夜の街、そこは蝶と野獣が徘徊する淫靡な闇の領域。
ここ鎌倉にもそのエリアは存在し、毎夜数多の店が覇を競っていた。
そんなネオンの光さんざめく一角に、俺の勤める店……ホストクラブ『アーサー』はあった。
別に聞かれちゃいないが名乗っておくと、俺の源氏名は「ジュン」。
この店では古株でも新人でもなく、NO1でもヘルプ専でもないその他大勢のホストの一人だ。
だが少し前まではその他大勢ですらなく、その日の飯にも困る底辺ホストとしてヒーヒー言っていた。
そんな俺がこの店で一人立ちしてやっていけているのは、ある男の人……『アーサー』のNo1ホストのお陰と言えるだろう。

「ねー、ジュンくん。どうしたの? ボーっとしちゃって」

「ああ、ゴメンゴメン……君の事を考えてたらつい、ね。直接聞く勇気がなくて恥ずかしいよ」

「ふふ、嘘ばっかり」

イカンイカン、接客の途中だ。俺は気を取り直して、キャリアウーマンを気取る女の疲れを癒すべく、トークに専念する。
だがこの女客の意識だって、No1ホストのあの人に向いている。この店にいる者は、誰だってあの人に惹きつけられずにはいられないんだ。
自然と、会話はあの人の事に移る。ホストとしてどうかと思うが、その会話は楽しく心を弾ませた。

「ジュンくん、聖也っていつからここにいるの?」

「一週間も経ってないよ。何ヶ月もいるような気もするけどさ」

「じゃあ、あっという間にNo1になったんだ。……言っちゃ悪いけどさ、この店、聖也が来るまで地味ーだったもんね」

返す言葉もない。
あの人……聖也さんが来るまで、この『アーサー』は二流と三流の間をフラつく場末のホストクラブに過ぎなかった。
トップ争いをする『劉備』『義経』といったホストクラブに匹敵する店に成長したのは、聖也さんが店を根底から変えたから、なのだ。
店の内装から上客の調達に至るまで、あの人はオーナーからの絶対の信任を得てその辣腕を振るった。
最初は反発する者もいたが、聖也さんの施策が尽く功を奏し、店のランクが上がっていけばそういった声もなくなった。
なにより聖也さんのひた向きな姿勢に、ウダウダとホストをやっていた俺たちは心を打たれたのだ。

「……じゃあ、今日は帰るね。また指名するわ、ジュンくん」

「ありがとう。お仕事、頑張ってね」

女客が満足して帰っていく。
客商売だ、客が喜んでくれれば嬉しいのは当たり前。
惰性でホストをやっていた聖也さんと出会う前の俺は、そんなことすら忘れていた。
着替えて帰路につきながら、あの日のことを思い出す。



「あんだとを! 利息分も返せねえだぁ!?」

「グッ……」

ヤクザまがいのヤミ金融の事務所で、俺の顔面に借金取りの拳が突き刺さる。
売り掛けを作ってしまい、なんとか補填するために金策をつくした先に辿りついたのがこのトイチの金貸しだった。
必死で返済をしていたがいよいよ限界が来てしまい、営業中に拉致されて事務所に連れ込まれたのだ。

「そもそもホスト風情が大金を借りようなんてのが間違ってんだよ! 社会的信用のねえてめえらならどう扱っても問題はねぇからなぁ~、覚悟しろよぉ」

「やめろ!やめろー!」

このままでは身体をバラバラにされて売られてしまう。
必死で抵抗する俺を押さえつける屈強な男たちの慣れた手付きに恐怖を覚える。
だが、事務所に乗り込んできた男が一人。
『アーサー』のNo1になったばかりの聖也さんが、俺の危機を聞いて駆けつけてくれたのだ。
とはいえ、聖也さんは単純に俺を救いにきたわけではなかった。

