飛ばされていく。何もかもが飛ばされていく。
ネギ先生もアスナさんも、みんな別々の場所へ。
身体が地面を離れていくのが見える。私は今、翼を広げていないのにも関わらず魔法世界の空の果てへ弾き飛ばされようとしている。
私の背中に糸がくっついているように引き寄せられている。
ネギ先生がアスナさんと離れぬよう手を伸ばし合っている。

「お嬢様…!」

私もハッとして木乃香お嬢様に手を伸ばす。
このまま離れ離れになっては守るどころか生死の確認さえできない。
しかし無情にも私の手がお嬢様に届くことはなく、お嬢様が虚空へ消えていく光景を最後に私の意識は白で塗りつぶされた。


◆ ◆ ◆


――ようこそ、鎌倉へ。願望機が生む戦場へ。


◆ ◆ ◆


「ぐっ…!」

風が彼女の顔へ力強く当たってくる。
和服の意匠を含んだメイド服の裾がバタバタを音を鳴らしている。
引力に身体を預けているような感覚から、自分は今、落ちているのだとわかる。
空気抵抗に屈さずに長時間閉じていた目を開いてみると、一面が真っ白なキャンバスのようだった。
目が順応していく内に、視界の光と影が明白になっていき、色がついていった。

「…っな――」

眼下に広がる光景に圧倒された彼女は素っ頓狂な声を上げた。
まず視界に映ったのは、その特徴的な海岸の形であろう。
ぽっかりと切り取られたように陸地がへこんでいる。
海岸沿いに目線を移すと埋立地らしき角ばった土地が見える。
その陸地には街があることがわかるが、周囲は緑で隔てられている。
海岸の中心からは川が街を二分する形で流れていた。

このように鎌倉全土を一望できる場所に彼女はいた。
つまり、彼女――桜咲刹那は鎌倉上空数千mへ放り出されていたのだ。
みるみる内に地表が近づいてくる。
このままでは地面への激突は免れないと判断し、仕方なく大きな白い翼を広げ、滑空しながら態勢を立て直す。
翼を全力で動かして重力に逆らい、なんとか高度を維持した。


「…この高度ならばれる心配はないな」

この高さならば刹那の白い翼をはっきりと視認されることもない。
もし見えたとしてもフライングヒューマノイドか何かに見間違えるであろう。

「ここは……?」

刹那は滞空しながら眼下の景色を見渡す。
見たところ街のようだが、刹那には妙な既視感があった。
ビルですら豆粒に見えてしまう高度では眠っている記憶を呼び起こすことはかなわず、
刹那は仕方なく低空へと高度を下げ、人に見つからぬように街を回った。

「あの大仏…やはり、ここは鎌倉か」

街の西側に位置する寺院群にたどり着くと、刹那の目が大きな大仏をかろうじて捉えた。
空にいる刹那から見ればまだ小さいが、それでも他の建造物と比べればかなり巨大だとわかる。
刹那は幼少期から京都神鳴流の剣術の稽古をつけてもらっていたが、その過程で何度か鎌倉へ赴いたことがある。
この既視感の正体もその記憶だろう。

「私は強制転移魔法で飛ばされてここに…」

刹那はここに来る前のことを思い返す。
自身のクラスの担任であるネギ・スプリングフィールドの父の手がかりを得るために魔法世界に来た矢先、
フェイト・アーウェルンクスとその一味の襲撃を受けた。
あの強敵とここで再開してしまったのはただの偶然だったが、
厳重に警備されており、危険感知の術も張っていたという安心感から刹那自身にも隙が生まれていたことが大きい。
その結果、先手を取られ、こちら側の応戦もむなしく強制転移呪文で全員がバラバラの場所へと飛ばされてしまったのだ。
本来なら魔法世界の首都・メガロメセンブリアとその周辺だけを回ってすぐに帰るはずが、大惨事になってしまった。

己の不甲斐なさに刹那は歯噛みする。
麻帆良祭の武道会でエヴァンジェリンに「幸福に浸ってフヌけた」と言われたが、まさにその通りだ。
皆と打ち解ける前のように神経を研ぎ澄ませていれば、敵が放っていた殺気に気付けたかもしれない。

