――MI作戦戦果詳報


 某日の深海棲艦による鎮守府攻撃に端を発するMI作戦は、我軍の大勝利に終われり。
MIを占領していた敵深海棲艦の首魁・飛行城姫は、特型駆逐艦一番艦・吹雪率いる第五遊撃部隊を筆頭とした我軍の猛攻により轟沈す。
戦死者の数も提督や秘書官である長門型戦艦一番艦・長門や二番艦・陸奥の予想を裏切り、一切出さなかった事実を鑑みても、我軍は大勝を収めたと言えよう。
まことに遺憾ながら、たった一人の生死不明艦を出した事を除けば、だが。




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 その日はムカつく程にスッとした快晴であった。
水で洗い流されたように雲一つない青空に、丸い太陽が燦々と輝いている。厭な気持が纏めて吹っ飛びかねない、そんな天気だ。

 嘗て、飛行城姫とその配下の深海棲艦と、熾烈な海上戦を繰り広げたMI諸島の沖合を、その少女は水上スキーの要領で滑っていた。
こんな天気だ。海が時化る素振りは、欠片も見られない。思う存分彼女の捜索に時間を割く事が出来る。
あの日、この場所で共に戦い――神隠しにでも遭ったように忽然とその姿を消した、同じ重雷装巡洋艦……『北上』に。

「北上さん、北上さん……北上さん……!!」

 若い竹のような緑色のセーラーを着用した、茶髪の少女だった。
普通に生活していたら可愛らしい事この上ないその顔に刻まれた深い隈と、眼球に走る血管は、睡眠不足を雄弁に物語る何よりの証拠だった。
女性の睡眠不足は、肌と髪に如実に表れる。髪はキューティクルが剥がれて痛んでおり、肌は目に見えて荒れている事が男でもすぐに解る事だろう。
しかし、今の彼女はそんな事は瑣末な事。気にしていられないのだ。血走った瞳、必死の形相。今の彼女は少女と言うよりも、鬼女か、般若の類である。

「北上さん、北上さん、北上さん!!」

 同じ事、同じ人物の名前を、彼女は何度も口にし続ける。口内の唾液が全て乾いてもなお、少女、重雷装巡洋艦『大井』は北上の名を呟き続ける。
その様は最早狂気じみており、並々ならぬ執念をいやがおうにも感じさせる。一種の、偏執狂とすら言えるだろう。
それだけ、大井の中において北上と言う少女は、特段のウェートを占めていた。今の行動原理は、早く北上に会い、その無事を確かめ、抱き着きたいと言う一点に他ならない。

 MI作戦の折に、重雷装巡洋艦・北上は生死不明となった。
如月のような轟沈ではない。確実に生死不明、或いは行方不明なのだ。これは大井の妄言ではない。何故なら大井は、北上が消えたその瞬間に立ち会っていたのだ。
索敵や敵艦感知や味方の状態を逐次把握する艦娘達、そして、大井と北上の近辺にいた艦娘達からの証言も取れている。

 敵駆逐艦型深海棲艦に追跡される北上を見、急いで救援、大井はその駆逐艦を撃破し、北上を救出した。
その後、二人の“““愛”””のコンビネーションを以て、二人を取り囲む駆逐艦を尽く轟沈。
二人の力を合わせれば、駆逐艦如き恐るるに足らない。空母だって戦艦だって、静める事が出来る。そう北上と認識しあおうと思い、彼女の方を向いた、その時だった。
いないのだ。北上の姿が、煙のように消えてなくなっていたのだ。ありえない。攻撃されるにしても、敵駆逐艦の物らしき砲音は聞こえなかったと言うのに。
沈んだ訳でもない、何処かに移動した訳でもない。その姿を消した北上を見て、大井は錯乱した。この瞬間から、彼女はMI作戦で使い物にならなくなった。
そんな状態に大井がなろうとも、鎮守府の命運を賭けたこの大作戦に勝利を収められたのは、せめてもの救いと言うべきか。

 MI作戦から、既に数日が経過した。
大井は今日も、MI諸島周辺の沖合を血眼になって動き回っている。其処は、自分が北上と戦った場所。彼女と最後に会話を交わした海域。
あの作戦の日からずっと大井は、提督や長門の許可を得て、この海域を探し回っている。夢幻のようにその姿を眩ませた、北上の姿を求めて。

