ぞっとするステュクス、死のような憎しみの流れ

   黒く深い悲哀の河、いたましいアケローン

   恨めしい流れのほとりに聞こえる高声の悲鳴からその名を得たコーキュートス

   ほとばしる火の滝が怒りに燃えるプレゲトーン

   この水を飲むものは前世の様も存在も一瞬にして忘れ

   喜びも悲しみも、楽しみも苦しみもすべて忘却の彼方へ消しさってゆく


                                   ――ロングフェロー、オリオーンの掩蔽






◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 山吹町のある一軒家に住んでいる、大手銀行の重役を務める男性、高橋君彦の休日は、愛犬のコメットの散歩から始まる。
コメット、つまり、英語で彗星を表す名前を与えられたこのシェパード犬は、名の通り彗星のような速度で疾駆する事が名前の由来であった。
ボールを投げればボールが落ちるよりも速く落下地点まで到達するし、フリスビーを投げればそれが落ちるよりも速く着地点へ移動、飛び上がって咥える程だ。
それに加えて、その気性の勇猛な事。主の高橋とその家族には忠実である一方で、気心の知れない人間には敵愾心を忘れない。番犬の鑑のようなシェパードだった。
夜中の遅くにたまに吠えている場面に出くわした事もあるが、きっと知らず知らずの内に、家主が眠っているのをいいことに盗みを働く空き巣の防止にも、
一役買っているに違いない……と言うのは、買いかぶり過ぎかもしれない。どちらにしても高橋家の立派な家族の一員である事には、代わりはなかった。

 そのコメットの様子が、此処最近芳しくない。何と言うべきか、今までの気性が嘘のように萎え、犬小屋に引きこもり大人しくしているのだ。
獣医の所に妻が連れて行った所、別段どこも異常はない。餌が気に入らないのか、とも思ったがそうでもないらしい。
まさか歳の筈はあるまい。コメットはまだ四歳。まだまだ遊びたい盛りの若い犬であった。

 コメットの様子はどうも、何かに怯えている、と言った方が妥当なのかも知れない。 
まるで犬の目にだけ映る、幽霊か、それに類する存在が近くを取り巻いているのではないか、と言うみたいな……。それが、自信のなさに繋がっているのか。
どちらにしても、コメットがこのような様子を見せるようになったのは、本当にここ数日の事だ。
些細な事でいつもの勇壮さを取り戻すかも知れない。そう願い、高橋は早朝の、昼に比べてそれほど暑くない時間帯に外へと出、コメットを散歩に連れて行った。
こうすればコメットも気が晴れ、行く行くは以前のような溌剌とした性分を取り戻すかもしれない。そう考えたのである。

 最初の方は散歩に対して難色を示していたコメットであったが、やがて、渋々、と言った様子で主に従い、散歩へと向かった。
今の季節は日が昇るのが早い。十二月の真っただ中の時は、六時も半を回っていると言うのに、まだ仄暗かった程だ。
それに比べたら、今の季節の早朝の、何と明るい事か。高橋にとって、このような早朝の方が散歩に向いている。気温の暑さを除けば、であるが

 いつもの散歩ルートとは別に、今度は別のルートを通ってみようと思い立った高橋。
ルートを回り終え、家へ戻るルートを辿ろうとするが、道の途中で違う道へと迂回を始めた。
その道を十数歩歩いた、その時だった。コメットが、『おすわり』の体勢から一歩もその場から動かなくなった。
リードに軽く力を伝えさせるコメットであったが、その場から一歩も動かない、動かせない。狛犬の石像にでもなったかのようだった。

「どうした? 暑くてバテちゃったのか?」

 言ってコメットの方に近付いて行く高橋。すると、コメットの表情に気付いた。
何年も付き合った飼い主ならば、犬の表情と言うものが解る。今のコメットはあからさまに何かに怯えていた。
くぅん、と、悲しげな泣き声を上げて飼い主の顔を見上げるコメット。犬の言葉は解らないが、今の高橋は、コメットが何を言わんとしているのか、
何となくだが理解していた。勘弁してくれ。恐らくコメットは、そう言っているに相違ない。

