少年は"勝利"の奴隷だった。


 記憶は曖昧になり、最早感慨すら抱かない作業と成り果てるまで、少年は勝利を繰り返した。
 それを得れば何も失わずに済むのか。救えるのか、守れるのか、幸せになれるのか。
 そんなことも分からぬまま、少年は只管に勝利を重ね続ける。

 そう、最初は己の母親を喰らった悪鬼だったか。下卑た言葉を吹きかけるそれを、少年はただ斬り捨てた。
 その時想い浮かべていた感情が悲憤だったか憎悪だったかは覚えていない。けれど、それが始まりの勝利であったことは覚えている。

 そこからは我武者羅だった。大きな時代のうねりに抗うこともできず、流離うままに戦い続けた。
 エコービルに巣食うドウマンを殺した。カオスとロウで争い続けるゴトウとトールを殺した。
 彼は確かに勝利した。神ならぬ人の身で、人ならぬ超人と魔神に確かに勝利したのだ。

 けれど、その偉業に報いるものなど何もなく。
 結果として、彼が住んでいた東京は消滅した。

 彼には何もできなかった。東京に向けられ発射されたICBMを止めることは只人の彼にできるはずもなく、全ては爆轟の光の中に消えていく。
 その果てに命を救われ、荒廃した未来に送られてなお勝利は彼に付き纏った。

 新宿を支配する暴虐者に侍る鬼神タケミナカタがいた。殺した。
 少女の心に巣食う鬼女アルケニーがいた。殺した。
 六本木を死者の都とした魔王ベリアルと堕天使ネビロスがいた。殺した。

 その過程で傍に在った親友は悪魔に成り果て、魂を奪い取られた。それでも彼は足を止めなかった。

 池袋で魔女裁判じみた司法を執り行う天魔ヤマがいた。殺した。
 上野の地下に潜む邪龍ラドンがいた。殺した。
 T.D.Lを背負う巨大な邪神エキドナがいた。殺した。
 品川は大聖堂に居を構える大天使ハニエルがいた。殺した。

 重ねて言うが、彼は心底ただの人間でしかない。当然傷つくし死にかける。苦悶に喘ぎ地べたを這いずり回った回数など両手の指でも足りないほどだ。
 彼はそれが嫌だったから、余計に研鑽を積む羽目になる。悪魔を斬り殺し、magを貯め、憎々しい敵と契約を交わし、迫りくる死の気配にそれでも尚と足掻き続けて。
 それがなおさら彼自身を苦しめると、半ば自覚していても止めることはできなかった。
 血反吐を吐き、身をすり減らして、気力と体力を全て使い果たし勝利しても、次に待つのは更なる苦難だった。
 何度戦い、何度勝っても終わりは見えない。際限なく湧き出る次の敵。次の、次の、次の次の次の次の次の。
 人は誰しも現状をより良くしたいがために勝利を目指す。しかし彼の場合に限っては勝利は何の問題解決にもならず、ただ悪戯に新たな火種を呼び込むだけ。

 気付けば、最早逃れられない動乱の只中に彼はいた。勝利を重ねてきた彼は、彼自身が望まずとも世界の中心に据えられる。
 それは勝者が負うべき当然の義務。お前は見事に勝ったのだから、次のステージに進むのは当然でより相応しい争いに身を投じねばならないと囁く声が反響する。
 そして訪れる次の大敵。次の不幸。次の苦難。次の破滅。
 掴みとったはずの未来は暗黒に蝕まれ、むしろ手にした奇跡を呼び水に、よりおぞましい試練を組み込んで運命を駆動させる。

 カテドラルに降り立った四大天使を斬り殺した。
 カテドラルに侵攻する強大な魔王を撃ち殺した。
 そこに何の感慨も逡巡もなかった。彼に求められていたのは勝利の一言のみであったがために、少年の意思など鑑みられることはない。
 ただ、その過程で二人の親友を手に掛けた時に、何かが崩れる音が聞こえた気がした。

 そうして天使と悪魔は消え失せ、ここに人の世界が取り戻されて。
 それでも、彼が手にしたものは何もなかった。

 縋るものなく人は生きられない。それは誰の言葉だったか。分からない。けれど、それは真実であったと今ならば理解できる。
 人は神へと縋り、秩序を求め、その果てに四大熾天使は再誕する。
 最早彼にできることなど何もなかった。彼に許されたのは"勝利"のみである故に、人々を救うことなどできはしない。

