殺人鬼、という言葉がある。

 陳腐でありきたりな表現だ。手垢で黒ずんでいると言っていい。
 だがそれは、そう感じてしまうほどに、その手の者らが存在したという事実を示す。
 現実であれ、空想であれ。

 人を殺す鬼。
 人でありながら、しかし人ではなく鬼と呼称される人非人。
 社会規範から外れ弾劾されるべき立場にある彼らは、それ故に普遍的であり恐らく永劫、人の世から消えることはないだろう。
 何故なら人類の歴史は死で満ち溢れているから。
 同属で殺し合うのは人の専売特許でこそないものの、動機や手法、意味その他の多様性に関してなら、人間ほど複雑な殺意を持つ種は他に見当たらない。

 ある者は純粋な娯楽として。
 ある者は哲学の体現として。
 己から欠けてしまった何かを求めたが故の行いであったり、怒りや悲しみによる突発的な行いであったり。
 あるいは何も考えていなかったり。
 人が人を殺す理由など、それこそ千差万別。それはただ厳然たる事実としてそこにあり、美醜や真贋、優劣を問うものではない。

 だが、あえて彼らを区別する基準を一つ、設けるとするならば。

 それは、根源的に人を愛しているのかいないのか、というものだろう。





「私が思うに、人が人を殺すことの多くは他者を殺そうという意思に因るものではなく、人が意思を放棄したことによるものなのだろう」





 声があった。それは無機的なまでに寒々しい、機械のような女の声。

「人を殺すというのは、実のところ恐ろしく容易いことだ。現に今でも世界のどこかで人は死に、その多くの死因に他者が関わっていることは間違いない。
 だが多くの人間は通常他者を殺しはせず、しかし殺意に近い感情は、人は日常的に抱くことがあるという」

 厚く、昏く、幾重もの暗闇に塗り潰されたような無謬の空間。
 その只中にあって、女の姿は灯火のようにくっきりと浮かび上がっていた。
 何もかもが不確かなうたかたでただ一つ確たる輪郭を持つ女の声と姿は、この夢を見ている全ての者らに等しく届けられた。

「だから私はこう考える。人は殺意を抱くことによって殺人を行うのではなく、殺人を犯さないという意思を常に働かせているのではないのかと。
 つまるところ殺人者とは、殺意という意思を以て成し遂げる偉大な実行者などではなく、ただ人間としてあるべき意思と理性を保つことができなかった落伍者なのだと」

 鬣のように長く、靡く金髪。非人間的なまでに怜悧な微笑。
 悲観的なことを口にしながら、声音はどこか楽しげだ。
 しかしそこから伝わる印象は、決して周りを和ませる類のものではない。

「暴論ではあるが、あながち的外れということもないだろうさ。何故なら私は、人の心というものが未だに理解できていない。少なくとも、その何たるかを見いだせていない。
 ならば、そんな私が人殺しであるのも頷けるというものだろう。心がないということは意思がないということなのだから、そんな私が意思の敗北者であることに疑いはない」

 磨かれた刃で首筋をなぞるような。
 銃口の黒い空洞を覗きこんでしまうような。
 破滅を予感させる昂揚に精神が掻き立てられる。
 これに触れて、触れられたら死ぬ―――だから尚更魅せられる。

 言うなれば、死への憧憬。
 人ならば誰しもがいつかは抱く普遍的な感慨。そういったものを呼び起こさせる女であった。

「お前は私を機械のような女と言ったが、否定はしない。
 ああそうだとも、機械だからな。作りの乱れているものを見るのが甚だ我慢ならんのだ。
 私を動かしているのは、つまりはそういう衝動」

 自らの在り方について語る声音は、重ねて機械的。
 声の端々から感情のような響きをくみ取ることはできるが、それが本心から湧き出たものではなく、単なる思考のトレースであることは彼女自身の言から明らかなことであった。
 道理は分かる。理屈も分かる。自身が所謂悪性であるということも、恐らく彼女は理解している。
 しかしそれだけだ。感情という方程式を解いたにすぎず、そこに込められたエネルギーの本質を理解も実感もできていない。
 女が語るのは、つまりそういうことだった。
 ならば、そんな彼女が掲げる真とは、一体何であるのか。

