東雲

「空白の手記」及び「新約・白黒空白」の登場人物。
東雲 綴
本名(読み) シノノメ ツヅリ
登場時期 第一章
イメージCV 櫻井孝宏
プロフィール
種族 ヒューマン →
デューマン
性別 男性
生年月日 8月26日
年齢 17歳(物語開始時) →
22歳(EP6時)
出身 アークスシップ七十四番艦
身長 178cm
体重 68kg
所属 虚空機関 →
研究開発部 →
守護騎士
クラス バウンサー(EP1) →
ブレイバー(EP2-3) →
ハンター(EP4-)
 主な使用武器  デュアルブレード:イグニス(EP1)
カタナ:無銘(EP2-3)
ソード:ディメシオン(EP4-6)
ソード:天遂リタヴラタ(EP6後期)
特技 瞬間記憶、料理
好きなもの 読書、料理、お菓子
苦手なもの まっすぐな心
天敵 小さな女の子、ダークファルス
イメージ曲


概要

「始めよう、悠香。この宇宙の、未来を取り戻す戦いを。」
『空白の手記』のもう一人の主人公であり、結月悠香と共に立ち上げたチーム「」(くうはく)の副リーダーを務める青年。第三世代アークスに該当し、適正クラスはブレイバーだったのだが、本人の意向によりバウンサーとしてアークスに所属する。
結月悠香と出会った事で数々の脅威、ダークファルスとの戦いに身を投じることになる。
「東雲」は現在の姓であり、旧姓は「観月」。母方の家庭に引き取られた際に、姓を東雲に変えている。

  • EP1
新光歴228年に【若人】に襲撃された、アークスシップ七十四番艦の生き残り。父は医者、母親は研究者と恵まれた環境と才をもっていたが、【若人】襲撃の際に父親と母親が死亡している。その後は母方の家庭に引き取られ、名を東雲と変え暮らす事になる。
15になった時にアークスに志願し、後に士官学校を優秀な成績で卒業しアークスに就任する。その後のナベリウスでの任務中、偶然悠香と出会い共闘した事をきっかけに行動を共にするようになる。後にチーム「」(くうはく)を結成、副リーダーを務めることになる。その数か月後、リリーパの地で【双子】と遭遇。悠香を助けるために自らが囮になり、その後消息を絶つ。

  • EP2
クーナに依頼した調査の結果、【双子】と交戦した際に【双子】に捕食されていたことが判明した。
その内的宇宙で辛うじて生きていたが、体内フォトンの消失により弱ってしまっており、自らの足りないフォトンを補うために内的宇宙に存在した【若人】と【双子】の持つダークファルスの因子を体内に取り込み浄化することで延命し、脱出する事に成功した。
が、やはり無事とはいかず、浄化しきれなかった因子に体が侵食されていた。
時間が経てばダークファルスの因子に侵され、耐えきれず死ぬはずだったのだが、存在を感知したルーサーの気まぐれにより助けられる。実際には助けたとは言い難く、ルーサーのもっていた【敗者】の因子を含む「ダークファルスとしての因子を混ぜる事で、新種のダークファルスとして存在を定義させる実験」のモルモットとして手を貸された。
結果としては成功し、ルーサーの望んだ「新種のダークファルス」として生きながらえる事になった。
その後はルーサーの手引きで虚空機関に所属。この時点ではまだ「東雲綴」としての意志が残っており、ダークファルスになってしまうであろう自分から悠香を守ることのできる存在を作り出す「イーリアス計画」を実行。結果として「フェルノート=イーリアス」と「アイアス=イーリアス」を生み出したが、アイアスはルーサーの駒として利用されることになる。
ダークファルスとして覚醒した後は【剣薙】と名乗り、ルーサーと行動を共にする。その後、ルーサーが表立って活動を始めるのと同時期に、新たなダークファルスとしてアークスの前に姿を現すようになる。
その後【敗者】が暴走した際、テオドールと共に、アークスを迎え撃つ形で待機してたところで、ルーサーを止めるべく行動していた悠香と再会する。自身の持つダークファルスとしての力を全面に押し出し死闘を繰り広げるが、戦いの中で東雲の意識が覚醒、ダークファルスとしての意志を抑え悠に自らの首を断たせることで決着、死亡した。
後にナベリウス奥地に位置する凍土でその遺体を凍結保存、封印されることとなる。

  • EP3
悠香が【双子】に襲われた際、彼の意志に応えるように封印から覚醒する。元よりダークファルスとしての権能により死ねない存在になっているらしく、この時点で既にダークファルスの意思を抑えつつもダークファルスの力を行使する、封印を自力で脱し悠の元に現れる、という荒業をやってのけている。事実その力の扱い方は以前の比ではなく、ダークファルスとしての純粋な力比べで【双子】を撃退する事にも成功、直後に現れた六芒均衡のメンバーであるレギアスやヒューイの2人を相手に拮抗した戦いをする、等の立ち回りを見せている。この際に【双子】から「混ざりもの」と呼ばれており、純然たるダークファルスとは違う存在であることが語られていた。
その後は悠香が監視者として傍にいる事を条件とし、封印を行わず自由に活動できるようになる。既にダークファルスの因子を完全に制御できるようになっており、悠香と同様に六芒均衡に並ぶアークス最大戦力のひとつとして数えられている。

復活した【深遠なる闇】との闘いでは悠香と共に最前線へ出ており、【深遠なる闇】の中に存在する【仮面】の意志に干渉し、その意識を引っ張りだすことで間接的に【深遠なる闇】の弱体化をし、突破口を開いている。

