「ひゃ~~~~!!お、おめえがオラのマスターなんかぁ~~っ!?」

サーヴァント・孫悟空は自身のマスターをすぐさま認識し驚愕の声をあげた。

「そうだ、我がしもべよ。私がお前の真のマスターだ」

悟空が驚くのも無理はない、彼のマスターはつい先ほどまで別人だったのだ。
ウェカピポの妹の元夫。本名を名乗ることなく、自嘲的にそう呼ぶよう告げたくたびれた男。
かって過ちを犯し、復権のために聖杯を得んとした彼の言葉が思い返される。

『思えば俺はウェカピポに対し恨まれて当然の事をした気がする。殴りながらヤリまくるのが気持ちいい女は他を探すとして、奴に面目が立つくらいの成果を国に持ち帰らなくっちゃあな』

悟空からの質問には彫刻のような表情で無視を決め込みながらも、自分語りは欠かさなかった元マスター(ウェカピポの元義弟)は、悟空の足元で死体になっている。
少し目を離して遠出していた隙に、新たなマスターを名乗る男に殺されたのだ。


「オラマスターっちゅうとサーヴァントを持ってる他のマスターにしか殺されねえもんだと思ってたぞ~」

「フ、私の優秀さが知れるというものだろう。君たちが既に15組のサーヴァントとマスターを倒してきた強者とはいえ、私は君のマスターを倒した。つまり、君の敗退に手をかけているというわけだ」

凄かろう……
悟空に自慢げに語る男の名はケイネス。
魔術の本場・時計塔で確固たる地位を築きながら、この鎌倉とは別の地で行われる聖杯戦争に参加し損ねた男。
あろうことか不出来な弟子に聖遺物を盗まれ、すり替えられた巧妙な偽物に気付くのが遅れたのが運のつき、彼は全てを失った。
たった一度の失態が、神童と呼ばれ挫折なく育ってきた彼の運命をかき乱したのだ。
講義に参加する学生たちに当たり散らしたあげく、「婚約者を寝取られておかしくなった」などという根も葉もない噂を立てられて奇行を繰り返すようになった彼に情けをかけるほど魔術の世界は甘くはなかった。 
冬木の聖杯戦争が行われている間姿をくらまし、連絡すら取れなかった婚約者にはある日突然に罵倒と憐れみの目線と共に三行半を突きつけられ、実家からも縁を切られたケイネス。
彼にはもう、聖杯を得て復権する以外の選択肢は残されていないのだ。


「だが君は運がいい。このケイネス・エルメロイ・アーチボルトに見初められ、聖杯戦争を再び勝ち抜く事が出来るのだからな」

「ふ~ん、まあいいや!オラ、聖杯を手に入れてつええ奴等がたくさんいる聖杯戦争に呼ばれてえんだ!よろしくなケイネス!」

「うむ、存分に使ってやるぞこの猿めが!」

悟空とケイネスの聖杯戦争が、今始まろうとしていた。




【クラス】
ランサー
【真名】
孫悟空@DRAGON BALL

【パラメータ】
筋力A+ 耐久A 敏捷A+ 魔力A 幸運A++ 宝具B

【属性】
中立・中庸

【クラス別スキル】
対魔力:C…第二節以下の詠唱による魔術を無効化する大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

【保有スキル】
戦闘続行:A+
往生際が悪い。瀕死の傷でも戦闘を可能とし、霊核が破壊されない限り生き延びる。  

単独行動:EX
マスター不在でも行動できるが、宝具を最大出力で使用する場合など、多大な魔力を必要とする行為にはマスターの存在が必要不可欠となる。

神性:C
神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。ランサーは自力で神の境地にたどり着いた逸話を持つ。 

魔力放出(気):A+
生命エネルギーを放出し、同ランクまでの筋力ダメージを大幅に減衰させ、自身の筋力を倍加する。

心眼(真):A+++
実戦経験によって培った洞察力。窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。
逆転の可能性が0%でも、負けない為の戦いで勝利に邁進できる。

【宝具】

『如意棒』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~200 最大補足:5
神域に至る為の祭具だが、ランサーは武器として愛用していた。
今では戦闘にはあまり使用しないが、その射程距離は驚異的。

『かめはめ波』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大補足:1
亀仙人が開発した技で、ランサーの代名詞といえる技。
両手から放たれる気弾が敵を貫く。

【Weapon】
気。肉体。

【人物背景】
惑星ベジータ生まれの戦闘民族サイヤ人で、サイヤ人名はカカロット。地球を商品にするために、「地球の人類を絶滅させる」という命令を施された上で生まれてまもなく宇宙船で単身地球へ送り込まれた。彼を拾い育てた孫悟飯によると、赤ん坊の頃は手がつけられないほど荒々しかったが、崖から落ちて酷く頭をぶつけた後は本編のような邪気のない性格になった。
心が清らかでないと乗れない筋斗雲に乗ることが可能など、非常に無邪気な性質を持つ。亀仙人いわく、度が過ぎるほど素直で真面目。
此度の聖杯戦争においては、聖杯のキャパシティの都合で生前の記憶はそのままに、ピッコロ大魔王の息子マジュニアを倒した頃の強さで召喚されている。

【サーヴァントとしての願い】
戦いたい。

【方針】
目についたサーヴァントにとにかく挑みかかり、聖杯を手に入れて次の聖杯戦争へ。


【マスター】
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト@Fate/Zero

【参加方法】
鎌倉で行われる聖杯戦争の噂を聞きつけ、手放せるすべての物を売り払い来日。予選中は有力な参加者の偵察に努めサーヴァントを召喚せず、令呪を強奪することでマスターになった。

【マスターとしての願い】
魔術師として復権する。婚約者とも復縁する。

【能力・技能】
時計塔で講師を務めるほどの優秀な魔術師。
属性は風と水で、流体操作、降霊が得意。戦闘は専門ではないが基礎的な治癒や気流操作による気配隠匿など、一通りの魔術の行使は可能。後述する礼装での戦闘が最も強力。

【weapon】
『月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)』
ケイネスが趣味で作った礼装であり、魔力を込めた水銀。流体操作により刃にも盾になる。盾には攻撃を感知して自動変形することも出来るが、圧力が不足すると破られることも。また脈拍や体温などの生体反応を感知することもできる。

【人物背景】
魔術の名門アーチボルト家の嫡子である優秀な魔術師。ロード・エルメロイと称される時計塔でも指折りの実力者であり、幼少期から華々しい成果を上げてきた。研究畑の出であるため戦場における実績がなく、経歴に箔をつけようと第四次聖杯戦争に参戦を試みる。しかし召喚のための触媒を教え子に盗まれてしまう。本来の時間軸ではランサー、ディルムッド・オディナを従え冬木に赴くのだが、聖遺物を盗まれたことに直前まで気がつかず聖杯戦争への参加に失敗。
それ以降は己のプライドを傷付けられ続ける毎日を送り、「プロフェッサー・寝取られ」などの浮名を流される現実に耐えかねて時計塔を出奔。
世間の荒波に揉まれ、かっての傲慢なまでの自信はなりを潜め、手段を選ばぬ狂気を有するに至っている。
余談だが彼の聖遺物を盗んだ弟子は、何故かその聖遺物を闇市場に売り飛ばし、格の落ちる槍の英霊を召喚した上で、令呪をすべて奪われた死体となって発見されている。(冬木の聖杯戦争の顛末は不明)
怒りをぶつける相手すら失ったケイネスには、もうこの聖杯戦争しかないのかもしれない。

【方針】
あらゆる手段を行使し聖杯を獲る。

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