.
 死者は蘇らない。
 亡くしたものは戻らない。
 如何な奇跡と言えど、
 変革できるものは今を生きるものに限られる。

 末世に今一度の救済を。
 桃源郷の再現。
 理想郷の顕現。
 三世の彼方より、四凶渾沌、発狂する時空が現れる。
 罪深きもの。
 汝の名は救済者。
 そのあらましは孤独。
 その言祝ぎは冒涜となって吹き荒ぶ。

 遍く夢想を礎に。
 ここに逆説を以て、失われた母の愛を証明せん。





   ▼  ▼  ▼





Dead Blueさんが入室しました。

Dead Blue:あー、テステス
Dead Blue:うん、問題ないみたいだね
Dead Blue:というわけでようこそ! 死線の寝室へ!
Dead Blue:旧式の古臭いチャットしか用意できなかったけど、そこはまあご愛嬌ってことで
Dead Blue:一応説明しておくとだね
Dead Blue:ここは目障りで耳障りでカンに触る虚構をぶっ壊してやろうって趣旨の場所なわけ
Dead Blue:勿論運営側から干渉してるだろう監視ソフトの類は全部処分したし、セキュリティも一新した
Dead Blue:『チーム』の誰かでも限り、新しく監視の目を入れることは不可能だと自負してるよ?
Dead Blue:で、だ
Dead Blue:私として顕象された僕様ちゃんは全部まるっとお見通しなんだよね
Dead Blue:私に感づいて逐一様子見してる奴とか
Dead Blue:今もこそこそ嗅ぎまわってる奴とか
Dead Blue:いるでしょ?
Dead Blue:別に怒ってないよ。むしろ逆
Dead Blue:破壊しかできない私はともかく、僕様ちゃんは期待してるんだよ
Dead Blue:なんかもうやってらんないから私は舞台から降りるけど、それは諦めたわけじゃ決してない
Dead Blue:あいつらだけは滅ぼしてやる。道連れだ
Dead Blue:そのためだったら何だってやるよ
Dead Blue:例えばこんなまどろっこしいことだったり、驚きの真実を暴露したり
Dead Blue:私以外の人間に後を任せたりね
Dead Blue:そういうことだけど、どうかな?
Dead Blue:この聖杯戦争がまともだなんて痴れたこと考えてる木偶の坊ばっか、なんて
Dead Blue:思いたくないんだけど、いないの?
Dead Blue:私以外の反抗者はさ

 ………。

 ……。

 …。

 ────────────。





赤薔薇さんが入室しました。
欠片さんが入室しました。





   ▼  ▼  ▼





 ───人形の夢を見た。

 どことも知れない闇の中を、無数の人形と共に漂う夢だ。
 人形はどれも自分そっくりで、14歳の少女の体を模している。腕も、足も、腹も、胸も、首も、頭も、長い黒髪も、全部が人間そっくりで、動き出さないのが不思議なきらい精巧に作り込まれている。
 ただ、顔だけがない。
 本来顔があるべき場所は影になっていて、目も鼻も口も、何も見えない。
 人形の一つが、目の前に流れてくる。
 胸の前で祈るように両手を組み、一糸纏わぬ姿をヤヤの前に晒す。
 いつの間にか、ヤヤの手にはナイフがある。
 厚い刃のナイフを逆手に構える。
 そのまま、人形の胸目掛けて真っ直ぐに落とす。
 分厚いナイフは、なんの抵抗もなく人形の胸に吸い込まれる。
 人形の胸から、鮮血が溢れる。
 流れた血が世界を満たし、闇が真紅に染まる。

 ───これでいい。

 知らず思考が為される。無意識の、自分でも思ってもみなかった考え。
 生き残るための必要悪。自然淘汰。
 笑い声が聞こえる。
 いつの間にか、人形には顔がある。
 自分にそっくりの顔で、自分にそっくりの体で、突き立てられたナイフを震わせ、胸に真っ赤な花を咲かせて、けたけた嗤う。
 驚いてナイフを離し、一歩後ずさる。
 背中に、冷たい何かが当たる。
 振り返る。
 なるの顔が、そこにはあった。
 ハナも、たみも、そして自分も。世界に漂う全ての人形が、同じ嗤いを顔に貼り付けている。
 口々に笑いながら、ヤヤをじっと見つめてくる。
 不意に感じる熱。
 いつの間にか辺りは真っ赤な炎に包まれて、なるも、ハナも、たみも笑いながら燃えていた。
 鳴り止まない嘲笑。
 視界の全てが真っ赤に染まる。
 痛みは感じない。
 苦しいとも思わない。
 ただ、自分がバラバラになっていく。
 灰となった体が血色の炎に溶けて、消える。
 自らのために他者を手にかけようとした代償そのままに。
 ───そこで、目が覚めた。

 ………。

 ……。

 …。

 ────────────。










「なんでアンタが知らぬ間に仲良くなってるかな〜……!」

 日没後。ホテル一階のレストランにて。
 ヤヤを含めた三人は向かい合うように座っていた。向かい合うとは言っても三人だから、隣り合って座る二人に仲間外れの一人という構図だ。
 隣り合って座るのは、ライダーとアティ。ヤヤは仲間外れの一人だった。
 ……なんか納得がいかない。

「まあまあ落ち着きなって。ほら良く言うじゃん、和をもって貴しと成すってさ! これから一緒にやってくんだからいがみ合うよりずっといいじゃない?」
「もっともらしく言って、どうせ何も考えてないでしょアンタ」
「分かる? いやあ理解のあるマスターに恵まれて幸せだなぁボクは!」
「はぁ〜〜〜〜……」

 能天気に笑うライダーに深く深くため息をついた。視界の端には、困惑気味なアティの姿。と、そこで気づく。自分、初対面の人相手にかなり態度悪い。
 ライダーに呆れたのは事実だがこのひとまで邪険にするつもりはないのだ。慌ててフォローする。

「あ、えっと、こいついつもこんなんで……なんていうかすみません」
「いえ……」

 ……。
 うん、気まずい。
 こんなことになったのもお前のせいだー、という逆恨み9割の視線をライダーに送って笑顔で流されつつ、ヤヤは改めてアティと向かい合った。
 自分より年上の、多分大学生くらいだろうか。肌も髪も目も色素が薄い、白人系の顔立ち。日本人ではないと思うけど、それにしては流暢な日本語だと思う。親日なのかハーフなのか、こちらに縁があったからこんなものに巻き込まれたのだとすると、なんとも不運なことではある。
 まあ、そんな益体も無いことはさておいて。

「えと、さっきは色々ごたついて話せなかったけど、笹目ヤヤです。とりあえず、よろしく……?」
「ええ、アーチャーから聞いてるわ。この聖杯戦争脱出方法を探しているんだって。
 あたしはアティ、アティ・クストス。あなたのライダーと一緒のところにいなきゃいけなくて、だからよろしくね」
「ボクが君の護衛をして、アーチャーが外回りの担当ってわけだ。逃げ足だけは早いから大船に乗ったつもりでどーんとしててよね」

 何が自慢なのか堂々と胸を張るライダーに、遠慮がちに微笑むアティさん。親しげなのは本当みたいだけど、なんだか所作がぎこちない。
 それを見て、ふと私は気づく。
 ああこの人、無理をしているな、と。
 なまじ色んな子の世話を見てきたから、何となく分かってしまう。ライダーの言葉に微かに浮かべる笑みも、別に作り笑いというわけではないだろうけど。でもまるっきり楽しいだけ、というわけでもない。そんな笑顔。
 なるがよくしてた表情だ。