ふと、刹那の目に仮契約カードが入る。
修学旅行の一件でネギとのキスにより手に入れた、魔法使いの従者の証だ。

「私が鎌倉に飛ばされたということはネギ先生や木乃香お嬢様もこの地に?」

試しに仮契約カードを額に当て、ネギと念話でコンタクトを取ろうとするが、繋がらない。
恐らくは念話の範囲外にいるのだろう。
世界各地に飛ばされたとなれば、かなりの距離が開いているはずだ。
とにかく、ここでじっとはしていられない。
同じように別の場所へ飛ばされた木乃香や明日菜達を探さねばならない。
刹那は辺りにフェイトからの追手が来ていないか神経を研ぎ澄ませながら、その場から離れようとした。




――聖杯戦争。




「―――■■■■■■■■■■」

突然に刹那を狂気にまみれた膨大な魔力の気配が襲い掛かった。
『それ』は高度を上げながら刹那のいる鎌倉上空へ猛スピードで突っ込んでくる。
一度刹那は怯むが、コンマ1秒たたぬうちに状況に整理をつけて自分に斬りかからんとする敵に応戦せんと剣を構える。

「何者だ!フェイト・アーウェルンクスの差し金か!」
「■■■■■■■■■■■■■―――!」
(言葉が通じない――!?)

このままでは敵のスピードに任せた斬撃で剣ごと叩き斬られてしまうと判断し、敵へ方向転換を強いるべく刹那は瞬時に高度を上げた。
数瞬後に敵は得物の蛇腹剣を刹那がいた場所を薙ぎ払う。
その一撃は空間をも切り裂いて飛翔する斬撃となり、そのまま鎌倉の空の彼方へ消えていった。

(なんてパワーにスピード…それに生身で飛行できるのか)

刹那を襲撃した敵が空気の上に立ちながらゆっくりと刹那のほうへ振り返る。
その表情は狂戦士のそれであり、正気を保っていないことがわかる。
血のように赤い兜とコートを纏った西洋のおとぎ話に出てきそうな騎士のようにも見える女性であった。
刹那の記憶には翼がなくとも空を飛べる者は少なくなかったのでそこまで驚きはしなかったが、
どうやらこの敵も飛行できるようだ。
そして、刹那にはもう一つ、この敵について解せないことがあった。
それは相手の頭上に見える文字だ。

(なんなんだあの文字列は…この女の強さを表しているのか?)
「■■■■■■■■――――!」

狂った女騎士が咆哮を上げながら再度刹那へ肉薄する。
刹那を頭から切り裂こうと蛇腹剣を振るうが、加速しきれていない分、刹那の野太刀の刃でなんとか受け止めることができた。
動きは理性が奪われているためか技巧を感じさせる部分は少なく、蛇腹剣を振り回しているに近い動作であったが、
刹那を遥かに上回るスピードはその隙をつくことを許さなかった。




――マスター。サーヴァント。バーサーカー。




「ぐっ……!」
「■■■■■■■■■■■■■■――――!」

蛇腹剣と野太刀の刃がせめぎ合うが、力でも劣る刹那が次第に押されてゆく。
地に足がついている状態ならばまだ抵抗はできたであろうが、ここは空中。
刹那は地面の力を借りることも叶わず、己の力一本で恐るべき女騎士に挑まねばならなかった。

『――リヌ――足リヌ――』

その最中、刹那の頭に女騎士のものと思われる声が響く。念話でこの女の意思が表出しているのだろうか。
頭の中に直接響く声に刹那は戦慄する。

『旧人類――斬ルノハ飽キタ――マダ――斬リ足リヌ』
(こいつ…修学旅行で会った月詠を遥かに超える戦闘狂か…!)

そう刹那が考えを巡らしているうちに蛇腹剣の刃が刹那の目前に迫る。
ほんの数cm野太刀の刃を引けば顔に蛇腹剣の刃が入刀されるだろう。
身体能力の差が歴然の相手の攻撃を下手に避けても追撃されるだけだ。
この状況を打開する策はないか…どうにかしてこの蛇腹剣をいなさなければ。
刹那の命があと数秒間で切れるであろう極限状態に陥った、その時。


「…や…めろ……やめるんだバーサーカー!」

刹那は咄嗟に声を上げた。
刹那が意識したわけでもなく、気付いたら叫んでいた。
程なくして、女騎士から加えられた力が緩んでいく。
女騎士は俯きながら、蛇腹剣を片手に刹那の前で滞空していた。
まるで主からの命令を待つ操人形のように。
そして刹那は女騎士のことをある名前で呼んでいた。