  • EP4
【深遠なる闇】の撃退後、自身はコールドスリープには入らず各惑星を転々としていた。自身の精神状態などからもシャオから監視等の制約は撤廃されており、自由に行動できるようになっている。
後に悠香が目覚めてからも別行動をとっていたが、別宇宙に存在するという惑星である「地球」と、報告にあった「八坂火継」に興味を持ち合流。彼女が連れていた「アル」がダークファルスに近しい存在なのを見抜いていたが、特に言及もしなかった。
合流後の地球では結局悠香やヒツギとは別行動をし、マザークラスタのメンバーに対し積極的に接触。その内のファレグとはある密約を交わしていた。

  • EP5
【深遠なる闇】との決戦では、最初の時と同じく【仮面】を引っ張り出すために参加。以降の異世界オメガでの作戦にはほぼ不参加であり、フェルやアイアスと協力して、虚空機関以前の歴史を洗い出していた。


  • 本編後
【原初の闇】を討滅した後もダークファルスとしての変質は戻っておらず、実質的な不死者となっている。
彼は相棒であり、友であり、家族である悠香が亡くなったとしても生き続ける。そして、彼亡き後の宇宙の行く末を見守り、悠香が守った宇宙の平和を維持してみせる、と誓っていた。

人間関係

主要人物
結月 悠香
 チーム「」(空白)のリーダー。彼との出会いが東雲の運命を大きく変えることになる。
 悠香同様、彼との関係は簡単に説明しきれるものではなく、"相棒"であり"宿敵"でもある。
 彼にとって悠香とは自身のかけがえのない相棒であり、いずれ最後のダークファルスである自身を殺す事になる"英雄"。

フェルノート=イーリアス
アイアス=L=イーリアス
 イーリアス計画において作り出した存在たち。

家族
東雲八雲
 自身の父親。劇中では日向の口から名前や人物像が語られており、八雲と名乗っていた。アークスの中でも優秀な医者であったとされる。

東雲百合
 綴の母親。父親と同様優秀な科学者であり、フィールドワークも得意だった。
 またA.I.Sチームに所属しているリュドミラとは先輩後輩の仲であったらしい。

台詞

戦術

「やってみればいい。ついてこれるものならばな」
元々の適正クラスはブレイバーであり、カタナを主軸とした連撃が得意。基本的に器用であるため、どんな武器でも扱うことができる。【剣薙】として覚醒した後はよりその面が出ており、大剣から太刀、双剣に果てには小型ナイフまで使用していた。
時期によってクラスが大きく変わるのも特徴的であり、バウンサー(EP1)→ブレイバー(EP2~3)→ハンター(EP4~)と変化している。本人の心境の変化が色濃く表れており、ハンターになった理由としては「他人を守れるようになる為」。

バウンサー時代はアークスに就任したてなのもあって双翔剣のみ扱っていた。ブレイバー時代には長太刀である「無銘」と通常サイズのカタナ「悠久」を状況によって持ち替え、臨機応変に対応する。

またダークファルスに覚醒してからは外気のフォトンと体内のダークファルスの因子を融合させた、複合粒子による身体能力のブーストや、異能を発揮させ戦う。【剣薙】としての固有の能力は「創造」。自らが思い描いたものを複合粒子で構成し、再現、具現させる。前述した「無銘」と「悠久」はこの能力による産物。詳しい能力については他記事、【剣薙】としての能力の詳細は剣薙を参照。

ハンターになってからは様々な武装を使うようになっており、大剣「光跡剣ディメシオン」や自在槍「アキュレハーリス」、長槍「メガリスグレイヴ」等を使用する。戦い方もブレイバー時代のような攻撃を避け続けひたすら攻撃し続ける形から、受けに回り生じた隙に全力を叩き込む戦い方に変化している。悠香と組む上で最適になるように変化したもの。

小ネタ

PSO2にてメインに据えられている自キャラ。

分岐

東雲 綴は偶発的に生まれた歴史特異点であり、結月 悠香と東雲 綴の行動によって完全に彼の未来が変化する。
それに対して、結月 悠香はオラクルにおける始原の特異点である為、最終的な立ち位置は変わらない。

  • 結月 悠香と出会わなかった場合
この場合そもそも存在が特異点に変化しない。
その為彼は一般的なアークスとして進むことになり、物語にも関与しない。

  • フェルとアイアスを創造しない(イーリアス計画を実行しない)
イーリアス計画を実行しない為、東雲 綴の【剣薙】化の進行がかなり早くなる。
ルーサーの戦力強化がされないものの、東雲 綴は戻ってこれなくなってしまう。
EP3以降が本家寄りのストーリーに戻る。

  • 【原初の闇】に飲まれる
最悪のパターン。というより本来ありえない分岐。
東雲 綴が本編にて【深遠なる闇】【原初の闇】のいずれにも存在が飲まれなかった理由は「悠という自分を信じ、自分を裁き殺し得ることができる存在を心から信じている為、自身の存在を人間として定義している」からであり、そこに疑問/揺らぎが生じる時点で、人間としての彼の存在は破綻している。
それでもこの分岐になる場合は、あるとすれば彼への「愛」故に。自らの力、アークスの力では彼を輪廻から救うことができないと結論づけた時点で、オラクル/宇宙は闇に飲まれるだろう。彼に終わりを与える為だけに、全てを破壊し闇に包み込む。

余談だが【剣薙】は表裏一体の存在であり、彼の心の闇ともいえる部分の表層化の為、【剣薙】を受け入れ自身の力にしているこの時期の東雲 綴には【剣薙】に飲まれる分岐は存在し得ない。



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最終更新:2024年01月15日 06:10