零章

    

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無敵と最強は違う




これは少し過去にあった会話


 『兄さん、僕は外を見てみたいんだ』
 少年は声を荒げて兄を説得した。
 『いや、君はまだ出るのは早いよ・・・・
  まだ覚醒したばっかりの君には・・・・』
 『おねがいだよ兄さん』
  何度もお願いする少年に、兄はついに折れた。
 『解かったよ・・・でも、絶対死んじゃ駄目だよ
  これだけは約束して・・・』
 少年はその時の兄の目を忘れ無い
 その目は家族を心配している優しい目であった。
 『うん、僕は絶対に死なない約束する』
 少年は兄に背を向けると歩き出した。
 『あ、最後にこれ』
 少年は振り向いた。
 すると、兄が細長い袋に入った何かを持ってきた。
 そしてその袋ごと何かを少年に渡した。
 『これは?』
 少年は兄を見た。
 『これは、君を守る武器だよ』
 私のこれと同じでねと言うと、兄はスーツの中から鋏を取り出した。
 だが、その鋏はただの鋏ではなく禍々しく改造された鋏だった。
 少年は袋を開けた。
 布製の袋の中には鞘に入った刀身があった。
 いや、刀身とは言いがたかった。
 どちらかと言うと、
 分厚く大きく改造された鋸だった。
 ずっしりと来るその感触を少年は確かめていたが、鋸を袋にしまうと兄を見た。
 『ありがとう兄さん・・・』
 少年は兄に頭を下げた。
 しばらく、少年は兄に頭を下げていた。
 兄は少年をじっと見ていた。
 どれだけ時間がたっただろうか?
 兄が一言言った。

 『・・・月識・・・』

 少年は兄の顔を見た。
 その顔には、満面の笑みが浮かんでいた。
 『決めた、君は今日から月識だ・・・
  これで正式に零崎・・・
  いや、家族になったんだ』
 兄はそう言うと、それじゃ、私も不肖の弟を探さなければいけないから
 そういうと、兄は歩いていった。
 月識は、あらためて兄の後ろ姿に頭を下げて、その兄の背中に背を向けて歩き出した。
 今、新たな殺人鬼が放たれた。

 歴史に語られなった殺人鬼が放たれた。


 零崎 月識と言う殺人鬼が今誕生した。
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