第一話:解答集

 現在の算数の世界では、式に単位をつけない習慣があります。
 生徒がつけないなら分かりますが、説明する先生がつけないのは
 困ります。意味が伝わらないからです。

解答式の分析:

 分数計算の中で、約分が行われます。
 ① 個数が5倍なら、代金を5倍しています。
 ② 代金が8倍なら、個数を8倍しています。
 つまり、万能式と同じことなのです。

 例題1とは逆の分数になります。
 ですから、同じ式にはなりません。
 しかし、約分は同じことです。
 ① 距離が5倍なら、時間を5倍しています。
 ② 時間が8倍なら、距離を8倍しています。
 これも、万能式と全く同じことです、

 この2例を万能式で表わすと、同じ式になるのです。
 代金を個数で割ったり、距離を時間で割ったりしないからです。
 公式の無駄が分かったでしょうか?

 今の算数の世界では、こんな大切な事が知られていないのです。
 ですから、6年掛けても算数が分からないのです。
 算数から公式が消えて万能式に変わったら、算数の理屈は3時
 間もあれば伝えられます。
 生徒は無駄な学習をしないで済みますから、一挙に負担が軽く
 なります。

 さて、こう説明しても、今の専門家に受け入れるだけの能力が
 あるでしょうか?
 私は悲観的な見方をしています。
 文科省との話し合いの中で分かるのです。

 従って、上から改革を待っていたら、今の生徒は間に合いません。
 自分だけでも、新しい考え方を取り入れることです。
 早い者勝ちになるのも仕方ないと思います。
 入試級の問題も、ほとんど実験済みです。
 安心してとりくんでください。




最終更新:2008年07月13日 08:07