「何だてめえは! このガキのお友達か~? 綺麗なツラしやがってェてめえもホストかッラァァァ!!!」

「その通り! 俺はアーサーのNo1……上条聖也!」

「あ、アンタ……なんでここに……」

「ジュン! ヤミ金に手を付けてた事へのお説教は後にするとして……顔に傷を付けられるとはホストとして失格だぞ」

「オイ! 勝手なマネをするんじゃねえよ、そいつの借金を肩代わりでもするってんなら話は別だが」

借金取りたちを押しのけ、俺を立たせる聖也さんの眼には厳しさがあった。
周りを取り囲む男たちに、俺に肩を貸しながら放った言葉は、今でも俺の脳裏に焼きついている。

「俺はこいつの借金を返すことはしない。だが、こいつが借金を返せる男だと証明することはできる!」

「ハァ? 何言ってんだテメェ」

「ジュン! 顔を洗え。お前がホストとして生きるつもりなら俺についてこい……」

「あ、ああ……」

「お前らも来るんだ、俺の言葉の意味を教えてやる!」

聖也さんは俺に身支度を整えさせ、借金取りたちを引き連れて夜の街に繰り出した。
そして、俺に一人の上客のキャッチを命じた。聖也さんの目利きによって見つけた女ではあったが、聖也さんとも面識がない真っ白な相手。
その女を陥落すことによって、俺にホストとして金を稼ぐ才能があると証明しようというのだ。
尻込みする俺だったが、ここで引いては男が廃る、それだけではなく俺を見込んでくれた聖也さんの顔にも泥を塗ることになる。

「ジュン、俺から言えることは二つ。俺のヘルプに付いた時の、俺のホストとしての立ち振る舞いを思い出せ」

「は、はい!」

「もう一つ! これはある男の受け売りで、お前に合いそうだから言うんだが……『女を幸せにする』、それがホストの仕事と思ってやってみろ!」

それからの一時間は、俺の人生の中でも最も力を振り絞った時間になった。
それからの一時間は、俺のホスト人生で最も金を稼いだ時間になった。
一瞬一瞬が、ホストとして、人間として新しい発見の連続だった。
俺が陥落(おと)した初めての上客は、今でも大事な客としてアーサーに来てくれている。
借金取りたちも引き下がり、返済の目処も立った。
大げさでなく、俺は聖也さんに命を救われたのさ。


そんな徒然ごとを考えながら夜道を歩いていた俺だったが、唐突に寒気を感じて立ち止まる。
いつもの帰り道で、街灯が途切れているから早上がりの日には真っ暗な場所なのだが、どこか妙な雰囲気だ。
自動販売機の電気が消えているし、人通りもまるでない。繁華街の端くれだというのに、こんなことがあり得るのだろうか。
懐からスマホを取り出し、光源にして前に進む。別にここを通らなくても家には帰れるのだが、何故かその気にはなれなかった。
ゆっくりと歩いていると、前方に人影が見えた。妙な圧迫感から解放され、息を吐き出しながら骸骨とすれ違う。

「―――骸骨?」

「ギィィィィ」

まさか、と振り向けば、血肉が僅かに付着している模型とは明らかに違う骸骨が、ぎこちなくこちらに向き直っている最中だった。
あまりに現実味のない光景に、パニックすら起きず思考がフリーズする。
だがそれも、骸骨が歪な形の剣を持っていることに気付くまでの一瞬の硬直だ。骨で作られていると思しきその凶器。
地面に引きずっていたそれを、ぐい、と振りかざして骸骨はこちらに走ってくる。

「う、うわあああっ!」

脱兎のごとく逃げ出す俺だったが、肉がない分骸骨の方が足が速い。あっという間に追いつかれ、骨だけとは思えない力で腕を掴まれてしまう。
骸骨は、何がなんだか分からず怯える俺をあざ笑うかのようにカラカラと顎の骨を鳴らし、剣を振り下ろした。
頭部を狙ったその剣閃に、すくんでいた筈の俺の身体が反応した。
―――顔は、ホストの命。聖也さんの言葉がフラッシュバックし、両手を組み合わせて盾のように突き出す。
斬れ味鈍い武骨な剣が両腕を切り裂く。激痛で転げ回る俺に、ますます全身の骨を震わせて嗤う骸骨が歩み寄ってくる。
もう駄目だ、殺される……最近の鎌倉にはキナ臭い話が多かったのだが、まさかこんなことが起こるとは。
足だけで後退り、骸骨から離れようとするが無意味。もう、顔を守ることすらできない。
だがその直後、もっとも頼りになる人の声が聞こえた。