「……アティさん」
「うん?」
「アティさんはどうして、この街に?」

 だから、ほんの少しだけど。
 聞かなきゃ、と思った。
 染み付いたお節介なのか湧き上がった使命感にも似た感情なのか、それは分からないけれど。
 この人を放ってはおけないな、と思ったのだ。

「……あたしね、記憶がないの」

 一瞬黙って、目を伏せて。
 絞り出されるように語られたのは、そんな言葉だった。

「記憶?」
「ええ。あたしの住んでたところ、インガノックというのだけれど……」

 訥々と彼女は語った。
 アティ・クストス、理想都市インガノックの一市民。機関工場で計算手として働くごく普通の人間、だったはずだという。

「あたしは確かに、昨日までを普通に過ごしていたはずだった。なのに、気がついたらあたしは、何もかもが変わり果てた都市に取り残されていた」

 彼女が言うには、予兆も前兆も何もなかったのだという。
 普通に日常を送っていたその一瞬後には、突如として世界が一変していた。綺麗だったはずの街並みは錆と瓦礫に塗れて、自分の知らぬ間に世界では十年もの歳月が経過していた。
 自分の中では昨日のはずなのに、世界はそれを十年前だと言う。
 身寄りもなく、知り合いもいなくなり、働いていたはずの工場も両親の待つ家さえもが跡形もなく消え去って。
 月並みな表現ではあるが、アティは混乱の只中に叩き落とされた、らしい。

「それは……」

 余りにも惨すぎる。
 口をついて出そうになった言葉を、ヤヤは寸でのところで飲み込んだ。
 自分では彼女の境遇を慮ることなどできないからだ。人にも時間にも世界にも置いていかれた経験など、ヤヤにはないし想像すらできやしない。
 ヤヤの身に起きた不幸など、精々はバンドでの失敗か、友人とのすれ違いくらい。自分にとっては十分大事ではあったけど、それが世に同情されるような大層な不幸であるとは、流石にヤヤも思ってはいない。

 そこまで考えて、気づいた。
 あれ、私、なんで聖杯なんか欲しがってたんだろ、と。

 聖杯、万能の願望器。そんなものに縋らなければならない者の抱える事情がどのようなものかなど、思えば自分は何も考えたことがなかった。
 大金だとか幸せだとか、そんなことをぼんやり考えたことはあったけど。そんな安っぽい甘えた思考で命を賭ける者などいるわけがないのに。何もかもを失って最後に奇跡なんかに縋って、そんな人たちばかりだと簡単に分かるはずなのに。

 だから尚更、どうして自分なんかがマスターに選ばれたんだろうと思えてしまって。

「良くない顔だ。マスター、何か駄目なこと考えてたでしょ」

 いつの間にか、すぐ目の前にライダーのむすっとした顔。
 ひゃあ、と思わず飛びのいてしまって。半ば反射的に文句が口を突いて出そうになったけど。
 じっと見つめてくる見透かしたような視線に、ヤヤは何も言えなくなった。

「駄目なことって、何……?」
「そんなの、分かりきってるじゃないか」

 ライダーは大仰に手を広げて。

「確かにアティの事情はつらい。ボクだって聞いてて悲しくなったし、その先行きを案じる気持ちもある。
 けどね、それはあくまでアティの事情であって君のものじゃない。義憤や痛みならともかく、君が負い目を感じる必要なんてないし、感じちゃいけないんだ」

 図星を突かれてしまった、のだと思う。
 思わず呆けたような顔になって、気恥ずかしさと後ろめたさに顔を伏せてしまう。
 このアーパーとしたサーヴァントは、変なところで鋭かったりする。普段はふざけてるようにしか見えないのに、肝心な時には真面目な顔でずばりと言い当ててくるのだ。
 そんなライダーのことが、少し鬱陶しくもあり、どこか頼りにも思っていた。

「ヤヤ、もしかして、あたしのせいで何か……」
「……ううん、何でもないの」

 おずおずと控えめに尋ねてくるアティに、小さく首を振って返す。
 心配していたはずが、逆に心配されてしまった。
 そう考えるとなんだかおかしくて、不思議とこんなんじゃいられないなという気分になってきた。

「自分でも分からないうちにナーバスになってたみたい。ごめんねアティさん、なんだか変な空気にしちゃって」
「ううん、そんなこと……」

 いつの間にか弛緩していた場の空気に、自分もアティも自然と表情が和らぐ。場を満たすのはそんな柔らかな雰囲気と、ライダーの笑い声だ。

「うんうん、二人とも良い笑顔だ。どんな時でもとりあえず笑えるなら何とかなるもんだからね、無駄に悲観するよりは楽しくいこう! ってやつさ」
「……強いね、ライダーは。言うのは簡単でも、実際には凄く難しいのに」
「まあライダーの数少ない得意技よね。正直、これから話す話題ってあんまり楽しく話せるものじゃないんだけど……」

 憎まれ口を叩きながらも、本心がどうであるかはヤヤの顔を見れば一目瞭然である。
 ま、こういうのもいいか、と内心考えながら、ヤヤは二人に向き直ろうとして───


「確かにライダーの言う通りだ。差し迫った危険がなく打開の道も閉ざされてない以上、無用の悲観は何も生むまい」


 突然の声に体が跳ね、ガタリとテーブルの動く音。
 予期せぬ声に体と心臓をビクつかせ反射的に振り返れば、そこには数瞬前までいなかったはずの男の姿があって。

「無論、楽観視が過ぎるというのも問題ではあるが。君には要らぬ心配かな、ライダー」
「買い被り買い被り。気をつけちゃいるけど、この通り理性がどっか行っちゃってるからさ、たまには釘刺してくれると嬉しいかな」

 あはは、と脳天気に笑うライダーだけが驚いてない様子だった。ヤヤもアティも強張った表情をして、言葉なく男を見やっていた。
 男……アーチャーは、ヤヤとライダーの同盟者にしてアティのサーヴァントだ。王侯貴族のような黒い外套を身に纏い、それに恥じない気品漂う物腰の男だ。彼は近場の椅子に腰掛け、ライダーやアティに柔らかな笑みを向けている。
 同年代同士の和気藹々とした雰囲気だったのが、彼が現れた瞬間には一変していた。堅苦しいとか怖いというわけではないが、場の空気が自然と引き締まったものになったのだ。まるでこの場を支配されたようだ、と朧げながらにヤヤは思った。

「や、おかえりアーチャー。見張りにしては随分と時間がかかったみたいだけど。もしかして何か収穫でもあったかい?」
「新規の発見が、という意味では、残念ながら。
 これまで不確実だった事象にようやく確信が持てたという意味では、僥倖なことに」
「あったってわけだ。なら丁度いい、実はボクらも今から今後のホーシンについて話し合おうって思ってたんだ。ついでだから君の考え?確信?まあとにかくそれも一緒に出しちゃおうよ」
「言われずともそのつもりだ。だがその前に」

 ようやく事態を呑み込めてきたヤヤとアティを尻目に、嬉々とアーチャーに話しかけるライダー。それを穏やかに制しながら、アーチャーは中空に何か印のようなものを結んだ。それは指で軽く宙をなぞったというだけの簡単な所作であったが、その動きを契機として周囲の空気が一変したことを、三人は肌で感じ取った。

「一帯の空間と認識に干渉した。ヒュブリスの心理迷彩とはいかないが、これで他の人間には我々の会話は意味あるものとして知覚されることはない。ちょっとした盗聴対策というわけだな」
「あ、はい、なるほど」

