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                                 最強の格闘技/サーヴァントは何/誰か!? ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「これ、する必要あったの?」  革張りのソファに座りながら、腰まで届く青髪のロングヘアの少女が言った。 花の精を思わせる可憐な顔立ち、鈴を転がしたような綺麗な声音。胸の小ささに目を瞑れば、百点満点中、九七点は堅い女性である。 「まあ、感覚を取り戻す為だな」  黒い学ランを身につけた黒髪の青年であった。そして、人の目を引く程の体格の良さであった。 人より頭半分程も高い百八十を超える程の身長に、厚みのある筋肉を体中に百キロ以上程も搭載しているのだ。 肥満体ではない。むしろ脂肪の類は人より少ない位である。身についた筋肉全てが、地道かつ過酷なトレーニングで切磋されている事が、学ランの上からでも解った。 宛らこの男の身体つきは、ラガーメンか。しかもその上、その顔つきは明らかにまだまだ子供っぽさを残した高校生、どんなに贔屓目に見ても大学一~二年生程度のそれ。 兎に角、その年の子供にしては、度が過ぎる程の筋量と体格の持ち主であった。 「感覚って、何のよ」 「喧嘩」  青年――『佐藤十兵衛』は即座に返した。それを聞いて、少女、『比那名居天子』は、類人猿か原始人でも見る様な目で十兵衛を見ていた。 「人を野蛮人でも見る様な目で見るのは止めて貰いたいね」 「見られてもしょうがないでしょ。見なさいよこれ」  言って天子は、周りを。より詳しく言えば、二十畳ほどのスペースをした事務所風の部屋を見渡した。 部屋のそこいら中に、男達が泡を吹き、涎を垂らして気絶していた。その数、六人。中には白目を剥き、ビクビクと痙攣している者も。 十兵衛が胸部に思いっきり正拳突きを叩き込んだが故であった。筋肉のある者は気絶程度で済んでいるのだが、筋量の薄い者は、南無三、と言うべきか。 アバラを圧し折られているのだ。これが白目を剥いて気絶している者の正体だった。 「我ながら見事な『金剛』なんだな」  ニッと天子に笑いかけ、十兵衛が言った。また天子が呆れ返る 「そりゃね、此処に転がってる男達が、悪い奴らだって事は解ってるわよ。とどのつまり、ヤクザ者でしょ? こいつら」  天子の言う通りであった。十兵衛が胸部に正拳突きを叩き込み、昏倒させたこの男達は極道者達だった。 恫喝や情報弱者・お年寄り相手の詐欺などで利益を上げる、何とも狡い者達である。何れ法の裁きを受ける事は必定、そんな連中達だ。 「でも、十兵衛が裁くのは、お門違いなんじゃないのかしら」  そう、天子の言う通り、裁きを与えるのは十兵衛ではない。あくまでも然るべき司法機関と、閻魔だけが、人を裁く事が出来るのだ。 個人の正義で人を裁くのは、独り善がりも甚だしい。ともすればそれは、横暴にもなりかねない。 「セイバー、覚えとけ。ヤクザってのは俺に殴られる為にいるんだよ」 「とんだマスターに私も当たったものね」  一際深い溜息を吐く天子。一目見た時から、モラルとか良心の欠片も無い青年である事は見抜いていたが、よもや此処までとは。  「メタルスライムがいそうな臭いがするからちょっと付き合ってくれ」、歌舞伎町の外れを歩きながら十兵衛は、ふとそんな事を言って来た。 「メタルスライムって何よ、要石の亜種?」と言う天子の問いに答えず、事務所に突撃する十兵衛。 俗にいう喧嘩殺法に近い戦い方で、十人を超す極道者達を倒して行った。十兵衛の叩き込んだ一撃が、相手の骨が折れようが知った事ではない、殺すつもりの一撃であった事を天子は憶えている。 「あなたみたいな悪漢が聖杯に願う事なんて、きっと、ろくでもない事なんでしょう」  肩を竦め、今にも言葉の最後に「やだやだ」と付け加えそうな風にそう言った天子。 不良天人だ何だと言われ、我儘娘として名を馳せて来た彼女ではあるが、良心や倫理観がない訳ではなかった。でなければ天人として認められる訳がない。 そんな彼女からして見たら、十兵衛に従う事は不服以外の何物でも無かったろう。だが彼は、いつもみたいな軽い調子で返事をするのではない。 数秒程の沈黙の後、彼は口を開き始めた。 「お前はさ、ぶっ殺したい位憎い奴っているか?」  ふと十兵衛が、そんな事を訊ねて来る。そんな事を語る十兵衛の顔つきは、強い憎悪と怒りに彩られていた。 「特にはいないわよ」 「賢い生き方だな」  言葉を続ける十兵衛。 「俺は人間的に重大な欠陥を患ってる。普通の奴なら誰だって出来る事が、ある時に出来なくなっちまった」  天子の瞳を見据えて、十兵衛が口にする。 「ある時を境に、俺は“諦める”と言う能力が欠如しちまった」 「良い事じゃないの、それって」 「スッパリ諦められないってのは、病気な事と紙一重だ。褒められた事じゃねぇよ」  かぶりを振るう十兵衛。 「昔、ヤクザが雇った追い出し屋と喧嘩をした事があってな。予想外にタフな奴で、絶体絶命の状況に追い込まれたよ。 ビルの屋上、ドアノブを破壊されて逃げられなかった。