「とかくこの世は不平等だ。不条理、不整合に満ち溢れている。よって、平等を体現するなら殺すしかないだろう。
 私も、お前も、彼も、彼女も───いつか必ず死ぬ。その一点のみ、貴賤も上下もない摂理だと思うから」

 死こそが救い。死こそが唯一普遍のもの。神が与えたもうた愛である。
 故に殺すことが世界に対する己の処し方。彼女はそう言い切っていた。

 これはとある女の話。
 世界との繋がりを知らず、人との繋がりを知らず。
 故にそれを探し求めている。消え果てていくその時まで、ずっと止まらないと誓った女の話。





「俺は俺の感情のままに人を殺す。胸の内に残った怒り、すなわち俺自身の意思によってだ」





 声があった。それは諧謔的なまでに猛々しい、怒りに狂った男の声。

「俺は……いや、俺達は間に合わなかった。41人の子を見殺しにして、俺達だけが死にながらに生きてきた。
 挙句の果てに、10年の時を与えられても、何を思い出すこともなかった。
 なあ、随分と冷たいもんだよ。だから俺達はあそこで終わる。そのはずだった」

 女の姿と切り替わるように、今度は男の姿が空間に浮かび上がっていた。
 痩身の灰色がかった男だ。退廃と厭世に塗れた雰囲気が全身を包み、潤いなく佇む様はまるで朽木のようである。
 彼は眉間に深い縦皺を刻み、吐き捨てるように呟く。

「殺人が意思の敗北だというなら、ああその通りだろうさ。あの日、あの時、俺は一つを諦めた。だから、俺はこうして巡回殺人を続けてきたわけだからな」

 万色の煙を揺蕩わせながら、男は怜悧な視線を更に細める。刃のような、という形容があるが、男のそれは更に剣呑だ。
 言うなれば、その視線は鎌だ。無慈悲に命を刈り取る死の鎌。今に至るまでどれほどの死体を山と築き、どれだけの殺戮を重ねてきたのか。血風漂う所作はまさに暗殺者のそれであった。
 ならば彼は悪しき者か? いいや違う。
 彼の怒りとはそういうものではない。善悪の軸になどそもそも最初から存在せず、ただ厳然たる事実としてそこにあるのみ。

「だが」

 故に、彼の表情には善意も悪意も存在しない。彼の行ってきたものは、つまりはそういうことなのだ。

「人は皆、殺さない意思を持つことで人を殺さない、なんてことを言ってる奴がいたが。それは正直、人を買いかぶり過ぎだぜ。
 人殺しなんざ最初からできないから、正しい人間なんだ。そうでない人間は、もう人間とは呼べない。呼ぶべきじゃない」

 ならば。
 滔々と人の在り方を問うておきながら、しかし自らの歪みを知っている彼は、一体どのような人間であるというのか。

「人を殺すことの意味を知りながら、死を肯定した人間は、もう人間じゃない」

 彼は、ただ彼のまま、己自身すらも嘲笑い、言った。

「俺は人間じゃない」



 ………。

 ……。

 …。





   ▼  ▼  ▼





「なるほどなるほど。つまり君は、その"カダス"ってところから来たってわけだね」

 目の前にはライダーのにこやかな顔。
 それに向かい、アティは少しほぐれた気持ちでもって頷き返していた。



 ライダーとの対話は、いつの間にか互いの身の上をネタにした雑談に変わっていた。
 最初はまだ、これからの聖杯戦争をどうするかとか、最終的な身の振り方であるとか、そういうことを話していたように思う。しかしライダーの「考えても分からない嫌なことを話すのはやめやめ!」という言葉と共に、その話題は終わりを迎えたのであった。

「これからの話って言っても、短期的な作戦なり行動方針なりはアーチャーがいなけりゃ話にならないしね。
 最終的な着地点だって、ボクらも君らも同じく"生きて帰りたい"に集約されるのは分かりきってるわけだ。だから、この話はここでおしまい」

