奏の場合

    

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「さっーさーのーは さーらさら~・・♪」

仕事時間なのにこれでもか!と言う位大声で歌う奏

「奏・・五月蠅いぞ・・」
「だってー今日は年に一回の織り姫と彦星が出会える日なんだよ!」
「だからなんだ 仕事をしろ」
「白哉冷たいぞー?織り姫ちゃん達をもっとおめでとうな気持ちで祝ってあげようよ!」

そんなの一人でやってろ とでもいいたげな目で奏を見る白哉

「あ そうだ!これ見てこれ!」

そう言って奏が取り出したのは笹の葉

「さっき一角さん達に貰ったのv仕事が終わったら一緒に短冊書こー!」
「・・あぁ 仕事が終わったらな だから早く片付けろ」

幼い子供の様にはしゃぐ奏を見て笑みが漏れる白哉












「・・白哉ー織り姫星は琴座の中の星でね
 夏夜の女王って言われてるんっだってー」

短冊を書き終えた奏はまだ願い事を考えている白哉に話しかける

「奏は星に詳しいな」
「ふふv でね琴座には悲しいお話しがあるの・・・」

何処か寂しげな表情で奏は話し始めた

「昔竪琴の名手のオルフェスと美しい妖精のエウリディケと幸せに暮らしてたんだって
 でもある日妻は毒蛇にかまれて死んじゃったの・・・
 それを悲しんだ夫は死の国の王に妻を帰す様に頼んだんだって
 そしたら地上に出るまで絶対妻を見ない事を条件に許しが出たの
 でも後一歩って所で振り向いちゃって・・妻は死の国に戻されたんだって・・」

「・・・全然琴座に関係ない気がするが?」
「うん その後の話が琴座の話!」
(では今までのは何だったのだ・・・)
「その後夫は絶望のあまり川に身を投げて死んじゃったの・・
 そして夫が持ってた琴が大神ゼウスに拾われて琴座になったんだって」
「自業自得だな・・・」
 
さらさらと流れる様な字を書きながらボソッと言う

「うわ!ひっどーい・・・私は・・白哉が死んだら一緒に逝くよ?」

今にも泣きそうな顔で白哉の顔を伺う

「・・そんな有りもしない事を言うな
 私は奏を置いて死にはしないし 第一私は殺される様な柔な男ではない」
「・・白哉格好いいーv じゃぁ さ 逆に私が死んだら どうする・・・?」
「・・・奏 当たり前な事を聞くな」
「って事は一緒に来てくれるんだ?」

少し嬉しそうに白哉の顔を覗く

「一緒に逝く訳が無かろう?」
「は?訳が分からない・・!」








暫し沈黙が流れる









それを先に破ったのは白哉
小さく咳をして自分が書いた短冊を奏に見せる

「こほん・・こうゆう事だ・・」
「?・・・っっっっ!」



【奏の側にずっといられます様に】

そして  右端に

【生涯奏を守り私もまた共に生きる】




―――END―――






 
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