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聖杯戦争が開始されました。 ◇ 新年のカウントダウンじゃあるまいし。 聖杯戦争開幕時刻、茅野カエデ――否、雪村あかりは眠りについていた。 ………が、やはり起床する。 枕元に置いてあった携帯電話で時間を確認すると深夜1時34分だった。 特に意味はない。 4時44分ならば不吉を感じるが、何ら意味のない時間帯と分かれば、寝つきが悪かったと思うだけに留まる。 起きてしまったものは仕方ないので、あかりはインターネットで情報を集める事にする。 開始早々、討伐クエストが発布された。 報酬の令呪については正直、在りがたいもの。 いくら例の『触手』を兼ね備えていても、基礎は少女でしかない。 世間体でいう受験勉強に追われているであろう中学三年生なのには変わりはない。 他のマスターたちが魔術師おろか、もっと恐ろしい何かではないとは限らないのだから……… 即ち、令呪は手に入れたかった。 遠坂凛。 彼女については四六時中、念仏のように耳にする名前であったから分かる。 聖杯戦争だというのに、派手にやらかすなど少々理解ができなかった。 ニュースのインタビューを参考にすれば 彼女は属に言う優等生。 「こんな事をするような子には見えませんでした」 なんて、ありきたりな返答ばかり。 遠坂凛が良心的な人物だったとして、何故このような強行に走ったのだろうか? 答えはバーサーカー。 全うではない、根本が狂気に満ち溢れているサーヴァント。 いかに優秀な魔術師であったとしても、バーサーカーを完璧に使いこなせる訳ではないほど。 しかし、そんな甘い話はありえない。 表面を良くすること、『普通』を演じることはやろうと思えば出来てしまう。 バーサーカーを召喚する辺り、遠坂凛も実は全うな人間ではないのでは?と、あかりは推測する。 あかり自身、『普通』を演じ続けている一人。 故に、遠坂凛がバーサーカーに振りまわされる悲劇の少女――そう決め打たなかった。 一方でセリュー・ユビキタス。 彼女も遠坂凛たちには及ばずとも相当な暴れようをしている。 だが、その名をニュースで聞いた覚えはない。 あかりなりに調べても、表では全く名前すら浮上して来なかった。 どうして彼女の殺人は表沙汰にならない? 決して遠坂凛らの犯罪によって話題が浮上しないのではなく、たとえば自然死だとか。 一見事故にしか見えないように殺人が隠蔽されているだとか。 注目されないホームレスのような浮浪者の死や。 まるで暗殺したかのような、解決しようのない殺人。 あるいは、表社会では公にできない人間を殺害した、など。 少なくとも『相手を選んで殺人を行っている』のは明白だった。 意図的かは定かではないものの、派手に暴れまわるだけの遠坂凛とは違い。 セリューは、表向き『普通』の存在は狙わない……のかもしれない。 無差別ではなく、セリューの殺害対象が限られているのならば、その隙をつける可能性は十分にありえる。 だが。 全ては推測、確たる情報はどこにもない。 ネット掲示板の方はお祭り騒ぎのように書き込みが絶えない。 同級生か誰かによる情報か、遠坂凛の住所と電話番号が拡散されていた。 とはいえ、それに信憑性は全くない。 【そこに行け、と】 霊体化したままのアーチャーがようやっと口を開く。 あかりは「まさか」と返事をした。 【行っても面白半分に来る野次馬しかいないよ】 一先ず、今のところは寝ることだけを重視した。 疲れを溜めたままでは最悪の戦闘で支障になりえる。 なるべく普通でいる。 でも、あそこへ――学校に行っても情報なんて手に入らない。 単純な答えだ。 聖杯戦争の渦中にいる以上、普通と平穏を保ち続ける事は不可能なのだ。 今は意識を夢に沈める。 眠りについたマスター。 彼女の心配よりもアーチャーは自らの騒ぎに意識を向けていた。 『血』と『刀』の騒ぎは確たるもの。最悪、その感覚だけで相手を探り当てられるだろう。 しかし、アーチャーはまだ動かない。 臆病風に吹かれてはいない。 闇雲に行動するのが馬鹿らしいからでもなく。 いづれ巡り合う事を確信しているからだった。 ---- 【落合方面(自宅/私室)/1日目 深夜(午前2時)】 【雪村あかり(茅野カエデ)@暗殺教室】 [状態]健康 睡眠 [令呪]残り三画 [契約者の鍵]有 [装備]なし [道具]携帯電話 [所持金]何とか暮らしていける程度 [思考・状況] 基本行動方針:聖杯を絶対に手に入れる。 1.なるべく普通を装う 2.学校へ行くべきか? [備考] ・遠坂凛とセリュー・ユビキタスの討伐クエストを認識しました。 ・遠坂凛の住所を把握しましたが、信憑性はありません。 ・セリュー・ユビキタスが相手を選んで殺人を行っていると推測しました。 【アーチャー(バージル)@デビルメイクライシリーズ】 [状態]健康 [装備]なし [道具]なし [所持金]マスターに依存 [思考・状況] 基本行動方針:聖杯を手に入れ、力を得る。 1.敵に出会ったら斬る [備考]