 正確にはボクのマスターと君だけど、と付け足して、本当にこの話はそこでお終いとなった。アティとしても、ライダーの言葉には頷けるものがあったし、分かりきったことをそれでも延々と話し続ける趣味もない。
 そういうことで、そこからは意味があるのかないのか分からないような歓談に興じることとなった。若干人見知りの気があるアティだったが、ライダーの話は純粋に面白く、またライダー自身の人柄もあってか、すぐに緊張も解けて朗らかな雰囲気となった。

 ライダーの冒険譚は、躍動と痛快に溢れていた。
 ヒポグリフという翼持つ馬の幻想生物に乗っての気ままな旅を楽しみ、諸国を外遊して様々な場所を訪れた。ある時には呪いをかけられた国に赴き、夜毎襲ってくるハルピュイアの大群を退治したり。ある時は魔法の本で姿を変え、とあるお城に忍び込んで敵兵たちを散々におちょくった挙句に城を丸ごと瓦礫の山にしてみたり。ある時にはなんと樹に変えられ、仕方ないので誰か解いてくれる人が通りがかるまで気長に待ち続けてみたり……
 御伽噺の絵本のようだと、アティは思った。そんな空想の中にしかないような冒険をした人間が、しかし目の前にいるのだと考えると、何故だか自然と心が躍った。まるで昨日のことのように大仰かつ楽しげに語るライダーと一緒になって、アティもまた微笑みながら相槌を打っていた。

「ライダー、凄いのね。色んなところに行って、色んな人と会って……なんだか羨ましいな」
「ふふーん、そうでしょそうでしょ! 特にあの時は凄かったんだー、ボクの友達にオルランドって奴がいてさ……」

 とまあ、そんなことを続けていたら、いつの間にか小一時間ほど経っていた。まさしくあっと言う間のことだった。

「ありゃ、ちょっと話し過ぎちゃったかな?」
「ううん、大丈夫だと思う。それに、ライダーのお話すごく面白かったし」
「へへ、ありがと。でも君のいたところの話も、ボク結構好きだなー。
 暗い空と海に覆われた排煙の世界かぁ、本当は明るいところが一番好きだけど、でもそういうところもロマンに溢れてていいよね」

 そこで、ライダーのにこやかな顔に、ほんの少しの怪訝な色が混じった。

「けど、君が住んでた国は初めて聞いたなぁ。王侯連合に北央帝国、それに理想都市インガノックか……なんていうか、知らない場所だ」

 不思議そうに呟くライダー。けれど、それも仕方ないとアティは思う。
 カダス文明圏と西享(ライダーたちは地球と呼んでいた)の交流が始まったのは、歴史的に見れば随分と最近の話なのだ。

 北央大陸北西に位置する《ロマール海》。それまで世界の果てだと思われていた黒い荒海だったが、ある時からその認識は一変する。
 北央歴2125年、連合歴452年、ロマール海の向こう側からやってきたというザ・ファーストの到来により、黒海の向こうに大規模な都市国家が存在することが明らかになったのだ。それが帝国の公式発表に曰く「西享」であり、ロマール海に面する都市国家が大英帝国という……らしい。
 それが今から80年ほど前の話。アティからすれば大昔だが、数百年前の英雄であるライダーにとっては自分が死んだずっと後の話だ。知らなくて当然である。

「うーん、そういうんじゃなくてね……おっかしいなぁ、聖杯から貰った知識にそんなのなかったはずなんだけど……」

 アティの説明を聞いて、ライダーは尚も不可思議そうに首を傾げていた。
 しかし次の瞬間には「ま、いっか」と表情を一変。とことこと歩き出すと、鏡台付きのデスクに腰かけ、笑いかけた。

「とにかくさ、これからよろしくってことだよ。ボクは君のことも結構好きだし、できれば傷ついてほしくないなーとも思うから」
「それ、矛盾してない? 聖杯が欲しいって聞いてたけど」
「いやまあ、ボクのマスターを帰す手段が今んとこそれしかないから、嘘じゃないんだけど……別にボクはどうしても聖杯が欲しいってわけじゃないんだよね。
 だからいざとなったら、ボクの分の願いは君が使えばいいよ。勿論、ボクのマスターが最優先だけどね。うん、これで万事解決だ!」