 なんだかよく分からないがとにかく凄いことは分かったのでとりあえず頷いておいた。

「では、まず大前提として我々の最終目的を確認しておこう。大丈夫かな、マスター」
「……うん。もうこれ以上、迷ってるなんてできないって、分かるから。もう大丈夫だよ、アーチャー」

 問われたアティは決然として、確かな意思と共にアーチャーへと向き直った。アーチャーもそれが分かっていたのだろう、静かに頷くと先を促した。

「あたしは、記憶を取り戻したい。失われた十年で何があったのか、あたしは何を失ったのか。ただ、それだけが知りたいの。
 だから、あたしは聖杯を望まない」
「……それでいいんですか? 聖杯があれば、そんな不幸自体を無くすことだって……」

 思わず問うてしまう。しまった、と後悔する内心とは裏腹に表情は真剣そのものだった。何故ならその疑問は、ヤヤが心底から知りたい類のものであったから。
 アティは静かに首を振って。

「確かにそう思う気持ちもあったわ。けど、そもそも過去を変えることなんてできないし……できたとしても、する気はないの。
 だって、それじゃ”同じ”だから」
「同じ?」
「そう、同じ。今あたしの胸を苛んでる喪失感や虚無感、それは聖杯を得たとしても晴れることはないと思う。むしろもっと重くなってのし掛かってくるはず。
 だって、聖杯を目指して誰かを切り捨てたって事実は決して消えないから。自分勝手な人殺しだっていう烙印は、一生ついて回るから」

 失ったものがあった。無くしてしまったものがあった。
 仮にそれが聖杯という奇跡で補填できたとして、しかしそのためにはまた”同じだけ”失う必要がある。
 だからアティは願わない。そもそも聖杯では過去の改竄などできず、解釈のすり替え程度しか叶わないから、願えないというのが正しいが。
 それでも、アティは今、確かに自分なりの答えを選んだのだ。

「だから、あたしの目的は生きて帰ること。できるだけ聖杯に縋らないように道を模索しながら、最後まで諦めずに」

 語るアティの横顔を、アーチャーは黙って見つめていた。一字一句を刻み込むかのように、眩しいものを見るかのように、ただ真摯な表情で。

「よし、じゃあ次はボクらの番だね。というわけでマスター、ここはひとつバシッと決めちゃいなよ!」
「え、わ、私?」
「あったりまえじゃん。未来を決めるのは、この先を生きるマスターの務めだからね。ボクらの領分じゃないよ」
「う、うぅー……」

 珍しく真面目なライダーのよく分からない圧力に押され、ヤヤは視線を下げて少しだけ考え込み。
 意を決したように、言った。

「……わ、私も同じよっ、死にたくないし人だって殺したくない! 罪悪感に塗れて生きるのだって真っ平!
 訳もわからず連れてこられて、願いを叶えてやるからいきなり殺し合えとか言われて、もうたくさんよそんなの!」
「じゃあ、貴女も?」
「ええ、アティさんと同じ! 聖杯なんていらないからさっさと帰りたい、ただそれだけ!」

 言いたいことは全部ブチまけたのか、荒い息のヤヤは何かをやり遂げたような面持ちだった。自暴自棄のような口調ではあったが、これがヤヤなりに考え経験した末に出した答えであった。

「つまりだ。ボクらの目的は一緒ってことだよね? しかも聖杯要らないってんだから、途中までどころか最後まで協力できるってことじゃん! ヒャッホーイ!」
「ああ。とはいえ問題は山積みだ。まず聖杯に拠らない帰還方法を探るところから始める必要があるし、当然他の陣営からの襲撃もあるだろう」
「うわー、一気に現実に引き戻された感じ。でもそこらへんをどうにかしようってのがこの作戦会議なんだろ? そこんとこなんか案でもあるのアーチャー」
「投げたわね」
「うん、投げた」
「そんなこと言ったってボクに頭脳労働とかできるわけないんだから仕方ないじゃんかー! あ、でも万が一逃げる時は安心してよね、ボクには必殺のピポグリフがいるからさ!」
「あれ、一回やられてなかったっけ」
「うん、実はまだダメージあってめっちゃ拗ねられてる」
「ともかくだ」

 脱線しかかった話を強引に引き戻す。

「道行きは困難極まる、しかしやることは変わらない。各々の得手不得手を鑑みての役割分担だ。私は外部調査と索敵を、ライダーはマスターたちの護衛と有事に際しての避難をそれぞれ担当する」
「まあそのことについて異論はないんだけどさ……一つ聞いていいアーチャー?」
「何かな」
「現状この世界とか、聖杯戦争の諸々とか、はっきり言って分からないことだらけじゃん?
 だからそもそもの話、アテとかあるの? さっきようやく確信が持てたとか言ってたけどさ」
「無論」

 その返答は短いものだったが、疑念や恐れの入る余地がないものであった。

「アテがある、とは少しばかりニュアンスが違うか。より厳密に言えば、私は私のやるべきことを定めた、というほうが正しい」

 腕を組み講義するような所作で彼は続ける。

「我々の勝利条件は聖杯戦争からの脱出、あるいは事態そのものの解決だ。それに対し、私には果たさねばならない三つの課題が存在する。それは解消し乗り越えるべき壁ではあるが、同時にこの歪な物語を解き明かす鍵でもある。
 それは───」





   ▼  ▼  ▼





赤薔薇:まず第一に、彼らは必ず隙を用意する
赤薔薇:第二に、彼らはおよそ真っ当な英霊ではない
赤薔薇:その身は英霊の座はおろか地球圏のあらゆる歴史にすら存在すまい
赤薔薇:人類史から抹消された裏側の存在だ。その身に従える神格でさえ、人ならざる者の手で編み出されたに等しい
赤薔薇:七竅を持たぬがために視聴食息を行わず。行わないがために外界に対して完全に独立している
赤薔薇:そう考えればこの世界にも合点がいく。我々という異邦者の存在にも
赤薔薇:これは言わばカードの裏表だ。カードに描かれた人物は決して裏の模様を見ることはできない。無理に見せればカードは折れ曲がる
赤薔薇:我々は折り曲げられたカードであり、かの裁定者はそもそもカードですらない
赤薔薇:仙境の王は、果たしてどちらであるか
赤薔薇:尤も、そのような有様だからこそ、反撃の余地があるというのだから皮肉な話ではある。この場の存在が良い証拠だ
赤薔薇:作為的に用意された陥穽ではあるが存分に利用させてもらおう
赤薔薇:さて、それを踏まえて私の出した結論だが
赤薔薇:単刀直入に言うと、私はこの世界を滅ぼそうと思う





   ▼  ▼  ▼





「三つの条件?」
「ああ。キャスターは確かに、私にそう告げた」

 開口一番に告げると、辰宮百合香は思案するかのように目を細めた。
 ランサー、及びバーサーカーの接敵に加え、キャスターの知己を名乗るマスターの来訪。短時間で大きく状況が動く中、セイバーはひとまず辰宮百合香を信用に値すると判断した。先の言は言わばこちらに話し合うつもりがあるということを伝える意思表示だ。
 無論、伝えたのは表層だけ、つまりは触りの部分である。信用はしたが、信用と信頼は似て非なるものだ。人柄や善性に共感すれど黙する何かを秘めるがために、信頼はできても信用はできないランサー。目的が明白かつ行動と言動に矛盾がないため信用は可能であっても、腹の内が分からない以上信頼はできない百合香。その双方を秤にかけ、提示されるであろう情報の確実性では百合香の側に傾いたというだけの話である。

「そしてこうも言っていた。”自分の死後、毒花のような女が訪ねてくる”と」
「狩摩殿の悪舌は、どうやら死に至る程度では変わらなかったようですね。毒花などという形容には思うところがありますが、そのおかげで話がスムーズに進んだと考えれば文句も言えませんか」