そんな状況で俺は機転を利かせて、奴をビルから突き落とした。 俺もその場から逃げようとビルの屋上から川に飛び込んだ。絶対に勝ったと思った。……だがそいつは生きていた。フランケンシュタインみてーなタフネスでな。油断して川から上がった所を突かれて、俺はボコボコにされた」  ギリッ、と、歯軋りの音。 「形が変わるんじゃないかって程顔面殴られて、身体から感覚が抜けて行ってションベンまで漏らして、マジで死ぬって思って命乞いして……、 挙句の果てに、県知事のおふくろの七光りに救われて……。悔しくて、悔しくて、悔しくてなぁ……ッ」  ――あの時十兵衛は、絶対に勝ったと思ってた。相手を倒したと言う安心感から、完全に油断し切っていた。 今にして思えば、馬鹿な話である。どんな事にも絶対何てある訳がないのに……。師である入江文学は言った。 「お前がやっていたのは喧嘩じゃない、遊びだ」と。本当にその通りだったと思う。生半な覚悟で喧嘩に臨んだ代償が、忘れたくても忘れられない屈辱と、命の危機。 ……二度と、あんな目になど遭いたくなかった。そして、一刻も早くこの記憶を抹消したかった。自分をそんな目にあわせた喧嘩師、工藤優作を倒して/殺して。 「で、十兵衛に大恥かかせたその追い出し屋を、聖杯で殺したいの?」  天子が言った。限りない侮蔑の色が、瞳と声音に宿っている。 「ちげーよ貧乳、女心が読めねーな」  盛大に舌打ちを響かせて、十兵衛が否定する。ちなみに天子はこめかみに青筋を浮かべて、十兵衛の事を睨んでいる。 虎の尾を踏み抜いてしまったようだが、十兵衛は全く悪びれた様子を見せない。構わず話を続ける事とした。 「そいつにな、俺が味わった屈辱と同じ位の恥辱は味あわせてやりたい。そいつに同じ目を遭わせたいからこそ、俺は歯食い縛って地味できつい鍛錬にも耐えて来た。 聖杯に頼ってそいつを殺すなんて真似はしねぇ。あの馬鹿は俺の技でぶっ殺す」  「んで、その為には――」、其処まで言葉を続けたその時だった。十兵衛の足元の、大柄な身体をした厳つい顔の男が呻き声を上げ始めた。 全体重をかけて、十兵衛が男の胸部を踵から踏みつけた。一瞬で、男が動かなくなる。死んだとしか思えない程だった。 容赦の欠片も無い十兵衛の行動を見て、天子は思いっきり引いていた。 「聖杯戦争なんてものに時間をくれてやるのも惜しいわけだな。いや、そりゃ聖杯は欲しくないと言えば嘘になるが、本丸はそれで叶えたくないってのは本当の話。天守閣は、自分の手で破壊したい」  十兵衛はプライドの高い男でもある。工藤優作の事を今も恨み続けていると言う点からも推して知るべき事柄だろう。 そんな男だからこそ、あの喧嘩師とは自分の実力でケリをつけたかった。でなければ、今までの自分の修行が無駄になってしまう。 キリストの血を受け止めた聖遺物を、あんなバカヤクザの抹消に使うだなんて、勿体ない事この上ない。 「……ま、十兵衛の言い分は理解は出来たわ。賛同は出来ないけど」  数秒程の沈黙の後、天子がそう言った。言葉の通り、十兵衛の言葉に理解を示した様子は、態度からも声音からも、見られない。 「ご自由にどうぞ、仲間由紀恵みたいな胸のセイバーさん」 「参考までに聞くけど、そのこころは?」 「ま、聖杯にはGoogle買収でも願うとするよ」  天子の問いを、露骨に十兵衛は無視した。 その事を気付かない彼女ではなかったが、此処はあえて、十兵衛の話を聞いてやる事にした。ストレスは、溜めないに限る。 「ぐーぐる……?」  疑問気な口調で天子が聞いて来た。一応天人として相応しい教育を受けて来た彼女であるが、そんな彼女でも初めて聞く単語だ。彼女に限った事ではないが、天人は下界の事情に疎いのである。 「世界制服を目論む悪の枢軸だよ」 「ふーん、十兵衛でも意外と世の為になる事はするのね」  見直したような口調でそんな事を言う天子だったが、まさかその『ぐーぐる』が世界最大の情報通信業会社の事を指すなど、天子は思いもよらないだろう。 佐藤十兵衛は自分が起こした情報通信会社である『十兵衛ドットコム』を世界最大の会社の一つにし、Googleを吸収すると言う野望を、未だに捨てていなかった。ああ、煩悩此処に極まれり。 「ま、それは良いとして、早い所此処から出ましょ。何か男臭くていや」 「目の前にいる妻夫木聡似の男もその男臭いのにカウントしてるんじゃないだろうな」 「馬鹿言わないでよ、アンタも当然数えてるわよ」 「ふざけんな馬鹿。俺を此処に転がってる、魔界転生で魔人になった剣豪に殺される根来衆のモブ忍者みてーな風貌のヤクザと一緒にすんな」  と、言い合いに発展しそうになった、その時。 閉じた部屋の扉が蹴り破られ、三人の男が事務所内に侵入してきた。地面に転がっているヤクザ達と似たり寄ったりの風貌。増援のようである。 「ほらー、だから早く出ようって言ったのに」と天子がウンザリした様に口にした。 「テメーらか!! 組にカチコミし――」  赤い半袖のシャツを着たヤクザが、この後どんな言葉を続けようとしたのかは、解らない。 何故ならば、部屋に現れた瞬間、どの人物に先制攻撃を行おうか電瞬の速度で思考し終えた十兵衛が、心臓を筋肉の上から強打し、相手を一瞬で昏倒させる、 富田流の奥義・『金剛』をぶち込んだからである。