「冬月茂」(2006/02/07 (火) 09:20:24) の最新版変更点
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茂CIGERU 第四部 SIDE-B
「・・・・・・・・(体が、動かない)」
「・・・・・・・・・・・・(これじゃまるであの島と同じだな)」苦笑する茂
帰り際にかけられたツバが乾いているのがわかる
動くこともできず 声を出すこともできない
これからどうすればいいのか あれだけ帰りたかった日本、渚…
「・・・(もう…いい)」
「・・・・・・(全部、終わったんだ)」
「・・・・・・・(渚の笑顔を見れただけで十分だ)」
その時、声がした
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「大丈夫ですか?」
「・・・・・・(誰だ)」
見慣れぬ格好 見知らぬ声 土地の者ではない
「名乗るのも恐縮ですが、私はウィッチと呼ばれる者です」
「・・・・(うぃ?何だかよくわからんが なぜこいつは俺の考えてる事がわかるんだ)」
「そういう修行をしているのです。気にしないで下さい」
「・・・・あ?しゃべれる?あれ?なんで・・・」
「できる限りの腐敗防止と再生をしました。気分はどうですか?」
「ああ、ずっといいようだ ありがとう」
「でも、私にできるのはここまでなんです・・・」
「いや、十分さ」
少し回復した茂にウィッチは語りかけた
「・・・・・・お師匠様に聞いたことがあります」
「何の話だ?」
「死んだ者を蘇らせる方法が、この世にはひとつだけある、のだそうです」
「そんなことして何になるんだ?」
「死者を蘇らせることが可能ならば、朽ちかけた体を完全に再生することも・・・と」
「・・・・・・・、方法は?」
「この世界にちらばっている、七つのキンタマを集めることです」
こうして茂とうぃっちのタマキンを求める旅がはじまった
(つづく)
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