 あははーと笑うライダーに、嘘や格好つけの気配は感じられなかった。それが本心から言っているのか、それとも何か考えがあってのことなのか、アティには分からない。けれど、無自覚に降り積もっていた心の負担が、どこかしら軽くなるのを、彼女は感じた。

「……それはともかくとして、行儀悪いよ、ライダー」
「えっ、ああごめんごめん。今降りるから……」

 と。
 "そこまで気が回らなかった"とでも言わんばかりのあっけらかんとした声と共に、ライダーが腰かけていたデスクから身を乗り出した拍子に、その右手が隣に積まれていた本の山にぶつかった。
 勢いよく飛び降りようとしていたからか予想以上に力が入っていたらしく、ぶつかった本の山はバラバラと散らばり、床に散乱した。

 大参事を前に、アティとライダーは二人して沈黙した。

「……えっと」
「あ、あははー……なんていうか、ごめんね?」

 困るような、咎めるようなアティの視線に、ライダーは彼にしては珍しくしどろもどろで返した。

「ていうかこれ、アーチャーの本?」
「うん、多分そうだと思う。確か、どこかから持ってきたって」
「あー、そういやあの場所で色々漁ってたっけ。学校、だっけか。あいつも物好きだなぁ」

 とか言いながら、アティとライダーは二人していそいそと本を拾い始める。そしておもむろに、ライダーがそのうちの一冊を手に取ると、パラパラと中を読み始めた。

「ふーん、へー、ほー?」
「何か分かるの?」
「全然。でもアーチャーにだけ押し付けるわけにもいかないしね。それに本も嫌いじゃないし」

 意外だった。この奔放な騎士は学問や読書といった類のものは嫌ってそうだと、勝手に思っていたから。
 それを前にライダーは少しむっとした。

「心外だなぁ。そりゃボクは頭良くないしそういうの苦手だけど、でもこの世のものは大体好きだからね。本だってそうさ。
 本は書いた人の知識なり、葛藤なり、努力なり、歓びなり……そういうものを詰め込んだものだからね。ただ何となく書かれたものだって、それ自体の苦労ってものがある。
 誰かの思いが詰まったものを、どうしてボクが嫌うのさ」

 とか言いつつ、ライダーはページをめくる指を早めた。パラ、パラと紙擦れの音が小さく響く。それに合わせるかのように、ライダーは時折「うわ」とか「えー……」とかリアクションを交えていた。

「ねえ、ライダー。それ、あたしが見てもいいかな?」

 少し経ってから、アティはそんなことをライダーに言った。他に散らばった本は全部元の場所に片づけて、あとの残りはライダーが読んでる一冊だけだった。

「ほら、あなた言ったじゃない。アーチャーにだけ任せてちゃ良くないって。
 だから、何も分からないかもしれないけど、あたしも目を通しておこうかなって」
「うーん、別にいいけど……」

 そこで、何故だかライダーは渋るような反応を見せた。
 「見せたくないってわけじゃないんだよ?」と少し慌てるように付け加えて。

「ただ、これ結構えぐい内容だから気を付けてね。歴史書みたいだけど、正直あんまり良いもんじゃないよこれ」

 と、件の本を受け取る際に言われた。
 怪訝に思いつつも、アティはページをめくることにした。





   ライダーの言う通り、それは歴史書の類であるようだった。
   書かれているのは今から80年ほど前の出来事。動乱渦巻く大陸を舞台に起こった、人類史上稀にみる大災厄―――
   いや、大人災。
   俗に満州事変と呼ばれるこの動乱において、しかし裏で人知れず巻き起こったという類を見ない規模の大虐殺の記録。
   渦中の人物として挙げられていたのは二名。一人はこの国の偉大な英雄。もう一人は、稀代の殺人者と呼ばれた女性。
   人類史を闇の歴史であると声高に叫ぶその殺人鬼は、件の動乱において300万にも及ぶ人々を皆殺しにしたのだという。
   この本はその殺人者を止めようと奔走した英雄の記録であった。
   中には確かに、気分を悪くするような記述や篆刻写真も載せられていた。
   そして、その英雄と殺人鬼の名前は……
   名前、は───……