 遠くから、そんな彼女の様子を見つめる金剛と加賀、吹雪と言った、MI作戦で活躍した第五遊撃部隊の面々が、痛ましそうに大井の姿を見つめていた。
彼女は、あの作戦の日からずっと、眠っていなかったし、風呂にも入っていなかったし、食事も摂っていなかった。




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「ねーアレックスー」

「何よ」

 ニトリで購入した組み立て式のテーブルに置いたNECのノートパソコンに向き直る、若竹色のセーラー服の少女に対し、安いナイロンの絨毯に寝転がりながら漫画本を読む男が、やる気なくそう答えた。

「あたしのパソコンのデスクトップに入ってるこの、女の子のアイコンの奴、何?」

「俺が落としたエロゲだけど」

 見た所明らかに十代の少女であると言うのに、彼女に対してエロゲ、と口にする事に男は一切の気恥かしさも躊躇もなかった。声音に迷いが全くない。
それを聞いてその少女――北上は、赤面して怒るとか恥ずかしがるのではなく、寧ろ、呆れた様な表情を、その男に対して向けていた。

「買ったとかじゃなくて落したってのは……」

「torrentだけど」

「言わなくても良いから」

 自らの身銭を切って買ったとかならばまだしも、金すら落とさず『落とす』とは、何とも資本主義社会とゲーム制作会社に喧嘩を売っている男だろうか。
尤も、縦しんば自らの金でエロゲーを購入したとしても、買ったゲームがゲームの時点で、北上的には褒められる要素など欠片もないのだが。

「……うわ、このゲーム2GB以上もあるの……? 重くなりそうだから削除していい?」

「お前、2GB何て誤差だろ誤差。マスターのパソコン何て大した奴入ってないんだから、良いだろそれ位」

「人のパソコンをエッチなゲーム専用機にするのやめてよアレックスー」

 「てなわけでポチっとー」、と、間延びした声音でアレックスと言う男が落としたゲームを削除。
漫画を放り投げ、チッと軽く舌打ちするアレックス。怒りはしない。後でまた落とし直せばいいのだと、考えているに違いない。

「……おい、何やってるん?」

 ゲームを削除する、と言うだけでは北上は終わらなかった。アレックスは見たのだ。
彼女がパソコンのコントロールパネルを開き、何かを設定し直したのを。

「パソコンを開くパスワード設定してる」

「ちょ、何やってんのマスター!!」

 こんな手に出るとは予測しなかったらしく、慌ててアレックスは立ち上がり、北上の方に駆けよった。
が、時既に遅し。既に彼女は、自分だけにしか解らないパスワードを設定し終えたようである。

「この<新宿>での唯一の俺の暇つぶし手段に何してんだよ、なぁ~!! エロゲと動画サイト巡りしかやる事ないのに!!」

「もっと建設的な趣味探した方が良いと思う」

 的確に急所を抉る様な正論であるが、アレックスは全く動じない。

「なぁ、パスワード何て設定したんだ、教えてくれ頼む!!」

 北上の肩を揺すりながら、アレックスは問い掛ける。赤の他人に銀行の口座番号を教えてくれと乞うのと同じ位、馬鹿げた質問だと言わざるを得ないだろう。
……だが彼女は、アレックスから顔を背けながら、ボソっと口にする。目線の先には、窓越しに広がる<新宿>の住宅街の風景があった。

「……『大井っち』」

「……あん?」

 何かを呟いた北上を見て、アレックスは疑問気な表情を浮かべながら、北上から手を離す。彼女はアレックスの姿などまるで見えていないように、黄昏ていた。

「パソコンでタイピングする様な感じで、『OOITTI』って設定したのよ」

「それ、人の名前か何かか?」

 事情を知らないアレックスにも、その程度の事は理解出来るようである。

「あたしの大事な友達の名前」

 パタンとノートパソコンを閉じながら、北上が語る。瞳は遠くを見ていた。

「元の世界にね、おいて来ちゃったんだ。はは、今頃寂しがってると思うよ、大井っちも」

 言って北上は、パソコンの傍に置いていた群青色の鍵を弄ぶ。
ピーン、と言う良い音を立てさせながら、北上がその鍵を弾き、器用にキャッチングする。
彼女ら艦娘達の主戦場である大海原よりも見事な青の鍵。誰が名付けたかは知らないが、これは契約者の鍵と言うらしい。
この鍵の正体が理解していれば、今頃<新宿>に何て来る筈はなかったのに。

