クラウディオ

肩書の初出:第277話
初出:第326話
名前の初出:書籍版第四部IV「ハルデンツェルの奇跡」

家族構成

妻:ギーベ・ハルデンツェル夫人
 息子:*1
 息子:*2

父:前ギーベ・ハルデンツェル*3
母:父の第一夫人*4
 妹:エルヴィーラ(同母妹)
  甥:エックハルト
  甥:ランプレヒト
  甥:コルネリウス
  姪:ローゼマイン

母方の親戚
曾祖父:四代目アウブ・エーレンフェスト
 祖父:初代ギーベ・グレッシェル
曾祖父:前ライゼガング伯爵
 祖母:前ライゼガング伯爵の第一夫人の娘
  叔父:二代目ギーベ・グレッシェル
   従兄弟:ギーベ・グレッシェル

  異母叔母:ヴェローニカ
   従妹:ゲオルギーネ
   従妹:コンスタンツェ
   従弟:ジルヴェスター
  異母叔父:ベーゼヴァンス (前神殿長)

容姿

髪の色:深緑
000000000
瞳の色:黒
000000000
厳めしい顔
人の上に立って率いているのが一目でわかるようなどっしりとした雰囲気がある

地位

階級:上級貴族
職種:伯爵、ギーベ・ハルデンツェル

年齢関連

  • ローゼマインとの学年差:+35*5
  • 誕生季:夏*6

クラウディオ視点の回

書籍版第四部IV 書下ろしSS ハルデンツェルの奇跡

作中での活躍

エルヴィーラの兄。フルネームは「クラウディオ・グートハイル・ギーべ・ハルデンツェル」(ハルデンツェルのギーべ、グートハイル家のクラウディオ)と推測される。*7
土地持ちの貴族で、エーレンフェストで最北のハルデンツェル伯爵領を治めるギーベ
アイゼンライヒがエーレンフェストに改められた際にギーベに任じられた一族であり、それ以前のハルデンツェルには疎い。
民との結束が強く、それを誇っている。
エルヴィーラとよく似たやり方で人を使うようで、気が付いたら使われている。
ヴェローニカによって税を上げられたことで、ハルデンツェルは他の土地より被害が大きく、民の生死にかかわった。マインが神事に携わって魔力の満たされた小聖杯が届くようになり、ヴェローニカが退けられたことで息を吹き返した。
ローゼマインユレーヴェに眠った際にエルヴィーラが印刷業を引き継いで、いち早く土地に取り入れて成功した。
妹に押し切られて印刷を始めた当初は半信半疑だったが、エルヴィーラの持ち込んだ騎士物語がそこそこ売れたため、このまま印刷を推し進めていこうと考えるに至った。*8

ローゼマインから祈念式の古い儀式で聖典と違う部分を指摘されて再現してみたところ、春を呼ぶ儀式が復活した。
本当の春を呼んだため、本来はハルデンツェルの者以外に与えるのは禁じられているブレンリュースの実をローゼマイン達に捧げた。*9
ハルデンツェルの民が何の憂いもなく過ごせるようになったため、冬の社交の場でローゼマインに最大の感謝の意を示して跪く。*10
厳めしい顔に似合わずハルデンツェルの印刷所では恋物語専門になっているが、印刷/販売業慣れして恋物語を完全に利益を得るための商品として考えており、対外向け商品に他領の恋物語出版を即座に思い付く程である。*11

”ハルデンツェルの奇跡”が起こる5年以上前(ローゼマインがまだ洗礼前の平民マインだった頃)、ライゼガングとハルデンツェルとの結びつきを断とうとしたヴェローニカによる執拗な嫌がらせがピークを迎え、税率上昇とそれに伴う食糧不足・ライゼガングからの食糧支援が妨害される等により領内で餓死者まで出したため、義弟(カルステッド)経由でアウブに援助を申し出たものの状況は中々改善されずアウブやカルステッドに不信感を抱き続ける。特にアウブに対しては状況が改善した後ですらも、自分はアウブを全く信用していないと言い切っている。
ローゼマインの登場によって土地を潤すための魔力に満ちた小聖杯、ライゼガングからの食糧支援、厳しい自然環境のせいで元々裕福とは言い難いハルデンツェルが外貨を獲得するための印刷業等を手に入れ、これらにより領地経営は回復を経て上向きとなった。
一足早い春を迎えたための魔獣討伐中にカルステッドと内密なやり取りを行い、妹を苦労させ続けていた義弟への悪感情を若干上方修正させる。
またこの際にクラッセンブルクとの交易のため境界門を開ける事を打診されたが(アウブからすればハルデンツェルの要求に対する援助のつもりである)、ハルデンツェルの利が薄い(商人護衛に人手を取られて魔獣退治が出来ない・”冬の主”の戦力が前もって削げないので冬が長引きその分春が遠のく・商人に何かしら被害があればハルデンツェルに責任を押し付けられるのが目に見えている)事を理由に難色を示した。

