戦いが好きなわけじゃなかった。
 お父さんの命を奪った戦争を、最初は強く憎んでいた。
 だから魔法が使えても、ウィッチとして戦おうなんてことは、決して考えることはなかった。

 それでも、私は知ってしまった。
 お父さんの足跡を追う中で、世界が直面している現実を、私は思い知らされてしまった。
 突然現れた侵略者・ネウロイ。
 その脅威に晒されて、涙を流す人達がいることを。
 その涙を拭うために、懸命に立ち向かう人達がいることを。
 お父さんもそのために、研究に向かっていたということを。

 だから私はウィッチになった。
 大切な仲間達と一緒に、大切なものを守るために、大空を舞って戦い続けた。
 魔法を失った今でも、その気持ちには偽りはない。
 武器を取ることができなくなっても、違う形で戦うことができる。
 医学の勉強に打ち込んで、立派なお医者さんになれば、人の命を繋ぐことができる。
 空にいてもいなくても、私は今でも戦っている。それだけは断言することができた。

 その力を、多くの人を守るために。

 私に力があるのならば、それを望む人々のために。

 だから私は迷わない。
 戦うことを恐れたりしない。

 たとえ翼をなくしても、大切な人を守るために――守りたいから、私は飛ぶ。


「――うわぁあああっ!」
 素っ頓狂な少女の悲鳴は、すぐさま轟音に掻き消された。
 太い木々が次々と倒され、木くずと葉が夜の闇に舞う。
 もうもうと立ち込める土煙の中、何とか態勢を立て直した少女は、闇の向こうの存在を睨んだ。
「しぶといな。子供のくせに」
 魔術師の呼び声に従い召喚される、太古の英霊を模した使い魔。
 少女が相対するそれは、騎兵(ライダー)のクラスを与えられ、この地に現界したサーヴァントだった。
 騎兵といっても操るものは、そんじょそこらの馬ではない。
 一体どこで手に入れたやら――ライダーが腰を預けたのは、哺乳類とも爬虫類ともつかぬ巨獣だった。
 鱗とたてがみを併せ持ったそれは、赤い瞳を爛々と光らせ、大口から涎をまき散らしている。
 丸太のような四肢を持った巨躯は、肩まで4~5メートルほどはあるだろうか。
 ネウロイと対峙してきた彼女にとって、大きさは驚くには値しない。
 さりとて撃退できるかどうかは、その問題とはまた別だ。
 そのネウロイを倒してきた力は、今は少女の手にはないのだから。
「何でこんなことを……どうして人間同士で、争うようなことをするんですかっ!」
 栗毛の少女は絶叫する。
 かつての英雄・宮藤芳佳は、伝承の英霊に向かって叫ぶ。
 彼らの参加する聖杯戦争は、文字通り命を奪い合う戦争だ。
 聖杯などという馬鹿げたもののために、貴重な命を虐げ合う、醜く野蛮な殺し合いだ。
 戦いによって父を喪い、多くの涙を見てきた芳佳には、到底許容できるものではない。
「知れたこと。我がマスターが聖杯を望んでいる。人の命を奪ってでも、願いを叶えんと欲している」
 戦う理由など他にないと、ライダーは事も無げに言い放った。
「そんな身勝手が許されるわけがない!」
「偽善だな。お前とて身に覚えがないわけではなかろうに」
「ありません! 全然分かりません!
 願いごとがあったとしても、そのために人を犠牲にしようなんて、私には絶対に思えませんっ!」
 芳佳の叶えたい願いとは、平和な世界の実現だ。
 ネウロイも魔法もないこの国――日本という未知の国のように、争いに怯えることのない世界を手に入れることだ。
 それは人を蹴落とすこととは、まるきり対極に位置する。
 いいや、たとえ聖杯に、ネウロイの壊滅を願えたとしても、そのために人を殺すことなど、芳佳には到底考えられない。
「ならば私を止めてみせろ。未だサーヴァントも持たないお前に、それができるのであればな」
 ライダーのその言葉を聞くやいなや、巨大な魔獣が鋭く唸った。
 おぞましい四肢が攻撃態勢を取り、眼光が芳佳を睨み据えた。
「くっ……!」
 かつての上官がそうしたように。
 転がっていた木の棒を手に取り、芳佳は獣に向かって構える。
 師と仰ぐべきその上官が、窮地に立たされた戦いの折、芳佳は魔法の力を失った。
 限界を超えた魔力を使った、その反動が体に残り、一切の魔法を使えなくなったのだ。
 だからこそ、今はこれしかできない。
 空も飛べず、シールドも張れず、銃も持たないこの身では、こんな苦し紛れの抵抗しかできない。
(それでも)
 だとしても決して後退はしない。
 敵わないと分かっていても、敵から逃げ出すことはあり得ない。
 ここで引き下がるということは、自分の言葉を撤回し、敵を認めるということだ。
 そう考えると、恐怖が紛れた。絶対に殺し合いを認めたくないと、己を奮い立たせることができた。
「グォオオオオオオッ!」
 獣が吼える。大気が揺れる。
 びりびりと響く震動の中、鈍色の爪を生やした前足が、芳佳目掛けて襲いかかった。
(私は、絶対に負けたりしない――!)
 逆境にあろうと諦めない。
 決して屈したりはしない。
 決意の炎を瞳に燃やし、棒を構える両の手に、強く力を込めた瞬間。

