忘れられた世界の狭間
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忘れられた世界の狭間
ja
2006-08-01T23:50:19+09:00
1154443819
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トップページ
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どんな異端な者にも―――
絶対に何処か居場所があると
―――私は思います。
*8月1日 この世界は寒いけど、だからこそ暖かいんだよ……
この前に師匠と友達とゲームセンターに行ってMELTY BLOODやってきた。
私が使うキャラは遠野志貴っつー使いやすいキャラクター……
師匠は七夜志貴っつートリッキーなキャラクター……
友達はVシオンっつー……どんなキャラだ?
まー、とにかく師匠に稽古受けてきました。
結果!!!惨敗……(うがー!!!!)
だが、師匠いわく前より確実に数段強くなっているらしい。
私の弱点は防御が甘いらしい……自分でもかなり気に強いていることだし……
こんどは、もっと強くなれればいいと思う。
そんで、今日はMELTY BLOODのコンボムービーの乗っているDVDを借りた。
………絶対にもっと強くなってやる~~!!!!
-更新予定
短編小説[[僕の友達は殺人鬼]]
2006-08-01T23:50:19+09:00
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ほのぼのとした日々の記録
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*7月24日 こんな世界でも何を犠牲にしてでも守りたいものがある
読書感想文,夏休みの日誌,選択課題,問題プリント×3種類…どうして宿題なんてあるんだ?
うむ…SSの感想を書いてほしいと思う今この時……
明日は部活だ・・・がんばりマックス!!!!
-更新予定
光舞闇奏 6話+何か
7月22日日 人も自然の一部……その意味を知る物は少なくなってしまった。
夏休み
部活のある私には普段とあまり変わらないが・・・まー楽しみますか~♪
-更新予定-
特に無し
*7月20日日 戦い続けることで未来があると信じ―――
……明日は金山で合唱の大会だ!!!
と言っても、私はあまりうまくなくて戦力外だがな(汗+涙)
今夜は小説執筆で終わりますか~♪
つーか本当に書くかわかんね~
-更新予定-
光舞闇奏 5話
**7月13日日 何かに困ってたとき、どうしようもなくなってやけになったときそんな時に助けてくれたのは仲間だった
………雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨うが!!!!!!!
高校山の上だから最悪だ!!!!!
帰りはリュックサックが雨でべたべた、ま、明日は休みだ・・・そこは勘弁してやろうか。
だが明日は午前部活だ……くくく、(自虐的な笑み)
更新予定
[[光舞闇奏]]4話
**7月13日日 七の夜……三十の日……十二の月……月と太陽の暦…時間……
明日は安城学園で合同練習っすな~♪
……安城いくのは久しぶりだな……
‐更新ページ
[[光舞闇奏]]3話
4話はミスでつぶれました!!!!うが!!!!
**7月13日日 言葉は盾でありまた剣である。使い方によっては最強でもあり最弱でもある。
………灰は灰………塵は塵……
ash to ash......dust to dust...
眠い……暇……
でも、SSは更新したい…更新予定……zzzz
無し……ZZZzzzz
**7月11日日 究極の選択、右のこめかみを銃で撃たれるか、左のこめかみを銃で撃たれるか。
……めずらしい………近頃サイトを毎日更新している。
これが何時まで続くか……それが問題
更新終了ページ
二次小説[[ムシウタ]]00
オリジナル小説[[光舞闇奏]]02(多少修正)
**7月11日日 最悪とか言う奴は大勢いるが、その全てが最悪とは言うに足らないことでしかない、そう言う事を言っている人の最悪とは何だろうか?
る~る~る~♪(To Heart2るーこ)
近頃また楽しく思える部活動………鍛錬してんだが中々上達しない私の実力
(ちかごろ本当に惨めに思えてくる)
ふはは、話は変わろうか!!!!
私の右肩の傷(?)が痛む……だからと言って消毒液を親にぶっ掛けられるともっと痛い(○△×■!!)
昨日結局サイト更新しなかった私……
更新予定ページ
光舞闇奏2話
7月10日日 『才能』と『性質』、確かに似たような物では有るけれど、前者は育て上げる物であり後者は押さえつける物であると言う歴然たる違いを無視してはいけない
うっしゃ――――!!!!テスト終了!!!!
これは、最高だぜよ。
電撃文庫買って来ました。
…………しかし、こんなに熱い日に買いに行くと
はっきり言って辛い…
ウガー!!!!
追伸、”つよきす”と言うエロゲーを借りた。
ヒロインは皆ツンデレだと言う。
私は、生徒会長のエリカが好みだ……何言ってんだ私は、馬鹿だろ?