「何だぁ、何に怯えてるんだぁコメットぉ。しょうがない奴だなぁ……そらっ」

 言って高橋は、コメットを抱きかかえ、そのルートを進もうとした。
犬の体毛と体温が衣服越しに伝わってくる。全く暑苦しい。犬好きを自負する高橋だったが、炎天下スレスレのこの天気で、犬を長い時間抱きかかえる気にはなれない。
身体中から汗が噴き出て来る。早くこの場所を通り過ぎ、適当な場所でコメットを下ろして散歩をしよう。そう思った――その時だった。

 体中から流れる汗が、下に落ちるのではなく、上に上って行く様な……重力が反転したような感覚を覚える高橋。
身体から噴き出る汗が、妙に冷たい。何だ、この、体中に叩き付け、浴びせかけてくるような、猛烈な鬼気は。
宛らそれは、目の前に餓えた獅子が自分を睨みつけて来るような感覚。今にも殺されると言う事が解りきっている、そんな感覚。

 コメットの体温が、心なしか下がり、氷のようになっているようだと高橋は思った。
ああ、犬も恐怖が度を過ぎれば、冷や汗をかくのだろうか。そんな事を心の何処かで考える高橋。
この先には、行ってはいけないと、理性よりも根源的な本能が告げている。人間として積み重ねて来た知恵や理性ではない。
動物的な本能が語っている。この先に行けば、命はない。およそ確証も何もない直感だが、何故だろう。それが今は、とてつもなく信頼の出来るものになっていた。

 コメットをアスファルトの上に下ろし、高橋は元来た道を戻り、そのまま家へと素直に帰る事とした。
通勤する時も、何があってもこの道だけは通るまい。そう心に決めた高橋なのであった。

 ――この時、先程自分が通ろうとした通り周辺に、野良猫は愚か、小鳥の一匹、虫の一匹いなかった事に、高橋は気付いてはいないのだった。




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 この態度、覚えがある。彼はそう思った。
直接そう言った態度を目にした事は、彼には無い。しかし確かに、彼には覚えがあった。
目の前の少女が遠い目で虚空を見つめ、何かが来臨するのを待ち望むその姿。確かに彼は、覚えがあるのだ。
それが何だったかと考える事、幾十分。漸く、その答えに辿り着いた。ああ、この姿は正しく……自分ではないか。
数十年も主を求めて彷徨い、そして……、死んでしまった主を同じ場所で何年も、会いに来てくれないかと主が死んだ場所で待ち続けていた自分と。この少女は、まるで同じではないか。

 少女、『睦月』と言う名前のこの少女は、契約者の鍵と呼ばれる品で自分を召喚、軽い自己紹介を交わしてからずっとこの調子であった。
海外赴任した両親を持ち、一人で済むには些か広すぎる一軒家に住む少女、と言う役割を与えられた彼女。
食事を作ってそれを食べる時と、風呂、そして眠る時以外は、ソファに座り、ただただぼーっとしているだけ。
テレビも見ない、パソコンも見ない。外へも出ない。日がな一日、睦月はそんな態度であった。

 睦月の態度が、大切な人間との死別から来る、半ば現実逃避であると言う事は、彼は気付いている。
はっぱをかけて、喝を入れる事は容易い。しかし、彼は知っている。大切な人との離別は、何よりも苦しく悲しいと言う事を、痛いほど。痛いほど。
昔も彼は、主が死んだという事実を認めきれず、主が死んだ場所でいつまでも動かなかった時期があった。
そんな時があったからこそ、彼は睦月に強く出れない。だが、このままではいけないと言う事も、理解している。
自分に訪れていた状況とは違い、睦月は今聖杯戦争と言う、戦わねばならない状況に身を置かされている。いつまでもこのままでは、自分も彼女も、無意味に死ぬ。
いつまでも、相手の気持ちを推し量ってばかりで、無言を貫いていては、何もならない。自分が、『きっかけ』になる番だ。主の亡霊を待ち続けていた自分に光を差してくれた、あのマダムのように。