十兵衛は見逃さなかった。金剛をぶち込まれ昏倒したヤクザが腰に隠し持っていた、『光物』の類を。 残りの二人は、素手だった。狙って倒した事は明白だった。 「もう今更お前らじゃメタルスライムどころか、スライムベスにだってなれそうにもないが、まあせっかく来てくれたんだ。この妻夫木聡の為に倒れてくれ」  「……その設定生きてたの?」、と後ろから天子の疑問気な声が響いて来た。 異世界の<新宿>に辿り着こうとも、十兵衛は精神異常者だ。彼は何処までも、『喧嘩稼業』に身を投げる、破綻者なのであった。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆    最強の格闘技/サーヴァントは何/誰か!?    多種ある格闘技/サーヴァントがルール無しで戦った時……    出来レースではなく策謀暗殺ありの『戦争』で戦った時        最強の格闘技/サーヴァントは何/誰か!?    今現在、最強の格闘技/サーヴァントは決まっていない    その一端が、此度の聖杯戦争で知れる事となる ---- 【クラス】 セイバー 【真名】 比那名居天子@東方Project 【ステータス】 筋力B 耐久A 敏捷C 魔力B 幸運C 宝具A++ 【属性】 中立・善 【クラススキル】 対魔力:C 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。 騎乗:D+ 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、獣は乗りこなせない。但しセイバーの場合は、要石と呼ばれる物を自由自在に乗りこなせる。 【保有スキル】 天人:E- 厳しい修行を長年続けるか、功徳を認められるか、悟りを啓くか等をして、天界にまで至る事の出来た人間。人間でありながら、神霊と化した存在達。 本来であればランク相当の神性、カリスマ、騎乗、弁舌、神通力、飛行などと言ったスキルを複数併せ持つ複合スキルであるのだが、 セイバーは正式な手順で天人へと至った訳ではなく、棚からぼた餅的に天人になった存在の為、そのランクは最低クラス。上記の複合スキルの殆どを発揮出来ない。 唯一発揮出来る力と言えば『飛行』だけだが、これは元々セイバーの住んでいた天界及び幻想郷の住民なら誰もが持っていたスキルである為、天人特有のものではない。 修行した訳でもなければ得を積んだ訳でもないのに天人へと至ったセイバーを、他の天人達は『不良天人』と揶揄していた。 地殻操作:B+ 地震を司っていた比那名居一族の一員としての権能。セイバーは『大地を操る程度の能力』を保有する。 地震を引き起こす事は勿論の事、地面を隆起させて攻防に転用させたり、土砂崩れを引き起こしたりなど、大地を多芸に操る事が出来る。 聖杯戦争に際しては、この権能を発揮出来る有効範囲はかなり局所的な物に制限されている。 無念無想の境地:A 自分自身、及び自身が有する能力に絶対的な自信を抱いている。境地とは言うが、何も極めておらず、何処にも到達していない。 そもそも無念無想と言う境地からセイバーは最も遠い所にいる少女である。あるのは過剰すぎる自信から生まれる、精神・肉体の絶対性である。同ランクの信仰の加護の効果を持つ。 【宝具】 『緋剣よ、天霧を断て(緋想の剣)』 ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:2 最大補足:1 セイバーが住んでいる天界に於いて、其処に住まう天人達の宝物として扱われている宝剣。 『緋』とはいうが、剣身の色は緋色と言うよりは、橙色。金属的な剣身を持たず、松明の炎の様なエネルギーが柄から吹き上がっている。 天人にしか振るう事は出来ない特殊な剣で、特殊な出自で天人に至ったとは言え、セイバーもまたこの宝具を問題なく振う事が可能。 周囲の気質を集めて自らの力にすると言う特質を持ち、気そのものを斬り断つ事が出来る。此処で言う『気質』とは、生物や無生物問わず、あらゆるものに宿る気の事である。 対峙した相手の気質を放出させ、それを解析した後で、気質を吸収。吸収した相手の気質の弱点となる気質を剣身に纏わせる事が出来、 この状態の緋想の剣にダメージを与えられると、特攻ダメージを与えられ、通常の倍のダメージを受ける事となる。 また、生物から気質を吸い上げる事で、セイバーと気質を吸収した生物の周囲のみを、その気質に対応した天気に変える事が出来る。 この天候操作は、相手が有する固有の気質が影響するので、セイバー自身は天候を自由に操作すると言う芸当は出来ない。 『全人類の緋想天』 ランク:A++ 種別:対城宝具 レンジ:1~99 最大補足:1000 宝具・緋想の剣の性質、気質を吸収すると言う特質を活かした、セイバーの必殺技が宝具となったもの。周囲の気質を緋想の剣に吸収、凝縮させ、一気に解き放つ超大技。 これに“気質”に変換させた所有者の魔力を加えさせ、凝縮した気質+気質に変換させた所有者自らの魔力を、収束・加速させる事により運動量を増大させ、 気質の奔流を極大のレーザービームの形にし、圧縮された気質のレーザー及びそれが発生させる衝撃波によってありとあらゆる物を薙ぎ倒し、破壊する。 