「───あ、ぐぅ!?」

 殺人鬼という単語を認識した瞬間、アティは突如として頭に奔った激痛に、思わず蹲った。
 放り出された本が、部屋の床を滑っていく。「どうしたの!?」と叫ぶライダーの声がやけに遠い。

 ずきずきと頭が痛む。白熱する意識が断線しかかり、無意識に表情が歪む。
 その中で、脳裏に"何か"の声と知識が、断続的に走っていった。

 ───殺人鬼……

 ───死の肯定……

 ───巡回殺人の……

 ───異形と化した……

 ───黒い猫……

 ───現象数式……

 浮かんでは消えていく、知らないはずの記憶。ライダーに肩を揺さぶられ、あげられる声にすら反応できないまま、アティは正体不明の単語の羅列を強制的に聞かされ続け───





   『アティ』

   『僕は、きみを』





 ───……ノイズのかかった、声が聞こえた。
 そんな気が、した。

 聞き覚えのない声だった。多分、若い男の人の声。線の細い、優しそうな声だった。

「……誰、これ」

 ぽつりと呟かれる。それにライダーは安堵したような溜息をついていたが、今のアティにはそれに構っていられる余裕はなかった。

 頭に浮かんだものが、いくつかあった。歴史書に書かれた殺人鬼についての記述を読んだ瞬間に訪れた、知らないはずの巡回殺人鬼の記憶。知らない都市の歪んだ記憶。知らない女性の、黒猫のような姿の記憶。
 そして、かの殺人鬼を止めた英雄についての記述。それを読んだ瞬間に訪れた、この記憶は。

「お医者、さん……?」

 最後に浮かんだ、白い外套を着た誰かの後ろ姿。
 それが誰なのか、今のアティには見当などつくはずもなかった。



【D-3/ホテル/一日目 夕方】

【アティ・クストス@赫炎のインガノック- what a beautiful people -】
[令呪] 三画
[状態] 健康、正体不明の記憶(進度:極小)
[装備] なし
[道具] なし
[所持金] アーチャーにより纏まった金額を所持
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯に託す願いはある。しかしそれをどうしたいかは分からない。
0:これは……
1:自分にできることをしたい。
2:落ち着いたらライダーのマスターとも話をしておきたい。
[備考]
鎌倉市街の報道をいくらか知りました。
ライダー(アストルフォ)陣営と同盟を結びました。
アーチャー(ストラウス)の持ち込んだ資料の一部に目を通しました。それに伴い思い出せない記憶が脳裏に浮かびつつあります。が、そのままでは完全に思い出すのは困難を極めるでしょう。


【ライダー(アストルフォ)@Fate/Apocrypha】
[状態]魔力消費(中)
[装備]宝具一式
[道具]
[所持金]マスターに依拠
[思考・状況]
基本行動方針:マスターを護る。
1:基本的にはマスターの言うことを聞く。本戦も始まったことだし、尚更。
[備考]
アーチャー(エレオノーレ)と交戦しました。真名は知りません
ランサー(No.101 S・H・Ark Knight)を確認しました。真名を把握しました。
アーチャー(ローズレッド・ストラウス)と同盟を結びました。
アーチャー(ストラウス)の持ち込んだ資料の一部に目を通しました。














   ▼  ▼  ▼





 かつて一人の女がいた。
 彼女は不整合に溢れる世を憂いた。憂いたが故、世界で唯一平等なるものを以て人を救わんとした。



 かつて一人の男がいた。
 彼は己が傍らにある美しきものを愛した。愛したが故、それが朽ちていくことに耐えられなかった。



 死神と呼ばれた女がいた。
 死の肯定者と呼ばれた男がいた。



 共に同じもの―――人を愛した殺人鬼であった。





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040:微笑みの爆弾 投下順 042:楽園の花が咲く
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ライダー(アストルフォ)

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