「……バーサーカー?」

呆然としながら鎌倉上空を立ち尽くす。
無意識に口にしていた『バーサーカー』という言葉は刹那の記憶の底をじっくりと掘り返し、そこで眠っていたものを呼び覚ます。

「サーヴァント…願望機を獲るために私に与えられた『価値ある魂』…」

刹那は目の前の狂戦士の女を見つめ、本を音読するかのように単語をただただ呟いていく。
正体不明の記憶の断片が刹那の心のノードからノードへとパスを結ぶ。

「……聖杯戦争……私は何故それを『知っている』…?」
「■■■■■■■■■■―――」




――契約。霊体。令呪。七つのクラス。真名、テンペルリッター。命を賭した聖杯の争奪戦。




聖杯より刹那へと与えられた戦争についての記憶。
それは完全に刹那の中で形を成した。

「私は知らぬ間に記憶を操作する術を受けていた…?」

過去にネギから聞いた話によると、魔法の一つに忘却呪文なるものがあるらしい。
特定の記憶を消すが、暴走すると対象の記憶をすべて抹消してしまう危険を孕んでいるとか。
おそらく聖杯戦争の記憶は、忘却とは反対に記憶を植え付ける術によるものではないか。
魔法で記憶を操れるなら記憶を「消す」のではなく「入れる」ことも可能なはずだ。

「それにしてもこのような英雄の霊と契約させて殺し合わせるとはなんと悪趣味な…名はテンペルリッターだったな」
「■■■■■―――」

刹那は目の前にいる狂戦士のサーヴァント、テンペルリッターを見て、このサーヴァントと契約した現実を突きつけられる。
刹那の世界でも契約という概念はあるのだが、まさか木乃香の従者となる前に刹那自身が従者を得るとは思ってもいなかった。
正直、いきなり襲ってきた狂戦士が自身の従者だという事実に不快感を拭えない。
しかし、あの念話の内容を聞く限り、狂気が解けた素の状態の方がもっと危険だろう。
むしろ狂化によって理性がなく従順になってくれる分、バーサーカーであって助かったと見るべきか。


「この戦争もあのフェイトが仕掛けたものなのか…?」

この鎌倉という空間に放り出され、記憶を埋め込まれた上で聖杯戦争での戦いを強制された。
もしこれが全てフェイトらの自分達を始末するための策略であるならば、
自分の他に巻き込まれている仲間もいるという最悪の可能性が浮上する。

「まさか、木乃香お嬢様やアスナさんも…!」

あくまで可能性であることは否定できないが、そうでないとも限らない。
ネギは何故か念話に応答がなかったので鎌倉にいる可能性は薄いが、互いに念話でコンタクトをとれないクラスメートは別だ。
特に木乃香は命を張ってでも守ると誓ったのだ。
少しでも可能性がある限り、このふざけた戦争に放り込まれた仲間を探さない理由はなかった。

「バーサーカー、霊体化してついてきてくれ。この鎌倉に友達がいないか確かめる」

すぐさま、刹那は鎌倉を迂回して人通りのない場所へ行き、鎌倉の地に降り立つ。
久々に踏む大地を足の裏で感じながら、白い翼を隠した。
ふと頭に残るある記憶を想起し、刹那は服をまくって己の肩甲骨のあたりにある令呪を見る。
真ん中の柱に二本の翼が生えたような形をしたそれはしっかりと三画刻まれていた。

そのまま刹那は背後に視線を移す。
彼女のサーヴァントは背後にいることがわかる。
だが、テンペルリッターからは何かを斬りたいという欲望が常に滾っている、おぞましい殺気を感じるのだ。
先ほども刹那の必死の呼びかけがなければ、あのまま斬り伏せられていただろう。
その意思を垣間見た時の『斬リ足リヌ』という言葉が引っ掛かる。
植え付けられた記憶によると、召喚されるサーヴァントはその伝承、逸話によって当てはまるクラスが異なるという。

(何をもってバーサーカーはあれほどまで狂って…)

「旧人類」と言っていたが…そのような種族、または旧《ふる》い世界の人類でも狩っていたのだろうか。
狂化スキルのせいで意思疎通を図れず、刹那にその真意を知ることはできなかった。