「ジュンーーーーーッ!!」

「!? 聖也さんッ!」

「ウオオオオオオーーーーーッッ!!!」


疾走そのままの勢いで、聖也さんの拳が骸骨を殴り飛ばす。
倒れこそしなかったが、壁まで吹き飛ばされて動きを鈍らせた骸骨を見遣りながら、聖也さんが俺を抱き起こした。

「ジュン。すぐに病院に連れて行ってやるから少し待っていろ」

「っ駄目です聖也さん! 俺なんかに構わず逃げてください!」

俺の心配に構わず、聖也さんはなんと骸骨に向かって走り出した。
いくら身体を鍛えている聖也さんでも、あんなバケモノに勝てるわけがない、俺は悲痛な叫びを上げそうになり―――目を疑った。
聖也さんが骸骨に殴りかかる前に、聖也さんと骸骨の間に一本の槍が出現した。
槍というよりは、ハルバード……戦斧のようにも見えるそれは、宙に浮かんでいると戦艦を彷彿とさせるほどの重量感を感じさせた。
夜の闇を裂くように槍が一閃し、骸骨を粉々に打ち砕く。骨の破片は一瞬で灰化し、跡形もなく消えていく。
頭部の骨だけが残り、カラカラと顎の骨を鳴らす。よくよく見れば、なにやら梵字のような物が書かれていた。

「これは一体……」

「行くぞ」

言葉少なに俺を抱え起こす聖也さんの目には、あの日のような厳しさ、そして断固たる決意が溢れていた。



翌朝。
幸い、軽い応急処置だけで家に帰れた俺に、オーナーから連絡があった。
どうやら聖也さんから、従業員全てに招集がかかったらしい。いつも誰よりも早く店に来ている聖也さんだが、こんなことは初めてだ。
昨日、病院に俺を送り届けた時に聖也さんは「いずれ説明する」と言っていた。
もしかしたら、昨日の不可解な出来事の話かもしれない。
俺は手早くスーツに着替えて、店に足を運んだ。
先輩も後輩も、ホストたちは既に集合しており、仲のいい奴が駆け寄ってくる。

「遅いぞ、ジュン……なんだ、怪我してんじゃねえか」

「口は動くし、大した怪我じゃねえ。ところで、聖也さんは?」

「あっちでオーナーと話してる。全員集めるなんて只事じゃねえよな……」

間もなく、聖也さんが全員の前に姿を現した。
ホスト一人一人の名を呼び、全員来ていることを確認する。
一息つき、聖也さんが立ち並ぶホストたちの中心、テーブルの上に何かを放り投げた。
昨日俺を襲った、バケモノの頭蓋骨。ホストたちに動揺が走る。

「う、うおっ! なんすかコレ、聖也さん!?」

「スッゲ! これ勝手に動いてんぞ!」

「今日お前らを集めたのは、言っておかなきゃいけないことがあるからだ。その骸骨と……ジュンの怪我に関係ある話だ」

全員の目が俺に集まる。俺は何も言わず、聖也さんの話が終わるのを待つ。
聖也さんが語る、昨日俺たちが体験した奇怪な事件を、最初は皆半笑いで聞いていた。
だが、真面目な顔で語るNo1ホストの有無を言わさぬ口調と、実際に何の仕掛けもなく動く骸骨を見て、ホストたちは神妙な表情になっていく。
夜の街で働く男たちだ、俺ほど明確なものでなくとも、最近の鎌倉にどこかおかしな点を見出していたのかもしれない。
全員が信じた、と確認した聖也さんは、続けて衝撃的な事実を明かす。

「感づいている奴もいるだろうが……鎌倉に、この手の怪談めいた噂が広がり始めた、つまり外から"何か"がやって来てよからぬ事を始めたのと、俺が鎌倉に来た時期は一致する」

「ど、どういうことッスか、聖也さん!」

「黙って聞いてろマサ! 聖也さん……続けてください」

ホストにも色々いて、学歴に関係なく頭の回転の速い奴や、中には元探偵なんてのまでいる。
そういうインテリホスト連中は薄々聖也さんの言いたいことに気付いているらしかった。当事者である俺も、なんとか理解する。

