"Innovation"ルール抄訳

Asmadi Games製作のカードゲーム、"Innovation"のルール抄訳です。
ゲームのプレイに必要と思われている部分を抜き出して訳していますが、意訳も多く、誤訳等もあると思いますので、参考程度に考えていただければと思います。
内容に関するご指摘等ございましたら、ページ下部にありますメール送信フォームやコメント欄、或いはtwitterにてご連絡いただければ修正させていただきます。

ゲーム概要

Asmadi Games
Carl Chudyk作
2-4人
30-60分
14歳以上

序文

(省略)

セットアップ

カードを裏側の数字(以下、「時代番号」)に従って「1」~「10」に分け、それぞれをよく混ぜて山札とし、図のように円形に配置します。



「1」から「9」の山札からカードを1枚ずつ取り、裏向きのまま円の中央に並べておきます。
この9枚のカードは「業績」を示すために使われ、表側のテキスト面をゲームに使うことはありません。
5枚の「特別な業績」カードを、円の隣に並べます。
「1」の山札から、各プレイヤーに2枚ずつカードを配り、最初の手札とします。

スタートプレイヤーを決めるために、各プレイヤーは手札からカード1枚を選び、同時に公開します。
ここで公開したカードは、カードのプレイエリア(後述)に配置されます。
アルファベット順で最も若いカードを出したプレイヤーがスタートプレイヤーとなります。
スタートプレイヤー(4人ゲームの場合は2番目のプレイヤーも)は、最初の手番でアクションを1回だけ(通常は2回)実行します。

プレイエリア

各プレイヤーはリファレンスカードを1枚受け取ります。

得点としてカードを獲得した場合、リファレンスカードの左側に裏向きに配置していきます。
それらの得点は、時代番号(1から10)と等しくなります。
自分が得点として獲得したカードの内容は、いつでも確認することができます。
得点カードの枚数と点数は公開情報となります。

「業績」を獲得した場合、リファレンスカードの右側に配置していきます。
これらは特別な意味を持たず、単に獲得した「業績」の枚数を示します。
「業績」として使われているカードの表側を見ることはできません。

リファレンスカードの上が、カードのプレイエリアとなります。
プレイエリアには、色毎に1つ、最高5つの山札(赤・青・黄・緑・紫)を作ることができます。
これらの山札のカードは混ざることはなく、プレイエリアに出されたカードは必ず同じ色の山札に配置されます。
自分の山札の内容はいつでも確認することができますが、対戦相手の山札の内容を見ることはできません。
(これらの山札の一番上のカードを、「トップカード」と呼びます。トップカードの価値は右上に書かれている時代番号と同じです)



カードを引く場合、それは手札に加わります。
手札の枚数と、それらの時代番号は公開情報ですが、カードの内容は他のプレイヤーから見えないようにしておきます。

ゲームの手順

手番プレイヤーは、2回のアクションを実行します。
(※スタートプレイヤー、場合によっては二番手プレイヤーも、初回手番は1回になることを忘れないようにしてください)
その後、手番は時計回りに次のプレイヤーに移ります。

アクションは4種類あり、任意の組み合わせ、順番で実行することができます。

1.ドロー

最も大きな価値を持つトップカード(以下、「最大トップカード」)と同じ時代番号の山札からカードを1枚引き、手札に加えます。
もしその時代番号の山札のカードがなくなっていた場合、次に大きい時代番号の山札から引きます。

例1:最大トップカードが4の時、5と6の山札がなくなっていた。手番プレイヤーは7の山札からカード1枚を引く。
例2:プレイエリアにカードがない場合、1の山札からカード1枚を引く。

最大トップカードより低い時代番号の山札からカードを引くことはできません。

2.宣言

手札からカード1枚を選び、プレイエリアの該当する色の山札の一番上に置きます。
その色の山札がまだ作られていない場合は、そのカードが最初の1枚となります。
既に山札がスライド(後述)している場合、「宣言」したカードもスライドした状態で山札の上に置きます。

3.「業績」の獲得

「業績」を獲得する場合、以下の2つの条件を満たさなければなりません。

1:現在の得点(リファレンスカードの左側に配置されたカードの数値の合計)が、獲得しようとする「業績」の時代番号の5倍以上あること。
2:最大トップカードが、獲得しようとする「業績」の時代番号以上の価値を持つこと。

この2つを満たしている場合、「業績」を獲得しリファレンスカードの右側に配置することができます。
「業績」を獲得しても、得点は消費されることはなく、そのまま残ります。
一度獲得した「業績」は、失ったり奪われたりすることはありません。
なお、「特別な業績」はアクションを消費することなく、条件を満たしたら即座に獲得することができます。(後述)