さらに追伸、多分[[ムシウタ]]を更新する。
7月8日日 一人で居ることと孤独とは違うことなんだ。在り方の否定、存在の否定だ。ただ居ても居なくてもどうでもいいことなんだ。それはとても辛く悲しいことだ。理解してくれる友人も居なく、一緒に居られる親友も居なく、先導してくれる指導者すら居ない、これが孤独って言うことなんだ。
現在、期末試験中……電気科である私は、はっきり言ってヤバイかも…(汗)
電力、電子、電気基礎、電器があるが、電力は× 電子は△ 電気は△ 電器は△
うはは~い♪やべ~♪
だが苦手な英語でいい点取れると思える実感が持てるのはWhy?
ま、月曜日は最終日だ。
残りTESUTOは保健と数学……どっちもやべーよ!!!
あ、そういえば月曜日は10日……電撃文庫発売日だ…
『断章のグリムⅡ』
『天空のアルカミレス』
『絶世少女ディフェソン3』
やべ~……ほしいゲーム買えね~♪戦国BASARAほしいが……
くっそ!!!テストがんばらないと親の雷が!!!お小遣いがDOWN!!!
やべーっす。だれか答え教えて~!!!!!!(おい(汗))
6月26日 旅は道ずれ……とか言う言葉が有るけど、それは友を裏切ると言うことにも聞こえる。
高校2年生である私はあしたから修学旅行だ!!!
ちかも北海道っすね。
見える人少ない(居ない)と思うけど、明日からしばらく小説連載はありませ~ん。
誰か読んでるひと居たら、旅の記録に何か書いて!!!!!
それと、多分今夜中に戯言を更新予定
*6月15日 孤独とは一人で居ることとは違う。孤独とは側に誰も居なく何も無くとても辛いことだ。
本日、情報技術検定3級を受けた私・・・・
今日始まる10分前思い出してできる訳ねーだろ!!!!
明日は午前から部活、午後暇っすね・・・どうしましょう
それと、戯言更新しまちょ・・・
*6月15日 零崎月識の人間鑑賞
ま、戯言の小説を考えている私が居る。(他の更新しろよ(汗)
昨夜、就寝時間30分という驚異的は数字(馬鹿だろ私)
本日雨・・・高校より帰宅真っ最中に、
傘の寿命が縮むは・・・・
ズボンはべたべたになるは・・・
鞄の中身は濡れるはで大変な一日だった。
しばらく雨はこりごりだ
つーか、そろそろ、小説更新しなくちゃな・・・・
*6月8日
・・・・眠い
近頃深夜に寝ることが多くなってきたな(汗)
今日は雨が降った。
これはどうでもいい話だが、我が部活にてH君のことをKさんが好きになっているらしい。
これを相談された私はドウ反応すればいいのだ?
今週の土曜日は部活のコンクール(?)がある。
ま、がんばりますか・・・・
*6月3日
本日、第二種電気工事士の技能試験を受けに
行って来ました。
・・・テストは以外にも簡単だったぜよ
ま、あとは結果だ。
昼飯はスガキヤでラーメン2杯とクリームぜんざい
を食べてきたえよ。(少々食いすぎたぜよ)
髪がウザくなってきたな・・・明日髪を切りに行くか。
それと、小説、炎の聖痕を削除、別のを書きます~♪
*5月21日
・・・やべー・・・
中間テストの勉強がわからない・・・
うがー!!!!
_| ̄|○・・・やべー駄目だ!!!!
*5月15日・・・る~るるる~♪
近頃毎日好例友達から借りたエロゲーやった。
だが、後ろに母親の影が・・・あわわわ!!!!
誰か、私に安息の地を!!!!!
ついでに[[二時創作小説]]でも少し書いておこうと思う。
(小説本体を書く気は全く無いけど、うっしっし)
*4月12日・・・新入生・・・
うっしゃー!!!入部希望者が来た!!!
・・・入ってこればいいな。
つーか、混声合唱がやりてー!!!
*3月16日・・・本日天気は大雨
いかんなー、こんな雨じゃ何にもやる気がせんな
・・・友達から借りたキングダムハーツⅡをやってみた。
いかん!!!雑魚に殺された!!!