 楚々と笑む百合香は少女とは思えぬほどに妖艶で、彼女に内在する精神的な歪さが具象化したようだった。
 セイバーは尚も濃度を増す爛熟した百合の香りに顔を顰め、視線でランサーを指し示した。百合香はさも今気づいたように僅かな驚きの表情を形作ると、次いで内心の読めない笑みで言葉を返す。

「そうですね。ここから先は我らしか知り得ない、そして知ってはいけない密約。部外者の立ち入りは避けねばなりません」

 言って百合香はランサーへと歩み寄った。未だ忘我の状態にあるランサーに手をかけると、うたた寝からはね起きるようにびくんと体を震わせ、しかし魅了の香は解けないのか恍惚とした表情で言葉なく百合香を見つめ返す。
 人形のように虚ろなランサーの瞳を見下ろし、百合香はにっこりと微笑んで。
 瞬間、辺りに漂う百合の香りが一層濃いものになった。

「ではランサーさん、貴女に勅命を下します。付近を警戒し一帯の安全を確保なさい。
 貴女はわたくしたちの会話は聞かなかった、そしてこの警邏が終わるまで聞くこともない。よろしいですね?」
「───はい! それじゃあ行ってきます、百合香さん!」

 満面の笑みで言うと同時に勢い良く跳躍し、建物の向こうに消えていくランサー。小さく手を振り見送る百合香に、芳香の濃度が元に戻ったことを知覚しながらセイバーが語りかける。

「……随分と強制力の高い香だ。治癒と隠蔽術の腕といい、魔術師としては卓抜しているようだな」
「厳密には魔術ではなく邯鄲法と呼ばれる術法となります。それとこの香……反魂香については先程も申し上げた通り、わたくしの意思では強弱をつけることしかできず完全に遮断することは叶わないのです。セイバー殿が魔力干渉に高い抵抗力を持っていたことが何よりの僥倖でした。そうでなければこうしてまともに話をすることも出来ませんでしたから」

 先程ランサーへと百合香が触れた瞬間、多量の魔力がランサーへと流れ込み外傷が瞬く間に治癒されたと同時、サーヴァントが常態として放つ高密度の魔力反応が消え失せた。現状のランサーは恐らくは低ランクの気配遮断に匹敵する気配隠滅を伴って行動しているはずだ。魔術……本人に曰く邯鄲法の腕は極めて高いと言わざるを得ない。
 敵意なく笑う百合香に、しかしセイバーは一瞬足りとも油断はしない。セイバーの対魔力はAランク、つまりは現代の魔術師では一切の干渉が出来ない域にある。故に百合香はセイバーに仇なすことはできず、現に万人を付き従わせる反魂香も全く用を足してないのだが、それが警戒を怠らない理由にはならない。

「では続きと行きましょう。狩摩殿が一体何を言い残したのか」

 ………。

 ……。

 …。










 今にして思えば、梨花は余裕のない子だったのだと思う。

 梨花は良く笑う子だった。頼まれごとも年下の子の世話も、梨花は何一つ嫌な顔をせず引き受けた。どんな話にも笑顔で答えて、どんな子とも仲良くして。
 それは、逆に言えば誰にも心を開いていないということだったのだ。
 誰とでも仲良くしていたのは、馬脚を現さないため取り繕い、一人一人には興味を抱いていなかったから。嫌な顔一つしなかったのは常に気を張って自然体でいることも出来なかったから。梨花はこの街に来てから、ずっと一人で演技を続けていたのだ。

 それがどれほど辛く、孤独な戦いだったのか。今までそんなことを考えることすらなかったキーアには想像もつかなくて、だからこそ眼窩の奥から溢れ出るものがあった。

 ───梨花。
 敵だったあなた。最後まで触れ合えなかったはずの、けれど最後にあたしを助けてくれたあなた。
 結局、あなたが何を考えていたのか。何を願っていたのか。そんな簡単なことすら分かってあげられなかった。
 ごめんなさい。
 ちゃんとお話できなかったことも、助けてあげられなかったことも、いっぱいいっぱい、ごめんなさい。
 でも、それでも。

 私は、あなたを───

 ………。

 ……。

 …。










「第一に、世界を繋ぐ楔を外せ。
 第二に、盧生へ真実を伝えろ。
 第三に、現を覆う囲いを壊せ。
 それこそが、退廃の夢に沈んだ世界を解放する術である」

 一つ一つを再度確認するかのように、重い口調でセイバーが挙げていく。

「……これが盲打ちのキャスター、壇狩摩の言い残した言葉だ」
「曰く三つの条件、というわけですか。けれど何かを伝えたいにしては抽象的過ぎますし、暗号にしては詩的に過ぎるように思えますね。
 他に言伝は? 確かわたくしがここに赴く旨も言い残していたようですが」
「……ある。だがその前に聞かせて欲しい」

 告げて、セイバーはその翠玉のように煌めく瞳を決然とした意思に染め、百合香へと問い掛けた。

「君は何を知っている? 世界を繋ぐ楔、盧生、真実、囲い、退廃の夢……抽象的、詩的と言った君の言葉通りだ。彼の言動はあまりにも不可解に過ぎる。
 そしてこの遺言を聞いて、壇狩摩の遺志を継いで、君は一体何を成す? 聖杯の獲得か、それとも別の道か。君は、壇狩摩は一体何処を見据えているというのだ?」

 問われ、百合香は憂いた色の表情を浮かべ、言う。

「……そうですね。実のところを言えば、わたくしも事態の全てを把握できているわけではありません」

 というよりは、ほとんどと言うべきでしょうね、と続けて。

「しかし、盧生へ真実を伝えろという言、これは見逃せません。何もかもが不確かな現状ではありますが、盧生が誰を指しているのかはわたくしも存じております。そしてその上で、他ならぬ狩摩殿があの男に頼れと言う。これはつまり、それだけの難事ということなのでしょう。
 ……ところで、セイバー殿は狩摩殿の来歴をご存知でしょうか?」
「真名に付随する簡易なものであれば」

 大日本帝国神祇省。旧くは飛鳥時代、律令制にて設けられた国家守護及び鎮守を生業とする官庁名だ。宣教と政を行う八咫烏と数多の密命を遂行する鬼面衆という二つの顔があり、首領たる壇狩摩は専ら鬼面を率い自らをタタリ狩りと称していた、らしい。
 鬼面衆とは神祇省の裏の実働部隊であり、すなわち悪辣な暗殺者の集団だ。およそ邪道を体現する集団であり、ともすれば壇狩摩はキャスターでありながらアサシンとして召喚される可能性もある英霊ということになる。

「大筋では間違っておりません。より厳密に言えば、狩摩殿の代では神祇省は解体され、残党が鬼面衆として活動しているというのが実情です。その活動内容は、先程セイバー殿が言った通り”タタリ狩り”となります。
 話が逸れましたが、つまるところ神祇の首領たる狩摩殿は、あれでも日本国の守護を至上の命としているのですよ。それはサーヴァントとなっても変わらぬはず。
 そしてわたくしは辰宮の娘。神祇省と盟を結ぶ貴族院辰宮が当主、辰宮百合香。ならば成すべきはただ一つ」

 言って、百合香は憂うように伏せていた面を上げ、セイバーと向かい合った。
 その瞳からは今までのような人形めいた虚ろな色は消え失せて。課せられた責務を遂行せんとする貴人の輝きが宿っていた。

