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アプリケーション


  • プログラム開発は、コンピュータを利用する上で避けて通ることはできない、しかし、決してコンピュータ利用の最終目的ではない。プログラム開発はコンピュータをより有効に活用するための過程であって、ユーザーが最終的にほしいのは自分の業務に適用されたアプリケーション(適用)プログラムである。アプリケーションとは、プログラム開発ツールを使って作られる、最終的にユーザーの望む街道をもたらすプログラムで会うr。文章を作成したいのであれば、それはワードプロセッサというプログラムであり、給与計算をしたいのであれば、それは財務管理プログラムといった名前のプログラムになろう。ユーザーがコンピュータに望む機能は千差万別で、ユーザーの数だけニーズがあるといってよい。ゆえに、アプリケーションもユーザーと仕事の数だけ用意されるのが理想である。
  • アプリケーションは、ユーザーが直接操作するプログラムである。ところがユーザーは、必ずしもコンピュータの専門家ではない。むしろコンピュータには素人で、しかしそのアプリケーションで行う仕事に対する専門的知識はある。したがって、アプリケーションは、コンピュータの素人でも十分に使いこなせるだけの簡便な操作環境を提供しなければならない。同時に、実行する仕事に対する専門化のニーズに十分応えられるだけの機能を持っていなければならない。これらの条件を満たして始めて使い物になるアプリケーションといえるだろう。
  • とこが現実を見ると、アプリケーションを開発するプロ黒間は、コンピュータの専門化である。つまりコンピュータの素人であるユーザーがどんなところで使いづらく思うか、どんなところで引っかかるかが理解できない。そして逆に、アプリケーションが行う業務、財務管理や文書作成などに関しては素人である。アプリケーションが果たす仕事は、およそ人間の情報処理すべてに渡るほど多種多様であり、仕事の内容を一人の人間が把握することはこんなんである。つまり、現状のアプリケーション開発は、「業務の専門家でコンピュータの素人が使うプログラムを、コンピュータの専門化で業務のことをよく知らないプログラマが作る」という図式になっている。したがって、アプリケーションはなかなか理想的には機能しないのが現状である。この問題の解決には、システムコンサルティングというしくみと、次世代言語の登場を待つことになるのである。

 【社会科学系のためのコンピュータ科学概論】下条善史著  東京 : オーム社, 2000.3 85ページ