【weapon】 要石: 注連縄の巻かれた大岩。地震を鎮める力を持つ。地面に挿す事で、地脈の力を抑え、地震を抑制させる力を持つが、あくまで地脈を抑え、 本来起る筈だった地震の力を溜めるものであるので、不用意に地面に刺さった要石を引き抜くと、溜められた地震の力が一気に解放され、大地震が勃発する可能性がある。 セイバーはこれを無数に生みだし、高速で飛来させ飛び道具にしたり、空中に浮かばせ足場にしたり、防壁にさせたりと、多種多様な使い方を披露する。 【人物背景】    天界に棲む不良天人。比那名居家は元々は地震を鎮める要石を護る神官であった。 だが、比那名居家の要石の存在も虚しく地震は頻繁に起こった。その度重なる地震により地震を担っていた天人、大村守(おおむらのかみ)の仕事が追いつかず、 幻想郷一帯の地震は当時、大村守に遣えていた名居(なゐ)一族に任すこととなった。名居一族は地上の神官であったが、死後に名居守(なゐのかみ)と呼ばれ、 神霊として山の池の畔にある小さな祠に祀られる事となった。名居守は今も静かに幻想郷を見守っているのである。 それと同時に、生前の名居守の部下であった比那名居(ひななゐ)一族も、その功績をたたえられ、天界に住むようになった。 だが、比那名居一族は他の天人とは異なり、修行を積んだわけでも無く、ただ名居守に遣えていただけだったので、天人としての格を備えておらず、 天界では不良天人とすら呼ばれていた。比那名居地子(ちこ)は名居守に遣えていた親のついでに天人になっただけの、幼い子供だった。 【サーヴァントとしての願い】 取り敢えず聖杯戦争を異変として認識している。たまには巫女みたいに異変解決をするのも悪くはない 【マスター】 佐藤十兵衛@喧嘩商売、喧嘩稼業 【マスターとしての願い】 Google買収。工藤優作を倒す願いは、聖杯では叶えない 【weapon】 【能力・技能】 富田流の継承者である入江文学から師事しており、流派の奥義を幾つか伝授されている。 心臓に重い一撃を叩き込んで相手を一瞬で気絶させる『金剛』。自己暗示をかけて火事場の馬鹿力を引き出す『無極』。 投げ落とす際に股間に通した手で睾丸を握り潰し、その痛みで相手の受け身を封じる『高山』。以上三つを使用可能。 またこれ以外にも、進道塾の高弟達にしか伝授されていない秘奥義である『煉獄』も、不完全ながら使う事が出来る。 だが十兵衛の戦闘の骨子は、勝つ為ならば何でもする、と言うそのスタンスである。 打撃や組、投げ技を利用するのは勿論の事、ルール規定がなければ凶器攻撃も平然と行うダーティさは、彼を語る上で外せない要素。 また非常に頭が良く、機転も利き、様々な知識・雑学を用いて罠や策略を巡らせることにも長け、洞察力も優れている。 これを利用して戦う前から自分の有利な状況を作り上げて置き、相手のペースを大いに乱す。これが十兵衛の恐ろしさである。 彼と戦った者は皆口を揃えて言う。十兵衛は、追い詰めてからが本番である、と。 【人物背景】 東京から栃木県宇都宮へと引っ越してきた高校生。官僚の父と、県知事の母を持つ。 父親の仕事の都合から転校が多く、またその体格の良さからいじめのターゲットにされていた過去を持ち、中学1年の時、偶然出会った、 進道塾で空手を学んでいた高野照久に助けられた。が、この時高野から言われた「見た目は強そうなのにお前弱いんだな」、と言う言葉をバネに、 いじめられっ子から脱却する事を決意。後の師である、富田流の入江文学から指導を受け、喧嘩に明け暮れる生活を送るようになる。 嘗て自分を助けてくれた高野を、自分の強さを見せつけると言う意味で喧嘩を売り、彼を倒す。 しかし、喧嘩三昧の毎日を送る過程でヤクザをボコボコにした事がきっかけで、彼に向けて送り込まれた工藤優作に完膚なきまでの敗北を叩き込まれる。 命乞いまでし、失禁すらしてしまったその時の屈辱が忘れられず、再び十兵衛は、嘗ての師である入江文学から再び師事。 工藤へのリベンジマッチの為に、文学の下で修業をし、その力をつけて行くのであった。 嫌いなものは春菊とピーナッツ。事あるごとに女性の知識を披露するが、実際には童貞かつ仮性包茎のエロ孔明(経験はないけどエロ知識だけは豊富と言う意味) 過去に教育実習生の多江山里から、細木数子を見ると勃起してしまう体質に調教されており、過去に戦った柔道家のキンタマを潰した際に、彼が上げた苦悶の声を携帯の着信音にしている。つまり佐藤十兵衛と言う男は――滅茶苦茶性格が悪い。 【方針】 さしあたって様子見。 **時系列順 Back:[[ソニックブーム&セイバー]] Next:[[Cursed Fates]] **投下順 Back:[[ソニックブーム&セイバー]] Next:[[Cursed Fates]] |CENTER:Character name|CENTER:Next→| |CENTER:ウェス・ブルーマリン(ウェザー・リポート)|[[全ての人の魂の夜想曲]]| |CENTER:セイバー(シャドームーン)|~| ----