明日は晴れじゃなくてもいいからも少し雨が弱くなってくれれば
いいんだけどな
2006-08-01T23:29:57+09:00
1154442597
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僕の友達は殺人鬼
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僕のクラスメートには殺人鬼が居る。
でも、別にその殺人鬼は眼が血走っているわけでもなく人を殺すのを快感に思っているわけではない。
むしろそんな奴等より遥かに恐ろしい。
殺人鬼は黒色の長髪で化粧も何もしてないのに真っ白な色をしている女子生徒である。
彼女は僕ぼ学校では美少女と言われている分類らしいが、僕の好みじゃないから別どうでもよかった。
クラスでは、いつも彼女の周りには人が集まっていた。
テストでは上位を取り、クラスの委員長でもある。
逆に僕はテストでは中、別に普通のクラスメート。
でも、僕は彼女のもう一つの姿を知っている。
多分それは僕しか知らないと思う。
彼女は僕と二人っきりの時しか話しかけてはこない。
何故、二人っきりの時しか話しかけないのかと聞くと、彼女は顔を少し赤くして僕に迷惑をかけたくないと言っていた。
つまりはそれが僕と彼女の関係だ。
別に彼女が僕の恋人と言うことで無い。
ただ、僕と二人の時なら演技無しで本音を言えるらしい。
彼女が言うに、周りのクラスメイトは群れててウザイらしい。
でも、僕も群れているけど普通の奴みたいに傷を舐め合ってる訳じゃなくて一定の距離を作って生活しているらしい。
僕にはそんな自覚は無かった。
でも、そんな僕のことを彼女はあんな偽りの友達なんかじゃなく本当の友達と思っているらしい。
まー、それが僕と彼女の関係だ。
――――――■△●△■―――――――
僕が彼女と初めて会ったのは今から一年前で高校1年の時である。
カリスマ性があるのだろうか。
その時から彼女の周りには人が集まっていた。
でも、僕にはどうでもいいから彼女と話すことは無かった。
つまりはただのクラスメートだ。
学年が2年に上がり彼女とは別のクラスのなった。
2年に上がっても彼女の噂は会った。
上級生の先輩に告白されたが断ったとか、クラス委員長になったとかだ。
それまで、僕と彼女の関係は同じ学年の赤の他人でしかなかった。
そんな僕と彼女の仲が変わったのは今年になってからだった。
3年になって彼女と同じクラスになった。
やはり、クラス委員長になり周りには人が集まっていた。
1年の頃のようにただのクラスメートと言う関係が続くと僕は思っていた。
その夜は、少し肌寒い夜だった。
僕の趣味は散歩だった。
友達からは爺臭いとか言われていたが僕の趣味に突っ込まないでほしいと思う。
まー、僕の趣味の話はどうでも良いんだ。
その日、僕は夜の住宅地を歩いていた。
それはいつも行っている変わらないことだった。
ただ、彼女と会うまでだが。
彼女は僕から後ろを向き、手にナイフを持っていた。
そのナイフからは雫が滴り落ちていて、彼女の前にはどす黒い液体に落ちている黒い塊があった。
何故だか解からないけど僕は彼女に後ろから近づいた。
「……やあ」
僕は後ろから彼女に声をかけた。
声をかけたとたん黒い長髪をなびかせ素早くこちらを向きナイフを構えた。
彼女の眼は普段クラスで見せる表情では無く、純粋な殺意だけこもった眼で僕を睨んでいた。
僕はポケットに手を突っ込んだ。
彼女は僕がポケットから何かを出すのかと思ったのだろう、体を低くして身構えていた。
でも生憎僕のポケットには何も入ってなく、ただの雰囲気作りでやっただけだ。
そんな僕に彼女は警戒の視線を向けながら一定の距離を作っていた。
僕はそんな彼女を見ていたがすぐに興味は黒い塊に向いた。
塊に近づきとサビた鉄の様な独特的な臭いがした。
「これ、委員長がやったの?」
塊の正体は人の死体だった。
その死体はサラリーマンだろうに、スーツを着ていた。
傷は喉と心臓にそれぞれ一突きに刺された後があった。
僕はなんとなくその死体を蹴り飛ばした。
死体は、ぐちゃりと嫌な音を立てて周りの血にべちゃりと一回転して再び倒れた。
口に鉄の味がした。
口元を拭うと赤い液体がついていた。
それは死体を蹴り飛ばしたときにはねた血だった。
僕は自然と口元に笑みが浮かんでいた。
彼女はそんな僕に唖然としていた。
僕も自分に唖然としている。
別に僕は人を殺したことも無く死体すら今日みたばっかりだった。でも、それに関らず僕は驚いたりも緊張しているわけでもなく笑みだけを浮かべているんだ。まー、驚かない自分に驚いている。
