「all」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

all」(2006/02/14 (火) 03:25:02) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

[[次頁→>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/6.html]] **①Of all~(黒木) 日本のすべての伝統楽器の中で、三味線は疑いようもなく最も多様の使い方がある。 ***It is~(小杉) 三味線は歌舞伎音楽の中枢(?)であり、あらゆる宴会(?)のなかできわめて重要な要素であり、多くの御家(?)の社会的な優美さであり、たくさんの民族音楽の乗り物(?)である。 (ササキ的解釈) それは歌舞伎音楽の背景音楽であり、すべての宴会の中で不可欠な要素であり、多くの家庭において社会的なたしなみであり、そして民謡音楽の主催のための手段であった。 ↑すばらしい(小杉) ↑backbone=「背景」の意味は無いので、「重要要素」だと思われます ***The shamisen~(小西) 芸術音楽としての三味線の演奏曲目は江戸時代の偉大な文化的遺産の一つです。 ***At the~(児玉) 同時に、三味線の鋭くしかし繊細で切ないその音色は、現代(といっても1950年代ごろ)の日本の生活の空気にも染み渡るのです。 **Tradition claims~ 言い伝えによると三味線は1562年ごろに大阪の堺の港で最初に伝えられたという。 ***The particular~(ササキ) そのとき現れた特徴ある楽器は琉球島の蛇皮線であった(Plate70)。 ***Like its~(住友) 中国の祖先である三線のように、蛇皮線は三本の弦と、小さな木製の棹と、蛇の皮で覆われた胴を持ち、バンジョウと同じ方法で撥(バチ)で叩いて演奏する。 ***This instrument~(瀬崎) この楽器は、琵琶奏者の手に渡るまで、最初は音の鳴る珍しいおもちゃだと考えられた。 ***These men~(田代) 琵琶奏者たちは、この楽器を彼らの琵琶のばちで演奏することによって、大変良い音色になることに気付いた。 ***They also~(田上) しかしながら、彼らは蛇の皮はこの大きめのばちの打撃に耐えられないという事も発見したので、彼らはより適当な覆いを捜し求めた。 ***When catskin~(土谷) 猫の皮が試されたとき、彼らはより耐久性のある材料であるだけでなく、音の完全に新しい世界の能力を秘めているものだと分かりました。 ***This new~ (堤) この新しい楽器は、そのときまでは"さみせん?"と呼ばれていたが、最終的に現代的な日本固有の"三味線"として知られているものになるまでさらなる進化の過程の途中にあった。 **Plate 73~(?) 写真73には今日使われている三味線の最も共通の形を示しており、その楽器は長唄音楽や義太夫節に使われている。 ***As there~(黒木) 多くの三味線音楽の方式があるため、三味線の構造にも多くの種類がある。 ***These individual~(小杉) 独特な種類の音楽は議論されるものなので、これらの特徴的な種類は言及されるだろう。 ↑as~は多分「~と同様」という訳ではないかと思います ***Certain features~(児玉) しかし、すべての三味線に(共通する)特定の特徴というのも見られる。 **The body~(コヤ? 訂正します) 三味線の胴は木の4つの部分から出来ており、好まれるの木材は紫檀、クワ、中国の花梨である。 ***Concert models~(これもコヤ? 訂正します) 演奏会用のモデルは綾杉として知られる、矢筈(やはず)模様が内側に彫りこまれている。これにより音色が非常によくなると言われている。 ***The body~(斎藤) 胴部は、てっぺん?と底の部分をネコの皮で覆われていて、より安い型の場合、それは犬の皮だった。 top and bottom=たぶん、表と裏ではないかと思います。いやドラムがそうだからね。(瀬崎) top and bottom=やっぱ、胴部の上側と下側で合ってるぽいです。矢向が図で示してたので。(コヤ) ***To protect~ (?) 表の皮をばちの衝撃から保護するため、小さな半月型の皮(ばち皮)が上と真ん中のほうに加えられている。 [[次頁→>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/6.html]] [[←前頁>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/5.html]]  [[次頁→>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/8.html]] ***The long~(ササキ) その三味線の長いネックは運ぶ便利のために、取り外すことのできる3つの木製のパーツで作られている。 ***The thickness~(住友) 棹の太さは、三味線で使われている絹を縒って出来た三本の弦の太さと同様に、音楽の演奏の種類によって変わる。 ***Nylon strings~(田代) 現在ではナイロン弦も使われている。 ***The strings are~(田上) その弦は下端では音緒に結びつけられていて上部では三つの糸巻きに結び付けられている。 ***These pegs~(土谷) これらの糸巻き(弦巻き)は象牙や木で作られています。 **Because of~(?) 皮は反応しやすいので、ブリッジ(駒)の形、重さ、材質、位置は三味線の音色にとても重要である。 ***The most~(?) 最も一般的な駒は象牙で作られているものだが、プラスチックや木製のものも使われている。 ***(1)The plectrum~(9行目)(小杉) ピック(ばち)もまた大きさや形に種類がある。 ***Plate 73~(児玉) 図73は3種類のばちを示している。 ***From the left~(小西) 左から地唄ばち、長唄ばち、そして最後のばちは義太夫節のためのものです。 ***The concert~(コヤ) 演奏会用の撥(ばち)は象牙で作られており、一方、練習用の撥は木製である。 ***These wooden~(斎藤) これらの木でできたばちは、3つの違った種類の木を精巧に組み合わせてできていて、後ろと中心の一部は、バランスをとるために、より重くなっていた。一方、目立った縁(端?)は、音色のために、弾力性を持ったものになっていた。 **The tone~(?) 音色は三味線のもっとも独特の表情である。 ***In addition ~(?) 甘み渋みのある響きに加えて、三味線は太鼓のような鋭い音や、低音域ではややユダヤハープ(口琴)の音のようなぶんぶん音を持っている。 ***The drum~(住友) 叩いて音を出す効果は、弦とピンと張った猫の皮を同時に両方を叩くように、ばちで打つことによって得ることが出来る。 ***The reverberation~(瀬崎) 響き(さわり)はさおの先にある小さな窪みと特別な金属の駒によって生み出されている。 ***The lower~(田代) 他の弦(二の糸、三の糸)がこのコマ(ウマ)にのっているのに対して、一の糸はのっていない。 ***This cause~(田上) これが原因で一の糸はこのくぼみにぶつかって振動する、一方で持ち上げられているその他の弦はその上を通り過ぎている。 ***The sound~(土谷) この新しい装置によって作られた音は実際には琵琶の弦の強い余韻を模倣するための試みであった。というのは琵琶は三味線を初めて試みた人達のもっていた楽器であったからである。 **There are~(堤) 三味線には十数個の付属品があったが、ここでただひとつ触れておくべきことはゆびかけ、すなわち指に引っ掛けるものである。 ***This is~ これは棹の後ろで手を上下に動かしやすくするために左手の親指と人差し指の間に付ける小さな織物の小物だ。 ***(1)Morden~(最終行) 現代の文明はこの伝統的部品を侵害し、ゆびかけは今では女性の着物に合うように作り変えられている。 ***There is~ ナイロン製の伸縮性がある種類さえある。 [[←前頁>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/6.html]]  [[次頁→>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/9.html]] ***There is~ ナイロン弦の張り方にもいろいろある。 **There are~ 図18に示すように三味線には三つの基本的なチューニングがある。 ***The first~ 第一に完全4度と完全5度からなる本調子あるいは、"original tuning"である。 ***The second~(斎藤) 2番目は「二上り」つまり「2番目(の音)を上げる」で、4度と5度(の音程差)で作られ、3番目は「三下り」つまり「3番目(の音)を下げる」で、2つの4度(の音程差)で作られている。 ***There are~ 他のチューニングもあるが、それらはすべて本調子からできている。 **Since shamisen~(ササキ) 三味線音楽は元来歌ものなので、その楽器がチューニングされるべき固定された基本のピッチというものは存在しない。 ***It varies~(住友) それ(基本のピッチ)はソからレまで変わり、転写ではシが一般的に多く使われた。 ***It must~(瀬崎) それゆえ、三味線音楽のどの採譜も任意か、多くは特定の演奏から採譜されたものと同じ調でのみ再演されるかということを覚えておくべきだ。 ***Thus,there~(田代) したがって曲には、Bフラットメジャー(変ロ長調)の歌、Dマイナー(ニ短調)のシンフォニーといったような、固定された高さはない。 ***There is~(田上) しかしながら、西洋における我々のメジャー、マイナーの概念にみられる楽しい、悲しいという調律の概念はあります。 ***Specifically~(土谷) 特に、本調子は荘重な音楽、二上がりは陽気な音楽、三下がりは憂鬱で穏やかな音楽に最も適していると言われています。 ***The practical~(堤) この理論の実際への適合はあいまいだが、しかしその概念は言及されなけばならず、より強い伝統的気質の音楽家たちの心理的な見解を形づくる。 よくわかりません **The first~ 最初の三味線奏者は大阪・京都地区の琵琶の流派から転向した。 [[←前頁>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/6.html]]  [[次頁→>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/9.html]] [[←前頁>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/8.html]]  [[次頁→>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/10.html]] ***(1)Naturally, then,~(小杉) そしてもちろん、三味線の最初の音楽もまた物語的性質を持っていた。 ***There are~(児玉) 初期の段階では、民謡の伴奏として三味線が使われていた記録もあるが、日本の音楽の発展に関係づけるなら、もっとも重要な形式は“浄瑠璃”という物語形式であろう。 ***The word~(小西) 浄瑠璃という言葉は’浄瑠璃姫物語’と呼ばれる物語の題名の略で、’瑠璃姫の物語’と鮮やかに訳される。 ***Actually,it~(小西) 実際それは日本の偉大な武士義経の幼少期の話で、彼は平家物語で古くからとても強く描かれていた。 ***The original~(コヤ) この最初に知られた彼の人生の伝説の三味線での元々の音楽は失われているが、今日に存在している数多くの模倣や念の入った作りかえが、その人気を証明している。 **The word~(斎藤) 浄瑠璃という言葉は、すぐに、古代から近世までの主題を利用した語りの三味線音楽の、十数個ある違った種類のうちのひとつを意味するようになった。 ↑any one of~は「ひとつ」ではなく「どれでも」ではないかと思います ***Such music~ この音楽も主に語りに関係する一般的な語り物となり、主に旋律に関係する唄い物と区別される。 ***The main~(ササキ) 浄瑠璃という言葉と語り物の主な区別は浄瑠璃は歴史的なものであり、一方語り物は歌いものとの対比のために後の門下生によって物語音楽を課されたものである。 ↑語り調の音楽に付けられた言葉(名前) だと思います ***The difference~(住友) 語り物と歌い物の違いは、言葉を重視するフランスオペラと、声と旋律を強調するイタリアオペラの違いのようだとよく言われる。 ***While in~(瀬崎) 実際のところは、日本、欧州のどちらの場合もその区別は明確ではない。それにもかかわらず、音楽様式の多くの面の研究部門のための最も都合のよい工夫として、そのような区分が使われている。 **One of~(田代) 現在でも名残のある初期の語り調の音楽の一つが、浪花節である。 ***It is~(田上) それは二章で述べられる、歌祭文の劇的な語りべの伝統の主要な系統です。 ***The uta-zaimon~(土谷) 歌祭文の名人は神社の境内の中に集められた、一般的な民衆の聴衆の前で彼の愛についての話を長々と話した。 ***Naniwa-bushi also~ 浪花節はまた、農民たちともこの関係を保ってきた。 ***It is~ 魅力ではアメリカの田舎の音楽に匹敵するが、話題や話しぶりはより高く発達している。 ***(1)Contemporary~(下から7行目) 現在の浪花節は商業化されたが、元々の語りの様式とされている基本的な質は変わらない。 ***Its formal~ その形式的な要素は世界中の話し手と共通部分がある。 [[←前頁>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/8.html]]  [[次頁→>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/10.html]] [[←前頁>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/9.html]]  [[次頁→>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/11.html]] ***p188~189>They are: 1)~(児玉) それら(浪花節の形式的な要素?)は、 1)器楽による短い序奏部分 2)場面設定のための歌 3)ムード音楽の軽い背景での、整然とした二人の会話(対話:タンカ)部 4)その話の筋において決定的な場面(折節)のときの曲…登場人物の感情や運命などが語られるときなどによく用いられる 5)器楽間奏部分…とくに、アクションや場面転換の際に用いられる 6)筋をまとめるときの最後の歌(=チラシ、段切れ)…話の締めとして、道徳的なことに触れる場合が多い である。 ***Within this~(小西) この骨組みとともに語り手が、ヨーロッパでもアフリカでもオリエントでも太古の昔から置かれた。 ***The differences~(コヤ) その違いは、それら(話)が用いられる社会に関する話の中に入れ込まれた善悪の基準の型の中や、(話の中に)使われた固有の音楽的語法の中にある。 **In the case~(斎藤) 浪花節の場合、音楽はかなり激しく、太い棹の三味線である。その三味線は、最も高い弦で演奏されるより軽快な断片の間に散在する、突然のキレの良い音を生み出すためにとがっていないばちで演奏される。 ***This gives~ これはとても粗い音色で、主となる歌の線にそれだけでなくリズムの変化を与える。 ***Before the~(ササキ) 三味線の登場以前、語り部達は左手に閉じた扇子、あるいは様々な打楽器を持って伴奏を刻んだ。 ***This early~(住友) この初期の伴奏は、浪花節でとても象徴的な急な音のほとばしりがおそらく説明するのに役に立つだろう。 ***One must~(瀬崎) 我々はその様式の一部として、同様に三味線奏者の激しい掛け声も話しに出すべきである。 ***These cries~(田代) これらの叫びが、音楽の休止部分のほとんど全てを満たす。 ***Though originally~(田上) 元々は唄い手への合図や、おそらく教えるための工夫だったが、それらは、今では二章で述べられる能の囃子の掛け声のような音楽の、重要で劇的な要素になっている。 **Perhaps the~(土谷) おそらく、浪花節の最も独特な外観は、”浪花様式の音楽は日本のラジオでしばしば聞かれるという事実に関わらず、20世紀に書かれた日本の音楽の本の中でそれについての言及をほとんど誰も見つけることができない ”ということである。 ***The explanation~(tsutsumi) この知識人たちによる特異なボイコットの説明が、以下の話の中に見られる。 ***In 1911,~ 1911年に桃中軒クモエモンという有名な浪花節の語り手は録音し、その後すぐに同じものを別の会社のために録った。 ***①A civil~ 著作権法に違反したとして民事訴訟が起こった。 ***When the~ 法廷に来ると弁護は浪花節は本当に音楽かどうかという問を挙げた。 ***If it~ もしそうでなければ彼の依頼者は音楽著作権に違反している。 ↑違反していない だと思います ***In order~ この問題を落ち着かせるために音楽の専門家のグループが集められ、正当な審議の結果、法廷の結論は容易く降った。「浪花節は音楽ではない」と却下された。 ***Even since~(斎藤) 今や公けな階級で、浪花節は「音楽ではない」とされてしまったので、そのとき以来ずっと、この問題について書いて下さった日本音楽の研究者はいない。 ↑正式な法令で、だと思います ***One must~(コヤ) そこにはいつも学者達の間に、まじめな研究にとって階級が低すぎる、といった強い感情があったことを付け加えなければならない。 **Perhaps this~(ササキ) もしかすると、それは時間とともになんとか守られてきた数少ない伝統的な音楽の形の一つであるにもかかわらず、この奇妙な音楽の非難は浪花節のその重い物語の強調によるものか、あるいはその商業上の人気によるのかもしれない。 ↑forは時代と並行を保とうとした数少ない伝統音楽のひとつであったための人気 という意味だと思います ***The broadcasts~ 浪花節音楽の放送は感傷的メロドラマのテーマ曲や効果音、三味線を混ぜたムード音楽のギター背等を完備した。 ↑ここでのcompleteは全くのところ という意味のようです [[←前頁>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/10.html]]  [[次頁→>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/12.html]] ***Between long~ 連続した長い対話の一節の中間で、「彼女は路面電車に乗り日本橋で乗り換えた」と言う完全な伝統的歌声の演説を聞くことができる。 ***Thus, singers~ このように、法律的にはそれら(難波節)が存在しないという事実を幸せにも知らずに、唄い手たちは多くの支持者を楽しませ続けている。 ***Meanwhile the~(田代) その間に、学者たちは単に浪花節の存在を無視した。 ***In any~(田上) いずれにせよ、皆の顔は救われていて、浪花節を楽しむ人たちはとにかくそれを読むというよりむしろそれを聴いているようだった。 **The number~(土谷) 語り物の区分に分類される三味線音楽の流派の数は莫大である。 ***Only someone~ 日本の語り物音楽の問題に真剣に興味を持つ人のみが、相互関係や影響の込み入った糸を解くことを望んだ。 ***In general~ 一般的に、弟子が師匠の様式から違いや摩擦を起こし離れることで新しい流派が興ると言われている。 ***(1)The guild~(11行目) 家元制度は今でさえ現代アートを含めた日本芸術に強い縛りをもたらす。 ***If one~ 物事のやり方を変えたければ、唯一の手段はその家元を離れて新しくつくることである。 ***Therefore,~(児玉) そうして、私たちは、音楽において、それぞれの様式の創始者にちなんで名付けられた多くの流派をみつけられる。 ***For example,~(小西) 例えば、河東節はマスミ河東によって作られたもので、豊後節は宮小路豊後が作ったものです。 **To the~ 西洋では識別できる流派の違いはないが、違いはあり、よく知る人のみが簡単に見分けられる。 ***Often the distinction~(斎藤) よく、違いは選ばれた詞章の型によるものになる。 ***For example~(ササキ) 例えば、河東節のような多くの音楽は家庭の悲劇といった名物を生み出した。 ***In these~(住友) それらの物語では、義兄弟がたびたび悪党で、主人公は年老いた義母の問題で悩む。 ***One can~(瀬崎) このようなかたちが音楽的な質にかまわず大衆の支持や同情を集めている理由を我々は良く理解することが出来る。 **Bungo-bushi~(田代) 豊後節(今ではほとんどすたれてしまった)は、特有な物語の形式を持った「ブシ」の一例である。 ***Bungo created~(田上) 豊後は通常、心中で終えるような情事の鮮やかな描写を行った。劇に鼓舞された恋人たちによる心中の驚くほどの増加を阻止するために彼の音楽に対する禁止令を政府が発行したといわれている。 ***Since double~(土谷) 心中は数世紀の間、いくぶん国民的な趣味娯楽であったため、はブンゴウ節の終結の現実的な話を与える別の非現実的な説明の数は少ない?? ↑ブンゴウ節の本当の消滅の話には他の現実的な説明がある という感じではないかと思います ***It seems~ 豊後の音楽は河東節と争って、幕府の兵の相当数の間で人気となったようだ。 ↑人気になったのはカトウ節の方です ***When Bungo-bushi~ 豊後節が勝利の兆を見せだすと河東の音楽家たちは18世紀の裏面工作をし、豊後節は禁止された。 ***Such cases~ ここに示した場合のように日本音楽の研究は社会的・政治的成り行きなしでは語れない。 ***Unfortunately for~ 不幸なことに日本音楽では、’ブシの戦い’は今でも続いている。 ***The bitterness~ 戦いの苦味は音楽的見解によって起こることはまずない。 [[←前頁>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/11.html]]  [[次頁→>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/13.html]] ***While text~(小西) テキストの違いが流派の特徴を区別する一方で、ほかには語りや演奏の様式に違いがある。 ***Anyone who~(こや) 新内節の語り手の素晴らしい裏声(?)を聞いた人は、これらの声の移り変わりと、他の様式とを決して混同できない。 ***This music,~ この音楽は鶴賀新内によって作られ東京で唯一禁じられた遠まわしに夜のない町と呼ばれる場所、吉原で名声を得た。 ↑吉原でのみ禁じられたという独特の区別で名声を得た ではないかと思います ***The story~(斎藤) この禁止の背景にある話は、かなり特異である。 ***The madames~ 吉原地区の様々な店の女亭主や所有者は新内節に長く晒された’雇用者’が恋に落ち多くの場合逃亡する傾向があり、どちらにせよ商売に悪影響を与えるとした。  ***Despite this~(ササキ) この禁止にもかかわらず、あるいはもしかしたらそのために、新内節は今日で未だに聞かれるのかもしれない。 **Shinnai-bushi uses~(瀬崎) 新内節はいくぶん難波節に似た三味線様式を用い、新内節で使う楽器もさおはやや厚い。 ***The plectrum,~(田代) しかし、バチはそれほど鈍くはない。 ***In shinnai,~(田上) 新内では、明るく高いオブリガート(第二声部?)でかきならし続ける第二三味線がよくある。 ***This adds~(土谷) これは音楽の全体の音色に、より多くのつやっぽさを加えます。 ***When Shinnai~ 新内節が場内の公演の伴奏として使われるとき、語り手の声は強さを保ちつつボリュームを減らす一方で、その緊張はきわめて一貫している。 ***The most~ 新内節の最も個性的な質は主要なフレーズがひどく高い音で始まり、そして波を打ちながら落ち、語りのトーンにいたるまでの短いアラベスクであることである。 ***(1)The formal~(19行目) 新内節の一部の形式的概要は対話部分が非常に少ない点を除いて浪花節のそれと似ている。 ***The piece~ 現在でも謳われているその部分は浪花節より短い傾向にある。 **Shinnai-bushi can~ 新内節は浪花節の感情表現よりやかましくなく且つ表現の十分な官能を保とうと、素人の練習生の集団が開発した。 ***Shinnai-bushi can~(小西) 新内節は観客が全員畳に座れるような、日本の小さな劇場で見聞きするのが最も良い。 ***Here one~(こや) ここでは、強い、しかしあまりに強すぎではない感情で歌われる古い恋物語の物悲しさをさりげなく味わいながら、タバコを吸ったり、食べたり、飲んだりする人もいるかも知れない。 ***Perhaps this~(斎藤) おそらく、これが新内節の本当の隠された魅力である。 **Tokiwazu-bushi,found~ 常磐津(?)節は文字太夫常磐津によってつくられ、歌舞伎の劇場でよく見られる語り物音楽の一つである。 ***It also~ (ササキ) それは愛好家や三味線コンサートの愛好者の間でよい支持をも得ている。 ***It differs~(住友) それ(常磐津節)はずっと激しくない歌い方で、打楽器的ではない三味線のパートを持つことから、上記の演奏方法とは異なる。 ***Both the neck~(瀬崎) あとから述べる唄いものの楽器よりも三味線の音色は明らかに重くしゃがれているにも関わらず、そのさおとバチはどちらもそんなに厚くない。 ***A wide-based~(田代) 底辺の広いコマ(ウマ)が、三味線の種でこの「アルト」の音(高い音)を生み出すのを助けている。 **The stories~(田上) 常磐津節の物語は、全ての語り物三味線形式に見られるものの典型である。 [[←前頁>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/12.html]]  [[次頁→>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/14.html]] ***To get~(土谷) これらの話がどのような物であるかいくつかの理解を得るために、今日の"Tokiwazu"の演劇の中の人気のある一つである、19世紀のバラッド、"権八(ごんぱち)"の話の筋を見てみましょう。 **The story~ この話は二つに分かれる。 ***In the~ 前半は主人公の権八がつかまる。 ***(1)Earlier he~(3行目) 彼は若い頃生まれた藩から吉原の無名な地へ逃げた。 ***He was~ 彼は口論の間にある男に深刻な怪我を負わせたことからこうしなければならなかった。 ***He soon~ 吉原でこのあと長く生活できるほどお金が残っていないことにすぐに気付き、生きるために盗みを働くようになった。 ***For this~(小西) この罪で彼は遠く処刑場に連れて行かれた。 ***As he~(コヤ) 彼の運命が終わりに向かっているとき、彼の太夫である小紫が現われ、見張りに、恋人と一杯の水を交換させて下さいと頼み込んだ。