「骸骨の怪物を使ってジュンを襲わせた奴と俺は、言ってみれば同じ穴のムジナだ。俺達はこの鎌倉で、聖杯戦争という戦いをやっている」

「せ、聖杯戦争……?」

「そんな! 聖也さんにとって『アーサー』よりその戦いの方が大事なんですか!? その為にこの街に来たっていうのかよ!」

「……」

ホストたちの反応を見ながら、聖也さんは押し黙っていた。
ざわざわと動揺と驚きが広がり、やがてそれが不信に変わろうとする瞬間、俺は我慢できずに聖也さんの前に飛び出した。
ホストたちに対面し、腕の包帯をほどいて傷を見せ付ける。

「馬鹿野郎! 聖也さんはホストだ! それもNo1のホストだぜ! なんとかって戦争やってるからって、俺をこんな目に合わせた連中と同じわけねえだろうが!
 聖也さんにどんな秘密があったって、俺達は聖也さんに救われた者同士じゃねえのか……聖也さんを信じられねえのかよ!」

「やめろ、ジュン。言い訳はしないし、する必要もない。こうなった以上、お前たちと一緒に仕事をするわけにはいかない。俺は店を辞める……お前らも、しばらくこの街を離れたほうがいい」

聖也さんは踵を返し、立ち去ろうとする。その目はいつもの自信に溢れたNo1ホストの物ではなく、独り、難事に向かう男のそれだった。
その後姿に、聖也さんの人となりを短いながらも間近で見ていたホストたちはその真意を察する。
この人は、俺達を巻き込みたくないのだ。きっとその戦争にだって、否応なしに巻き込まれたに決まってる。
俺は、俺たちは確かに褒められた人間じゃない。だけど……ここで聖也さんを放り出すほど賢くも、薄情でもなかった。
ホストたち全員が『アーサー』の入り口に駆け寄り、聖也さんを押し留める。

「聖也さん! 行かないでください! 俺達、聖也さんとホストやってて初めて本当にホストになれたっていうか……とにかく、聖也さんと一緒にまだまだ仕事がしたいんです!」

「聖杯戦争ってのは良く分からないけど……鎌倉で何かやってる奴らがいて、そいつらがジュンに怪我をさせたってんならきっと、他の人にも迷惑かけてるんですよね!?」

「鎌倉は俺たちの街だ、聖也さんの街だ! 他所から来た悪党に好き勝手やられるなんて許せねえ!」

「俺達で出来る事ならなんでもやります! 聖也さんも俺たちを信じてくださいよ!」

「お前達……」

「聖也、そいつらの言うとおりだ……店の仲間を思うお前の気持ちは分かる。だがお前はホストだ。ならば、その聖杯戦争にもホストの力を使うのが常道!」

店の奥からオーナーが姿を現し、聖也さんを諭す。口ぶりからすると、より詳しい話を聞いているようだ。
聖也さんは目を閉じ、数秒だけ沈黙する。
そして再び目を開けたとき、その目は『アーサー』のNo1ホスト、鎌倉の夜王たる威厳の光を放っていた。

「お前達の命は、俺が預かった……いや、鎌倉の街! 俺が聖杯戦争を終わらせて、その全てに平安をもたらそう!」

「オウッッッッッ!!!!! 俺達も、聖也さんの勝利の為に頑張ります!!!!!!」

ホスト達の声が一丸となって、『アーサー』に響く。
そう、聖也さんにどんな裏があっても変わらない物はある。
鎌倉を愛する、聖也さんと俺達の心。それだけは、確かなものなんだ。



ホスト達と別れ、上条聖也は店の裏で白馬に跨って空を見上げていた。
どこからともなく声が響き、壮年の男が姿を現す。
男は、ランサーのサーヴァント。一昨日、聖也が召喚した英霊の写し身。