 MI作戦の際、大井と絶妙なコンビネーションで、迫り来る駆逐艦型深海棲艦を打ち倒していた時の事。
自分達の周りを取り囲んでいた駆逐艦を全て倒した時、一匹だけ、特にしぶとかったそれが、水底に沈み行く際に、ある物を吐きだしたのだ。
それこそが、今北上が握っている、契約者の鍵。もしやこれが、駆逐艦が異様な強さを発揮した理由かと思い、海に沈んで行くそれを慌てて掬い取った、その瞬間――。
気付けば北上は<新宿>にいた、こう言う事である。

 そして、その契約者の鍵に導かれてやって来た北上のサーヴァントこそが、彼、『モデルマン』のクラスで顕現した、アレックスである。
大井のような茶髪、巻いた白い鉢巻。青を基調とした服装。何でもこの男は、一応勇者であるらしい。眉唾物である。何せ北上のパソコンにエロゲーを落とす位だ。
勇者と認める事自体が、相当の勇気を必要とする行為であろう。事実北上は、この男を勇者とは認めていなかった。

「こうやってさー、余裕ぶって、間延びした感じの喋り方をしてるけどね……本当は、とっても怖いんだ」

 契約者の鍵に、北上の顔が映る。光の反射と鍵の形状の影響で、北上の顔は小さくにしか見えないが、その状態でも。
不安と恐怖の翳を色濃く映しているのを、十分に見て取れる事が出来た。

「鎮守府の皆や、大井っちに会えないで死んじゃうのかなって思うと……叫びたくなる。怖い、いやだ、逃げ出したいって」

 戦争は、人の心を映す鏡である。本当に危険な状態でこそ、人はその本性を露にする。そう言ったのは、誰だったか。
人は死を前にして初めて自分の本当の性格を知る、北上に限らず、一度でも死線を掻い潜った事のある艦娘はその事を骨身にしみて認識している。
死を前にした時、寧ろ奮い立つ者もいる。恐怖で竦み上がる者もいる。黙ってそれを受け入れる者もいる。――艦娘にいるとは思いたくないが――全てを放棄し逃げ出す者も。
北上は、死ぬのが怖い少女だ。あの時駆逐艦の深海棲艦に負われていた時も、大井が助けに来るまでは本気で恐怖を抱いていた。
きっと、それこそが自分の本質なのだろう。余裕ぶった口調で、飄々とした人物を演じてはいるが、死ぬのは怖い。北上は自分で自分の事を、そう認識していた。

 聖杯戦争。いつも自分達艦娘が、一切気の抜けない死闘を演じている海の上でのそれとは違う戦争である事は、北上にも解る。
だがこの世界には、同じ死闘を共有した吹雪も金剛も加賀も瑞鶴も、大井もいない。北上は、完全に一人だ。
北上は思うのだ。この世界でもしも死んだら、鎮守府の皆は自分が死んだ事を一切認識しないのでは。そして、自分と同じ重雷装巡洋艦の片割れであるあの少女は。
いなくなった自分の影を求めて、永遠にあの青い海の上を彷徨うのではないか。怖い、怖い、怖い!!
死ぬのも怖い、それ以上に、誰にも知られず果てるのが、怖いのだ!! 「あはははは」と、誤魔化すような乾いた笑いを上げる北上。
しかし、一瞬、氷でも当てられたようにその身体が震えたのを、果たしてアレックスは見る事が出来たか。

