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東京タワーに匹敵する高さを誇るUVM本社の最上階に有る社長室。天気の良い日は富士山だって見えるというその部屋は、異形の舞踏会場と化していた。 矢鱈とハイテンションな高級スーツに身を包んだ、クラゲ頭の怪人が狂喜乱舞しているのだ。 商売敵の346プロダクションが行なった大規模イベント。国内どころか世界からも注目される、成功すれば346プロダクションがUVM社を追い抜く一歩となったろう。 成功することはもはや二度と無いが。 ライブは素晴らしいものだった。社長室のモニターで見ていたダガーも認めざるを得ないほどには。 正午過ぎた辺りに討伐例が出たバーサーカーが乱入して放射能熱線でもぶっ放してくれないものかと思ったりもしたほどに。 だが素晴らしかったライブも今となっては虚しいもの。最早346は終わりだ。 大量殺人事件が発生し、化物が白昼堂々魔戦を繰り広げる。こんな状況の〈新宿〉であれだけの大規模イベントを開催し、この様な事態を招いたのだ。 犠牲者の遺族は怒り狂って346プロダクションを訴えるだろうし、マスコミもこぞって346叩きを始めるだろう。 こうなっては346の所属タレントも全て仕事を切られる事になる。 346は収入源を一切絶たれて多額の賠償金を背負い、社会からのバッシングに晒される事になる。この状態から再建することなど魔神といえども出来はしない。 強力な商売敵が自らマリアナ海溝よりも深い墓穴を掘って、その中にダイブしたのだ。ナイスな決断をしてくれた346には惜しみない拍手喝采をしてやりたい。 興奮のあまり煮えたぎった油に浸けられたクラゲの様な奇怪な動きをするダガー。 「ハッ!?」 最高にハイッ!だったダガーはここで思い付いた。346が勝手に死ぬのは実に喜ばしいが、それを喜んでいるだけでは事業家失格である。 商売敵が死体になれば、死体蹴りどころか解体してキロ250円で肉屋の店先に並べるくらいの事をやれなければ、到底業界の頂点に立つことなど出来はしないのだ。 ダガーは無闇矢鱈と大きいデスクに向かうと、受話器を取り、社内の各所に指示を飛ばし始めた。 この惨劇に対する追悼文と346プロダクションを非難するコメントの作成。高垣楓や城ヶ崎美嘉といった代表的なメンツから、アスタリスク辺りの有望株に至る346プロダクションのタレントの引き抜き。346所属タレントが現在受けている仕事の獲得。 次いでライブ会場にいる社員達に、現場の状況を報告させようとしたが、流石に全員避難して誰も居なかった。 まああんな処に留まれなどと言うのも酷だし、下手すれば訴訟沙汰になりかねない。 という訳で現場の事はとりあえず忘れて、346の死体蹴りに関する事柄を各部署に指示。即座に着手させる。 ダガーは文字通り死体となった346を骨まで貪り尽くすつもりだった。 こうして打った手は。もし仮に那珂がこの聖杯戦争でで死んでしまったとしても、UVMの社長として臨む世界征服に大きな力となるだろう。 「そうだッ!」 すっかり忘れていたがあそこにはオガサワラと那珂が居る。取り敢えずオガサワラは惨めったらしく死んでいて欲しいが、那珂にはどう動いて貰おうか。 襲ってきたのは討伐例の出たバーサーカー。あのバーサーカーを斃させて令呪を獲得すべきか。 否。これだけの騒ぎだ、会場には〈新宿〉中からサーヴァントが集まってきてもおかしくない。そんな場所に那珂を留めておくのは危険すぎる。 取り敢えずオガサワラに連絡して、戻って来る様に言おうとしたが、事もあろうに連絡がつかないという状態。 「上司からの電話に出ることも出来んのかあの無能!!」 令呪を使って呼び戻そうとも思ったが、こちらに戻って来ていたりした日には無駄に使用することになる。 那珂の性格上、鉄火場に飛び込みそうなのだが、オガサワラが共に居る以上危険な真似はそう出来ないだろうと思って何とか気を鎮める。 此れで那珂が傷ついていたりした日にはオガサワラには本社屋上から飛んで貰おう。 ひとまずやれる事をやり尽くし、あとは結果待ちという手持ち無沙汰の状況となったので、何となく346のタレントが現在受けて居る仕事。