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<h2 style="font-weight:normal;font-size:larger;margin:-.5em 0px 0px;color:#ff0000;">  </h2> <h2 style="font-weight:normal;font-size:larger;margin:-.5em 0px 0px;color:#ff0000;"> 禁断少女    01-8</h2> <dl><dt>456 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2006/12/24(日) 00:16:24 ID:/IN3QN39</dt> <dd>クリスマスネタ投下します。<br /> クリスマス禁断少女、略してクリ禁少女。<br /> 6レスです。<br /><br /></dd> <dt>457 :<a href="mailto:sage"><b>クリ禁少女 1/6</b></a>:2006/12/24(日) 00:17:07 ID:/IN3QN39</dt> <dd> そのとき俺はスランプだった。<br />  SSと呼ばれる短い自作小説を、とある掲示板の一角で書くようになって数ヶ月。<br />  最初の頃は、自己満足の駄文を形にしては書き込んだ。<br />  初めてGJと言われたときには転げ回って喜んだ。<br />  そうするうちにそこそこ「GJ!」の数も増えていき、かなりのペースで書き込んでは、<br /> 一人で悦に浸っていた。<br />  ――以前は、だ。<br />  それが今ではすっかり書けなくなった。<br />  一行書いては、二行目が浮かばない。<br />  三行書いては、全削除。<br />  相変わらず、構想だけはポンポン浮かぶんだぜ?ただ、それを書き上げるだけのモチ<br /> ベーションが続かない。<br />  そんな調子が、もうずいぶんと続いていた。<br />  そもそもスランプと言う言葉すらおこがましい。それほどの才能なんて元から俺にはあ<br /> りはしないのさ。<br />  だから、情熱が冷めた。飽きた。その程度の言葉がぴったりしっくり収まった。<br />  それでも、それを認めたくないという未練もあって、今日もまたテキストエディターに<br /> 向かっては、悶々としている俺が居るのだった。<br />  <br /> 「うう゛ぁ~、書けねえ……」<br />  一人暮らしの部屋に俺の独り言がむなしく響く。俺は吸いさしのタバコを灰皿に押しつ<br /> けてコタツに潜り込んだ。いつしかすっかり日も暮れていて、部屋では台の上に置いた<br /> ノートパソコンの画面光だけが白々しく輝いている。<br />  今日はクリスマスイヴ。こんな大切な日にも俺は一人で部屋にこもり、しかも何の成果<br /> もないままに過ごしてしまった。まったく、こんなんじゃまるで……<br /> 「ただの引きこもりだね」<br />  唐突に声をかけられて俺はコタツから飛び起きた。声の質は女の子のようだが、断じて<br /> 俺には訪ねてくれる彼女はいないし、妹なんかも居やしない。<br /> 「だ、誰だ!?」<br />  俺はちょっと見苦しいくらいに泡を食って、照明のリモコンに手を伸ばす。<br />  部屋にはくすくすという笑い声が木霊する。<br />  照明の光が暗がりに慣れた瞳に突き刺さる。視界が真っ白に染まる。<br />  その白の世界には見知らぬ少女がいた。<br /><br /> 「こんばんは」<br />  コタツを挟んで俺の正面に佇む少女はにっこり微笑んで普通に挨拶をした。<br /> 「ああ、こんばんは」<br />  俺たちはちょっと間の抜けた挨拶を交わした。本当はもっと他に言うことがあるはずな<br /> んだが、少女の姿に俺はずいぶん呆気にとられた。<br />  部屋にいたのはミニスカサンタルックの少女だった。<br />  どうやら人間ってのは想像の遙か斜め上を行く現実に遭遇すると、ただ呆然としてしま<br /> うものらしい。<br />  俺は改めて少女を見る。年は高校生くらいだろうか、ショートカットのサラサラヘアー。<br /> 顔立ちは瞳がくるくると大きくて、かなりカワイイ。服装はキャミワンピースタイプのミ<br /> ニスカサンタ衣装にアームウォーマー、ご丁寧なことに白いニーソックスまで履いている。<br /> 正直なかなか俺の好みのドンピシャだ。<br /> 「ええっと、君は……?」<br /> 「私は困っている人の元に贈られたサンタさんのプレゼントです!」<br />  眩しいほどの笑顔で応える彼女に、俺はようやく納得のいく現実に落ち着くことができ<br /> た。この場に必要なもの。それはきっとあれだ。<br />  暖かい笑顔と緑の救急車。<br /><br /></dd> <dt>458 :<a href="mailto:sage"><b>クリ禁少女 2/6</b></a>:2006/12/24(日) 00:17:58 ID:/IN3QN39</dt> <dd>「ちょ、ちょっと待って!私はそんなんじゃありません!」<br />  少女は俺の考えを察したかのように慌てて否定した。<br /> 「うわ、な、なんだ?俺、口に出してた?」<br />  少女は首を振って否定する。んじゃあ、ずいぶん勘の良い子だ。<br /> 「それに緑の救急車なんて存在しないんですよ。都市伝説です」<br /> 「あれ?そうだっけ?」<br />  このおかしなサンタ少女のおかげで俺は1つ賢くなった。<br /> 「この世の中にはそういった嘘の都市伝説がいっぱいです。特にインターネットの世界に<br /> はよくできた嘘がたくさんあります」<br /> 「で、俺みたいな単純な奴が騙されるわけかい?」<br /> 「うん」<br />  ちょっとムカツク。<br /> 「都市伝説なんてほとんどは嘘っぱちです。おもしろ半分に作られたお話です。でもね、<br /> ごく稀に本当のことがあるんです。それが私です」<br />  と少女は得意げに胸を反らした。<br /> 「はあ……」<br />  俺は気の抜けた返事を返しながら、別のことを考えていた。<br />  意外に胸大きいな、と。<br /> 「な、何考えてるんですかっ!」<br /> 「あ、ごめん」<br />  またもやナイスなタイミングでつっこみを入れられてしまった。やっぱり勘の鋭い娘だ。<br /> もはや俺は笑って誤魔化すしかない。<br /> 「って、まだ私のこと分からないんですか?」<br /> 「うん。全然。どこかで会ったっけ?あ、町で俺を見かけて一目惚れしたとか?」<br />  自分で言っておいてなんだが、一番ありえないシチュエーションだ。案の定、彼女はや<br /> れやれといったオーバーアクションで否定する。<br /> 「私のスレッドとか読んでくれたでしょう?」<br /> 「はあ?」<br />  何を言ってるんだろう。さっきから少女の言葉はつかみ所がない。それでも俺はつたな<br /> いヒントを頼りにして懸命にパズルを組み上げる。それはなんだかSSのプロットを繋げ<br /> る作業に似ていた。スレッド……都市伝説……ん?SS書きの所へ現れる少女……<br /> 「あああああああああああ!!ま、まさか!」<br /> 「はい」<br /> 「き、き、き、禁断少女!!」<br />  少女はにこにこ微笑んでいた。<br />  俺の頭の中で完成したパズルはもっともありえない答えだった。<br /><br /></dd> <dt>459 :<a href="mailto:sage"><b>クリ禁少女 3/6</b></a>:2006/12/24(日) 00:18:42 ID:/IN3QN39</dt> <dd> 彼女の正体が分かったからと言って、俺の疑問は深まるばかりだ。そもそも俺はオナ禁<br /> なんて殊勝なことはしてないぜ?<br /> 「今日は特別サービスです。えっと……そのもにょもにょ禁……をしなくても今年がんば<br /> ったSS書きさんへのご褒美としてやってきました!」<br /> 「えっ?なにをしてなくてもって?」<br /> 「ですから……オ…オ……もにょもにょ禁……」<br /> 「んん?なに禁だって?聞こえないよ?」<br /> 「んもう!分かってるくせにーっ!」<br />  驚かされた仕返しにと、ちょっとばかり意地悪をしたら、俺はすっかり怒られた。<br />  なかなか禁断少女って可愛い奴だ。<br /> 「とにかく、今夜は特別なの!サンタさんからのプレゼントなんです!」<br />  どうやら最近のサンタは良い大人にもプレゼントをくれるらしい。粋な男だぜ。<br /> 「それに、最近調子が悪いみたいだから、元気づけようと思って」<br />  そうい言って少女は何気なく俺の隣にちょこんと座ってコタツの上のノートパソコンを<br /> のぞき込む。思いがけず急接近した彼女からはとてもいい香りがした。<br /> 「ほらね、今日も一行も書いてない」<br /> 「いや、それは、あれだ。今からちょうど書こうとしてたのさ。だから真っ白なだけであ<br /> って、2時間もすればサクっと一本……」<br /> 「嘘でしょ。私には貴方の考えてることが分かるんです」<br />  これにはちょっとびっくり仰天だ。彼女はなんでもお見通しというわけか。それならば<br /> さっきから感じている勘の良さってのも納得できる。さすがは禁断少女、只者じゃないぜ。<br /><br /> 「それで、ええっと、結局、君は何しに来たんだっけ?」<br /> 「だーかーらー!貴方を元気づけるために来たんですっ!」<br /> 「はあ……」<br />  元気づけるって、どういうことだ?ま、まさか……あんなことや、こんなことを……な<br /> んせこの子は噂に名高い禁断少女だ。やっぱりちょっと俺は不謹慎なことを期待してしま<br /> う。エロSS書きの性ってやつだな。<br /> 「うん、それももちろん大丈夫です」<br />  またもや俺の考えを読んだらしい禁断少女は苦笑いして、恥ずかしそうに俺を見つめる。<br /> 顔も仕草もなかなか可愛らしい。<br /> 「ホントに本気?……実はドッキリでしたとか言うんじゃないか?」<br /> 「言いません!……んと、じゃあ、これで信じてもらえますか?」<br />  そして彼女は優しく俺にキスをしてくれた。唇は柔らかく、頭がしびれるくらいに心地<br /> 良い。これは夢か幻か、どこまでも現実感のない状況だった。それでもいいじゃないかと<br /> 俺は何も考えるのをやめた。そもそもこんな夢と現実の境界線で生きてるのが、俺たちS<br /> S書きだろう?<br />  とにかく全てを振っ切るくらいに最高のキスだった。<br /><br /></dd> <dt>460 :<a href="mailto:sage"><b>クリ禁少女 3/6</b></a>:2006/12/24(日) 00:19:17 ID:/IN3QN39</dt> <dd> 俺たちは結構長い間口づけしていた。彼女の唾液は蜜のように甘い。俺は夢中で舌を絡<br /> ませる。<br />  唐突に彼女の手が俺の太ももに添えられた。その手が少しづつ上へと登ってくるものだ<br /> から、たまらない。見た目は清純な少女がとる艶めかしい仕草に、俺は息が詰まるほどの<br /> 興奮を覚えた。<br /> 「私にさせてもらえますか?」<br />  上目遣いに問いかけてくる彼女に、もちろん俺に嫌とは言えない。むしろお願いします。<br />  彼女の指が手際よく俺の下半身を裸にしていく。<br /> 「もう、すごいことになってますね」<br />  まったく彼女の言うとおりだった。俺のものはすっかり大きく立派な姿をさらしている。<br />  サンタ服のアームウォーマーから覗く、彼女の白い指先が俺の敏感なところをなぞる。<br /> それだけで背筋にぞくりとするような快感が走る。<br />  やがて彼女は俺の横からうずくまるようにして、俺の下腹に顔を近づける。癖のない髪<br /> がその表情を覆い隠すと、俺のものは彼女の温かい口の中に包まれた。<br /> 「ん……んぅ……」<br />  彼女の口から漏れる、悩ましげな吐息までもが俺を熱くさせる。彼女は巧みな動きで的<br /> 確に愛撫していく。<br /> 「ふう……やばいくらい気持ちいいよ」<br />  俺もここでされるがままになっていては男が廃るとばかりに、彼女の下半身に手を伸ば<br /> す。サンタ服のミニスカートをたくし上げると中からはシルクでもレースでもない、木綿<br /> の少女らしい下着姿が現れる。どこまでも俺のツボを押さえた姿だ。<br />  俺は彼女のおしりに触れる。木目の細やかな素肌はすべすべだ。俺はその感触をもっと<br /> 楽しみたくて執拗になで回す。我ながら、ちょっと変態オヤジのようだ。<br /> 「あん……」<br /> 「もっと色々触っていい?」<br />  彼女は首だけでコクリと頷く。俺は下着の上から彼女の大事なところへ指を這わせる。<br /> 意外にもそこはもうしっとりと湿り気を帯びていた。<br />  俺は指でまさぐって小さな突起を見つける。今度はそこを重点的に刺激した。<br /> 「んんっ……はぁぅ……そこ……」<br />  彼女の吐息が熱を帯びてくる。<br /> 「ここが、なに?」<br />  彼女の敏感なそこを二本の指で挟むようにして、こね回す。<br /> 「ぁぁぁっ……そこ……気持ちいいです」<br />  俺のテクニックに彼女のあそこはぐっしょり濡れていた。下着の上からでも嫌らしい水<br /> 音が聞こえるくらいだ。流石は俺。妄想SSで鍛えたテクニックは伊達じゃあない。<br />  ともかくもこれでお互い準備はオッケー整ったわけだから、俺の我慢は限界だった。<br /> 「お、俺、もう……!」<br />  と、これからガバチョと襲いかかろうとしたところで、逆に彼女にのし掛かられて、俺<br /> はあっさり押し倒されてしまった。<br /> 「あれ?」<br /> 「ダメです。最後まで私にさせてください」<br /> 「は、はい……」<br />  ちょっと情けないぜ。<br /><br /></dd> <dt>461 :<a href="mailto:sage"><b>クリ禁少女 5/6</b></a>:2006/12/24(日) 00:19:56 ID:/IN3QN39</dt> <dd> 俺は床に見事に押し倒されて、その上に彼女が馬乗りになっている。格闘技で言うとマ<br /> ウントポジションを取られたってヤツだ。これじゃあ、俺も手が出せない。<br />  だから彼女は意地悪な笑みを浮かべて俺を見下ろしている。<br /> 「ふふふ……この状況、何か覚えがありませんか?」<br /> 「えっ?ん??」<br /> 「女の子に押し倒されて騎乗位でエッチ……」<br /> 「……あ、それは俺が最初に書いたSS……?」<br /> 「はい、そのシチュエーションでしてあげますね」<br />  さっきまでの清純さはどこへやら、いまではすっかり立派な小悪魔だ。<br />  俺は両手を頭の上で押さえつけられて身動き一つとれやしない。彼女は片手で器用に自<br /> 分のショーツを脱いでいく。<br /> 「入れ……ますね……」<br />  彼女は俺のものに指をあてがって、自分の中へ導いていく。残念ながら繋がる部分はサ<br /> ンタ服のスカートに隠れて見えないのだが、それが逆に想像をかき立て劣情を煽る。<br />  やがて先端が生暖かいものに触れ、ゆっくりと包まれていく。<br /> 「ん……くはぁ……」<br />  彼女が切なそうに眉根を寄せる。そしてスカート中では俺の全てが飲み込まれた。<br /> 「く……ぅ……奥まで……届いてます」<br /> 「苦しい?」<br /> 「大丈夫……です……動きますね」<br />  彼女の腰がゆっくり動き、俺のものが粘膜に擦り上げられる。最初は緩やかに、だけど<br /> も徐々にその反復運動は速度を増していく。<br /> 「あ……んっ!……や……!」<br />  彼女の漏らす吐息が確実に喘ぎ声に変わっていく。いつしか彼女は俺の腕の拘束も解き、<br /> 夢中になって乱れ動いている。俺の方もずいぶん興に乗ってきて、下から腰を突き上げる。<br /> 「っっっ!ううっ……だめ……それ……奥にごつごつ当たって……!」<br /> 「気持ちいい?」<br /> 「は、はい……っ!……あああっ!」<br />  俺たちは狂ったように激しい注挿を繰り替えす。部屋にはお互いの体がぶつかる音と粘<br /> り気のある水音が響き渡る。<br /> 「だめっ……あああっ……私、もう……いっちゃう!」<br /> 「ん、俺も……そろそろ……」<br />  俺は長いストロークで腰を打ち付ける。その度に頭の芯まで痺れるほどの快感が波のよ<br /> うに押し寄せてくる。<br /> 「いくっ……あああああああっ!!」<br />  彼女が絶頂を迎え、きゅうっと締め付けられるのと同時に俺もありったけの精を彼女の<br /> 中に放った。それは何度も何度も脈動して、彼女の中を満たしていった。<br /><br /></dd> <dt>462 :<a href="mailto:sage"><b>クリ禁少女 6/6</b></a>:2006/12/24(日) 00:20:47 ID:/IN3QN39</dt> <dd> 事を終えた俺たちは重なるように抱き合ったまま、息が上がってしばらくまともに話す<br /> こともできなかった。<br /> 「どうでした?自分で書いたSSのエッチって」<br /> 「すごい、良かったよ。なかなか俺の妄想も、捨てたもんじゃないな」<br /> 「でしょう?ちゃんとGJ貰ってたじゃないですか。また、書いてくれる気になりまし<br /> た?」<br /> 「んん、どうだろ。俺なんかより上手い書き手はたくさんいるからな……この前、書き込<br /> んでいた新規参入の人なんか俺より多くGJ貰ってんだぜ?」<br /> 「でも!貴方の妄想は貴方にしか書けないんですよ!」<br />  俺はちょっと彼女に感心した。<br /> 「ありがとう、良いこと言うじゃん」<br />  つまり、周りのことは気にせずに書けということなのか。<br /> 「それに、貴方のSSに触れた人はとても楽しんでいるんですよ。貴方が自分で思ってい<br /> るよりもずっと」<br /> 「それはどうかな?」<br /> 「いいえ、私には分かるんです。GJ一つ一つに込められた強い思いが」<br />  人の心を読むという不思議な少女が言う言葉には奇妙な説得力があった。確かにGJな<br /> んて二文字は味気ないけれども、うまく言葉にできない色んな思いが詰まっているのかも<br /> しれないな。<br /> 「……ん、なんか書ける気がしてきた。ね、いつまでココに居られるんだい?」<br /> 「えっと、日付が変わるくらいまでは」<br /> 「よし、んじゃあさ、温かい紅茶を入れてくれない?」<br /> 「はい!」<br />  俺は一本、たばこに火をつけ、エディタを立ち上げた。真っ白なウィンドウは俺の言葉<br /> を待っている。長らく忘れていた感覚だ。<br />  時計を見れば12時までにはまだすいぶんと時間がある。<br />  だから、頼むぜ、俺の指よ。<br />  彼女が居なくなる前に、SS一本書かせてくれよ。<br /><br /></dd> <dt>463 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2006/12/24(日) 00:33:03 ID:jdwJwv7Z</dt> <dd>こいつはとても「GJ」だぜ!<br /><br /></dd> <dt>464 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2006/12/24(日) 00:37:00 ID:ZDj8721Q</dt> <dd>GJ!!<br /><br /> &gt;彼女が居なくなる前に、SS一本書かせてくれよ。<br /> 最後のここの一節で、ものすごく切なくなった。<br /><br /></dd> <dt>465 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2006/12/24(日) 00:51:05 ID:hQ6icAOE</dt> <dd>いいクリスマスプレゼントだ<br /> GJ!<br /><br /> そしてよいクリスマスを<br /><br /></dd> <dt>466 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2006/12/24(日) 01:04:17 ID:AsOQsicQ</dt> <dd>GJ!<br /><br /> 俺もなんだか書ける気がしてきた。<br /><br /></dd> <dt>467 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2006/12/24(日) 01:18:15 ID:j1zypRof</dt> <dd>GJです。<br /> 禁断少女かわいいよ禁断少女(* ´Д`)<br /><br /></dd> <dt>468 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2006/12/26(火) 00:06:40 ID:usvHF4Sl</dt> <dd>身につまされるwww<br /> 今書いてるお話が止まってるけど、<br /> きっと俺だって書ける。あの、初めて書いたSSのパッションを思い出せば……。<br /><br /> gj!<br /><br /></dd> <dt>469 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2006/12/30(土) 03:14:43 ID:EfO+my9G</dt> <dd>もうこんな時間か。<br /> 「…し…~…<br />  ……ま……ん」<br /> 隣りのヤツこんな時間にビデオでも見てんのかな?<br /> 寝るか。<br /><br /> 「………い~……て~」<br /> かすかに人の声がするような気がする。<br /> 冷蔵庫の方からか? 確かめてみるか。<br /><br /> 「う~ 気付いてよ~ 助けてよ~<br />  しくしくしくしく……」<br /> 冷蔵庫の後から女の子の声がする。 どうやって入り込んだんだ?<br /> 「誰だ? 何やってんだ?」<br /><br /> 彼女の話によるとなんでも禁断少女とかいうもので、出てきたところがそこだったらしい。<br /> 冷蔵庫の中身を出し、冷蔵庫を手前に引っ張り出してご対面。<br /> うん。 メイド服だ。 華美すぎない点でみんな納得のメイド服だ。<br /> 銀髪を腰くらいまで伸ばした女の子がメイド服に身を包み、半べそをかき、膝を抱え、<br /> 少し鼻を垂らしながらこっちを見上げている。 顔はかなりかわいい。<br /> 胸も……結構あるな。 とりあえずティッシュの箱を差し出す。<br /> 「あ、ありがとうございます~<br />  わたしは、あの、禁断少女なので、も、もしよろしければ、エッチなどを、<br />  ふつつか者ですがその、初めてなのでよ、よろしくお願いします」<br /> といって頭を下げる。 つむじが見える。 銀髪が綺麗だ。<br /> こちらこそとつられて頭を下げる。<br /> 野菜だの卵だのが床に並ぶ中で正座して頭を下げ合う二人。 う~ん変な光景だ。<br /> 「では、とりあえず~……あーーーーー! 時間が! あと、さ三十秒しかないーーー!」<br /> 「なにーーーーーー?!!」<br /><br /></dd> <dt>470 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2006/12/30(土) 03:16:07 ID:EfO+my9G</dt> <dd>「また会えるかな?」<br /> 「は、はい。 その、私のことを想像してもらえれば、きっと。<br />  えっちなお姉さんを~とか、大和撫子を~とか想像されますと、私ではない方が<br />  出てこられると思いますけど、出来たらでいいんですけど、わ、私を呼んで頂けたら~<br />  その~嬉しいかな~と思っていたり」<br /> 「うん。 君を想像する」<br /> 「ありがとうございます~。 私一人だけを~とか、浮気してほしくない~とか、<br />  そういった気持ちがまったく無いわけでは無いわけでありますが、あ、もちろん私は<br />  あなただけのそうぞ」<br /> と喋っている途中でいきなり消滅する。<br /> う~んやっぱり人外だったか。 でもかわいかったな。 すごく。<br /><br /> にしても、今日は一つ発見したな。<br /><br /> エッチって15秒で出来るんだ。<br /><br /></dd> <dt>471 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2006/12/30(土) 03:36:18 ID:q9VFF+NB</dt> <dd>早漏乙!wwwww<br /><br /></dd> <dt>472 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2006/12/30(土) 11:25:49 ID:GCEcPEHD</dt> <dd>ヤってたのかよw<br /><br /></dd> <dt>473 :<font color="#008000"><b>名無しさん@ピンキー</b></font>:2006/12/30(土) 20:03:07 ID:Zo9SxcBu</dt> <dd>禁断少女、出ろーと念じたら隣の部屋でスパーク音がしだした。<br /> 関係なさそうなので寝た。<br /><br /> 次の日テレビでサラコナーって人が殺されたってニュースが出てた。<br /> 今日もいい天気だ。<br /><br /></dd> <dt>474 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2006/12/30(土) 21:55:11 ID:WNy+a6J5</dt> <dd>き、きっと息子がなんとかしてくれるよ。<br /><br /></dd> <dt>475 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2006/12/30(土) 23:55:45 ID:IVbyHYhI</dt> <dd>デデンデンデデン デデンデンデデン<br /><br /> 大丈夫、たぶnまだ一人目だ。<br /><br /></dd> <dt>476 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2006/12/31(日) 22:05:55 ID:AmEPv9yK</dt> <dd>&gt;428<br /> のネタで一つ読みたい<br /><br /></dd> <dt>477 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/01(月) 02:48:08 ID:NyfgmQoE</dt> <dd>仕事成女か。<br /> エロ無し専門の漏れには無理でつ。<br /> 今年もよろしく。<br /><br /></dd> <dt>478 :<a href="mailto:sage"><b>ボーイッシュぽいもの</b></a>:2007/01/01(月) 10:26:14 ID:nbZIcD3L</dt> <dd>「あけおめー!!」<br /> 「おめでとう、せめてお年始の挨拶くらいは正しく使いましょう。」<br /> ……いやそうじゃない。えーとこの子は誰だ。<br /> 「やだなあ、忘れちゃったの?」<br /> こちらの怪訝な顔を見たのだろう、少女に言われて、<br /> 記憶を巡らす。<br /> そもそもこんな理想的にボーイッシュな少女は知り<br /> 合いにいないはずだ。<br /> 寂しくてその手の派遣でも呼んだかとも考えたが、<br /> そんな覚えはないし財布だって余裕はない。<br /> 一人手酒で飲んでた酒は、寂しさを紛らわすように<br /> ペースが早く、周り方も相応、てなもんでかなり頭<br /> が痛かったりする。<br /> ただまあ詰まらん酔い方には自信があって、今日だっ<br /> て呑んでる間の記憶がない訳じゃない。何なら紅白の<br /> 結果でも言ってみようか。紅だな。ごめん見てない。<br /> ……うん、正気だ。正気は保った事を確信した上で問う。<br /> 「どっから入ってきた?」<br /> 盗み見たアパートの玄関には確かにダブルロックが掛かっていたし、<br /> 窓だって無駄に高い柵があり、まあ不可能ではないだ<br /> ろうが目の前の少女がそこから侵入してきたとは考え<br /> がたい。二階だし。<br /> 「えーと、入ってきたっていうか、出てきたっていうか」<br /> 「おう」<br /> 「キミの脳から?」<br /><br /> そうかそうか。<br /><br /></dd> <dt>479 :<a href="mailto:sage"><b>ボーイッシュぽいもの</b></a>:2007/01/01(月) 10:29:14 ID:nbZIcD3L</dt> <dd>「キャーって、なんで服脱いだのに寝るのー!?」<br /> 「裸で寝るのは習慣だし、自分で発信した電波と会<br />  話する趣味は無いの。」<br /> それでも律儀にオヤスミと呟いて目を閉ざした。<br /> なにやらやかましいがまあいずれ収まるだろー、電<br /> 波だし。ということで放置する事に決めて寝返りを<br /> 打った。少女の声は背中に向くことになる。<br /> 「ねぇちょっと待って、起きてってば!話聞いてよ!!」<br /> 昨今の電波にはどうも触れることすら出来るらしい。<br /> 布団の上からゆすり起こそうと電波女は試みるが、<br /> この状態でそんなことをされたところで、リズミカ<br /> ルな振動は誘眠の意味しか持たない。<br /> 「もー……しょうがないなあ……」<br /> 嘆息。