「なあ、マスター」

 話の途中で胡坐をかき始めていたアレックスが、そう言った。

「その大井っちっての、女?」

「うん」

「美人?」

「まあ、可愛い方」

「ヘレンとかデイジーとかキャロルよりも?」

「誰それ」

 まったく知らない女性の名前を羅列されて、きょとんとする北上。
顎に手をあて考え込むアレックスだったが、三秒程経過してから、「よし」、と頷いた。

「俺にその大井っちっての会わせてくれよ、口説くから」

「大井っちを~!? そりゃあなた無理無理無理のカタツムリって奴だよ。多分聖杯手に入れるより難しいと思うよ」

 アレックスに口説かれる大井の姿を想像する北上。流暢なトークを行うアレックス、頬を赤らめる重雷装巡洋艦・大井。……ないない、と否定する北上であった。

「それに、大井っちに会いに行くにしても、どうやって? <新宿>って、私のいた所とは世界が違うらしいじゃん?」

「さあ? 俺もそれは解らないけど、確実な方法は、俺もマスターも一つだけ知ってるよな」

「……聖杯?」

 北上が、恐る恐る、と言った風にその単語を口にする。アレックスは首肯した。

「のんべんだらりとエロゲプレイしてニート生活……、を、満喫したかったが、この世界じゃどうも、そうは問屋が、見たいだしな。面倒くさいが、サーヴァントとして俺も振る舞わなきゃならないらしい」

 言ってアレックスは立ち上がり、左腰に掛けている鞘から、剣を引き抜いた、
丸い物を幾千枚も張り繋いで剣身を加工した長剣。北上はその張り合わせたものが、凄い大きな鱗だと気付いた。

「最初に言っただろ? 俺はこれでも勇者なんでね。らしく振る舞えって言われたら、俺も振る舞うさ」

 剣先を北上の眉間に合わせ、アレックスは口を開く。

「マスター、アンタの引いたサーヴァントは“最強”何だぜ? 勇者を信じろ、“もしも”を叶えてやるから」

「……はは」

 笑みを浮かべる北上。それは、元居た世界で大井と談笑していた時に浮かべていた表情。
この<新宿>にやって来てから、久しく浮かべる事のなかった感情の発露。北上は漸く、自然体になれた、そんな気がする。

「それじゃ、信じてみちゃおっかな。エッチなゲーム消されて悔しがってた、おませな勇者さんをさ」

 そうだ、自分は元の世界に帰る。青い海が見渡せる、あの広い広い鎮守府に。
それでもって、取り戻す。あの世界での、楽しくて、しかし命の危険が確かに存在する、生きていると言う事を何よりも実感出来る鎮守府での日常を。
そして、皆に再び会って見せる。第五遊撃部隊の皆に、駆逐艦のウザったらしい子供達に、大人ぶった重巡戦艦達に、偉ぶった長門や陸奥に。
――自分の大事な大事な友達である大井に。彼女に会ったら、ワンワン泣きながら抱き着いてしまうかも知れない。そうなる日を……今の北上は望んでいた。
そしてその後で、もののためしにアレックスに口説かせてみるんだ。それで、口説きに失敗し痛烈な毒舌を貰い肩を落とすアレックスを見て、大笑いする。

 勝ちに行くのだ。海の上ではない、陸の上で繰り広げられる、聖杯戦争を。
何としてでも、生きて帰るのだ。青と白とレンガの赤が眩しい、あの鎮守府に。

「……ありがとね」

 静かにそう呟いた北上の言葉を、アレックスは聞き逃さなかった。

「こういう時はなぁマスター、俺達の世界ではこう言うんだぜ」

 すぅっ、と息を吸い込んでから、アレックスは、言葉を紡いだ。

「めでてぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww、ってさ」

「うん、めでたいね。あいや、めでてぇ、だっけね」

 流石に今は、アレックスみたいに、馬鹿みたいな底抜けの明るいトーンでは言えない。キャラじゃないし。
だけどいつかは、聖杯を取り終えたら、彼みたいな笑い方が出来るのだろうか。そうありたいものだった。
換気の為に空けた窓から、カーテンをふわりと持ち上げて、一陣の風が入り込んで来た。海のない<新宿>の風は、生ぬるく、都会のコンクリートの匂いで満ちていた。






【クラス】

モデルマン

【真名】

アレックス@RPGツクール2000デフォルトキャラクター、或いは、VIPRPG

【ステータス】

筋力C 耐久C(EX) 敏捷B 魔力B 幸運A 宝具EX

【属性】

中立・中庸

【クラススキル】

万人の雛形:EX
ありとあらゆる人物へと『なりうる』可能性を秘めたスキル。
1つの村の冴えない村民として終わる可能性もあれば、数多の世界を股にかけ極悪非道の魔王を討ち滅ぼす最強の勇者となる可能性もある。
一方で、誰にも同情されず惨めに死んでゆく小悪党になる可能性もあれば、世界中の人間に認知され、ありとあらゆる人物から危険視される大悪党にも成り得る。
果ては、人間以外の存在。地獄に名を轟かせる大悪魔にもなる事もあれば、勇者の敵そのものである大魔王にだってなる可能性も、決してゼロではない。
平時のモデルマンは非常に俗物的な人物であるが、彼が如何なる人物になるのかは、外的要因及び、彼を取り巻く状況によって決定される。