                                 最強の格闘技/サーヴァントは何/誰か!? ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「これ、する必要あったの?」  革張りのソファに座りながら、腰まで届く青髪のロングヘアの少女が言った。 花の精を思わせる可憐な顔立ち、鈴を転がしたような綺麗な声音。胸の小ささに目を瞑れば、百点満点中、九七点は堅い女性である。 「まあ、感覚を取り戻す為だな」  黒い学ランを身につけた黒髪の青年であった。そして、人の目を引く程の体格の良さであった。 人より頭半分程も高い百八十を超える程の身長に、厚みのある筋肉を体中に百キロ以上程も搭載しているのだ。 肥満体ではない。むしろ脂肪の類は人より少ない位である。身についた筋肉全てが、地道かつ過酷なトレーニングで切磋されている事が、学ランの上からでも解った。 宛らこの男の身体つきは、ラガーメンか。しかもその上、その顔つきは明らかにまだまだ子供っぽさを残した高校生、どんなに贔屓目に見ても大学一~二年生程度のそれ。 兎に角、その年の子供にしては、度が過ぎる程の筋量と体格の持ち主であった。 「感覚って、何のよ」 「喧嘩」  青年――『佐藤十兵衛』は即座に返した。それを聞いて、少女、『比那名居天子』は、類人猿か原始人でも見る様な目で十兵衛を見ていた。 「人を野蛮人でも見る様な目で見るのは止めて貰いたいね」 「見られてもしょうがないでしょ。見なさいよこれ」  言って天子は、周りを。より詳しく言えば、二十畳ほどのスペースをした事務所風の部屋を見渡した。 部屋のそこいら中に、男達が泡を吹き、涎を垂らして気絶していた。その数、六人。中には白目を剥き、ビクビクと痙攣している者も。 十兵衛が胸部に思いっきり正拳突きを叩き込んだが故であった。筋肉のある者は気絶程度で済んでいるのだが、筋量の薄い者は、南無三、と言うべきか。 アバラを圧し折られているのだ。これが白目を剥いて気絶している者の正体だった。 「我ながら見事な『金剛』なんだな」  ニッと天子に笑いかけ、十兵衛が言った。また天子が呆れ返る 「そりゃね、此処に転がってる男達が、悪い奴らだって事は解ってるわよ。とどのつまり、ヤクザ者でしょ? こいつら」  天子の言う通りであった。十兵衛が胸部に正拳突きを叩き込み、昏倒させたこの男達は極道者達だった。 恫喝や情報弱者・お年寄り相手の詐欺などで利益を上げる、何とも狡い者達である。何れ法の裁きを受ける事は必定、そんな連中達だ。 「でも、十兵衛が裁くのは、お門違いなんじゃないのかしら」  そう、天子の言う通り、裁きを与えるのは十兵衛ではない。あくまでも然るべき司法機関と、閻魔だけが、人を裁く事が出来るのだ。 個人の正義で人を裁くのは、独り善がりも甚だしい。ともすればそれは、横暴にもなりかねない。 「セイバー、覚えとけ。ヤクザってのは俺に殴られる為にいるんだよ」 「とんだマスターに私も当たったものね」  一際深い溜息を吐く天子。一目見た時から、モラルとか良心の欠片も無い青年である事は見抜いていたが、よもや此処までとは。  「メタルスライムがいそうな臭いがするからちょっと付き合ってくれ」、歌舞伎町の外れを歩きながら十兵衛は、ふとそんな事を言って来た。 「メタルスライムって何よ、要石の亜種?」と言う天子の問いに答えず、事務所に突撃する十兵衛。 俗にいう喧嘩殺法に近い戦い方で、十人を超す極道者達を倒して行った。十兵衛の叩き込んだ一撃が、相手の骨が折れようが知った事ではない、殺すつもりの一撃であった事を天子は憶えている。 「あなたみたいな悪漢が聖杯に願う事なんて、きっと、ろくでもない事なんでしょう」  肩を竦め、今にも言葉の最後に「やだやだ」と付け加えそうな風にそう言った天子。 不良天人だ何だと言われ、我儘娘として名を馳せて来た彼女ではあるが、良心や倫理観がない訳ではなかった。でなければ天人として認められる訳がない。 そんな彼女からして見たら、十兵衛に従う事は不服以外の何物でも無かったろう。だが彼は、いつもみたいな軽い調子で返事をするのではない。 数秒程の沈黙の後、彼は口を開き始めた。 「お前はさ、ぶっ殺したい位憎い奴っているか?」  ふと十兵衛が、そんな事を訊ねて来る。そんな事を語る十兵衛の顔つきは、強い憎悪と怒りに彩られていた。 「特にはいないわよ」 「賢い生き方だな」  言葉を続ける十兵衛。 「俺は人間的に重大な欠陥を患ってる。普通の奴なら誰だって出来る事が、ある時に出来なくなっちまった」  天子の瞳を見据えて、十兵衛が口にする。 「ある時を境に、俺は“諦める”と言う能力が欠如しちまった」 「良い事じゃないの、それって」 「スッパリ諦められないってのは、病気な事と紙一重だ。褒められた事じゃねぇよ」  かぶりを振るう十兵衛。 「昔、ヤクザが雇った追い出し屋と喧嘩をした事があってな。予想外にタフな奴で、絶体絶命の状況に追い込まれたよ。 ビルの屋上、ドアノブを破壊されて逃げられなかった。そんな状況で俺は機転を利かせて、奴をビルから突き落とした。 