 彼の祈りは届かない。元より聞き届ける存在などどこにもいなかった。神や天使はおろか、同じ人間でさえ彼を顧みることなどなかった。
 彼の言葉は届かない。地上に悪魔が溢れ、天使が跋扈し、人は自分の力を信じようともしなかった。

 より強大となる敵に打ち震え、より熾烈となる試練に身を削り、遂には最期の時が訪れる。
 四肢は力を失い、剣も銃も手を離れ、心は支えを失って。ああそういえば、自分の隣に誰もいなくなってしまったのは何時からだっただろうとくだらないことが頭を掠め。
 胸部に衝撃。穿たれた大穴から鮮血が噴き出る光景を、彼は他人事のように醒めた目で見つめた。
 怒りも悲しみもそこにはなかった。あるのは、石くれのような冷たさだけ。
 ただ、ほんの少しの疑問が内から湧き出た。

 僕は、どこで道を間違えたのか。
 僕は、どこかで道を間違えたのか。

 その問いに、最早意味などなかった。勝利しか許されない少年から唯一であるそれを奪い取られた今、彼は真実無価値となったのだから。
 勝利者であったはずの少年は、只人のように呆気なくその生涯を閉じた。




   ▼  ▼  ▼




 そこで現は終わりを告げ、これより始まるは終わりなき夢物語。
 死したはずの彼に与えられしは敗残者の烙印。故に彼は運命の歯車により新たな舞台へと投げ込まれる。

 呪え、呪え、敗者という生贄よ。それがすなわち、おまえの存在意義なのだから。
 王道を歩む光を照らせ、その慟哭を積み上げろ。どこまでも果て無く啼くがいい。降り注ぐ悲しみの雨を呼ぶのだ。
 それを超えて進むことこそ、鋼の王道―――英雄譚。
 あらゆる涙を雄々しく背負い、明日への希望を生み出すためにいざ運命を生み落せ。

 囁く呪詛は止まらない。これまで踏み越えた死山血河は決して安息を許さない。
 勝利し乗り越えたなら次の戦場へ、敗北し堕ちたなら生贄として責を果たせ。果てのない苦難だけが彼を約束する。

 渦巻く呪詛の奔流に呑まれ、意識は闇へと沈みこむ。
 何も見えない闇の中に手を伸ばすけれど。その手は何も掴めない。指はただ、空を切るだけで。
 彼は自身の築き上げた血の海に沈むのみ。そこに、救いなど存在しない。




 そこでかつての悪夢は遮断され、彼は現実(ゆめ)へと帰還する。
 何もかもが変わり果てた、敗残の現在へ。




   ▼  ▼  ▼


「ぐ、ぁ、ガアアアアァァ……」

 眩いまでの光が辺りを支配し、その中心から壮絶なる断末魔が響き渡る。
 ここは鎌倉、死の都。本来は無辜の人々が平和に暮らす街であるが、しかし現在は対極の様相を呈している。
 そこには崩壊の痕があった。建築物は哀れにも崩れ落ち、地面には深く抉り取られた痕跡が痛々しいまでに刻み込まれている。
 サーヴァントと呼ばれる超常同士の果し合いの結果がそこにはあった。人の手が決して届かぬ領域で絡み合う激突は、常識外の破壊を容易に達成する。
 光に切り裂かれ、悲痛な叫びを最後に消えたのは槍持つ勇壮なる騎士であった。人民救済を掲げ、比類なき力を振るい聖杯を獲得せんと猛った騎士は、しかし何を掴むこともなく極光の中へと消える。
 騎士のマスターとおぼしき男は、遥か後方で腰を抜かしてへたりこんでいた。目は恐怖に揺れ、四肢に力はなく、無力なまでに縮こまるのみ。無理もなかろう、自身では決して届きえない輝きが、目の前で更なる光によって蹂躙されたのだから。