「――君の意志は、受け取った!」

 静かに、されど力強い声を、耳ではなく心に聴いた気がした。


 その時目にした光景を、芳佳は生涯忘れないだろう。
 眩い光が奔った直後、芳佳を隠したその影を、決して忘れることはないだろう。
「え……」
 宮藤芳佳の目の前に、既に魔獣の前足はなく。
 それを抑えこむ銀色の背中と、はためく赤いマフラーが、代わりに視界に広がっていた。
 その背中を芳佳は知っている。
 初めて見たはずの背中が、何者であるかが理解できる。
「アー……チャー……?」
 口にした呼び名は、弓兵(アーチャー)。
 襲い来るライダーと同じ、サーヴァントに与えられるべき称号。
 それがその背中のものであると、宮藤芳佳は知っていた。
 それは目の前の存在が、宮藤芳佳のサーヴァントであることの、何よりの証明であると言えた。
「ぉおおおおっ!」
 裂帛の気合が闇夜に響く。
 ずんと大地を踏みしめる足が、ぐっと腕に力を与える。
 銀色のアーチャーの両腕は、受け止めていた獣の足を、力任せに弾き飛ばした。
「遅かったか!」
 ライダーのサーヴァントが吐き捨てる。
 呼ばれる前に片付けたかった。そんな無念が言葉に滲む。
「後は任せて」
 君が貫かんとする意志は、俺の手で突き通してみせると。
 ヘッドギアで守られた、少し歳上の少年の顔が、芳佳に向かって語りかける。
 振り返った瞳は、青かった。
 直前に発した雄叫びと、見上げるような長身に反し、その声色は優しかった。
「だが、諸共に叩けば同じこと!」
 ライダーの声がそこに重なる。
 魔獣が唸りを上げながら、再び攻撃態勢を取る。
 瞬間、背後から伸びたのは、触手のような無数の尾だ。
「!」
 アーチャーの目が細められた。
 素早く向き直る瞳には、戦う意志が込められていた。
 敵に相対するその背中は――とても力強く、たくましく見えた。
「はぁっ!」
 赤いマフラーが闇夜にしなる。
 伸びた先端をアーチャーが掴む。
 瞬間、素早く振りかぶった真紅が、迫る尾の1本を切り飛ばした。
 あれは刃だ。光り輝くマフラーの先が、刀剣の鋭さを宿したのだ。
 続く2本目3本目が襲う。空を震わす魔獣の尾は、切り落とした1本限りではない。
「ふっ!」
 2本目が地に刺さる直前に、跳躍。
 追撃の3本目を蹴飛ばして、次なる4本目に飛び乗る。
 先にかわした2本の触手が、再び背後から襲いかかった。それを尾の上を走りながら、刹那の早業で叩き切った。
「おのれ!」
「だぁぁっ!」
 抜刀するライダーに向かって、アーチャーが飛びかかり、斬りかかる。
 ぎぃんと音が響くと同時に、鋭い火花が闇を照らす。
「ぐっ!」
 瞬間、アーチャーを襲ったのは5本目の尾だ。
 脇腹を殴られた銀色の影は、勢いよく吹っ飛ばされて地を転がった。
「アーチャー!」
 我知らず、芳佳は叫んでいた。
 その叫びに呼応するように、広がる土煙の中から、ゆっくりと少年が立ち上がる。
 青い瞳が見据えるのは、殺意を放ってアーチャーを狙う、残り全ての触手の姿だ。