俺もその場から逃げようとビルの屋上から川に飛び込んだ。絶対に勝ったと思った。……だがそいつは生きていた。フランケンシュタインみてーなタフネスでな。油断して川から上がった所を突かれて、俺はボコボコにされた」  ギリッ、と、歯軋りの音。 「形が変わるんじゃないかって程顔面殴られて、身体から感覚が抜けて行ってションベンまで漏らして、マジで死ぬって思って命乞いして……、 挙句の果てに、県知事のおふくろの七光りに救われて……。悔しくて、悔しくて、悔しくてなぁ……ッ」  ――あの時十兵衛は、絶対に勝ったと思ってた。相手を倒したと言う安心感から、完全に油断し切っていた。 今にして思えば、馬鹿な話である。どんな事にも絶対何てある訳がないのに……。師である入江文学は言った。 「お前がやっていたのは喧嘩じゃない、遊びだ」と。本当にその通りだったと思う。生半な覚悟で喧嘩に臨んだ代償が、忘れたくても忘れられない屈辱と、命の危機。 ……二度と、あんな目になど遭いたくなかった。そして、一刻も早くこの記憶を抹消したかった。自分をそんな目にあわせた喧嘩師、工藤優作を倒して/殺して。 「で、十兵衛に大恥かかせたその追い出し屋を、聖杯で殺したいの?」  天子が言った。限りない侮蔑の色が、瞳と声音に宿っている。 「ちげーよ貧乳、女心が読めねーな」  盛大に舌打ちを響かせて、十兵衛が否定する。ちなみに天子はこめかみに青筋を浮かべて、十兵衛の事を睨んでいる。 虎の尾を踏み抜いてしまったようだが、十兵衛は全く悪びれた様子を見せない。構わず話を続ける事とした。 「そいつにな、俺が味わった屈辱と同じ位の恥辱は味あわせてやりたい。そいつに同じ目を遭わせたいからこそ、俺は歯食い縛って地味できつい鍛錬にも耐えて来た。 聖杯に頼ってそいつを殺すなんて真似はしねぇ。あの馬鹿は俺の技でぶっ殺す」  「んで、その為には――」、其処まで言葉を続けたその時だった。十兵衛の足元の、大柄な身体をした厳つい顔の男が呻き声を上げ始めた。 全体重をかけて、十兵衛が男の胸部を踵から踏みつけた。一瞬で、男が動かなくなる。死んだとしか思えない程だった。 容赦の欠片も無い十兵衛の行動を見て、天子は思いっきり引いていた。 「聖杯戦争なんてものに時間をくれてやるのも惜しいわけだな。いや、そりゃ聖杯は欲しくないと言えば嘘になるが、本丸はそれで叶えたくないってのは本当の話。天守閣は、自分の手で破壊したい」  十兵衛はプライドの高い男でもある。工藤優作の事を今も恨み続けていると言う点からも推して知るべき事柄だろう。 そんな男だからこそ、あの喧嘩師とは自分の実力でケリをつけたかった。でなければ、今までの自分の修行が無駄になってしまう。 キリストの血を受け止めた聖遺物を、あんなバカヤクザの抹消に使うだなんて、勿体ない事この上ない。 「……ま、十兵衛の言い分は理解は出来たわ。賛同は出来ないけど」  数秒程の沈黙の後、天子がそう言った。言葉の通り、十兵衛の言葉に理解を示した様子は、態度からも声音からも、見られない。 「ご自由にどうぞ、仲間由紀恵みたいな胸のセイバーさん」 「参考までに聞くけど、そのこころは?」 「ま、聖杯にはGoogle買収でも願うとするよ」  天子の問いを、露骨に十兵衛は無視した。 その事を気付かない彼女ではなかったが、此処はあえて、十兵衛の話を聞いてやる事にした。ストレスは、溜めないに限る。 「ぐーぐる……?」  疑問気な口調で天子が聞いて来た。一応天人として相応しい教育を受けて来た彼女であるが、そんな彼女でも初めて聞く単語だ。彼女に限った事ではないが、天人は下界の事情に疎いのである。 「世界制服を目論む悪の枢軸だよ」 「ふーん、十兵衛でも意外と世の為になる事はするのね」  見直したような口調でそんな事を言う天子だったが、まさかその『ぐーぐる』が世界最大の情報通信業会社の事を指すなど、天子は思いもよらないだろう。 佐藤十兵衛は自分が起こした情報通信会社である『十兵衛ドットコム』を世界最大の会社の一つにし、Googleを吸収すると言う野望を、未だに捨てていなかった。ああ、煩悩此処に極まれり。 「ま、それは良いとして、早い所此処から出ましょ。何か男臭くていや」 「目の前にいる妻夫木聡似の男もその男臭いのにカウントしてるんじゃないだろうな」 「馬鹿言わないでよ、アンタも当然数えてるわよ」 「ふざけんな馬鹿。俺を此処に転がってる、魔界転生で魔人になった剣豪に殺される根来衆のモブ忍者みてーな風貌のヤクザと一緒にすんな」  と、言い合いに発展しそうになった、その時。 閉じた部屋の扉が蹴り破られ、三人の男が事務所内に侵入してきた。地面に転がっているヤクザ達と似たり寄ったりの風貌。増援のようである。 「ほらー、だから早く出ようって言ったのに」と天子がウンザリした様に口にした。 「テメーらか!! 組にカチコミし――」  赤い半袖のシャツを着たヤクザが、この後どんな言葉を続けようとしたのかは、解らない。 何故ならば、部屋に現れた瞬間、どの人物に先制攻撃を行おうか電瞬の速度で思考し終えた十兵衛が、心臓を筋肉の上から強打し、相手を一瞬で昏倒させる、 富田流の奥義・『金剛』をぶち込んだからである。十兵衛は見逃さなかった。