近い未来のUVMのタレントのものになる仕事を流し見する。 「中々のものだな」 別段駄洒落をいった訳では無い。346の取っている仕事はかなり多岐に渡り、その量も多い。 今日までの346プロダクションの隆盛が窺い知れた。明日からは永遠に取り戻せない過去の栄光でしか無いが。 「お……?」 ふとその内の一つ。今年の冬から始まるアニメ番組のOPとEDの仕事が目に留まった。 「戦車…女子高生……?」 むう。と唸る。 そういえば那珂は自分の事を軍艦と言っていた、外見上は小娘だが。戦車と軍艦、同じ兵器同士だし、戦車の出てくるアニメの主題曲でも任せて機嫌を取るとしよう。那珂の歌唱力なら充分に結果を出せる仕事だし。 そう考えたダガーは、このアニメの仕事を何としても獲ってくるよう担当部署に念を押したのだった。 ---- 【市ヶ谷、河田町(UVM本社)/1日目 午後2:35分】 【ダガー・モールス@SHOW BY ROCK!!(アニメ版)】 [状態]健康 [令呪]残り三画 [契約者の鍵]有 [装備]スーツ [道具]メロディシアンストーン [所持金]超大金持ち [思考・状況] 基本行動方針:聖杯確保 1.那珂をとことんまで利用し、自らが打って出られる程の力を確保する 2.オガサワラには不様に死んで貰う 3.346プロダクションに対してヘッドハンティングと仕事の横取りを開始しました。 4.那珂の為にあるアニメのOPとEDの仕事を用意する様です。 [備考] UVM社の最上階から一切出られない状態です 那珂を遠征任務と言う名の<新宿>調査に出しています 原作最終話で見せたダークモンスター化を行うには、まだまだ時間と魔力が足りません オガサワラを使って、那珂を新国立競技場のコンサートに赴かせました。現在連絡がつきません
東京タワーに匹敵する高さを誇るUVM本社の最上階に有る社長室。天気の良い日は富士山だって見えるというその部屋は、異形の舞踏会場と化していた。 矢鱈とハイテンションな高級スーツに身を包んだ、クラゲ頭の怪人が狂喜乱舞しているのだ。 商売敵の346プロダクションが行なった大規模イベント。国内どころか世界からも注目される、成功すれば346プロダクションがUVM社を追い抜く一歩となったろう。 成功することはもはや二度と無いが。 ライブは素晴らしいものだった。社長室のモニターで見ていたダガーも認めざるを得ないほどには。 正午過ぎた辺りに討伐例が出たバーサーカーが乱入して放射能熱線でもぶっ放してくれないものかと思ったりもしたほどに。 だが素晴らしかったライブも今となっては虚しいもの。最早346は終わりだ。 大量殺人事件が発生し、化物が白昼堂々魔戦を繰り広げる。こんな状況の〈新宿〉であれだけの大規模イベントを開催し、この様な事態を招いたのだ。 犠牲者の遺族は怒り狂って346プロダクションを訴えるだろうし、マスコミもこぞって346叩きを始めるだろう。 こうなっては346の所属タレントも全て仕事を切られる事になる。 346は収入源を一切絶たれて多額の賠償金を背負い、社会からのバッシングに晒される事になる。この状態から再建することなど魔神といえども出来はしない。 強力な商売敵が自らマリアナ海溝よりも深い墓穴を掘って、その中にダイブしたのだ。ナイスな決断をしてくれた346には惜しみない拍手喝采をしてやりたい。 興奮のあまり煮えたぎった油に浸けられたクラゲの様な奇怪な動きをするダガー。 「ハッ!?」 最高にハイッ!だったダガーはここで思い付いた。346が勝手に死ぬのは実に喜ばしいが、それを喜んでいるだけでは事業家失格である。 商売敵が死体になれば、死体蹴りどころか解体してキロ250円で肉屋の店先に並べるくらいの事をやれなければ、到底業界の頂点に立つことなど出来はしないのだ。 ダガーは無闇矢鱈と大きいデスクに向かうと、受話器を取り、社内の各所に指示を飛ばし始めた。 この惨劇に対する追悼文と346プロダクションを非難するコメントの作成。高垣楓や城ヶ崎美嘉といった代表的なメンツから、アスタリスク辺りの有望株に至る346プロダクションのタレントの引き抜き。