SLADE とは



SLADE とは Simon Judd 氏の手がけるレベルエディタです。最新版 3.0 ではレベルエディタと同氏の手がけた SLumpEd という lump マネージャを統合する予定で、完成すれば現状唯一の統合開発環境となるでしょう。

SLADE は、バージョン 1.0 リリース後、フルスクラッチの末の改良バージョン 2.0 beta 1 をリリースしましたが、その後長きにわたり開発が凍結状態でした。しかし 2010 年 3 月、バージョン 3.0 がめでたく開発再開されました。
現在、最新版 3.0 はレベルエディタとしての機能はありません。Lump マネージャの機能搭載に注力しており、今後のバージョンアップでレベルエディタを再び実装する事が予定されています。このため、現在 SLADE でレベルマップを作成する場合、2.0 を使う必要があります。
尚 2.0、3.0は GUI フレームワークに wxWidgets を採用しており、Makefile が提供されていますので Linux 環境などでもコンパイル可能です。


ページ項目



SLADE 3.0


主な機能


  • WAD, PK3, DAT, LIB, RES といった多様な WAD 形式ファイルに対応
  • 一般的 DOOM 形式の lump データに加え、30 種以上のデータ形式のインポート・エクスポートに対応
  • Lump データの基本編集機能に加え、バッチ処理による一括リネームに対応
  • グラフィック系 lump データの表示・編集に対応
  • フォント系 lump データの表示に対応
  • テクスチャ系 lump データの表示・編集に対応
  • その他テキスト系 lump データの表示・編集に対応
  • その他バイナリ系 lump データの HEX 表示に対応

ロードマップ



3.0 のビルド



Subversion リポジトリからソースコードを取得する場合は下記より:

http://mancubus.net/svn/hosted/slade/trunk/

コンパイルには以下ライブラリが導入されている必要があります:


wxWidgets のコンパイルは OpenGL ライブラリを有効にしてコンパイルして下さい。UNIX 系 OS の場合は --with-gtk で、Mac OS X の場合は --with-cocoa と環境に合わせて GUI フレームワークを選択します:

./configure --with-gtk --with-opengl
make
make install

CodeLite を使用したビルド



CodeLite はオープンソース・クロスプラットフォームな C++ 用 IDE です。Ubuntu でしたらリポジトリからインストールも可能です。

  1. CodeLite IDE を起動します。
  2. メニューバーより Workspace ⇒ Switch to Workspace... を選択します。
  3. SLADE ディレクトリ内の SLADE.workspace を選択し開きます (シムリンクだとコンパイルエラーになる場合があるので注意)。
  4. 画面左上の Release という項目を必要に応じて変更します (Mac OS X の場合は Release-osx に変更)。
  5. メニューバーより Build ⇒ Build Project を選択し、コンパイルを開始します。必要であれば事前に Clean Project を実行しておきます。
  6. コンパイル完了後 Build ⇒ Run で SLADE が起動できます。

Makefile を使用したビルド


現在、Makefile を使用したビルドのメンテナンスが止まっているようです。恐らく上手くいかないので、CodeLite を使用しましょう。

SLADE 3.0 のコンパイルはソースコード展開先のディレクトリで make を実行するだけです:

make
./dist/slade

3.0 は以上の作業で、Windows 環境と同じように使用可能になります。

SLADE 2.0


深刻なバグ


作業データを失う可能性のあるバグ、気づきにくく後から取り返しがつかなくなる可能性のあるバグなど、深刻なバグを掲載します。尚、全て不確定情報です。SLADE ユーザからの訂正・追記希望です。

  • 3D モードで視点を垂直にすると SLADE がクラッシュする。
  • Create Stairs を実行すると、無関係の sectors 情報がおかしくなる場合がある (不確定)。
  • Light Gradient においても同上か (不確定)。