<br /> 「そうそう、しょーがないからさっさと帰れ帰れ。」<br /> 言葉の尻に、大欠伸。本格的に寝入ろうと布団を引<br /> きあげようとしたが、女の手に阻まれる。<br /> 疑問に思う間もなく、何かが布団の中に滑り込んで<br /> くる。そして俺の首に回される細長く、柔らかさと<br /> 堅さとを兼ね備え、仄かに暖かいもの。<br /> 反射的に目を見開いたとき、すでに俺と彼女の唇は<br /> 触れ合っていた。<br /> 「……!!」<br /> 柔らかなものが口腔を侵す。<br /><br /></dd> <dt>480 :<a href="mailto:sage"><b>ボーイッシュぽいもの</b></a>:2007/01/01(月) 10:31:26 ID:nbZIcD3L</dt> <dd>少女の舌が歯茎を撫で、<br /> 無意識のうちに開いていた歯の隙間を抜けてくる。<br /> 狭い空間の中で舌は俺のそれに絡みつく。甘い感触、<br /> とでも言うのだろうか。自分のものとは比較にならない柔らかさで少女の舌<br /> になぶられると、拒み難い悦楽が頭を支配する。そ<br /> れは中心に向かう左手も同様で、あからさまに充血<br /> していくのが解る。<br /> ついに彼女の手がそこにたどり着いたとき、<br /> (……やばい)<br /> そう感じたが、惚けた体に彼女の手は力強過ぎた。<br /> 振り解く間もなく、少女の細く冷たい手が一撫でし……<br /><br /> …………………<br /> …………<br /> ……<br /> …<br /><br /><br /> 「……えーとホラ、私巧いから」<br /> 「……」<br /><br /> 気まずい沈黙。<br /><br /></dd> <dt>481 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/01(月) 10:32:44 ID:nbZIcD3L</dt> <dd>本番無しでごめん。<br /><br /></dd> <dt>482 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/01(月) 15:58:19 ID:S0b3KGRi</dt> <dd>乙ですww<br /> 据え膳手を付けずに寝るとはイイ性格してんなwwww<br /><br /></dd> <dt>483 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/01(月) 16:37:47 ID:/skFHQaY</dt> <dd>GJ!<br /> つか、これは寝てるんじゃなくて<br /> ひと撫で昇天ってやつでは。<br /> 南無w<br /><br /><br /></dd> <dt>484 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/01(月) 22:36:30 ID:bteJ6iKc</dt> <dd>き、気まずすぎるw<br /><br /></dd> <dt>485 :<a href="mailto:sage"><b>ボ(ry書いたバカ</b></a>:2007/01/02(火) 11:36:28 ID:QiGXZf7P</dt> <dd>何か悔しいしグダグダで見苦しいんで再召喚してみたら、<br /> 何か説教されてる……<br /><br /></dd> <dt>486 :<a href="mailto:sage"><b>wkz</b>◆5bXzwvtu.E</a>:2007/01/02(火) 15:24:17 ID:OJ1PiJ+R</dt> <dd>流浪投下2007の1。てへ。ひどい話を書いた。<br /> 反省してないけど、ひどいので注意。<br /> ----------------------------------------<br />  うっすらと目を開ける。<br />  煙ったような白明、それとも薄暮の天井が写る。<br />  見慣れた僕の部屋の、見慣れた天井。<br />  暖房嫌いの僕の、冬の空気に満ちた部屋。その冷たさと、布団の暖かさ。<br />  目覚めの薄い失望の中で僕は胸を突く悲しさに耐えた。なんだろう。僕は<br /> 何でこんな気持ちなんだろう。ただ寂しく、虚しく、胸の奥の大事な部品を<br /> ちぎり取られたように痛かった。<br />  夢の残滓が胸の奥で木霊だけを残している。<br />  もう内容も思い出せない夜明けの夢の、その暖かさと懐かしさが、その幸<br /> 福と同量の悲しさになって僕を責め立てる。<br />  思い出せるなら、これほど悲しい気持ちにはならなかったかもしれない。<br />  痛みを感じるほど大切な気持ちだったのに、思い出せないことがこの悲し<br /> みの根源なのかな。脆く儚いものを美しいと思うのならば、人が美しく思う<br /> ものはみな等しく過ぎ去るのだろうか。それはこの上なく悲しいこと。<br /> 「んぅ……」<br />  物思いにとらわれて布団の中の昏い階段を降りてゆきそうな僕を、柔らか<br /> い寝息が連れ戻す。右腕にかかる優しい重さ。彼女が油断しきった寝顔で頬<br /> を僕の腕にこすりつける。普段は気の強いところもある表情が寝ているとき<br /> だけはなんとも甘えん坊そうなものになる。<br />  この寝顔を見るのを楽しみにしていること。<br />  彼女本人にも言えない秘密だ。<br />  彼女のその姿を見ていると、さっきまでの悲しさが波に洗われる砂浜のよ<br /> うに消えていく。もう輪郭さえもつかめない、淡雪のような消え方。<br />  不思議な喪失感さえも、陽だまりの名残雪のように失せてゆく。<br />  太目の眉の下の目線は柔らかく閉じられて、まるでイチゴたっぷりのケー<br /> キの夢でも見ているように口元は緩んでいる。ちょっと涎までたらしちゃっ<br /> て。赤ちゃんみたいなものだ、可愛いな。<br />  ぴったりくっつけられた身体が温かい。丸みを帯びた彼女のラインが布団<br /> の中で寄り添ってきている。<br />  僅かな吐息の動きが眠っていても彼女の存在を強く僕に伝えてくれる。<br />  抱きしめた彼女の裸身の、モデル体形と云うわけじゃないけれど僕の腕に<br /> すっぽり収まる腰の線が心地良い。<br /> 「ん。……んぅ?」<br />  彼女が目に砂が入ったように眇めつつ、僕を見上げる。<br /> 「むぅ……」<br /><br /></dd> <dt>487 :<a href="mailto:sage"><b>wkz</b>◆5bXzwvtu.E</a>:2007/01/02(火) 15:25:52 ID:OJ1PiJ+R</dt> <dd>「おはよ」<br />  彼女をびっくりさせないように小さく囁く。<br />  彼女はまだ夢と現実の境界にあるあの陽だまりにでもいるような表情でい<br /> たけれど、やがて口の中でおはようとかそんなことをもぐもぐと呟く。<br />  まだ時間は真夜中前だ。粉雪のちらつく夜空がカーテンの隙間から見える。<br /> 街路の水銀灯に照らされたそれは白く、かぼそく、この部屋に聞こえるのは<br /> 遠くを通る車の、幽霊じみた遠い響きだけ。<br /> 「また、見てた」<br /> 「ん?」<br />  彼女の定番の非難を、僕はわざと気がつかないように受け流す。<br /> 「寝顔、見てた」<br /> 「そんなことは無いよ」<br /> 「むー」<br />  彼女は子供のように口をへの字にすると、下着しかつけていない下肢を僕<br /> に絡ませる。彼女としてはぐいぐい押し付けて困らせる気なのかもしれない<br /> けれど、それは暖かくて、柔らかくて、僕としては内緒だけどちょっとだけ<br /> 幸せになってしまう。<br /> 「白状しなさい~」<br /> 「何も見てませんですよ」<br />  僕は軽く答えると、布団の中で彼女の腰を抱き寄せる。強く抱きとめて、<br /> 彼女を僕の身体の上に乗せる。重いなんて思わない。その確かさが、僕に体<br /> 重をゆだねてくれる彼女の気持ちが嬉しい。<br /> 「ごまかされないんだからねっ。そんなことじゃ」<br />  眉を吊り上げる演技をする彼女も、少しだけ嬉しそうだ。ぬくい、ぬくい<br /> といいながら、僕の肩口に頬を摺り寄せる。<br />  こんな冬篭りに似た夜の、新年の深夜。<br />  およそ考えられる限りの中でもっとも望ましい「今この瞬間」の過ごし方<br /> の堂々のトップランキングが、暖かい布団の中で彼女とじゃれあうこと。<br />  汗を含んだ香りもどこか甘くて、僕は胸がいっぱいになる。<br />  僕のだぼついたTシャツをはおっただけの彼女の背筋を布団の中でたどる。<br /> 交じり合った二人の体温が攪拌されて、渦を巻き、彼女がひくんと震える。<br /> 「うう、ごまかされない」<br />  唱える彼女の肩口を指先がたどる。<br /> 「絶対に追求する~」<br />  何でこんなにふわふわなんだろうといつも思う彼女のパンツの縁をたどっ<br /> た指先が、そのままお尻の丘を越えていく。<br /> 「卑怯者~っ」<br />  太ももの間、彼女の形のいいお尻の底を僕の指先は、くるん、くるんと撫<br /> で回す。<br /><br /></dd> <dt>488 :<a href="mailto:sage"><b>wkz</b>◆5bXzwvtu.E</a>:2007/01/02(火) 15:26:40 ID:OJ1PiJ+R</dt> <dd> 腰を逃がそうとする彼女を左手で抱きしめて、聞き分けの無い子供を優し<br /> くあやすように指先で輪舞を繰り返す。<br /> 「……ううう、ぜったいにぜったいに懐柔されないんだから」<br /> 「うん」<br />  にこりと笑う。僕本人は微笑んでいるつもりなんだけど、彼女は決まって<br /> 「意地悪を企んでいる微笑だった」と言う笑顔だ。<br />  そうなのかな。本人は自覚が無いのだけれど。<br /> 「うん。じゃない~っ」<br />  噛み付きそうな彼女、でもその下肢はもう力が抜け始めている。<br /> 「絶対に絶対?」<br /> 「ぜったいにぜったいにぜったい」<br />  下着のクロッチを僅かにずらすと、彼女の瞳に一瞬だけ怯えと期待みたい<br /> な色が混じる。僕は彼女の秘裂を爪先で軽くなぞる。<br /> 「ふぅん」<br /> 「ぜったいなんだかっ」<br />  その言葉が終わるのを待たないで、潤んだようなそこに指先を沈ませる。<br />  第一関節までも使わないような浅い挿入。<br />  その浅さがぞくりとした震えを彼女の背筋に差し込む。途切れさせた言葉<br /> に続く絶息とせわしない呼吸、甘い体臭が僕を包む。<br /> 可愛らしく逃げ出そうとするお尻を振る動作が、そのまま罠にはまり込むた<br /> めの動きになってしまっている。<br /> 「ぅ。はぅぅぅ~ぅっ」<br />  悔しそうな、それでも隠しようが無いほど甘い声。<br /> 「気持ちよくない?」<br /> 「そんなこと、ぅ、ない……もん」<br />  弾みそうになる彼女の呼吸。小さな動きにも耐えかねるように敏感に反応<br /> する狭い肉穴の熱さが愛しくて、優しく髪の毛を撫でる。<br />  身体の火は消えてなかったらしい。浅い眠りに突く前の蕩けるような交わ<br /> りの熱さのままに僕の指先から濡れた音が響く。<br />  豊かな胸を僕におしつけ、シーツを握って耐える彼女。それが愛しくて僕<br /> は指先をあくまでも優しく浅く動かす。これが彼女の弱点なのだ。<br />  もどかしいような焦れったいような指遊びに、彼女の身体を弛緩と緊張が<br /> 交互に襲う。<br />  必死に逃げるような動きが、指を追いかけるような緩慢な誘惑の振り子に<br /> 変わる。彼女の甘く湿った吐息が漏れはじめる。<br /><br /></dd> <dt>489 :<a href="mailto:sage"><b>wkz</b>◆5bXzwvtu.E</a>:2007/01/02(火) 15:27:44 ID:OJ1PiJ+R</dt> <dd>「許してくれる?」<br /> 「~~っ! だ、だめ。追求するのっ」<br />  一瞬だけ気を取り直す彼女の粘膜を指先でくすぐる。彼女が我慢できる程<br /> 度の刺激に抑えつつ、優しく懐柔していく。<br />  彼女の太ももに小さな漣が走り、僕の腰を挟みつけるようになる。それで<br /> もまったく気がつかないように、彼女の背筋をなでながら小さな動きを繰り<br /> 返す。<br />  絶対に許さないのは彼女だけではないのだ。<br />  僕も許してあげない。彼女に消えない感覚を刻み付けたい。<br />  僕のものにしてしまいたいのだ。<br />  暖かくて、柔らかくて。<br />  抱きしめている嬉しさと、満たされない独占欲。<br /> 「あのさ」<br /> 「ふぇ?」<br />  僕を見上げた彼女の瞳は涙をこらえたように潤んで、とろけて、おねだり<br /> をするような甘えた眼差しになっている。抱きしめたくなる気持ちを抑えて<br /> 、僕は微笑む。<br /> 「後でいっぱい追求してもいいから、今は溺れちゃおっか?」<br /> 「あ。はぅ?」<br />  飲み込めない彼女の脳裏に染み込ませるように、僕はねっとりした粘液で<br /> ぬめる指先で彼女の敏感に加熱された肉壁をたどりながら囁く。<br /> 「気持ちよくなっちゃおうか? ここ、入れちゃうの。――大丈夫。ごまか<br /> そうなんて思ってないから」<br /> 「う、うん……」<br />  呆けたような表情でとろんと見つめる彼女の眉が、僕がクリトリスの裏側<br /> を掻くたびに切なそうにゆがむ。必死に自分と戦っているのが判る。<br />  意地を張りたい自分と、気持ちよくなってしまいたい自分が戦っているの<br /> だ。<br />  そんな彼女の強がるような、甘えるような様子が愛しくて、僕は彼女の耳<br /> に唇を寄せる。<br /> 「くちゅんって奥まではいって、ぎゅーっと抱きしめたいな。そしたらキミ<br /> の魅力で僕も白状するかもしれないでしょう?」<br /><br /></dd> <dt>490 :<a href="mailto:sage"><b>wkz</b>◆5bXzwvtu.E</a>:2007/01/02(火) 15:28:35 ID:OJ1PiJ+R</dt> <dd>「う、うん」<br />  想像してしまったのだろうか。我慢しきれないように腰をゆらゆら動かす<br /> 彼女は真っ赤になってこくりと頷く。<br /> 「うん。――うん、そうなんだから。白状させるんだからね」<br />  茫洋としているのにもどかしい様な可愛らしい表情で上半身を無理やり起<br /> こすと、自分の下着を横にずらして、すっかり大きくなっている僕のものを<br /> 探して、どろどろになった恥孔にあてがう。<br /> 「熱い、よぅ」<br /> 「それは、そっちだって」<br />  あてがわれただけで絡み付いてくる蜜が僕を伝い落ちる。<br />  僕はその蟲惑的な感触に陶然となる。<br />  彼女はゆっくりと先端を舐めあげるように腰を動かす。滑りあい、絡み合<br /> う蜜。甘い感触が触手のように絡み付いて、僕の身体もぞくぞくする喜びに<br /> 支配されていく。<br />  ぢゅくん。<br />  それは熱く粘つき蕩けるシュークリームに指を突き入れたように。<br />  ねっとりと絡み付いて僕を包み込む。先端が奥へと到達する甘い衝撃。<br />  気持ち的には降参しかけた僕は、彼女を抱きしめて、下から突き上げる。<br />  気持ちよくて、気持ちよくて。<br />  彼女の名前を呼びながら。<br />  大好きな、ずっと一緒にいたい彼女の名を呼びながら。<br />  胸の奥の大事な部分に刻まれた彼女の名を呼びながら。<br /><br /></dd> <dt>491 :<a href="mailto:sage"><b>wkz</b>◆5bXzwvtu.E</a>:2007/01/02(火) 15:29:14 ID:OJ1PiJ+R</dt> <dd> ……。<br />  …………。<br />  うっすらと目を開ける。<br />  煙ったような白明、それとも薄暮の天井が写る。<br />  見慣れた僕の部屋の、見慣れた天井。<br />  暖房嫌いの僕の、冷たい部屋。暖かい布団から出した頬に当たる部屋の中<br /> の空気と、凝り固まったような僕の呼吸。<br />  胸を突く悲しさに耐える。<br />  ただ寂しく、虚しく、胸の奥の大事な部品をちぎり取られたように痛かっ<br /> た。<br />  夢の残滓が胸の奥で木霊だけを残している。<br />  ひどい話だ。<br />  彼女の名前が、あんなに呼んでいた名前が、もう思い出せないよ。<br />  もともと名前が存在したかどうかも怪しいけれど。<br />  そりゃそんな事実は無かったさ。僕の過去のどのページにもあの意地っ張<br /> りで可愛らしい娘なんて実在はしていない。<br />  だけど、なら、なんでこんなに胸が痛むのだろう。<br />  夜明けの夢のその暖かさと愛しさが、その幸福と同量の悲しさになって僕<br /> を責め立てる。<br />  思い出せるなら、これほど悲しい気持ちにはならなかったかもしれない。<br />  痛みを感じるほど大切な気持ちだったのに、思い出せないことがこの悲し<br /> みの根源なのか。忘却が天の配剤だとすれば、一切合財を綺麗にしてくれれ<br /> ば良いのに。<br /><br /> 「まったくひどい話だよな、おい」<br />  僕は枕もとの少女に声をかける。<br /> 「至らぬことがありましたか? 申し訳ありません」<br />  夢幻の世界の住人にのみ許されるような可憐さで少女は応える。内側から<br /> ぽうっと光を放つように見える白い肌、桜色の唇、濡れた鴉色の髪。漆黒の<br /> 夜会服を身につけた少女は、僕のベッドの枕元に腰をかけ、身をひねるよう<br /> に僕の額に手のひらを当てる。<br />  火照った額から熱を吸い出してくれるようなひんやりした指先。<br /> 「気持ちよくは、ありませんでしたか?」<br />  穏やかな声で彼女は尋ねる。<br /> 「……」<br /> 「良かったですよね? 反応がありました」<br /><br /></dd> <dt>492 :<a href="mailto:sage"><b>wkz</b>◆5bXzwvtu.E</a>:2007/01/02(火) 15:29:54 ID:OJ1PiJ+R</dt> <dd> ああ、良かった。気持ちよかったよ。<br />  あいつの声も、温度も、抱き寄せたときの我慢しているような戦慄きも、<br /> 抱きついてくるがむしゃらな勢いも、全てが気持ちよかったよ。<br /> 「……」<br /> 「オファーにお応えできたと自負していたのですが」<br />  彼女の呼びかけてくれる声が気持ちよかったよ。<br />  甘やかな体臭も気持ちよかった。気の強そうな太目の眉が困ったようにひ<br /> そめられるのも、満腹した猫みたいにじゃれてくるのも気持ちよかったよ。<br /> 「ご不満、ですか」<br />  油断した、信頼しきった、子供みたいな寝顔が気持ちよかったよ。<br /> 「そうじゃないよ。気持ちよかったよ。だけど、そうじゃなくてっ」<br />  声に苛立ちがにじむ。それに怯えたわけでは無いのだろうが、少女が身を<br /> 固くする。<br /> 「そうじゃなくて、なんで夢なんだよ。なんで醒めるんだよ。何でこんな気<br /> 持ちになるんだよっ」<br />  僕は胸の思いを叩きつける。<br /> 「こういうのって反則だろ? 反則じゃないか。確かにオナ禁しちゃったか<br /> もしれないさ、あんたは精霊の類でそれが仕事かもしれないさ。それはいい、<br /> それは納得するさ、許すさっ」<br />  身体を硬くして、僕の言葉に耳を傾ける彼女。その落ち着いた真摯さが僕<br /> の気持ちを逆なでする。彼女の腕を強引に突かんで、夜会服の少女を布団に<br /> 引き寄せる。<br /> 「でも、何だってこんな気持ちになるんだよ。痛いだろ。……辛いだろ、こ<br /> んなの。なぁ、なんだよ、これ。なんか意味あるのかよ? 卑怯だろう、こ<br /> れっ」<br />  彼女は伺うような、尋ねるような、不思議な深い色合いの瞳で僕を見つめ<br /> る。<br /> 「精を抜くのが仕事なら、何でこんな手の込んだ詐欺みたいな真似をするん<br /> だよ。おかしいだろう、他の人のところではこんなやり方しないだろうっ。<br /> 何で僕だけこんな、一人ぼっちで捨てられた犬みたいな惨めで寂しい気持ち<br /> にならなきゃいけないんだよ。教えろよっ」<br />  僕は少女の華奢な手首を引き込むように身体を入れ替えて、布団に押し倒<br /> す。<br />  布団に引き倒された彼女に覆いかぶさり、その手首の細さに少しだけ驚い<br /> て、それでも強く押さえ込む。<br /><br /></dd> <dt>493 :<a href="mailto:sage"><b>wkz</b>◆5bXzwvtu.E</a>:2007/01/02(火) 15:30:34 ID:OJ1PiJ+R</dt> <dd>「だって……」<br /> 「だって?」<br />  彼女の瞳に少しだけ憧れに似た何かが浮かぶ。<br />  罪悪感がずきずきとする。こいつにだって悪気があったわけじゃないかも<br /> 知れない。気持ちの良い夢が無料で見れた。それだけのことかもしれない。<br /> そうさ、たとえ胸が多少痛かろうが、夢の内容は幸福そのもの。お金を払っ<br /> て風俗に行くようなものだ。そう幸運と喜ぶ男だっているのだろう。<br />  だけど僕はそんなことじゃ納得できなかった。したくなかったのだ。<br />  夢は。<br />  彼女の見せてくれた、淫らなはずの夢は。<br />  あまりにも幸せで。暖かくて、愛しくて。<br />  ――渇きに気がつかされてしまったから。<br /><br /> 「だって、『そう』じゃないと気持ちよくなれないでしょう?」<br /> 「え……?」<br /> 「貴方は、気持ちが通じ合わないと、気持ちよくなれないのでしょう? 好<br /> きな相手じゃないと、気持ちよくなれない。愛しい相手だからこそ、蕩ける<br /> ような快楽が得られるのでしょう? そんな貴方に提供できる淫夢は……」<br />  彼女は、躊躇いがちに告げる。<br /><br />  ああ。<br />  そうか。<br />  そうだよな。<br />  それはまったく。<br />  その通りだ。<br /><br /> 「それでも僕はイヤだっ。こんなだまし討ちみたいなっ。卑怯な、反則なっ。<br /> 納得なんかいかない、絶対にっ……。こんな」<br />  言葉に詰まりながらも、僕はもう引っ込みつかなくなった子供のような頑<br /> なさで言い張る。僕の胸の中心には、そんな事ではぜったいに納得しないと<br /> 喚きたてている、頑固で意固地な硬い塊があるのだ。<br />  彼女は僕に押さえ込まれたまま、僕には理解しきれない落ち着きの中から、<br /> 低い声で再度問い直す。<br /> 「そこまで仰るからには当方にも落ち度があったのでしょう。……先ほどの<br /> 夢よりも甘い夢を、十回差し上げます。それでご容赦願えますか?」<br />  あの幸せを、後十回。<br />  甘えたような彼女の寝顔がよみがえる。<br />  それは確かに魅惑的な条件だった。<br /><br /><br /></dd> <dt>494 :<a href="mailto:sage"><b>wkz</b>◆5bXzwvtu.E</a>:2007/01/02(火) 15:31:28 ID:OJ1PiJ+R</dt> <dd>「絶対にイヤだっ」<br />  胸の中の錆付いた重い重いドアが抉じ開けられるような、それは轟音と共<br /> に訪れる苦しみ。あの寂しさと喪失感を、後十回。正気が保てるかどうかす<br /> ら怪しい。<br /> 「毎週末の夢の逢瀬を、十年でも?」<br />  くらくらするほどの誘惑。<br />  彼女と出会い、過ごし、睦み合い、寄り添う十年。<br />  名前も知らない、あの彼女と。<br /> 「イヤだっ!!」<br />  それでも僕は答える。なぜ断るのか僕にもわからない。<br />  ただ岩にしがみつく様な必死さで、僕は僕の中心にあるちっぽけな拘りに<br /> 食らいついている。<br /><br /> 「――絶対に?」<br /> 「絶対に絶対にっ!」<br />  彼女は瞳を細めて僅かに微笑む。<br />  困ったような、それでも許すような小さな笑み。<br />  その優しい笑みに、僕の時間が止まる。<br />  するんと僕の腕の戒めを抜け出した彼女は、細い腕を僕の首に絡める。大<br /> 写しになる彼女の表情。優しくて、ちょっとだけ困ったような笑み。<br />  珊瑚色の唇が、僕に触れる。<br /> 「っ~」<br />  軽い接触。唇が触れただけ。<br />  それだけで、甘い衝撃が波紋の様に広がって、顔の表面温度が上がるのが<br /> 判る。僕の呼吸が止まったのを確かめたようなタイミングで、もう一度、そ<br /> してもう一度唇が触れる。<br />  儚くて、触れた後には淡雪のように消えるようなキス。<br />  焦りに似た感情で動悸が激しくなる。<br />  残り香に似たその残滓を確認するようにまた触れたくなって、エコーのよ<br /> うに繰り返す。<br /> 「~っ! こんなんで誤魔化されないからっ」<br /> 「ええ。私も都市伝説とまで言われる存在ですから。この程度では済ましま<br /> せん」<br /><br /></dd> <dt>495 :<a href="mailto:sage"><b>wkz</b>◆5bXzwvtu.E</a>:2007/01/02(火) 15:32:00 ID:OJ1PiJ+R</dt> <dd> とろり。<br />  何か得体の知れない甘い蜜を流し込まれるような口付け。<br />  先ほどまでの儚さのまま、柔らかく濡れた唇が僕を迎え入れる。強く抱き<br /> しめたら折れそうな身体を摺り寄せるように、彼女の身体が僕の腕の中に忍<br /> び込む。<br />  息継ぎに唇を離すその一瞬に、彼女の優しい微笑が視界に入る。<br />  その微笑が降参を薦めているようで、僕はかっとなる。<br /> 「懐柔なんかされないからっ」<br /> 「はい、もちろん」<br />  彼女は首を傾けるように斜めにすると、再び深く唇を合わせる。<br />  くらくらするような、その甘さ。<br />  今までにしたことがある口付けとは、どこか次元の違う胸をかき乱すよう<br /> な感触。<br />  酩酊するような柔らかさに溺れかける。目を瞑った彼女の表情が、胸の奥<br /> の郷愁のようなものと重なって切迫した気持ちになる。甘い、蕩けるような、<br /> それでいて自分のものにはしきれない、もどかしいキス。<br /><br />  とろり、とろり。<br />  繰り返し唇を合わせる。始めは彼女から。<br />  誘われるままに、僕からも。そして貪るように。<br />  彼女の身体を押さえ込むように、何度も。何度も。<br />  どれくらいそうしてただろうか。<br />  彼女はどこか呆けたような瞳で僕を陶然と見上げている。浅くなった呼吸<br /> と、なんだか切ないような哀しいような気持ち。割り切れない思いで僕は彼<br /> 女を見下ろしている。<br /><br /> 「赦していただけるようになりましたか?」<br />  茫とした吐息のような声で彼女が尋ねる。<br /> 「いやだ」<br />  僕は自分でも驚くほどの頑固さで首を振る。<br /> 「――判りました」<br />  彼女は遠くから響くような声で呟くと、その夜会服から伸びた指先を上げ<br /> る。首もとのチュールレースをほどくと、凝った切り返しに隠された小さな<br /> 真珠貝のボタンを一つ、また一つとはずしていく。<br />  隙間から僅かにのぞく肌。<br />  そんな他愛も無い光景に僕は喉が詰まったようになる。<br /><br /></dd> <dt>496 :<a href="mailto:sage"><b>wkz</b>◆5bXzwvtu.E</a>:2007/01/02(火) 15:32:54 ID:OJ1PiJ+R</dt> <dd>「自分で言っただろう。――気持ちが通ってないと気持ちよくなれないって。<br /> だから、そんな風に色仕掛けしたって、無駄だよ」<br />  咽喉に絡むものを飲み下ろして、僕はかすれた声でいう。<br /> 「はい。ですから、ここから先は本気です」<br /> 「え?」<br />  彼女の言葉を僕はつかみ損ねる。<br /> 「本気でお慕いさせて頂きます」<br /> 「え? 何を――」<br /> 「だから」<br />  彼女が、あんなに儚げでどこか遠かった彼女が、この時、微笑んだ。<br />  それは天使のような微笑。<br />  昏い部屋に明かりを灯すような微笑。<br />  今までの遠さの無い、照れたような、困ったような、でも吹っ切れたよう<br /> な、微笑み。<br />  今ここにいる彼女を、ほんのちょっとは、ちょっとだけは信じてみても良<br /> いかな、そう思える微笑。韜晦や誤魔化しなんかには絶対に流されないと意<br /> 固地に固まっていた僕なのに、ほんの少しだけは、彼女の言葉に耳を傾けて<br /> も良いかな、触れても良いかなと――そう思えるような笑み。<br /><br /> 「だから、私のことを好きになっても、良いですよ?」<br /> 「ばっ、バカじゃないか? お前っ! 僕が何でお前のことを好きにならな<br /> きゃならないんだよ。あんな騙し討ちみたいな事をしたお前をっ」<br />  彼女は目を伏せてくすくすと微笑う。<br /> 「そうですよね。好きになれと言ってる訳ではないのです。でも、私はあな<br /> たをお慕いします。