346所属タレントが現在受けている仕事の獲得。 次いでライブ会場にいる社員達に、現場の状況を報告させようとしたが、流石に全員避難して誰も居なかった。 まああんな処に留まれなどと言うのも酷だし、下手すれば訴訟沙汰になりかねない。 という訳で現場の事はとりあえず忘れて、346の死体蹴りに関する事柄を各部署に指示。即座に着手させる。 ダガーは文字通り死体となった346を骨まで貪り尽くすつもりだった。 こうして打った手は。もし仮に那珂がこの聖杯戦争でで死んでしまったとしても、UVMの社長として臨む世界征服に大きな力となるだろう。 「そうだッ!」 すっかり忘れていたがあそこにはオガサワラと那珂が居る。取り敢えずオガサワラは惨めったらしく死んでいて欲しいが、那珂にはどう動いて貰おうか。 襲ってきたのは討伐例の出たバーサーカー。あのバーサーカーを斃させて令呪を獲得すべきか。 否。これだけの騒ぎだ、会場には〈新宿〉中からサーヴァントが集まってきてもおかしくない。そんな場所に那珂を留めておくのは危険すぎる。 取り敢えずオガサワラに連絡して、戻って来る様に言おうとしたが、事もあろうに連絡がつかないという状態。 「上司からの電話に出ることも出来んのかあの無能!!」 令呪を使って呼び戻そうとも思ったが、こちらに戻って来ていたりした日には無駄に使用することになる。 那珂の性格上、鉄火場に飛び込みそうなのだが、オガサワラが共に居る以上危険な真似はそう出来ないだろうと思って何とか気を鎮める。 此れで那珂が傷ついていたりした日にはオガサワラには本社屋上から飛んで貰おう。 ひとまずやれる事をやり尽くし、あとは結果待ちという手持ち無沙汰の状況となったので、何となく346のタレントが現在受けて居る仕事。近い未来のUVMのタレントのものになる仕事を流し見する。 「中々のものだな」 別段駄洒落をいった訳では無い。346の取っている仕事はかなり多岐に渡り、その量も多い。 今日までの346プロダクションの隆盛が窺い知れた。明日からは永遠に取り戻せない過去の栄光でしか無いが。 「お……?」 ふとその内の一つ。今年の冬から始まるアニメ番組のOPとEDの仕事が目に留まった。 「戦車…女子高生……?」 むう。と唸る。 そういえば那珂は自分の事を軍艦と言っていた、外見上は小娘だが。戦車と軍艦、同じ兵器同士だし、戦車の出てくるアニメの主題曲でも任せて機嫌を取るとしよう。那珂の歌唱力なら充分に結果を出せる仕事だし。 そう考えたダガーは、このアニメの仕事を何としても獲ってくるよう担当部署に念を押したのだった。 ---- 【市ヶ谷、河田町(UVM本社)/1日目 午後2:35分】 【ダガー・モールス@SHOW BY ROCK!!(アニメ版)】 [状態]健康 [令呪]残り三画 [契約者の鍵]有 [装備]スーツ [道具]メロディシアンストーン [所持金]超大金持ち [思考・状況] 基本行動方針:聖杯確保 1.那珂をとことんまで利用し、自らが打って出られる程の力を確保する 2.オガサワラには不様に死んで貰う 3.346プロダクションに対してヘッドハンティングと仕事の横取りを開始しました。 4.那珂の為にあるアニメのOPとEDの仕事を用意する様です。 [備考] UVM社の最上階から一切出られない状態です 那珂を遠征任務と言う名の<新宿>調査に出しています 原作最終話で見せたダークモンスター化を行うには、まだまだ時間と魔力が足りません オガサワラを使って、那珂を新国立競技場のコンサートに赴かせました。現在連絡がつきません **時系列順 Back:[[ワイルドハント]] Next:[[Cinderella Cage]] **投下順 Back:[[明日晴れるかな]] Next:[[自由を!]] |CENTER:←Back|CENTER:Character name|CENTER:Next→| |41:[[さくらのうた]]|CENTER:ダガー・モールス|48:[[Cinderella Cage]]|

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