妹との関係が良好でコルネリウスの事も生まれた頃から知っているため、逆にいきなり洗礼式で姿を見せたローゼマインが妹の実子ではない事を確信しており(年齢的に第三夫人の娘だろうと予想はしているが、他に真の出生があるのかもしれないと思い確信は出来ていない)、他の女との子を妹に押し付けた義弟の不誠実さには怒りすら抱いていた。

ローゼマインの健康と次世代(ローゼマインが子供を産めるかどうか)を考えれば彼女が次期領主になる事に積極的賛成ではなく彼女の意志次第だと考えており、一方でヴィルフリートが言われるほど愚かではないと判断し、12年春時点では二人の婚約を問題視していない。

この地に生まれて以来一度も見たことのなかったブレンリュースの新芽を見つけ、聖女が「奇跡」をもたらしてくれた事を改めて実感し、春を呼ぶ儀式と領地を守り続ける事を決意した。

ローゼマインの事は健康面に問題があり神々や神事への思いが異質だと思ってはいるものの、ハルデンツェルを救ってくれた立役者であり、貴族の慣例上は実姪になるので最大限の好意を抱いている。*12

15年春のエーレンフェスト防衛戦では、ボニファティウス達が城から抜けた穴を埋めるため、援軍としてハルデンツェルの騎士達を城に派遣した。*13

「歌え、神に祈りの声を伝えよ! 舞え、神に感謝を伝えよ! 雪解けに祝福を!」*14

経歴

前34年夏 誕生。
前27年夏 洗礼式。
前19年冬 貴族院卒業。
03年春~07年冬? 領内で餓死者を出す惨状になったためアウブに救いを求めるも、要望が叶えられるまで以後数年を費やす。*15*16
08年春 マイン(青色巫女見習い)の魔力に満たされた小聖杯を初めて受け取り、以後領地の収穫面が向上されていく
08年夏 ローゼマインの洗礼式に参列、初対面の挨拶をするはずだったが果たせず。(ローゼマインがヴィルフリートに連れ出され負傷退場したため)*17
08年冬 お披露目後のローゼマインに初対面の挨拶をしようとするも果たせず。(ローゼマインが演奏後即退場のため)*18
09年冬 冬の社交でローゼマインに初対面の挨拶をしようとするも三度機会を得られず。(ローゼマインが兄妹を庇いつつヴェローニカ派貴族とやり合っていたため)*19
10年秋 妹エルヴィーラの説得を受け、半信半疑ながらハルデンツェルで印刷事業を始める決意をする。*20
11年春 グーテンベルク一行を迎え入れ、植物紙協会支部・印刷協会支部・インク工房・印刷工房を設立し、技術供与を受ける。(契約魔術の都合上製紙工房は未設立)。*21
11年冬 契約魔術の解消で不安定になったローゼマインが神殿に移動したため、面会の予定と初対面の挨拶の延長を余儀なくされる(2年ぶり四度目)*22
     城に戻って来たローゼマインに初対面の挨拶をし、魔力の籠った小聖杯や印刷のおかげでハルデンツェルが息を吹き返した事に礼を述べる。*23
12年春 祈念式と印刷事業のためローゼマイン達一行を受け入れる。
     ローゼマインによる聖典記述部の説明を聞き、春を呼ぶ歌と曲を女性貴族だけで奉納させる。
     奉納の結果一夜にして春が訪れ、ブレンリュースの新芽が出ているのを生まれて初めて見たことにより、今後も祈念式(春を呼ぶ儀式)と領地を守り続ける決意を新たにする。*24
12年冬 冬の社交の場で、ローゼマインの手の甲に自分の額をそっと押し付け、貴族として最大限の感謝を示す。*25
15年春 アウブやボニファティウスの要請に従い、エーレンフェストの城へ援軍を差し向ける。