 こつ、と硬質の音が粉塵の向こうより届く。
 鳴り響いた軍靴の音は、まさしく鋼鉄が奏でる響きだった。

 土煙より現れた姿は、金色に輝く偉丈夫だ。ドイツ将校にも酷似した軍服を身に纏い、光熱に歪む二振りの刀を持ち、瞳は決意に滾る男だった。
 そして一目で分かるのだ。この男は違う。何もかもが、只人たる己とは隔絶しているのだと。
 目に宿る光の密度。胸に秘めた情熱の多寡。そのどれもが桁を外れている。定められた限界をいったいいくつ超えれば、この領域に到達できるのか。死に怯える元マスターでは到底及びもつかないことであった。

「奉じるモノこそ違えども、民の安寧を願い戦うその姿、見事であった。俺はお前に最大の敬意を示そう」

 紡がれる言葉は勝利の喜びでも弱さへの蔑みでもなかった。すなわち賞賛。金色の男は、先ほど己の手で滅した騎士を、心の底より尊敬していた。
 それは決して嘘ではない。何故なら男の目は戦意や勝利に曇るでもなくずっと光に満ちている。真実彼は騎士を傑物と認め、その在り方を寿いでいた。
 認めていたからこそ、斬ったのだ。

「故にこそ、俺はお前たちの犠牲を忘れない。過ちは地獄で贖おう。責も受ける、逃げもしなければ隠れもしない。
 しかし、その罪深さを前に膝を屈することだけは断じて否だ。さらばだ、名も知らぬ漢よ」

 そして男は決して敗者を見下さない。踏みつけ乗り越えてきた夢の数々、無価値であったなどと誰が言えよう。そんな祝福を胸に抱き、しかしそれでも一切躊躇することなく刃を振りかざす。
 それは一見すれば矛盾しているようにも見えるだろう。事実、男はそんな自己の歪みを自覚している。そして、その歪みを正し切れずにいることも、また。

 勝利とは相手を壊す罪業であり、だからこそ勝者は貫くことを義務としなければならない。
 最後までやり通し、夢見た世界を形にすることが報いになるのだと、男は頑ななまでに信じている。

「あ、あぁ、あ――――うわああああああああああああァァァァァッ!」

 その光を受けて、騎士のマスターだった男は跳ねとぶように身を起こし、一目散に突進を開始した。金色の男にではない、その背後に佇む少年の影に、だ。
 少年は金色の男のマスターだ。サーヴァントとはマスターありきの存在である以上、少年を殺害すればサーヴァントも消滅する。破れかぶれの自暴自棄にも等しい無謀であり、眼前の恐怖に対する逃避でもあったが、しかしそれを卑下することなど誰にできようか。
 喉も張り裂けんばかりの絶叫と共に男が駆け、その手に握る銀色の刃を少年に突き立てようとするが、しかし。

「―――ごめん、それを受けることはできない」

 一閃。いつの間にか少年の手にあった燃える刀剣が翻り、袈裟斬りに男を両断した。末期の言葉もなく、男は鎌倉の露と消える。
 残心の構えを保ってしばし、少年は静かに刀を鞘に納める。表情は能面のように最初から変わらず、今はもう覇気の欠片も見当たらない。
 少年は、刀を握っていた右の掌を、グーパーと開きただ見つめていた。そこに何の感慨もなかったが、それでもどこか違和感のようなものがあったから。

「さあ行くぞ、ここで立ち止まるなど許さない」

 少年を睥睨し、金色の男は短く告げた。その言葉に戦意の陰りはなく、ただ果て無き使命感に満ちていた。

「この地で死者が抱いた恐怖、苦痛、そして絶望。俺たちはそれを受け止めながら地獄の炎で焼かれるべきだ。
 巻き込まれてしまった無辜の人々の命への帳尻合わせとしてな。忘れるな、我らが共に犯したこの罪を」

 故に不屈であり続けろ。真実から目を背けるな、俺たちは等しく罪人である。
 金色の男は言外にそれを滲ませつつ、しかしある種の信頼のようなものを感じさせた。

 本来、それはあってはならない類の感情だ。何故なら男は永遠に一人であることを選択したのだから。
 目的へと挑む大志を純粋に保つため、男は永劫の孤軍奮闘を自身に課した。打ち明ければ賛同は得られるだろうし、仲間もできよう。しかしそれを要らぬと跳ね除け、全てを共に歩む同胞ではなく守るべき大衆として見てきた者こそこの男である故に。
 だからこそ、聖杯戦争におけるマスターであろうとそれは例外ではないはずだ。本来であるならば、どこか安全な場所に匿うなりして戦いには一人で出るのが道理のはず。しかし、現に彼らはこうして二人で行動を共にしていた。