しています」<br /> 「だからなんでっ」<br />  僕の言葉をさえぎるように、彼女は僕を引き寄せる。そこは淡いふくらみ<br /> を持った夜会服の内側、クリームのような滑らかさを持った彼女の胸。<br />  こいつ、この禁断少女とか言う精霊か妖怪の類。<br />  正気なのか冗談なのか。そんな簡単に「お慕いしてる」なんて、信じられ<br /> るわけが無いじゃないか。いや、むしろ馬鹿にしてるだろう。ふざけるな。<br />  それでも、その肉付きの薄い、ただひたすらに滑らかなクリームの肌に抱<br /> きかかえられていると、異性慣れして無い僕はなんだか申し訳ないことして<br /> いるような気持ちになってしまう。<br /> 「んわぅ」<br />  胸をぎゅっと押しつけられて、僕はくぐもった呻きをあげる。彼女は小魚<br /> のように身をくねらせて、どこか古めかしい麝香のような香りをもった豪奢<br /> な服に僕を埋もれさせる。<br /><br /></dd> <dt>497 :<a href="mailto:sage"><b>wkz</b>◆5bXzwvtu.E</a>:2007/01/02(火) 15:33:33 ID:OJ1PiJ+R</dt> <dd>「――すみません。あまり豊かな体形ではないのですが」<br />  丁寧で冷静だけど、どこか恐縮したような恥じるような声。さっきまでと<br /> は違う、女の子の声。<br /> 「……別に、胸のサイズに好みは無いけどさ」<br />  憮然とした僕の答え。駆け出しそうな鼓動を必死に抑えて、声を繕う。<br /> 「はい、嬉しいです。お慕いする殿方を抱きかかえるというのは、幸せです<br /> ね。――あ、至らなくて、すみません。こうでしたね」<br />  胸に抱きかかえたまま、彼女は器用に指先を操ると、僕の下腹部を探る。<br /> 「~っ。だからな」<br />  僕の言葉は、途中で遮られる。<br />  先ほどと同じ、でもずっと甘く、優しいキス。<br />  誘惑のキスでも代価としてのキスでもなく、僕と触れ合いたいと、そう語<br /> りかけてくれるキス。気持ちよくしてあげたいと、必死な口付け。<br />  柔らかい舌先が唇の形をなぞる。<br />  離れる度に寂しさが募るようにまた絡み合う。<br /> 「卑怯だろ、そういう、のっ」<br />  言葉を細切れにされてしまうような気持ちよさに耐えながら、僕は抗議す<br /> る。<br /> 「私どもの種族と職業としては卑怯といわれている行為には該当しません。<br /> 正々堂々正面からの誘惑です」<br /> 「それじゃ、結局夢と同じ――」<br />  とろり。<br />  さえぎるように流し込まれる、彼女の唾液。<br />  甘やかな粘液と、絡められる、小さな桜貝の唇。<br /> 「んっ。むぅ~」<br /> 「……はぁ。――いえ違います。貴方も私もここにいます。夢なんかじゃあ<br /> りません。私が――貴方をお慕いしています。できれば、貴方も私に好意を<br /> 持ってくれると嬉しいのですけれど」<br /> 「それは絶対にダメっ」<br />  拒絶はしたものの、僕の頭は混乱でいっぱいだった。なんでこうなったん<br /> だ。というか、彼女の言う理屈はなんだか筋が通ってるような捩れているよ<br /> うな気がする。でも、どこがそうなのかをゆっくり考える余裕は無かった。<br /> 「こうしていると、内緒話をしているみたいですね」<br />  いつの間にか彼女を横向きに抱きかかえるようにしていた僕の胸元で、服<br /> をはだけた彼女が言う。美しい黒髪が扇のように広がって、ベッドは豪華な<br /> 夜の海にさえ見える。<br /><br /></dd> <dt>498 :<a href="mailto:sage"><b>wkz</b>◆5bXzwvtu.E</a>:2007/01/02(火) 15:34:09 ID:OJ1PiJ+R</dt> <dd> 小さなくすくすという笑い声。<br />  僕を抱え込んで、じゃれるような彼女の声は澄んでいて、耳に心地よく響<br /> く。<br /> 「大体、そんな急にお慕いしてるとか、訳が判らないよ。信じろというほう<br /> が無理な話だ」<br />  僕はその光景に気持ちが傾きかけているのを糊塗するように、無理に作っ<br /> た硬い声で突き放す。<br /> 「急な話ではありませんよ。何回夢で誘っても、断られる貴方ですから、た<br /> とえ記憶がなくても」<br /> 「え?」<br />  彼女の柔らかい包むような声。外見は可憐な少女なのに、彼女の言葉は年<br /> 齢を感じさせない、透き通った落ち着きと、僕を良く知っているかのような<br /> 好意がある。<br /> 「いえ、こちらの話です。――そう、ですね。貴方の書いた文章を全て読ん<br /> だから、ではダメですか?」<br />  ――そんなのは。<br />  そんなことは。<br />  胸にじわりと広がる亀裂。<br />  そこから熱いものが溢れて来そうになって、僕はあわてて蓋をする。<br />  そんな言葉は社交辞令だ。僕の文章で誰かが僕に好意を持ってくれるなん<br /> て、そんな訳があるもんか。僕は僕の書きたいものを前後の脈絡も、他の人<br /> の批評も関係なく、ただ露悪的に書き散らかしているだけ。そんなことは僕<br /> 自身が誰よりもわかっている。<br />  上手いか、拙いか、ですらない。ただの自己満足の残滓を、廃棄している<br /> だけだ。<br /> 「信じられないね」<br />  我ながらそっけない声を出せたと思う。<br />  成功してよかった。震える声と動揺を隠せて、良かった。<br />  気持ちがざわめいて、血の温度が上がる。それでも僕は視線をはずす。<br /> 「ふむ」<br />  彼女は僕の腕の中で、ちょっとだけ困ったように小首をかしげる。<br />  そんな小さな表情も可愛らしくて、僕の深いところが、ずくりと痛む。諦<br /> めていたはずの遠い傷跡のような鈍痛。熱くて、深い痛み。<br /> 「判りました。言葉だけでは信じていただけないようなので、実力行使に訴<br /> えさせていただきます」<br />  彼女は身をくねらせると、僕の首筋に噛み付くように唇を寄せる。<br /><br /></dd> <dt>499 :<a href="mailto:sage"><b>wkz</b>◆5bXzwvtu.E</a>:2007/01/02(火) 15:34:42 ID:OJ1PiJ+R</dt> <dd> ちゅ。<br />  ちゅくん。<br />  口付けの雨。さらりとほどけるような髪の毛がすれて、僕に絡んで、甘い<br /> 麝香の香りと共に包み込む。<br />  彼女ははむはむと唇で僕の首筋をたどりながら続ける。ただの首筋へのキ<br /> スが、くすぐったいような彼女の息遣いを感じるだけで、四肢から力が抜け<br /> てしまうほど気持ちいい。悪戯そうに僕の首筋にキスする彼女の方を抑える<br /> ので精一杯になってしまう。<br /> 「ううぅ」<br /> 「恨めしそうな声ですね。――あ」<br />  彼女はふと顔を上げる。僕の瞳を覗き込むように表情をほころばせると、<br /> 忘れていましたと囁いて、僕の下腹部に手を伸ばす。悪戯な指先がファスナ<br /> ーを器用にはずして忍び込むと、探るような動きで捉えこむ。<br /> 「んっ!!」<br />  彼女の指はひんやりしていて、ぞくぞくするような気持ちよさを送り込ん<br /> でくる。躊躇いがちなのに、僕が弱いところをあらかじめ知ってるように、<br /> 細い指先で撫で回す。<br />  僕が硬直して動きを止める。その隙に乗じるように、彼女は身体を擦り付<br /> けるように滑り込ませる。白魚のような指に導き出された僕のものが、重苦<br /> しい熱さを下腹部に伝える。<br />  自分でも節操が無いと思うけれど、彼女の触れてくる感触は気持ちよすぎ<br /> た。<br />  重くて疼くようなもどかしさが集まっていく。<br /> 「卑怯者~。そういうのは無しだって云っただろうっ!」<br /> 「それについては、私たち種族の見解と違うと反論致しました」<br />  じわりと奥の方の痺れが漏れ出すような感覚。熱くなったものを彼女の指<br /> 先が、いちいち確かめるように辿る。腰をゆすって逃げようとするけれど、<br /> 右に振っても左に振っても、広がった彼女のゴシックなドレスのパニエやド<br /> レープが擦れて、追いかけてくる指先にあっさりと捕まってしまう。<br />  しっとりとした指先が吸い付くように撫で回す。<br />  先端部分や雁首をくるくるとあやす様にされると、疼くような快楽が粘液<br /> のように骨を蕩かそうとする。<br />  消して強く握るような感触じゃないけれど、それだけに焦れったさとくす<br /> ぐったさが、僕の溶岩のような欲望を煽り立てる。<br /> 「僕は人間なのっ。そっちのこといわれても、困るっ」<br />  僕の反論も呼吸が乱れて、切れ切れにされてしまう。<br /><br /></dd> <dt>500 :<a href="mailto:sage"><b>wkz</b>◆5bXzwvtu.E</a>:2007/01/02(火) 15:35:14 ID:OJ1PiJ+R</dt> <dd> 彼女は涼しい声で、それでも僅かに頬を高潮させた愉しげな表情で、僕の<br /> 言葉を引き取る。<br /> 「しかし『愛から為されることは、常に善悪の彼岸に起こる』とニーチェも<br /> 言ってます。ですから人間界でも卑怯というにはあたらないと思います」<br /> 「なんか、納得いかない~っ」<br />  優等生っぽい彼女の態度と、丁寧な言葉づかい。それがなんだかやけに癪<br /> に障って、でも癪に障るということは意識してしまっていることだと気がつ<br /> いて、僕の身体がまた一つ熱くなる。<br /> 「納得、いきませんか?」<br />  彼女は僕を見上げて、にこりと笑う。<br />  その笑顔をみて、僕は一瞬思考が停止する。この笑顔が、ああ、そうか。<br />  ――判った。<br />  意地悪を企んでいる微笑ってのは、これなのか。<br />  こんなの……、反則だろ。<br />  僕は強がるように視線をそらして、思い切り目をつぶる。でも、彼女の微<br /> 笑みは僕の瞳に焼き付いている。意地悪そうな、それでいて楽しげで慈しむ<br /> ような笑み。大好きな人の一番気持ち良いところを知って乱れさせる権利を<br /> 得たもののちょっとだけ我侭な、でも献身と愛情に満ちた悪戯そうな瞳。<br />  花の様に咲いた可愛らしさは凶悪で、反則というほか無くて、鷲づかみに<br /> された気分にさせられる。<br /> 「あ、とろとろぉって出てきました。塗りつけて差し上げますね」<br /> 「解説するなっ」<br /> 「あん。貴方だって夢の中では解説して差し上げてたではないですか」<br />  うう、情けないけれど、彼女の指が先端の切れ込みや傘を往復するたびに、<br /> 感電するような脱力するような快楽が身体を走る。<br />  疼くような脈動は脅迫的なほどで、強がって腰ががくがく動かないように<br /> するために、彼女の腰を抱き寄せることしかできない。<br />  飲み込めてきたのかどんどん滑らかでしつこく、優しく、甘やかすように<br /> なってくる彼女の指先に翻弄されて、思考が寸断されてあちこちで渋滞を起<br /> こす。<br />  気持ちいい。彼女の指先があやすように撫で回してくれるのが心地いい。<br />  でも、それを認めるのは癪で、伺うように彼女を覗き込むと、例の意地<br /> 悪っぽい笑顔で微笑まれるのが腹立たしい。<br />  でも、その気に食わないほど凶悪な笑顔はなんだか少しは信用できるも<br /> ののような気がする。そんな思考さえも分断されて、なんだかふわふわし<br /> てまとまらない。<br /><br /></dd> <dt>501 :<a href="mailto:sage"><b>wkz</b>◆5bXzwvtu.E</a>:2007/01/02(火) 15:35:46 ID:OJ1PiJ+R</dt> <dd>「あの」<br />  彼女は、指を絡めたまま見上げる。<br /> 「え……」<br />  応える僕はきっとぼんやりした声だったろう。腰が痺れたように動かなく<br /> て、そのくせ感覚だけは削りだしたように敏感になっているのだ。<br />  彼女は微笑んだまま、僕の指先を自分のスカートの中に誘導する。<br />  何重にも折り重なったパニエの中、火照ったような太ももの奥、下着をず<br /> らした場所はぬかるんで潤みきっていた。その蕩けた感触に指をしゃぶられ<br /> て、僕の尾てい骨の奥がぞくりと震える。<br /> 「赦してくれなくても良いですから、いまは……」<br />  柔らかく敏感な花びらで指先の感触を味わった彼女は、あの悪巧みするよ<br /> うな笑顔に切なそうな愉悦をにじませる。火傷しそうな息が僕の肌を舐める。<br />  彼女が微笑む。悔しい。この先なんて云われるか、僕は知ってる。<br /> 「――溺れちゃいませんか?」<br />  くちゅり。<br />  彼女が腰をひねると、ぬるぬると蠢く蜜壷で指先が誘惑される。<br /> 「気持ちよくなりませんか? 私のここ、もう蕩けてます。貴方のが欲しく<br /> なってるんです。ごまかそうなんて思ってませんから」<br />  嘘だ~っ。絶対有耶無耶にしようと思ってる。賭けたっていい。<br />  判ってるのに、激しい鼓動と、ずきずきとねだる疼きが止まらない。<br /> 「とろとろの中に押し入れて、何回も何回もしごいて差し上げたいです。私<br /> のことをお仕置きするつもりでも良いです。私のこと嫌いなままでも、赦さ<br /> ないままでも良いです。――私も貴方を迎え入れたら、気持ちよさで蕩けて<br /> 貴方のものになってしまうかもしれないでしょう?」<br />  彼女の優しい囁きと、それを強調するように絡みつく蜜壷の淫らな蠢き。<br />  いやでも想像させられる。たまらないほどの愉悦と、小柄な彼女のを抱き<br /> しめる至福を。<br />  卑怯だ。自分でやってたときはちっとも気にならなかったけど。<br />  こんな悪いやつは見たことが無い。<br /> 「うう~」<br /> 「はい」<br />  うなる僕に、彼女は天使の笑みを向ける。<br />  意地悪なところなど無い優しい笑みが、逆に敗者へ向けられる哀れみみた<br /> いで腹がたってしょうがない。<br />  だけど、その笑みのまま彼女自身が捲りあげるスカートの内側、何重にも<br /> 折り重なった内絹に隠されたほっそりとした滑らかな太ももと、その中心で<br /> 濡れそぼって半透明の粘膜のように張り付く下着に言葉を奪われる。<br /><br /></dd> <dt>502 :<a href="mailto:sage"><b>wkz</b>◆5bXzwvtu.E</a>:2007/01/02(火) 15:36:23 ID:OJ1PiJ+R</dt> <dd> 興奮のせいで紅く充血した秘肉さえ透けさせた下着は、てらてらと光る彼<br /> 女の柔肉に張り付いて視線をさえぎる役にも立っていない。さすがに羞恥の<br /> ためか瞳を潤ませた彼女がひどくゆっくりと下肢を開く。<br />  僕は誘われるようにその間に身体を割り込ませると、下着をずらしてあて<br /> がう。<br /> 「これで誤魔化されるわけじゃ……ないから……っ」<br />  強がる僕の先端が、粘膜に触れる。<br />  火傷するほどの熱さ、焦らすつもりも、焦らされるつもりもないのに、あ<br /> まりにも強い快感でゆっくりとしか挿入することができない。スローモーシ<br /> ョンのように沈み込んで行く僕の肉柱と同量の蜜が、くぷくぷとあふれ出し<br /> て彼女の滑らかな太ももの間を舐めあげるようにとろけ落ちてゆく。<br /> 「――熱い、です」<br />  彼女が眉根を寄せた切なそうな表情で震える声を出す。お互い様だ、と僕<br /> は思うけれど、食いしばる歯を緩めたら声が出てしまいそうで、何もいえな<br /> い。<br />  複雑な形を持った狭い内部がぎゅっと締め付けて、もう逃げ出してしまい<br /> たいようなのに、ずっと抱え込んでいたくなる様な麻薬的な快楽を送り込ん<br /> でくる。<br />  じっとしていてもうねるように絡み付いて天井知らずに気持ちよくさせら<br /> れそうな蜜壷に、そっと腰ごと差し入れる。<br /> 「~っ!」「~っ!」<br />  二人の息を飲むタイミングが、重なる。<br />  きついほどの快楽、なのに、甘くて幸せで頬が緩みそうになる。<br />  ぢゅくん、ぢゅくん。<br />  濡れきった音。彼女が蜜音から得ている快楽のせいで一瞬もじっとしてい<br /> られないように、身体をくねらせながら僕を見上げる。<br /> 「お慕いする方と――。結ばれ……る、の。すごい……です……ぅ。ぁああ」<br /> 「~っ!」<br />  嘘の癖に。<br />  仕事の癖に、誘惑の癖に。<br />  あんまりにも気持ち良いから、彼女の微笑が柔らかいから、抱きしめたく<br /> てたまらない。<br />  彼女が耐えかねるように顔を横に向かせて、ベッドの突きたてた僕の手首<br /> を軽く噛んで、舌先を這わせる。その仕草に胸が締め付けられる。<br />  反射的に、僕は押しつぶすように彼女を上から抱きしめる。僕の肩先にあ<br /> る、小さな彼女の頭部。髪からは少し時代がかった甘やかな香り。胸の中に<br /> 抱きかかえた彼女が、もがくように僕にしがみついてくる。<br /><br /></dd> <dt>503 :<a href="mailto:sage"><b>wkz</b>◆5bXzwvtu.E</a>:2007/01/02(火) 15:36:56 ID:OJ1PiJ+R</dt> <dd> 突きこんだ肉塊を柔らかく受け止めて、たっぷりと蜜を含んだ蕩けるよう<br /> な柔らかい粘膜を絡ませてくる。動かさなくてもじれったいほどの掻痒感で、<br /> ちょっとでもゆすると腰が抜けそうなほどの快楽が沸き立つ。<br /> 「気持ち、良いですっ……。これ、気持ちいいっ」<br /> 「うん、癖になりそう」<br />  彼女の甘い声、うずもれるほどの凝った衣装の中のもがく様な動きが独占<br /> 欲をそそる。抱きしめて、ずっと抱きしめて、彼女の奥に届きたい。消せな<br /> い証を刻み込みたい。<br /> 「……って、くれ、ますか……?」<br />  消え入りそうな声。<br /> 「好きになって、くれ……ますか?」<br />  あえぎ声にまぎれた、細い糸のような問い。<br />  今まであんなに拒否してきた、意固地のようにしがみ付いていた僕の中の<br /> 絶対の境界線。諾とは云えない問い。あの痛み。失望と喪失の痛みが、蘇る。<br />  あれを繰り返すのか。<br />  あの目覚めを繰り返すのか。<br />  それは正真正銘の馬鹿のやること。あの痛みを再び? 想像さえもできな<br /> い。<br /> 「もう好きになってる。――じゃなきゃ、気持ちよくなんか、ならない」<br />  それなのに、僕は答えていた。べつに気持ちよかったからだけじゃない、<br /> と思う。<br /> 「ふ、うぁぁ」<br />  一瞬安心したように緩む彼女の身体。<br />  次の瞬間、狂ったように蜜壷が締まり、絡みつく。濃密な粘液がとめどな<br /> く零れて、お漏らしのように滴らせながら、滑らかな彼女の太ももが僕を挟<br /> み込み、腰の後ろで足首を交差させて抱き寄せる。腰の動きをロックされて<br /> しまった僕は、せまい蜜孔で扱き抜かれながらも突き抜ける快楽に硬直する。<br /> 「――好きっ、ですっ。お慕いしてますっ。だから、だから……っ。思い出<br /> してっ。信じてっ。――次も、その次も、この先もずっとっ。私を、呼んで<br /> っ」<br /> 「こんな時に、卑怯者。……そんなこと、云うからっ」<br />  彼女の一番奥まった秘密の扉に先端がぶつかる。<br />  こつんという甘い衝撃。彼女と僕の身体の中にある全ての門が開かれる。<br />  立ち上がる甘い香り、押し殺しきれない悦楽と愛情の澄んだ声、抱きしめ<br /> て互いを混じり合わせようとする欲望の果てに、僕は彼女の中に大量の精を<br /> 解き放つ。<br />  声にならない声で、彼女の名を呼びながら。<br />  知るはずも無い彼女の名を呼びながら。<br />  教えてもらうことを考え付くことも無かった彼女の名を呼びながら。<br /><br /></dd> <dt>504 :<a href="mailto:sage"><b>wkz</b>◆5bXzwvtu.E</a>:2007/01/02(火) 15:38:09 ID:OJ1PiJ+R</dt> <dd> ……。<br />  …………。<br />  うっすらと目を開ける。<br />  煙ったような白明、それとも薄暮の天井が写る。<br />  見慣れた僕の部屋の、見慣れた天井。<br />  暖房嫌いの僕の、冷たい部屋。暖かい布団から出した頬に当たる部屋の中<br /> の空気と、窒息しそうな痛みを抱えるこの胸を。<br />  この胸を貫いた悲しさに耐える。<br />  ただ寂しく、虚しく、胸の奥の大事な部品をちぎり取られたように痛かっ<br /> た。<br />  夢の残滓が胸の奥で木霊だけを残している。<br />  ひどい話だよなぁ。<br />  ひどい、話だ。<br />  こうなるなんて、判ってたけどさ。<br />  判ってて、名前も知らないやつを抱いたんだけどさ。<br /><br />  彼女の言葉が、笑顔が、仕草が。波に洗われる砂浜の大事なメモのように<br /> 洗い流されていく。夢の記憶が、留めようと足掻く僕の記憶から消去されて<br /> いく。<br />  もともと彼女が存在したかどうかも怪しいけれど。<br />  そりゃ「禁断少女」なんているかどうか怪しいさ。っていうか、いないだ<br /> ろ? そんなもの。幽霊や妖怪と一緒だ。いるかもしれない。けれど、自分<br /> とは関係ないどこか遠くの話だ。そんなものは存在しないのと一緒。<br />  この世界には、優等生じみた丁寧な態度で、古風なドレスに包まれた華奢<br /> な体で、外見よりずっと意地悪で、悪巧みで。<br />  そのくせ天使みたいな少女は、存在しない。<br />  だけど、なら、なんでこんなに胸が痛むのだろう。<br />  僕は、何で一人っきりの真夜中のベッドで、冷たい凍るような涙を流して<br /> るんだろう。<br /><br /></dd> <dt>505 :<a href="mailto:sage"><b>wkz</b>◆5bXzwvtu.E</a>:2007/01/02(火) 15:38:41 ID:OJ1PiJ+R</dt> <dd> 夜明けの夢のその暖かさと愛しさが、その幸福と同量の悲しさになって僕<br /> を責め立てる。思い出せるなら、これほど悲しい気持ちにはならなかったか<br /> もしれない。<br />  痛みを感じるほど大切な気持ちだったのに、思い出せないことがこの悲し<br /> みの根源なのか。<br />  いや。そんなの甘えだろうな。<br />  もう、誤魔化すのはやめよう。<br />  彼女が傍にいないのが、あの聡明そうな瞳で僕を見つめてくれる彼女が隣<br /> にいないのが、僕は寂しいだけなんだ。思い出せなくなるのが、忘れてしま<br /> うから悲しいなんて、それは嘘だ。苦痛を紛らわす美化に過ぎない。<br />  大好きになった相手に、振られて悲しい。<br />  嘘っぱちで、夢だったのが、悔しくて、辛い。<br />  それだけだ。<br /> 「……まったくひどい話だよな、おい」<br />  僕はもぞもぞと布団の中で身体を起こす。<br />  常夜灯のほの白い明かりに照らされた部屋の中はまるで幽霊の住む城のよ<br /> うで、僕は上に羽織るものを探る。咽喉が乾いた。何か無いかな。<br />  台所へ行こうと立ち上がった僕は部屋の中にもう一つ光源があるのに気が<br /> つく。それは型遅れのノートパソコン。電源を落とそうと指を触れる僕の指<br /> の動きに応じて、スクリーンセーバーが停止する。<br />  なんだろう。この画面は。<br />  そこにあったのは、開かれたテキストファイル。<br />  書きかけて、放置した古い文章。<br />  途中で投げだした未完成の欠片。<br />  ――思い出せるなら、これほど悲しい気持ちにはならなかったかもしれな<br /> い。<br /><br /></dd> <dt>506 :<a href="mailto:sage"><b>wkz</b>◆5bXzwvtu.E</a>:2007/01/02(火) 15:39:41 ID:OJ1PiJ+R</dt> <dd> 自分で呟いた言葉がよみがえる。<br />  そりゃ、そうだよな。<br />  僕の深いところが、ずくりと痛む。諦めていたはずの遠い傷跡のような鈍<br /> 痛。全く僕はたとえ胸の内や独り言にしたって、あんな偉そうなことを云う<br /> 資格無かったよな。忘れていたのは、放り出していたのは、僕のほうだもん<br /> な。<br />  投げ出して途中で唐突に切れた文章。<br />  書きかけのテキストファイルに目を滑らせる。もしこいつらに意思と命が<br /> あるのなら、放置した僕をどう思うのか。自分を忘れてしまった書き手をど<br /> う思うのか。<br />  答えは自ずと明らかで、結局書き上げられなかった僕への罰なのだろう。<br /> あの夢も、この痛みも。消せない鈍痛が冷え切った僕の身体の中心で木霊す<br /> る。<br />  下へ下へと繰り返すスクロール。<br />  ああ、このセンテンス。<br />  覚えている。<br />  どうしても次の一行が書けなくて、どんなピースも当てはまらないような<br /> 気がして、ノらないなとか忙しいとかなんだかんだ理由をつけて、投げ出し<br /> たんだ。<br />  投げ出しただけならまだしも、思い出したくないから忘れていた。自分の<br /> 勝手で書き始めて、自分の勝手で、忘れていた。ひどい話だ。<br />  そこからは繰り返される改行。<br />  改行。改行。改行。改行。――終わりまで、後は何も無い。<br />  何も書かれていない、予定だけの空白行。<br />  でも、スクロールが止まる。<br />  改行の果て、ファイルの果てるところ。<br />  僕が投げ捨てたはずの、ガラクタのようなファイルの。<br />  白く霞んだ改行の果てに。<br /><br /></dd> <dt>507 :<a href="mailto:sage"><b>wkz</b>◆5bXzwvtu.E</a>:2007/01/02(火) 15:40:20 ID:OJ1PiJ+R</dt> <dd> <br />  ――私たちの種族は人間のように、時間には縛られないのです。<br />  貴方の書いた文章を全て読んだから。<br />  貴方の書いた文章を、貴方がすでに書き上げたものも<br />  貴方がこれから書くものも。全て読んだから。<br />  これでは、ご質問の答えになりませんか?<br />  私たちは制約に定められた限界の中で生きるもので<br />  誰かの願いでしか好意も悪意も持てないのです。<br />  だから、貴方をお慕い出来て、良かった。<br />  貴方に願われて、恋われて、良かった。<br />  抱きしめるということは、抱かれるということは<br />  幸せなことですね。<br />  だからこれは意地悪だけど、本当のお願い。<br />  今度の逢瀬は貴方から会いに来てください。<br />  十年が千年になっても、待ちます。<br /><br />  ああ。<br />  指先が震える。<br />  僕はその私信を読み直す。二回目で、滲んだ。三回目で、読めなくなった。<br />  暗い部屋の中で、僕は寝起きの掠れた声で、笑う。水っぽくなった鼻声で、<br /> 笑う。僕は馬鹿じゃないか? 信じるのは馬鹿なことかもしれないけれど、<br /> 信じないのはその千倍も馬鹿なことだ。僕は大馬鹿だ。<br />  ――ひどい話だ。何回繰り返せば気が済むんだ。<br />  だって望んだものはここにあるのに。<br />  天国への切符は、このおんぼろのノートパソコンの中にあったのに。<br />  さぁ、どこからだ?<br />  僕は机の前に腰を下ろす。雑多なものを腕でぐいっと横にのけて、目の前<br /> に液晶画面を持ってくる。どこから手をつけてやろう? 判ってる。名前か<br /> らだ。どうしても決められなかったヒロインの名前をつけてやらなきゃいけ<br /> ない。そこからじゃないと、始まらない。<br />  夜明けまでにあと何時間だ? 時計を見る手間さえかけずに、頭の片隅で<br /> ちらりと思う。<br />  まぁいいさ。のろまな太陽め。地球の裏側を這うように進んでればいい。<br />  僕の時間は始まったばかりだ。明日の朝までにどこまで進めるか。<br />  覚悟しろよ。今度会ったら、あんな意地悪な笑顔一方的にはさせやしない。<br />  今夜の僕は、無敵だぜ。<br /><br /></dd> <dt>508 :<a href="mailto:sage"><b>wkz</b>◆5bXzwvtu.E</a>:2007/01/02(火) 15:41:59 ID:OJ1PiJ+R</dt> <dd>以上ッ。新年明けましておめでとうございます。<br /> 今年もなんかぽちぽち書いたりさぼったり罰が当たったりします。<br /> にーくこーっぷーん。<br /><br /></dd> <dt>509 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/02(火) 20:19:40 ID:frjMNY7V</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/508" target="_blank">&gt;&gt;508</a><br /> 日本刀咥えた流浪の人、!!!