「なかなか、気持ちのいい連中じゃないか、マスター」

「ああ、言ったとおりだろう、ロイエンタール」

忌憚なくランサーの真名を呼ぶ聖也を、サーヴァントは特に咎めない。
誰も聞いていていない事が前提ではあるが、真名を呼ばれて不快に感じない程度には、ランサーは己のマスターを気に入っていた。
オスカー・フォン・ロイエンタール。
無数に存在する英霊の中でも、遥か未来にその勇名を残す、銀河を駆ける英傑にして叛逆の英雄。
両者共にかって母親から拒絶されたと信じ、片やその愛の欠如を埋める為に惑い続け、片やその愛の欠如を埋めるために女を憎悪した二人。
同属嫌悪と生き方の違いが混ざり合い、反目してもおかしくないものだが、意外な程にランサーと聖也は噛み合った主従となっていた。

「ホストなど、男娼まがいの女衒のクズだと思っていたが……聖杯の知識もアテにならんものだ」

「そんな曖昧なものが叶える願いを追い求めるなど、馬鹿らしくもあるな。それが戦争を起こすとなれば、もはや悪い冗談ですらない」

ホストの一人……ジュンが指摘したように、聖也は鎌倉に来た時点では魔術闘争に参加する気など微塵もなかった。
突然令呪が現れ、聖杯の導きにより戦いを強制されたのだ。
ランサーは悪戯っぽく口を歪め、聖也に進言する。

「フ、冗談か。ならばそんなものに付き合う必要もないのではないか? 俺を令呪で自害させればお前は聖杯戦争からは解放される」

「俺の辞書には『不可能』の文字はあるかもしれんが、『逃げ』という文字はない! 立ちはだかる脅威には戦いをもって挑む事こそ、夜王を目指す俺の生き方だ!」

ランサーが、感心して両手を叩く。このマスターを、この気難しい英霊が認める理由は、この揺るがない覇気という一点に尽きる。
かって、主君と戦う状況に追い込まれて初めて自覚した己の魂の燃やし方を、ランサーのマスターは生前にして知り得ていた。
ならば、その炎を絶やさぬ事こそ、臣としての己の役目。それを果たすことが、己の願いへの最短経路にもなるだろう。
ランサーはそう考えて、マスターと同じ白んだ空を見上げる。
鎌倉というこの街で、この街だからこそ出来る戦いがある。
王を目指す者と、逆臣の汚名をこれから被る未来の英霊。
二人の目は、空に浮かぶ月に吸い寄せられていた。


【クラス】
ランサー

【真名】
オスカー・フォン・ロイエンタール@銀河英雄伝説

【ステータス】
筋力B+ 耐久C 敏捷B+ 魔力B 幸運E 宝具A++

【属性】
混沌・善

【クラス別スキル】
対魔力:C
魔術に対する抵抗力。
魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。

【保有スキル】
銀河英雄:A+
宇宙という戦場を駆け、大規模な戦闘を幾度も潜り抜けた英霊が持つスキル。
銃砲。戦車軍艦。大量破壊兵器。―――座に招かれる英雄の多くが誇る、後世に語り継がれる個人の武力とは無縁なそれらが極限まで発展し、戦場に蔓延した未来であっても。
戦場を星の外にまで広げた人類種の中からも、英雄英傑は生まれるという証明であり、人類史と地球史に対する『全ての英霊の肯定』。

指揮:A
多数の兵力を己の手足のように扱い、戦場にて勝利を得る軍事的才能。
「軍人」または「機械」の属性を持つサーヴァントと共闘する時、対象の全ステータスを1ランク上昇させる。

金銀妖瞳:B-
ヘテロクロミア。黒と青の瞳を持つランサーは、その眉目秀麗さも相まって対峙した女性に強い恋愛感情を与えてしまう。
対魔力スキルで回避可能。対魔力を持っていなくても抵抗する意思を持っていれば、ある程度軽減することが出来る。
心底に強い女性不信を持つ為、自分の意思で誘惑を止めることが可能。

革変の臣:A++
革命者と呼ばれる君主に仕えた英霊が持つスキル。
歴史上初の全人類統一専制政体である銀河帝国を滅亡させて宇宙を支配したラインハルト・フォン・ローエングラムに、元帥として仕えたランサーは高ランクで所有する。
自己の属性が混沌に固定され、秩序の属性を持つサーヴァントと対峙した時、相手が持つA++ランクまでのスキルをランダムに一つ無効化することがある。