コメント

このコメント欄はwikiの情報充実のために設けた物です。
編集が苦手な方は以下のコメントフォームへ書き込んで頂ければ有志でページに取り込みます。
表示される親コメントには限りがあるので、返信の際は返信したいコメント横のチェックを付けて返信するようご協力お願いします。
  • ローゼマインが妹の実子ではない事に気付いている (2018-09-18 00:23:42)
    • 気付いてるではなく知ってる (2021-04-11 14:01:56)
  • 印刷業で会合開いた時にヴィルフリートが領民に感謝されてやる気が出るって言ったから、実はライゼガングで数少ないヴィルフリートに優しい人。 (2020-06-24 14:14:59)
    • ハルデンツェルは生存だけでも大変なので派閥争いに関わる気はない土地柄とかどこかにあったような (2020-06-24 14:52:41)
    • あの会話の時点では優しくしてあげようと思ってたが、後でわざわざライゼガングに喧嘩売り行脚した話を聞いてやっぱダメかーって考えを改めた可能性… (2020-06-24 15:41:33)
    • ロゼマがエーレンを出る事を怖れていたからなあ。鎖役のヴィルには頑張って欲しかったと思うよ。結局繋ぎ止められなかったし怒りを募らせてる可能性もあるかな (2020-06-24 21:10:34)
      • 王命で無理矢理取り上げられたんだから、ヴィルが悪いわけじゃないんだけどな (2020-06-24 21:49:04)
        • 嫁入りディッターをきっちり断っていたら、王命取り上げリスクはぐっと減ってたみたいだし(書籍版第五部IIエピ) ヴィルがジルにロゼマとの婚約を解消したいと言っている情報を手にしていてもおかしくない(レーベレヒト経由とかカルorランプレヒト⇒エルヴィーラ経由とか) もっと低次元の話なら、ヴィルがロゼマにプレゼントを一度も贈ったことがないとかの情報を入手していうかもしれないし。 ロゼマ関係では好感度が下がる情報の方が多そうだから微妙? <ヴィルが悪い訳ではないと思うか否か (2020-06-24 21:59:32)
          • ロゼマを繋ぎ止めようとする意思が感じられないし、ロゼマ側に努力を要求するだけでその為に必要な努力をした形跡も無い。王命を言い訳にして納得できるかは微妙なところだろうな (2020-06-25 01:12:49)
            • ヴィルフリートのとこはオズヴァルトが仕切ってるから「次期アウブたるヴィルフリート様に実績を貢ぎに来ないロゼマは第一夫人としての自覚がない」って強い不快感を持ってる。引き留める努力をするわけがない (2020-09-14 09:41:39)
        • でもなし崩しで自力で礎奪ってアウブ・アーレンスバッハになって、ダンケルからの圧力(のようなもの)で王族への養子入りと婚約は無いことになったよ? (2020-06-25 08:00:19)
          • 別にそれはヴィルの功績ではないから。それまでに下がったヴィルへの好感度が上がる理由にはならないかと。 (2020-06-25 11:59:57)
          • それ結局ロゼマがエーレンフェストから消えた事と何も変わらない。 (2020-06-25 23:29:38)
      • ハルデンツェルのロゼマ訪問を受けて(春の訪れもあって)ロゼマの非常識さは多少なりとも判ったと思うし王命とりあげとか「やっぱりなー」とは思ったと思うけど、それがヴィルの印象を左右したかどうかは? (2020-06-25 10:45:30)
        • ハルデンツェルに奇跡をもたらした方をよそに取られるなんてとんでもないって方がありそうな話。ロゼマ守れないヴィルに価値はない位に見られても不思議はないでしょ。 (2020-06-25 20:24:21)
          • 収穫量を2倍にしてくれて印刷技術も持ち込んでくれたロゼマをよそに出すとか正気の沙汰じゃないからなあ・・・ボニファティウスも「たかが魔術具40個ごときでローゼマインを中央に売ったのか!?」とキレてたくらいだし、特に莫大な恩を受けたハルデンツェルでは反発が大きくてもおかしくないな。 (2020-06-25 20:39:05)
          • 上位領地&王命には粛々と従うべきって貴族ばっかりのエーレンでそういう考えがでるかな?エーレン内での出来事でならどうこうも言うだろうけど上位領地以上にああだこうだいう風潮ではないと思う。少なくともこの世代は (2020-06-25 21:48:12)
            • ロゼマと繋がりを持ちたいと思ってる貴族は多かったし、ちょっと考えればロゼマを取り上げられたら大きな損失になる事くらいは分かるだろう。 (2020-06-25 22:36:17)
            • 上位領地&王命には粛々と従うべきって貴族が、ジル周辺やヴィル周辺に多いのは事実だけど。 そこから離れたギーベ領の人間がどこまでそうなのかは今一分からないから何とも……。 ブリュンヒルデやレオノーレだけではなく、(ロゼマに名を捧げて間もない)マティアスですらも、何に対しても粛々と従うべしという考えではなかったから……(書籍版第五部IIIプロローグ) (2020-09-14 10:55:52)
              • 領内貴族は基本的に上位領地や王族と接する機会ないだろうからね。現実でも外国と関わり持たない人間は気楽にアメリカや中国に強気で接しろと言うし。 (2020-09-23 22:15:16)
                • 状況が違う。嫁盗りディッターで奇跡的に勝利してロゼマを奪われずに済んだのにヴィルが「なんかスッキリしない勝ち方だな、再戦だ!!」と王族に提案しようとしかけたから、マティアスは「普段上には粛々と従えと言う癖に何勝手な事言ってんだ?ここはいつも通り粛々としたがっておけよ」と言う意味でそう考えてた (2020-09-23 23:17:19)
    • ヴィルの事はそんなに嫌ってないけど、ジルとカルステッドを嫌ってる (2020-09-23 15:59:31)
      • どの時点の話なのかでだいぶ差があるぞ (2020-09-23 17:33:33)
        • カルは妹と関係改善で好意的になったが、ジルとヴィルは怨敵のヴェロ派の評価から恩人のロゼマを守る盾で評価を上げて、結局エーレンに繋ぎとめれなかった事で評価がた落ちだろうからなあ (2020-09-23 21:36:16)
          • その辺評価落ちたというより、しょうがないって考えてそうだけどな。ライゼガングの古老じゃないんだから、王族の命令に背いて守れなんて一ギーべが考えるのは暴走がすぎるでしょう。一度好意を持った人間には寛大なのがハルデンツェルでしょう。 (2020-09-23 22:19:03)
            • そもそも王の養女となる王命があったって知ってるっけ? (2020-09-23 23:01:04)
              • 王族の求婚を受けたってことは広がってるはず。 (2020-09-23 23:37:40)
              • 甥のコルネリウスとレオノーレが星結び準備を中断していることは耳に入っていただろう。妹のエルヴィーラが知っているのだから匂わされただろうし、「中央に移籍させられる」可能性は考慮していたのではないか? 金粉首飾りをキルンベルガ貴族は目にしていたから、「求婚」の件は後に噂話として流布したかもしれないが、アウブ・アレキサンドリア当確になった以上表に出せない噂話として囁かれる程度だろう。 (2020-09-24 09:05:07)
              • ロゼマさん行方不明中の冬の社交界で、領地内の貴族には周知された模様。 (2020-09-24 09:16:40)
  • ハルデンツェルで印刷業が大きな利益をもたらしたのは冬が長い地理的条件が一因だった。春を呼ぶ儀式の復活で冬が短くなり収穫量が増えると、ハルデンツェルにおける印刷機の稼働期間は減る。その後は印刷機を増やして短期集中型の産業になったのか、それとも収穫量が増えた分で通年で印刷に専従する平民を増やしたんだろうか。 (2021-03-19 08:56:53)
    • フェルネスティーネ物語の印刷の時に、印刷は冬だけって言ってたよ。もとが短い収穫期間で賄えない食料を買う外貨を得る手段だから。ハルデンツェルの職人は自分たちで印刷機も金属活字も作れるようになってるから、印刷機を増やしたんだと思うよ。 (2021-03-19 09:41:18)
+ タグ編集
  • タグ:
  • 人物
  • エーレンフェスト
  • 上級貴族