金剛をぶち込まれ昏倒したヤクザが腰に隠し持っていた、『光物』の類を。 残りの二人は、素手だった。狙って倒した事は明白だった。 「もう今更お前らじゃメタルスライムどころか、スライムベスにだってなれそうにもないが、まあせっかく来てくれたんだ。この妻夫木聡の為に倒れてくれ」  「……その設定生きてたの?」、と後ろから天子の疑問気な声が響いて来た。 異世界の<新宿>に辿り着こうとも、十兵衛は精神異常者だ。彼は何処までも、『喧嘩稼業』に身を投げる、破綻者なのであった。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆    最強の格闘技/サーヴァントは何/誰か!?    多種ある格闘技/サーヴァントがルール無しで戦った時……    出来レースではなく策謀暗殺ありの『戦争』で戦った時        最強の格闘技/サーヴァントは何/誰か!?    今現在、最強の格闘技/サーヴァントは決まっていない    その一端が、此度の聖杯戦争で知れる事となる ---- 【クラス】 セイバー 【真名】 比那名居天子@東方Project 【ステータス】 筋力B 耐久A 敏捷C 魔力B 幸運C 宝具A++ 【属性】 中立・善 【クラススキル】 対魔力:C 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。 騎乗:D+ 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、獣は乗りこなせない。但しセイバーの場合は、要石と呼ばれる物を自由自在に乗りこなせる。 【保有スキル】 天人:E- 厳しい修行を長年続けるか、功徳を認められるか、悟りを啓くか等をして、天界にまで至る事の出来た人間。人間でありながら、神霊と化した存在達。 本来であればランク相当の神性、カリスマ、騎乗、弁舌、神通力、飛行などと言ったスキルを複数併せ持つ複合スキルであるのだが、 セイバーは正式な手順で天人へと至った訳ではなく、棚からぼた餅的に天人になった存在の為、そのランクは最低クラス。上記の複合スキルの殆どを発揮出来ない。 唯一発揮出来る力と言えば『飛行』だけだが、これは元々セイバーの住んでいた天界及び幻想郷の住民なら誰もが持っていたスキルである為、天人特有のものではない。 修行した訳でもなければ得を積んだ訳でもないのに天人へと至ったセイバーを、他の天人達は『不良天人』と揶揄していた。 地殻操作:B+ 地震を司っていた比那名居一族の一員としての権能。セイバーは『大地を操る程度の能力』を保有する。 地震を引き起こす事は勿論の事、地面を隆起させて攻防に転用させたり、土砂崩れを引き起こしたりなど、大地を多芸に操る事が出来る。 聖杯戦争に際しては、この権能を発揮出来る有効範囲はかなり局所的な物に制限されている。 無念無想の境地:A 自分自身、及び自身が有する能力に絶対的な自信を抱いている。境地とは言うが、何も極めておらず、何処にも到達していない。 そもそも無念無想と言う境地からセイバーは最も遠い所にいる少女である。あるのは過剰すぎる自信から生まれる、精神・肉体の絶対性である。同ランクの信仰の加護の効果を持つ。 【宝具】 『緋剣よ、天霧を断て(緋想の剣)』 ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:2 最大補足:1 セイバーが住んでいる天界に於いて、其処に住まう天人達の宝物として扱われている宝剣。 『緋』とはいうが、剣身の色は緋色と言うよりは、橙色。金属的な剣身を持たず、松明の炎の様なエネルギーが柄から吹き上がっている。 天人にしか振るう事は出来ない特殊な剣で、特殊な出自で天人に至ったとは言え、セイバーもまたこの宝具を問題なく振う事が可能。 周囲の気質を集めて自らの力にすると言う特質を持ち、気そのものを斬り断つ事が出来る。此処で言う『気質』とは、生物や無生物問わず、あらゆるものに宿る気の事である。 対峙した相手の気質を放出させ、それを解析した後で、気質を吸収。吸収した相手の気質の弱点となる気質を剣身に纏わせる事が出来、 この状態の緋想の剣にダメージを与えられると、特攻ダメージを与えられ、通常の倍のダメージを受ける事となる。 また、生物から気質を吸い上げる事で、セイバーと気質を吸収した生物の周囲のみを、その気質に対応した天気に変える事が出来る。 この天候操作は、相手が有する固有の気質が影響するので、セイバー自身は天候を自由に操作すると言う芸当は出来ない。 『全人類の緋想天』 ランク:A++ 種別:対城宝具 レンジ:1~99 最大補足:1000 宝具・緋想の剣の性質、気質を吸収すると言う特質を活かした、セイバーの必殺技が宝具となったもの。周囲の気質を緋想の剣に吸収、凝縮させ、一気に解き放つ超大技。 これに“気質”に変換させた所有者の魔力を加えさせ、凝縮した気質+気質に変換させた所有者自らの魔力を、収束・加速させる事により運動量を増大させ、 気質の奔流を極大のレーザービームの形にし、圧縮された気質のレーザー及びそれが発生させる衝撃波によってありとあらゆる物を薙ぎ倒し、破壊する。 