【宝具】
「悲しみの子よ、失意に眠れ(アッキヌフォート・トリスタン)」
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~5(真名開放時は30まで拡大) 最大捕捉:3

外見は身の丈程の戦斧で、本来は一般に量産された白兵戦用武器でしかないが、銀河を巡り数多の武勲を立てたランサーの逸話から星々に磨き上げられた神造宝具としての特性を持つ。
ランサーが艦隊旗艦として乗艦したトリスタンの名を冠し、戦艦としての性能と語源の伝承から、戦艦そのものといえる質量と、真名開放時には必中の砲弾を槍先から放つ「無駄なしの弓」としての効果を発揮する。

「銀河奪いし我が獅子帝(マイン・カイザー)」
ランク:A++ 種別:対人宝具 レンジ:0~1 最大捕捉:1

獅子帝ラインハルトに仕え、元帥杖を持つまでに至った13人の英霊が共通して持つ概念宝具。
叛逆の臣に仕立て上げられようと、奸臣として後世に詰られようと、死して別れようとも決して消えることのない、獅子帝に捧げられた忠誠と敬服の感情が宝具化したもの。
13人の元帥の持つ逸話をスキル、または能力値の向上等の恩恵として任意で選択し、取得することが出来る(20ターンで消失し、再使用には再び魔力消費が必要)。
A+++ランク(該当1名)ならば13の恩恵全て、A++ランク(該当2名)ならば3つの恩恵、A+ランク(該当9名)ならば2つの恩恵、Aランク(該当1名)ならば1つの恩恵を同時に得る事が可能。
恩恵は以下の13種。中には人気が極めて低く、強力な恩恵にもかかわらず過去一度も使われていない物(具体的には4)もある。

1.ラインハルトのカリスマスキル(A)を代行して取得。2.敏捷値の倍加。3.単独行動(B)を取得。4.対英雄(D)を取得。5.追い込みの美学(C)を取得。6.地上に足を付けている間、防諜戦に有利な補正を得る。
7.筋力値の倍加。8.戦闘続行(B)を取得。9.芸術審美(B)を取得。10.勇猛(C)を取得。11.他者を守って逃がす時、対象の逃走を必ず成功させる。12.貧者の見識(C)を取得。13.仕切り直し(C)を取得。

【人物背景】

新生銀河帝国・ローエングラム王朝における最も抜きん出た実力を持つ家臣の一人であり、最初の叛逆者。
帝国暦458年、下級貴族の父親とマールバッハ伯爵家の3女レオノラとの間に生まれた。
両眼の色の違う「ヘテロクロミア」だったため、浮気を疑われることを恐れたレオノラによって片眼を抉られそうになる。
その後まもなくして母親が自殺し、息子を逆恨みした父親から「お前は生まれてくるべきではなかった」と育児を半ば放棄される。
16歳で士官学校に入学。任官後数々の功績を挙げるが、母親に対するトラウマから根強い女性不信を持ち、その克服の為に多数の女性と交際しては捨てることを繰り返す。
しかしトラウマは払拭できず、嫉妬に駆られた同姓からの私的決闘を受けて降格。そのため、後に知り合った一年後輩のミッターマイヤーと同階級となり、戦闘上のパートナーとして共に昇進していく。
ローエングラム陣営への参加は、門閥貴族に謀殺されそうになったミッターマイヤー救出のため、ラインハルトに助力を求めた事がきっかけ。
それ以来ラインハルトに忠誠を誓い、第4次ティアマト会戦(及びその前哨戦の惑星レグニッツァ上空の戦い)を初め、様々な武勲を立てていく。
その後、帝国軍上層部の思惑と門閥貴族の策謀により同487年初頭のアスターテ会戦には参加出来なかったが、
同会戦で元帥に昇進したラインハルトに再び呼集され、中将・艦隊司令官として元帥府に登用される。
新帝国暦1年、ローエングラム王朝成立時に元帥に昇進。統帥本部総長に任じられる。翌年、第2次ラグナロック作戦で同盟が消滅して帝国新領土となり、
これと前後して、ロイエンタールに恨みを抱いたハイドリッヒ・ラングの策謀で叛逆の疑いありとして一時拘束されたが、ラインハルトとの友誼が失われる事は無かった。
回廊の戦い後に新領土の総督に任じられる。だがその後、地球教の策謀がきっかけとなり叛乱を起こさざるを得ない状況に追い込まれる。
叛逆を起こしてからは覇気と高揚が高まり、ラインハルトに礼を失せぬよう全力で立ち向かうが、その途中で部下の裏切りが発生、死に至る負傷をしたが治療を拒み、ハイネセンに戻った。
新帝国歴2年12月16日、新領土総督府オフィスにて死去。主君、ラインハルトとの決戦を果たせず、友、ミッターマイヤーに自分の人生の幕を下ろさせるささやかな願いすら叶わなかった。