これは、死すべき運命にある恋人や友人によって行われる習慣的な儀礼であるためである。 ***The guard~(斎藤) 見張りは同意し、彼らが儀式を始めたとき、コムラサキ(←漢字がわからないのでわかる人直して下さい)は急に短刀を取り出し、権八の縄を切った。 ***At this~(ササキ) このストーリーの劇的な場面で、われわれは権八が始まりと共に起きるのがわかる。 ***It has~ 全ては悪い夢だった。 **The second~(住友) 話の後半で、権八は彼の恋人の評判が気になりだすことから、夢のすべてが非現実的なものというわけではなくなる。 ***He is~ 彼は自分と彼女の関係が彼女の吉原での芸者としての仕事をだめにするのでは、と不安になる。 ***He vows~(田代) 彼は彼女への愛を誓い彼女の前から去ろうとするが、彼らが涙を流し永遠の愛を固く約束しているとき、外の不審な動きに気付く。 ***It is~(田上) 時すでに遅し!警察?が家を取り囲んでいた!! ***There is~ (土谷) 純粋な形式の浄瑠璃作品で残された唯一の解決策は、もちろん心中であり、それは長く、ゆっくりと死に行く涙を誘う場面である。 ***An added~ この特別な話には小さな悲哀が加えられる。それは権八と小紫の墓が東京の目黒不動尊で今でも見ることができると言われている。 ***Though the~ 彼らの実際の死の話は本当は劇のために変えられているが、苔の生えた慰霊碑は人間の悲劇の基礎である愛の話の多いな証拠である。 ↑多くの非現実的な話が、真の人間の悲劇に基づいているという証拠 だと思います **(1)The resemblance~(23行目) この話とイタリアオペラ間の類似点はどちらの国もメロドラマ的な音楽劇の壮大な愛があるという事実である。 ***As a ~ 実際、イタリアの日常生活に似た芝居がかった感じが日本のほうが少し大げさだがある。 ***The itinerant~ 日本の行商人は生まれつき劇的な間合いの感覚を持っていて、よく特定の地域でバンバンする棒の伴奏と彼の話を聞ける。 ***All life~(小西) 全ての生活はまるで舞台上で演じられているかのように思われる。 ***The very~(こや) 特徴的な季節は、金魚売りや、竿竹屋、ガラクタ屋、季節の食べ物を売る多数の人々などによって語られる一連の歌によって印象づけられる。 ***In such~ このような国で劇や音楽的な行動が固く結ばれているのはふしぎではない。 **The piece~ 上で述べた権八の話は元々キヨモト円寿太夫と言う人が考案したキヨモトという音楽様式に属する。 [[←前頁>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/13.html]]  [[次頁→>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/15.html]] ***This form~ この形は語り物として挙げられるが三味線音楽の中では歌ものと語り物の間に位置する。 ***The voice~(田代) 声のパートは非常に高く、裏声のような声は他のほとんんどの語り物よりも多く使われている。 ***To aid~(田上) この質を助けるために、三味線、ばち、こまは全て薄めにつくられている。 ***The tunings~(土谷) 調弦もまた一般に高くなっている。 ***All these~ 全てのこれらの要因で清元の音楽から普通の三味線の打楽器的な質がより消える。 **Returning to~ 声の質に戻ると三味線音楽の声は一般的に声を’自然に’音楽の空気に入れ込む傾向がある。 ↑musical stratosphere=音楽的最高音域 だった気がします ***(1)Any Western~(第二パラグラフの3行目) 西洋で訓練された声はどこか不自然である。 ***Actually this~ 実際この技術は予めの訓練の種類の違いが影響するセンスで不自然になる。 ***The same~ 同じことが例えば西洋オペラにも言える。 **Kiyomoto , because~(ササキだぜ!) 清元は、その高く、明るい声の為に美声と称され、歌舞伎の舞台における多くの恋愛の場面における伴奏として見出された。 sweetは矢向先生曰く’粋’らしい。(小西) ***In addition~ 劇場内の確固たる地位に加えて室内音楽の形としても十分な人気を得た。 ***Many an~ 午後の日本女性の多くの井戸端会議で清元の演目のいくつかが話題にされる。 **During this~ 語り物三味線音楽の議論の中でその代表格である義太夫節は欠かせない。 ***Founded by~ 商業都市大阪で義太夫タケモトが作り、全て威勢があり商人階級を直接駆り立てた。 ↑商人階級に向けたものであり、彼らを狂喜させ駆り立てた だと思います ***At one~(田代) かつては、大阪の商人の考え方や話し方は義太夫の唄から導かれたものであり、それはアメリカ英語のいくつかがNew Yorker magazineによる文化的副産物であるのと同じようなものである。 ***Together with~(田上) 有名な劇作家近松門左衛門と一緒に義太夫は日本の劇場の偉大な伝統の一つをつくりあげた。 ***Much of~(土谷) あなたは今日の歌舞伎のほとんどは, 近松の人形劇の人間化そのものにすぎないと言うだろう。 ***Likewise,the~ 同様に義太夫の歌い方は彼の時代からとても強く、義太夫節の音楽は語り物三味線音楽の典型と考えられる。 **The Gidayu~ 文楽の人形演劇の義太夫音楽家は舞台の左の太夫床に位置する。 ***(1)From this~ (下から5行目) この位置から語り手は声の表現の最も緊張した範囲の猛攻撃で操り人形に堂々と命を吹き込む。 ***His extravagance~ 彼の行き過ぎた演出は人形の動きによく合っていて、その動きは人形の非人間性を補うために生きているよりも大きくないといけない。 **Look at~ 図版58-69を見よう。 ***They show~ 義太夫の語り手が俳優でもあり音楽家でもあることをはっきり映している。 [[←前頁>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/14.html]] ***By connecting~(小西) これらの写真を前の演技についての記述を繋ぎ合わせると、義太夫の語り手を実際見たことない人もこのような場面での興奮の小さな断片を描けるだろう。 **After a~(こや) 三味線による序奏のあと、太夫は、2トントラックのローギアの音にやや似た、深いとどろくようなブンブンとした音で始める。 ***Slowly his~ 彼の唇はゆっくり離れ荒々しくも開かれた母音の音が観客と人形を目覚めさせるため重く潜んだ空気に電気のような興奮を与え、舞台上を漂う。 ***The story~ 話はフレーズの間に短い調的な解説を絶えず挟みながらシンプルなモノトーンで開ける。 ***Gradually,the~ 徐々に緊張は高まり三味線はよりかき鳴らされ歌は時に歌い、時に語り、またある時は二つを混ぜた言いようのないものになる。 ***At the~(田代) 同時に、唄い手の体全体が、彼が演じている登場人物に取り付かれたようになる。 ***His legs~(田上) 彼の足は座布団に固定されているように見える、しかし彼の胴体、頭、腕は身もだえするような感情の塊となる。  顔をみよ!!! ***Look again~.Picture~ (土谷) 58図-69図を見てください。赤く、汗をかいた顔、そして首とこめかみのふくれた血管が見えます。 ***It is~ これは語り手が彼自身の真の感情の熱を持って舞台上の相当する木の人形に大きな熱意を吹き込もうとするためである。 ***The music-stand~ 語り手の前の譜面台は重くしゃがんだもので、叫びをより高くするために叩いたり打ったり上を這うのに必要である。 ↑crisesなので局面や山場が盛り上がるにしたがって ということだと思います **(1)A lone~ ただ一人の語り手は小さな子供から武士や年老いた祖母まで舞台上の全ての登場人物を描く。 ***But never~ しかし義太夫においては白か黒しかないため、どう猛な悪者のうなりや女性のキーキーという笑い、ごろごろした音は決して使わない。 ***The confusing~ 多くの西洋の劇で見られる混ざった灰色は文楽劇ではあまり見られない。 ***Right is~(小西) 真は真、偽は偽、そして死は一つの犯罪の唯一の解決法である。 ***Thus,no~ このため義太夫の語り手による登場人物のように深く泣いたり心から笑う人は一人もいない。 **When the~ 山場の中ほどに来たとき、語り手が厳かに床本を閉じそれを額にあてると、太夫床は突然回転しはじめ、三味線奏者と語り手の新しいペアが現れる。彼らは同じ過程を話の筋が結末に至るまでたどる。 **Gidayu is~ 義太夫は多くの人が日本音楽の全ての形の中で最も難しいと考える。それは語り手には非常なスタミナが必要でありよいメロドラマの役者でなければならないことと舞台の動きと三味線の伴奏を同時に調和させる必要があるためである。 ***The problem~(ここで終了) 舞台の方向の問題は実際は劇の進行を見ないといけない三味線奏者の手にあり、掛け声や音楽的合図で同時に全体を織り交ぜるためである。 &counter(today)