「大人しく、してろっ!」
 刹那、アーチャーの瞳が光った。
 虚空に浮かんだ7つの光が、円を描くように回転し、その瞳に宿ったのだ。
 瞬間、アーチャーの姿が一変する。両足が一回り細くなり、青白くゆらめく炎を纏う。
 再び触手が迫った瞬間、炎は轟音と共に勢いを増した。
 びゅんっ、と風を切る音と共に、鱗の尾はあえなく空を切った。
 跳躍し身をかわすアーチャーの速度は、先ほどまでとは桁違いだ。
 両足から吹き出る青い炎が、ジェット噴射の要領で、彼を加速させているのだ。
 それだけの速度を出していながら、アーチャーの動作に迷いはない。
 迫り来る触手を的確に見極め、最低限度のストップで、無駄なく回避し続けている。
 まるでそうした敵相手に、何度も戦ってきたかのように。
「うぉおおおおっ!」
 遂にアーチャーは尾を乗り越え、魔獣の懐へと潜り込んだ。
 瞳に再び光が宿り、両足が元に戻ると同時に、今度は左手が姿を変えた。
 新たに現れたその武器は、彼の弓兵(アーチャー)たる所以。
 巨獣の影にまたたいたのは、仕込み銃のマズルフラッシュだ。
 どんどんどん、と銃声が鳴る。
 その度に鮮血が弾け飛ぶ。
 加速の勢いを維持したまま、スライディングするアーチャーの狙いは、過たず魔物の四肢を捉えた。
「ギャアアアッ!」
 いくら神話の怪物と言えど、足の腱全てを撃ち抜かれて、立っていられるはずもない。
 悲鳴を上げてのたうつ魔獣は、アーチャーが離れると同時に、もんどりうって地に伏した。
 ずぅんと地鳴りが響く中、アーチャーは態勢を立て直し、本命のライダーを狙わんとする。
「危ない!」
 しかし、傍観していた芳佳の方が、一足先に異変に気付いた。
 魔獣に乗っているはずのライダーの姿が――影も形も見当たらない!
「はぁぁっ!」
 声はアーチャーの背後から聞こえた。
 ほとんど条件反射的な動作だった。
 咄嗟に繰り出したアーチャーの右腕が、飛びかかってきたライダーの剣を、火花を散らして受け止めていた。
「くっ……!」
 アーチャーの顔が苦悶に歪む。
 鎧のような姿だが、受け止めたものもまた英霊の刃だ。そんな受け止め方をして、持ちこたえられるわけもない。
 理解した芳佳の行動は素早かった。すぐさまその場から駆け出し、掘り返された地面を見回した。
 土の中から顔を出した、一際大きな石を掴むと、それを両手で引っこ抜き。
「どぉおおりゃぁあああああっ!」
 顔を真っ赤にして力みながら、力任せに投げつけた。
 いっぱいいっぱいのスローイングだったが、結果は幸運にも命中だ。
 辞典ほどの大きさの石は、人間ならば即死ものの角度で、ライダーの頭部に叩きこまれた。
 この時の芳佳には、まだ理解しきれていなかったが、この行動に攻撃としての意味はない。
 霊体であるサーヴァントに対して、神秘性を持たない攻撃は、ダメージを与えることができない。
 しかし重量を伴う一撃は、ライダーの頭を確かに揺らした。
 衝撃だけは感じたライダーは、一瞬標的から目を逸し、芳佳の方へと意識を向けた。