聖杯戦争が開始されました。 ◇ 新年のカウントダウンじゃあるまいし。 聖杯戦争開幕時刻、茅野カエデ――否、雪村あかりは眠りについていた。 ………が、やはり起床する。 枕元に置いてあった携帯電話で時間を確認すると深夜1時34分だった。 特に意味はない。 4時44分ならば不吉を感じるが、何ら意味のない時間帯と分かれば、寝つきが悪かったと思うだけに留まる。 起きてしまったものは仕方ないので、あかりはインターネットで情報を集める事にする。 開始早々、討伐クエストが発布された。 報酬の令呪については正直、在りがたいもの。 いくら例の『触手』を兼ね備えていても、基礎は少女でしかない。 世間体でいう受験勉強に追われているであろう中学三年生なのには変わりはない。 他のマスターたちが魔術師おろか、もっと恐ろしい何かではないとは限らないのだから……… 即ち、令呪は手に入れたかった。 遠坂凛。 彼女については四六時中、念仏のように耳にする名前であったから分かる。 聖杯戦争だというのに、派手にやらかすなど少々理解ができなかった。 ニュースのインタビューを参考にすれば 彼女は属に言う優等生。 「こんな事をするような子には見えませんでした」 なんて、ありきたりな返答ばかり。 遠坂凛が良心的な人物だったとして、何故このような強行に走ったのだろうか? 答えはバーサーカー。 全うではない、根本が狂気に満ち溢れているサーヴァント。 いかに優秀な魔術師であったとしても、バーサーカーを完璧に使いこなせる訳ではないほど。 しかし、そんな甘い話はありえない。 表面を良くすること、『普通』を演じることはやろうと思えば出来てしまう。 バーサーカーを召喚する辺り、遠坂凛も実は全うな人間ではないのでは?と、あかりは推測する。 あかり自身、『普通』を演じ続けている一人。 故に、遠坂凛がバーサーカーに振りまわされる悲劇の少女――そう決め打たなかった。 一方でセリュー・ユビキタス。 彼女も遠坂凛たちには及ばずとも相当な暴れようをしている。 だが、その名をニュースで聞いた覚えはない。 あかりなりに調べても、表では全く名前すら浮上して来なかった。 どうして彼女の殺人は表沙汰にならない? 決して遠坂凛らの犯罪によって話題が浮上しないのではなく、たとえば自然死だとか。 一見事故にしか見えないように殺人が隠蔽されているだとか。 注目されないホームレスのような浮浪者の死や。 まるで暗殺したかのような、解決しようのない殺人。 あるいは、表社会では公にできない人間を殺害した、など。 少なくとも『相手を選んで殺人を行っている』のは明白だった。 意図的かは定かではないものの、派手に暴れまわるだけの遠坂凛とは違い。 セリューは、表向き『普通』の存在は狙わない……のかもしれない。 無差別ではなく、セリューの殺害対象が限られているのならば、その隙をつける可能性は十分にありえる。 だが。 全ては推測、確たる情報はどこにもない。 ネット掲示板の方はお祭り騒ぎのように書き込みが絶えない。 同級生か誰かによる情報か、遠坂凛の住所と電話番号が拡散されていた。 とはいえ、それに信憑性は全くない。 【そこに行け、と】 霊体化したままのアーチャーがようやっと口を開く。 あかりは「まさか」と返事をした。 【行っても面白半分に来る野次馬しかいないよ】 一先ず、今のところは寝ることだけを重視した。 疲れを溜めたままでは最悪の戦闘で支障になりえる。 なるべく普通でいる。 でも、あそこへ――学校に行っても情報なんて手に入らない。 単純な答えだ。 聖杯戦争の渦中にいる以上、普通と平穏を保ち続ける事は不可能なのだ。 今は意識を夢に沈める。 眠りについたマスター。 彼女の心配よりもアーチャーは自らの騒ぎに意識を向けていた。 『血』と『刀』の騒ぎは確たるもの。最悪、その感覚だけで相手を探り当てられるだろう。 しかし、アーチャーはまだ動かない。 臆病風に吹かれてはいない。 闇雲に行動するのが馬鹿らしいからでもなく。 いづれ巡り合う事を確信しているからだった。 ---- 【落合方面(自宅/私室)/1日目 深夜(午前2時)】 【雪村あかり(茅野カエデ)@暗殺教室】 [状態]健康 睡眠 [令呪]残り三画 [契約者の鍵]有 [装備]なし [道具]携帯電話 [所持金]何とか暮らしていける程度 [思考・状況] 基本行動方針:聖杯を絶対に手に入れる。 1.なるべく普通を装う 2.学校へ行くべきか? [備考] ・遠坂凛とセリュー・ユビキタスの討伐クエストを認識しました。 ・遠坂凛の住所を把握しましたが、信憑性はありません。 ・セリュー・ユビキタスが相手を選んで殺人を行っていると推測しました。 【アーチャー(バージル)@デビルメイクライシリーズ】 [状態]健康 [装備]なし [道具]なし [所持金]マスターに依存 [思考・状況] 基本行動方針:聖杯を手に入れ、力を得る。 1.敵に出会ったら斬る [備考] **時系列順 Back:[[鏡像、影に蔽われて]] Next:[[心より影来たりて]] **投下順 Back:[[笑顔の絶えない探偵です]] Next:[[僕は、君と出会えて凄くHighテンションだ]] |CENTER:←Back|CENTER:Character name|CENTER:Next→| |00:[[全ての人の魂の夜想曲]]|CENTER:雪村あかり|26:[[戦乱 剣を掲げ誇りを胸に]]| |~|CENTER:アーチャー(バージル)|~| ----

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