[[次頁→>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/6.html]] **①Of all~(黒木) 日本のすべての伝統楽器の中で、三味線は疑いようもなく最も多様の使い方がある。 ***It is~(小杉) 三味線は歌舞伎音楽の中枢(?)であり、あらゆる宴会(?)のなかできわめて重要な要素であり、多くの御家(?)の社会的な優美さであり、たくさんの民族音楽の乗り物(?)である。 (ササキ的解釈) それは歌舞伎音楽の背景音楽であり、すべての宴会の中で不可欠な要素であり、多くの家庭において社会的なたしなみであり、そして民謡音楽の主催のための手段であった。 ↑すばらしい(小杉) ↑backbone=「背景」の意味は無いので、「重要要素」だと思われます(田代) ***The shamisen~(小西) 芸術音楽としての三味線の演奏曲目は江戸時代の偉大な文化的遺産の一つです。 ***At the~(児玉) 同時に、三味線の鋭くしかし繊細で切ないその音色は、現代(といっても1950年代ごろ)の日本の生活の空気にも染み渡るのです。 **Tradition claims~ 言い伝えによると三味線は1562年ごろに大阪の堺の港で最初に伝えられたという。 ***The particular~(ササキ) そのとき現れた特徴ある楽器は琉球島の蛇皮線であった(Plate70)。 ***Like its~(住友) 中国の祖先である三線のように、蛇皮線は三本の弦と、小さな木製の棹と、蛇の皮で覆われた胴を持ち、バンジョウと同じ方法で撥(バチ)で叩いて演奏する。 ***This instrument~(瀬崎) この楽器は、琵琶奏者の手に渡るまで、最初は音の鳴る珍しいおもちゃだと考えられた。 ***These men~(田代) 琵琶奏者たちは、この楽器を彼らの琵琶のばちで演奏することによって、大変良い音色になることに気付いた。 ***They also~(田上) しかしながら、彼らは蛇の皮はこの大きめのばちの打撃に耐えられないという事も発見したので、彼らはより適当な覆いを捜し求めた。 ***When catskin~(土谷) 猫の皮が試されたとき、彼らはより耐久性のある材料であるだけでなく、音の完全に新しい世界の能力を秘めているものだと分かりました。 ***This new~ (堤) この新しい楽器は、そのときまでは"さみせん?"と呼ばれていたが、最終的に現代的な日本固有の"三味線"として知られているものになるまでさらなる進化の過程の途中にあった。 **Plate 73~(?) 写真73には今日使われている三味線の最も共通の形を示しており、その楽器は長唄音楽や義太夫節に使われている。 ***As there~(黒木) 多くの三味線音楽の方式があるため、三味線の構造にも多くの種類がある。 ***These individual~(小杉) 独特な種類の音楽は議論されるものなので、これらの特徴的な種類は言及されるだろう。 ↑as~は多分「~と同様」という訳ではないかと思います ***Certain features~(児玉) しかし、すべての三味線に(共通する)特定の特徴というのも見られる。 **The body~(コヤ? 訂正します) 三味線の胴は木の4つの部分から出来ており、好まれるの木材は紫檀、クワ、中国の花梨である。 ***Concert models~(これもコヤ? 訂正します) 演奏会用のモデルは綾杉として知られる、矢筈(やはず)模様が内側に彫りこまれている。これにより音色が非常によくなると言われている。 ***The body~(斎藤) 胴部は、てっぺん?と底の部分をネコの皮で覆われていて、より安い型の場合、それは犬の皮だった。 top and bottom=たぶん、表と裏ではないかと思います。いやドラムがそうだからね。(瀬崎) top and bottom=やっぱ、胴部の上側と下側で合ってるぽいです。矢向が図で示してたので。(コヤ) ***To protect~ (?) 表の皮をばちの衝撃から保護するため、小さな半月型の皮(ばち皮)が上と真ん中のほうに加えられている。 [[次頁→>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/6.html]] [[←前頁>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/5.html]]  [[次頁→>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/8.html]] ***The long~(ササキ) その三味線の長いネックは運ぶ便利のために、取り外すことのできる3つの木製のパーツで作られている。 ***The thickness~(住友) 棹の太さは、三味線で使われている絹を縒って出来た三本の弦の太さと同様に、音楽の演奏の種類によって変わる。 ***Nylon strings~(田代) 現在ではナイロン弦も使われている。 ***The strings are~(田上) その弦は下端では音緒に結びつけられていて上部では三つの糸巻きに結び付けられている。 ***These pegs~(土谷) これらの糸巻き(弦巻き)は象牙や木で作られています。 **Because of~(?) 皮は反応しやすいので、ブリッジ(駒)の形、重さ、材質、位置は三味線の音色にとても重要である。 ***The most~(?) 最も一般的な駒は象牙で作られているものだが、プラスチックや木製のものも使われている。 ***(1)The plectrum~(9行目)(小杉) ピック(ばち)もまた大きさや形に種類がある。 ***Plate 73~(児玉) 図73は3種類のばちを示している。 ***From the left~(小西) 左から地唄ばち、長唄ばち、そして最後のばちは義太夫節のためのものです。 ***The concert~(コヤ) 演奏会用の撥(ばち)は象牙で作られており、一方、練習用の撥は木製である。 ***These wooden~(斎藤) これらの木でできたばちは、3つの違った種類の木を精巧に組み合わせてできていて、後ろと中心の一部は、バランスをとるために、より重くなっていた。一方、目立った縁(端?)は、音色のために、弾力性を持ったものになっていた。 **The tone~(?) 音色は三味線のもっとも独特の表情である。 ***In addition ~(?) 甘み渋みのある響きに加えて、三味線は太鼓のような鋭い音や、低音域ではややユダヤハープ(口琴)の音のようなぶんぶん音を持っている。 ***The drum~(住友) 叩いて音を出す効果は、弦とピンと張った猫の皮を同時に両方を叩くように、ばちで打つことによって得ることが出来る。 ***The reverberation~(瀬崎) 響き(さわり)はさおの先にある小さな窪みと特別な金属の駒によって生み出されている。 ***The lower~(田代) 他の弦(二の糸、三の糸)がこのコマ(ウマ)にのっているのに対して、一の糸はのっていない。 ***This cause~(田上) これが原因で一の糸はこのくぼみにぶつかって振動する、一方で持ち上げられているその他の弦はその上を通り過ぎている。 ***The sound~(土谷) この新しい装置によって作られた音は実際には琵琶の弦の強い余韻を模倣するための試みであった。というのは琵琶は三味線を初めて試みた人達のもっていた楽器であったからである。 **There are~(堤) 三味線には十数個の付属品があったが、ここでただひとつ触れておくべきことはゆびかけ、すなわち指に引っ掛けるものである。 ***This is~ これは棹の後ろで手を上下に動かしやすくするために左手の親指と人差し指の間に付ける小さな織物の小物だ。 ***(1)Morden~(最終行) 現代の文明はこの伝統的部品を侵害し、ゆびかけは今では女性の着物に合うように作り変えられている。 ***There is~ ナイロン製の伸縮性がある種類さえある。 [[←前頁>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/6.html]]  [[次頁→>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/9.html]] ***There is~ ナイロン弦の張り方にもいろいろある。 **There are~ 図18に示すように三味線には三つの基本的なチューニングがある。 ***The first~ 第一に完全4度と完全5度からなる本調子あるいは、"original tuning"である。 ***The second~(斎藤) 2番目は「二上り」つまり「2番目(の音)を上げる」で、4度と5度(の音程差)で作られ、3番目は「三下り」つまり「3番目(の音)を下げる」で、2つの4度(の音程差)で作られている。 ***There are~ 他のチューニングもあるが、それらはすべて本調子からできている。 **Since shamisen~(ササキ) 三味線音楽は元来歌ものなので、その楽器がチューニングされるべき固定された基本のピッチというものは存在しない。 ***It varies~(住友) それ(基本のピッチ)はソからレまで変わり、転写ではシが一般的に多く使われた。 ***It must~(瀬崎) それゆえ、三味線音楽のどの採譜も任意か、多くは特定の演奏から採譜されたものと同じ調でのみ再演されるかということを覚えておくべきだ。 ***Thus,there~(田代) したがって曲には、Bフラットメジャー(変ロ長調)の歌、Dマイナー(ニ短調)のシンフォニーといったような、固定された高さはない。 ***There is~(田上) しかしながら、西洋における我々のメジャー、マイナーの概念にみられる楽しい、悲しいという調律の概念はあります。 ***Specifically~(土谷) 特に、本調子は荘重な音楽、二上がりは陽気な音楽、三下がりは憂鬱で穏やかな音楽に最も適していると言われています。 ***The practical~(堤) この理論の実際への適合はあいまいだが、しかしその概念は言及されなけばならず、より強い伝統的気質の音楽家たちの心理的な見解を形づくる。 よくわかりません **The first~ 最初の三味線奏者は大阪・京都地区の琵琶の流派から転向した。 [[←前頁>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/6.html]]  [[次頁→>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/9.html]] [[←前頁>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/8.html]]  [[次頁→>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/10.html]] ***(1)Naturally, then,~(小杉) そしてもちろん、三味線の最初の音楽もまた物語的性質を持っていた。 ***There are~(児玉) 初期の段階では、民謡の伴奏として三味線が使われていた記録もあるが、日本の音楽の発展に関係づけるなら、もっとも重要な形式は“浄瑠璃”という物語形式であろう。 ***The word~(小西) 浄瑠璃という言葉は’浄瑠璃姫物語’と呼ばれる物語の題名の略で、’瑠璃姫の物語’と鮮やかに訳される。 ***Actually,it~(小西) 実際それは日本の偉大な武士義経の幼少期の話で、彼は平家物語で古くからとても強く描かれていた。 ***The original~(コヤ) この最初に知られた彼の人生の伝説の三味線での元々の音楽は失われているが、今日に存在している数多くの模倣や念の入った作りかえが、その人気を証明している。 **The word~(斎藤) 浄瑠璃という言葉は、すぐに、古代から近世までの主題を利用した語りの三味線音楽の、十数個ある違った種類のうちのひとつを意味するようになった。 ↑any one of~は「ひとつ」ではなく「どれでも」ではないかと思います ***Such music~ この音楽も主に語りに関係する一般的な語り物となり、主に旋律に関係する唄い物と区別される。 ***The main~(ササキ) 浄瑠璃という言葉と語り物の主な区別は浄瑠璃は歴史的なものであり、一方語り物は歌いものとの対比のために後の門下生によって物語音楽を課されたものである。 ↑語り調の音楽に付けられた言葉(名前) だと思います ***The difference~(住友) 語り物と歌い物の違いは、言葉を重視するフランスオペラと、声と旋律を強調するイタリアオペラの違いのようだとよく言われる。 ***While in~(瀬崎) 実際のところは、日本、欧州のどちらの場合もその区別は明確ではない。それにもかかわらず、音楽様式の多くの面の研究部門のための最も都合のよい工夫として、そのような区分が使われている。 **One of~(田代) 現在でも名残のある初期の語り調の音楽の一つが、浪花節である。 ***It is~(田上) それは二章で述べられる、歌祭文の劇的な語りべの伝統の主要な系統です。 ***The uta-zaimon~(土谷) 歌祭文の名人は神社の境内の中に集められた、一般的な民衆の聴衆の前で彼の愛についての話を長々と話した。 ***Naniwa-bushi also~ 浪花節はまた、農民たちともこの関係を保ってきた。 ***It is~ 魅力ではアメリカの田舎の音楽に匹敵するが、話題や話しぶりはより高く発達している。 ***(1)Contemporary~(下から7行目) 現在の浪花節は商業化されたが、元々の語りの様式とされている基本的な質は変わらない。 ***Its formal~ その形式的な要素は世界中の話し手と共通部分がある。 [[←前頁>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/8.html]]  [[次頁→>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/10.html]] [[←前頁>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/9.html]]  [[次頁→>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/11.html]] ***p188~189>They are: 1)~(児玉) それら(浪花節の形式的な要素?)は、 1)器楽による短い序奏部分 2)場面設定のための歌 3)ムード音楽の軽い背景での、整然とした二人の会話(対話:タンカ)部 4)その話の筋において決定的な場面(折節)のときの曲…登場人物の感情や運命などが語られるときなどによく用いられる 5)器楽間奏部分…とくに、アクションや場面転換の際に用いられる 6)筋をまとめるときの最後の歌(=チラシ、段切れ)…話の締めとして、道徳的なことに触れる場合が多い である。 ***Within this~(小西) この骨組みとともに語り手が、ヨーロッパでもアフリカでもオリエントでも太古の昔から置かれた。 ***The differences~(コヤ) その違いは、それら(話)が用いられる社会に関する話の中に入れ込まれた善悪の基準の型の中や、(話の中に)使われた固有の音楽的語法の中にある。 **In the case~(斎藤) 浪花節の場合、音楽はかなり激しく、太い棹の三味線である。その三味線は、最も高い弦で演奏されるより軽快な断片の間に散在する、突然のキレの良い音を生み出すためにとがっていないばちで演奏される。 ***This gives~ これはとても粗い音色で、主となる歌の線にそれだけでなくリズムの変化を与える。 ***Before the~(ササキ) 三味線の登場以前、語り部達は左手に閉じた扇子、あるいは様々な打楽器を持って伴奏を刻んだ。 ***This early~(住友) この初期の伴奏は、浪花節でとても象徴的な急な音のほとばしりがおそらく説明するのに役に立つだろう。 ***One must~(瀬崎) 我々はその様式の一部として、同様に三味線奏者の激しい掛け声も話しに出すべきである。 ***These cries~(田代) これらの叫びが、音楽の休止部分のほとんど全てを満たす。 ***Though originally~(田上) 元々は唄い手への合図や、おそらく教えるための工夫だったが、それらは、今では二章で述べられる能の囃子の掛け声のような音楽の、重要で劇的な要素になっている。 **Perhaps the~(土谷) おそらく、浪花節の最も独特な外観は、”浪花様式の音楽は日本のラジオでしばしば聞かれるという事実に関わらず、20世紀に書かれた日本の音楽の本の中でそれについての言及をほとんど誰も見つけることができない ”ということである。 ***The explanation~(tsutsumi) この知識人たちによる特異なボイコットの説明が、以下の話の中に見られる。 ***In 1911,~ 1911年に桃中軒クモエモンという有名な浪花節の語り手は録音し、その後すぐに同じものを別の会社のために録った。 ***①A civil~ 著作権法に違反したとして民事訴訟が起こった。 ***When the~ 法廷に来ると弁護は浪花節は本当に音楽かどうかという問を挙げた。 ***If it~ もしそうでなければ彼の依頼者は音楽著作権に違反している。 ↑違反していない だと思います ***In order~ この問題を落ち着かせるために音楽の専門家のグループが集められ、正当な審議の結果、法廷の結論は容易く降った。「浪花節は音楽ではない」と却下された。 ***Even since~(斎藤) 今や公けな階級で、浪花節は「音楽ではない」とされてしまったので、そのとき以来ずっと、この問題について書いて下さった日本音楽の研究者はいない。 ↑正式な法令で、だと思います ***One must~(コヤ) そこにはいつも学者達の間に、まじめな研究にとって階級が低すぎる、といった強い感情があったことを付け加えなければならない。 **Perhaps this~(ササキ) もしかすると、それは時間とともになんとか守られてきた数少ない伝統的な音楽の形の一つであるにもかかわらず、この奇妙な音楽の非難は浪花節のその重い物語の強調によるものか、あるいはその商業上の人気によるのかもしれない。 ↑forは時代と並行を保とうとした数少ない伝統音楽のひとつであったための人気 という意味だと思います ***The broadcasts~ 浪花節音楽の放送は感傷的メロドラマのテーマ曲や効果音、三味線を混ぜたムード音楽のギター背等を完備した。 ↑ここでのcompleteは全くのところ という意味のようです [[←前頁>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/10.html]]  [[次頁→>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/12.html]] ***Between long~ 連続した長い対話の一節の中間で、「彼女は路面電車に乗り日本橋で乗り換えた」と言う完全な伝統的歌声の演説を聞くことができる。 ***Thus, singers~ このように、法律的にはそれら(難波節)が存在しないという事実を幸せにも知らずに、唄い手たちは多くの支持者を楽しませ続けている。 ***Meanwhile the~(田代) その間に、学者たちは単に浪花節の存在を無視した。 ***In any~(田上) いずれにせよ、皆の顔は救われていて、浪花節を楽しむ人たちはとにかくそれを読むというよりむしろそれを聴いているようだった。 **The number~(土谷) 語り物の区分に分類される三味線音楽の流派の数は莫大である。 ***Only someone~ 日本の語り物音楽の問題に真剣に興味を持つ人のみが、相互関係や影響の込み入った糸を解くことを望んだ。 ***In general~ 一般的に、弟子が師匠の様式から違いや摩擦を起こし離れることで新しい流派が興ると言われている。 ***(1)The guild~(11行目) 家元制度は今でさえ現代アートを含めた日本芸術に強い縛りをもたらす。 ***If one~ 物事のやり方を変えたければ、唯一の手段はその家元を離れて新しくつくることである。 ***Therefore,~(児玉) そうして、私たちは、音楽において、それぞれの様式の創始者にちなんで名付けられた多くの流派をみつけられる。 ***For example,~(小西) 例えば、河東節はマスミ河東によって作られたもので、豊後節は宮小路豊後が作ったものです。 **To the~ 西洋では識別できる流派の違いはないが、違いはあり、よく知る人のみが簡単に見分けられる。 ***Often the distinction~(斎藤) よく、違いは選ばれた詞章の型によるものになる。 ***For example~(ササキ) 例えば、河東節のような多くの音楽は家庭の悲劇といった名物を生み出した。 ***In these~(住友) それらの物語では、義兄弟がたびたび悪党で、主人公は年老いた義母の問題で悩む。 ***One can~(瀬崎) このようなかたちが音楽的な質にかまわず大衆の支持や同情を集めている理由を我々は良く理解することが出来る。 **Bungo-bushi~(田代) 豊後節(今ではほとんどすたれてしまった)は、特有な物語の形式を持った「ブシ」の一例である。 ***Bungo created~(田上) 豊後は通常、心中で終えるような情事の鮮やかな描写を行った。劇に鼓舞された恋人たちによる心中の驚くほどの増加を阻止するために彼の音楽に対する禁止令を政府が発行したといわれている。 ***Since double~(土谷) 心中は数世紀の間、いくぶん国民的な趣味娯楽であったため、はブンゴウ節の終結の現実的な話を与える別の非現実的な説明の数は少ない?? ↑ブンゴウ節の本当の消滅の話には他の現実的な説明がある という感じではないかと思います ***It seems~ 豊後の音楽は河東節と争って、幕府の兵の相当数の間で人気となったようだ。 ↑人気になったのはカトウ節の方です ***When Bungo-bushi~ 豊後節が勝利の兆を見せだすと河東の音楽家たちは18世紀の裏面工作をし、豊後節は禁止された。 ***Such cases~ ここに示した場合のように日本音楽の研究は社会的・政治的成り行きなしでは語れない。 ***Unfortunately for~ 不幸なことに日本音楽では、’ブシの戦い’は今でも続いている。 ***The bitterness~ 戦いの苦味は音楽的見解によって起こることはまずない。 [[←前頁>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/11.html]]  [[次頁→>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/13.html]] ***While text~(小西) テキストの違いが流派の特徴を区別する一方で、ほかには語りや演奏の様式に違いがある。 ***Anyone who~(こや) 新内節の語り手の素晴らしい裏声(?)を聞いた人は、これらの声の移り変わりと、他の様式とを決して混同できない。 ***This music,~ この音楽は鶴賀新内によって作られ東京で唯一禁じられた遠まわしに夜のない町と呼ばれる場所、吉原で名声を得た。 ↑吉原でのみ禁じられたという独特の区別で名声を得た ではないかと思います ***The story~(斎藤) この禁止の背景にある話は、かなり特異である。 ***The madames~ 吉原地区の様々な店の女亭主や所有者は新内節に長く晒された’雇用者’が恋に落ち多くの場合逃亡する傾向があり、どちらにせよ商売に悪影響を与えるとした。  ***Despite this~(ササキ) この禁止にもかかわらず、あるいはもしかしたらそのために、新内節は今日で未だに聞かれるのかもしれない。 **Shinnai-bushi uses~(瀬崎) 新内節はいくぶん難波節に似た三味線様式を用い、新内節で使う楽器もさおはやや厚い。 ***The plectrum,~(田代) しかし、バチはそれほど鈍くはない。 ***In shinnai,~(田上) 新内では、明るく高いオブリガート(第二声部?)でかきならし続ける第二三味線がよくある。 ***This adds~(土谷) これは音楽の全体の音色に、より多くのつやっぽさを加えます。 ***When Shinnai~ 新内節が場内の公演の伴奏として使われるとき、語り手の声は強さを保ちつつボリュームを減らす一方で、その緊張はきわめて一貫している。 ***The most~ 新内節の最も個性的な質は主要なフレーズがひどく高い音で始まり、そして波を打ちながら落ち、語りのトーンにいたるまでの短いアラベスクであることである。 ***(1)The formal~(19行目) 新内節の一部の形式的概要は対話部分が非常に少ない点を除いて浪花節のそれと似ている。 ***The piece~ 現在でも謳われているその部分は浪花節より短い傾向にある。 **Shinnai-bushi can~ 新内節は浪花節の感情表現よりやかましくなく且つ表現の十分な官能を保とうと、素人の練習生の集団が開発した。 ***Shinnai-bushi can~(小西) 新内節は観客が全員畳に座れるような、日本の小さな劇場で見聞きするのが最も良い。 ***Here one~(こや) ここでは、強い、しかしあまりに強すぎではない感情で歌われる古い恋物語の物悲しさをさりげなく味わいながら、タバコを吸ったり、食べたり、飲んだりする人もいるかも知れない。 ***Perhaps this~(斎藤) おそらく、これが新内節の本当の隠された魅力である。 **Tokiwazu-bushi,found~ 常磐津(?)節は文字太夫常磐津によってつくられ、歌舞伎の劇場でよく見られる語り物音楽の一つである。 ***It also~ (ササキ) それは愛好家や三味線コンサートの愛好者の間でよい支持をも得ている。 ***It differs~(住友) それ(常磐津節)はずっと激しくない歌い方で、打楽器的ではない三味線のパートを持つことから、上記の演奏方法とは異なる。 ***Both the neck~(瀬崎) あとから述べる唄いものの楽器よりも三味線の音色は明らかに重くしゃがれているにも関わらず、そのさおとバチはどちらもそんなに厚くない。 ***A wide-based~(田代) 底辺の広いコマ(ウマ)が、三味線の種でこの「アルト」の音(高い音)を生み出すのを助けている。 **The stories~(田上) 常磐津節の物語は、全ての語り物三味線形式に見られるものの典型である。 [[←前頁>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/12.html]]  [[次頁→>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/14.html]] ***To get~(土谷) これらの話がどのような物であるかいくつかの理解を得るために、今日の"Tokiwazu"の演劇の中の人気のある一つである、19世紀のバラッド、"権八(ごんぱち)"の話の筋を見てみましょう。 **The story~ この話は二つに分かれる。 ***In the~ 前半は主人公の権八がつかまる。 ***(1)Earlier he~(3行目) 彼は若い頃生まれた藩から吉原の無名な地へ逃げた。 ***He was~ 彼は口論の間にある男に深刻な怪我を負わせたことからこうしなければならなかった。 ***He soon~ 吉原でこのあと長く生活できるほどお金が残っていないことにすぐに気付き、生きるために盗みを働くようになった。 ***For this~(小西) この罪で彼は遠く処刑場に連れて行かれた。 ***As he~(コヤ) 彼の運命が終わりに向かっているとき、彼の太夫である小紫が現われ、見張りに、恋人と一杯の水を交換させて下さいと頼み込んだ。これは、死すべき運命にある恋人や友人によって行われる習慣的な儀礼であるためである。 ***The guard~(斎藤) 見張りは同意し、彼らが儀式を始めたとき、コムラサキ(←漢字がわからないのでわかる人直して下さい)は急に短刀を取り出し、権八の縄を切った。 ***At this~(ササキ) このストーリーの劇的な場面で、われわれは権八が始まりと共に起きるのがわかる。 ***It has~ 全ては悪い夢だった。 **The second~(住友) 話の後半で、権八は彼の恋人の評判が気になりだすことから、夢のすべてが非現実的なものというわけではなくなる。 ***He is~ 彼は自分と彼女の関係が彼女の吉原での芸者としての仕事をだめにするのでは、と不安になる。 ***He vows~(田代) 彼は彼女への愛を誓い彼女の前から去ろうとするが、彼らが涙を流し永遠の愛を固く約束しているとき、外の不審な動きに気付く。 ***It is~(田上) 時すでに遅し!警察?が家を取り囲んでいた!! ***There is~ (土谷) 純粋な形式の浄瑠璃作品で残された唯一の解決策は、もちろん心中であり、それは長く、ゆっくりと死に行く涙を誘う場面である。 ***An added~ この特別な話には小さな悲哀が加えられる。それは権八と小紫の墓が東京の目黒不動尊で今でも見ることができると言われている。 ***Though the~ 彼らの実際の死の話は本当は劇のために変えられているが、苔の生えた慰霊碑は人間の悲劇の基礎である愛の話の多いな証拠である。 ↑多くの非現実的な話が、真の人間の悲劇に基づいているという証拠 だと思います **(1)The resemblance~(23行目) この話とイタリアオペラ間の類似点はどちらの国もメロドラマ的な音楽劇の壮大な愛があるという事実である。 ***As a ~ 実際、イタリアの日常生活に似た芝居がかった感じが日本のほうが少し大げさだがある。 ***The itinerant~ 日本の行商人は生まれつき劇的な間合いの感覚を持っていて、よく特定の地域でバンバンする棒の伴奏と彼の話を聞ける。 ***All life~(小西) 全ての生活はまるで舞台上で演じられているかのように思われる。 ***The very~(こや) 特徴的な季節は、金魚売りや、竿竹屋、ガラクタ屋、季節の食べ物を売る多数の人々などによって語られる一連の歌によって印象づけられる。 ***In such~ このような国で劇や音楽的な行動が固く結ばれているのはふしぎではない。 **The piece~ 上で述べた権八の話は元々キヨモト円寿太夫と言う人が考案したキヨモトという音楽様式に属する。 [[←前頁>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/13.html]]  [[次頁→>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/15.html]] ***This form~ この形は語り物として挙げられるが三味線音楽の中では歌ものと語り物の間に位置する。 ***The voice~(田代) 声のパートは非常に高く、裏声のような声は他のほとんんどの語り物よりも多く使われている。 ***To aid~(田上) この質を助けるために、三味線、ばち、こまは全て薄めにつくられている。 ***The tunings~(土谷) 調弦もまた一般に高くなっている。 ***All these~ 全てのこれらの要因で清元の音楽から普通の三味線の打楽器的な質がより消える。 **Returning to~ 声の質に戻ると三味線音楽の声は一般的に声を’自然に’音楽の空気に入れ込む傾向がある。 ↑musical stratosphere=音楽的最高音域 だった気がします ***(1)Any Western~(第二パラグラフの3行目) 西洋で訓練された声はどこか不自然である。 ***Actually this~ 実際この技術は予めの訓練の種類の違いが影響するセンスで不自然になる。 ***The same~ 同じことが例えば西洋オペラにも言える。 **Kiyomoto , because~(ササキだぜ!) 清元は、その高く、明るい声の為に美声と称され、歌舞伎の舞台における多くの恋愛の場面における伴奏として見出された。 sweetは矢向先生曰く’粋’らしい。(小西) ***In addition~ 劇場内の確固たる地位に加えて室内音楽の形としても十分な人気を得た。 ***Many an~ 午後の日本女性の多くの井戸端会議で清元の演目のいくつかが話題にされる。 **During this~ 語り物三味線音楽の議論の中でその代表格である義太夫節は欠かせない。 ***Founded by~ 商業都市大阪で義太夫タケモトが作り、全て威勢があり商人階級を直接駆り立てた。 ↑商人階級に向けたものであり、彼らを狂喜させ駆り立てた だと思います ***At one~(田代) かつては、大阪の商人の考え方や話し方は義太夫の唄から導かれたものであり、それはアメリカ英語のいくつかがNew Yorker magazineによる文化的副産物であるのと同じようなものである。 ***Together with~(田上) 有名な劇作家近松門左衛門と一緒に義太夫は日本の劇場の偉大な伝統の一つをつくりあげた。 ***Much of~(土谷) あなたは今日の歌舞伎のほとんどは, 近松の人形劇の人間化そのものにすぎないと言うだろう。 ***Likewise,the~ 同様に義太夫の歌い方は彼の時代からとても強く、義太夫節の音楽は語り物三味線音楽の典型と考えられる。 **The Gidayu~ 文楽の人形演劇の義太夫音楽家は舞台の左の太夫床に位置する。 ***(1)From this~ (下から5行目) この位置から語り手は声の表現の最も緊張した範囲の猛攻撃で操り人形に堂々と命を吹き込む。 ***His extravagance~ 彼の行き過ぎた演出は人形の動きによく合っていて、その動きは人形の非人間性を補うために生きているよりも大きくないといけない。 **Look at~ 図版58-69を見よう。 ***They show~ 義太夫の語り手が俳優でもあり音楽家でもあることをはっきり映している。 [[←前頁>http://www8.atwiki.jp/gaisho/pages/14.html]] ***By connecting~(小西) これらの写真を前の演技についての記述を繋ぎ合わせると、義太夫の語り手を実際見たことない人もこのような場面での興奮の小さな断片を描けるだろう。 **After a~(こや) 三味線による序奏のあと、太夫は、2トントラックのローギアの音にやや似た、深いとどろくようなブンブンとした音で始める。 ***Slowly his~ 彼の唇はゆっくり離れ荒々しくも開かれた母音の音が観客と人形を目覚めさせるため重く潜んだ空気に電気のような興奮を与え、舞台上を漂う。 ***The story~ 話はフレーズの間に短い調的な解説を絶えず挟みながらシンプルなモノトーンで開ける。 ***Gradually,the~ 徐々に緊張は高まり三味線はよりかき鳴らされ歌は時に歌い、時に語り、またある時は二つを混ぜた言いようのないものになる。 ***At the~(田代) 同時に、唄い手の体全体が、彼が演じている登場人物に取り付かれたようになる。 ***His legs~(田上) 彼の足は座布団に固定されているように見える、しかし彼の胴体、頭、腕は身もだえするような感情の塊となる。  顔をみよ!!! ***Look again~.Picture~ (土谷) 58図-69図を見てください。赤く、汗をかいた顔、そして首とこめかみのふくれた血管が見えます。 ***It is~ これは語り手が彼自身の真の感情の熱を持って舞台上の相当する木の人形に大きな熱意を吹き込もうとするためである。 ***The music-stand~ 語り手の前の譜面台は重くしゃがんだもので、叫びをより高くするために叩いたり打ったり上を這うのに必要である。 ↑crisesなので局面や山場が盛り上がるにしたがって ということだと思います **(1)A lone~ ただ一人の語り手は小さな子供から武士や年老いた祖母まで舞台上の全ての登場人物を描く。 ***But never~ しかし義太夫においては白か黒しかないため、どう猛な悪者のうなりや女性のキーキーという笑い、ごろごろした音は決して使わない。 ***The confusing~ 多くの西洋の劇で見られる混ざった灰色は文楽劇ではあまり見られない。 ***Right is~(小西) 真は真、偽は偽、そして死は一つの犯罪の唯一の解決法である。 ***Thus,no~ このため義太夫の語り手による登場人物のように深く泣いたり心から笑う人は一人もいない。 **When the~ 山場の中ほどに来たとき、語り手が厳かに床本を閉じそれを額にあてると、太夫床は突然回転しはじめ、三味線奏者と語り手の新しいペアが現れる。彼らは同じ過程を話の筋が結末に至るまでたどる。 **Gidayu is~ 義太夫は多くの人が日本音楽の全ての形の中で最も難しいと考える。それは語り手には非常なスタミナが必要でありよいメロドラマの役者でなければならないことと舞台の動きと三味線の伴奏を同時に調和させる必要があるためである。 ***The problem~(ここで終了) 舞台の方向の問題は実際は劇の進行を見ないといけない三味線奏者の手にあり、掛け声や音楽的合図で同時に全体を織り交ぜるためである。 &counter(today)

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
目安箱バナー