「今ですっ!」
 それだけのタイムラグがあれば、同じ英霊であるアーチャーにとっては、立て直すには十分すぎる。
「おおおおおおっ!」
 アーチャーのサーヴァントが吼える。
 剣を払って右手を伸ばし、ライダーの体を引き寄せる。
「ぶっ飛べぇぇぇぇぇぇぇッ!!」
 ゼロ距離からライダーに浴びせたのは、鼓膜を破る銃声だ。
 深々と叩きこまれたのは、銃口を光らせる左の拳だ。
 どん、どん、どん――と轟音が鳴る。
 回避不能な至近距離から、次々と銃弾が撃ち込まれる。
「がっ……は――」
 5発、6発、7発と響き、10発に至ろうかとした頃に。
 遂にライダーの体は力を失い、大きく吐血すると同時に、だらりとアーチャーにもたれかかった。
 その体は淡く光を放ち、やがて光そのものとなり、さらさらと大気にほどけていった。
 大地に横たわる魔獣もまた、白い光の粒子となって、闇に弾けて消えていった。
「……ありがとう。おかげで助かった」
 その時目にした光景を、宮藤芳佳は忘れないだろう。
 闇夜に舞い散る光の中で、マントを揺らす銀色の姿を、生涯忘れることはないだろう。
 青い左手を正面に向け、親指を立ててサムズアップ。
 ともすれば気障とも取れる動作を、自然な振る舞いで行いながら。
 静かに微笑む少年の顔は、とても頼もしく見えると同時に、とても優しいものに映った。
(これが、サーヴァント……)
 聖杯戦争を勝ち抜く力。
 たった1つの願いのために、人の命を奪う力。
 しかし宮藤芳佳にとっては、争いを止めたいと願う心を、貫き通すための力だ。
 平和を願う芳佳の意志を、受け取ったと言ってくれた男だ。
 人々が死力を尽くしたその時、ヒーローは初めて現れる。
 叶えたい願いのために戦い、全てを出し尽くしてなお立ち上がった時、その背中を押すためにやって来る。
 アーチャーのサーヴァント。
 名を、セイクリッドアルマ・リベレイター――丹童子アルマ。
 これより始まる長い戦いに、共に挑むことになる相棒(ヒーロー)と、芳佳が出会った瞬間だった。



 この手の力を振りかざす時、傍らには常に彼女がいた。
 セイクリッドセブンの力は絆だ。ルリの想いと意志がなければ、決して目覚めることのない力だ。
 その力を今の俺は、独りで使えてしまっている。
 ルリがいないにもかかわらず、こうしてこの姿で戦っている。

 それでも、絆は断たれていない。
 ルリの助けはなくなったけれど、誰の助けも必要とせずに、ここに立っているわけじゃない。
 俺を突き動かす魔力は、俺のマスターから与えられた力だ。
 俺の力を目覚めさせたのは、彼女の見せた想いと意志だ。
 あの真っ直ぐな想いのためなら、俺は再び戦える。
 戦いを終わらせたいという、正しい意志のためならば、この命を預けることができる。