「マスター」

 重圧な声が室内に響く。ビクッ、と露骨に睦月が反応。首筋に氷でも当てられたようにソファから飛び上がった。
彼女は彼の姿と、そしてその、心胆を押し潰しかねない程の威圧感を孕んだ声に、未だ慣れていないのだ。

「オ前ニコンナ事ヲ言ウノハ心苦シイガ……心ヲ鬼ニシテ言オウ。現実ヲ見ロ」

「げ、現実……?」

 疑問調子な声色でそんな事を言う睦月。
しかし、彼には解る。睦月が心の奥底では、彼が言う所の現実と言う物を理解していると言う事を。

「……ドンナニ待チ惚ケタ所デ、死人ハ蘇ラナイ」

 睦月の表情が、動いた。驚愕と、悲しみと、憂いを湛えたまま凍り付く。
シンプルで、飾らないが故に、彼の言葉は睦月の肺腑と痛い所を抉り抜くのだ。実際相当堪えているのは、目に見えて明らかだった。

「私が、何を、待ってるって……」

 たどたどしい、幼児の喃語めいた発音で睦月が言葉を続ける。
動揺している事が、子供にも解るであろう。それでもまだ隠し通したいと言うのは、余程、直視したくない現実であるのだろう。
その気持ちはとてもよく、彼には理解が出来る。

「……俺ハ知ッテイル。零レタ覆水ガ盆ニ戻ル事モアル事ヲ。冥府ノ国ヘト向カッタ者ガ再ビ現世ニ君臨スル奇跡ガアル事モ。
ダガ……ソレラヲ成シタ者ハ皆、自分カラ動ク事カラ始メタノダ。マスター。今一度言ウ。死人ハ、オ前ガ動カナイ限リ蘇ラナイ。絶対ニダ」

「そ、んな……し、死んでなんか……如月ちゃんは死んでなんか……」

 否定のつもりで言ったのだろうが、それが、肯定に繋がっている事に、果たして睦月は気付いているのか。
気付いている、らしかった。否定によって自己を保とうとする彼女であったが、現実と言う壁は彼女の前に無慈悲に立ちはだかる。
それを認識し出した彼女は、さめざめと泣き始めた。リビングに、睦月のすすり泣きの声が響き始める。それをただ、感情の読み取れぬ瞳で彼は見ていた。

「如月ちゃん……如月ちゃん……!!」

 睦月の脳裏をよぎるのは、自分の姉妹艦であり、無二の友人であった如月の姿。W島攻略の際に一緒に大海原へと向かい、活躍したであろう友人。
攻略自体は、大成功に終わった。戦略的には、此方側の完全な勝利であると言えるだろう。そう、如月が鎮守府の何処にもいない、と言う事実を除けば。

 ……解ってた。睦月も本当は、解っていた。吹雪や利根、赤城達の態度から、ひょっとしたらとは思っていたのだ。
如月はあの戦いで一人だけ轟沈したのではと、睦月も解っていたのだ。だから彼女は、今までずっと、部屋の中で如月を待っていたのではない。
海の方を見て彼女を待っていたのだ。それは、心の奥底では、如月はもうこの世にいないと言う事を認識している事の、何よりの証左ではないか。
しかし理性は、如月の死を否定していた。いつかきっと、一人遅れて、彼女は鎮守府に戻ってくる。あの笑顔で睦月の所へ向って行き、「ただいま」と言ってくれる。
そんな瞬間を、睦月は夢見ているのだ。それが、ありえない絵空事である事だと、解っていても。

