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 ――姉が失踪した。  前兆は、あったと言えばあった。あるいは彼がそれを前兆であったと理解するよりも多くの前兆を、おそらく姉は発していた。  だが正確に、彼が姉の心情を理解していたわけではないし――  ただ結果として、主たちの元から姉は去ったのだ。それに言葉を挟む余地はない。  別に、特段として、彼は姉を心配しているわけではなかった。  彼女は強い。――もう一人の姉と、どちらが強いかは……考えたくないが――彼が心配をする必要など、ありはすまい。  故に、それを知った時彼が考えたこととは、  ――自分は……『テオドア』という存在は、蚊帳の外にいるのだと、そういうことだった。                          ∇  掌の中で、澄んだ蒼色の鍵が淡い光を放っていた。  契約者の鍵。  資格を持つマスターを、聖杯戦争へと誘う招待状。  テオドアは、この鍵が自らを『選んだ』理由に、皆目見当がつかない。  聖杯戦争に参加するほどの願いはない。  外の世界を見てみたいという思いを抱いたこともあったが、それがまさか聖杯戦争に招かれるほどの望みとも思えない。  何より―― (――私は、選ばれなかったのだ)  その思いが、テオドアにはある。  選択されなかった者が、選択の機会を受けなかった者が、何故聖杯戦争の参加者になど選ばれたのか――  「決まってるじゃない」、と彼女は言う。  「選ばれたかったからだよ」、と彼女は言う。  彼女。  テオドアが聖杯戦争において召喚した、ランサーのサーヴァント。  英霊――そのような言葉とは似ても似つかぬ、しかし、それ以上を抱えた少女。  彼女は、テオドアの事を知っているのだという。  ……正確には、『選ばれた』世界のテオドアのことを。  彼女と共に、テオドアは街を巡ったのだという。  テオドアの依頼を受けて、彼女はタルタロスや街中を走ったのだという。  それこそ、姉と『彼』のように。  ――今の彼には認識不能な感情が彼の中を駆け巡ったが、やはりそれは認識できなかったので、テオドアは、理解できない不快感に顔を軽く顰めた。  「大丈夫?」と、声をかけてくる彼女に、テオドアは問題ありませんと返して、彼女の後を追った。  ベルベットルームから出たことのないテオドアに、外の世界の知識は無い。  故に、彼女から現代の知識を教えてもらわなければいけない。  サーヴァントから現代のことを教えてもらうマスターなど、まるきり立場が逆ではあるが。  ……契約者の鍵がテオドアを選んだ理由は、本当に『選ばれたかった』からなのか。  だとすれば、『選ばれた』この聖杯戦争で、テオドアはどのような行動を取ればよいのか?  彼女と共に、それを探すのが、今のテオドアの目的だった。  そのテオドアの掌の中で、変わらず藍色の鍵が淡い光を放っている。  ――はて、この鍵はそもそも。どのようにして、手に入れたものであっただろうか? ---- 【クラス】 ランサー 【真名】 汐見琴音(女主人公)@Persona3 Portable 【パラメーター】 筋力C 耐久B 敏捷A 魔力B 幸運E 宝具EX 【属性】 中立・善 【クラススキル】 対魔力:A  Aランク以下の魔術は全てキャンセル。  事実上、現代の魔術師ではランサーに傷をつけられない。  その身に宿した"死(デス)"、そして"宇宙(ユニバース)"により、埒外の神秘を誇る。 【保有スキル】 カリスマ:D  軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。  カリスマは稀有な才能で、Dランクでも高校生が持つには破格のレベルの人望である。 心眼(真):B  修行・鍛錬によって培った洞察力。  窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。  ランサーは、このスキルを戦術指揮レベルでも活用できる。 専科百般:D  多方面に発揮される天性の才能。  複数の専業スキルにおいて、E~Dランクの習熟度を発揮する。 命の悟り:A+  生の答えを悟ったランサーの持つ、対粛清防御。  『菩提樹の悟り』の類似スキル。  物理、概念、次元間攻撃などのダメージを無条件で減少させ、精神干渉を無効化する。  スキル「神性」か類似のスキルを持つ者は、ある程度このスキルの効果を軽減出来る。 戦闘続行:A+  諦めが悪い。瀕死の傷を負ってなお戦闘可能。  また、決定的な致命傷を受けた場合も、食いしばり生き延びる可能性がある。 【宝具】 『宇宙(ユニバース)』 ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:- 最大補足:-  ランサーが築き上げた絆の形であり、その内に抱いた可能性そのもの。  ランサーは宇宙そのものに近い概念を、その内に抱え込んでいる。  これによって、ランサーに概念攻撃を行う場合は"宇宙そのもの"を攻撃するような労力が必要となる。  事実上、概念攻撃はランサーにほぼ通用しない。  無論概念系の攻撃のみに対しての話であり、殴ったりすれば普通にダメージを受ける。  これはペルソナ能力と『ワイルド』の変化であるため、ペルソナ能力もこの宝具に含まれる。  現在は『愚者・オルフェウス』しか召喚できないが、それでも最上級の火炎魔術や攻撃スキルを使用可能。(所謂スキルカードとペルソナ合成による魔改造である)  また、聖杯戦争内での交流如何によっては、新たなペルソナを召喚することも可能になる……かも、しれない。 【weapon】 『無名・薙刀』  ランサーがランサーである理由である長刀。  特に謂れのある品ではないが、非常に頑丈で切れ味もよい。 【人物背景】  滅びという運命に抗い、いのちの答えを知った少女。  同じ運命を課された少年に比べると、表面上は明るい発言が目立つ。  「がんばろっ!」や「バッチリ!」の発言頻度が非常に高く、口癖かと思われる。 【サーヴァントとしての願い】  ??? 【マスター】 テオドア@Persona3 Portable 【マスターとしての願い】  ??? 【weapon】  『ペルソナ全書』 【能力・技能】  エリザベスやマーガレットと同じように、ペルソナ全書からペルソナを呼び出す。  テオドアが呼び出すのは天使や悪魔などが主。(ウリエル・ガブリエル・ミカエル・ラファエル・サンダルフォン・リリス・アバドン・ベルゼブブ・ピクシー)  なお通常攻撃の際、たまに姉と違って回し蹴りをする。 【人物背景】  ベルベットルームの住人の一人。ベルボーイの格好をした穏やかな青年。  エリザベスとマーガレットの弟。  ここにいるのは、『彼』がいなくなった世界のテオドア。  少女がいない世界には、彼が選ばれるための選択肢も、また存在しない。  故に、彼は少女に出会わなかった。 【方針】  新宿の街を巡りながら、自分の願いを探す。

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