蝋花の場合

    

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雨の日は気分が下がるってみんなは言うけど・・
私は好きよ? だって・・・・











さぁぁぁぁぁぁ・・・・


「蝋花 何やってんだよ?」
「ん~・・・雨の音聞いてんのーv」

窓に机を引っ付け そこに伏せて外を見ている
そこに一護が来て蝋花と同じ様な体勢になる


「お前好きだよなー雨 」
「うん だーい好きvだって和むもん 」
「和むか?・・・俺は嫌いだな ジトジトして気持ち悪りい」
「ふふ  うん ジトジトして嫌だねー」
「雨好きなんじゃねぇのかよ?」
「好きよ?でもジトジトは絶えらんない 」
「はっ どっちだよ 」




キーンコーンカーンコーン・・・・・・・・





授業の始まりの合図と同時に教室が椅子を引く音で五月蠅くなる
ガラガラとドアが開き先生が入って来る
「きりーっつ れー ちゃくせーき」日直であろう男子が言う
いつもと変わらない学校

「一護ぉー教科書見してぇ~」
「・・珍しいな お前が教科書忘れるなんて」
「うん 今日雨だから嬉しくってv」
「嬉しいと忘れるのかよ 」
「うんv私にとって雨は特別な存在だからv」
「雨がねぇ・・・そう言えばこの前の雨の日も忘れてたな 全教科」
「雨は私を何もやる気が起こらない様にするのぉ~」
「はいはい  で 他はちゃんと持ってきたか?」
「う~ん・・・あ あったv」

ガサガサと鞄をあさり取り出したのは国語の教科書一冊 だけ

「蝋花・・・国語だけじゃ駄目だろ・・・後の四冊は?」
「うん 忘れた!  だから見せてね~v」

2人はそんな些細な会話を小声でする

ざぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・

「強くなってきたね」
「ん?なにが」
「あーめー・・・気持ち良い~」
「は?」
「音が気持ち良いv」
「お前って変わってるのな 」
「そう?雨の音は落ち着くよぉv」

雨の音は落ち着く
強くなったり 弱くなったり
雨の名残で屋根からしたたり落ちる音なんてもぉ最高
雨の日の空は良い感じ
晴れて無くて だからって暗く無くって

一護の心を聞いてるみたいで落ち着く
強く私を守ってくれたり 優しく私を包んでくれたり
私を守ってくれた後は優しい言葉をかけてくれるの 自分が一番ボロボロなのに
一護の心は良い感じ
私より眩しくって 深い闇があって


雨はいつも太陽を必要としてる
自分と正反対なモノだから惹かれ合う
でも太陽と雨は一緒には居られないの
通り雨の時しか同じ場所にいられない
雨は太陽が好きだから隠すの 誰にも取られない様に

私の心はいつも一護を必要としてる
自分と正反対なヒトだからお互い惹かれ合う
でも一緒にいられないの
一護は眩しいから 私の心を照らしてくれる でもそれが苦痛でもある
私は一護を隠すしかできない 誰にも取られない様に 
私の影でこっそり隠す


雨はそんな事を考えさせられる
雨と私 太陽と一護
私が雨だからって 好きな訳じゃない
ただ雨になると嬉しくなる








「お 止んだ」

ぽつっ・・・ぽつっ・・・・
雨の滴が地面に落ちる
そして動物たちが活動を始める

「・・・・・ホントだ 」
「雨が止んで嬉しいか?」
「へ?何で?」
「さっきより顔が笑ってるから」
「ふふ  うん!雨が止んで嬉しい~v」
「雨が好きなのにか?」
「そう 雨が好きなのにv」
「晴れの方が好きだからか?」
「そう 晴れの方が雨より好きだからv」
「 蝋花ってホント変わってるのな  まぁそこが良いんだけどな」

隠しても隠しても微動だにしないその姿が好き
私の暗い心を照らしてくれる明るさが好き
こんな私を好いてくれるあなたが好き


私達は雨と太陽だから何時までも離れないと思える
だから雨の日は嬉しくなるの

私は雨だから音を聞くと全て忘れられる
だから雨の日は気持ち良くなるの

あなたは太陽だから晴れると嬉しくなる
だって私を唯一守ってくれるヒカリだから





―――END―――






 
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