「マスター……、オ前ハ、ソノ如月ト言ウ人物ヲ蘇ラセタクナイノカ?」

「勝手な事言わないで……!!」

 睦月が、鋭くギラリとした光を宿した瞳で、彼を睨みつけた。
眼球が裂けんばかりの敵意が籠っている。それを受けても彼は動じない。堂々たる態度で睦月の事を見据えていた。

「如月ちゃんは、人を殺して叶える奇跡なんて望むくらいなら、望むくらいなら……うぅ……っ!!」

 望むくらいなら、死んだ方がマシ、と、言い掛けたのかも知れない。言葉の途中で、睦月は再び泣き始めた。
聖杯戦争が如何なる戦争か、と言う現実は認識しているらしい。其処の所を確認出来て、彼は少し安心した。
睦月の言う通り、聖杯とは、非常に綺麗な言葉で飾っているが、結局は、参加者の血肉と死を以て成就される奇跡に他ならない。
この覆しようのない事実を認識していると言う意味では、まだまだ睦月は、マシな部類であった。

「優シイ友ダッタノダナ、ソノ如月ト言ウ者ハ……」

 言葉を切り、数秒の沈黙の後、彼は言った。

「俺ニモナ、大事ナ主ガイタ。マスターノ言ウ如月ト同ジデ、既ニ死ンデシマッタ人物ダガナ」

 「えっ」、と。睦月の方から意外そうな声が

「十何年モ一緒ニ過ゴシテ来タ、大事ナ主ダッタ。優シ過ギタ男ダッタサ」

 彼の主は、自由の世界の為の奴隷だった。
ある日突然に日常を壊され、母を鬼に喰らわれ、住んでいた東京を核攻撃され、友の背きにあい、反目しあい、そして殺し合った、悲しい男だった。
如何なる苦境にも屈さず、どんな敵にも負けなかった英雄だった。人に逢うては人を斬り、悪魔に逢うては悪魔を斬る、そんな男だった。
運命は彼に対して苛烈だった。常人であれば凡そ膝を折り得るありとあらゆる艱難辛苦を、運命は彼に与えたもうた。
だが彼は諦めなかった。人の為の世界、誰もが笑いあえる平和な世界を築こうと、彼の心は折れなかった。
彼は、そんな主を支えようと、心に誓った。常に彼は主の傍に立ち、彼と共に喜びを分かち合う無二の友人でもあり、そして同じ戦いを味わい血を流す戦友でもあった。

 主は確かに努力の人だった。誰もが尊敬する英雄だった。事実、人の平和を勝ち取ったかのように見えた。
だが、運命は主の働きを良しとしなかった。彼の主であるその英雄は、殺された。神の僕たる大天使達の思惑で、無数の瓦礫に呑まれ命を絶たれた。
大日如来の化身の一つを斬り、神の炎を意味する名を授かった大天使を屠った男の死を、彼は信じられなかった。
だから彼は、何十年も、主が呑まれた瓦礫の山の近くで、何時までも蹲っていた。いつか彼が何食わぬ顔で彼の元に戻り、そして再び……大破壊前の東京の公園でしてくれたような、ボール遊びをしてくれる日を夢見て。

「オ前ニ会イタイ人物ガイルヨウニ、俺ニモ……モウ一度会イタイ人物ガイル。俺ハ、コノ身ニ代エテモ、彼ヲ呼ビ戻シタイノダ」

 彼の主は、目的の為ならば修羅に身を堕とす事をも辞さない人物だった。
人を斬り、悪魔を斬り、天使を斬り、龍を斬り、獣を斬り、機械を斬り、神を斬り、魔王を斬り、そして、友を屠る男。
主の修羅の一端を最も近くで見て来た彼もまた、目的の為ならば、血肉を喰らう魔獣となる事だって辞さない存在。
聖杯……『神』の薫陶を受けた聖遺物だったが。嘗て神の僕であった大天使の策略で殺された主を、よりにもよって聖遺物で蘇らせる。
これ以上の皮肉と冒涜があろうか。神に対してそのアイロニーを全力で叩き付け、そして、主をこの世に蘇生させる。それこそが、彼の真の目的。睦月に従う理由。
仮に聖杯が紛い物であったとしても、問題ない。叩き潰すだけだ。嘗て偽りの救世主を仮の主と認め、唯一神を粉砕して見せた時のように。