【保有スキル】

魔術:B
モデルマンは魔術にも造詣が深く、主に神聖、或いは光属性とも呼ばれる魔術を行使出来る。
モデルマン、もといアレックスと言う人物は勇者としての資質を強く設定されており、光の術の他に、回復や戦闘不能者の復活の術にも造詣が深い。
後者は世界観によっては死者の蘇生すらも可能とする術であるが、聖杯戦争の舞台では当然のように死者蘇生は認められない。

仕切り直し:E+++
モデルマンは『エスケープ』と呼ばれる魔術を習得しており、詠唱に成功すれば、状況が如何に不利でも、相手が如何なる追撃のスキルを持っていようとも、
その状況から確実に逃げ果せる。ある種の空間転移に等しい。但し、固有結界内、または魔術そのものが使用不可能な空間である場合には、このスキルは発動しない。

対魔力:C(EX)
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
ある宝具を発動させた場合には、カッコ内の値に修正される。

【宝具】

『“もしもサーヴァントだったら”』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:自身
後述するもしもの力を限定的に、自分にだけ発動する宝具。
この宝具を開帳する事で、モデルマンは、聖杯戦争における基本の七騎のクラスへと一時的に変身する事が出来、
それらのクラススキルを獲得する他、クラスに準じたステータス修正を受ける事が出来る。
外見こそ平時のモデルマンと変わりはないが、性質だけを完全に異なるものへとさせる、より高次元の変異現象。
発動させる事で以下のクラスに変化、そのクラス特性を獲得する

セイバー…対魔力の値がAに修正され、騎乗:Bを獲得する。
ランサー…対魔力の値がBに修正され、敏捷がワンランクアップする。
アーチャー…単独行動:Aを獲得する。また、平時の魔力消費量が一番低くなる。
ライダー…対魔力の値がBに修正され、騎乗:Aを獲得する。
アサシン…気配遮断Bを獲得する。
キャスター…道具作成:C、陣地作成:Cを獲得し、魔術スキルに補正が掛かる。
バーサーカー…幸運を除いた全ステータスがワンランクアップするが、狂化:Cを獲得する

アーチャーを除く各クラスに変身している間は、平時の魔力消費量は、モデルマン時のアレックスに比べて割増になっている。この時割増される魔力量は、全クラス同じである。
また、如何なる手段を用いても、『モデルマン以外のエクストラクラスへの変身は出来ない』。

『“もしも勇者が最強だったら”』
ランク:EX 種別:最強宝具 レンジ:- 最大補足:自身
モデルマンのみならず、彼がいた世界に於ける象徴とも言える宝具。
その詳細は全てのステータスをA+++ランクにし、どんなサーヴァントでも滅ぼせる最強の一撃が放てる……と言うものではなく。
『触れた物を絶対に斜め方向に吹っ飛ばせる』と言う宝具。この宝具は発動している間は、モデルマンに触れようとした存在を斜め方向に吹き飛ばせるのである。
吹っ飛ばせるものは生命体や物質のみならず、魔的なものや霊的なもの、概念的なものにまで及び、発動最中は銃弾や魔術、精神干渉や呪詛、
空気の中に含まれる毒素ですら吹っ飛ばす事が出来、一切モデルマンに干渉が出来なくなる。
ランクを問わず全ての現象を吹き飛ばす事が可能で、因果律に作用する必中や確実な必殺宝具も、モデルマンに触れた瞬間あらぬ方向に吹っ飛ばされ無効化されてしまう。
五つの魔法や如何なる次元の干渉をも吹き飛ばし切る、『全て遠き理想郷』とは似て非なる方法の、最強の守り。耐久ランクと対魔力スキルのEXとは、この宝具を発動している時の値である