【weapon】 要石: 注連縄の巻かれた大岩。地震を鎮める力を持つ。地面に挿す事で、地脈の力を抑え、地震を抑制させる力を持つが、あくまで地脈を抑え、 本来起る筈だった地震の力を溜めるものであるので、不用意に地面に刺さった要石を引き抜くと、溜められた地震の力が一気に解放され、大地震が勃発する可能性がある。 セイバーはこれを無数に生みだし、高速で飛来させ飛び道具にしたり、空中に浮かばせ足場にしたり、防壁にさせたりと、多種多様な使い方を披露する。 【人物背景】    天界に棲む不良天人。比那名居家は元々は地震を鎮める要石を護る神官であった。 だが、比那名居家の要石の存在も虚しく地震は頻繁に起こった。その度重なる地震により地震を担っていた天人、大村守(おおむらのかみ)の仕事が追いつかず、 幻想郷一帯の地震は当時、大村守に遣えていた名居(なゐ)一族に任すこととなった。名居一族は地上の神官であったが、死後に名居守(なゐのかみ)と呼ばれ、 神霊として山の池の畔にある小さな祠に祀られる事となった。名居守は今も静かに幻想郷を見守っているのである。 それと同時に、生前の名居守の部下であった比那名居(ひななゐ)一族も、その功績をたたえられ、天界に住むようになった。 だが、比那名居一族は他の天人とは異なり、修行を積んだわけでも無く、ただ名居守に遣えていただけだったので、天人としての格を備えておらず、 天界では不良天人とすら呼ばれていた。比那名居地子(ちこ)は名居守に遣えていた親のついでに天人になっただけの、幼い子供だった。 【サーヴァントとしての願い】 取り敢えず聖杯戦争を異変として認識している。たまには巫女みたいに異変解決をするのも悪くはない 【マスター】 佐藤十兵衛@喧嘩商売、喧嘩稼業 【マスターとしての願い】 Google買収。工藤優作を倒す願いは、聖杯では叶えない 【weapon】 【能力・技能】 富田流の継承者である入江文学から師事しており、流派の奥義を幾つか伝授されている。 心臓に重い一撃を叩き込んで相手を一瞬で気絶させる『金剛』。自己暗示をかけて火事場の馬鹿力を引き出す『無極』。 投げ落とす際に股間に通した手で睾丸を握り潰し、その痛みで相手の受け身を封じる『高山』。以上三つを使用可能。 またこれ以外にも、進道塾の高弟達にしか伝授されていない秘奥義である『煉獄』も、不完全ながら使う事が出来る。 だが十兵衛の戦闘の骨子は、勝つ為ならば何でもする、と言うそのスタンスである。 打撃や組、投げ技を利用するのは勿論の事、ルール規定がなければ凶器攻撃も平然と行うダーティさは、彼を語る上で外せない要素。 また非常に頭が良く、機転も利き、様々な知識・雑学を用いて罠や策略を巡らせることにも長け、洞察力も優れている。 これを利用して戦う前から自分の有利な状況を作り上げて置き、相手のペースを大いに乱す。これが十兵衛の恐ろしさである。 彼と戦った者は皆口を揃えて言う。十兵衛は、追い詰めてからが本番である、と。 【人物背景】 東京から栃木県宇都宮へと引っ越してきた高校生。官僚の父と、県知事の母を持つ。 父親の仕事の都合から転校が多く、またその体格の良さからいじめのターゲットにされていた過去を持ち、中学1年の時、偶然出会った、 進道塾で空手を学んでいた高野照久に助けられた。が、この時高野から言われた「見た目は強そうなのにお前弱いんだな」、と言う言葉をバネに、 いじめられっ子から脱却する事を決意。後の師である、富田流の入江文学から指導を受け、喧嘩に明け暮れる生活を送るようになる。 嘗て自分を助けてくれた高野を、自分の強さを見せつけると言う意味で喧嘩を売り、彼を倒す。 しかし、喧嘩三昧の毎日を送る過程でヤクザをボコボコにした事がきっかけで、彼に向けて送り込まれた工藤優作に完膚なきまでの敗北を叩き込まれる。 命乞いまでし、失禁すらしてしまったその時の屈辱が忘れられず、再び十兵衛は、嘗ての師である入江文学から再び師事。 工藤へのリベンジマッチの為に、文学の下で修業をし、その力をつけて行くのであった。 嫌いなものは春菊とピーナッツ。事あるごとに女性の知識を披露するが、実際には童貞かつ仮性包茎のエロ孔明(経験はないけどエロ知識だけは豊富と言う意味) 過去に教育実習生の多江山里から、細木数子を見ると勃起してしまう体質に調教されており、過去に戦った柔道家のキンタマを潰した際に、彼が上げた苦悶の声を携帯の着信音にしている。つまり佐藤十兵衛と言う男は――滅茶苦茶性格が悪い。 【方針】 さしあたって様子見。 **時系列順 Back:[[ソニックブーム&セイバー]] Next:[[Cursed Fates]] **投下順 Back:[[ソニックブーム&セイバー]] Next:[[Cursed Fates]] |CENTER:Character name|CENTER:Next→| |CENTER:佐藤十兵衛|[[全ての人の魂の夜想曲]]| |CENTER:セイバー(比那名居天子)|~| ----

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