<新宿>の夜の街は一貫して、剣呑な喧騒に満ちている。
暴力、享楽、謀計……色とりどりのざわめきが広く浅く波及していく都の中で、一際熱をもった点が一つ。
しかしその小さなライブハウスでは、心からの好意と歓声がむしろ清浄とした熱気を燃え上がらせていた。
壇上で歌い踊る少女は観客の視線と歓心を一身に集め、閉鎖された空間を一挙一動にて支配下に置いているといっても過言ではない。
揺れる金色の髪は妖精を連想させ、時に見せる妖艶な表情は女神と夜魔の間を行き来する。
歌声は観客の脳裏に染み込み、ステップは彼らの身体だけでなく心をも誘い、非日常の実感を与えていく。


――― 河の女神に守られて 嬰児は岸辺に流れ着く ――――

――― 羊の中で獅子となり 鍬を片手に神理を歌うよ ――――

少女の歌は、一つの物語のようでもあった。巷に、特に若者たちの間に広まる異界の、魔法を以て栄えた帝国の物語の噂を想起させる。
<新宿>の住民の一部が見た天上の都の夢は、その歌を聴くことでさらに多くの人間に広がっていく。
数日前に発表され、中小プロダクションの新人のデビューシングルとしては不自然なほど大々的に宣伝されたその曲は、<新宿>に根付き始めている。
数年~十数年に1度現れる、歌手よりも歌の方が人々に強く焼きつく、そんな曲だと言えた。
そんな歌を若くして一種のカリスマ性さえ持つ見目麗しいハーフの少女が奉唱するのだ。
後ろ盾も持たず、芸能界で生まれたサラブレッドでもない彼女の身の上も、人々には好意的に受け止められた。
一時のムーヴメントに流されて驕る事もなく、小さなライブハウスでの仕事にも手を抜かず精力的にこなす少女を慕うファンは日に日に増え続けた。

――― 空より降りた智を授け 未開の世界を切り開く ――――

――― 険しい森も素敵な宝も 不変の時や竜の怒りだって ――――

――― 彼は構わず先に往く 神々さえも届かない ――――

――― 私の王国は永遠だよ 私たちのアルケアはそうきっと ――――

熱狂する観客の先頭、特等席に座っている男が、"アルケア"の単語を聞きつけて視線を上げた。
サイリウムを乱舞させる周囲のハイテンションに全く付き合うことなく、クラシックを聴くようにリラックスしていた男。
遮光性の低いサングラスから知的な眼差しを壇上の歌姫に注ぎ、満足そうに笑みをこぼす。
少女もまた、男の存在に気付き他の観客に向ける物と変わらない笑顔を返した。
おもむろに取り出したサイリウムを掌で弄びながら周囲の歓声をも歌曲の一部として飲み込む男の名はロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ。
ライブハウスに響き渡る曲、"アーガデウムから貴方まで"の作詞作曲を手がけたブームの仕掛け人であり……。
<新宿>の聖杯戦争のマスターの一人である。





「いやあ、いい舞台だったよ宮本くん! 私も童心に返って楽しめた……君のパフォーマンスは一級品と認めよう」

「フンフンフフーン♪ アイドルっぽかったかな~?」

ライブが終わり、楽屋に顔を出したムスカを出迎えたのは、ステージ上の超然とした姿が見る影もない、ダラけた少女だった。
ムスカの職業は軍人である、適当で自由な雰囲気は快いものではなかったが、仕事を見事にこなした相手を見下すほどのものではない。
加えて彼の意識は既に自分の本来の血筋に向いており、己のサーヴァントという身近な見本に学び、『王』として自分の狭量な面を自省しようとする傾向にあった。
故にムスカは駆け寄ってくる男性に鷹揚に笑いかけ、円滑な関係を結ぼうと努める。男性は少女を担当するプロデューサーである。

「ムスカさん、昨日は申し訳ありませんでした。少々トラブルがありまして……」

「何、私は気ままな外国暮らし。一日や二日の予定変更など大した問題ではないよ」

ムスカの<新宿>でのロールは外国から魔界都市―――否、<魔震>より復興した廃都の調査に送り込まれた諜報員。
本国から来たという事になっている連絡員に、定時報告を口頭で行う以外には特に強制力のない役割である。
聖杯戦争の為に利用した者から送られてきた招待に応じたのにも特に意味はなかったし、それが一日順延した事にも関心は薄かった。
だが、少女の右腕半ばに包帯が巻かれているのを見て、ムスカの脳内に疑問符が浮かぶ。
数日前に初めて出会った時にはなかったのでステージ衣装の一部かと思っていたが、簡素な練習服に着替えた後も巻いているのだ。
ムスカが自分の右腕を見ていることに気付いた少女は、慌てたようにタオルで包帯を隠す。敏速な動きだった。

