プロローグ02,闇の真相

    
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 あの夜から2日ほどたったある日、静蓑は源三を自らの部屋に呼んだ。


 「源三、あの闇の正体がわたったぞ」


 「……本当か?………それで、あれは一体何なんだ?」





 だが、源三の顔は何時も通りの無用情で何も読み取ることはできなかった。


 静蓑は、隣にある机の上から一冊の古い本を手にとた。



                                ごくれん 
 「だが、あまり良いもので無いが………お前の息子が出していたのは”獄煉”と言うものらしい」



 「……獄煉……それは、どのような物なのですか?」





 本のページが捲られる。





 「獄煉は、天宮が使う”天契”とは全く違う物だ」

 無言で源三は静蓑の話を聞いている。

 それを確認すると静蓑は本のページを捲った。





 「天宮が使う光は魔物を『破邪』……つまり浄化する力を持っている…



          逆に獄煉は、



 ありとあらゆる魔を『破魔』……つまり魔その物を破壊しつくす力だ」





   破邪と破魔、二つ力は似て似つかぬ物、片方は浄化の聖なる力……






                ……片方は全てを破壊しつくす闇の禍々しい力



   その力は根本的に違っている異端の力なのだ。





 「だが、獄煉は決して邪悪なものではなく、何もない無に近いのだ」








 しばらくして、源三が口を開いた。 




 「それで、その力はどれほどのものなんだ?」



 静蓑は本とは別に巻物を取り出すとそれを読み始めた。











 『今は昔、およそ五百年ほど前に、天宮に一人で赤子が生まれた……



 その赤子は、歴代の天宮の中でも高い才能を持った天才だった………


 だが、その赤子が使うのは光ではなく闇だったのだった……


 その力は、天契に引けをとらず強い力を持っていた……


 その赤子はすくすく成長し、闇を使い多数の魔物を狩っていった。


 時しばらくして、青年となった時、意見の食い違いで天宮にたった一人で反旗をひるがしたのだ……

                                』






 「たった一人でだと……」


 流石の源三も、驚きの表情を見せた。





 「確かに、この巻物だと天宮は確かに勝利した。……だが、術者の半数が再起不能とになり天宮はもじどうり半壊したのだ……


 ちかも当時の宗主は”天契神光使い”だったのにかかわらずだ……それに分家でも”天契後光使い”が居たにもかかわらずだ。」







 「……天宮が半壊した…信じたくないが、天契神光使いと互角とは言えないな……」


 「ああ、宗主以外の術者では束になっても歯が立たなかったらしい。精々時間稼ぎが関の山だった」


 「ならばどのように倒したのですか?」



 「いや、倒したのではなく封印したのだ……


  宗主が一人で獄煉を止め、その隙に天宮中の術者が封印術を練り上げ封印した。


  封印した後、宗主は命を落としたらしい……


  そうして、永く苦しい戦いが終わった。因みに獄煉使いはその後処刑され


 事件は闇に葬られた……だが話は其処で終りではない。




  原因は不明だが――――



  その後数世代ごとに一人の割合で獄煉使いが生まれてきたらしい。








   ―――――魔に陥りやすい位置にいるが魔ではない


   だがそんな事が解かったとしても術者の未熟による暴走は怖い



   そのため、抑えるために封じの術式が残されている…と言う訳だ。



   ただ、もう十世代は生まれていないようだから私が生きている間の心配は無用だと思っていたのだが…

まあ、それはともかく伝承はここで終わっている      」






  話の後二人の間に重い沈黙が流れる。



 フウ、とため息をつくと静蓑は本を閉じた。




  「それで、どうする?」





 長い沈黙の後、源三は口を開いた。








 「……あの力を封印してください」


 「!!!なんだと!?それで本当によいのか!!!」




  獄煉を封印する。


  それは、天宮の術者としての生命を絶つと言う事だ。


 ―――陰陽術や気などがあるが天宮ではそんなもの使えなければ意味は無い


  そのことは、源三とて知っていた。



 「はい、だからこそ、封印をしてほしいのです」


 ……最悪の場合……天契神光使いの源三と静蓑がやぶれた場合、息子を止めれるものは居なくなる。すると、今度は確実に天宮は崩壊する。


 それを考えているからこそ封印に走ったのだ。


 たとえ、その代償を自分の息子に支払わせる事になったとしても……






 その日、赤子は封印の術によって獄煉は封印された。


    ひじり
 赤子は「聖」と名づけられた。



 だがまだ幼い聖は次の日から始まる苦痛の日々をまだ知らない



 ――――――物語は幕をあげた。











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