「聖杯戦争が単なる奇跡の争奪戦ならば、一人の女でしかないただの百合香は聖杯になど興味を抱きません。事態がどう転がろうと天命の為すがままに流離うのみでしょう。
 しかし貴族院として果たすべき使命があれば、わたくしは粉骨砕身し事態の解決に当たりましょう。例えそれが、聖杯戦争という舞台そのものの否定に繋がろうと」
「その言葉、信じていいのだな?」
「信じられないというのならば、そして信ずるに値しないと判断したならば、その時はどうぞ遠慮なくわたくしを斬り捨てればよろしいかと。しかしそうならない限り、わたくしは貴方の信に背くことはないと誓います」

 平静そのままの声。そこには一切の虚偽や恐れは含まれていなかった。
 聞き届け、セイバーは僅かに戒心の構えを解いて。

「随分と剛毅な女性だ。そも、私が聖杯を望む真っ当なサーヴァントであったならば早々に斬り伏せられていたろうに」
「そこはそれ、狩摩殿の面目躍如です。
 仮にわたくしが事態解決に必要ない人材だったならば、貴方の言う通りわたくしは無為に死んでいたでしょう。しかしこうして生きているということは、わたくしはまだ必要な人材であり貴方もまた然りということなのです」

 あながち冗談では済まないから笑えなかった。
 気を取り直すように咳払いを一つ。セイバーは更に続ける。

「仔細承知した。君を私の歩む道行の輩と認め、一介の騎士として君に信を置こう」
「貴族院辰宮男爵家当主、辰宮百合香としてその信を賜ります。騎士の誓いに背かぬよう、全霊を以て努めましょう」

 あくまで事務的な口調で手を結ぶ。

「言伝の続きだが、これより君を我がマスターと引き会わせたい。これは私だけでなく私のマスターも聞かなければならない内容だからだ」

 セイバーのマスター、キーアは未だ孤児院にいる。
 泣き腫らした彼女は、友人をその腕の中で亡くし、喪失の事実と向き合わねばならない。それは再び立ち上がり歩みを続けるために必要な儀式である。
 セイバーにはそれが分かっていたし、尊重していたからこそなるべく多くの時間を与えてあげたかったが……しかしそうも言っていられる状況ではなくなってしまった。立ち止まり涙を流す権利が彼女にはあると同時に、涙を止めて歩みを再開しなければならない義務もまた彼女にはあった。

「行こう。酷ではあるが、マスターにも向き合って貰わなければならない。立ち上がって貰わなくては、ならない」

 だからこそ、セイバーは百合香に目配せし、孤児院へと続く道に足を向けて───





「───心配してくれてありがとう、セイバー。
 でも平気よ。あたしも、あたしなりに覚悟は決めたのだから」





 キーアが、そこには立っていた。
 着の身着のままで飛び出してきたのだろう、血濡れとなって着替えた服装はラフなもので、ここまで駆け寄ってきたのか息は荒いものがあった。それでもその鋭い視線には揺るぎない意志の力が垣間見えて。
 セイバーは彼女がここにいる驚きよりも先にある種の安堵と、敬意にも似た感情を覚えた。

「キーア、君は……」
「盗み聞くつもりではなかったの。でも、あたしにもやれることがあるなら……やらなきゃいけないことがあるなら。
 あたしはもう大丈夫。立ち止まってるだけじゃ駄目だって、知っているから」
「君は、それでいいんだね?」

 力強く頷く。確認の言葉さえ無粋であったかと、セイバーは恭敬の念を抱きキーアを仰ぎ見た。

「わたくしの反魂香は常態においてはわたくしに敵意を抱かないという効能に留まり、当人の自由意思を損なうものではありません。ですから、キーアさんの決意は紛れもない本物でしょう」
「分かっているとも。君に最大の敬意を、キーア。僕は君のようなマスターを持てて幸運だった」

 笑みに、キーアもまた笑みを返す。懸念が取り払われ舞台が整ったことを知り、セイバーは改めて言葉を紡いだ。

「では、壇狩摩……古手梨花の従えたキャスターの言伝の続きだ。
 ”毒花のような女が訪ねてきたら、共に鶴岡八幡宮へと赴け”と。我らの真なる敵はそこにいるのだと、彼は言っていた」

 神妙な面持ちの二人に告げる、最後の言葉。
 あるいは彼らの聖杯戦争は、この瞬間にようやく始まったのかもしれない。










 ふと目を閉じれば、そこには血塗れで倒れる梨花の姿。
 あたしを庇って死んだ彼女。ずっと触れ合うことはなく、最後の瞬間にあたしを助けてくれた女の子。
 どうして、と思った。あなたはあたしを嫌っていたのにと。
 そこに在った意味があたしには分からなくて、彼女の気持ちが分からなくて。でもあたしの胸を刺す悲しみは本物だった。
 悲しくて、つらくて、蹲って泣き腫らした。そうしているのが楽だったから、あたしはずっと泣いていた。
 喪に服すという行為は、きっと死者ではなく生者のためにあるのだろう。挫折と諦めは微睡みのような優しさで包んでくれて、もう立ち上がることさえ億劫になってしまったけれど。

 ───でも。

 でも、あたしにはまだ行かなくてはならない場所があったから。
 後ろを向くのはもうお終い。散々に涙を流したなら、今度は涙を拭って立ち上がる番だ。
 だから、梨花。
 ごめんなさい。あなたをここに置いていく薄情なあたしを、どうか許してください。
 ちゃんとお話できなかったことも、助けてあげられなかったことも、いっぱいいっぱい、ごめんなさい。

 でも、それでも。
 私はあなたを───友達と思って、いいですか?

 ………。

 ……。

 …。


 瞼を開け、視界を覆う闇が崩れ、柔らかな光が周囲に溢れる。意識がゆっくりと浮き上がり、キーアは決意と共に一歩を踏み出した。

 瞼の裏側に浮かぶ、梨花の記憶。
 血濡れでも何でもない、生前そのままの梨花の姿。
 その幻が、仕方ないなといった様子で、キーアの背中に声をかける。

 ───いきなさい。

 それは、在りし日の彼女が言い遺した最後の言葉そのままに。
 もう存在しないはずの笑顔で、それでも投げ掛けていたのだった。


【B-1/孤児院周辺/一日目 夕方】

【ランサー(結城友奈)@結城友奈は勇者である】
[状態]覚悟、ダメージ(小)、精神疲労(小)、解法の透による気配遮断
[装備]
[道具]
[所持金]少量
[思考・状況]
基本行動方針:マスターの為に戦う
0:百合香さんの安全を確保する。
1:ライダーは信用できない。いずれ必ず、マスターを取り戻す。
2:マスターを止めたい。けれど、彼女の願いも叶えてあげたい。
3:敵サーヴァントを斃していく。しかしマスターは極力殺さず、できるだけみんなが助かることのできる方法を探っていきたい。
4:あの女の子の犠牲を無駄にはしない。二度とあんな悲しいことは起こさせない。
[備考]
アイ&セイバー(藤井蓮)陣営とコンタクトを取りました。
傾城反魂香に嵌っています。百合香に対して一切の敵対的行動が取れず、またその類の思考を抱けません。
現在孤児院周辺を索敵しています。

【キーア@赫炎のインガノック-What a beautiful people-】
[令呪]三画
[状態]健康、決意
[装備]なし
[道具]なし
[所持金]子供のお小遣い程度
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯戦争からの脱出。
1:もう迷わない。止まることもしない。
[備考]