「……怪我をしたのかな? 最近のこの街は物騒だし、護衛でも雇った方がいいと思うがね」

「ん……んー。それはだいじょーぶ。多分だけど」

「暴漢に襲われたとか、レッスン中に怪我したとかではないのでご心配なく。明後日も市ヶ谷の方で野外ライブがありますし、よければ見に来てくださいね」

「大手のプロダクションとか音楽会社が来て、テレビ中継も入るみたいだからねー。やるぞ~☆何かを~」

男性プロデューサーが会話に割って入る様子を見ると、あくまで部外者のムスカに軽々に話すようなトラブルではないようだ。
それ以上の追求をやめたムスカだったが、そのトラブルによって少女が使い物にならなくなれば彼としては少し困る。
ムスカのサーヴァント・キャスターの宝具……『廃都物語』の搾取範囲を広げる為に打った手の一つでしかないとはいえ、この手段はリターンが特に大きかった。
<新宿>当世の文明、文化を研究し、苦心模索の末に辿りついた、アイドルという存在を媒介にした夢想の拡散。
少女の身に何かあった場合は、"代わり"を用いてこの計画を続行することになるだろう、ムスカはそう考えた。

「知り合いが生でテレビジョンに映るとは動悸を抑えられないね。どうだろうプロデューサーさん、君のプロダクションが抱える他の子女達にも、私から曲を贈りたいのだが」

「おお! では……」

「既に何曲か書き上げている。ネタには困らぬ境遇でね……宮本くんには合わない曲も出来てしまったし、他の娘にもチャンスをあげたいと君が言っていたのを私は覚えているよ」

キャスターから授かった知識を元に練ったマスター作の詩を、キャスター自身に添削させる事で美術品や骨董品と同じ性能を発揮するに至った魔性の曲。
歌い手の技量や影響力に大きく効果が左右されるが、少女の所属するプロダクションを自ら検分したムスカの見立てでは、そこには彼女に勝るとも劣らぬ才能を秘めたアイドルの卵が揃っていた。
彼女たちもスターダムに駆け上がる足がかりを得られ、ムスカは王になる為の力を彼女達の協力で民衆から吸い上げる事が出来る。
ムスカが学んだ現代知識風にいうならば、WinWinの関係という奴だ。

「一足先にデビューした宮本くんから見て、特に抜きん出た子はいるのかな? 参考までにお聞きしたいね」

「シキちゃんはお休みしてるしー、うーん、わかんなーい☆プロデューサ~」

「はは、人選は進めておきます。細部は後日詰めましょう、ムスカさん」

「ああ。では私はこれで失礼するよ。……アーガデウムから!」

「貴方まで!フレデリカ~☆ バイバイー、ムッシュムスムス~」

少女がレギュラーを勤めるラジオの定型挨拶を交わして親愛を示しながら、ムスカは楽屋を立ち去った。
部屋を出て帰路に着く彼の顔には、先ほどまでの社交的な色は微塵も残っていない。
空になったステージの前を通り過ぎ、熱狂していた観客が今夜見る夢を思いながら、醜悪な笑みを浮かべていた。





「やあ、キャスター、久しぶり……なんだいこの部屋は……」

「『この部屋は君のラボにでもすればいいよ』……珍しいな、マスター。ここは私の陣地として活用させてもらっている」

結城美知夫が自宅……高級マンションの一室に足を踏み入れたのは数日ぶりの事になる。
賀来神父と最後の睦言を交わしたあの日から、結城は銀行の仕事がてら<新宿>中を歩き回って見聞を深めていた。
各地に拠点を築き、マスターとサーヴァントを探したり、土地勘を養ったりと精力的に活動する彼を、キャスター……ジェナ・エンジェルは特に気にかけてもいなかった。
裏で動く隠密活動の巧みさにおいてエンジェルは結城の手腕を疑っておらず、己の地盤を固める作業にマスターの協力が必要ではない以上、行動を共にすることを重要視しなかったのだ。
その作業の結果として、ところどころに科学レベルが数百年進んだかのような機械が犇めき、陳列された培養カプセルの中に肉塊や人間が詰まっている異常な空間がここにある。
目新しい光景を前に興味深げな結城に足早に近づき、懐に手を入れて一本の鍵を抜き取るエンジェル。矯めつ眇めつ、群青の輝きを放つ契約者の証を頭上に掲げた。

「おいおい、手癖が悪いなぁ」

「貴様が私に会いに来る理由など、聖杯に手をかけるため以外にありえまい。……やはりな」

「夜中に急に光りはじめてねぇ。周りの人間を誤魔化すのに骨を折ったよ」

「周りの人間。あの神父ではないようだが……どうやら私のマスターは禁欲とは無縁のようだな」

鍵を結城の懐に戻しながら、嫌味にならない程度の香水の芳しさの中から、彼の物とは違う体臭を嗅ぎ分けたエンジェルの眼が嫌悪に染まる。
旺盛な性欲を思う様解消しているらしい己のマスターだったが、褥を共にする相手は十や二十ではないらしい、全くもって気に食わない、と。
かえって面白そうに破顔しながらサーヴァントが放つ無言の掣肘を避わす結城が、銀行支給の鞄からA4用紙を取り出した。
差し出された紙片を受け取り目を通すエンジェルの表情は、ますます険しいものとなる。

