いていました。いつ持ち込まれた花なのか、それは主にもわからないそうですが、何代にも渡って大事にしてきたそうです。……五年とせずに私の配属も変わりましたし、今はもう主もなく、閉鎖されている離宮の話ですよ」


推測

トルークを暗喩しているとする解釈

  • シュラートラウムは、命の神の眷属で、夢の神である。
よって、シュラートラウムの花は、夢見心地にさせる花、夢のように美しい花、夢のように咲くのが珍しい花、などと解釈できる。
ヒルデブラントは「綺麗に咲くことも珍しい花」と解釈したようだ。*3

  • 上記に加えて、
    • アーレンスバッハ(温暖地域)でしか育たない
    • ゲオルギーネが知っている花
    • 甘い香り
    • ラオブルートが若い頃配属された離宮(アダルジーザの離宮と思われる)の温室にあった
などから、「トルーク(もしくはその原料のひとつ)」ではないかと推測される。

  • オルタンシアの不思議な言葉は、「アーレンスバッハとシュラートラウムの花」、花を通して「ラオブルートとゲオルギーネ」に関係があることを暗喩したものだと推測される。

  • 穿った見方をすれば、トルークとシュラートラウムの花の関係を知っていたり、中央にトルークが蔓延していることを知っていて、わざわざヒルデブラントと側近(王族)、ハンネローレ(ダンケルフェルガー)とローゼマイン(エーレンフェスト)に、ラオブルートとゲオルギーネの危険性を伝えた可能性がある。
    • ↑もっと単純に、フェルディナンドの扱いを知ったオルタンシアが、フェルディナンドが「アダルジーザの実」であることをディートリンデが知っているかどうかカマをかけた言葉なのでは?

ランツェナーヴェの姫を暗喩しているとする解釈

  • 断続的に訪れるランツェナーヴェの姫に対してオルタンシア「今年も美しく咲く」=「離宮に来るのでしょうか?」=ラオブルート「今年、離宮に来るのどうか聞いている」
  • オルタンシア「アーレンスバッハでしか手に入らない」=「アーレンスバッハ(の国境門)からしか来ない、夫が好きな姫」=ラオブルート「私の好む、なかなか手に入らない姫」

  • この解釈でも、「アーレンスバッハとシュラートラウムの花」、花(姫)を通して「ラオブルートとゲオルギーネ」の関係が暗喩されている。

  • ↑ただ、その後のラオブルートの説明である「離宮の主がその花を好んで何代にも渡って温室で育てていた」が比較的具体的なため、姫の暗喩よりも実際の花を指して過去の真実を述べているような文脈に見える。「離宮の主=ランツェナーヴェの姫」と捉えれば、「辛い境遇を忘れる為に何代にも渡って自分達で花=トルークを育てていた」と取れる。
    • ↑根深く暗躍している彼が、真実を述べたり、整合性のある発言をする訳がないのでは。
      仮に内容がほとんど真実であっても、「離宮の主=傍系王族の夫婦」と捉えれば、「アダルジーザの離宮の歪んだ慣習がいつ始まったのか彼らも知らないが、何代にも渡って閉鎖環境で大事に姫の世話をしていた」とも取れる。
      • ↑離宮の主がどちらの場合でも、「姫を好んでいた」「姫を代々大事にしてきた」「(離宮ではなく)離宮の一角の温室の姫」という言い回しに疑問が残る。メタ視点になるが、思わせぶりな態度の悪役キャラの発言が、出鱈目で整合性が取れないというのは、そういう設定のキャラでない限り、少し考えにくいのでは?

  • ↑上級貴族の女性であるオルタンシアが、ランツェナーヴェの姫についての機密(輸入ルートなど)をなぜか知っていることになる。
    • ↑それも含めて「夫が外国との内通者なのでは」という疑念を暗喩した告発となる。だからこそラオブルートにとってオルタンシアを殺す動機足り得るのでは。
      • ↑夫から聞くくらいしか知り得るルートを具体的に推測できないが、その場合、口の軽いラオブルートが自分で言って自分で殺すマッチポンプになってしまう。

  • ↑あと、妻の発言としてはちょっと悲しい。
    • ↑それも夫を告発する心情的な距離感となった可能性


コメント

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  • 単純に、ランツェナーヴェの姫の事だと思ってたけど。 (2017-07-16 16:48:07)
  • ランツェナーヴェの姫の隠喩だと思ってた。「うちの夫が好きな花(ランツェナーヴェの姫に想いを寄せていた)」転じて、内通者という告発をしたからオルタンシア先生は消されたんだろうなと (2018-04-13 03:30:46)
  • 「成人してすぐの頃に配属された離宮の主が好んでいた」>これってラオブルートの主(王族の男)が足繁く通っていた、という話でラオブルートは別にアダルジーザ離宮の主に仕えてた訳じゃないんじゃ? (2018-07-01 15:44:58)
    • ここに登場する「主」は「ラオブルートが配属された場所の主」というだけで、「ラオブルートが仕えていた主(王族の男でもいいし、ツェントでもいいし、その人が常連でも何でもいいけど)」は特に関係ないし、ここでそんな解釈もされてなくね (2018-07-02 03:51:42)
    • ラオブルートの配属がアダルジーザ離宮の護衛任務で、そこの主=ランツェナーヴェの姫。別にラオブルートが姫に仕えていたわけではない。 (2018-07-02 23:31:58)
  • これ、オルタンシアは訊いたのは「ランツェナーヴェの姫は今年は来るのか?」と言う意味で、ヒルデブラントに訊かれたラオブルートは子供に教えることじゃないからトルークの花の話に誤魔化しただけなんじゃ。 (2018-07-02 23:34:44)
    • 慰安宿の話をごまかすために麻薬の花の話をした、と…どっちにしろ碌でもなくて草 (2018-07-03 02:18:03)
      • 話はあくまでも「シュラートラウムの花」についてだから。ランツェナーヴェの姫がトルークを好んでいたのは知らない人は知らないんだから、ヒルデブランドにとっては離宮の姫がそう言う名前の花を好んでいたってことしか伝わらない。なんでそんなものを常用していたかも。 (2018-07-04 03:27:06)
        • アダルジーザの姫がトルークを常用してたって話は確定なの?その記述が作中に見当たらないんだけど。 (2018-07-04 09:13:58)
          • このコメントツリーは推測の話をしてるんだけど…。というかこのページ自体が常用してたか以前にトルークかどうかさえ作中に記述がないから存在してるんだけど、なんで今さらそのツッコミ??? (2018-07-04 14:24:42)
        • あ、草って書いた者だけど、書き方悪かったねごめん。ヒルデブラントに対してちゃんとごまかせてるのはどの解釈でも前提条件だし、この解釈ももちろんヒル視点で成立してるな、と思ったけど、そこはなんか前提だし当たり前としてすっ飛ばして、神視点の方を書いちゃった。解釈として成立してないって意味のコメントじゃないよ。 (2018-07-04 13:23:43)