【セイバー(アーサー・ペンドラゴン)@Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ】
[状態]魔力消費(小)
[装備]風王結界
[道具]なし
[所持金]なし
[思考・状況]
基本行動方針:キーアを聖杯戦争より脱出させる。
1:キャスターの言を信じ成すべきことを成す。
2:赤髪のアーチャー(エレオノーレ)には最大限の警戒。
[備考]
衛宮士郎、アサシン(アカメ)を確認。その能力を大凡知りました。
キャスター(壇狩摩)から何かを聞きました。
傾城反魂香にはかかっていません。

【辰宮百合香@相州戦神館學園 八命陣】
[令呪]三画
[状態]健康
[装備]なし
[道具]なし
[所持金]高級料亭で食事をして、なお結構余るくらいの大金
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯戦争という怪異を解決する。
1:セイバー陣営と共に鶴岡八幡宮へと赴く。諸々の説明もしなくては……
2:ランサーも連れていきましょうか。
[備考]
※キャスター陣営(梨花&狩摩)と同盟を結びました
アーチャー(エレオノーレ)が起こした破壊について聞きました。
孤児院で発生した事件について耳にしました
孤児院までは送迎の車で来ました。





   ▼  ▼  ▼





欠片:君達の話を真実と仮定すると辻褄の合う事柄はいくつか出てくる。類似する事象もだ
欠片:物語編纂に伴う歪曲召喚、月の聖杯より生み出される仮想人格。そもそも元を辿れば英霊召喚自体が極めて近似した特徴を持つ
欠片:困惑はあるが、それ以上に納得したよ。何故ならこの私も、ムーンセル・オートマトンにおいては同様の存在だったからだ
欠片:形作るのが死者の願いであるか生者の願いであるか、根本の違いはそれだけなのだろう
欠片:そして分かったことが三つある
欠片:一つは、この聖杯戦争において私の願いはどうあっても叶わないということ
欠片:二つは、この私が消滅したとしても私の願いは潰えないということ
欠片:三つは、私はこの舞台そのものを否定しなければならないということ
欠片:私が望むのは万人が等しく生存し得る闘争であり、停滞の極致である微睡みなど認められない
欠片:ならば遠慮も躊躇も無用だろう。早速だが鎌倉市全域の解析データと私の持つムーンセルでの実証データを送らせてもらった
欠片:この段階に及んだ以上、最早必要ないとは思うが
欠片:そして赤薔薇と言ったか
欠片:君に協力を求む。厳密には、私が君に協力する形になるが
欠片:素性を明かせば、私は君の求める人物に非常に近しい位置にいるのだよ





   ▼  ▼  ▼




 手元に映るヴァーチャル仕様のコンソールパネルを消去し、白衣のトワイスは小さく一つ嘆息する。彼はおもむろに立ち上がり、周囲一帯を睥睨した。

 薄暗い聖堂は窓から差し込む僅かな月光に照らされ、青みがかった暗がりの中、高い天井に淀んだ埃がきらきらと光っていた。入り口の扉から真っ直ぐに伸びる道には赤いカーペットらしきものが敷かれ、両側には長椅子がいくつも並び、正面の一番奥には巨大な十字架とそれを彩る色彩豊かなステンドグラスの数々。

 誰が知ろうか。この聖堂としか形容できない空間が、実際には外洋に浮かぶ戦艦内の一室に過ぎないということを。
 外観から見ればどう考えても艦内に収まりきるはずもない大聖堂。それが成立しているということは、すなわち戦艦内において空間が拡張されている事実を指す。
 これは極めて異例の事態であろう。戦艦を模した宝具は固有結界に匹敵する存在強度と独自法則を伴って、しかしマスターたるトワイスには全く魔力消費を強いていないというのだから。
 いや、厳密には現界にかかる魔力負担は存在する。しかしその消費量はもたらされる結果と比べて明らかに少な過ぎた。
 今までは気にも止めていなかった。いや、気にすることが”できなかった”と言うべきか。ライダーの特殊な召喚形態と特性のおかげと言えばそれらしく聞こえるし、何より自陣営に有利なのだから追求する意味もない。

 ───ああ、なんて愚かな。

 ───答えはこんなに近くにあったというのに。

 自分は今に至りようやく気付き、彼は未だに気付いてすらいない。
 考えてみれば簡単なことだ。外洋に鎮座する正体不明の戦艦を前にこの街の住民は何を思った? 恐怖か、畏怖か、混乱か───いいや否。砲撃を受け大量の死傷者を出して尚彼らはそんなことを思いなどしない。
 更なる混沌を、より刺激的な展開を、そのためにできるだけ長く存在して欲しい───それこそが人々がこの戦艦に望んだことではないのか?

「皮肉なものだ。人類種の輝きを求めたあの男が、斯様な愚かしさに支えられているなどと」

 皮肉ではあるが、同時に光明でもある。
 ライダー───甘粕正彦は正規のサーヴァントではない。本来サーヴァントとして召喚されるには死後に英霊の座へ登録される必要がある。しかし彼は現在も存命であり、己が意識のみをこの鎌倉に時間跳躍させることで擬似的にサーヴァントとして振舞っているに過ぎない。
 つまり、甘粕正彦はサーヴァントとしての性質の一部を一時的に獲得しているだけであり、本来的にはマスターでもサーヴァントでもない特異な存在なのだ。
 招かれざるイレギュラー、字義通りの異邦人。それが甘粕正彦であり、恐らくは此度の聖杯戦争における唯一の───

「しかし、馬鹿正直に彼に伝えれば万事解決、とはいかないのが歯痒いところだな。それだけでは意味がないし、そもそも彼は言って素直に聞く性質ではない」

 そう、それこそが最も厄介な要素であった。
 端的に言って、甘粕正彦は人の言うことを聞かない。他者の意見に耳を傾け理解を示す理性と聡明さは確かに持ち合わせてはいるが、だからと言って己を曲げるかと言えば答えは否だ。
 ───お前の理屈と覚悟は理解した。ならば俺を打ち倒し未来を目指す覚悟もまた持っているのだろう?
 などと訳の分からないことを言って殴りかかってくる程度のことは間違いなくしてくるはずだ。甘粕にあるのは「人が逆境を乗り越えて輝く姿が見たい」という憧憬めいた想いだけであり、それさえ果たせるならば後のことなど考えもしない。世界を救う希望を試すつもりが”ついうっかり”加減を間違えて殺してしまったなどと、目も当てられない事態になる可能性とて決して低くはない。
 だから、トワイスが甘粕に対してできることなど一つとして存在しない。令呪を使おうと気合のみで拘束を打破してくるような意思の怪物を前に、どんな理屈も弁舌も無意味なのだから。

「故に私の役目は定まったというわけか。これでも人間的な感情の全てを捨てたつもりはないのでね。微力ではあるが、精々足掻かせてもらおう」

 何の抑揚も感じさせない声。しかしその内実には、抑えきれないある種の感情が渦巻き、能面のような表情をしかし有機的に彩っているのだった。

【E-2/相良湾沖/1日目・夕方】

【トワイス・H・ピースマン@Fate/EXTRA】
[令呪] 三画
[状態] 健康
[装備] なし
[道具] なし
[所持金] 不要
[思考・状況]
基本行動方針:この聖杯戦争を───
1:ならば私がすべきことは……





   ▼  ▼  ▼





 山の麓に、しん、と降る月の光が、景色から色彩を奪っている。
 煌々と照らす月光は山に落ちる影を色濃くし、その夜闇は視界を阻まないにも関わらず、酷く暗い印象を見る者に与えた。
 街中から離れた麓であるためか、ホテルのあちこちには明かりが点いていたが、その無機質な光さえも、今の一帯を覆う闇を強調する働きしかなかった。有限の白い明かりの一歩外には、なお暗さを増す闇が、黒々と口を開けて、濃密に広がっている。

