※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。



戦略的情報システムの必要性



伝統的な企業間競争では、それぞれ得意な安定的製品や、商品、あるいはサービスを持っており、一定のゾーニングの範囲内での競争が展開されてきたように思われます。ところが最近の企業間競争は、このような暗黙の棲(すみ)分け(わけ)が次第に困難になってきています。それが、市場のグローバル化、成熟化、柔軟化、消費者ニーズの個性化、製品のライフサイクルの短縮(たんしゅく)及び質の高いサービスの要求などの原因と考えられます、このような経営環境の中になんといっても、情報技術の発展が大きく寄与(きよ)してきています。

また、技術進展側を見てみると、コンピュータメーカーの激しい開発競争の結果、パソコン「パーソナルコンピュータ」の基本性能が格段に向上し、しかも、低価格化が実現されました。その上、通信のインフラストラクチャの整備も着々(ちゃくちゃく)進んでおり、通信のコストも逐次(ちくじ)低下しています。
さらにコンピュータ・システムを開発したり運用したり、活用するための技術や組織も一般化してきて、情報を経営資源として、戦略的活用する環境が整備されています。このような経営環境プラス技術の進展、それが、戦略的情報システム(SIS)の必要性・必然性となります。

SISとは企業がライバルに対し、競争優位の状況を作り出し、シェアを高めるための手段として情報システムを使うことです。競争優位のためには、他社に引けをとらない低コスト、迅速(じんそく)で、きめの細かい顧客サービス、他社にない差別化商品、新事業の創造などの経営戦略を決めます。SISはこの戦略を実現するために、情報システムを武器として求められています。


SISと在来システムの質の差


図のようにSISと在来システムの比較を示すものです。
まず、在来システム側から御覧いただきたいですが、システム構築目的は情報処理の迅速化による効率向上です、利用効果は、社内省力化(しょうりょくか)・合理化(ごうりか)です、機能的特徴は、事後(じご)処理的、追随的などからいずれにしても、支援型の経営情報システムの性格です。

しかし、SIS構築に当たっては社内のトップから、一般的なユーザーまで幅広く参加できるシステムです。この意味で、参加型、共有型のシステムといえます。特に、事前予想的にSISが使われることも、特徴のひとつです。過去に起こったことの原因追及を目的として情報が用いられる(もちいられる)のではなく、これから起こることを予見するために、情報が用いられます。このような利用をするためには、企業が保有するノウハウを、いかにシステムに載せ、利用するかが決め手となります。
見方を変えれば、SISは事業の改善を目指すものではなく、事業を質的に転換してしまうシステムとも言えます。たとえば、住友銀行のように事務の効率改善から、個人客へのサービス向上を狙った商品開発へと、システム利用の焦点(しょうてん)が変化していることなどは顕著(けんちょ)な例です。

戦略的情報システムの課題


それぞれの自称(じしょう)に固有の特性を順向・統合化へ進む順に説明しながら、研究の目的を展開します。

まず、第Ⅳ事象……防御(ぼうぎょ)―(ー)個別(こべつ)型(かた)から、第Ⅲ事象……防御(ぼうぎょ)―(ー)統合(とうごう)型(かた)までは、
組織の戦略は依然防御(ぼうぎょ)型が中心です。目標は業務処理の迅速化、業務関連結の強化などの業務支援として置かれます。

次は、第Ⅰ事象……順向―個別型です。
環境変化先取りを戦略の中心に据える(すえる)のが順向型の基本特性です。ある程度の危険(きけん)を伴う戦略ビジネスの形成や企業内ベンチャの育成などは、このジャンルに属する戦略行動です。したがって、情報システムの側では、戦略的意思決定ため情報を収集する手段として利用される情報システムです。

最後、たどり着くのは、第Ⅱ事象……順向―統合型です。
同じ順向型でも第Ⅰ事象とは異なります、第Ⅱ事象では広域空間のみならず業種業態を超えた異次元(いじげん)空間までをも対象としたグローバルな戦略を情報システムの支援によって構築します。ビジネスの創造性や新奇性(しんきせい)の最も進んだ形態だといえます。

まず、経営戦略を防御(ぼうぎょ)型戦略から順(じゅん)向型(むかいかた)戦略にいたるまで、また情報システムを個別情報システムから統合化情報システムにいたるまでの領域を戦略的情報システム(SIS)ではこれら2つの変数を合体(がったい)し、ひとつの有機的な総体概念として捉えられます(とらえられます)。戦略を優先した横(よこ)方向(ほうこう)の切り口(きりくち)では、防御(ぼうぎょ)からが組織の“体質(たいしつ)強化型(きょうかがた)”を指向しているのに対して、順向からが組織の”競争力強化型“を指向しています。一歩、情報システムを優先した縦方向の切り口では、個別情報システムが”特定領域深耕(ふかこう)型”であるのに対して、統合型情報システムでは”広域開拓型”を基本的特徴としています。

しかし、これはただの理論的なものです、実際に私の調べた限り、戦略的情報システムSISは完全的な構築方法論はひとつもありませんでした。そして、戦略的情報システムSISは課題が残っているまま、沈黙になっていきました。だけど、これから企業経営にとって、最も必要的な情報システムではないかと考えており、研究を行いたいと思っております。


3つのステージ


以上を踏まえて、本研究では以下のような研究を行いたいです。
まず、ステージ1:戦略的情報システムSISは、企業経営・組織との整合性を一体にどのように確立するかから勉強しなければならないと思っておりますので、経営戦略論、組織論、経営情報システム構築方法論などの基礎知識の習得を通じて学習します。

ステージ2:概念だけではなく、情報システムの存在そのものが戦略的意味を持つと戦略的意思決定のための情報獲得とのSISの二つの性格から、本質を見極めることです。

ステージ3:具体的な運用場面を想定することです。可能なかぎりSIS導入後の具体的な運用場面を想定し、それが目的に適っているかどうかのイメージを作ることが大切だと思っていますので、そのためには、各企業の具体的な導入事例などを参考にしながら、研究します

以上の研究を積み重ね(つみかさね)って、SIS構築のためにはどのような方法論が求められているか、その構築方法論の内容を極めて研究を行いたいです。

経営環境の変化に伴って、企業の経営姿勢は、計画的、戦略的に変わっていきます。このような経営環境の中が、SISは、一時の流行で終わることはない。今後は、ますます企業経営の基盤として、欠くことのできないものとなります。そして、企業戦略経営においては、戦略的な事業と戦略的情報システムは、密接に相互作用しながら、活力経営の創造を促進していきます。
添付ファイル