 その理由は単純だ。それは単に、少年が男と同種の存在であるというだけのこと。

 少年の眼は全く死んでなどいない。絶大の覇気が火種となって燃えている。
 それは永遠に尽きぬ恒星のように、人類種では到達不可能な領域の意志力だ。唯一の理想へ向けて一心不乱に突き進む純粋さはまさしく機械人形の如し。されど少年は無感にあらず。
 滾る情熱を秘めている。矜持と覚悟を秘めている。しかもそれは劣化の言葉を知らず、死した今であってもなお燃焼を続けていた。
 それは紛れもなく光に属する強さである。外敵の嘆きを願う闇の類では持ちえない、正反対の煌めき輝く星の希望。
 例えどのような状況に陥ろうとも、少年は明日を信じている。自らの往く道を、その尊さを拝する故に止まらないし諦めない。
 それは確かに、目の前の男と同種の輝きであって。

「そんなこと貴方に言われるまでもない、バーサーカー。僕は絶対に止まらない。描いた理想に辿りつくまで、この歩みを止めないと誓った」

 何度戦い、何度裏切られ、何度地べたを這いずろうと消すことのできない光がここにある。
 それは"英雄"と呼ばれる超越者。サーヴァントを示す英霊の呼称とは全くの別次元で、彼ら二人は英雄と呼ばれるに相応しい存在であった。
 その目は勝利しか見ていない。

 進軍せよ、覇道を往け。奪い取って天に掲げん。
 砕け、勝利の名の下に。すなわちそれこそ英雄の本懐なれば。

「そうだ。"勝つ"のは人間(おれ)だ」
「今更迷うこともない。"勝つ"のは人間(ぼく)だ」

 勝利とは進み続けること。決めたからこそ、果て無く往くのだ。
 前回こそ敗れたが……なに、盟約通りこうして復活してのけた。
 復活、蘇生、あるいは輪廻。なんでもよいのだ。諦めなければ世の理など紙屑同然、蹴散らし捻じ伏せ突破できると信じていたが故に。
 五体を微塵にばら撒かれ、命を華と散らそうと、英雄の魂を砕くことは何者にもできはしない。
 魂の強さこそが英雄としての証なれば、それは法則を超越した当然の理屈として成立する。

 かくて道は開かれる。
 世界と祖国を背負う宿命が定まり、後は死ぬまで貫くのみ。
 明日へ、未来へ、光へと―――信じるがため止まらない、停止不能の英雄(かいぶつ)たちが動き出す。
 望んだものは変わらない。ただひたすら、人の行いに正しき報いが訪れる世界。そんな当たり前の権利を悪魔から取り戻すことこそ本懐。
 生き抜き死んだ全ての人間が流した血と涙の量に相応しい未来へと、万人を等しき導くために。鉄の男たちは、鋼の英雄として生きて死ぬ。ただその道のみを己に課した。

 これが、彼らの英雄譚。

 彼らは今も戦い続けている。
 敵対した無数の敗北者の屍を、その足元へ髑髏の山と積み上げながら前のみを見据えて駆けるのだ。
 ただ一度きり逃してしまった、"勝利"をその手に掴むために。
 いつか二度目の敗北が、その身を微塵に砕く日まで。


【クラス】
バーサーカー

【真名】
クリストファー・ヴァルゼライド@シルヴァリオ ヴェンデッタ

【ステータス】
筋力C 耐久C 敏捷C 魔力C 幸運D 宝具A+++

【属性】
秩序・善

【クラススキル】
狂化:EX
それは勇気という名の狂気。英雄という名の狂人の有り様。バーサーカーは人類種最大の精神異常者である。
バーサーカーは善や光以外の感情を解さない。あらゆる輝きに敬意を表し、さりとて自論以外は理屈の上で理解することができても共感することは決してない。そして、ひとたび己の障害となれば心より悼みながらしかし躊躇なく斬り捨てる。
故にバーサーカーは通常時は意志疎通を可能とするが、しかし本質的に他者と分かり合うことはできない。パラメータ上昇の恩恵は受けず、代わりとして極めて高ランクの精神異常として機能する。
このランクは超越性を示すものではなく、あくまで特異であることを指し示すものである。