「マスター、今一度問ウゾ。本当ニ、聖杯ハ欲シクナイノカ? 血塗ラレタ奇跡デ蘇ラセラレタ如月ト言ウ者ハ、確カニ憤ルダロウ。
ダガ、死ンデイテハ、怒ラレル事モ、軽蔑サレル事モナイノダゾ。……ヨク考エテ欲シイ、マスター」

「そんなの……会いたいに決まってる!!」

 一際強い大きさ、そして、その大きさに見合った意思を内包した声で、睦月が叫んだ。

「でも、どうしたら良いのか解らないよ……私、私……」

「……人ハ、苦悩シ、後悔スルイキモノダッタナ」

 しみじみと、彼は言葉を漏らす。

「思想ノ違イカラ、友ヲ手ニカケタ我ガ主モソウダッタ。友ヲ斬リ殺シタ後、彼ハ涙ヲ堪エナガラ次ノ戦場ヘト赴イテイッタ。
……涙ハ……俺ハ、流ス事ハ出来ナイ。ダガソンナ俺ニモ解ル。落涙ハ、人ノ美点ダ。誰カヲ案ジテ流ス涙ハ美シイト俺ハ思ッテイル。ダカラ……哭ケ。マスター。今ハタダ、子供ノヨウニ」

「け、『ケルベロス』さん……」

 睦月は彼の方を見て、感極まったような声を上げた。
彼女の目線の先には、尻尾を含めたら全長数m、体高二m程もあろうかと言う、鋼色の毛並みを持った逞しい巨大な獅子が佇んでいた。
彼こそが、睦月の手にしていた契約者の鍵に導かれ、『ビースト』のクラスで<新宿>に馳せ参じたサーヴァント。『ケルベロス』だった。

「……『パスカル』ダ」

「……えっ?」

「ケルベロス。ソノ名前ハ正シイ。ダガ、俺ノ主……フツオトソノ家族ハ、俺ニ『パスカル』ト言ウ名ヲ与エテクレタ。……ソノ名前デ呼ベ、マスター」

 その名は、悪魔の遺伝子を刻まれ、魔獣・ケルベロスとなった今でも忘れる事のない重要な名前。
ザ・ヒーローことフツオと、その家族が名付けてくれた、大切な名前。そして、今では誰も呼ぶ事のなくなったどうでも良い名前。
マダムや、唯一神を葬った救世主・アレフにすら教えなかった名前を、何故睦月に教えたのか。ケルベロス……いや、パスカルにとっても、それは謎だった。

「パス……カル、……う、うぅ……うぇえぇえぇええぇええぇぇええん……」

 フローリングの上にへたり込み、睦月が幼子のように泣きじゃくり始めた。その様子をただただ、ジッと見つめるパスカル。
睦月が如月を思い心の奥底から泣くのも、パスカルがフツオを求めて聖杯へと向かって行くのも。結局は、『愛の病』の成せる業だと。睦月は当然の事、彼女よりも遥かに長く生きているパスカルですら、知る由もない事なのだった。






【クラス】

ビースト

【真名】

ケルベロス、或いは、パスカル@真・女神転生Ⅰ~Ⅱ

【ステータス】

筋力A+ 耐久A 敏捷A 魔力D 幸運D 宝具EX

【属性】

中立・中庸

【クラススキル】

魔獣:A+
ビーストは人間ではなく、正真正銘本物の魔獣であり、彼の冥府の神・ハデスの薫陶を受けた冥府の番犬である。このランクとなると人語も余裕で解するしそれを喋れる。
しかし、ビーストはあの冥府の番犬のオリジナルではなく、ある一匹のハスキー犬が込み入った事情を経て悪魔になった存在であり、かなり特殊な魔獣である。
Bランク以下の精神耐性の持ち主や、ランク以下の魔獣・神獣・幻想種スキルの動物に対し、強い威圧感を発動させる