「まったく、人を淫売みたいに言うのはやめてほしいね。ぼくは必要とあらば自分の本能に従って行動するし、悪趣味だ悪辣だと言われればそりゃあ否定は出来ないようなヤツさ。
 だが必要のない時に自分の本能を曝け出すほど野生的に生きてるつもりはないぜ。……例外は一つあったが、その原因はもういない。きみには話したよな、キャスター」

「なるほど、理性的に生きた結果がこのリストか」

「ハハ、理性的じゃなく都会的に、だねぇ。そう、彼らは<新宿>の有力者やその子弟たちさ。色々親しくさせてもらっているからね、貴重な情報源ってとこだ」

エンジェルの手元の用紙には、雑多な肩書きが付記された人間のプロフィールが連なった表が印字されていた。下はローティーンから上は還暦過ぎまで老若男女見境ない。
マスターが努力を重ねた単独行動による確かな成果を提示されてもなお、彼女の機嫌が好転する事はない。
結城はこのリストの全員と間違いなく肉体関係を結んでいると、エンジェルは確信していた。

「節操がなさすぎるぞ。貴様ほど軽蔑に値する人間も珍しいな」

「いくらでも軽蔑してくれ。僕たちは似たもの同士だ、仲良くはしてもご機嫌取りなんてまっぴらだからねぇ」

「……このリストの中には私が関与した人間はいない。これからも彼らを悪魔化させるのは控えよう」

「話が早くて助かるよ、キャスター。それをお願いしに来たのさ。交流中に相手が悪魔になるなんてごめんだからね……彼ら自身と彼らから流してもらった情報を教えておこうか」

リストを事務机の上に置いたエンジェルが、「聞こう」と短く答えながら、豊かな黒髪を苦悩に揺らす。
彼女にとって許容しかねる淫蕩なマスターの行動であったが、根底で自身と共有し共通する面のある彼がやっている事だけに複雑な感情があるようだ。
即ち、同属嫌悪と単純な侮蔑の感情が混ざり合って自身についても鑑みざるを得なくなるというアイデンティティの危機である。
とはいえ一種の悟りの境地に到達し、強力な精神耐性を持つ彼女であればこそ"頭痛の種"程度に収まっているのだ。
結城美知夫という真正の悪魔よりも悪魔らしい人間は、パスによって心と魂を繋げるサーヴァントのマスターとしては最悪の部類といえた。

「まずは彼、通称ゴメス・オーザック。新宿区の環境課長で、妻子ある男色家。逸物はやや右曲がりで、相手に屈辱を味わわせるのが好きなSッ気の強い男でね、うまくプライドを刺激してやれば一気呵成に腰を」

「やめろ、耳が腐る。 得た情報だけで構わん!

「そうかい?」

飄々と語り始める結城を見ながら、エンジェルはマスターの僅かな変化に気付く。
死と大望成就を目前にして最愛の神父を失い、心に空虚を感じていた、初対面のころの彼よりも僅かに熱がある。
その事について問いただすと、結城はニヤリと笑って契約者の鍵を示してホログラムを表示、討伐令が出された二組のうちの一つを指差した。

「この黒贄礼太郎ってサーヴァントが白昼の大量殺戮をやらかしたとき、近場で見ていてね。君たちの逸脱ぶりを改めて実感したんだよ」

「巻き込まれずに済んだとは日頃の行いが悪い割りには悪運が強い奴だな。それで、どうした?」

「ぼくの人生はまあ波瀾万丈だったが、それでもアレは常軌を逸していると思った。あんなものがいるこの聖杯戦争を引っ掻き回せると思うとね……かっての情熱も再燃するってものさ」

結城美知夫は生前、MWという力に惹かれ、それを得る為に奔走した。
自分の人生を台無しにさせたそのガス兵器を黒幕たちが傀儡に尻拭いをさせて現実から遠ざけようとする様を見て、MWこそが己の全てをかけて手に入れる価値があると信じた。
この狂人にとってMWとは自分を壊した憎悪の対象ではなく、壊れた自分の望みを叶える為の願望器だったのだ。
MW事件の黒幕などとは比べ物にならない力を持つサーヴァントたちの闘争の結果により得られる聖杯という奇跡は、MWを遥かに超える魅力的な道具として彼の眼に映っている。
暗く燃え上がる結城の情熱に、しかしエンジェルはさほど興味を引かれない。結構なことだな、と思うだけだった。