 だからこそ、今度は俺が与える番だ。
 俺の意志を彼女に預け、この手で彼女を支える番だ。

 俺は独りなんかじゃない。

 誰かの意志が求めるならば――俺はもう一度戦える。


【クラス】アーチャー
【真名】丹童子アルマ
【出典】セイクリッドセブン
【性別】男性
【属性】混沌・善

【パラメーター】
筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:E 幸運:C 宝具:A

【クラススキル】
対魔力:-(C→B)
 宝具発動時にのみ発動する。
 『七曜の輝戦士(セイクリッドアルマ・リベレイター)』発動時はCランクとなり、第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 『輝けるイシ(セイクリッドアルマ・アーク)』発動時はBランクとなり、第三節以下の詠唱による魔術を無効化する。

単独行動:C
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。

【保有スキル】
巨人殺し:B
 自身より巨大な敵と戦い、打倒してきた逸話に基づくスキル。
 その豊富な戦闘経験により、巨大な敵と戦う際には、命中率・回避率・クリティカル率に補正がかかる。

勇猛:C
 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。

騎乗:E
 騎乗の才能。原付免許を取得している。

【宝具】
『七曜の輝戦士(セイクリッドアルマ・リベレイター)』
ランク:B 種別:対人宝具(自身) レンジ:- 最大補足:-
筋力:B 耐久:C 敏捷:B 魔力:B 幸運:C
 宇宙より飛来した、特殊な7つの力を宿す石――セイクリッドセブン。
 アルマはその力により、銀色の超人・セイクリッドテイカーへと変身することができる。
 セイクリッドセブンの原石を取り込んだアルマは、
 本来1つずつしか持てない石の力を7つ全て兼ね揃え、状況に応じて使い分けることができる。
 (ただし2つ以上の力を併用することはできない)
 使用可能な力・セイクリッドアビリティは、以下の通り。
 ・ファーストアビリティ・ガンナックル
  『同時に2つを壊す力』。左手が射撃ギミックを有したガントレットに変形する。
 ・セカンドアビリティ・マテリアルシフト
  『物をすり抜ける力』。触れた物質を自在に変化させる。劇中では壁をすり抜けるなどといった形で使用された。
 ・サードアビリティ・アルマーズソード
  『正確に切り裂く力』。マフラーの先端を変形させ、刀剣として用いる。刀身はある程度の伸縮が可能。
 ・フォースアビリティ・グライディングソール
  『空を自由に移動する力』。脚部にボードを発生させ、滑空飛行を可能にする(完全な飛行能力ではない)。
 ・フィフスアビリティ・フォトンヘイロー
  『空を貫く力』。エネルギーフィールドを纏い突撃する。移動用ではなく攻撃用だが、何気に完全飛行が可能。
 ・シックススアビリティ・アルティメットコート
  『全てを包み込む力』。敵の攻撃を力場で包み込み、無効化する。
 ・セブンスアビリティ・ライトニンクリパルジョン
  『矢のように駆ける力』。脚部にブースターを生じ、走力・跳躍力を高める。

『輝けるイシ(セイクリッドアルマ・アーク)』
ランク:A 種別:対人宝具(自身) レンジ:- 最大補足:-
筋力:B+ 耐久:B 敏捷:A 魔力:A 幸運:B
 セイクリッドテイカーとしての能力を、最大限に発揮した真紅の超人。
 基礎的なスペックのみならず、全てのセイクリッドアビリティがパワーアップしている。
 (たとえば、限定飛行能力に留まっていたフォースアビリティも、完全な飛行能力へと変化している)
 更に2つ以上の力を併用し、組み合わせた戦法を取ることも可能となっている。
 この宝具を解放するためには、マスターが令呪を一画消費し、その魔力を使わなければならない。
 アルマを信じ意志(イシ)を託す――その行為そのものが、最後の力のトリガーとなるのである。

【weapon】
なし

【人物背景】
セイクリッドテイカーの力を持つ、ロシア系ハーフの少年。身長195センチ。
かつて自らの力を暴走させ、高校生18人を病院送りにしたことがあり、その噂によって周囲からは恐れられていた。
彼自身も強い自己嫌悪に陥り、周囲との接触を避けていたが、
藍羽ルリとの出会いとリベレイターへの覚醒を経て、人々を守るための戦いに身を投じていくことになる。