━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ キター!!!<br /> すごい……うまいっ! お年玉サンクスです!<br /><br /><br /></dd> <dt>510 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/02(火) 23:22:42 ID:Fq1RkGcA</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/508" target="_blank">&gt;&gt;508</a><br /> ああ…いいねぇ…<br /><br /></dd> <dt>511 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/03(水) 00:05:05 ID:hLmzMK7+</dt> <dd>ウホッ切ねえ<br /><br /></dd> <dt>512 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/03(水) 20:02:29 ID:rCUEYDTd</dt> <dd>GJ!正月早々いいもの読ませてもらった<br /> 今年もあちこちのスレで楽しませてくれ<br /><br /></dd> <dt>513 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/06(土) 19:43:02 ID:FQ4OIsAH</dt> <dd>今月からオナ禁開始し今日で12日目。 もうすぐ日付が替わるけど。<br /> 禁断少女、出ろーと念じてみるが、やっぱり出ない。<br /> テレビでも見るか。<br /> 寝る前にもう一度、出ろーと念じてみる。<br /> なんか外でものが落ちる音がしたけど、関係なさそうなので寝た。<br /><br /> なんか夜中に公園の方で人が騒いでたみたいな気が?<br /> キャンプかな? 近所迷惑だな。<br /> 一日乗り切れば週末だ。 今日もがんばるぞー!<br /><br /></dd> <dt>514 :<a href="mailto:age"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/10(水) 04:00:17 ID:+2ZkLTqI</dt> <dd>禁断少年<br /><br /></dd> <dt>515 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/12(金) 00:35:54 ID:YMxSISvY</dt> <dd>「禁断少年」<br /> その言葉に何か惹かれるものを感じた。<br /> 命の営みを途絶えさせると現れる…?<br /> 『命の営み』って言っても、私処女だしなぁ。<br /> 途絶えさせるも何もしたことないし。<br /> 「したことないって本当?」<br /> その声は自分の真後ろから聞こえた。<br /> 戸締りは絶対完璧。<br /> 一人暮らしは長いのでその辺抜かりはない。<br /> 「誰?」<br /> 振り向くとそこには少年と言うにはややトウのたった少年…がいた。<br /> 「呼んだでしょ?禁断少年」<br /> 余裕そうにウィンクして見せる。<br /> 警察、なんてことは考えなかった。<br /> だって、その…まぁありていに言えば――モロ好みでした…ッ!<br /> 「すごーい、これって夢だよね?美少年だぁ」<br /> 飛びついてすりすりする。<br /> そう、これは夢。そう思い込むことにした。<br /> いくら少年の肌が弾力があってすべらかでも。<br /> 「夢、かーそれで納得してくれるならいいよ?」<br /><br /></dd> <dt>516 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/12(金) 00:44:07 ID:YMxSISvY</dt> <dd>いつの間にか抱きしめていたはずの少年に抱きしめられていた。<br /> 「やっ何するの?!」<br /> 暴れるけど手は外れそうにない。<br /> 「何って…ナニ?」<br /> 嬉しそうに舌なめずりの音が聞こえる。<br /> 「どこでも開発し放題、か」<br /> 身体に視線を落としたかと思うといきなりおっぱいを掴む。<br /> ピリッとした刺激に身体が熱くなる。<br /> もみほぐすように強弱をつけて目の前でおっぱいが形を変える。<br /> 「やだ、やめてッ!」<br /> 私の抵抗など、どこ吹く風でアンダーの下から手が入ってくる。<br /> ブラジャーがずらされ、おっぱいが空気に触れる。<br /> 「ほら見て、乳首、立ってる。気持ちいいんだ?」<br /> 「違ッ…」<br /> 言葉では否定しても違わなかった。<br /> 胸の上でツン、と主張するように乳首が立っている。<br /> と、少年がその乳首を指で挟んだり、指の腹で押しつぶしたりしはじめる。<br /> 「え?あ、やン…だめッ」<br /> 自分でも思っても見ない鼻にかかった甘い声が出る。<br /><br /></dd> <dt>517 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/12(金) 00:54:57 ID:YMxSISvY</dt> <dd>身体に力が入らなくって、床にへたり込むと少年が前に回ってきた。<br /> 見せ付けるように乳首を舐ると少年の手が下へずらされていく。<br /> 「あっ、あぁあッ…!」<br /> お尻を揉みながら下着の線を辿っていく。<br /> ゆっくりと、時間をかけて前へ。<br /> 「アンタ、感じやすいんだね?初めてなのに?」<br /> 下着の中は既に蜜が溢れていた。<br /> その濡れた下着の上から肉芽に触れる。<br /> 「やめっ……!」<br /> 濡れた下着がぐちゅぐちゅと音を立てる。<br /> 爪先の刺激が、早さと共に快感を増していく。<br /> 「……ッ!ああっ!」<br /> 「ハイ、おしまい。これに懲りたらオナニーしてないなんて嘘ついちゃだめだよ?」<br /> え?うそ。ここでおわり?気持ちよかったけど、え?<br /> こっから本番じゃないの?<br /> 「ちょっと待ってー!」<br /> 私の声もむなしくその『禁断少年』は消えてしまったのでした。<br /> -END-<br /><br /><br /> 「…禁欲すればまた出るかしら?」<br /><br /></dd> <dt>518 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/12(金) 01:11:14 ID:oagYU8k2</dt> <dd>腐女子乙<br /><br /></dd> <dt>519 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/12(金) 01:25:27 ID:41MS/YKU</dt> <dd>だがそれがいい<br /><br /></dd> <dt>520 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/12(金) 01:45:00 ID:pW2RFvCp</dt> <dd>禁断少女、出ろーと念じたらなんか表でガサゴソ音がした。<br /> 出て見たら電飾に絡まった野良犬が軒先にぶら下がってた。<br /> 外してやったらよろよろしながら逃げていった。<br /> ゴミ捨て場の方からヤムヤム言ってる声が聞こえてきたが、<br /> 関係なさそうなので寝た。<br /><br /> 次の日、新聞に近所の映画館でガス爆発が起きたってニュースが出てた。<br /> 昼から雨が降るらしい。 ちょっとアンニュイ。<br /> 折りたたみ傘を持って出よう。<br /><br /></dd> <dt>521 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/12(金) 01:51:04 ID:NIX06yHW</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/517" target="_blank">&gt;&gt;517</a><br /> こういうのすごく好き。<br /><br /></dd> <dt>522 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/15(月) 09:14:08 ID:jKJVqtJi</dt> <dd>何だか最近ラップ音とかが頻繁に聞こえるんだ<br /> 夜中に啜り泣く声が聞こえる事もあるし<br /> ああ、あと布団が不自然にあったかい事もあったなあ<br /> でも、一回同じスレに投下してる職人さんのSSで抜いたらぱったりとその現象が止んだんだ<br /> 何なんだろう……?<br /><br /></dd> <dt>523 :<a href="mailto:sage"><b>緊断少女  1/10</b></a>:2007/01/20(土) 02:18:50 ID:5PY+WEW4</dt> <dd>俺と香奈の遠い鼓動が重なる。<br /> 荒い息遣いが、互いの求める空気を共有していく。<br /> あと少し、もう少し…あいつの閉じた瞼が震える、その傍まで。<br /> 香奈の唇が、俺 の<br /><br />    ………すみません。やはりまだこの後は書けません。<br /> スレ汚し、本当に申し訳なく思っています。すみません。<br /><br /> 名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 04:44:42 ID:Fuiy9a70<br /> いい加減にしろ厨房。書けないなら投下すんじゃねー<br /><br /> 名無しさん@ピンキー:2011/01/28(月) 04:46:09 ID:UF2Hrz8K<br /> また寸留めかぁ。何か事情ありげな感じだが、無理はするな<br /><br /></dd> <dt>524 :<a href="mailto:sage"><b>緊断少女  2/10</b></a>:2007/01/20(土) 02:19:35 ID:5PY+WEW4</dt> <dd>今日もダメだった。<br /> ブラウザに流れる不満に俯き、少年は頭を抱える。<br />  確かに僕は、ここに来る歳じゃない。投下する資格も無い。<br /> でもせめて文章でぐらい、彼女との触れ合いを表現したい。<br /> 他人にそれを祝ってほしい。でも書けない。<br /><br /> 幼馴染の目を見られなくなったのは、いつだったろう。<br />  一緒に入浴するのを断られた時から?<br /> いや。その夜彼らは、赤飯を頬張りながら、まだ微笑んでいた。<br />  中学の部活が違ってから?<br /> 違う。二人で歩いた夕暮れを、少年は憶えている。<br />  彼女が告白されているのを見てから?<br /> その日、彼は初めて一人の食事を迎えた。<br /><br /></dd> <dt>525 :<a href="mailto:sage"><b>緊断少女  3/10</b></a>:2007/01/20(土) 02:20:19 ID:5PY+WEW4</dt> <dd>両親が共働きの隣同士、二人の子供は仲がよかった。<br /> ごはんもおふろも、おもちゃもいっしょ。<br /> しかし男の子は、少女の成長に徐々に戸惑いを覚えはじめる。<br /> 胸の膨らみだけでなく、その愛くるしい仕草にも。<br /> 大口を開けてけらけら笑っていた彼女は、口に手を添えはじめた。<br /> 朝呼ぶとすぐに家を出てきた彼女は、きちんと髪を結いはじめた。<br /><br /> 毎日見てきたその顔は、考えひとつで遠く離れる。<br /> 友人が彼女に告白すると聞き、少年はそれを悟った。<br /> 彼女は学年でも指折りの人気がある。<br /> 自分などで収まる器の少女ではない…<br /><br /> 『それで、彼女を諦めたのね』<br /> 急に声をかけられ、少年は肩を震わせた。<br /><br /></dd> <dt>526 :<a href="mailto:sage"><b>緊断少女  4/10</b></a>:2007/01/20(土) 02:20:57 ID:5PY+WEW4</dt> <dd>声の主は部屋の隅に立っていた。<br /> 黒目の大きい、静かな猫のような眼差し。<br /> ふっくらと笑みを包む頬に、桜をついばんだような唇。<br /> 切り揃えた前髪は艶を放つ。<br /> 少年にとり、世界で二番目に美しい少女。<br /> 年上とみえる長い脚を交わせ、音もなく間を詰める。<br /> 『まだ若いのに、我慢しちゃ駄目だよ』<br /> 彼女は椅子の背に手をかけ、少年の身体を自分に向ける。<br /><br /> 「だ、誰なんですか、あなた――!?」<br /> 真近に寄った少女の顔に、少年は警戒の目を向けたつもりだった。<br /> だが山奥の泉のような瞳には、呆けた貌が映るのみ。<br /> 突然の事に動転したのか、頬が熱い。<br /> ひく、ひくっと喉が鳴るくらい、鼓動が高鳴っている。<br /><br /></dd> <dt>527 :<a href="mailto:sage"><b>緊断少女  5/10</b></a>:2007/01/20(土) 02:22:03 ID:5PY+WEW4</dt> <dd>『さぁ、誰なのかな』<br /> 少女は瞳の奥の輝きを細め、少年の下穿きに手をかけた。<br /> 半ば猛るものを摘み出し、桜花の唇を舌がはいずる。<br /> 『素直なきみには、関係ないとおもうよ?』<br /> するっ,と、衣服を脱ぐように包皮が捲くり下ろされた。<br /> 柔らかい圧迫が、空気にも慣れない赤みを滑っていく。<br /> 「あっ、うぁ…」<br /> 少年のかかとが床を離れ、膝が少女の膨らみを押し上げた。<br /> いったん少女が口を離す。<br /> 唾液がひと層塗りこめられ、屹立が冷えた。<br /> フリスクを舐めたような、特殊な唾液…。<br /> いや、むしろそれは創作でいう媚薬に近い。<br /> 血管が煮立ち脈打ち、細胞が踊って筋を為していく。<br /><br /></dd> <dt>528 :<a href="mailto:sage"><b>緊断少女  6/10</b></a>:2007/01/20(土) 02:22:50 ID:5PY+WEW4</dt> <dd>それはまるで現実味がない、淫夢か何かに思えた。<br /> だが、これは断じて空想ではない。  <br /> 少年にはすでにわかっていた。<br /> 背中にじっとりと汗が噴き、内腿の肉が攣りかける。<br /> これほどのむず痒さと、腰が抜けそうな快感のある所こそ現実。<br /><br /> 身体の苦楽はじゅくじゃくと剛直を咀嚼されるためだとして、<br /> この締め付けるような胸の痛みは何だろう?<br /> 無心に頬張るその上目遣いの視線や、膨れたような頬を見ると…<br /> 単に筋を歯でなぞられたり、喉奥で亀頭をすりつぶされるより効く。<br />  自分をここまでにするのは、あの幼馴染だけであったはず。<br /> 裏切りのような後悔が沸き立ち、行為をやめさせたいが、<br /> 何故か最初から抗うことができない。物の怪のように。<br /><br /></dd> <dt>529 :<a href="mailto:sage"><b>緊断少女  7/10</b></a>:2007/01/20(土) 02:24:28 ID:5PY+WEW4</dt> <dd><br />  (やだ、あいつ一体どうしたっていうの!?)<br /> カーテンの隙間から隣の家を覗いた香奈は、幼馴染の意変に息を呑んだ。<br /> そこには椅子に座ったまま、歯を食いしばって猫背を作る少年がいる。<br /> 今にも泡を吹きそうな苦しみようだ。<br /> しかし、時折どこか悦楽めいた顔もみせる。<br /> 彼は半身を外気に晒しており、はちきれるほど剛直がせり出していた。<br />  いやそれだけなら、たまの自慰が多少激しくなっただけだと思ったろう。<br /><br /> だが今日は異常だった。<br /> 彼の全身を震わせる源に、湯気のような不可視の空間が漂っている。<br /> それは髪をひろげる女のような形をつくることが多い。<br /> 幽霊かと訝しむ香奈は、突然、その人形が自分を見た気がした。<br /><br /></dd> <dt>530 :<a href="mailto:sage"><b>緊断少女  8/10</b></a>:2007/01/20(土) 02:25:10 ID:5PY+WEW4</dt> <dd>『男の愉しみを覗くなんて、無粋なひと』<br /> 頭の中に直接響くような声。<br /> というより、その&quot;考えが沸いてくる”。<br /> やはり、あれは何かの霊で間違いなさそうだ。<br /> 香奈は肩が震えるのを感じた。<br />  (――止めないと、あいつを助けないと!)<br /><br /> 大切な大切な幼馴染。<br /> いつかままごとで言ったように、結婚さえ考える唯一の相手。<br /> ある時から自分を避け始め、パソコンにばかり向かうようになった。<br />  彼の留守に調べたから知っている。<br /> 彼がとある掲示板で、小説を書いていること。<br />  だが彼は知らない。<br /> いつもその書き込みを固唾をのんで見守り、<br /> 肝心なところが書かれず気落ちする少女がいることに。<br /><br /></dd> <dt>531 :<a href="mailto:sage"><b>緊断少女  9/10</b></a>:2007/01/20(土) 02:25:43 ID:5PY+WEW4</dt> <dd>「俺、もう駄目だ…。我慢、できない……っ!!」<br /> 何度目だろうか、彼はそう呻いて天を仰いだ。<br /> だがすんでのところで堪え、泣きはらした目でブラウザを睨み据える。<br /> 自らの書いた物語をなぞり、腹筋を泣かせて欲望を押し留める。<br /> 『また堪えたね。でも、もうそろそろ限界が来るよ?<br />  男って、すっきりするとそれまで興味あったことも忘れるから…』<br /> 幽かな少女が誘うように語りかける。<br /> 少年は、半ば諦めているのかもしれない、うなだれて小さく首を振るだけだ。<br /> 無残な姿を見ていられず、思わず香奈は視線を逸らす。<br /><br /> あと少し、もう少し…あいつの閉じた瞼が震える、その傍まで。<br /><br /> ふと、その一文が目に入った。<br /><br /></dd> <dt>532 :<a href="mailto:sage"><b>緊断少女  10/10</b></a>:2007/01/20(土) 02:26:31 ID:5PY+WEW4</dt> <dd>香奈はちらりと遠くを見やる。相手の鼓動が聞こえる。<br /> 冷たく乾いた空気のどこかにある、少年の息遣いが暖かい。<br /><br />  俺 の<br />  <br /> 気が付くと香奈は、慣れない手つきで文字を打ち始めていた。<br /> 話の先を紡ぐために。<br /><br />   香奈の唇が、俺の唇と 重なる――<br /><br /> その一文が送信された直後。<br /> 少年が、長い溜め息と共にぐったりと椅子に崩れ落ちた。<br /> 少女のような何かは姿が見えない。<br /> 代わりに、彼らは画面に残された、ある文字だけを見つけた。<br /><br /> 禁断少女:2011/01/28(金) 05:00:00 ID:LoveEternal<br /><br /> GJ<br /><br /><br /></dd> <dt>533 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/20(土) 10:05:43 ID:IVM2b5HC</dt> <dd>GJ!色々芸が細かくてニヤリとしたよ<br /><br /></dd> <dt>534 :<a href="mailto:sage"><b>かきまぜないで向きかもしれない</b></a>:2007/01/20(土) 19:11:14 ID:K2WB3N/R</dt> <dd>それは絶望。<br /> すべてが拒絶され生まれた空白。<br /> それは崩壊。<br /> 自身が支配し、認識しうる世界の消失。<br /> 与えられた事態は事実として我が腑に落ちず、私は無駄と知りながら君に呼びかける。<br /><br /> 拒絶。<br /><br /> 私は無駄と知りながら君に呼びかける。<br /><br /> 拒絶。<br /><br /> 私は無駄と知りながら君に呼びかける。<br /><br /> 拒絶。<br /><br /> 私は……<br /><br /><br /> 私は、おそらくは大勢の者達と同じに、君を軽んじていたのだろう。<br /><br /> 何という空白!<br /> 何という絶望!<br /><br /> 君と出会った日がいつだとか、そんなことは覚えていない。<br /> そんな昔から、君と私のつき合いは続いていたのだ。<br /> 私は幾度となく君に語り掛けた。<br /> 私は君を通じて、多くの友と出会えたのだ。<br /><br /> ああ、それなのに!<br /> 私はあまりにも君をみていなかった。<br /> まさか本当にいなくなってしまうなど、夢にも思っちゃいなかった!<br /><br /><br /> ……大丈夫<br /><br /><br /><br /> 何度目の呼びかけだっただろうか、不意に、応えがあった。<br /> それは小さく、かろうじて届いたものだったが、<br /> 今までの無反応と比べれば……<br /><br /> そして私は、あらゆる手段を用いて君に呼びかける。<br /> 手応えは少しずつ強くなり、そして……<br /><br /></dd> <dt>535 :<font color="#008000"><b>名無しさん@ピンキー</b></font>:2007/01/23(火) 02:47:23 ID:/etXdrmE</dt> <dd>き ん だ<br /><br /></dd> <dt>536 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/23(火) 20:49:57 ID:65ERd+Yj</dt> <dd>緊断少女いいね<br /><br /></dd> <dt>537 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/25(木) 21:08:51 ID:fA/7oPU7</dt> <dd>禁<br /><br /></dd> <dt>538 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/25(木) 21:13:01 ID:SkOv2ShZ</dt> <dd>唾<br /><br /></dd> <dt>539 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/25(木) 23:29:40 ID:fBj8ig0e</dt> <dd>禁断少女、出ろーと念じたら<br /> なんだかブラキオサウルスが二足歩行してる様な地響きが聞こえてきた。<br /> 関係なさそうなので寝た。<br /><br /> 朝のニュースで新宿映してた。<br /> なんか大火事あったっぽい。 自衛隊まで出動してるよ物々しいな。<br /> 外に出たらひっくり返った車がペシャンコになってた。<br /> 酔っぱらいかな?<br /> 危ない運転するヤツもいるもんだな。<br /><br /></dd> <dt>540 :<font color="#008000"><b>名無しさん@ピンキー</b></font>:2007/01/26(金) 00:10:42 ID:1M6DNIh6</dt> <dd>ふむ。<br /> 巨乳少女ではなく恐竜少女といったところか。これはブームになるかもしれんな。<br /><br /></dd> <dt>541 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/26(金) 14:48:45 ID:LaYPBx9g</dt> <dd>少……女……?<br /><br /></dd> <dt>542 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/26(金) 23:58:44 ID:H4yda+XO</dt> <dd>ハリウッド版はメスだったよな。<br /><br /><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/520" target="_blank">&gt;&gt;520</a><br /> グレムリンか?<br /><br /></dd> <dt>543 :<font color="#008000"><b>名無しさん@ピンキー</b></font>:2007/01/28(日) 00:12:19 ID:RcUPSrX9</dt> <dd>もっとエロスを!<br /><br /></dd> <dt>544 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/01/31(水) 04:04:17 ID:TzFL3qtj</dt> <dd>巾断少女<br /><br /></dd> <dt>545 :<a href="mailto:age"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/02/01(木) 11:57:36 ID:oOwMEd3T</dt> <dd>似た発想で脱水少女なんてどうだろう。<br /> マグロではないが、ヒジョーに濡れにくい少女。<br /> しかし彼女をイカせるとイイことが!!みたいな<br /><br /></dd> <dt>546 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/02/01(木) 12:34:07 ID:JHz6h89v</dt> <dd>禁断少将<br /> 小野小町に「100日オナ禁できたらつきあってあげる」といわれたが<br /> 99日目で挫折。悲嘆のため凍死した。<br /><br /></dd> <dt>547 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/02/01(木) 13:02:59 ID:wl0iE/S/</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/546" target="_blank">&gt;&gt;546</a><br /> 鼻水吹いた<br /><br /></dd> <dt>548 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/02/03(土) 15:15:06 ID:6lu9CQih</dt> <dd>このスレって何かに書き溜めてから投下がなぜかできない<br /> 書いてみたいんだがな<br /><br /></dd> <dt>549 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/02/03(土) 15:40:14 ID:mewwPL4C</dt> <dd>オナ禁できない気持ちと同じだな<br /><br /></dd> <dt>550 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/02/04(日) 07:14:34 ID:23RXXuit</dt> <dd>オナキン・スカイウォーカー<br /><br /></dd> <dt>551 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/02/04(日) 09:48:34 ID:2jnPnQtW</dt> <dd>ジェダイの戦士vs禁断少女<br /><br /></dd> <dt>552 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/02/05(月) 23:38:55 ID:A1iDv4//</dt> <dd>保☆守!<br /><br /></dd> <dt>553 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/02/06(火) 23:37:39 ID:MnNfXoe1</dt> <dd>ヌーク・スカイウォーカー<br /><br /></dd> <dt>554 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/02/08(木) 18:04:59 ID:3INLnsVu</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/553" target="_blank">&gt;&gt;553</a><br /> 抜いちゃダメだ<br /> 禁断少女が出なくなる<br /><br /></dd> <dt>555 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/02/09(金) 02:39:08 ID:zkaW8Kl1</dt> <dd>ちゅうばっか<br /><br /></dd> <dt>556 :<font color="#008000"><b>名無しさん@ピンキー</b></font>:2007/02/09(金) 22:40:57 ID:45isBNk6</dt> <dd>きんだーん<br /><br /></dd> <dt>557 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/02/12(月) 14:17:34 ID:/d9OF8OV</dt> <dd>まとめは……ないのか<br /><br /></dd> <dt>558 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/02/14(水) 09:13:56 ID:9+s/Ra8b</dt> <dd>禁断バレンタイン<br /><br /></dd> <dt>559 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/02/15(木) 17:10:09 ID:ok6MzmUE</dt> <dd>まとめ云々言っても、まだ最初から読んでいける量だしね。