4.ドグマ

このゲームの中心となるアクションです。
自分のトップカードから1枚を選び、そのカードに書かれているドグマ効果(テキスト)を上から順番に解決していきます。

全てのドグマ効果には、文章の先頭に小さなアイコンが描かれており、これは、ドグマ効果の解決に関係しているアイコン(以下、「対応アイコン」)を示しています。
ドグマアクションの解決時に、全てのプレイヤーは自分のプレイエリアにあるカードに記されている対応アイコンの数(ドグマ効果の小さなアイコンは除く)を数えます。

ドグマ効果には2種類あります。

"I demand ____"で始まるドグマ効果は、対戦相手に実行を強制する攻撃効果です。
手番プレイヤーより対応アイコンの数が少ないプレイヤーは、手番プレイヤーの左隣から時計回り順にドグマ効果を実行しなければなりません。
ドグマ効果を明確に実行するために、手番プレイヤーはドグマ効果の内容を読み上げてください。

それ以外のドグマ効果は、手番プレイヤーと、対応アイコンの数が手番プレイヤー以上あるプレイヤーで共有されます。
まず、対応アイコンの数が手番プレイヤー以上あるプレイヤーが、手番プレイヤーの左隣から時計回り順にドグマ効果を実行していき、最後に手番プレイヤーが実行します。
1人以上のプレイヤーがドグマ効果を共有した場合、手番プレイヤーはドグマ効果の解決後に「ドロー」アクションを1回実行します。
この「ドロー」アクションは、実行アクション回数には数えません。

ドグマアクション補足

全てのドグマ効果は、"You may"と記されていない限り、実行しなければなりません。これは、共有された場合も同様です。

共有された効果が、実際には効果を発揮しなかった場合は、共有されたとはみなされず、手番プレイヤーは解決後の「ドロー」アクションを実行することはできません。
例えば、「手札からカードを「宣言」する効果」を共有したプレイヤーが、手札にカードがなかったため「宣言」できなかった場合は、共有したとはみなされません。

ドグマアクションのために選択したカードが、ドグマ効果によって取り除かれたり、別のカードが上に乗ったりしてトップカードでなくなった場合も、ドグマ効果が解決されるまでは効果を発揮します。

「特別な業績」

円の内側に配置された通常の「業績」とは別に、5枚の「特別な業績」を獲得することができます。
「特別な業績」は、通常の「業績」とは異なり、プレイヤーが獲得条件を満たすと(アクションを使用することなく)直ちに獲得することができます。
獲得した「特別な業績」は、通常の「業績」と同様に、リファレンスカードの右側に配置していきます。
「特別な業績」は、特定のカードのドグマ効果によって獲得することもでき、「特別な業績」には関連するカードの名前が記載されています。
一度獲得した「特別な業績」は、通常の「業績」と同様に、失ったり奪われたりすることはありません。
2人以上のプレイヤーが同時に獲得条件を満たした場合は、時計回り順で手番プレイヤーから最も近いプレイヤーが「特別な業績」を獲得します。

ゲームの終了

プレイヤーが「業績」を規定枚数獲得すると、ゲームに勝利します。
規定枚数は、2人ゲームでは6枚、3人ゲームでは5枚、4人ゲームでは4枚です。
最後の「業績」を獲得したら、そのプレイヤーは直ちにゲームに勝利します。

もし、プレイヤーが「10」より大きい時代番号のカードを引くことになった(これは、「10」の山札がなくなったことを意味します)場合、ゲームは直ちに終了します。
この場合は、「業績」の枚数ではなく、最も多くの得点を獲得しているプレイヤーが勝利します。
同点のプレイヤーがいた場合は、その中で「業績」の枚数が最も多いプレイヤーが勝利します。
それも同数だった場合は、勝利を分かち合います。

また、特定のドグマ効果によってゲームが終了することがあります。
この場合、ドグマ効果の内容に基づいて勝者が決まります。
単に、"the game ends"と記載されている場合は、「10」の山札が切れた場合と同様に、獲得した得点によって勝者が決まります。

ゲーム内用語

Bottom

Card Image

Draw and ____

Exchange

Excute for yourself only

Fun

Highest/Lowest

Remove

Score

Splay

Top

Tuck

Value

Win Effects


カード毎のFAQ

(2)Road Building - 「道路建設」

(3)Machinery - 「機械」

(4)Anatomy - 「解剖学」

(5)Measurement - 「測量」

(5)The Pirate Code - 「海賊の掟」

(6)Democracy - 「民主主義」

(7)Publication - 「出版」

(9)Fission - 「核分裂」


戦略

(省略)

ドグマアクションの例

例1

例2


連絡について

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更新履歴

2010/10/09 第1版をアップ。

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最終更新:2010年10月09日 22:09