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*第六話:類題の話  濃度の問題と速さの問題とは無関係だと思うでしょう、  ところが、全く同じことなのです。違いは単位だけです。  こう考えていくと、ほとんどの文章題は類題なのです。  とにかく、単位にまどわされてはいけません。  何と何が比例するかがポイントなのです。 &bold(){例題6}:  約分すると(4/5)となる分数があります。分母に5を加えてから  約分すると(3/4)になるそうです。  約分する前の、初めの分数を求めなさい。 **ホンモノ:考え方  (分子、分母)で、分子はそのまで分母を変えた問題です。  (距離、時間)なら、距離はそのままで時間だけを変えた問題。  (食塩量、食塩水量)なら食塩量をかえずに食塩水量を変えた問題。  これらはすべて【タイム系】なのです。  4/5:(4、5)=(12、15)  3/4:(3、4)=(12、16)  (分子、初めの分母、後の分母)=(12、15、16)  これが【ひな形】です。  分母の差が1を5倍すれば良いのです。  (12、15、16)×5=(60、75、80)  答 初めの分数 60/75 (後の分数 60/80)  全く、別問題に見える問題が、万能式では同じ問題なのです。  ここまで来ると、何々算などいう分類もおかしいのです。  比例は、いかなる単位でも常に見られるからです。  公式の無い問題にも通用します。  やはり【万能式】なのです。 **ニセモノ:  さてどう解くのでしょうか?  まとめる専門家がいないようです。   &bold(){実証(6):類題} 単位にまどわされないでください。  応用題:  10%の食塩水量がいくらかあります。水分を50g蒸発させてから濃度  を計ると12%になっていました。初めの食塩水量を求めなさい。 **ニセモノ:  この程度の問題になると、もう濃度の公式では解けません。  複数の濃度を扱う公式がないからです。  従って、色々な解き方が考案されます。  生徒は、そのいずれかを覚えることになります。  これでは、いつまで経っても算数が分かるようにはなりません。 **ホンモノ:  速さの場合:(距離、時間)の比例を考えます。  濃度の場合:(食塩量、食塩水量)の比例を考えます。  速さ→濃度、距離→食塩量、時間→食塩量、これらが対応します。  要するに、同じ問題だということが分かれば良いのです。  濃度を(食塩量、食塩水量)と表わします。  12%:(12g、100g)→(3g、25g)  10%:(10g、100g)→(1g、10g)→(3g、30g)  同じ食塩量のときの食塩水量の関係を考えるのです。  つまり【タイム系】です。  &bold(){解き方}:  濃度はそのままで、水を蒸発させても食塩量は変わりません。  タイム系の問題です。例題6の分数問題とそっくりです。  (初めの食塩水の量、後の食塩水の量、その差)の組を考えます。  (30g、25g、5g)→(Xg、Yg、50g)‥‥食塩水量(Yg)も省きます。  (30g、5g)→(Xg、50g)  (30g、5g)×10=(300g、50g)    答 300g           →詳しい解き方は、別途紹介。 ----
*第六話:類題の話  濃度の問題と速さの問題とは無関係だと思うでしょう、  ところが、全く同じことなのです。違いは単位だけです。  こう考えていくと、ほとんどの文章題は類題なのです。  とにかく、単位にまどわされてはいけません。  何と何が比例するかがポイントなのです。 &bold(){例題6}:  約分すると(4/5)となる分数があります。分母に5を加えてから  約分すると(3/4)になるそうです。  約分する前の、初めの分数を求めなさい。 **解法2:万能式  (分子、分母)で、分子はそのまで分母を変えた問題です。  (距離、時間)なら、距離はそのままで時間だけを変えた問題。  (食塩量、食塩水量)なら食塩量をかえずに食塩水量を変えた問題。  これらはすべて【タイム系】なのです。  4/5:(4、5)=(12、15)  3/4:(3、4)=(12、16)  (分子、初めの分母、後の分母)=(12、15、16)  これが【ひな形】です。  分母の差が1を5倍すれば良いのです。  (12、15、16)×5=(60、75、80)  答 初めの分数 60/75 (後の分数 60/80)  全く、別問題に見える問題が、万能式では同じ問題なのです。  ここまで来ると、何々算などいう分類もおかしいのです。  比例は、いかなる単位でも常に見られるからです。  公式の無い問題にも通用します。  やはり【万能式】なのです。 **解法1:  さてどう解くのでしょうか?  まとめる専門家がいないようです。   &bold(){実証(6):類題} 単位にまどわされないでください。  &bold(){応用題}:  10%の食塩水量がいくらかあります。水分を50g蒸発させてから濃度  を計ると12%になっていました。初めの食塩水量を求めなさい。 **解法1:  この程度の問題になると、もう濃度の公式では解けません。  複数の濃度を扱う公式がないからです。  従って、色々な解き方が考案されます。  生徒は、そのいずれかを覚えることになります。  これでは、いつまで経っても算数が分かるようにはなりません。 **解法2:  速さの場合:(距離、時間)の比例を考えます。  濃度の場合:(食塩量、食塩水量)の比例を考えます。  速さ→濃度、距離→食塩量、時間→食塩量、これらが対応します。  要するに、同じ問題だということが分かれば良いのです。  濃度を(食塩量、食塩水量)と表わします。  12%:(12g、100g)→(3g、25g)  10%:(10g、100g)→(1g、10g)→(3g、30g)  同じ食塩量のときの食塩水量の関係を考えるのです。  つまり【タイム系】です。  &bold(){解き方}:  濃度はそのままで、水を蒸発させても食塩量は変わりません。  タイム系の問題です。例題6の分数問題とそっくりです。  (初めの食塩水の量、後の食塩水の量、その差)の組を考えます。  (30g、25g、5g)→(Xg、Yg、50g)‥‥食塩水量(Yg)も省きます。  (30g、5g)→(Xg、50g)  (30g、5g)×10=(300g、50g)    答 300g           →詳しい解き方は、別途紹介。 ----

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