<br /><br /></dd> <dt>560 :<font color="#008000"><b>名無しさん@ピンキー</b></font>:2007/02/15(木) 21:57:03 ID:tOAYxezK</dt> <dd>うはwwバレンタイン終わってたwww<br /><br /></dd> <dt>561 :<font color="#008000"><b>名無しさん@ピンキー</b></font>:2007/02/18(日) 08:24:16 ID:8Pu16Fmo</dt> <dd>神が集ってるな此処<br /><br /></dd> <dt>562 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/02/18(日) 21:28:18 ID:yh7QrhUg</dt> <dd>禁断っ<br /><br /></dd> <dt>563 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/02/19(月) 01:59:08 ID:b4aHcRW4</dt> <dd>そりゃもう「禁断の痴」ですから。<br /><br /></dd> <dt>564 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/02/20(火) 11:19:24 ID:BjmOYJlC</dt> <dd>案もプロットもあるが時間が無いため投下できないorz<br /><br /></dd> <dt>565 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/02/24(土) 00:55:12 ID:Of3XXM4o</dt> <dd>保守だっ<br /><br /></dd> <dt>566 :<font color="#008000"><b>名無しさん@ピンキー</b></font>:2007/02/24(土) 02:03:51 ID:Z9SsSLt4</dt> <dd>きぃーんだーん…しょー…じょ!!<br /><br /></dd> <dt>567 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/02/28(水) 20:23:42 ID:itOWv93v</dt> <dd>ホッシュ<br /><br /></dd> <dt>568 :<font color="#008000"><b>名無しさん@ピンキー</b></font>:2007/03/02(金) 18:08:35 ID:vBmRRUqF</dt> <dd>金髪の禁断少女来てくださいお願いします、むむむむ!!<br /><br /></dd> <dt>569 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/03/03(土) 20:42:06 ID:tkPAlxuN</dt> <dd>何がむむむだ!<br /><br /></dd> <dt>570 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/03/03(土) 21:03:02 ID:mNDHLXkL</dt> <dd>人を呪わば穴二つ…。<br /> 人の処女を奪ったなら、貴方のアナルも奪われる事になるわ…。<br /><br /></dd> <dt>571 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/03/04(日) 18:12:26 ID:Kwu2kgHE</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/570" target="_blank">&gt;&gt;570</a><br /> やっべー<br /><br /></dd> <dt>572 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/03/05(月) 17:39:37 ID:cXlcE6Yz</dt> <dd>イッた後の話だけどね…<br /><br /></dd> <dt>573 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/03/07(水) 00:06:52 ID:jeKbv7Bu</dt> <dd>ほにゅ<br /><br /></dd> <dt>574 :<font color="#008000"><b>名無しさん@ピンキー</b></font>:2007/03/07(水) 18:25:17 ID:szEZV7C6</dt> <dd>オナ禁なんて、できないよ<br /><br /> オナ禁は健康に良いらしいけど、<br /> 裏返せばオナニーって健康に悪いってことなのか<br /><br /></dd> <dt>575 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/03/08(木) 01:53:25 ID:qdE7Q3gz</dt> <dd>あんま若い内に射精回数減らすとEDになるで?<br /><br /></dd> <dt>576 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/03/08(木) 02:35:16 ID:vz2AjQT5</dt> <dd>マジで!? 知らなかったぜ。<br /><br /></dd> <dt>577 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/03/09(金) 23:49:43 ID:Q17wcR42</dt> <dd>もう一週間ほどオナっていないのだが・・・<br /> あとどのくらいで禁断少女が現れるかな?<br /><br /></dd> <dt>578 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/03/10(土) 01:39:52 ID:+8yEZQ9T</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/577" target="_blank">&gt;&gt;577</a><br /> 後ろ見てみ。<br /> もう来てるよ。<br /><br /></dd> <dt>579 :<a href="mailto:sage"><b>577</b></a>:2007/03/10(土) 23:59:06 ID:NtVH1NJS</dt> <dd>禁断少女キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!<br /><br /> これから一戦交えてくる。<br /><br /></dd> <dt>580 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/03/11(日) 04:23:29 ID:du48jPsf</dt> <dd>そのレポをかけばすれも潤い一石二鳥。<br /><br /></dd> <dt>581 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/03/12(月) 22:59:33 ID:mc5KkpQj</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/577" target="_blank">&gt;&gt;577</a>はどうした?<br /> まさか禁断少女に連れて行かれて・・・(((;゚Д゚))ガクガクブルブル<br /><br /></dd> <dt>582 :<a href="mailto:sage"><b>禁断少女の学術的考察、そして――</b></a>:2007/03/13(火) 09:55:13 ID:4Y9FT15a</dt> <dd>ハートブレイク記念<br /> 文章表現のルールを優先。だから2chでの読みやすさは考えていない。<br /><br /><br />  2週間ぶりに、学校から解放された。<br />  民俗学のフィールドワークの報告書を完成させるために、1週間を要した。そうでなくとも、他の講義のレポート課題が溜まっていた所である。それらを、1週間学校に泊り込んでこなしていたのだ。今はそれらも終わり、清々した心持で家路を進んでいる。<br /><br />  思えば、ここ1ヶ月は民俗学の祭り状態だった。<br />  俺は自らの研究対象として、《都市伝説》を追っている。雑誌や専門書での特集を遥かに凌駕する情報量を収集し、纏める。そんな作業と、県北地方に於ける言い伝え等の聞き取り調査が一辺に押し寄せたのである。<br />  都市伝説の収集は、街頭での聞き取り調査から母校でのアンケート、電話調査や、インターネットでの呼びかけを駆使した。<br />  昔からあるありきたりな都市伝説――口裂け女やトイレの花子さん、ミミズバーガーなど――や、その地方や地域にのみ伝えられる都市伝説めいた噺。<br />  それらを収集し、分類し、伝播状況やその過程、媒体などをリストアップし、都市伝説が如何にして伝説になっていったのかを解明する。それが俺の研究だ。<br />  得てして都市伝説というのは、その形態や媒体が何であれ、他者からの伝聞という過程を経て広まっていく。<br />  それはあたかも、電車での何気ない会話を聞いた人が「銀行が近日中に潰れる」という噂であると解釈し、噂として広め、人々がその銀行に殺到する様に似ている。原理はこれと同じだ。<br />  しかしここで面白い調査結果が出た。インターネットでの情報収集をしていたときの話だ。<br />  都市伝説の中には「自分で体験した」という話で始まり、「自分もそれを体験した」というその伝説に関する新たな情報が付与される広まり方をするものがある。インターネット上での都市伝説の伝播は、口頭に於ける伝播よりもその割合が大きい事が明らかになった。<br />  勿論、その伝播方法――俺は《肥大化伝播》と表現している――による都市伝説は話者自身の経験などではなく、創作である場合が殆どである。現に例えば「2ちゃんねる」の「オカルト板」には「都市伝説を勝手に作って広めるスレ Part??」なるスレッドが立っている。<br />  しかしいくつかのサイトや書籍、そして(事実かどうか定かではないが)体験談などによって、「もしかしたらこれは伝説などではなく事実なのではないか」と思えるような事例がいくつか出てきた。<br />  それらは都市伝説全体に対してほんの一握りの、片手の指で数え得るほどの数しかなかったのだが、確かに存在した。いずれも検証のVTRが存在したが実際に目の前で見せられていない以上、鵜呑みにするわけにはいかない。<br />  それにそのどれもがひどく犯罪の匂いを漂わせたものである以上、「不用意に近付いて気付いたらコンクリートの中だった、という事態になり兼ねない」と教授に止められたので、それ以上の追跡は行えなかった。<br /><br /></dd> <dt>583 :<a href="mailto:sage"><b>禁断少女の学術的考察、そして――</b></a>:2007/03/13(火) 09:58:00 ID:4Y9FT15a</dt> <dd> 落胆しつつもひとつだけ、興味を抱いたものがある。<br />  《禁断少女》。<br />  これはひとつだけVTRが存在しなかったものである。曰く、自慰を長らく封じているもの書きの許に現れ、精を出させつつその妄想力を解放させてとんでもなく良い文章を書かせる存在なのだとか。<br />  眉唾物だが、古い文献にも似たようなものがいくつかあったのだ。現存し、その描写が存在する最古の文献は、戦国時代のものだ。無名のもの書きの日記。最近発見されたその日記のもう半分とその人物の作品は残念ながら発見出来なかった。<br />  江戸時代になるとその全時代を通していくつかの官能小説が裏ルートでではあるが流通する。<br />  綱吉の時代、そんな官能小説書きのひとりがこの《禁断少女》、当時は化け猫や九十九神の一種と考えられていたのだろうが、それと遭遇している事が日記から判明した。<br /><br />   *  *  *<br /><br />  文月ノ二十一<br />  筆ノ進まぬおりに背ノゆるるあり、かへし見たるや艶なるをんなノいたり、其女ノ化生にもに志さま、しなやかなりて俗世ノとみへず。其女寄り来、然て衣より躯ノ出だしたるにて、我が心ふれるるを見ん。<br />  遊女・娼ノさまにも見へず、而未通子にも似ず。女曰く、斯かるるさま筆に為ば長ず、と。<br />  交しのち女きゆ。女ノ言によつて筆とり進み、文字ノ流るるを見ゆ。化生ノ女ノ化猫にに志を文字の介けと為、拝む。<br />   *<br />  文月(7月)21日<br />  なかなか筆が進まないとき、背筋が振るえた。振り返って見るとそこにはひどく美しい女がいて、化生のような雰囲気を纏い、しなやかな身体はこの世のものとは思えなかった。その女が寄り来て肌を出すと、私はどうにかなってしまった。<br />  遊女や娼婦にようにも見えないし、処女にも見えない。女は「この様子を書けば、いいのが出来ますわ」と言った。<br />  情交のあと、女は消えた。私は女の言うとおり、その様子を書き表そうとする。するとすらすら書けるではないか。化け猫にも似た化生の女を性描写の助けとして、拝んだ。<br /><br />   *  *  *<br /><br /></dd> <dt>584 :<a href="mailto:sage"><b>禁断少女の学術的考察、そして――</b></a>:2007/03/13(火) 09:59:56 ID:4Y9FT15a</dt> <dd>  明治、大正、昭和と、いくつかの出現報告が日記や手記という形で残っている。そして平成の現代、情報通信の発達と共にその出現報告がインターネット上に出現するようになる。最近の出現報告は、先週の火曜日だ。<br />  《禁断少女》という語は、「2ちゃんねる」の類似サイト「ピンクちゃんねる」内「エロパロ板」での雑談に使われていたスレッド「SS書きの控え室 48号室」が最初の出現である。<br />  なお、ここでの《禁断少女》という語はアダルトビデオのそれとは異なる事に留意。<br /><br />   *  *  *<br /><br /> 30 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2006/05/17(水) 03:01:49 aXVoFy1r<br /> 良質な妄想をするために今日からオナ禁クマー!<br /> 童貞の癖に絶倫だから12時間ほどで禁断少女でるけどやってやるのさー!!<br /><br /> とりあえず1日!!!!<br /><br /><br /> 31 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2006/05/17(水) 04:56:12 gWgeNeuH<br /> >禁断少女<br /><br /> 既に限界っぽいなw<br /><br /><br /> 32 名前:禁断少女 投稿日:2006/05/17(水) 06:11:42 fiUI9sG2<br /> 「お兄様……もう、限界みたいですわね」<br />  その少女は僕に向かってそう言うと、ズボンのファスナーを下ろし、びくびくと脈打っているモノを取り出した。<br /> 「まだ、さっきしてから十二時間しか経ってませんのに――しょうのないおちんちんですこと」<br /><br />  そうなのだ。<br />  彼女は僕がオナニーを我慢していると、決まって目の前に現れる。<br />  たぶん幻覚。たぶん妄想。<br />  麻薬中毒の患者が苦しむという禁断症状のようなものだろう。<br /><br />  けれど、その手の患者にしてみれば、目の前に現れる幻覚がリアルな質量を帯びて感じられるのと一緒で。<br />  僕には――彼女の存在が実際に目の前にあるようにしか思えないのだった。<br />  いや、事実、触れることさえできる。<br />  その感触が僕の脳から生み出されたものなのか、それとも実は夢ではないのか、それはわからない。<br />  ただ、どちらにせよ、現れた彼女は僕のナニを刺激し、射精に導いては去っていく。<br />  それは間違いなかった。<br />  まるで、我慢は体に良くない、とでも言うように。<br />  だから、僕のオナ禁は決して長く続かない。続かせることが、できないのである。<br /><br /> 「十二時間前は手でして差し上げましたから――」<br />  『禁断少女』は言う。<br /> 「今度はおクチでいかがです?」<br /> 「あ……。う、うん」<br />  僕は拒むことさえできず、彼女に言われるがまま、それをOKしてしまう。<br /> 「ふふふ……。可愛い。先っぽから何か出てますわよ」<br />  見れば、確かに僕のイチモツは、震えながら先走りの液体をこぼしているようだった。<br /> 「……はむ。……ちゅ。……ちゅぅ」<br />  彼女は音を立て、愛おしい物でも口にするかのように僕のペニスをしゃぶっていた。<br />  その表情を見ているだけで、僕は早くも絶頂を迎えそうに――<br /><br /><br /> ……こうですか? わかりません!<br /><br />   *  *  *<br /><br /></dd> <dt>585 :<a href="mailto:sage"><b>禁断少女の学術的考察、そして――</b></a>:2007/03/13(火) 10:03:12 ID:4Y9FT15a</dt> <dd>  最初は誤植だった。しかしその様子があまりにも文献の「正体不明の淫魔」と告示していたため、これが現在ではインターネット上で一番よく使われる通称になっている。<br /><br />  正直俺はこんな事もあるのだなあくらいにしか思っていない。要は自分の妄想によって絶頂を迎えてしまうのだ。夢精が覚醒時に起きるようなものだ。そこまで妄想力が豊かに、俺はなれない。<br />  まあ、ただ――エロパロ板を見た少し後から、俺はそのいくつかのスレッドにSSを投下しているのではあるが。<br /><br /></dd> <dt>586 :<a href="mailto:sage"><b>禁断少女の学術的考察、そして――</b></a>:2007/03/13(火) 10:05:36 ID:4Y9FT15a</dt> <dd> 俺は大学に実家から通っている。実家は電車で50分近く乗ったところだ。不便だが、金はかからない。いざとなれば研究室に寝泊りすれば大丈夫だ。<br />  こっちにある自転車は今友人に貸しているから、俺は大学から駅まで徒歩で行かなければならない。まあ、たまにはいいだろう。途中の大規模小売店で雑誌を買う。電車の発車時刻まで、あと20分ある。<br /> 「まあいいか。今度のプロット纏めないとな」<br />  呟き、小売店を後にして駅に行く。小売店から一番近い信号で止まる。不意に、横から声が聞こえた。<br /> 「あれ? あっ、ヤマちゃんだ。ひさしぶり!」<br />  聞き覚えのある声。不意に俺はその方向を向いた。<br />  男女。女の方は、見知った顔――蔦原実明[ツタハラ・ミアキ]だ。高校時代は同じクラスだった奴で、今は俺の通う所とは違う大学に通っているという話を聞いていた。そして最近、俺の通う大学の違う学部の奴と合コンで知り合い、今付き合っているという話を聞いた。<br />  実はこのツタハラ・ミアキ、俺が高校卒業の時点で好きな奴だった。理想の女性はどんなのかと訊かれれば「好きになった奴」と答える俺だが、まだ当時の気持ちを引き摺っている。<br />  ちなみに俺は名前を山谷征記[ヤマヤ・マサキ]という。だから「ヤマちゃん」という渾名なのだ。<br /> 「ん? 誰?」ミアキの隣の男――恐らく彼氏だろう――が彼女に訊いた。<br /> 「高校のときのクラスメイト。ナオ君と同じ大学に通ってる。で……、えっと、彼氏」ぎこちない紹介だ。<br /> 「だろうと思ったよ。ま、紹介にあった山谷です。人文の」<br /> 「あ、ども、高橋です。理工学部の」<br /> 「うい。で、何だ、今からデートってか?」<br /> 「そんなトコっすね」ミアキではなくタカハシが答えた。「ああ、ヤマさんの話、ちょこっとミアキから聞きましたよ」<br /> 「マジかよ。おいミアキ、お前ある事無い事吹き込んでんじゃねえだろうな」<br /> 「まさか~。あった事しか言ってないよ」ミアキは笑いながら反論する。畜生、今見てもかわいい。「あ、青」<br />  信号は既に青に変わっていた。<br /> 「じゃあ、行こっ、ナオ君」タカハシの腕のとり、ミアキは歩き出す。「じゃあ、ヤマちゃん、またいつかね!」<br /> 「ああ。いずれ」俺はそう答え、信号を渡りきってからの彼女らの後姿を見送った。浅ましくもこう呟きながら。「……ミアキを、頼むぞ」<br /><br /></dd> <dt>587 :<a href="mailto:sage"><b>禁断少女の学術的考察、そして――</b></a>:2007/03/13(火) 10:06:43 ID:4Y9FT15a</dt> <dd> ショックは大きい。<br />  好きな女に付き合っている人が出来た、という話題の時点で既に危ういのに、実際にその場面を見せ付けられたら心が折れてしまってもおかしくない。<br />  まあ、それを限界まで見せないのが俺だ。ただ、家に帰って部屋に戻ってからは、その限界を突破してしまいそうな気がしてならないが。<br />  駅員による改札を抜け、1番線に下りる。電車は既に停まっていた。<br />  席は空いていなかった。俺はしんがりの車輌に乗り込んで支柱に寄りかかり、携帯電話を出す。そして腹いせに、エロパロ板を開いた。結局妄想の中しか、俺とあいつとが結ばれている場面は無いのだ。<br />  発車する。定刻どおり。周りはうるさい。だがその雑音が、今はありがたい。この場で下手に誰かに会えば、どうなるか分かったものではない。群衆中の孤独が癒しになる事もあると、今初めて悟った。<br /><br /></dd> <dt>588 :<a href="mailto:sage"><b>禁断少女の学術的考察、そして――</b></a>:2007/03/13(火) 10:07:55 ID:4Y9FT15a</dt> <dd>  *  *  *<br />  一つ目の駅に停車し、乗客の出入りがあったあとに再び発車する。そこで、メールが来た。<br />  誰から……誰だ?<br />  メールアドレスが書かれていない。所謂「匿メール」を使ったいたずらか。サブジェクトには「何も訊かずに後ろを見て」とある。本文には「見たらうちが誰か分かるよ」とだけ書いてあった。<br />  便所の落書きか。そう思った。きっとそのあとには「左見て」「上見て」「ばーか」というオチだ。<br />  またメールが来る。同じく、送信メールアドレスは空白。サブジェクトは「その発想は貧弱かなあ」とあった。本文は「答えは1回の動作で分かるから、トイレの落書きといわずに見てみてよ」……。<br />  背筋が凍った。考えている事が漏れている? サトラレになったわけでもないし、唇が動いていたわけでも、まして声帯が震えたわけでもない。では、どこから漏れた?<br />  俺は思わず、後ろを向いた。言い知れぬ不安からだ。<br />  そして再び、背筋を凍らせた。視線の先。そこには何故か、ミアキがいたからだ。<br />  その「ミアキ」は俺が彼女を見た瞬間に、こちらを向いて手を振った。ミアキは先程と変わらない服で座席に座っていた。<br />  なぜ居る? 俺の目の前で駅とは違う方向に向かったじゃないか。<br />  そう思った瞬間、またメールが来た。そのミアキが自身のケイタイを出してそれを指差す。そして今度はこちらを指差した。<br />  送った、という事なのだろう。その割には、メールを打つ動作や送信する動作が一切無かったわけだが。<br />  ケイタイを開く。既にメールの画面になっており、サブジェクトには「なぜいるかって?」。本文には「ヤマちゃんに望まれたから」。<br />  今度こそ俺は悟る。あいつは「蔦原実明」ではない。ミアキの姿をした何かだ。あいつの周囲の人間の反応を見ると、もしかしたらあいつは実態すら無いのではないかという気すらしてくる。それほどまでに、あいつは人込みの中で浮いている。<br />  そしてこのメールの文面から、あいつが俺の心を読める――否、「俺の心によって作られた」存在である事が予想出来る。だとしたら、思考しただけの事柄への反応も頷ける。しかし問題は――何が起こったのか。その一言に尽きる。<br />  恐らく俺のみにしか見えていないであろうその存在は、十中八九幻覚の類だ。<br />  だが妙な事に、俺は幻覚作用のある薬品であれ植物であれ、物質を摂取した覚えは無い。<br />  昼食にそのようなものが混入していたとしても、種類にもよるだろうが少なくとも3~5時間でその効果が現れるだろう。そして今は午後6時過ぎだし、何より俺は今日朝食以来一切の飲食をしていない。<br /><br /></dd> <dt>589 :<a href="mailto:sage"><b>禁断少女の学術的考察、そして――</b></a>:2007/03/13(火) 10:10:56 ID:4Y9FT15a</dt> <dd>  体内で分泌される幻覚作用のある物質はあっただろうか。そう思考しかけたところで、「ヤマちゃんは至って健康だよ」という聞き覚えのある声を聞いた。畜生、声までそっくりなのか。<br />  案の定、顔を上げるとミアキがいた。俺が口を開こうとすると、それを指で静止される。……こんな感触なのか、あいつの指は?<br /> 「喋ったら、変な人扱いになるのはもう分かってるよね?」<br />  じゃあどうすればいいんだ。<br /> 「考えるだけでいいよ」<br />  ああ、そうかい。考えている事が駄々漏れ、という事か。いくら本人ではないと理解していても、その存在以外があまりにもミアキに似通っている――というより酷似している――から、本能が恥ずかしがっている。<br /> 「駄々漏れなのは仕方無いよ。あたしの身体はヤマちゃんの思考によって形作られたわけだし。あたしは、ヤマちゃんの理想。『こういうコとセックスしたい』っていう願望なんだよ」<br />  俺は驚いた。その一言で。それは目の前のこの存在の正体が分かった事への驚きもそうだし、目の前に居る「ミアキ」が「セックス」という言葉を使った事への驚きでもある。くそっ、俺は何をうろたえているんだ。こいつはミアキじゃないだろ。<br /> 「あたしが何か、分かったみたいだね」<br />  ああ。《禁断少女》だろ。<br /> 「当たり。じゃあ、昔の呼び方は?」<br />  明治の当たりで《淫魔》、《夢魔》。江戸から遡ると明確な名前は出てこない。だが《子玉藻》という呼び名を使った人物が居た。<br />  《玉藻前》という伝説がある。これは鳥羽上皇に仕えた、《白面金毛九尾の狐》が化けた絶世の美女が、上皇と契った後に上皇を病に陥れ、正体を陰陽師・安倍泰成(安倍泰親、安倍晴明とも)によって暴かれ逃亡、後に武士の集団との2度にわたる戦闘で退治された妖怪である。<br />  この伝説はそのモチーフを中国に持っており、地理書『山海経』の一書『南山経次一経』には「有獣焉、其状如狐而九尾、其音如嬰児、能食人。食者不蠱。(獣これ有り、其の状狐の如くして九尾、人を食らふ能ふ。食らふは蠱さず)」という描写がある。<br />  伝承によれば、古代中国、殷王朝の最後の王・紂の后を、妲己を喰い殺して彼女に化け、酒池肉林、炮烙[ほうらく]の刑等を編み出し、暴政を敷いた。<br />  また或る伝承では、インドの太子の后になって暴虐の限りを尽くした。<br />  或るものではなかなか笑わず、王が無用に狼煙を上げて諸侯が集まったとき初めて笑い、たびたび王は狼煙を上げて諸侯を無用に集め、遂に異民族に侵攻された際、狼煙を上げたが諸侯は集まらなかった、という話もある。<br />  日本にも遣唐使の船に乗ってやって来たり、赤子に化けて武士の養子になったり、先のように玉藻前として活躍したのだという。<br />  それらのような伝承から、江戸時代、現代で言う《禁断少女》はある作家によって《子玉藻》と称された。<br /><br /></dd> <dt>590 :<a href="mailto:sage"><b>禁断少女の学術的考察、そして――</b></a>:2007/03/13(火) 10:11:51 ID:4Y9FT15a</dt> <dd>「正解。流石、あたしの事を事細かに調べただけはあるね」<br />  その容姿で「あたしの事を事細かに調べた」なんて言うな。誰にも聞こえてないのは分かるけど、個人的に語弊がある。<br /> 「いいじゃん。実際《禁断少女》について調べてたんだから。それとも何? 他の女が良かった?」<br />  色々待ってくれ。あんたが俺「に」出た禁断少女なのは分かった。でも何で電車内なんだ。こんな所で射精しろってか。<br /> 「お望みならば、ヤってあげる。ヤマちゃんはここ、電車内で《あたし》、ツタハラ・ミアキを欲した。だからあたしは《この娘》として現れた。それだけ」<br />  やっと理解出来たよ。まあ、えっと……、シてくれるんなら文句は言わないけど、場所くらいは考えてほしい。<br /> 「あいにくあたしには時間制限ってのがあってね、一人の所に何時間も同定してられないんだ」<br />  じゃあどうすんだ。このまま消えるのか?<br /> 「冗談。折角の1ヶ月ものだよ? 逃せるわけ無いじゃん」<br />  そういえばここ1ヶ月、排泄以外で性器に触れていない。