僕はふと彼女を見た。
彼女は僕を見ながら唖然としていた……相変わらずナイフを構えて僕を警戒していたが。
よく見ると彼女の服も僕の服も返り血で濡れていた。
自然と僕は彼女に言った。
「ねえ?僕の家にこない?……」
何言ってんだろうかと自分にそう思ったが、彼女は一回だけ頷くと近くにある鞄の中にナイフをしまった。
僕の家は幸い親と別居してる。
つまりは一人暮らしだ。
僕は彼女に僕の服と下着を渡し、シャワーを浴びるように言うと台所で食事を作ることにした。
風呂場からシャワーの音が聞こえた。
今夜は簡単なチャーハンだ。
机に2人分置くとテレビを見始めた。
しばらくして彼女がやってきた。
彼女の体からは石鹸の臭いがしていた。
僕は彼女にチャーハンを食べるように言った。
彼女は一口だけ口にした後、がつがつと普段思えない様な勢いで食べ始めた。
僕はそんな彼女に吹き出し笑ってしまった。
彼女はそんな僕を顔を赤くしながら睨んだ。
でも、チャーハンを口にしているから全然迫力はなく、むしろ面白さがあった。
チャーハンを食べ終わると僕は彼女にいくつかの質問をした。
あの死体は君がやったのか。
何故あそこにいたのかなどだ。
彼女は以外にもはっきり答えてくれた。
やはり彼女があのサラリーマンを殺したらしい、でもむしゃくしゃしていた訳でもなくただなんとなくそこに居たかららしい。
ちかも彼女は殺人を週に3回ぐらいやっているらしい。
話終わると今度は彼女の方が僕に質問をしてきた。
僕に自分のこと言うのかとか、何で一人暮らしかとかだった。
僕は別に彼女のことは言うつもりでは無かったことを彼女に言った。
そのことを話すと彼女は少し安堵の表情をしていた。
次に僕が何故一人暮らしかを言った。
別に特別な理由でもなく、ただ両親が再婚して再婚した相手の子供が僕のことを嫌っているからだ。ちかもそれが同じ学校だからだと言う簡単な理由だ。
まー、僕に家に帰ってこないかと両親からたびたび電話が来るが僕はそれを丁重に断っている。
そのことを隠すことなく彼女に言った。
彼女は僕の顔を見ていたが、突然「帰るわ」と言うと鞄を持って玄関に向かった。
僕は彼女に泊ってくと聞いたが彼女はそれを断って帰っていった。
次の日、彼女も僕もいつも通り登校していた。
別に昨日の夜のことが無かったように普通に過ぎていった。
だが、皆が帰った後に本を読んでいる、彼女が僕の席に来た。
「ねえ、一緒に帰らない?」
「別にいいよ」
僕は別に断る理由も無いので彼女の誘いに乗ることにした。
彼女が連れて行ったのはいる喫茶店だった。
そこは彼女の家らしい
店に入ると彼女は店の奥に入っていった。
僕はカウンター席に座った。
すると、若い男性が僕に話しかけていた。
その男性は彼女の父親だった。
彼女の父親は僕に彼女のことを聞いてきた。
話のことは学校での彼女のことばっかりだ
僕は彼女が優秀だということや尊敬できることを言った。
すると彼女の父親は僕に彼女のことを話しかけてきた。
彼女の母親は彼女をかばって死んだことや、昔の彼女は今とは全然ちがうことなどだ。
僕はどうしてそんなこと話してくれるのかと聞くと、彼女はいつも一人で居るように思えていたらしい、それで今日始めて僕を連れてきたんかららしい。
しばらくして彼女が奥から出てきた。
僕と父親の両方を見ていたが、いぶかしそうな顔をしたが僕の目の前に彼女はコーヒーを出した。
僕は目の前に置かれたコーヒーを見つめた。
彼女の友達。
彼女は僕の友達なんだろうか。
僕はそう思った。
本当の友達になれるかもしれない。
今から徐々にお互い知っていけばいいんだ。
僕はそう思いながらコーヒーに口を付けた。
2006-08-01T23:28:48+09:00
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オリジナル小説
https://w.atwiki.jp/dante/pages/6.html
**長編小説
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[[この世の終りで見る夢は・・・]]
[[光舞闇奏]]
----
**短編小説集
ジャンル・ほのぼの&ダーク
[[僕の友達は殺人鬼]]
2006-07-26T19:25:40+09:00
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それぞれの思い
https://w.atwiki.jp/dante/pages/49.html
聖が天宮から消えたことは2日も経たずとも全体に知れ渡った。