「ぼくがこれだけ頑張っているんだ、君のほうの仕込みも順調だと思いたいね。どうなんだい調子は……」

「順調だよ。ゴトウくん、検体人員のファイルを出してくれ」

「はい」

本来の空間より魔術的作用で拡げられた研究室の奥から、白衣の男性が姿を現す。
結城は少なからず驚いたが、動揺した様子もなくエンジェルに従うのを見て、悪魔化させた住民だろうと当たりをつけた。
アートマを得て悪魔の力を得た人間は、簡単には自我をなくさない。エンジェルほどのカリスマと技術を併せ持つ研究者になら、普段から付き従う事を望む者もいるだろう。
先ほどとは反対にリストを渡された結城は、内容を淡々と補足説明するエンジェルの声を聞きながらファイルをめくる。
その分厚い研究書に記された情報量は、少なからず結城の背中を汗で濡らせた。

「現時点で検体は235体。うち96体は能力不足等の理由で廃棄、さらにこちらに牙を剥いた42体を処分し、残り97体を経過観察中。現時点でサーヴァント級の力を持つ喰奴は4体と言ったところか。
 生存個体の種別分類は獣族21、飛天族13、魔族22、龍族9、鬼族15、鬼神族14、神族2、夜叉鬼1となっている。過去に例のない種類の悪魔もいて、暫定で分けた個体もいるがな。
 ここ<新宿>で見られる特殊な傾向としては、喰奴たちが夜、夢を見なくなったという報告がよく成されているな。原因は不明だが」

「よく他人に節操がないとかいえたものだな、きみも。何故ここまでやって討伐令を出されていないんだい」

フン、とエンジェルが鼻を鳴らす。彼女にとってはまったくの愚問だった。

「かのバーサーカーを擁する二人の討伐対象は、恐らくは魂喰いが目的で凶行に及んだのだろう。この街の秩序を、強すぎる渇望で乱したから未だ正体の見えない仕掛人に危険視されたのさ」

「戦力が主と従二人だけとは言っても強さは学生運動どころか軍隊並み、そんな勢力がガツガツ争うだけあって名称も戦争っていうんだ、戦場がムチャクチャになるのはしょうがないと思うがなぁ」

「何事にも、秩序の理解は必要さ。上辺を取り繕う役には立つ」

皮肉げに言うエンジェル。結城はなるほど、と相槌を打って、己のサーヴァントの内心を察したような事を口に出す。

「きみがやっていることは、秩序を乱すことじゃない、と」

「私は<新宿>の住民にアートマという力の烙印を与えているだけで、助言や指導をする事はあっても支配して操るようなことはしていない。
 巷で噂のミンチ殺人も、"欲求"を隠すだけの配慮と知恵のない処分対象……<新宿>の人間が選び行った選択だ。そういった個体は極力処理するようにしている。大半が役に立たないからな」

悪腫を燻りだして排除しているのだから、治安維持に貢献しているといっても過言ではないさ、と言うエンジェルに、露悪的な様子は見られない。
本気でそう思っているんだな、と結城は感じ、このサーヴァントが抱えるものについて思いを巡らせた。

「きみは人間って生き物を全く信じていないし、彼らを恨みに怨んでいるんだねぇ」

「? ……恨んではいないよ、マスター。彼らにはあるべき姿と迎えるべき末路があって、そこに正しく誘導してやるだけさ」

「大時代的を通り越して神話の領域だな、君の夢は」

「すぐに現実になる」

「ぼくの夢も、そうなってほしいもんだ。……賀来はここには来なかったのかい?」

ファイルの最後まで読み進めて、結城は意外そうにエンジェルを見る。
エンジェルの性格上、嫌悪する相手でも悪魔にして研究することは忌避すまい。
結城の自宅を賀来が訪れれば、あの偽者も当然魔の手にかかると結城は思っていたし、神父の人格を完全に模倣した存在がどんな悪魔に成り果てるのかと戦々恐々だったのだが。
エンジェルは、「訪れはしたがな、悪魔にはしていないよ」とだけ答えて、話を切り替えた。

「悪魔化ウィルスも在庫を切らした。失敗個体から回収した魔力で生成を賄っていたが、成功結果に収斂されてきたのでな。まあ本戦も始まったことだ、しばらくは新しい悪魔は作らない予定だが……」

「なんだい?」

「貴様の持病、どれだけ生きられるか危ういほど進行していると言っていたな。悪魔化して対処しておくつもりはないか?」

事も無げに言って、エンジェルは握手を求めるように腕を差し出した。
しかし、結城はそれには応えなかった。肩をすくめて、エンジェルに背を向ける。

「その必要はないよ、キャスター。痣は一つで十分さ」

「ファッションが先鋭化した街だ、アートマがどこに出来ても誤魔化せるだろう。現に喰奴たちは包帯や服で隠したり、そもそも刺青として隠していない者も多いぞ」

「あの神父に寝物語で悪魔の誘惑には乗ってはいけない、と聖書を語られてねぇ。自分に言い聞かせているようでもあったなぁ」

「強制はしない。貴様なら強力な悪魔になると思うのだがな……」

残念そうに言うエンジェルに、結城は好感を抱いた。
仮に結城が悪魔化した結果、サーヴァントとマスターの主従の契約にバグが生じてもこのキャスターは意に介さないだろう。
そのバグを利用して事態を好転させようとはしても、不具合がマスターに与える異常や苦痛など歯牙にもかけないと言い切れる。
他者を踏みにじる事を悪とすら思わず、使命として黙々とこなす。彼女は、本当の意味で人間である事をやめているのだから当然だ。
結城は破綻していく存在を見るのが好きだし、自分と同じく破綻した人間を弄ぶのは大好きだった。
玩具というには度を越して危険だが、エンジェルとの聖杯戦争は実に楽しいものとなるだろう。