常に難しそうな顔をしており、その長身も相まって、強い威圧感を放っている。
だがそれは人付き合いの不得手さからくるものであり、本来は素直な性格で、そして結構な恥ずかしがり屋。
部活動の合宿の際には、口に出さないまでも完全に浮かれきっており、一人うきうきとしたニヤけ面を披露していた。
超高高度での戦闘の際には、完全にビビッて出撃を拒否するなど、ヘタレ属性も兼ね揃えている。
やがて戦いと人々との触れ合いの中で、閉ざした心を開いていき、背筋を伸ばして歩いていけるようになった。
「とりあえず」という言葉が口癖だった時期があるが、ある時誤解を招いたことをきっかけに、使わないようにしている。

今回は彼がリベレイターの力に目覚めた、17歳の頃の姿で現界している。
7つの能力を持つ彼が、アーチャーのクラスを与えられたのは、
元来ファーストアビリティを持ったセイクリッドテイカーだからであると思われる。

【サーヴァントとしての願い】
なし

【基本戦術、方針、運用法】
一応アーチャークラスで現界しているが、得意とするのは近距離戦闘。
そのため敵の懐へ飛び込み、正面切って戦うのが基本スタイルとなるだろう。
万能型の能力は、悪く言えば器用貧乏であるとも言える。使う力の選択を誤らないよう、慎重に立ち回りたい。

【マスター】宮藤芳佳
【出典】劇場版ストライクウィッチーズ
【性別】女性

【マスターとしての願い】
聖杯戦争を止めたい

【weapon】
なし

【能力・技能】
ウィッチ
 体内の魔力を行使し、魔法を操る魔女としての技能。
 ストライカーユニットを持たずとも、防御フィールドなどの簡単な魔法なら使用可能。
 豆柴の使い魔「九字兼定」と契約しており、魔力行使時には犬の耳と尻尾が生える。
 芳佳は高い適性を持っていたが、現在は先の戦闘の後遺症により、魔法を行使できなくなってしまっている。
 魔力が失われたわけではないため、サーヴァントへの魔力供給は可能。

治癒魔法
 芳佳の持つ得意魔法。怪我や病気を治すことができる。これも現在は使用できない。

体術
 軍の訓練で叩き込まれた運動技術。人並み以上には鍛えられているが、それほど得意ではない模様。

医術
 傷や病を治療する技術。
 実家が診療所であるため、一定の知識や技術がある。治癒魔法が使えずとも、応急処置くらいはこなせるだろう。

料理
 扶桑料理を作るのが得意。

【人物背景】
異次元から現れた謎の金属体・ネウロイ。
地球を侵攻するこれらを撃退するために結成された、第501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」の元メンバーである。
扶桑皇国(日本に相当する国家)出身で、16歳の元少尉。
父親の宮藤一郎は、ネウロイと戦うための魔導装備・ストライカーユニットの開発者であり、
彼女自身も将来を期待された才能あるウィッチだったが、
ロマーニャ公国(イタリアに相当する国家)での戦いでの無理が祟って、魔法が使用できなくなってしまった。
現在は軍を退役して、実家の診療所に戻っている。

明るく活発な性格で、困った人を放っておけない優しい人物。
父を強く尊敬しており、「その力を、多くの人を守るために」という彼の言葉は、現在の芳佳の行動原理となっている。
そのため人の命を救うためなら、たとえ魔法が使えずとも、迷わず窮地に飛び込む思い切りを見せる。
一方、勢いで軍に入隊した経緯を持つためか、未だ軍隊の規律というものには疎く、独断専行や軍規違反が多い。
おっちょこちょいな面も強く、現在の実力を培うまでには、相当な苦労をした模様。

全くの余談だが、巨乳好きでもある。

【方針】
聖杯戦争を止めたい。

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