聖が消えて自分達の恐怖の象徴が無くなり天宮では喜びの激励を上げていた。
しかし、ごく一部だが聖が消えても喜べない人たちも居た。
―――――■△●△■―――――
2006-07-25T22:31:09+09:00
1153834269
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プロローグ06,暴走と別れと旅立ち
https://w.atwiki.jp/dante/pages/48.html
あれから一週間が経った。
聖はあの日から一週間ずっと牢獄の地下深く幽閉されていた。
ここに人が来る時は食事と三日に一回ぐらいの様子見だけだった。
ただ眼をつぶって聖は時の流れるままにしていた。
―――苦しみはあった。
でもこんな苦しみなんて生まれてから今までの自分への差別と冷たい視線に比べるとこんなものは苦しみにすらならない
―――憎しみはあった。
でもそんなのは、自分が生まれてきたときからすでにしょうがない事だと思っていた。
むしろ今まで生きてこれたことぐらい不思議なくらいだ。
今まで生かしてくれてむしろ宗主に感謝したいくらいだった。
だから別に自分は死んでもよかった。
むしろ今すぐ殺されてもかまわなかった。
ギギギギ……
その時、牢獄の扉が鈍い金属音を立てながら開かれた。
**プロローグ06,暴走と別れと旅立ち
「なんだ?親父か?」
聖からは侵入者の正体を見ることはできない
でも強力な、並の術者以上の天契能力者だとは解かった。
ちかも絶好調時の自分と同じレベルくらいの強力な力を持った。
でも、その人物は聖の想像を超えていた。
「……あ、あ……お前は…」
そこに居たのは儀式の時に生まれた鏡から生まれたオルタナティブの少女だった。
まさかの人物だったが、聖はどうせ親父の命令で自分を殺しに来たのだと思った。
「……何のようだ…親父の命令で俺を殺しに来たのか?……くくく、だったら一撃で殺してくれよ……くくく…」
聖は、自嘲の笑みを浮かべながら少女に向き合った。
少女はそんな聖を見ていたが、突然牢屋の柵の錠をはずして聖のそばに寄って来た。
そして聖の頬を触った。
予想外の少女の行動に聖はすこし驚いた。
「……ごめんね……」
「……?」
頬を触っていた少女が突然小さくしゃべった。
「ごめんね……私が生まれちゃって……聖がこんなめになったのは私の……灯のせいなんだね…」
少女は泣き始めてしまった。
同年代の少女に泣かれたのは初めてなので聖はうろたえてしまった。
「え?あ、いや~さ、俺は怒ってないからさ(うわ~ん!!!助けてくれ!!!)…大丈夫だよ」
優しく話しかけた。
「俺は別に怒ってないからよ……気にするな」
これは本当のことだ。
むしろこの灯と言う少女が生まれてきてくれて自分の代わりに出てきてくれてよかったと思った。
それより、一番思っていることを灯に聞いた。
「お前は……なんで俺を非難するような眼で見ないんだ?」
その言葉に灯は不思議そうな顔をした。
「なんで?なんで……私が聖を非難しなくちゃいけないの?」
「……」
「聖は私のお兄ちゃんなんだよ?どうしてたった一人のお兄ちゃんを非難しなくちゃいけないの?」
「……」
「私が生まれちゃって……聖の居場所を取っちゃって本当に……ごめんね」
涙ながらに灯は言った。
聖は灯の言葉を聞いて付き物が落ちたような気持ちになった。
「ありがとな」
鎖を鳴らしながら灯の長い髪をくしゃくしゃと撫で回した。
灯は泣き顔のまま聖の顔を見た。
「気づかせてくれてありがとう……この世は敵だけじゃないんだな……小夜もお前も、俺の味方だったんだな……」
この時、聖は自分を化物としてではなく暖かな視線で見てくれる人が居ることに気がついた。
でも―――
「でも、もう灯……お前はここにこない方がいい」
灯がびっくりしたような顔をした。
「親父もお前を探してると思うぜ。ああ見えても親父は不器用な奴だからよ……」
灯は何か戸惑った顔をしていたが、聖は笑った。
―――■△×△■――――
灯が去ってしばらくした後聖はある考えをしていた。
―――もう天宮に自分を暖かい眼で見てくれる人が居たんだな。
自分を化物としてではなく聖として……一人として見てくれる人が居てくれたことは聖の心を満たしてくれていた。
―――でも、俺が居てはそいつらに迷惑がかかる
聖は自分を孤独から救い出してくれた人たちが自分のようになるのが怖かった。
そのため、聖は一つある決心をした。
「使って見るか……最大出力の獄煉を……」
獄煉が封印されているは聖は体で感じ取っていた。
自分の奥底でどこか暴れたい、出たいという何かがあるのは解かる。
封印されている今の状況でも威力は十分だった。