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年01月12日 14:43

*1 ふぁんぶっく2家系図

*2 ふぁんぶっく2家系図

*3 ふぁんぶっく2家系図

*4 ふぁんぶっく2家系図

*5 ふぁんぶっく3 設定資料集

*6 ふぁんぶっく3 設定資料集

*7 ふぁんぶっく2 Q&Aのエルヴィーラとギーべ・イルクナーのフルネームから推測。

*8 第322話 お母様とハルデンツェルの印刷業

*9 第354話 ハルデンツェル 後編

*10 第374話 冬の社交界の始まり(二年生)

*11 第424話 テオドールの扱いとプランタン商会とのお話合い

*12 書籍版第四部IV SSハルデンツェルの奇跡

*13 書籍版第五部IX シャルロッテ 後方を担う者

*14 第374話 ハルデンツェル 中編

*15 ジルヴェスターのアウブ就任が03春なので恐らくそれ以降

*16 書籍版第四部IV SSハルデンツェルの奇跡

*17 第177話 養子縁組、第326話 ギーベ・ハルデンツェルとの面会

*18 第220話 洗礼式とお披露目、第326話 ギーベ・ハルデンツェルとの面会

*19 第267話 シャルロッテの洗礼式、第326話 ギーベ・ハルデンツェルとの面会

*20 第275話 閑話 オレ達に休息はない

*21 第279話 浦島太郎なわたし

*22 第325話 わたしが帰る場所

*23 第326話 ギーベ・ハルデンツェルとの面会

*24 第352~354話 ハルデンツェル 前~後編、書籍版第四部IV SSハルデンツェルの奇跡

*25 第374話 冬の社交界の始まり(二年生)