「ぼくの部屋を作ってくれよ、キャスター。しばらくはここから銀行に通うからさ」

「いいだろう。私以外のサーヴァントが作ったらしき構造体も増えてきている。外出時はより注意する事だ」

天使と悪魔、混沌と混沌。現時点では、二人の聖杯戦争は概ね彼らの企図通りに進んでいた。






【市ヶ谷、河田町方面(砂土原方面・超高級マンション)/1日目 午前7:30分】

【結城美知夫@MW】
[状態]いずれ死に至る病
[令呪]残り三画
[契約者の鍵]有
[装備]銀行員の服装
[道具]
[所持金]とても多い
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯戦争に勝利し、人類の歴史に幕を下ろす。
0.とにかく楽しむ。賀来神父@MWのNPCには自分からは会わない。
1.<新宿>の有力者およびその関係者を誘惑し、情報源とする。
2.銀行で普通に働く。
[備考]
  • 新宿のあちこちに拠点となる場所を用意しており、マスター・サーヴァントの情報を集めています(場所の詳細は、後続の書き手様にお任せ致します)
  • 新宿の有力者やその子弟と肉体関係を結び、メッロメロにして情報源として利用しています。(相手の詳細は、後続の書き手様にお任せ致します)
  • 肉体関係を結んだ相手との夜の関係(相手が男性の場合も)は概ね紳士的に結んでおり、情事中に殺傷したNPCはまだ存在しません。
  • 遠坂凛の主従とセリュー・ユビキタスの主従が聖杯戦争の参加者だと理解しました。




【キャスター(ジェナ・エンジェル)@DIGITAL DEVIL SAGA アバタールチューナー】
[状態]健康
[装備]白衣
[道具]悪魔化ウィルス(残量極小)
[所持金]新宿住民の財布×犠牲者の数
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯戦争に勝利し、人類の歴史に幕を下ろす。
1.喰奴の経過観察、他の主従の情報収集に努める
2.手駒として仕えそうな喰奴以外は、時期が来れば処分する。

[備考]
  • 新宿全域に、キャスターが悪魔化させた住民(喰奴)が100体近く存在し生活しています。彼らの望みや嗜好を知り、観察していますが、ほとんどの喰奴に自分の情報は明かしていません。
  • 研究助手を志願した喰奴(後藤@喧嘩商売)のように、キャスターの存在を知る者もいるようです。(喰奴となったNPCの詳細は、後続の書き手様にお任せ致します)






翌日の生中継ライブの場所を調べ終わり、就寝しようとしていたムスカが群青色に輝く鍵に気付いた。
本戦の開始を告げるその内容に驚きながらも、サーヴァントに念話で知らせようとするも不発。
ムスカとタイタス一世が拠点として利用しているのは、百人町の一角に存在する高級ホテル。
しかし陣地はそのホテルの地下を異界化させて幾代のタイタス王の墓所を再現させた空間であり、そこにタイタス一世が籠もっていると外からでは念話は通じない。

「あそこにはなるべく足を踏み入れたくはないが……」

タイタス一世が"夜種"と呼ぶ異形が徘徊し、彼の意思一つで迷宮と化す危険地帯であるが、それ以上に死者の残留思念が漂うあの場はムスカにとっても不気味だった。
とはいえ、放置してタイタス王の降臨を待つには事が重大すぎる。
ムスカは寝巻きを正装に着替え、1階の一室に隠された墓所の入り口へ向かい、合い言葉により出現した光球に手を触れた。
下腹部から引きずり降ろされる印象を覚えたかと思えば、目の前の景色が薄暗い岩室へと変貌した。

【タイタス王よ! 私を御身の元へ導かれよ!】

墓所は複雑に入り組んでおり、何度か足を踏み入れただけのムスカでは歩き回るのは時間の無駄でしかない。
念話を送ってほどなく、眼前の岩壁が音を立てて崩れ、空洞ができた。
覗き込んでみれば、螺旋状の階段が構築されている。
一段飛ばしに駆け下りるムスカが額に大粒の汗を浮かべると同時に階段は途絶え、巨大な銀色の扉が立ちはだかる。
手を当てると、全くの抵抗なく扉は開かれた。