でも、それを使うとどうなるかは自分には解からない。
この鎖の術を破るのには今現在の最大出力しかなかった。
「それじゃ……始めるか……」
聖は眼をつぶり詠唱を唱え始めた。
『……内なる闇に眠る真の闇よ―――我が血,肉,骨は共にある――』
その術は聖が独自に編み出した術であった。
ただ、自分の体が持つかが問題だった。
『――後塵の牙よ……―――』
そして、最後の言葉を紡いだ。
「奏でろ―――轟邪・獄煉……」
その言葉を紡いだとたん聖を縛っていた鎖が粉々に砕け散った。
そして、通常時以上の爆発的な規模の獄煉があふれ出てきた。
強力なエネルギー(最大出力)×爆発的な爆発
その強力な力の前に牢獄の結界は跡形も無くなった。
だが、その時、すでに聖の精神はもうろうとしていた。
(くそ……意識が……もうだめか……)
ついに意識を失った。
聖の意識が失ったのと同時に灯はふと嫌な予感に襲われていた。
―――聖
灯はすぐに聖の元に走った。
牢獄の所についたと同時に牢獄がバラバラに吹き飛んで中から何か黒い禍々しいものが飛び立っていった。
その獄煉は見間違えることは絶対ない聖の獄煉だった。
騒ぎを聞いて術者達が来たがすでに聖の姿は無く、残ったのは「聖」と無き叫ぶ灯と跡形も無く吹き飛んだ牢獄だった建物だけだった。
■△×△■
「ここは…何所だ…?」
聖は見知らぬ土地で眼を覚ました。
どうやらここは何処かの丘の上らしい。
「君、そんなところで何やってるの?」
突然声をかけられて聖は声の主を見た。
そこに居たのは茶髪の髪をしたタバコを吸った女性だった。
「ねえ、少年…親は?」
女性の言葉に聖は黙り込んだ。
しばらく時間がたって女性が聖に一言だけ言った。
「私と一緒に来る?」
「……え?」
聖は目の前の人の発言に目を丸くした。
始めてあった自分に一緒に来ないかなんて普通は言えないはずだ、でもこの女性は平然と言ってしまっている。
「君、妙な力を持ってるね……ちかも封印されているときたか…」
そして女性は自分の力に気がついていた。
ただの女性じゃない。
そう思うと自然と距離を取っていた。
「ねえ、君その力を自分で自由自在に使いこなせるようになりたい?」
女性は突如真剣な顔で聖に言った。
「今の君にはその力を極めるすべは無いと私は思うわ……
でも、私ならその力を使いこなせるようにできるわ……
だからあ、一緒に来ない?その力の使い方と使い道を教えてあげるよ」
聖は呆然としていた。
目の前の女性が言っていることは本当だろうか?
この力が本当に制御できるだろうか?
聖は女性の方に歩いた。
そしてその眼は強い決意の眼をしていた。
「それで、答えは?」
女性が聖に笑いながら聞いてきた。
「―――僕も連れて行ってください―――」
聖は女性にそういった。
女性はタバコを捨てるとそれを足でぐしゃぐしゃにすると言った。
「少年…私の名前は紅月 司乃…君は?」
聖は司乃の眼を見て言った。
自分の存在を誇るように
「天宮…いや、真宮 聖」
2006-07-25T00:51:26+09:00
1153756286
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管理人の紹介
https://w.atwiki.jp/dante/pages/47.html
**どこぞやの山の上の高校に通う高校生
*ネットでは、十三月 織月&神無月 蒼月などで名乗っている。
部活は合唱部です(笑み)
性別は男
ほぼ雑食(石や鉄などは食べれません)
2006-07-24T21:15:17+09:00
1153743317
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戯言
https://w.atwiki.jp/dante/pages/37.html
**零崎月識の人間鑑賞
[[零章]]
[[壱章]]
[[壱話,『それじゃ、零崎を開始する……』]]
2006-07-24T18:58:17+09:00
1153735097
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光舞闇奏
https://w.atwiki.jp/dante/pages/39.html
[[プロローグ01,闇の始動]]
[[プロローグ02,闇の真相]]
[[プロローグ03,壊れ行く日々]]
[[プロローグ04,誇り高きこと]]
[[プロローグ05,放たれた光]]
[[プロローグ06,暴走と別れと旅立ち]]
断章[[それぞれの思い]]
2006-07-22T23:08:38+09:00