「……」

 そんな影の落ちる景色を晒すホテル近辺の中でも、最も濃密な闇があった。
 月明かりを臨む木々の間、拓けた広場のような場所に、彼はいた。
 石畳の小さな広場に、切れるような月光と、それが映し出す不吉なほど暗い影が落ちている。夜空にくっきりと浮かぶ白月を仰ぎ見るように、その男は茫洋と屹立していた。

 月明かりに照らされて、そこは周りより明るいはずなのに。
 男の立つその場所こそが、最も深い闇を湛えていた。

 それは他ならないこの男こそが、夜闇の気配を滲み出させる根源だからだ。男は人の形をしながら、しかし人ではあり得ない気配のままに立ち尽くす。

 まるで冷たい闇が人の形をしているようだ。
 そんな益体もつかない思考を、木陰から見るアティはしたのだった。

「アーチャー、こんなところにいたのね」
「……ああ、マスターか。何かあったかな」
「特に何が、ってわけじゃないけどね」

 はにかんで隣に並ぶ。二人は並んで夜空を見上げた。真円に近い月が、緩やかに時を刻んでいた。

「少しばかり浮かない顔をしているね。レストランでも感じたが、思い詰めてというよりは混乱しているように見える」
「……実はね。ほんの少しだけ、記憶が戻ったんだ」

 ぽつりぽつりと、アティは先刻のことを話し出す。
 記憶、都市に纏わる恐怖と白衣の後ろ姿。失われた記憶の断片を、何とか言葉にして紡ぐ。
 アーチャーは何も言わないまま、じっと話を聞いていた。

 やがてアティが語り終えた頃、アーチャーは静かに問うた。

「君が聖杯への姿勢を確固たるものにした時、正直に言えば、私は安堵と共に少しばかり驚いたんだ。だがその話を聞いて納得した。その記憶は、君にとって聖杯などに懸けてはならないほどに大切なものなんだね」

 無言で首肯する。アティが聖杯に記憶の快癒を望まないのは、それが願いに値しないからではない。むしろ逆だ。”記憶の中の人は、聖杯などというものの恩寵をきっと望まない”という、不可思議な確信があったのだ。
 これは単に、それだけの話。大切であっただろう人の気持ちを裏切れないという、アティにとって当たり前の話なのだ。

 それに対し、アーチャーは何も言わなかった。暖かな沈黙が、アティの選択を静かに肯定していた。
 ───しばらく、静かな時が流れた。
 アティとアーチャーは並び立って、瞬く星を仰ぎ見た。

「この聖杯戦争の決着は、比較的早期につく可能性が高い」

 そんな言葉が、口をついた。

「この地に後悔を残すことのないよう、気をつけるといい」

 空を見上げたままで、アティは「うん」と頷く。

「……そろそろ戻ったほうがいい。私にはまだやることが残っているが、君はとにかく自分の体を大切にすべきだ」
「やることって、ライダーに言ってた”アテ”?」
「まあ、そうだね」

 呟いて、下ろした視線がアティの不思議そうな顔にぶつかる。

「どうかしたかな」
「うん、アーチャー。そもそもね」

 アティは口を開いて。










「アーチャーはライダーと、何を話していたの?」










 そんなことを、問うた。

「……」
「あ、えと、ごめんなさい。聞き逃すつもりじゃなかったの。でもその時だけ、何故かちょっと意識が遠くなって。疲れてたのかな、だから後でもう一回聞いておこうと思って……」
「───知っている」
「……アーチャー?」
「知っている。何故なら、君だけでなくライダーと笹目ヤヤも同様の有様であったからだ」

 アーチャーは振り返る。そこには先程までの柔らかな雰囲気は微塵もなく、能面のように冷たい無表情があるのみだった。

「アーチャー、何を……」
「今まで君やライダーたちに私の考えを話さなかった理由は三つある。まず第一に、レストランで君たちに話す直前まで信憑性に乏しかったということ。事実と確定していない以上は推測でしかなく、そんなものを口に出すわけにはいかなかった。
 第二に、話しても意味がない可能性が高かった。夢界に在らぬ現実を認識できる者は限られる。そもそも大半の者は”そういうもの”として顕象されているために。
 第三に、仮に私の言葉を理解できたとして、それが事態の好転には繋がらないからだ。この現実の認識は、廃神として顕象された者にとっては自己の否定に他ならない。まず間違いなく存在が揺らぎ、そうでなくとも体調や思考に変調をきたす。あの場において君たちが私の言葉を理解できるようだったら即座に話を打ち切っていた。しかし実際にはそうはならず、故に私は実証として話を続けた」
「……何を言っているの、アーチャー。
 ”よく聞き取れない”、あの時と同じ……」

 アティの声は困惑に満ちて。だが、ああ、だが。彼女はそれを認識できない。芥子の実の匂いがもたらすもの。歪んだ妄想がもたらすもの。狂った都市の真実すらも、何も。何も。

「《幸福の怪物》とは、夢界を繋ぐ楔であると同時に、廃せる者たちの試金石でもあるのだろう。最低限、奴のもたらす偽りの救済を跳ね除ける程度の気概が無ければ、”物語”と相対することすら叶わないということだ。
 ───ところで」

 視線をアティから外し、左側方へとスライドして。

「いつまでそうしているつもりだ。出てくるがいい」

 たっぷりと、三秒ほどの間が開いた。
 次瞬。



「───いやぁ、バレちゃったか。ごめんごめん、ちょっと驚かせてやろうって思ってさ!」



 ガサリと藪から飛び出してあははと笑うライダー、その後ろには控え目というか及び腰というか、何やってんのだからやめようって言ったでしょみたいな微妙な顔をしたヤヤがおずおずと付いているのだった。

「……ライダーとヤヤ? どうしてここに?」
「実は君がホテルから出るとこを見てさ。そういやアーチャーもいなかったしどこ行くんだろって、ちょっとした興味?」
「私はやめろって言ったんだけどね。
 ……ほんとよ? 言い訳じゃなくてほんとに───」
「違う、君たちではない」

 透徹した声が否と告げた。瞬間、弛緩しかけた空気が再度張り詰め、三人の顔は同様に凍りついた。

「出てくるがいい、私の語る全てを理解していた者よ。今更隠れ潜む無為を知らぬわけではあるまい」

 ───────────────。



「───ふはははははははは!!
 そうかそうか、貴様はアレを垣間見たか。いや許せよ、よもやこの我以外に己が分を弁える者がいるとは思わなんだ。
 抱腹絶倒とはこのことよ、これでは我も前言を撤回せねばなるまいて」

 ───男が。
 男が、そこにはいた。煌々と照らす白銀の月明かりを背に、しかしその輝きすら霞んでしまうほどの王気を伴って。不遜に、傲岸に。
 彼は人の持つ意思や力が黄金色の輝きとなって放たれているような、英雄的な力強さに満ち溢れた男だった。
 万夫不当の英霊たちの中にあって尚、その光は決して色褪せることなく在り続けるであろう説得力に満ちた、太陽が如き黄金の男だった。
 男は、英雄の中の英雄だった。

「だが、そうでなくてはな。この末世に在るのが意思なき傀儡のみであるならば、我が最強の証明を以て滅び行く世界の墓標とするのみであったが。どうやら現世も捨てたものではないらしい」
「確かにお前はそうであろうよ。人類の裁定者、この世総てを背負う者よ。守るに値しないとなればお前は容易く切り捨てる。
 しかしどうだ、気付いたのは私やお前だけではない。この世界、この舞台において約束された末路はしかし、混沌にうち沈むカルシェールであるとは限らないということだ」