『……誰だ、この小人は』

「!?」

ムスカが見たこともない部屋に、荘厳な威圧を放つ声が届く。
響く声は一つだけではなかった。部屋のあちこちからささやき声やうめき声がムスカに浴びせられる。聞き覚えのある声は一つもない。
だがその不協和音の全てに、ムスカが己のサーヴァントから感じているイメージが潜んでいた。
それは、王の持つ威容だった。竜骨で造られた円卓に、霞のような魔貌の徒が腰を下ろしているのだ!
唯一人、円卓の奥の盛り上がった上座に腰掛ける始祖帝が、周囲の存在へ一層強い覇気に満ちた言葉を放つ。

「……彼の者は佳き人也。現世への繋ぎ手にして、我らの同胞」

「キャスター……彼らは、まさか……」

         ........
「ここに集うはタイタスのみ」

ムスカは、タイタス一世の能力はもちろん、彼が提供したアルケア帝国の史料をもそらんじている。
タイタス一世の言葉をその知識から推すれば、この場に集う偉霊の正体にも察しがつく。
彼らこそ、本来は墓所の玄室で眠りに就いている、タイタスの座を連綿と受け継いできた皇帝たちに相違なかった。
未だ実体を得ず、霊体にすらなりきっていない"過去の残骸"とはいえ、アルケアの歴代皇帝が墓所の最奥にて一堂に会していたのだ。
タイタス一世から魔力を供給されるまでは他に直接干渉する事のできない存在とはいえ、存在するだけで夜種などとは比べ物にならない恐怖を伝播する彼らに、しかしムスカは怯まない。
初代皇帝と対等な契約を結んだ自分が臆するなど、あってはならぬと胸を張る。それを後押しするように、タイタス一世の言葉が空を裂く。

「我が目下、十六番目の席に連座せよ。我が貴種(マスター)の言葉を聞こう」

「火急の用事だ、キャスター。お言葉に甘えさせていただくよ」

ざわつく霞をすりぬけ、円卓に並ぶムスカ。本戦開始の報を、タイタス一世へと伝達する。
『何故斯様な雑種を』『始祖帝は乱心めされたか』……敵意に満ちた言葉や視線がムスカに集中する。
始祖帝はムスカに示された契約者の鍵を昏く赤い瞳で見つめ、後継者たちの問答を無視していた。
討伐令のくだりを読み終えた彼が頬杖をつくと皇帝たちのざわめきは一瞬で静まり返る。
白髪の絶対者が口を開く前兆を察した彼らの様子を見て、ムスカはタイタス一世への憧憬を強める。これぞ王の姿ではないか、と。

「今日この時より真の戦いが始まるとは、これも因果か」

「キャスター、それはどういう……」

「そなたの尽力により、地上には帝都の夢が満ちた。今宵をもってして、魔都の天上に聖都が現出するはずだった」

初耳であったが、ムスカの心に多幸感の火が灯る。
<新宿>での活動は決して無駄ではなかった、成し遂げたのだ―――だが、今もって天空の城砦は現れていない。
混乱するムスカに、タイタス一世は静かに道理を説く。

「我らタイタスは、その瞬間を待ちわびここに集った。だが、永遠の夢は邯鄲の夢に堕ちた。この魔都には、我が彼岸たる魂が在るゆえに」

「キャスターの、彼岸……?」

「即ち、我慾に非ず。即ち、善悪に非ず。即ち、滅びへと進む惰弱。即ち、人界の否定者。彼の愚者が、己が夜種を地上に広め、我が夢の器を穢している」

「他のサーヴァントが、アーガデウムの完成を阻害しているという事かな」

「彼奴の思惑は知らぬ。その行動それ自体が、正真の夢に澱を混ぜるのだ」

ムスカには実感できない事なので理解が難しいが、とにかくキャスターの宝具『廃都物語』は万全に作用していないらしい。
ならばその原因を取り除かねば、と進言するムスカを、白貌の皇帝は制した。

「枝を切るより根を育てようぞ、貴種(マスター)。より広くから吸い上げ、より鮮明に地上を夢に侵すのだ」

「しかし……今以上となると、露呈のリスクが……」

「余に、案ありき。今宵告げられた啓が、それを策へと昇華させた」

「お伺いしたい、タイタス王よ」

タイタス一世の枯れ木のような腕が上がり、方陣が描かれる。
刹那、ムスカを除くその場の十二のタイタスの影がもがき苦しみはじめた。
タイタスの名を冠する者を魂縛する始祖帝の魔力が、扇状に放たれる。
程なくして空間に亀裂が入る。ボトリ、と暗室に何かが落ちる音がした。
ムスカは―――それに、視線を飛ばしたことを後悔する。あまりに醜い、死体の寄せ集めとしか言いようのない存在がそこにいた。