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プロローグ05,放たれた光
https://w.atwiki.jp/dante/pages/45.html
その日、天宮に謎の集団が門の前に来ていた。
「水の一族でございます。天の一族の者に呼ばれて参りました」
プロローグ05,放たれた光
「親父が俺に部屋に来いだと?」
聖は小夜に源三が自分を呼んでいることを聞いた。
親父である源三が自分を呼ぶ理由は聖には一つしか考えることは出来なかった。
―――とうとう俺を殺すつもりか?―――
自然と聖の顔に笑みが浮かんだ。
「ありがとな小夜、俺はこれから親父の部屋に行って来る」
小夜は「行ってらっしゃいませ」と言うと頭を下げた。
後ろを向きながら手を振る聖は父である源三の部屋に向かった。
源三の部屋は布団と本棚と机以外何も無かった。それは、不要な物は要らないと言う常に硬い源三の心の現われであり、逆に考えればさびしさも見ることが出来た。
そんな部屋で父子は向かい合わせに対面していた。
聖はただ目を閉じていた。
聖は源三を憎んでいる訳ではない。
でも憎んでないと言えば嘘である。
つまりは源三が自分をどう思っていおうがどうでも良いと思っており、自分がこれからどうなろうが別にかまわないと思っていた。
一方の源三は、考え込んでいた。
普段の無愛想な表情からは読み取れないが実は聖のことは大切に思っていた。
でも、それは異端である聖を愛することは今までの自分の生き方を否定することであり、一族全体を裏切ると言うことになる。
そのため聖を愛することが出来ず、聖を今のように隔離したりして厳しいように接してしまい今に至ってしまった。
それと、先代宗主からの命令のことであった。
「聖、今から私の後について来い…これは命令だ」
突然の沈黙を源三は破った。
部屋を出て行く源三の後を無言でその後ろを歩いて行く。
廊下を歩くだけで庭に居た子供や大人達が聖のこと恐怖の視線で見る。
聖はそんな視線はなれっこでもう気にしないようにして歩いた。
源三がつれて来たのは、天宮の中央にある本堂であった。
聖はそこに入ると同時に激しい吐き気と頭痛に襲われた。
歯をきつく閉めてかろうじてその痛みを抑えてつけて源三の後ろを歩いた。
「……親父……俺をこんな所によんで何のつもだ?……あ、いや……」
もう一度あたりを見回して不敵な笑みを浮かべた。
「いや……親父達かな…」
真っ暗で漆黒に近い本堂の中に居る術者の姿は普通の目では見えないはずだが、力は弱まっているが闇の力を持っている聖には闇の中の術者の姿は丸見えだった。
(くそ……頭がいてー……早めにケリつけなくちゃやばいかもな)
強がっているが少しずつ本堂の結界の力は確実に聖の体を蝕んでいた。
普通の術者程度なら獄煉で殺すことなんて歩くことよりも簡単にできた。
しかし、今は結界によって体の力が弱まっているし、さらに目の前には現在天宮最強の術者である父である源三が居るのだ、これ以上力が弱まると普通の術者にも勝てなくなるかもしれない。
分家 源三
そのため、雑魚は後回しにして最強の敵に常に意識を集中した。
――――だが、聖は天宮全体を甘く見たためその選択を間違えてしまったのだ。
「「「『我らに盾突く闇よ、天照より遣わされたその力により御の宮に弱めたまえよ』」」」
聖の意識が源三に向いたのを確認したのと同時に術者達が祝詞を唱え始めた。
それと同時に聖は今まで以上の苦しみと痛みが全身を襲った。
「うあああ!!!!!!」
あまりの激痛で流石の聖も床に膝を突いて頭を抑えた。
その後すぐに頭を鈍器のような物で殴られた気がしたがそれを確認するまもなく聖の意識は途切れた。
「聖?」
小夜はふと聖の声がして気がして辺りを見回した。
「小夜ちゃん?」
「どうしたの小夜?」
鞘と小夜が突然立ち止まった小夜を見て不思議そうな顔をした。
「あ、何でも無いわ、大丈夫」
言葉ではそう言っていたが小夜の心には胸騒ぎがしていた。
(聖……何も無ければいいけど……)
「く……あ……うう、くっそう」
一体気絶してからどの位の時間がたったのだろうか聖は不快な感じと共に目を覚ました。
両腕は天井から鎖で吊るされて、両足も固定されて身動きが取れない状態だった。
力を込めたが、獄煉はおろか気さえも使うことができなかった。
「ちっ……絶望的だな……こりゃ……」
聖は無駄な行動を取るのをやめ、今の自分の陥っている状態を確認した。
――まず、手足はおろか体すら動かせなくて、使えるのは手の指くらい
まだこれはどうでも良い、所詮は聖にしては手も足も道具としか見ていないからどうなろうがかまわなかった。