【保有スキル】
光の英雄:A
同ランクの心眼(真)・無窮の武練・勇猛を兼ね備える特殊スキル。
また初期値として自身より霊格の高い、あるいは宝具を除く平均ステータスが自分の初期値より高い相手と相対した場合に全ステータスに+の補正をかけ、瀕死時には更に全ステータス+の補正をかけ、霊核が破壊され戦闘続行スキルが発動した場合には更に++の補正を加える。
戦闘中は時間経過と共に徐々にステータスが上昇し、その上昇率はダメージを負うごとに加速する。この上昇効果は戦闘終了と同時に全解除される。
また、相手がステータス上昇効果を得た場合には自身もそれと同等の上昇補正を獲得し、自身のステータスを低下させられた場合にはその低下量の倍に相当する上昇効果を得る。
意志一つで人類の枠組みすら超えかねない勇気こそが彼最大の武器である。どうしようもなくバカ専用のスキル。

護国の鬼将:EX
あらかじめ地脈を確保しておくことにより、特定の範囲を“自らの領土”とする。
この領土内の戦闘において、総統たるバーサーカーは極めて高い戦闘ボーナスを獲得しあらゆる判定で有利となる。

カリスマ:A-
大軍団を指揮する天性の才能。
Aランクはおおよそ人間として獲得しうる最高峰の人望といえる。
バーサーカー化によりマイナスの補正が付属している。

単独行動:C
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
バーサーカーはただ一つの目的のため、永遠の孤軍奮闘を自身に課した。

戦闘続行:A+
たとえ致命的な損傷を受けようと、「まだ終われない」という常軌を逸した精神力のみで戦闘続行が可能。
暴走した意志力、呪縛じみた勝利への渇望。因果律を無視しているとしか形容の仕様がないその有り様は、最早人類種の範疇を逸脱している。

【宝具】
『天霆の轟く地平に、闇はなく(Gamma・ray Keraunos)』
ランク:A+++ 種別:対城宝具・侵食固有結界 レンジ:1~99 最大捕捉:1000
ヴァルゼライドが保有する星振光。星振光とは自身を最小単位の天体と定義することで異星法則を地上に具現する能力であり、すなわち等身大の超新星そのもの。
彼の星振光とは核分裂・放射能光にも酷似した光子崩壊。膨大な光熱を刀身に纏わせた斬撃とその光熱の放出により敵を討つ、万象滅ぼす天神の雷霆。
その奔流は亜光速にまで達し、単純な近接戦から遠距離砲撃にも転用可能。その光は掠めただけの残滓であっても、体内で泡のように弾け細胞の一つ一つを破壊する。
それは一片の闇をも許さぬ“光”。絶望と悪を、己の敵を、余さずすべて焼き払う絶対の焔。邪悪を滅ぼす鏖殺の勇者。
正義の味方では断じてなく、ただ悪の敵たる死の光でありたいというヴァルゼライドの心象が具現した異能である。
故に対象の属性が悪であった場合には必中かつ即死の効果を発生させ、かつ威力を通常の倍にまで引き上げる。

【weapon】
星振光の発動媒体となる七本の日本刀。

【人物背景】
軍事帝国アドラー 第三十七代総統 生ける伝説。彼を現すは一言“英雄”。帝国最強にして始まりの星辰奏者として最大最強の伝説を打ち立てる。
彼は天賦の才というものを持たず、しかし常軌を逸した修練の果てに人類種最強とまで呼称される強さを手にした。それは最早輝きを超越し、一種の狂気にまで至っている。

【サーヴァントとしての願い】
祖国アドラーの繁栄/今度こそ聖戦の成就を。


【マスター】
ザ・ヒーロー@真・女神転生

【マスターとしての願い】
人の世の安寧

【weapon】
  • ヒノカグツチ
火之迦具土神の力を宿した霊刀。相当量の神秘を纏っているためサーヴァントにも通じる武装となっている。

  • 悪魔召喚プログラム
文字通り悪魔を召喚するプログラムであり、彼の持つハンドベルコンピュータに内臓されている。
現在は機能していない。

【能力・技能】
人の枠組みを超えた身体能力。多くの修羅場を乗り越えたことによる多様な経験。

【人物背景】
最早名前すら失った少年。
彼を表すならば、英雄の一言で事足りる。

【方針】
今度こそ、完全なる勝利を。

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