 ストラウスは睨め付け。
 ギルガメッシュはただ笑う。

 そして二人は、激発する意思と共に対峙して。

「話をしようか、赤薔薇王」
「望むところだ、英雄王」

 この聖杯戦争において恐らくは、ある種のターニングポイントになるであろう語らいを始めるのであった。


【D-3/ホテル周辺/一日目 夕方】

【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/stay night】
[令呪]二画、魔力消費(中)、疲労(中)
[状態]健康、盲目
[装備]
[道具]
[所持金]黄金律により纏まった金額を所持
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯を手にし、失った未来(さき)を取り戻す。
0:こいつらは……?
1:ある程度はアーチャーの好きにやらせる。
[備考]
両目に刻まれた傷により視力を失っています。肉体ではなく心的な問題が根強いため、治癒魔術の類を用いても現状での治療は難しいです。


【ギルガメッシュ@Fate/Prototype】
[状態]健康
[装備]
[道具]現代風の装い
[所持金]黄金律により纏まった金額を所持
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯戦争を勝ち抜き、自分こそが最強の英霊であることを示す。
0:?????
1:話をしようか。
2:自らが戦うに値する英霊を探す。
3:時が来たならば戦艦の主へと決闘を挑む。
4:人ならぬ獣に興味はないが、再び見えることがあれば王の責務として討伐する。
[備考]
叢、乱藤四郎がマスターであると認識しました。
如月の姿を捕捉しました。
バーサーカー(ウォルフガング・シュライバー)を確認しました。


【アティ・クストス@赫炎のインガノック- what a beautiful people -】
[令呪] 三画
[状態] 健康、正体不明の記憶(進度:極小)
[装備] なし
[道具] なし
[所持金] アーチャーにより纏まった金額を所持
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯に託す願いはある。けれどそれを聖杯に望む気はない。
0:何が……
1:自分にできることをしたい。
[備考]
鎌倉市街の報道をいくらか知りました。
ライダー(アストルフォ)陣営と同盟を結びました。
アーチャー(ストラウス)の持ち込んだ資料の一部に目を通しました。それに伴い思い出せない記憶が脳裏に浮かびつつあります。が、そのままでは完全に思い出すのは困難を極めるでしょう。


【アーチャー(ローズレッド・ストラウス)@ヴァンパイア十字界】
[状態] 健康。
[装備] 魔力で造られた黒剣
[道具] なし
[所持金] 纏まった金額を所持
[思考・状況]
基本行動方針:マスターを守護し、導く。
0:?????
1:目の前の手合いに対処
2:赤の砲撃手(エレオノーレ)、少女のサーヴァント(『幸福』)には最大限の警戒。
3:全てに片がついた後、戦艦の主の元へ赴き……?
[備考]
鎌倉市中央図書館の書庫にあった資料(主に歴史関連)を大凡把握しました。
鎌倉市街の電子通信網を支配する何者かの存在に気付きました。
如月の情報を得ました。
笹目ヤヤ&ライダー(アストルフォ)と同盟を結びました。
廃校の校庭にある死体(直樹美紀)を確認しました。
B-1,D-1,D-3で行われた破壊行為を認識しました。
『幸福』を確認しました。
廃校の資料室に安置されていた資料を紐解きました。
確認済みのサーヴァント:
ランサー(No.101 S・H・Ark Knight)、アーチャー(東郷美森)
真名を把握したサーヴァント:
アーチャー(エレオノーレ)、ライダー(マキナ)、ライダー(アストルフォ)、アサシン(スカルマン)


【笹目ヤヤ@ハナヤマタ】
[令呪]三画
[状態]魔力消費(中)
[装備]
[道具]
[所持金]大分あるが、考えなしに散在できるほどではない。
[思考・状況]
基本行動方針:生きて元の場所に帰る。
0:え、なに、誰?
1:聖杯獲得以外に帰る手段を模索してみたい。アーチャーが良いアイデアあるって言ってたけど……?
2:できる限り人は殺したくないからサーヴァント狙いで……でもそれって人殺しとどう違うんだろう。
3:戦艦が妙に怖いから近寄りたくない。
4:アーチャー(エレオノーレ)に恐怖。
5:あの娘は……
[備考]
鎌倉市街に来訪したアマチュアバンドのドラム担当という身分をそっくり奪い取っています。
D-3のホテルに宿泊しています。
ライダーの性別を誤認しています。
アーチャー(エレオノーレ)と交戦しました。真名は知りません
ランサー(No.101 S・H・Ark Knight)を確認しました。真名は知りません
如月をマスターだと認識しました。
アーチャー(ローズレッド・ストラウス)と同盟を結びました。


【ライダー(アストルフォ)@Fate/Apocrypha】
[状態]魔力消費(中)
[装備]宝具一式
[道具]
[所持金]マスターに依拠
[思考・状況]
基本行動方針:マスターを護る。
0:アーチャーのことが心配だったけど、これはややこしいことになってきたぞ……!
1:基本的にはマスターの言うことを聞く。本戦も始まったことだし、尚更。
[備考]
アーチャー(エレオノーレ)と交戦しました。真名は知りません
ランサー(No.101 S・H・Ark Knight)を確認しました。真名を把握しました。
アーチャー(ローズレッド・ストラウス)と同盟を結びました。
アーチャー(ストラウス)の持ち込んだ資料の一部に目を通しました。





   ▼  ▼  ▼





Dead Blue:勿論分かってるとは思うけど
Dead Blue:このサイトは聖杯戦争を知っていて、かつ恣意的に私のことを探った人間じゃないと辿り着けないようにできてる
Dead Blue:そういうふうに私が作ったからね
Dead Blue:心当たりあるんじゃない?
Dead Blue:だからね
Dead Blue:あいつは絶対に辿り着けない
Dead Blue:私のことを虫か何かとしか考えてなくて、私のことを見ようともしないあの裁定者だけは
Dead Blue:ま、別にいいけど
Dead Blue:仮にそうじゃないとしても、ここは私の領土なわけだし
Dead Blue:そこだけは譲らないよ
Dead Blue:例え世界の大部分を奪われて、ちっぽけな領域しか勝ち取れなかったとしても
Dead Blue:私の両手が届く範囲に限定するなら、数理の神だろうが時計人間だろうが侵させるもんか
Dead Blue:お前らの企みは私っていう虫けらのせいで台無しになるんだ
Dead Blue:僕様ちゃんの気持ちを利用した報いだ
Dead Blue:ざまあみろ
Dead Blue:っと、そろそろかな
Dead Blue:真っ赤な真っ赤な死神ちゃんが来る頃だから
Dead Blue:私はもう消えることにするよ
Dead Blue:後は頑張ってね
Dead Blue:応援してるよ

Dead Blueさんが退室しました。



前の話 次の話
053:盲目の生贄は都市の中 投下順 055:世界救済者を巡る挿話・その2
052:葬送の鐘が鳴る 時系列順 056:灰色の一方通行

BACK 登場キャラ NEXT
036:夢は巡る 笹目ヤヤ 059:迷いの園
041:彼岸にて ライダー(アストルフォ)
アティ・クストス
050:落日の影 アーチャー(ローズレッド・ストラウス)
037:夢に墜ちていく キーア
051:盤上舞踏 セイバー(アーサー・ペンドラゴン)
ランサー(結城友奈) 056:灰色の一方通行
辰宮百合香 056:灰色の一方通行
009:播磨外道 トワイス・H・ピースマン 058:過日は禍を兆す
048:星に願いを イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 059:迷いの園
アーチャー(ギルガメッシュ)

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