【保有スキル】

野性:A+
自然の中に溶け込める性質。五感が発達し、獣と心を通わせる事が可能になる。ビーストは獣そのものであり、その適正は最高クラス。
自らに向けられた害意に対しては非常に敏感に反応し、同ランクの直感に相当する。

動物会話:A++
言葉を持たない動物との意思疎通が可能。複雑なニュアンスや細かい内容も自由に伝えられる。
百獣の王として、あらゆる動物に対しコミュニケーションを取る事が出来、破格の動物会話適性を持つ。
それは最早コミュニケーションと言うより命令に近く、一般的な動物程度なら問答無用でビーストの命令に従うし、判定次第では同じ魔獣や神獣すらも従える事が出来る。
但し命令に関しては、対話している動物が主と強い絆で結ばれている場合には、命令成功率が下がる。

怪力:A+
一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。使用する事で筋力をワンランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。

神々の加護:E+++
原典通りのケルベロスであれば、主君である冥府の神ハデスによる、最高レベルの神霊支援行使が行われるのであるが、ビーストはハデスとの繋がりが薄い為、
支援行使は見込めない。ビーストに許されているのは、死後間もない生命体の命を、神々が定めた死の摂理を歪め、生き返らせる行為だけである。

【宝具】

『我が懐に戻れ。真の英雄、我が主(サマリカーム)』
ランク:EX 種別:奇跡 レンジ:1 最大補足:1
冥府の神の番犬であり、彼の薫陶を受ける魔獣・ケルベロスに許された、魔法の領域に完全に足を踏み入れている宝具。
全人類の誰もが認め、連想する魔法であり、そして奇跡の典型例、『死者の蘇生』を成す宝具である。
死後数分以内であり、魂が死骸の近くにあると言う条件さえ守っていれば、如何なる肉体的損傷をも、時間を遡及させて回復させ、死者の復活を成させる。
但し、聖杯戦争に際しては許されざる宝具としてこれはカウントされており、使用には令呪三角の使用が絶対条件。
令呪三角によるバックアップがあったとしても、なお足りない程の魔力が徴収され、この宝具の使用後、ビーストは確実に消滅する。
主であるザ・ヒーローを護れなかったビーストの後悔と怒りの象徴。遅すぎた奇跡。

【weapon】

体毛:
鋼色の獣毛。非常に頑丈で、物理防御力に優れる。生半な武器系宝具では、傷を負わせる事すら難しい。
また、火の属性を宿した脅威を、そのランクを問わず確実に相手にリフレクトさせる事が可能。

爪・牙:
鋼を引き裂く程の強度を誇る爪と牙。人智を超越した筋力から繰り出される爪や牙の一撃は、非常に威力が高い。

火炎:
口腔から灼熱の火炎を吐きだすだけでなく、火の魔術にも造詣が深い。

【人物背景】

番犬は、主を護れなかった。

【サーヴァントとしての願い】

死んだザ・ヒーローの復活。




【マスター】

睦月@艦隊これくしょん(アニメ版)

【マスターとしての願い】

如月の蘇生……?

【weapon】

【能力・技能】

海上での戦闘に優れていたが……今は、艤装を所持していない為、何も出来ない状態。同年代の女子に比べたら、運動神経が良いかも程度。

【人物背景】

友を失った哀れな少女。彼女だけが、その悲しみを背負う事となる。

如月轟沈後から参戦。

【方針】

今はただ、涙が枯れるまで、泣く。



時系列順


投下順



Character name Next→
睦月 全ての人の魂の夜想曲
ビースト(ケルベロス{パスカル})