『ギ……フソ……タイタ……チウ……ハハ……』

「最も生に餓えた愛し子よ。英霊に墜ちた今、我が命令を受け付けぬそなたであるが……」

「タイタス十世……全てに公平な死を与えた、古王朝の終幕……」

ムスカの呟きに反応して、"タイタス十世"の目が肉隗に浮き上がった。墓所の迷宮に封じられた"タイタス二世"と並びこの場に参列していなかった十世の放つ腐臭は間違いなく、実在している。
そう、タイタス十世は受肉していた。他に干渉できない筈の身にありながら夜種を喰らい、おぞましい異形とはいえ実体を得たのは、彼が"死"に関する逸話を無数に持つタイタスだったからだろうか?
周囲を見渡し、触腕を伸ばそうとする十世であったが、始祖帝が照射する魔力の圧を浴びただけで、空間上に固定されたかのように動きを封じられている。

「……余とそなたが共にタイタスである以上、貴種(マスター)の令呪には逆らえぬと知れ」

「令呪……!?」

「この汚らわしくも美しい愛し子を、余は地上に解き放つ。それには、そなたの令呪の助けが必要だ」

細微な指示が念話でムスカの脳裏に届く。ムスカは同意すべきか、一瞬迷った。
令呪とは、マスターがサーヴァントに対し問答無用で上位に立てるほぼ唯一の手段。
三回消費すれば、サーヴァントを野放しにするのを許諾するようなものなのだ。
だが、ムスカは脳内の警鐘を振り払った。タイタス王は自分の才を認め、その絶大な力を惜しみなく貸してくれているのだ、と。
保険を減らす事を躊躇する様子など見せれば、相手をいたずらに警戒させてしまうだけ、と決断し、左袖をまくり令呪を掲げた。

「―――我がサーヴァントたる始祖帝に、令呪を持って進言する! 『タイタス十世に黒贄礼太郎の姿を取らせ、<新宿>の街に解き放て!』」

「令呪に応じ、タイタス十世に命じる。変貌し、貴種(マスター)に付き従え。その身が一度滅びるまで」

『ア……アコアア…レ…ロッ……コワレ……ル……』

ゴキゴキと異常な音を立てながら、タイタス十世が腐肉と髄液を撒き散らしながら、遠坂凛のバーサーカーを模した姿へと変わっていく。
息を呑む皇帝たちの間から、『姉さん……』『……駄目よ』という声が聞こえた。その方向を一瞬だけ振り向いて、タイタス十世の瞳からは光が消えうせる。
模した現物とは違い、彼には正気を保つことが出来なかった。狂気を守る事もできなかった。今の彼は虚無。放出された令呪の魔力がその全身を覆い、上辺だけを整える。
王家の墓所玄室に副葬品として捧げられ、各タイタスが保有する準宝具とも言える礼装の一つ、霊樹細工琴型弓は黒い魔力を帯びた棍棒のように成り果てていく。
外見だけは黒贄礼太郎となってムスカに跪き、微動だにしないタイタス十世を見遣りながら、タイタス一世が告げる。

「この者の悪名は地上に轟いている。アルケアを想起させる要素を加え、もう一度騒ぎを起こさせれば、悪名に彩りが付いて悪夢を広げるだろう」

「だがこの偽装がバレでもすれば、今度は我々が討伐令の対象に……」

「居場所も明かされぬ布告など……タイタスの名と我が貌が知れ渡る事は、余にとって鬼門足り得ぬ。夢を見る者が、数名増えるだけの事」

「豪気な御人だよ、貴方は。万事抜かりなく遂行しよう、キャスター。惨劇の舞台にもアテがある。無体にも再度無辜の民を虐殺する悪鬼の姿が、即座にこの街全体に広がる場所のアテがね……」

タイタス一世は以前より、巷に広がる遠坂凛とその連れ合いの悪名を利用できないか、と漠然と考えていた。
そんな事をしなくても廃都の想念は<新宿>に広まり、物語は完成すると踏んでいたから、余計な労力は使わなかっただけの話だ。
だが現状、より多大な魔力収集の必要が出てきた上に討伐令という餌に他のサーヴァントが釣られる展開を考えれば、これは令呪を一画使う価値は十分にある陰謀と言えた。
魔力の収集はどう転んでも早まり、地上の戦いを激化させる期待も持てる。仮にタイタス十世が失われこの聖杯戦争の間使えなくなるとしても、採算は合う。
存在そのものがアルケア古王朝という神話の最終節である十世は、バーサーカーとして暴れる姿を見せるだけで住民にアルケアへの想念を抱かせる。
莫大な暴力を預けられたムスカは、内心では恐れを感じていた。戦いなどする必要もなく勝てる……そんな期待は早々に打ち砕かれたのだ。
だがそれ以上に、王権を揮い己の優位性を分かりやすく証明できるとなると、蛮勇じみた興奮があることも否定できない。
生中継で新宿中が注目するイベントに冷や水をぶちまけ、愚民どもに支配されているという事を思い知らせてやれると思えば、ムスカの悪辣な野心が一層奮え立つ。