◆ ◆ ◆


テンペルリッター。
それは個人名ではなく、完全者率いる新聖堂騎士団にて用いられた航空戦力の総称。
「旧人狩り」と称して世界中で殺戮の限りを尽くした、戦乙女の皮を被った死神である。
しかし、神・ヴァルキュリアをオリギナールとしたクローンの心身はその力の強大さに耐えることができず、ついにある個体の精神が崩壊してしまった。
その力に溺れて人を斬る快感を覚えたその個体は上官である完全者をも躊躇なく切り殺し、
ついにはオリギナールであるヴァルキュリアをも葬ってしまう。
桜咲刹那に贈られた狂戦士は、まぎれもない快楽殺人者と化した個体その人だったのだ。

神の似姿と呼ばれたテンペルリッターが狂化の奥で願うことはただ一つ。
旧人類を斬るのも飽きた。完全者を斬ってもこの渇きは癒されない。マスターとなった翼を持つ旧人類を斬ってもつまらない。
足りぬ。足りぬ。足りぬ。足りぬ。斬り足りぬ!
もっと斬り応えのある相手を。もっと強い者を。あの神を超える力を持つ強者を斬ってみたい!!

彼女の目は、いずれ出会うであろう、まだ見ぬ強者に向いていた。
マスターである刹那など目に入っていない。
テンペルリッターの渇きを満たすに相応しい強者が現れたその時には。
刹那には「耳」すら傾けなくなるだろう。


【クラス】
バーサーカー

【真名】
テンペルリッター@エヌアイン完全世界

【パラメータ】
筋力B+ 耐久B 敏捷A+ 魔力B 幸運D 宝具B

【属性】
混沌・狂

【クラス別スキル】
狂化:C
魔力と幸運を除いたパラメーターをランクアップさせるが、
言語能力を失い、複雑な思考が出来なくなる。
精神汚染の影響でランクが低下している。

【保有スキル】
複製:-
ある存在の複製であり、量産可能であることを示すスキル。
しかし、此度の聖杯戦争では人切りの快感に目覚め、快楽殺人者と化した個体の一面が強調されて現界した結果、このスキルは失われている。
仮に真っ当なテンペルリッターが現界した場合、ただでさえ並以上のサーヴァントが15体同時に現界できた。

神性:C
神と呼ばれた古代人、「旧世界に死をもたらす者」ヴァルキュリアのクローンで、
『神の似姿』と呼ばれたことから神性を持つ。
ただし、オリギナールに比べてランクは低い。

精神汚染:B
神・ヴァルキュリアをオリギナールとした肉体の強すぎる力に精神が耐え切れず崩壊しており、
精神干渉系魔術を高確率でシャットアウトする。
同ランクの精神汚染がない人物とは意思疎通が成立しない。

飛行:A+
生身で空を飛ぶ能力を持ち、セイバーは航空兵として用いられていた。
空中において、敏捷のランクはこのスキルのランクが適用される。
狂化で身体能力が強化された影響でプラス補正がついている。

【宝具】
『聖堂騎士(テンペルリッター)』
ランク:B 種別:対旧人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
秘密結社・新聖堂騎士団の航空兵。「旧世界に死をもたらす者」ヴァルキュリアの似姿。
「旧人狩り」と称して殺戮の限りを尽くし、世界を混乱に陥れた逸話の具現。
相手が『旧人類(人間)』であった場合、全パラメータを1ランク下げ、追加ダメージを負わせる。
ただし出自を問わず『人外』のサーヴァントや、
人類を新たな階段へと導いた者――スキル「星の開拓者」とその類似スキルを持つ者には一切効果を発揮しない。

『完全神殺(ゴットテーター)』
ランク:B+ 種別:結界宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:-
精神が崩壊して快楽殺人者と化したバーサーカーがついにはオリギナールであり神であるヴァルキュリアをも斬り伏せてしまった逸話の具現。
その逸話から「神殺し」の属性を持つ。
神性を持つサーヴァントを相手取った場合、全パラメータが1ランク上がり、与えるダメージが2倍になる。
自分より霊格が上のサーヴァントを相手取った場合、全パラメータが前述とは別に1ランク上がり、戦闘において有利な判定を得る。