……問題は次からだ
――気闘術はおろか、聖の最大の武器である獄煉が使えない
聖はこの頃小夜に気闘術を教わって少し使えるようになってきたぐらいで、聖の……いや天宮最強の力である獄煉が使えないことは聖には致命的なことだった。
――辺りは闇一色にそまっており唯一自分を縛っている鎖と固定具、そして地面と天井の木の材質と木目ぐらいしか確認できない
今の状況がわからないため、何も動くことができない、それに気を断っているのだろう。一切の物の気配がしない、そのためただ時が過ぎるのを待つことが今できる状況だった。
それからさらに時間はたった。
暗闇と時間の流れのせいで聖はだいぶ衰弱していた。
「……気分はどうだ聖?」
突然辺りにほのかな光が生まれ、目の前から声が聞こえた。
首を上げるとそこには見たことも無い術者達と源三、そして天宮の術者達が居た。
「……最悪だな」
今襲撃されれば何も抵抗できない。でも、それをしてこないことは何かやるんだと思った。
「…ではお願いします」
「うむ」
見知らぬ術者達が突如動き出した。
聖の周りが魔方陣と鏡が置かれて、魔方陣の周りには術者達が印を結んでいた。
そして、数10分が過ぎて儀式の準備が終わった。
「……では儀式を開始する」
聖の周りの魔方陣が光りだした。
術者は全員が一斉に手に印を組んだ。
「一は二、二は三、無限、零、闇と光は二つで一つで相互の力は均等、今よりその力を分け裂き砕きたまえ、かの御鏡より命ずる……我が目の前の存在の力を2つに裂きたまえ」
聖の体を囲っている鏡が白銀に輝き、徐々に正面の鏡だけに光が集中していった。
次の瞬間、鏡が粉々に砕けて光がだんだん弱くなっていった。
そして、光の中から人影が生まれた。
「おお、これは……」
「これが最強の光使い……」
「顔は化物に似ているが」
術者達が騒いでいる。
聖は光に目をやられていたがだんだん慣れてきて人影の正体を確認した。
そこにいたのは髪の長い少女だった。
少女は肌は真っ白で雪みたいで、眼は聖の赤い眼の魔に対して真っ青の浄の気配の漂う眼、顔は聖とほぼ瓜二つだった。
聖と少女はお互いを見合った。
―――相互の対極の力のせいだろうか?
―――同じような格好、同じような顔のせいなのか?
術者達が見守るなか長い時間互いを見ていた。
そして時間が経ち、徐々に少女の顔が笑顔になって行った。
聖は逃げようとしたが縛られている自分には何もできない
目の前に少女が立った。
その手には光り輝く光の太刀が生まれた。
少女はそれを横凪に掃った。
ジャラン………
次の瞬間、聖を縛っていた鎖がバラバラに切れた。
それには聖も術者も皆が唖然としていた。
聖は手足が急に自由になったが体制を整えて立ち上がった。
「お兄ちゃ~ん!!!」
顔を上げようとしたらいきなり少女が自分に抱きついてきた。
持ちこたえようとしたが抑えきれなくなりその場に倒れこんだ。
「うあ、や、やめろ……く……」
聖は少女の拘束から逃れようとした。
すると少女は身軽に聖の体からどいた。
「いってー……おい、親父こいつ一体なんなんだ?」
倒れた衝撃で頭を地面にぶつけたためか、頭を抑えながら源三に聞いた。
「こいつはもう一人のお前だ」
「は?」
聖には源三が言った言葉の意味が解からなかった。
「おい、こっちに来い」
源三が少女に言った。
長い髪を揺らしながら少女が源三の方に向いた。
「私がお前の父親だ」
少女は聖の方に助けを求めるような顔をした。
「……お前がもう一人の俺なら確かにそいつは父親だ」
聖は少女に笑いかけた。
悲しそうな顔をしたが少女は少しずつ源三の近くに寄った。
じーっと少女を源三は見ていたが、いきなり手を振り上げた。
少女は身構えるが、次の瞬間ありえないことが起こった。
ポン
源三が少女の頭にやさしく頭を撫でた。
少女は源三の顔を見上げ「おとうさん?」と言うと糸が切れた人形のように倒れてしまった。
源三は少女を抱き上げて外を出て行った。
辺りは闇に包まれて、月明かりが2人を照らしていた。
源三は少女の寝顔を見た。
聖も獄煉さえなければこの子のようになっているのだろうか……
歩きながらそう思った。
聖
これから息子は地下に監禁されることになる。
だが自分には何もできない
聖と目の前の少女……どちらも自分の子だ。
だが、すでには遅すぎた。
不器用な自分のせいで聖を傷つけてしまった。
それぞれが思いをめぐらせながら全ての始まりの運命の歯車は動き出した。
役者はそろった……では物語を始めよう。
2006-07-22T21:10:34+09:00
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