「万乗の才を持つ若人たちが亡くなると思うと心が痛むが……まあ、用済みなのだから仕方あるまい。せめて最期まで壇上の女王として看取ってあげねばな……」

下卑た笑みを浮かべるムスカに、悼みの感情などまるで感じられない。
彼にとっては自分以外の全てが、利用すべきものでしかなかった。
その本音が漏れていると気付き、慌てて顔を手で覆うムスカにタイタス一世が大らかな言葉をかける。

「その増上慢こそ、庶人に望めぬ血の成せるもの……貴種足る徴。そなたは間違っていない。汝の欲するところをなせ、それが余の法とならん」

「過分な言葉、感謝するよキャスター。君と私は一心同体だ!」

自分の王の血筋を認める発言に、ムスカのプライドとサーヴァントへの信頼感が膨れ上がる。
まるで親のように優しく、目指す王の姿に最も近い偉大なるパートナー。これほど利用しがいのある者もいない、と。
事実タイタス一世にとってムスカは、我が子のごとく愛すべき存在だった。








―――――そう、タイタス一世は、この部屋にいる全員を、己を愛するように愛していた。






【高田馬場、百人町方面(百人町三丁目・高級ホテル地下・墓所)/1日目 午前0:45分】

【ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ@天空の城ラピュタ】
[状態]得意の絶頂、勝利への絶対的確信
[令呪]残り二画
[契約者の鍵]有
[装備]普段着
[道具]タイタス十世@Ruina -廃都の物語-
[所持金]とても多い
[思考・状況]
基本行動方針:世界の王となる。
0.アルケア帝国の情報を流布し、アーガデウムを完成させる。
1.本日、市ヶ谷方面で行われる生中継の音楽イベントにタイタス十世を突撃させて現場にいる者を皆殺しにし、その様子をライブで新宿に流す。
2.タイタス一世への揺るぎない信頼。だが所詮は道具に過ぎんよ!
[備考]
  • 美術品、骨董品を売りさばく運動に加え、アイドルのNPC(宮本フレデリカ@アイドルマスター シンデレラガールズ)を利用して歌と踊りによるアルケア幻想の流布を行っています。
  • タイタス十世は黒贄礼太郎の姿を模倣しています。模倣元及び万全の十世より能力・霊格は落ち、サーヴァントに換算すれば以下のステータスに相当します。
. 【クラス:バーサーカー 筋力D+ 耐久E 敏捷C 魔力D 幸運E- スキル:狂化:E+ 戦闘続行:E 変化:- 精神汚染:A- 呪わし血脈:EX】
 ※十世を直接的、間接的問わず視認すると、NPC・聖杯戦争の参加者に幸運判定が行われ、失敗するとアルケアの想念が脳裏に刻まれます。(実害は皆無だが、アルケアの夢を見るようになる)
  • 一日目の市ヶ谷方面の何処かで生中継の音楽イベントが行われます。(時間・場所の詳細は、後続の書き手様にお任せ致します)
  • 遠坂凛の主従とセリュー・ユビキタスの主従が聖杯戦争の参加者だと理解しました。




【キャスター(タイタス一世(影))@Ruina -廃都の物語-】
[状態]健康 『我が呪わし我が血脈(カース・オブ・タイタス)』を使用中(タイタス十世を召喚)
[装備]ルーンの剣
[道具]墓所に眠る宝の数々
[所持金]極めて多いが現貨への換金が難しい
[思考・状況]
基本行動方針:全ての並行世界に、タイタスという存在を刻む。
1.魔力を集め、アーガデウムを完成させる。(75%ほど収集が完了している)
2.肉体を破壊された時の為に、憑依する相手(憑巫)を用意しておく。(最有力候補はマスターであるムスカ)
3.人界の否定者(ジェナ・エンジェル)を敵視。最優先で殺害する。

[備考]
  • 新宿全域に夜種(作成した魔物)を放って人間を墓所に連れ去り、魂喰いをしています。
  • 『我が呪わし我が血脈(カース・オブ・タイタス)』で召喚したタイタス十世を新宿に派遣していますが、令呪のバックアップと自力で実体化していたタイタス十世の特殊な例外によるものであり、
 アーガデウムが完成してキャスターが真の姿を取り戻すまでは他のタイタスを同じように運用する事は難しいようです。
  • キャスター(ジェナ・エンジェル)が街に大量に作り出したチューナー(喰奴)たちの魂などが変質し、彼らが抱くアルケアへの想念も何らかの変化を起こした事で
 『廃都物語』による魔力回収の際に詳細不明の異常が発生し、魔力収集効率が落ちています。



時系列順


投下順



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00:全ての人の魂の夜想曲 結城美知夫 35:オンリー・ロンリー・グローリー
キャスター(ジェナ・エンジェル)
00:全ての人の魂の夜想曲 ムスカ 35:オンリー・ロンリー・グローリー
キャスター(タイタス一世{影}) 46:It's your pain or my pain or somebody's pain(前編)