【weapon】
  • 蛇腹剣

【人物背景】
秘密結社「新聖堂騎士団」の聖堂騎士。
生身で空を飛ぶことができる航空兵の一人であり、「旧人狩り」と称し旧世界の生き残りに殺戮の限りを尽くす。
真っ赤な裾の長い軍服と羽根が誂えられた帽子が特徴的で、武器として蛇腹剣のような機構が仕込まれた大剣を使う。
上記の通り旧人類の殺害を厭わない容赦の無さと残忍さを持ち、その態度は非常に攻撃的かつ高圧的なものだが、一方で相手を戦士として認める武人のような発言も見られる。
その正体は、ヴァルキュリアをオリジナルとしたクローンであり、エレクトロゾルダートと同じく複数の同じ肉体をオリジナルとした個体の総称として「テンペルリッター」と呼ばれている。
完全者の言葉では彼女は「神の似姿」であり、非常に高い力を持つ「神」をオリジナルとするため高い戦闘力を発揮する一方で、
そのクローンの身体・精神では制御できないほどの膨大な力も内に秘めることになる。
そのため、ストーリーでは旧人への殺戮を繰り返す内にその力に陶酔、暴走し人を斬る快感に溺れ味方や上官、
果てはオリジナルである「神」にさえも戦いを挑む快楽殺人者へと成り果ててしまう。

此度の聖杯戦争では人切りの快感に目覚め、快楽殺人者と化した個体の一面が強調されて現界している。
あくまで『個体』を元に現界しているため、量産されたクローンとしての一面は失われている。
その分、量産型の脆弱性は皆無で個体のスペックは他の個体に比べて遥かに高い。

【サーヴァントとしての願い】
もっと強大な存在を斬りたい。


【マスター】
桜咲刹那@魔法先生ネギま!(漫画)

【マスターとしての願い】
近衛木乃香や他の仲間の無事を確かめる。

【weapon】
  • 夕凪
刹那が愛用している巨大な野太刀。
「紅き翼」の一員・詠春から受け継いだもの。

  • 白い翼
彼女が鳥族と人間のハーフであることを象徴する大きな翼。
空を飛ぶだけでなく攻守にも使える。

  • 仮契約カード
ネギと仮契約を結んでおり、「アデアット」と唱えるとアーティファクト『匕首・十六串呂(シーカ・シシクシロ)』が顕現する。
『匕首・十六串呂』は一口の匕首で、最大で十六口まで分裂させることが可能。
それぞれの匕首は、従者が念じるままに飛翔させることができる。
またそれらを用いて捕縛結界を発生させるなどの応用も可能。
称号は「翼ある剣士」。
カード自体にも防御力上昇や衣装変更機能などが備わっている。

【能力・技能】
  • 京都神鳴流
魔を打ち滅ぼす『退魔の剣』。野太刀の斬撃と退魔戦術のみならず『気』を用いた技も多数使用する。
剣客ということもあり戦闘能力が高く、「白き翼」の中では貴重な前衛だった。

  • 「気」を用いた陰陽道
剣の補助術程度だが使用可能。

  • 飛行能力
白い翼で飛ぶことができる。

【人物背景】
京都神鳴流の剣士。大きな剣である「夕凪」を愛用する。
木乃香とは幼馴染で、木乃香にとっては初めての友達。
性格は真面目で、木乃香に何かあった時など緊急事態の時はいつも駆けつけてくる。常に敬語で喋るが、動揺した時などは京都弁でしゃべる。
彼女は鳥人であり、鳥族と人間のハーフで白くて大きな翼がある。
烏族の中でも霊格高く、強大な力を持つ故にタブーとされている「白鳥」として生まれた為に里を離れる事になったが、
さまよっていたところを木乃香の父親に拾われ、それ以来木乃香に従事することに。
翼のことはコンプレックスだったが、修学旅行後からは烏族である自分を当たり前のように受け入れてくれたネギ達のおかげで、過酷な生い立ちを乗り越えつつある。
木乃香に烏族(化け物)である事を知られ、嫌われるのを恐れてしばらくは距離をおいていたのだが、
修学旅行での事件でようやく前までの関係に戻った。

今回の聖杯戦争ではフェイトらによって強制転移魔法で転移された直後(21巻)からの参戦。
鎌倉での聖杯戦争をフェイトらが仕掛けたものではないかと疑っており、
「白き翼」のメンバーも鎌倉に飛ばされて参加しているのではないかと懸念している。
一応、聖杯から与えられた知識で聖杯戦争のルールとその周辺知識は把握している。
令呪は肩甲骨のあたりに存在する。

【方針】
木乃香をはじめとする「白き翼」のメンバーを探す。
無関係な人を殺す気はないが向こうから攻撃してきた場合はその限りではない。

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