<br />  フィールドワークや報告書、レポートの執筆で疲れきっていたから、暇さえあれば仮眠していた。文章の執筆とそのための資料集めはひどく集中するので、エロいものを見てもそのエロさをスルーしていたような気がする。<br /> 「濃いのが溜まってるんでしょ? 出しちゃってよ。好きな人の、どこに出してもいいんだよ? 腟内[なか]、口、顔、胸とか……、お尻でもいいよ」<br />  いい加減にしろ。その顔で、誘ってんじゃねえよ。<br />  お前がその顔をしているから……、あの時と変わらない身長差だから……、変わらない雰囲気だから……――欲望と罪悪感に苛まれる。<br /> 「でも、内心すっごく期待してるし、ここだって……」<br />  言って、禁断少女――いや、俺はこいつを子玉藻と呼ぼう――は俺の怒張を布越しに触ってくる。制止させるために思わず子玉藻の手首を掴む。するとバランスを崩したのか、子玉藻は俺に向かって倒れ込んだ。<br /> 「ひゃっ」<br />  その仕草があまりにもミアキに似過ぎていた。俺は不意に、凭れていた支柱から背中を離した。こいつの手首を掴んだまま。<br />  二つ目の駅に着いた事を車掌が知らせている。多くの人が下りる。俺はその人々を掻い潜り、この車輌に備え付けられているトイレに這入った。そして鍵をかける。<br />  この列車には、一番南側の車輌にトイレが備え付けられている。そこには洋式の便器がひとつあり、恐らくこの電車内で唯一、一人になれる場所だ。<br /><br /></dd> <dt>591 :<a href="mailto:sage"><b>禁断少女の学術的考察、そして――</b></a>:2007/03/13(火) 10:12:59 ID:4Y9FT15a</dt> <dd> 「やっ、ちょ、痛いって!」ミアキの顔で、子玉藻が非難する。俺はそんな子玉藻を扉とは反対側の壁に押し付け、服の上からこいつの右の乳房に左手を当てて言った。<br /> 「痛覚はあるんだな。もういい、俺がお前をミアキとして、思う存分ヤっちまえば文句はねえんだろ、畜生」<br /> 「何で迷ってるの? ツタハラ・ミアキがあなたを好きじゃないから? もう彼氏がいるから? そんなのあたしに押し付けられても困るよ! あたしは《ヤマちゃんの事が好きなツタハラ・ミアキ》として出てきたんだよ? なら……それを受け入れてよ」<br />  自分の欲望、今くらいは否定しないであげてよ。<br /> 「あたしはあなたが、ヤマちゃんが好きだって、それは今ここでは紛れも無い事実なんだよ。他の誰でもない、あたしはヤマちゃんと一緒になりたい」<br />  ミアキの顔が、そこにある。俺は左手を、その頬に当てた。抵抗せず、あまつさえ目を閉じてくる。<br /> 「……くそ、こんな妄想って、アリかよ……」<br />  引き寄せられる。そう感じた。<br /><br /></dd> <dt>592 :<a href="mailto:sage"><b>作者@禁断少女の学術的考察、そして――</b></a>:2007/03/13(火) 10:15:02 ID:4Y9FT15a</dt> <dd>今回はここまででちょい勘弁<br /> なお、個人名、団体名等の固有名は全てフィクション<br /> まだ半分なんだ。すまない<br /><br /></dd> <dt>593 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/03/13(火) 13:15:20 ID:ncDJlCGg</dt> <dd>期待大<br /><br /> だが、ネットのそれは誤植ではなくタイプミスと言うべきだと思った。<br /><br /><br /></dd> <dt>594 :<a href="mailto:sage"><b>携帯から作者</b></a>:2007/03/13(火) 13:49:55 ID:aNM/Yl73</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/593" target="_blank">&gt;&gt;593</a><br /> 指摘tnx<br /> 確かにそうだ<br /><br /></dd> <dt>595 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/03/13(火) 15:06:57 ID:7V6gN7UD</dt> <dd>ここ最近のこのスレの作品は、賛否両論あるだろうけれど<br /> いわゆる「抜きエロ」から半歩踏み出してるのが多いな。<br /> 誰がどう言おうと、俺は評価するぜ。GJだ。<br /><br /></dd> <dt>596 :<a href="mailto:sage"><b>禁断少女の学術的考察、そして――</b></a>:2007/03/14(水) 10:35:34 ID:3gZLtMso</dt> <dd>続きいきます<br /> なお、禁断少女の一人称は「あたし」が素、「うち」がミアキ要素の強いときと捕らえてくんろ<br /><br /><br />   *  *  *<br />  口付けがひどく永く感じられた。或いは「口吸い」と言い換えてもいい。気が付くと俺ら2人は全裸で、こいつは便座に座る俺の股間に顔を埋めていた。<br />  何度か見たAVの記憶が残っているのか、口淫はその動きに似ていた。AV女優のそれがプロの技であるのと同様なのか、こいつのそれによって俺は射精感を乗数的に高めていった。<br /> 「ミアキ……」やっと出た声はひどく情けないものだったが、こいつはそれで口淫を中断する。「俺もやる」<br /> 「でももう、濡れてるよ? まだ続けさせてよ」言って秘所を指差す。にべも無い答えだな、おい。<br /> 「このまま射精せば精液塗れの体になるだろ。それを舐めろってか? 罰ゲームだそれは」<br /> 「かけるつもりだったんだ」<br />  彼女はそう言って笑う。そう改めて言われると、異常に身体が熱くなる。<br /> 「未遂だからいいだろ、別に」<br />  そうしてポジションを替え、まずは小ぶりな胸、乳首を揉み、そして入念に舐め回す。Bカップくらいだろうか?<br /> 「んっ、ヤマちゃんがそう思うんなら、そうかもね。はぁっ」<br /> 「この期に及んで、聞いてんじゃねえよ。人の心の呟きを。それと、俺の期待した反応じゃなくていいから」<br /> 「ん、ふっ、むずかしいな、それ」<br />  俺はふと思い付き、乳首から口を離し、そのまま鎖骨、そして首筋へと舌先を持っていく。こいつの身体が震えるのが分かった。<br /> 「どうよ?」<br /> 「ん……、もっと……」<br /> 「ん」<br />  驚くほどに面白い反応だ。耳を舐め、噛むとするくすぐったそうに身体を捻るその仕草は、触覚的刺激が無くなって次第にその怒張を縮める陰茎を勃たせるには十分な刺激だった。<br />  今一度口付けをし、今度は下半身に右手を伸ばす。然程面積の無い陰毛の茂みを掻き分けるようにして指を進める。そして秘所の窪みに差し掛からんという所で俺は指を止め、その縮れ毛の茂みを行ったり来たりする。<br /> 「ちょっ、くすぐったいから……」<br /> 「それが目下の目的だ」そう言って唇を塞ぐ。<br />  何度も往復を繰り返すと、呼吸がより大きく乱れてくる。頃合か。俺はその往復である程度覚えた秘所の上あたりに一気に指を進めた。前陰唇交連。そして陰核だ。<br /> 「あひぅっ!」<br />  予想していたのかしていなかったのか、しかしそれでも関係無さそうに、彼女は陰唇の方向に沿って動く俺の指に合わせて喘いでいる。<br />  愛液というのか、それによって、微かに水音が聞こえる。指を腟口と思しき所に少しだけ差し入れる。<br /> 「ふあぁ!」<br />  その大声にびくっとするが、よく考えるとこいつの声は俺にしか聞こえないのだ。<br />  不意に、後ろにつんのめる。次の駅に停まったのか。<br /> 「ねえ……、はやく、きてよ」<br />  停車なぞ関係無い。肩で息をするその懇願を無視し、俺はこいつの秘所に顔を埋める。独特の匂い。男をその怒張に集約するかのような匂いだ。フェロモン臭とでもいうのか。<br />  腟口に舌先を触れさせる。こいつの身体が強張るのが分かる。なら、その緊張を解くのが愛撫というものだろう。<br /><br /></dd> <dt>597 :<a href="mailto:sage"><b>禁断少女の学術的考察、そして――</b></a>:2007/03/14(水) 10:37:12 ID:nV5XJ2cH</dt> <dd>  再びの発車。それによって俺の舌が彼女の陰唇に押し付けられる。電車特有の振動、それすらも快楽の1つに加えようといわんばかりにこいつは俺を求めだした。<br /> 「は、あ、んっ、なんで、こんな、に、上手いの……?」<br /> 「知るか。言っとくけど練習なんかしてないからな」<br /> 「うん……。あ、止めないで。もっと……」<br /> 「口だけでイったら承知しねえ」<br /> 「んっ、イく、んふっ、寸前だっ…た、くせに……あン」<br /> 「お前も俺みたく、イきそうになったら止めろよ」<br /> 「やだぁ。ふう、く、はぁっ」<br />  唾液と愛液の交じり合った、変な味の、変な匂いの液体。最高の潤滑油だ。俺は彼女への口淫のスパートをかける。指も使う。<br /> 「んはああっ、ダメぇっ! それいじょっ! んあっ!」<br />  その言葉で俺は指と舌を秘所から離す。外気に晒されたからか、彼女の下半身が少し震えた。<br /> 「イったのかどうか確認しようの無いからなあ。ま、いいか」<br /> 「はぁ、はぁ、はぁ、は、ねえ、はぁ、変に、なりそうだよ……」<br />  イく本当に寸前だったのだろう。身体をくねらせ、手を胸、そして秘所に持っていこうとする。<br />  俺は秘所に持っていこうとした手を退け、胸に持っていこうとした手を甘く噛んだ。そしてそのまま胸を舐め、吸い、噛み、転がし、もう片方乳房にも同様にする。<br /> 「だめ……、はやくぅ……」<br />  やはり無視する。乳の下をそれぞれ舐め、今度はみぞおち、そして腹に舌を進めていく。無論、くねらせる。脇腹、臍、下腹部と舐め回し、俺は顔を上げた。<br /> 「まだ、イってないよな」<br />  おぼろげな瞳で、彼女はゆっくりと肯く。<br />  俺は痛いほど怒張している陰茎を摘むようにして持ち、彼女大腿の内側に、こすりつける。まだまだ、焦らす。<br />  こいつは下唇を噛んで声を出さないようにしている。その息遣いが、俺の鼓動をより早くする。<br />  そのまま今度は陰裂を撫でるように亀頭を擦り付ける。下、後陰唇交連から抉るように、腟口、腟前庭、陰核、前陰唇交連まで。はじめは少し強く、だんだん力を弱くしていく。<br /><br /></dd> <dt>598 :<a href="mailto:sage"><b>禁断少女の学術的考察、そして――</b></a>:2007/03/14(水) 10:38:01 ID:nV5XJ2cH</dt> <dd> 彼女は右腕を噛みながら、声を抑えていた。俺はその行為を緩め、腟口のある部分に亀頭を押し付けた。<br /> 「じゃ、いくぞ、ミアキ」<br />  初めて、意識的にこいつを「ミアキ」と呼んだ気がする。彼女の腰に回した俺の手にミアキは自らの手を添え、少し、肯いた。<br />  ゆっくり、腰を進めていく。亀頭が段々埋まっていく。そして障壁のような感覚。尚もゆっくり進めていく。<br /> 「い……っ、痛……っ」<br /> 「処女か?」<br /> 「当たり前、……でしょ……っ」<br />  恐らく俺が、《ミアキは処女だ》と思い続けているからだろう。<br /> 「今から3回目の深呼吸で、一気に挿入れる。痛けりゃ叫べ。どうせ、俺以外には聞こえない」<br /> 「そう、するね」<br /> 「おう」<br />  互いに呼吸を整える。1回。2回。3回目の吸気。<br /> 「ふっ!」<br />  俺は一気にミアキを貫いた。<br /> 「っひああああああああああぁああぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ!」<br />  互いに、息が切れている。俺はミアキに寄りかかりつつ、腰を少しずつ動かした。<br /> 「んぐ……、ねえ……、はあ、はあ、んっ、……出そう?」<br /> 「ああ……。すげえ出そう」<br />  もう動かしただけでも射精しそうだ。口淫の比ではない。<br /> 「……一回、出すから。腟内に」<br /> 「えっ?」<br /> 「動くぞ」<br />  返事を待たず、俺は陰茎を引いた。そしてまた挿入する。その一往復だけで射精しても怪訝しくはなかったが、再び引くくらいの余裕はあったようだ。そしてまた奥に押し込む。<br /> 「ン……ぐっ……!」<br />  約1ヶ月ぶりの射精。陰嚢が爆縮するような感覚。そして全身が弛緩して腟内に流れ込むような錯覚。鼓動がひとつになり、全てが白熱する。脳内でビッグ・バンが起こったみたいだ。<br /> 「はあああああああああああ――――――――――っ!」<br />  これはやばい。くせになりそうだ。自慰でこの感覚は、永久に得られない。<br />  俺は自身を腟から抜き、ミアキに対面する壁に凭れた。陰茎は精液塗れ。腟口からも漏れている。<br /><br /></dd> <dt>599 :<a href="mailto:sage"><b>禁断少女の学術的考察、そして――</b></a>:2007/03/14(水) 10:39:06 ID:nV5XJ2cH</dt> <dd> 沈黙。というより、呼吸のノイズ。電車が走っている音などは最早感覚の外だ。<br />  ずるり、と、ミアキが便座から滑り落ちた。そして膝立ちで俺に近付くと、さっきのように陰茎を口に含んだ。精液塗れの陰茎を舐めて恍惚の表情を見せる彼女。その行為、その表情で、俺はまたしても勃ち上がった。<br />  舐め回し、吸い、しごく。急速に復活していく快感。勃興してくる射精感。<br /> 「ミアキ」俺は彼女を押し倒し、小ぶりな胸に陰茎を当て、腰を動かした。挟めない。ミアキの手が伸びる。新たな刺激に、怒張の痙攣が高潮する。そして再び、精が放たれた。白濁が胸か首、顔、髪の毛にまで飛ぶ。<br />  口の周りの精液を舐める仕草に、俺はまたしても自らを勃たせる。そして再び、彼女の入り口に押し当てた。<br />  その後、もう2回交わり、1回は腟内射精、もう1回の腟外射精で最後とした。<br /><br /></dd> <dt>600 :<a href="mailto:sage"><b>禁断少女の学術的考察、そして――</b></a>:2007/03/14(水) 10:41:49 ID:nV5XJ2cH</dt> <dd>  *  *  *<br />  微かに聞こえるアナウンスに寄れば、あと1駅を過ぎれば終点だ。俺は終点で下りる。<br />  それなりに感じる虚脱感と疲労、そしてまだ入れている感覚。服を着て、飛び散った精液を紙でふき取り、服や髪、皮膚に付いたものは水で洗い、窓を開けて俺らはトイレを出……ようとしてある事に気付いた。この状況で精液の臭いは如何ともしがたい。<br />  いつもなら客は2駅目の4分の1ほどしかいない。だからこそ目立ちたくはないのだが、異様な臭いを発していれば目立つだろう。俺らはそのまま終点までトイレに篭る事にした。<br /> 「……やっちゃったね」<br /> 「ホンモノじゃ、ないけどな」<br /> 「まだ言ってるの?」<br /> 「そりゃ言うさ。多分ホンモノよりもいい。感覚の上ではな」<br /> 「そんなに?」<br /> 「そりゃ、な。現実には、精液を顔とかにかけるなんて嫌がられるもんだ。……って情報をどこかで読んだ」<br />  俺は便座に座り、ミアキは俺の上に座っている。もう1回やるのもいいが、終点に着くまでに終われるかどうかが微妙なので自粛している。但し、今俺はミアキの乳房を揉んでいるが。<br /> 「じゃあ、今度は嫌がってみようかな」<br /> 「今度なんてあるのか?」<br /> 「……さあ。また、1ヶ月オナニーしなきゃ会えるかもね」<br /> 「苦行だな。今日の記憶だけで少なくとも半年、いや、1年は持つ。でも今度は……、ミアキじゃないのにしてくれよ」<br /> 「まあ、そのときのヤマちゃんの理想の女の子として出てくるから、その時々にも寄るんだと思うけど。でも、どうして?」<br /> 「あいつは、ミアキは俺の事を好いていないんだ。でも俺はあいつを好いている。高校時代からずっと、あいつに幻想を抱きつつ好いていた。あいつには今、付き合ってる奴がいる。俺に向けられないその目を妄想で無理やり向けさせるのは、何ていうか、あいつに申し訳無くてさ」<br />  そんな偽善的な理性が、俺にこの禁断少女を突っぱねさせたのだ。本当は求めている。でも求めてはいけないという心がある。結局は本能に従って、こいつをミアキに見立てて俺はこいつを抱いたのだが。<br /><br /></dd> <dt>601 :<a href="mailto:sage"><b>禁断少女の学術的考察、そして――</b></a>:2007/03/14(水) 10:43:40 ID:nV5XJ2cH</dt> <dd>  しかし、抱いている中で俺はある事に気が付いていた。それは、「現実のツタハラ・ミアキ」を抱く事から、「ツタハラ・ミアキと設定された禁断少女」を抱く事へ、意識がシフトしていたという事だ。<br />  後者が俺の理想を体現していたのだから仕方無いとはいえ、それでは両者が報われない。<br />  この少女が消えてしまえば、彼女は俺の記憶の中にだけの存在になってしまうし、この少女自身に関していえば、俺とのこの情交は新たな記憶の中にうずもれるか、最悪記憶自体が消滅してしまうだろう。<br />  独善的且つ偽善的だが、そして言いたくないが、「かわいそう」としか俺には言えない。<br />  禁断少女という存在ゆえ、抱かれる事を強要され希望する少女。俺は今、この目の前の哀れな存在をひどく愛おしいと思っている。なぜ、そんな存在として発生してしまったのだろう。思わず抱きしめた。<br /> 「やっぱさ、好きでもない奴ら同士でヤっても、そりゃ、性欲があるんだから感じられない事は無いだろうけど、なんつーか、気持ち悪いと思うんだ。後味が悪い、っつーのか」<br /> 「……それが、ヤマちゃんの性愛論?」<br /> 「性愛論、ね。そうだな。互いが互いを求めないセックスは、楽しくないと思う。そこらへん、売春とか援助交際とかやってる女ってのは、強いよな。よく割り切れるもんだ」<br />  そう考えると、禁断少女なんていうのは割り切る事にかけて、右に出るものなどいないという事になるのではないだろうか。<br /> 「ヤマちゃんは、或る1点に於いて間違ってる」禁断少女は振り向く。「あたしはね、あたしに繋ぎ止めるためにこうやって現れるわけじゃないんだよ」<br /><br /></dd> <dt>602 :<a href="mailto:sage"><b>禁断少女の学術的考察、そして――</b></a>:2007/03/14(水) 10:47:00 ID:nV5XJ2cH</dt> <dd> 腕の中から、彼女は抜けた。こう、するりと。本当にその場所に存在しないかのように。<br /> 「あたしが現れるのは、性欲を押さえ込んでいる人。現れやすいのは、性愛を書く小説書きたちだけど、あたしが現れるときはね、性欲が助けを求めているときなんだよ。そうじゃないと、その人が壊れてしまう。人じゃなくなってしまう。そういうときに現れるんだ」<br />  彼女は笑顔だ。俺の知らない、ミアキの笑顔。これこそが、この禁断少女の本当の笑顔なのかもしれない。<br /> 「現れたら、その人の性欲を解き放ちつつ、その方向性をちょっと変えてやるの。そうすれば、心の詰まりも時とその人自身の努力で解消出来るんだよ。だから、あたしは色んな人たちの許に現れる。現れては、消えていく」<br />  彼女が手を伸ばす。俺の頬に、風のような感触があっただけで、実体があるようには思えない。<br /> 「意図的にあたしに会う事は出来ない。何故なら、あたしは人の、性欲に直結した心の詰まりが限界にならないと出られないから。そんなの、無い方がいいでしょ?」<br />  俺は手を伸ばす。ああ、こいつの体、こんなに透明だったっけ?<br /> 「あたしを想ってくれるのは嬉しいよ。でも、それだけじゃ何も解決にならない。今日の事はヤマちゃんの中で自己完結させなきゃダメなんだよ。それには相応の時間がかかるし、最低限、そうするための努力も必要。だから――」<br />  手は、しかし彼女の身体を捉える事はなかった。代わりに、その手を包むかのような温もりを感じる。<br /> 「――今日の事、書いてみてよ。小説でも、日記でもいい。何か、心の中のごちゃごちゃしてるものをひとつひとつ取り上げてさ、書いて、表現してみてよ。そうすれば、心の整理だって出来る。表現だけじゃない。受け手になる事で、落ち着く事だってある」<br />  一瞬、その姿が確かなものになった。<br /> 「ヤマちゃん、ううん、《マサキ》ならきっと、今日を乗り越える術を知っている」<br />  唇が、触れた。<br /> 「だって、ほら、もうあたしが見えなくなる。自分で、歩いていける」<br />  ……変な味だな。って、これ俺の精液かっ?<br /> 「そりゃ、マサキ、射精すたびに舐めさせるんだもん」<br />  ぐあっ。こりゃとんだ罰ゲームだ。<br /> 「あたしを精液塗れにしたからですー。ほらっ、そろそろ終点だよ。荷物持って、顔拭って」<br />  顔? 拭う必要あるか?<br /> 「泣くのって、確かに清々するけど、それを人に見せるのは恥ずかしくないの?」<br />  その言葉で、鏡を見る。ああ、俺ってこんな泣き顔なんだ。こりゃ見られたくねえ。でも俺何で泣いてるんだ?<br /> 「知らないよ。そんなのは、家に帰ってから自分の心に訊きなさい」<br />  おいおい、ひでーな。<br />  俺は袖で顔を拭い、蛇口から水を出して何回か顔を濯ぐ。そして、扉を向いた。<br />  ああ、そうだ。お前の事、何て呼べばいい?<br /> 「禁断少女」<br />  違う。個人名だ。<br /> 「そうだなあ……。よしっ」<br />  そう言って、こいつは俺の背中を押す。そこは終点の駅。そこに停まる列車の車輌。俺が扉から1歩踏み出した時、列車は停まった。<br /> 「次にマサキが好きになる女の子の名前!」<br />  瞬間、そう聞こえた気がした。<br /><br /></dd> <dt>603 :<a href="mailto:sage"><b>禁断少女の学術的考察、そして――</b></a>:2007/03/14(水) 10:47:53 ID:3gZLtMso</dt> <dd> 家に帰るまで、俺は呆っとしていた。何が起こったのか。その全てを思い出す頃には、家に着いていた。<br />  部屋に戻って、ひどく気だるい身体をベッドに放ると、不思議と涙が止め処無く流れてきた。<br />  ひとつのハートブレイクが完結し、もうひとつのハートブレイクが段落をあとひとつ残す形で中断していた。<br />  落ち着いたら、何か書こう。今日の事を、一部始終とはいかないけれども書き連ねよう。そう思いながら、俺は目を閉じた。<br /><br /></dd> <dt>604 :<a href="mailto:sage"><b>禁断少女の学術的考察、そして――</b></a>:2007/03/14(水) 10:49:35 ID:nV5XJ2cH</dt> <dd>  *  *  *<br />  あれから2ヶ月が過ぎようとしている。<br />  あの日の事を書いた文章は、1ヶ月の執筆期間を経、1時間の校正・推敲作業を経て、無事に完成した。<br />  今はそれを、パソコンの文章フォルダの奥底に眠らせている。そのタイトルを見ただけでまだ胸が痛むが、時が解決してくれるはずだ。<br />  今、ひとつの懸案事項がある。あいつの最後の言葉を思い出せない事だ。それを以ってあの文章の完成としようとしたが、結局1ヶ月、思い出す事は出来なかった。大事な事なのに、思い出せない。それはとても悲しい事のように思える。<br />  まあ、いずれ思い出すだろう。今はその懸案事項よりも、優先度が高い事柄が存在する。<br /> 「やっほー、ヤマくん」<br /> 「ん、よっす」<br />  同じ授業をとっている、こいつ。俺はどうも、こいつに好意を抱きつつあるようだ。<br /> 「あ、そうだ。ヤマくん、メアド交換しよ。この授業、難しいじゃん」<br /> 「だな。助け合いは大事だ」<br /> 「ほい、赤外線。送って」<br /> 「ん、ちょい待ち。オッケー」<br /> 「……はーい、登録完了。じゃあ、送るね」<br /> 「おう……、よし、登録だ。って、あれ? フリガナ書いてねえ」<br /> 「あっ、面倒で入れてなかった、ごめん」<br /> 「いや、構わねえよ。えっと、名字……、で名前、と。確認してくれ」<br /> 「……うん。間違い無し」<br /> 「そりゃよかった。なんつーか、お前、綺麗な名前だな」<br /> 「そう?」<br /> 「ああ。俺は好きだな、この響き」<br /><br />  ――次にマサキが好きになる女の子の名前!<br /><br /> 「―――。うん、お前らしい名前だな」<br /><br /></dd> <dt>605 :<a href="mailto:sage"><b>作者@禁断少女の学術的考察、そして――</b></a>:2007/03/14(水) 10:54:10 ID:3gZLtMso</dt> <dd>これにて終了となります、「禁断少女の学術的考察、そして―-」。<br /> 変な箇所は多々あるかと思うけれども、とりあえずひとこと。<br /><br /><br /><br /><br /><br /> エロって難しいね<br /> そして非常に恥ずかしい<br /><br /> 言いたい事も言ったし、それでは、さようなら<br /><br /></dd> <dt>606 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/03/14(水) 13:00:49 ID:PZV7Cpeh</dt> <dd>学術的~というだけあって堅苦しい文章だけれど<br /> かえってそれがそそる話だった。<br /> そして、ほんのり、じんわり。<br /><br /> GJ!!!!!<br /><br /></dd> <dt>607 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/03/14(水) 13:11:38 ID:UdkMhOcl</dt> <dd>俺としては読みにくくなかったし、むしろ好みだったな<br /> お世辞じゃなくまた書いてもらいたいぜ<br /><br /></dd> <dt>608 :<a href="mailto:sage"><b>作者</b></a>:2007/03/15(木) 02:24:16 ID:Zf3qwskZ</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/606" target="_blank">&gt;&gt;606</a>、<a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/607" target="_blank">&gt;&gt;607</a><br /> 再び現れてしまうほどありがとう<br /> いつかネタがあり次第書こうと思う<br /><br /> なお、俺自身は民俗学をやっていないのでそのメソッドにおかしな点が必ずある事を報じて、注意事項とする<br /> では、いずれ<br /><br /></dd> <dt>609 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/03/19(月) 23:00:55 ID:JS754Br8</dt> <dd>えっとぉ、保守しますね。<br /><br /></dd> <dt>610 :<font color="#008000"><b>名無しさん@ピンキー</b></font>:2007/03/19(月) 23:03:46 ID:cS2/g/+z</dt> <dd>おなにーしちゃらめえええええええ!!!<br /><br /></dd> <dt>611 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/03/20(火) 23:39:02 ID:N8abIGRa</dt> <dd>夢精はいいのか?<br /><br /></dd> <dt>612 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/03/21(水) 00:27:09 ID:qaaofIWi</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/611" target="_blank">&gt;&gt;611</a><br /> 禁断少女が出ていれば、ほかの設定はどうでもよいではないか<br /><br /></dd> <dt>613 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/03/26(月) 23:12:45 ID:wJOzqe15</dt> <dd>保☆守!<br /><br /></dd> <dt>614 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/03/31(土) 01:06:56 ID:p3t4VvxG</dt> <dd>ほ。