ショートカットキー一覧


SLADE 2.0 はショートカットキーのみしかアクセス手段がない機能が多い。

Controls Binding(s) 機能 GUI
file_save Ctrl+S ファイルの保存
file_run Ctrl+R テストプレイの実行
view_up エディタ画面の上方向スクロール ×
view_down エディタ画面の下方向スクロール ×
view_left エディタ画面の左方向スクロール ×
view_right エディタ画面の右方向スクロール ×
view_zoomin + エディタ画面のズームイン ×
view_zoomout - エディタ画面のズームアウト ×
view_origin O エディタ画面のズームリセット ×
view_increasegrid [ エディタ画面のグリッド拡大 ×
view_decreasegrid ] エディタ画面のグリッド縮小 ×
view_3dmode Q 3D モードの開始/終了
view_contextmenu Mouse3 3D モードでコンテキストメニュー表示 ×
view_mousecenter Ctrl+Mouse3 ×
view_panmap Mouse2 ×
view_hidesidebar F1 ×
view_drawsidebar F2 ×
view_viewthemesidebar F3 ×
mode_vertices V
mode_linedefs L
mode_sectors S
mode_things T
mode_change Tab
edit_lockhilight H
edit_clearselection C
edit_edititem Return
edit_createitem Insert
edit_createitem2 Insert
edit_deleteitem Delete
edit_moveitems Mouse3
edit_selectitem Mouse1
edit_selectbox Mouse1
edit_undo Z
edit_gridsnap G
edit_createsector X
line_flip F
line_swapsides F
line_flipboth F
line_begindraw Space
line_begindraw_rect Space
line_correctrefs R
line_split S
ldraw_drawpoint Mouse1
ldraw_cancelpoint Mouse3
ldraw_nearestvert Mouse2
sector_upfloor8 .
sector_downfloor8 ,
sector_upceil8 .
sector_downceil8 ,
sector_upfloor .
sector_downfloor ,
sector_upceil .
sector_downceil ,
sector_upboth8 .
sector_downboth8 ,
sector_upboth .
sector_downboth ,
sector_copyprops C
sector_pasteprops V
sector_uplight '
sector_downlight ;
sector_merge J
sector_join J
thing_quickangle Mouse2
copy C
paste V
cancel_paste Escape
3d_exit Q
3d_forward W
3d_back S
3d_strafeleft A
3d_straferight D
3d_left Left
3d_right Right
3d_moveup Home
3d_movedown End
3d_toggle_gravity G
3d_toggle_fullbright B
3d_toggle_fog F
3d_toggle_hilight H
3d_toggle_things T
3d_toggle_sky S
3d_upceil8 Numpad Add 0 MWheel Up 0
3d_downceil8 Numpad Subtract 0 MWheel Down 0
3d_upceil Numpad Add 2 MWheel Up 2
3d_downceil Numpad Subtract 2 MWheel Down 2
3d_upfloor8 Numpad Add 1 MWheel Up 1
3d_downfloor8 Numpad Subtract 1 MWheel Down 1
3d_upfloor Numpad Add 3 MWheel Up 3
3d_downfloor Numpad Subtract 3 MWheel Down 3
3d_upboth8 Numpad Add 4 MWheel Up 4
3d_downboth8 Numpad Subtract 4 MWheel Down 4
3d_upboth Numpad Add 6 MWheel Up 6
3d_downboth Numpad Subtract 6 MWheel Down 6
3d_upyoffset Numpad 8
3d_downyoffset Numpad 2
3d_upxoffset Numpad 4
3d_downxoffset Numpad 6
3d_upyoffset8 Numpad 8
3d_downyoffset8 Numpad 2
3d_upxoffset8 Numpad 4
3d_downxoffset8 Numpad 6
3d_lowerunpegged L
3d_upperunpegged U
3d_uplightlevel +
3d_downlightlevel -
3d_uplightlevel1 +
3d_downlightlevel1 -
3d_upthingangle Numpad 4
3d_downthingangle Numpad 6
3d_upthingz8 Numpad 8
3d_downthingz8 Numpad 2
3d_upthingz Numpad 8
3d_downthingz Numpad 2
3d_align_tex_x A
3d_reset_offsets R
3d_reset_xoffset R
3d_reset_yoffset R
3d_change_texture Mouse1
3d_change_tex_paint Mouse1
3d_copy_texture Mouse2
3d_paste_texture Mouse3
3d_paste_paint Mouse3
3d_copy_side C
3d_paste_side V
3d_copy_offsets C
3d_paste_offsets V
3d_copy_xoffset C
3d_paste_xoffset V
3d_copy_yoffset C
3d_paste_yoffset V
open_console ~

執筆中...

2.0 のビルド


2.0 beta のソースコードを入手します。Subversion から取得する際は、以下のアドレスになります:

http://mancubus.net/svn/hosted/slade/tags/slade_20_beta/

コンパイルには以下ライブラリが導入されている必要があります:

  • GCC (GNU C++ compiler)
  • MesaLib (libgl1-mesa-dev libglu1-mesa-dev)
  • wxWidgets-2.8.11 (基本的に wx2.8 系なら OK ただし Ubuntu はこれ未満のバージョンだとコンパイルエラーになる模様)

wxWidgets は OpenGL ライブラリを有効にしてコンパイルして下さい:

./configure --with-gtk --with-opengl
make
make install

あとは SLADE 2.0 のソースコード解凍先のディレクトリでコンパイルすればバイナリが生成されます:

make
cp ./slade /path/to/install/
cp ./data_files/ /path/to/install/

試してみたところ、amd64 アーキテクチャ環境下でコンパイルすると、起動は問題ないのですが WAD を読み込むか新規作成をしようとすると "Segmentation fault" とエラーログを残して強制終了してしまいます。i386 アーキテクチャ環境下では問題ないようなので、64 bit 環境下でコンパイルする場合は、32 bit アプリケーションとしてコンパイルした方が良さそうです。
  
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