視空間優位型学習者


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 「視空間優位型学習者」とは、ステップバイステップ方式ではなくむしろ綜合的な仕方で学習する学習者のことを指す(シルバーマン,2002)。このような学習者は、無関係な事実の暗記よりも、相互に関係する複雑なパターンの把握に長けている。彼らの学習過程において重要な役割を果たすのが、視覚イメージである。彼らはまず第一に(言葉ではなく)イメージによって物事を捉えるが、視覚イメージは相互に連関しあっているものだからである。ところが、アメリカにおける教育の基本的思考法である直線連続型思考は、視空間優位型学習者にとってとりわけ困難である。というのも、彼らは教わった物事を一度自分の思考法に翻訳しなおさねばならず、それには時間がかかるからである。

 視空間優位型学習者(VSLs)は強い刺激を伴って人生を経験する傾向にある。彼らにとって学習の動機となるのはまさにこの刺激なのだが、それは同時に、成功のために必要な調整を妨げるものにもなりうる。

 1962年、ワルシャワで子供や若者を観察していた心理学者Kazimierz Dabrowskiは、創造的人物にはさまざまな刺激に対して強い神経的活動で応答する先天的能力があると結論づけた。彼はこの現象を"nadpobudliwosc" という用語で記述した。これは過度激動(OE)や、より正確には"stimulatability"と訳されるような言葉である。
 

ドンブロフスキはOEを次の5つの分野に区分けした。

  1. 精神運動性OE:一般的に「落ち着きがなく頭の回転が速い」印象を与えるもので、身体的多動だけでなく、話すスピードが速い、話が一気に飛躍する、頭が働いて眠れない、という精神的多動を示す。
     
  2. 知覚性OE:「神経質」という言葉で表される性質で、増長した知覚意識を持ち、まぶしい光、大きい音、匂い、触感など感覚器官に与えられた刺激に過剰に反応する。靴下の縫い目や服のラベルが気持ち悪かったり、隣室の時計の時を刻む音が気になって集中できない、などの例がある。鋭い感性は、幼少の頃から絶景に息を呑み、名曲に涙を流すといった美的感覚にも通ずる。
     
  3. 想像性OE:隠喩などの詩的表現に優れる。「注意力散漫」と見られ、「おとぎの国の住人」と揶揄されるほどの強い想像力をもつ。白昼夢を楽しみ、前夜見た夢にも過剰に反応する。いわゆる英語圏で言うところの、"think out of the box"(枠にとらわれない独創的な考え方)あるいは"think different"ができる能力として賞賛される資質である。
     
  4. 知性OE:一般に広く知られているギフテッドの特徴。知識とロジック、新しい意味を渇望し、疑問を追求し、理論的な分析や真実の探求を愛する。そのため高度な科学・ドキュメンタリー番組を好んで見たり、頭脳パズル、知覚・論理ゲームを好む。また貧困や戦争、など様々な社会的問題を懸念したりする。
     
  5. 感情性OE感情の種類と幅が大きく「ドラマチック」な反応を示す。より楽しみ、より悲しみ、より腹立ち、より驚き、より恐れ、より共感する。関係性において著しい記憶力をもっており、人、場所、物事への強い感情的な記憶力を保持する。深く感情移入し、愛着心、責任感、自省意識も非常に強い。ある程度の人生経験を持つギフテッドには、相手の気持ちを鏡のようにリアルタイムで読取り、共感する人もいる。

 

 刺激に対する強い応答性には、ポジティブな側面もあればネガティブな側面もある。ポジティブな側面としては、無尽蔵なエネルギィ、聴覚的鋭敏さ、鮮やかな想像力、飽くなき学習への愛、尋常ではない寛容性などである。

 しかし一方では、極端な活動性や想像力、学校教育に適応できない程の探究心、極度の繊細さなどの要因となる可能性もある。これらのエネルギィをバランスよく制御するのは困難だ。学級に適応できた学生は、対処せねばならない刺激がそれほど大きくなかったか、自らのOEに対処する能力を発達させたかのどちらかだろう。恒常的な刺激の砲撃を制御することを学ぶまでに、数年の訓練と成熟を必要とする学生もいる。

 OEは視空間優位型学習者の多くに見られる特徴である。程度によってはその子供はしばしばADHD類似の症状を示すが、成熟によって衝動性をコントロールし刺激を制御することを学ぶ。しかしながら、VSLsに対応する方法は他にたくさんあり、それを用いれば、学校は彼らにとってより楽しいものとなり、彼らはより成功することが出来る。同じ戦略は家庭でも可能であり、それによって家族と面白く風変わりな子どもたちとの関係はより円滑になるだろう。

・視覚化が鍵である

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