<br /><br /></dd> <dt>615 :<a href="mailto:age"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/03/31(土) 01:12:49 ID:dTE11WG+</dt> <dd>禁<br /><br /></dd> <dt>616 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/01(日) 17:15:04 ID:nwhjJ1Jy</dt> <dd>断<br /><br /></dd> <dt>617 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/01(日) 17:59:31 ID:wRzf4kRc</dt> <dd>少<br /><br /></dd> <dt>618 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/01(日) 18:17:57 ID:j6xCbJT0</dt> <dd>尉<br /><br /></dd> <dt>619 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/01(日) 18:48:42 ID:8VvVeVLn</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/618" target="_blank">&gt;&gt;618</a><br /> バロスwwwwwwww<br /><br /></dd> <dt>620 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/02(月) 14:32:07 ID:hrrdFDny</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/618" target="_blank">&gt;&gt;618</a><br /> 仕事中に吹き出したwww<br /><br /></dd> <dt>621 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/04(水) 22:40:24 ID:HfSmhmgv</dt> <dd>禁断☆保守!<br /><br /></dd> <dt>622 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/07(土) 11:41:52 ID:rcB5Pw/v</dt> <dd>オナ禁三日目なのだが、もう後何日で禁断少女現れるかな?<br /><br /><br /></dd> <dt>623 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/07(土) 16:10:55 ID:XIUgib6c</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/622" target="_blank">&gt;&gt;622</a><br /> きっと精神力の強さに比例するんだ。<br /> その人の限界が訪れて初めて顕れるんだよ。<br /><br /></dd> <dt>624 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/07(土) 16:45:44 ID:YfDWxJ5B</dt> <dd>生まれて29年、オナニーなんてしたこと無い俺が通りますよ<br /><br /></dd> <dt>625 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/07(土) 18:39:03 ID:TurrWyIH</dt> <dd>禁断少女の天敵キターー<br /><br /></dd> <dt>626 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/07(土) 19:48:30 ID:9R4afusB</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/624" target="_blank">&gt;&gt;624</a><br /> お前は人生の楽しみを半分損している。<br /><br /></dd> <dt>627 :<a href="mailto:age"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/07(土) 23:11:36 ID:M9x1j/zW</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/624" target="_blank">&gt;&gt;624</a><br /> おま・・・<br /><br /></dd> <dt>628 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/08(日) 00:44:05 ID:p/J82gSn</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/624" target="_blank">&gt;&gt;624</a><br /> お前がエロパロ板にいることが不思議だ<br /><br /></dd> <dt>629 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/08(日) 19:10:01 ID:xdiwGP4m</dt> <dd>え、<a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/629" target="_blank">&gt;&gt;629</a>って俺女だろ?<br /><br /></dd> <dt>630 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/08(日) 21:10:33 ID:J34UXsC2</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/629" target="_blank">&gt;&gt;629</a><br /> 自ら暴露するてゃ愛いやつよ<br /> さ、力抜け<br /><br /></dd> <dt>631 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/08(日) 23:48:37 ID:6yEQhwKa</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/629" target="_blank">&gt;&gt;629</a><br /> 逃げろ!ヤられるぞ!<br /><br /></dd> <dt>632 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/10(火) 23:18:21 ID:xNsYF2w9</dt> <dd>うふふ・・・<br /><br /></dd> <dt>633 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/15(日) 00:29:44 ID:0QawR+S9</dt> <dd>ほ<br /><br /></dd> <dt>634 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/15(日) 00:59:39 ID:EvUlLOOy</dt> <dd>ん<br /><br /></dd> <dt>635 :<a href="mailto:age"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/16(月) 01:17:17 ID:lcUUnsyp</dt> <dd>の<br /><br /></dd> <dt>636 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/16(月) 01:20:33 ID:L3uLX95K</dt> <dd>り<br /><br /></dd> <dt>637 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/16(月) 02:14:42 ID:k4JzrnRE</dt> <dd>し<br /><br /></dd> <dt>638 :<a href="mailto:sage"><b>coobard</b>◆69/69YEfXI</a>:2007/04/16(月) 02:16:25 ID:NNCccboz</dt> <dd>お味<br /><br /> さて、お初にお目に掛かります。coobardと申します。<br /> 皆さんのお書きになった《禁断少女》に触発されて書きました。<br /> 7レス+1レスです。ちょっと長いですが、宜しければお読み下さいませ。<br /><br /></dd> <dt>639 :<a href="mailto:sage"><b>7/1</b></a>:2007/04/16(月) 02:19:11 ID:NNCccboz</dt> <dd>《禁断少女-C》<br />  俺は毎週木曜日にSSを自サイトにアップしている。<br />  メインは純愛ものだ。だからといって、エロが嫌いなわけではない。<br />  エロものはひと月に一回は書いているし、勢い余ってエロ小説の同人誌まで出したくらいだ。<br /><br />  そうやって、自分の好きなタイプの女性を執拗に妄想し、反応の細部まで描いているハズなのだが……。<br />  俺は、俺自身が本当に萌える女性を書いてはいなかった。<br />  正確には、どうしても書けなかったというべきだろう。<br />  どういうわけか、あまりにもイメージがあやふやで形にならなかったのだ。<br /><br />  心理学で言うところの“アニマ”。<br />  俺はその“アニマ”を文章として描き出そうと必死だった。<br />  悶々とああでもないこうでもないと、なけなしの妄想力を駆使してその像を結ぼうと努力した。<br />  だが、まるでスーラの点描画を近づいて見ているような輪郭のつかめない、朧気なものにしか成り得なかった。<br /><br />  そんなある日、知り合いとのチャットで《禁断少女》というものの存在を知った。<br />  それはSS書きのところにだけ現れる変幻自在の“なにか”。<br />  禁欲的な生活を送るSS書きの深層心理にある最高の萌えを夢として具現化し、その禁欲の褒美として精を抜いて行くという。<br />  俺は面白いと思った。<br />  つまり、そいつを呼べば俺が本当に心から萌える女性“アニマ”に会える。その姿を見れば当然、イメージも固まりSSにも書ける。しかも抜いてくれるなんて一石二鳥どころか三鳥だ。<br />  そんなワケで俺は禁欲生活に入った。<br />  おかげで朝の目覚めは良く、会社でも普段より仕事が出来た。<br /><br />  それから一ヶ月。<br />  今週もSSをアップする日がやってきた。そう、今週はエロSSの日だ。<br />  だが、エロのネタはない。敢えて作らなかったのだ。<br />  いつもは帰りに電気街をぶらつきながらの思いつきや、通勤電車の中吊り広告から気になるフレーズをメモっては自分宛にメールしてストックしていたのだが、今週は一切やらなかった。<br />  もちろん、オナニーもきっちり禁じている。<br />  毎日毎日、惰性的でさえあった自慰行為。日によっては二回三回というときもあった。<br />  それをここまで我慢したのだ。<br />  まさしく背水の陣。<br /><br /></dd> <dt>640 :<a href="mailto:sage"><b>7/2</b></a>:2007/04/16(月) 02:19:51 ID:NNCccboz</dt> <dd> 俺は仕事をキッチリ終え、会社から真っ直ぐ部屋に帰った。<br />  時計を見ると午後六時。<br />  パソコンの電源を入れる。<br /> 「さぁ来てくれ……禁断少女。俺に全てを与えてくれ!」<br />  俺はエディタを開いて待った。<br /><br />  だが、いつまで経っても禁断少女が現れる気配はない。<br />  やがて、時間は午前一時を回った。<br /> 「やっぱネット上だけのお伽噺なのか……」<br />  俺は軽く、溜息を吐く。<br />  家賃四万三千円で借りている1LDKは、その溜息でさえ大きな音に聞こえるほど、あまりにも静かだった。<br />  毎日夜中にいびきのうるさい隣のおっさんも、今日は帰っていないかのようだ。<br /><br />  ふいに腹が鳴った。<br />  その音は俺以外いない空虚な部屋に酷く木霊した。<br />  今度は大きく、落胆の溜息を吐く。<br /> 「しかたない。コンビニでなんか買ってこよう」<br /><br />  俺はコンビニで弁当を手に取り、次に成人向けの雑誌に手を伸ばした。<br />  もう良いだろう。オナ禁は。耐えに耐えた分、今日は思いっきり抜いてやる。<br /> 「あれっ! 貞生(さだお)ちゃん? 貞生ちゃんよね?」<br />  ふいに俺の名前を呼ぶ女性の声があった。驚いて本を床に落としてしまう。<br /> 「わ、またこんなの見て。変わってないなぁ、もう」<br />  彼女は近づいてきてそれを拾ってくれた。<br /> 「はい、どうぞ」<br />  顔を上げて、にっこり微笑む丸い顔をした女性。<br />  縁なしの楕円形をした眼鏡が光る。<br />  短くふわっと無造作に仕上げられた髪から、優しいフローラルの良い香りがした。<br />  この笑顔、この香り。そして標準体型より、どう見てもぽっちゃりとした肉体。ピンクのセーターとデニムのミニスカート。間違いない。<br /> 「智恵(ちえ)……さん?」<br />  彼女は大きく頷く。<br /><br /></dd> <dt>641 :<a href="mailto:sage"><b>7/3</b></a>:2007/04/16(月) 02:20:23 ID:NNCccboz</dt> <dd>「ひさしぶりねぇ。覚えててくれたんだ」<br />  花が咲くように笑う。<br /> 「貞生ちゃんは、なんでこんなとこにいるの」<br /> 「それは俺が聞きたいよ。地元で結婚したんじゃなかったのか」<br />  彼女は明るく応えた。<br /> 「ま、色々あってさ!」<br />  そう言いながら鼻の横を指で掻いた。彼女が本当に困っているときのクセだ。<br />  そう、俺は彼女の事をとてもよく知っている。たぶん、誰よりも知っているはずだ。<br />  なぜなら彼女は……六年前に別れた俺の元恋人だから。<br /><br />  俺たちはコンビニの中で話し続けるわけにもいかず、とりあえず外に出た。<br />  店の前でしばらく昔話に花が咲く。<br />  彼女は本当にあの頃と、何ひとつ変わっていなかった。変わらな過ぎるほどだ。<br />  ニコニコと俺の話を聞いている。<br /> 「へー、今はけっこうちゃんとがんばってるんだー。えらいねぇ」<br />  背が低いにも関わらず、俺の頭を撫でようと背伸びする。<br />  俺はその手を掴んだ。<br /> 「もう、俺たちそんな関係じゃないだろ」<br />  彼女は高校で一つ上の先輩だった。<br />  あの頃、俺が何か良い事をするたびに、彼女が俺の頭を撫でてくれた。<br />  そんな他愛ない、でも、とても大切だった儀式のようなもの。<br />  それを俺は拒否してしまった。<br /><br />  彼女は寂しそうに微笑む。<br /> 「そうなんだけどさ……」<br />  さっきまでの盛り上がりが嘘のように、気まずい雰囲気が流れる。<br />  やがて、彼女はちょっと低いトーンで問いかけてきた。<br /> 「あたし、今夜泊まるトコないんだよね。泊まらせてって……言ったら怒るかな……」<br /> 「えっ……」<br />  その言葉の真意がどこにあるのか解らず、彼女の顔を見つめてしまう。<br />  彼女は目を伏せて、やや赤くなっていた。<br /><br /></dd> <dt>642 :<a href="mailto:sage"><b>7/4</b></a>:2007/04/16(月) 02:21:33 ID:NNCccboz</dt> <dd> その大きな胸を押しつぶすように腕を曲げ、指を口元に当てている。<br />  これは……彼女がセックスを求めているときの仕草だ。<br /> 「やっぱダメ、かな」<br />  その上目使いに俺の心が疼く。<br />  別に嫌いになって別れたワケじゃない。ただ、彼女は地元に残ると決めて、俺は都会に出ると決めた。それだけだ。<br /><br />  俺は溜息を吐いて応えた。<br /> 「しゃぁねぇな……」<br />  彼女の目が輝いた。<br /> 「やった! ありがと!」<br />  彼女は手を俺の頬に持ってくる。<br />  次の瞬間、お互いの唇が重なった。<br />  だが、それはほんの一瞬だった。<br />  智恵はすぐ離れると俺の目を覗き込んだ。<br /> 「んふふ」<br />  くるりと踵を返す。<br />  腕を空に突き上げ、はしゃぐように言った。<br /> 「じゃあ貞生ちゃんちに、ごおー!」<br /><br />  俺の部屋。<br />  リビングの電灯を暗くして。<br />  俺たちは裸で、ふとんの上に倒れ込んでいた。<br /> 「あ、このふとん、貞夫ちゃんの匂いだ……懐かしい……ん、んん」<br />  激しいキスとお互いの体をまさぐり合う音が、同時に聞こえる。<br /> 「ん、んん。あはぁ……」<br />  俺は顔を乳房の谷間に埋もれさせる。<br />  初めて彼女を抱いた時と同じ、ミルクのような甘い香りがする。<br />  至福を感じながら、顔で撫でるように動かした。<br /> 「ああ、もちもちだぁ」<br />  彼女が俺の髪の中に指を絡ませる。<br /> 「バカ……」<br />  彼女の声にちょっと笑いが混ざっている。<br /><br /></dd> <dt>643 :<a href="mailto:sage"><b>7/5</b></a>:2007/04/16(月) 02:22:16 ID:NNCccboz</dt> <dd> 俺はいったん、彼女の腰の辺りに移動した。<br />  彼女の膝を開く。<br /> 「智恵さん……キレイだ」<br />  その付け根の中心に俺の先端を押しつける。<br /> 「入れるよ」<br />  俺は肉壁の狭間に狙いを定めると、ゆっくり腰を突き出した。熱い。<br />  彼女がぷるぷると震えた。<br /> 「うあぁ……入っちゃう入っちゃう、硬いの硬いの、あぉ!」<br />  俺は彼女を激しく攻め立てた。<br /> 「はぁっ! きゅ、急にそんな、あ、あ、あっ! あぅあっ!」<br />  俺の腰の動きに合わせて、彼女が喘ぐ。<br />  曇った眼鏡が揺れる。<br /> 「うう! 智恵、さん、中、気持いいよ」<br />  湿った肉のぶつかるパンパンという音が部屋に響く。<br /> 「もっと呼んで! 名前、呼んで! 呼び捨てで、いい、からあああっ」<br />  俺は動きを変え、腰を回す。<br /> 「智恵! 智恵! ああ、智恵ぇ!」<br />  彼女の指が俺の頭をぐしゃぐしゃと掻きむしる。<br /> 「貞生ぉ! あはぁんん!」<br /><br />  大きな吐息だけの会話。<br /> 「はぁっはぁっ! もぅらめ、なのひい、い、イグの! イグぅぉ!」<br />  牝の嬌声が俺の人間の脳を溶かし去り、俺も只の牡と化した。<br />  俺は視界が白くなってくる。<br />  腹筋がブチ切れるほど、智恵の中を突きまくる。<br />  彼女の腕が俺の首に巻き付く。<br /> 「きもちひぃお! イグッイグッイグぅううぅ!」<br /> 「うあああ智恵! 出る出る出るぅ!」<br /> 「ふぐぅっ! 出して! いっぱい出してぇぇぇぇッ!」<br />  次の瞬間。<br />  俺は彼女を離し、素早く中から抜き去ると、その顔に向けた。<br />  少ししごくと、今までに感じた事がないほどの塊が放出された。<br /> 「おぅあ――ッ!」<br /> 「はぁぁぁぁあ――んんんッ!」<br /><br /></dd> <dt>644 :<a href="mailto:sage"><b>7/6</b></a>:2007/04/16(月) 02:23:04 ID:NNCccboz</dt> <dd> しばらく、俺の放精は続いた。<br />  お互いがびく、びく、と痙攣する。<br /> 「あ……熱いの、貞生ちゃんの精子、あは、たくさん、出てる……」<br />  彼女はゆっくりと起き上がった。<br />  たっぷりの精液が彼女の胸の上を流れる。<br /> 「ごめんね、貞生ちゃん……」<br />  彼女はそうつぶやくと、俺にキスをした。<br /> 「え……あ、謝るのは俺のほうだよ……その、顔に……」<br />  彼女は微笑んで、首を横に振る。<br /> 「そうじゃないの。あたし……もうこの世にはいない人間なのよ」<br />  いきなり何の事だ。話が解らない。<br />  俺が戸惑っていると、彼女は続けた。<br /> 「貞生ちゃんさ、《禁断少女》を呼ぼうとしたでしょ?」<br /> 「えっ」<br /> 「あたし、それをあっちの世界で本当の《禁断少女》から聞いて……」<br /> 「な、なんで」<br /> 「貞生ちゃんが心の底で求めている女の子は、あたしだって、聞いたの」<br />  彼女は顔を伏せた。声に涙が混じる。<br /> 「すごく嬉しかった。貞生ちゃんといつも一緒だったあの頃……最高だったよ」<br />  涙がいったんレンズに溜まって、落ちた。<br /> 「それで……《禁断少女》は、それなら替わりにあたし自身が行くのが一番いいだろうって。だから来ちゃった」<br />  智恵は顔を上げた。半分笑いながらも、涙でぐしゃぐしゃにしていた。<br />  あの卒業の日と同じように。<br /> 「あたし、あの日、あなたについて行けば良かったね……ごめんね……」<br />  彼女は儚げにつぶやいた。<br />  すると彼女の身体全体が、月明かりを反射するように仄蒼く輝きだした。<br /> 「もう時間がない……あたし、いつまでも見守ってるから。愛してるから……」<br />  俺は慌てた。<br /> 「待て! 待ってくれ! 智恵!」<br />  もう一度、彼女を抱きしめようとした。だが、俺の腕は空を切った。<br />  その勢いで、ふとんに倒れ込んでしまう。<br /><br /></dd> <dt>645 :<a href="mailto:sage"><b>7/7</b></a>:2007/04/16(月) 02:24:04 ID:NNCccboz</dt> <dd> もう彼女の姿はほとんど見えなかった。<br /> 「さよなら。あたしの分まで生きて。絶対。でないともう頭撫でてあげないから」<br />  ふわりと、俺の頭に彼女の手の感触があった。<br /> 「智恵……」<br />  俺は叫ぶ。<br /> 「智恵――ッ!」<br />  光の粒が天井で線香花火のように散って、消えた。<br /><br /> 「んがごーっ!」<br />  いびきだ。いびきが聞こえる。<br />  いつも聞こえる隣のおっさんのものだ。<br />  気が付くと、俺は机の前で突っ伏していた。<br />  モニタにある時計を見た。午前一時を少し回った所。<br />  そして、開かれたエディタには今まで書いてきた話があった。<br /> 「智恵……」<br />  彼女がなぜ、死んでしまったのか。もう、俺に知る術はない。<br />  とにかく、俺は彼女を心の底から愛していたんだ。<br />  そう、本当に萌えると言う事は、愛していると言う事なんだろう。<br />  泣きそうになった。<br /><br />  そのとき突然、腹が鳴った。<br /> 「は、はは……生きろ、ってか……」<br />  俺は汚れた下着をゴミ箱に脱ぎ捨てて、新しいものに換える。<br />  どうせ百円ショップで買った物だ。惜しくはない。<br />  財布と鍵を手に取り、コンビニに行くため、玄関を出る。<br />  明るく丸い月が微笑んでいるように思えた。<br />  智恵のように。<br /><br /></dd> <dt>646 :<a href="mailto:sage"><b>coobard</b>◆69/69YEfXI</a>:2007/04/16(月) 02:26:13 ID:NNCccboz</dt> <dd>以上です。<br /> ありがとうございました。<br /> それでは失礼いたします。<br /><br /></dd> <dt>647 :<a href="mailto:sage"><b>coobard</b>◆69/69YEfXI</a>:2007/04/16(月) 02:41:50 ID:NNCccboz</dt> <dd>あ、すみません。忘れてました。<br /> 《禁断少女-C》について、絵も描いたので置いておきます。<br /><br /> ttp://coobard.h.fc2.com/pic/kindan_big.jpg<br /><br /> 禁断少女スレが一段と活気づきますよう、お祈り申し上げます。<br /> それでは失礼します。<br /><br /></dd> <dt>648 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/16(月) 06:57:01 ID:musTcsVc</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/647" target="_blank">&gt;&gt;647</a><br /> せつないけどGJ!!<br /> イラストも上手いなあ……。<br /> 年上な禁断少女もなかなか良いものです。<br /><br /></dd> <dt>649 :<a href="mailto:sage"><b>coobard</b>◆69/69YEfXI</a>:2007/04/17(火) 01:49:53 ID:tYdi7Yum</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/648" target="_blank">&gt;&gt;648</a><br /> お読み頂いた上に、GJありがとうございます!<br /> イラストも褒めて頂きありがとうございました。<br /><br /> わたしは、“年上だけど、少女っぽい”と言う部分に萌えを感じますので、そういうお話にしました。<br /> 切ないのは、すみません。また、機会があれば今度は明るいものを書きます。<br /> それでは失礼します。<br /><br /><br /></dd> <dt>650 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/24(火) 23:57:01 ID:wEX/gPSu</dt> <dd>GJ!<br /> こういう禁断少女もありか<br /><br /></dd> <dt>651 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/27(金) 00:00:56 ID:Tpy045hV</dt> <dd>保守<br /><br /></dd> <dt>652 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/28(土) 22:41:09 ID:bT+wsnTQ</dt> <dd>保守<br /><br /></dd> <dt>653 :<a href="mailto:age"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/29(日) 03:42:22 ID:xobgSSRW</dt> <dd>少女<br /><br /></dd> <dt>654 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/30(月) 21:02:43 ID:UgrOIDqa</dt> <dd>保守<br /><br /></dd> <dt>655 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/04/30(月) 23:45:59 ID:I3b+X5Dn</dt> <dd>近々かきたいと思います。<br /><br /></dd> <dt>656 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/01(火) 02:27:18 ID:3rEhuyHO</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/655" target="_blank">&gt;&gt;655</a><br /> がんばって<br /><br /></dd> <dt>657 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/02(水) 00:02:57 ID:oik/Gfdg</dt> <dd>書いてみました。いきます。<br /> 少々長いです。<br /><br /></dd> <dt>658 :<a href="mailto:sage"><b>紫色の…</b></a>:2007/05/02(水) 00:04:16 ID:oik/Gfdg</dt> <dd>和服の少女が立っている。<br /> こちらを射抜くような目をした、黒髪の少女。<br /> 紺とも紫ともいえぬような振袖の着物を纏って…。<br /><br /> 「あの、あなたは…」<br /> これは幻か何か、もしくは犯罪者?一体、なぜ…?<br /> すると、その少女が答えた。<br /> 「私は、あなたから生まれたもの。」<br /> 少女の表情は何一つ変わらない。<br /> 「だ、大丈夫?君、何を言ってるの?」<br /> 俺が放ったセリフは、おかしかったのだろうか。<br /> 少女が髪を横に揺らして笑う。<br /> クス、と口に手をやりながら。<br /> 「私は、あなたから生まれたもの。名前は、ありません。」<br /> 「俺から生まれる?意味がわからないんだけど…」<br /> 俺には子どもなんていない。まして、この歳の少女なんてありえない。<br /> 「違います。あなたのここから、私は生まれました。」<br /> 少女はそう言って、すっと袖から細い手をのばして俺の胸に触れる。<br /> 「私は、あなたの強い願いから生まれました。