【サーヴァントとしての願い】
我が皇帝と、今度こそ一点の曇りもない覇道の競い合いを。

【方針】
鎌倉の夜の部分から他のマスターとサーヴァントの情報を集める。


【マスター】
上条聖也@夜王

【令呪の位置】
背中

【マスターとしての願い】
ホストクラブ「アーサー」と鎌倉を聖杯戦争から守り、鎌倉の夜王になる。

【Weapon】
「甲冑・騎馬」
ホストクラブ「スコーピオン」大阪店のオープン時、レセプションパーティーにて装着・乗馬した鎧と白馬。
「アーサー」のNo1としての人脈と力で調達し、聖杯戦争用に店の裏に隠している。

【能力・技能】
「格闘術」
No1を目指す男として肉体を鍛え上げ、ただのチンピラなら何人かかってこようと撥ね退ける暴を持つ。

【人物背景】
新宿歌舞伎町で五指に入るホストクラブ、「ロミオ」のNo.1ホストであり、「歌舞伎町四天王」の一人。ロミオに所属するホストのほぼ全てが聖也派という絶対的な存在。
かって母親に捨てられたことから女という存在を恨んで恨んで恨み抜き、女を利用し踏み台にするホストという職業を自分の天職と呼んで憚らない傲慢な性格だったが、
的場遼介という新人ホストと出会い、競い合った事で彼の「ホストとは女性を笑顔にする職業」という信念に触れるも己の憎しみを捨てられず、ロミオのNo1をかけた戦いに挑む。
勝負自体には築き上げてきたホストとしての人脈と手練手管により勝利するが、ヤクザの大親分の娘を利用した事で決着直後に拉致されてしまう。
そこで恨んでいた母親の真意を知り、自分の窮地に駆けつけて口先だけの男でないことを証明した遼介に心を動かされ、女性への憎しみと決別し、新たにホストとして再スタートした。
母の故郷でもある博多で新人から出直す。その3ヶ月後、博多を訪れた遼介に再会して互いに志を確認し合い、ホストとして行き詰っていた彼を再起させる。
これまでの努力と才能を買われて、ホストクラブ「スコーピオン」2号店の店長を任されたあとはメキメキと頭角を現し、瞬く間に「博多の夜王」と呼ばれるようになる。
オーナーから経営の実権を委ねられてからは店長兼いちホストとして九州・四国・広島・神戸と次々に「スコーピオングループ」を成功させ、次の制覇地である大阪にて遼介と三度の再会を果たす。
一見優男風のナルシストに見えるが、一夜を共にした女性が誇りに思うほどに日々肉体を鍛えている。
聖也派ホスト達のお客に対する接客を逐一注意するなど面倒見がよく、新天地の博多でも母の援助を蹴りスコーピオンで新人から出直し、
店内全体に客が喜ぶ工夫をしたり、身銭でキャバクラでキャバ嬢のキャッチに行って客足を増やすなど日々の努力を惜しまず実力で勝ち取ろうとする努力家である。
遼介の影響か、いかなる女性客にも平等で最高のサービスを心がけるなど、かっての傲慢さはなりを潜め、完全なる夜の影(ホスト)として夜の街に君臨する。

【方針】
鎌倉の夜の部分から他のマスターとサーヴァントの情報を集める。
鎌倉のホストクラブ『アーサー』の天井裏に、オーナーの許可を取って住み込んでいる。

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