 相手を吹っ飛ばすとは言っても、この宝具はそれ以上の事は出来ない。吹っ飛ばした際にはダメージは全くなく、吹っ飛んだ先に壁があり、其処に激突したとしても、
そのダメージはたかが知れている。また攻撃を相手の方に反射すると言う性質の宝具でもない為、この宝具発動時に飛び道具を放ったとしても、
放った本人に発射した飛び道具が跳ね返る事はない。そして何よりも、この宝具を発動、維持するには莫大な魔力が必要になり、令呪のバックアップを用いたとしても、精々が数十秒程度しか最強状態はキープ出来ない。

『IF(もしもの力)』
ランク:- 種別:対人~対界宝具 レンジ:-~∞ 最大補足:自身~∞
嘗てモデルマンが活動していた世界群で、何の法則もなければ秩序もなく発動していた高次の力。
その内容は、もしも何かがこうだったら、と言った風に、その世界に住まう人物の立場や運命、果てはその世界の物理法則や世界の根幹すらも『改竄』してしまう力。
モデルマンの存在や意思を遥かに超えた超高次元の力の為に、モデルマン自身はこの宝具の力を限定的な範囲でしか引き出す事は出来ない。
彼に許された発動範囲は、『もしも聖杯戦争の参加者だったら』、宝具・『もしもサーヴァントだったら』と『もしも勇者が最強だったら』と言う三つだけであり、
それ以外の『もしも』は無条件で発動不可。聖杯戦争において許される『もしもの力』とは、聖杯以外には許されない。

【weapon】

ドラゴンソード:
ドラゴンの鱗を加工して作られた片手剣。ドラゴンとは言うが、モデルマンのいた世界では強い種族でこそあれ普遍的な魔物の一種であり、幻想種とは全く異なる。
メタ的な話をするのであれば、ドラゴンソードとはRPGツクール2000でゲームを新しく制作する際、デフォルトのデータベースに記録されている中では最強の片手剣。
宝具、もしもサーヴァントだったらを発動し、ランサーになった場合には、同じくドラゴンの鱗を加工して作った槍である、ドラゴンスピアに変化する。

【人物背景】

能力のバランスがよく、強力な装備を扱うことが出来、回復魔法や神聖攻撃魔法を操るオールマイティーな勇者……と言う設定の、キャラクター。
元ネタはRPGツクールのデータベース上に存在するデフォルトキャラクターの一人。職業はそのまま勇者。
アスキー社が意図したキャラクターとは裏腹に、カスゲではニートだったりダメ人間だったりで勇者らしい片鱗を全く見せないキャラクター。
しかしオールマイティーと言う言葉には嘘偽りはなく、素の能力値自体は非常に高い。悪役や外道を演じる事も出来そんな意味でもオールマイティー。
むしろ主人公や味方キャラとしての登場と同じくらい敵役(特にラスボスや大ボスの役)としての活躍が多い。勇者は味方に回っても敵にまわっても美味しいのである。
リナックスとか言う妹がいるらしい。

【サーヴァントとしての願い】

マスターの北上をさしあたって元の世界に戻す




【マスター】

北上@艦隊これくしょん(“““アニメ版”””)

【マスターとしての願い】

元の世界に戻り、鎮守府での日常を取り戻す

【weapon】

14cm単装砲:
軽巡や重巡の基本装備と言うべき主砲。当然、人間相手には火力オーバーと言う他ない代物。
MI作戦の最中からの参戦であるので、持って来る事が出来た。

61cm四連装(酸素)魚雷:
重雷装巡洋艦の象徴とも言える魚雷。
北上の艦の特徴も相まって、海上では無二の威力を発揮出来るのだが、生憎<新宿>には海がない為基本的に宝の持ち腐れ。これには北上も相当落ち込んでいる。

【能力・技能】

水上での地形適応スキルと、水上戦闘の技量を持っていたが、<新宿>は海がない為それらを発揮出来る機会は絶無。
艦娘としての勘や運動神経は高い上、換装も持ってきている為、戦闘能力自体は高い。

【人物背景】

大井の相棒。彼女はどう思っているかは知らないが、北上にとっては大事な友人。
MI作戦最中からの参戦であり、あの作戦がどうなったのか、大井は無事なのかを確かめたい。

【方針】

聖杯狙い。ただ、弱い者いじめとかはしたくないかなー、とか思ったり。



時系列順


投下順



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北上 全ての人の魂の夜想曲
モデルマン(アレックス)


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最終更新:2016年05月30日 01:15