昨晩、それを願ったのに、あなたは意識を失うように眠ってしまった。随分、お仕事でお疲れなのですね…」<br /> は?何を言ってるんだ?<br /> 俺が昨晩…なんだって?<br /> 俺は自分の記憶の糸を手繰る。<br /> 昨日は残業で深夜に帰宅し、そのままシャワーを浴びて…眠っただけじゃないか。<br /> 何かをしようと思ったわけではなかったはず…。<br /><br /></dd> <dt>659 :<a href="mailto:sage"><b>紫色の…</b></a>:2007/05/02(水) 00:05:04 ID:oik/Gfdg</dt> <dd>連日、ずっとこんな生活だ。<br /> 好きな読書という趣味ですら、最近は封印していると言うのに…。<br /> 「俺は何かやろうとか、してないと思うけど?」<br /> 俺は、正体のわからない少女に本気で答えていた。<br /> 「そんなことはありません。私は、ずうっと見ておりました…。あなたが、思いとどまっていたこと。」<br /> 少女は先程の強い視線ではなく、ふっと微笑むような目をした。<br /> 「ですがもう、限界です…。」<br /> いつのまにか、少女に距離を縮められていたことに気づく。<br /> ふんわりと、お香のような香りがする。<br /> 「私となら、きっと昨日のような罪悪感など消えてしまいます…」<br /> その言葉に、ハっとなった。<br /> 俺が昨日、罪悪感を覚えつつやめたこと。<br /> しばらく、していないのだ。<br /> すれば体力を奪う。翌日の朝の身体が重くなる。仕事がたて込んでいる今、そんなことはできなかった。<br /> だが、この少女は何だと言うのか。<br /> 見るのは今日が初めてだ。<br /> おかしなことを言っていたな…俺から、生まれたとか…。<br /> それで俺は思い出した。<br /> 聞いたことがある。<br /> 何日もそれを我慢していると、限界を超えたあたりで突如あらわれると言う少女の伝説。<br /> いわゆる都市伝説の類いだとタカを括っていた。<br /> それでは、この少女は…その伝説どおりなら、俺好みの少女だと言うことなのか?<br /> この顔、この視線、この着物姿…。<br /> いままで、こんなタイプと付き合ったことはない。<br /> 俺はいつも…胸が小さくて茶髪で巻き髪、ピンクの服にハイヒールを履いたような女が多かった。<br /> まるで正反対のような少女。<br /> これは、やはり何かの間違いなのでは…。<br /><br /></dd> <dt>660 :<a href="mailto:sage"><b>紫色の…</b></a>:2007/05/02(水) 00:05:44 ID:oik/Gfdg</dt> <dd>「君は、その…禁断少女、ということなの?」<br /> 恐る恐る聞いたのが、またおかしかったのか、少女がククッと笑う。<br /> 「そうです。ようやく分かっていただけたのですね。」<br /> 「だけど、俺の好みとは違うと思うんだけど…」<br /> 「そうですか?私は、私の外見を自分できめることはできません。きめるのは、あなたの心ですから…」<br /> そういうものなのか。<br /> では、この着物の色まで…?<br /> 「で、君はこれから、どうするの?」<br /> 「私はこれから、あなたを、その…」<br /> そこまで言って、少女は初めて顔を背けた。耳まで赤くなっているのがわかる。<br /> 「そのため」にしか存在しないのに、それを口にして頬を赤くするとは思わなかった。<br /> これも俺の好みなのか…?<br /> 「その、何?」<br /> 「あの…あなたをきもちよく、したいです…」<br /> 聞こえないくらいの小さな声でそういうと、ソファに座る俺のすぐそばに跪いた。<br /> 太腿に手を置かれた途端、ぞくっと俺の身体が反応した。<br /> おいおい、こんなことで感じたことなんて一度もなかったじゃないか。<br /> どうしたんだ、俺は。<br /> それにしても少女の黒髪が見事なのには驚く。<br /> まっすぐで漆黒の闇のような髪が美しい。<br /> 俺はうつむき加減の少女の頭に手をおいた。<br /> つやつやと、さらさらとして、手のひらに心地よくて…まるで絹糸のようだ。<br /> 何度か髪を撫でると、少女が俺を見上げる。<br /> 「ずっと、お会いできるのを楽しみにしておりました…。」<br /> 「ずっと?」<br /> 「えぇ…。」<br /> 少女は俺の腰に抱きついたとき、きゅっと衣擦れの音がした。<br /><br /></dd> <dt>661 :<a href="mailto:sage"><b>紫色の…</b></a>:2007/05/02(水) 00:06:39 ID:oik/Gfdg</dt> <dd>「振袖って、重いんだね…」<br /> 俺は膝にかかった振袖の重さを口にした。袖だけでも、ずっしりと重く、あたたかい。<br /> 「慣れればそうでもありませんよ」<br /> 少女はこともなげにそう言う。<br /> 何なんだろう、この感覚。<br /> 初対面の少女に、違和感を感じたのは最初だけだ。<br /> 静かな口調が俺を落ち着かせたのか、今はこの少女のこと以外は頭から抜けていた。<br /> 見れば特に嫌なところもない。<br /> 香りも嫌いじゃない。<br /> 息遣いも、所作も、引っ掛かるようなところはなかった。<br /> よくわからない、不思議な気持ちだった。<br /> 「あの…明かりを落としてもよろしいですか?」<br /> 少女が顔を真っ赤にして聞いてくる。<br /> 今にも泣きだすんじゃないかと思うくらい、小さな声で。<br /> 「いいよ…。」<br /> 俺は素直にそう答えた。<br /> すると、明るかった部屋の蛍光灯が、不思議なことにほの暗くなった。<br /> 調光機能など付いていないのに…。<br /> 「私を…一度でいいので…その……」<br /> 少女はうつむきながら、遠慮がちに俺の膝に座った。<br /> こんなに内気な女の子は初めてだ。<br /> だが、不思議なことにいらつくような感情は沸いて来ない。<br /> 俺は少女を抱き寄せ、唇を少女の唇に軽く重ねた。<br /> ちゅ、と小さな音がした。<br /><br /></dd> <dt>662 :<a href="mailto:sage"><b>紫色の…</b></a>:2007/05/02(水) 00:07:14 ID:oik/Gfdg</dt> <dd>「うれしい…」<br /> 少女はそう言うと、俺の胸に顔を埋めた。<br /> 髪がさらりと揺れ、いい香りがする。<br /> やがて少女が俺の服をそろそろと脱がせはじめた。<br /> シャツのボタンを外し、ベルトを外し…ズボンを下ろしていく。<br /> 俺は腰を浮かせて仰向けに横たわると、少女がそれを引き抜いていく。<br /> うす暗闇の中で、言葉も交わさずに、ただ相手の呼吸と衣擦れの音だけが部屋に響く。<br /> その音だけなのに、妙に耳がくすぐったい。<br /> 俺の分身が固さを増しているのがわかる。<br /> この少女がそれに触れるのを、渇望する自分がいた。<br /> 「もうこんなになって…」<br /> 少女はそう言って、腹のあたりから手を滑らせてトランクスを剥がしていく。<br /> ひんやりとした空気に触れて、一瞬それが震えた。<br /> 「我慢していたのですね…」<br /> 独り言のようにそういうと、少女の指が根元を優しく擦る。<br /> ビリ、と電気が走った。<br /> なんせ、随分とためていたのだ。射精したいという気持ちが、むくむくと大きくなっていく。<br /> 「はずかしいので…みないで…ください……」<br /> 少女はそう言うと、俺に覆いかぶさるように唇を重ねてくる。<br /> 少し積極的な口づけ。<br /> だがすぐに唇は離れ、少女は俺のものに手をのばす。<br /> 天井を指すように固く張ったそれに顔を近付け、先端に口付ける。<br /> わずかな刺激にさえ、俺のそれは敏感に反応してしまう。<br /> 少女は袋にやわやわと触れ、竿を指で固定して先端を口にふくむ。<br /> 熱くねっとりとした感触が、俺の中枢を蕩けさせていくのがわかる。<br /> 少女の髪が腹や腿あたりまで垂れ、少女の動きに合わせてさらさらと動く。<br /> その一連の動きに、俺のそれは長く耐えることはできなかった。<br /><br /></dd> <dt>663 :<a href="mailto:sage"><b>紫色の…</b></a>:2007/05/02(水) 00:08:57 ID:oik/Gfdg</dt> <dd>この状況で、我慢することに何の意味がある?<br /> 一体何のために我慢すると言うのだろうか…<br /> 少女の少し苦しげな呼吸を聞きながら、俺はその黒髪に手をのばした。<br /> するりと指の間を抜けていく。<br /> 少女は舌を纏わり付かせながらも、俺が髪を撫でる動きに反応した。<br /> 「そろそろ…我慢できなそうなんだ…けど……んッ」<br /> 少女が口の動きを強めていく。<br /> 「だして…ください……たくさん…」<br /> 途切れ途切れに言う少女を制し、俺は口を開いた。<br /> 「まって…名前を決めてなかったよな……君の。」<br /> 「わたしの…名前?」<br /> 「そう…。」<br /> 「名前を…つけてくださるのですか?」<br /> 「うん…。こんなときに、今さらでわるいけど…。」<br /> 少女は口を離して惚けたような顔をした。<br /> 指は添えられたまま、むにむにと竿を往復する。<br /> 「君の…その振袖の花模様が綺麗だから……その花の名前がいいかな…」<br /> 「この花の、名前…」<br /> 「そう、なんて言うの…。俺は花がわからないから…」<br /> 「あやめです…あやめと言う花…」<br /> 少女は自分の着物を見て呟くように答える。<br /> 「じゃ、あやめ…かわいい名前だと思うよ。」<br /> 「あやめ…」<br /> 「あやめ…また、続けてもらえる…?」<br /> 俺の言葉に、あやめは素直に舌を絡ませる。<br /> 熱くて、とろとろのあやめの口の中。小さな口にこんなにグロテスクなものを押し込んで…<br /> 必至に俺をそこへ連れていく。<br /> 出したい。もう…もう……。<br /><br /></dd> <dt>664 :<a href="mailto:sage"><b>紫色の…</b></a>:2007/05/02(水) 00:10:31 ID:oik/Gfdg</dt> <dd>俺は呻くように荒い呼吸を繰り返し、やがて限界を迎えた。<br /> どくん、とあやめの中で大きく痙攣したそれから、大量の液体た放たれた。<br /> 何度も、何度も脈打つように射精した後、ようやくそれは力を失った。<br /> 少女は少し咳き込んだ後、口を拭って再びそれを手に包み、舌で綺麗に拭いはじめた。<br /> ぺろぺろと、舌が触れる感触が心地いい。<br /> 「たくさん、でましたね…」<br /> 「気持ちよかったよ…ありがとう、あやめ…」<br /> 俺は少女の髪を撫でた。<br /> 「なまえ…私の名前…うれしいです。」<br /> あやめはそう言って、俺の横に横たわり、首に抱きついてきた。<br /> 「あやめ…」<br /> 俺は、心地よい疲労感に酔いながらも、あやめがいつ消えるのかと言う不安に気づいた。<br /> 伝説によれば、もういつ消えてもおかしくはないだろう。<br /> 「あやめ、もう少しだけいてくれないか。」<br /> あやめは少し驚いたような顔をして、だがすぐにこくんと頷いた。<br /> 「少しだけなら大丈夫だと思います…」<br /> 俺はあやめを組み敷き、少し乱暴なくらいに口付けた。<br /> 慌てたようなあやめに構わず、あやめの口に舌を差し入れる。<br /> 「ん…ふぁ……っ!」<br /> あやめが明らかに動揺している。<br /> 身を捩って切なそうな声をあげて…<br /> 「あ、あのっ…わたし…っ!!」<br /><br /></dd> <dt>665 :<a href="mailto:sage"><b>紫色の…</b></a>:2007/05/02(水) 00:11:07 ID:oik/Gfdg</dt> <dd>「わたし、何?」<br /> 「こういうのは、初めてで…あの、何を…なさる…んですか?」<br /> あやめは不安そうな声をあげた。<br /> 「なにを、って…あやめを抱きたいんだよ。」<br /> 俺は当然そう答えた。<br /> 「私を…抱く…?」<br /> あやめは何を言われているのかわからないような、そんな表情を見せた。<br /> 「そう。俺は凄く気持ちよかったから、今度は俺があやめを気持ちよくするために抱くんだよ。」<br /> 俺はひとまず帯を結んでいる紐に手を掛けた。<br /> 「私を気持ちよく…?」<br /> 「あやめは、あんなに俺を気持ち良くさせてくれたのに…自分が抱かれることは考えたことがないの?」<br /> 「わ、わかりません…はじめに、抱き締めていただきましたもの…。それ以上は…」<br /> あやめが困惑したような顔をして見上げてくる。<br /> 「じっとしてて…大丈夫だから…」<br /> 俺はなんとか長い帯を引き抜いて、着物の合わせをゆるめると、ちりん、と音を立ててちいさな飾りの付いた鈴が床に転がった。<br /> 「ぁ…」<br /> あやめは帯が緩むと、不安そうに自分の手で胸元を押さえる。<br /> 「隠さないで、あやめ…」<br /> 俺は耳元で囁いてから、何枚も重なる着物を剥いでいく。<br /> やがてあやめは何も纏わぬ姿で俺の腕に抱かれた。<br /> 小さく震えているのがわかる。<br /> 「恐いの?」<br /> 「い、いいえ…なぜだかわからないけど…震えて…止まらない…」<br /> 俺はあやめの唇に、髪に、首筋に唇を滑らせた。<br /> 「ひゃ…ぁ…」<br /> 切ない声が天井へあがっていく。<br /> 着物を着ているとわからないのに、あやめは胸が大きかった。<br /> ふにゅ、と柔らかい弾力が俺の指を押し返す。<br /> 「はぁ……ん…っ」<br /> 少し冷たい胸を撫で上げるようにすると、ぽっとあやめの身体が熱くなっていく。<br /> 時折身を捩りながら、あやめは助けを求めるように俺に抱きつく。<br /> 「…ぃや……ぁ……」<br /> あやめは初めての感覚に、何を言ったらいいのかわからないようだった。<br /><br /></dd> <dt>666 :<a href="mailto:sage"><b>紫色の…</b></a>:2007/05/02(水) 00:13:15 ID:oik/Gfdg</dt> <dd>たすけて、と助けを求める相手の指が、あやめをこんなにもこまらせているという事実。<br /> 俺は自分のそれが、再び固く、もしかしたらさっきよりも凶暴に立ち上がるのを感じていた。<br /> あやめはうっすら涙を浮かべながら、身を捩って俺の指の動きに喘いでいる。<br /> 「あやめ…もうこんなに濡れてるよ…」<br /> 俺はクレバスに差し入れた指を引き抜き、あやめの前でくっついた2本の指を離した。<br /> 透明に輝く糸が、指の間に渡って伸びる。<br /> あやめは見てはいけないものを見た時のように、くっと目を瞑った。<br /> やわらかなそこは既にぬるりと粘度を増し、身を捩る度に蜜が流れ出る。<br /> いつ挿入しても大丈夫そうだ。<br /> 「かわいい…」<br /> 俺は恥ずかしそうに顔を伏せるあやめの顎を取り、こちらを向かせた。<br /> 「あやめ、かわいいよ…とても。」<br /> 唇を吸うと、あやめは細い腕で俺に絡み付いてくる。<br /> 「わたし…なんだかへんな感じに…なって……ます…。」<br /> 「気持ちよくなってるんだよ。これからもっと気持ちよくなるんだ…」<br /> 俺は子どもに言い聞かせるように、あやめに囁いた。<br /> 「あなたの望みどおりに……わたしを…抱いてください…」<br /> あやめは俺の脚に自分の脚を絡ませた。<br /> 固くなった俺があやめの茂みに触れ、ぴくん、と震える。<br /> 「あやめの中に、入るよ…」<br /> 俺は自身をあやめに宛てがい、入り口を探して先端を埋め込んだ。<br /> 「ひゃ…ぅっ…」<br /> たまらずにあやめが悲鳴をあげる。<br /> 思っていたよりも中は狭くて、悲鳴と同時にきゅぅっと絞り上げられる。<br /> 「うっ…っ、あ…やめ…!」<br /> 俺は予想以上の締め付けに、全力で耐えた。<br /><br /></dd> <dt>667 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/02(水) 00:49:21 ID:LAFA7VWk</dt> <dd>ぐ……ここで切れるのかっ!?<br /><br /></dd> <dt>668 :<font color="#008000"><b>名無しさん@ピンキー</b></font>:2007/05/02(水) 01:04:31 ID:F0FnYor+</dt> <dd>すいません、投稿しすぎで書き込め無くなりました。<br /> 回避方法を知らない…<br /> 今は携帯からです。<br /> スレ容量、まずいですかね。<br /><br /></dd> <dt>669 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/02(水) 01:10:28 ID:LAFA7VWk</dt> <dd>容量はまだ大丈夫ぽい。<br /> 連投規制かの?<br /> しばらく間を置けば大丈夫だと思う。<br /> wktkー<br /><br /></dd> <dt>670 :<a href="mailto:sage"><b>紫色の…</b></a>:2007/05/02(水) 01:20:24 ID:oik/Gfdg</dt> <dd>こんな締め付けが何度も続いたら…<br /> 俺は馬鹿なプライドを保つべく、必至にもたせるように意識を集中した。<br /> あやめの双丘を舌で愛撫しながら、手を太腿へ這わせていく。<br /> あやめはその度にせつなそうな声をあげて、増々腰を捩り、膣中を収縮させた。<br /> 「ああっ……!ぃ、いや…ぁ…あぁんっ…!」<br /> まずい…!<br /> そう思ったが、遅かった。<br /> 俺のそこは前触れもなくいきなりびゅる、と震えながら精を中へ叩き付けた。<br /> 「出して…もっと、出してください…あなたの…」<br /> あやめが脚を絡ませながら懇願する。<br /> 「あやめ…」<br /> 結合部からは、じゅぶ、と音を立ててふたりの液体が混じりあって溢れ出る。<br /> 俺はあやめの唇をむさぼるように奪い、長い間乱暴に口の中を犯した。<br /> あやめは苦しそうな表情をしながらも、身体の奥から新たな蜜を溢れさせ、俺のそれに熱を与えていく。<br /> かつてこんなセックスをしたことがあっただろうか。<br /> 俺はすっかり、与えられ、それに応えるセックスに溺れていた。<br /> セックス、という言葉を使うことに、なんのためらいもないと思えるほどの感情。<br /> あやめをどうしても絶頂へ引き上げたい。<br /> そのためだけに俺は、分身が力を増すことを願った。<br /> うっとりとした表情をして、濡れた唇を動かしてあやめが口を開く。<br /> 「…あつ…い…」<br /> 俺のそれが、あやめのなかでゆっくりと屹立していく。<br /> ぬるぬると摩擦が消えていく中で、腰を動かすと合わせ目から水音が激しく響き出す。<br /> んっちゅ、くちゅ…っ、じゅぷっ…。<br /> 「はぁっ…、はぁっ……あんっ…!」<br /> 突き上げられる衝撃に、あやめの胸が弾んで揺れる。<br /> その扇情的な光景に、俺は動きを速めた。<br /> ぴたぴたと肌がぶつかる音、互いを呼び合う切なげな声…<br /> 高みへ近づいていくことを知らせる嬌声が、段々に高く、間隔を短くして唇から漏れている。<br /> あやめが、体全体で自分に感じている。<br /><br /></dd> <dt>671 :<a href="mailto:sage"><b>紫色の…</b></a>:2007/05/02(水) 01:21:03 ID:oik/Gfdg</dt> <dd>これほどまでの感覚を与えておきながら、あやめは「現実には存在しない」ものなのか。<br /> 俺はあやめの体温を感じながら、そんなことを思った。<br /> 身体の中心が、ひどく熱い。<br /> もうそんなに長く持たせることはできなそうだ。<br /> どくん、と分身が大きく痙攣したのが分かった。<br /> 「あっ、あっ…ああぁっ…わ、わたし…っ!!ひゃあっっ……!も…ぅ……ひゃあああッん!!」<br /> あやめは大きく弓なりに身を反らせて、ぐったりと脱力した。<br /> 額にうっすらと汗が光っている。<br /> 俺は最後に腰を深く沈めると、思いきりあやめの奥を目がけて熱く白濁したものを射出した。<br /> あやめがびくん、びくん、と腰を弾ませる。<br /> どくどくっ、どくどくっ…<br /> 俺のそれは、最後の一滴まで出し切るかのように、あやめの膣を満たしていく。<br /> あやめの胎内からあふれ出たものが、ふたりの脚を濡らしていく。<br /> 「あつい…あつい…です……」<br /> あやめがうわ言のように訴える。<br /> おれはだらりと力を失った自身を引き抜くと、手を添えて先端をあやめのちいさなそこの上へ擦りあげた。<br /> わずかに、こり、とした感触を確かめると、自身の先端でそれを刺激した。<br /> 「ひゃあああ!」<br /> 敏感になっていたあやめが、悲鳴のような嬌声をあげる。<br /> 「ごめんあやめ…」<br /> 俺は涙をうっすら浮かべたあやめに口付けた。<br /> 「い、いいんです……ただ、どうしようもなくて…わたし…」<br /> 「いいんだ。あやめが気持ちよくなってくれれば…」<br /> 俺はそう囁いて、あやめのさらさらとした髪を撫でる。<br /> 「はい…とっても…気持ちよかったです……ありが…とう…ございます……」<br /> あやめは消え入るような声でそう言ってから、胸に顔を埋めた。<br /> やわらかな胸に押しつぶされる感触に、俺は少し目眩がした。<br /> 俺がつくり出した少女が、俺をここまでにさせるとは…。<br /> 禁断少女、都市伝説といわれるような、不思議な存在。<br /> その少女を確かに抱き締めながら、俺は眠りに落ちていった。<br /><br /></dd> <dt>672 :<a href="mailto:sage"><b>紫色の…</b></a>:2007/05/02(水) 01:23:16 ID:oik/Gfdg</dt> <dd>翌朝、けたたましい目覚まし時計の音で目が覚めた。<br /> いつもどおり起きる時間だ。<br /> だが、驚くほど身体が軽い。<br /> 普段は作らない朝食を作り、洗濯までした。<br /> あれはそれでも夢だったんだろうか、それともやはり幻…。<br /> 俺は昨日の一部始終を覚えていた。あやめと名付けた少女の香りや、体温まで。<br /> 一つ一つ服を身に付けながら、俺はベッドに腰を掛けた。<br /> ぼんやりと部屋を見渡す。<br /> いつもと同じ、朝日が眩しい東向きの部屋。<br /> すると…。<br /> 俺は目を疑った。<br /> 朝日を透過して輝くものを見つけたのだ。<br /> 「これは…」<br /> 紫色のガラス玉が付いたそれを拾い上げると、ちりん、と小さな音がした。<br /><br /><br /><br /><br /> おしまい。<br /><br /></dd> <dt>673 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/02(水) 01:24:06 ID:oik/Gfdg</dt> <dd>おかげさまで書き込めました。<br /> ありがとうございます!<br /><br /></dd> <dt>674 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/02(水) 01:37:47 ID:tHXD44it</dt> <dd>あやめー!<br /> 切ないねぇ…<br /> いやいやGJですよ!<br /><br /></dd> <dt>675 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/02(水) 01:58:46 ID:UJauop2W</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/673" target="_blank">&gt;&gt;673</a><br /> GJ!残り少ない容量でうまくまとまってました!<br /><br /> 残り少ないのでいきなりですが次スレ<br /> 禁断少女2<br /><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1178038555/l50" target="_blank">http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1178038555/l50</a><br /><br /> テンプレ補足などよろしく。<br /><br /></dd> <dt>676 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/02(水) 02:02:05 ID:UJauop2W</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/673" target="_blank">&gt;&gt;673</a><br /> 感想レストン切って次スレ立てて失礼しました。<br /> これでゆっくり感想レス等も書き込めます<br /> ではドゾー<br /><br /> ↓  <br /><br /></dd> <dt>677 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/02(水) 02:37:07 ID:tHXD44it</dt> <dd>埋め<br /><br /></dd> <dt>678 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/02(水) 12:08:04 ID:LAFA7VWk</dt> <dd>GJ!!!<br /><br /> 俺のところにも禁断少女こねーかな?<br /><br /></dd> <dt>679 :<font color="#008000"><b>名無しさん@ピンキー</b></font>:2007/05/02(水) 12:25:41 ID:me7KA28y</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/673" target="_blank">&gt;&gt;673</a><br /> 携帯投下乙&GJ!<br /> 表現が細かくていいなー。<br /> でも、もうちょっと前フリが欲しかったです。<br /><br /></dd> <dt>680 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/02(水) 21:54:56 ID:BoBG5cjo</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/673" target="_blank">&gt;&gt;673</a><br /> よかった。すっごく。<br /> あやめ(* ´Д`)<br /><br /><br /><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/675" target="_blank">&gt;&gt;675</a><br /> スレ立て乙かれー<br /><br /></dd> <dt>681 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/03(木) 11:08:40 ID:KdTpm5Yf</dt> <dd><br /> あやめ、ウチにも来て!<br /><br /><br /><br /></dd> <dt>682 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/08(火) 22:51:01 ID:LvbADBXg</dt> <dd>禁!<br /><br /></dd> <dt>683 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/08(火) 23:26:33 ID:c45/8oG5</dt> <dd>オ!<br /><br /></dd> <dt>684 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/08(火) 23:52:43 ID:R4CUhu+3</dt> <dd>ス!<br /><br /><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/675" target="_blank">&gt;&gt;675</a><br /> 乙~♪<br /><br /></dd> <dt>685 :<a href="mailto:age"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/14(月) 19:32:17 ID:K20+EDN2</dt> <dd>禁断の埋め<br /><br /></dd> <dt>686 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/14(月) 20:19:04 ID:jvcAueO2</dt> <dd>ぷにゅ<br /><br /></dd> <dt>687 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/17(木) 09:21:41 ID:gWiDBchd</dt> <dd>ふと君の頬を、そんな擬音が聞こるような柔らかさが包みこんだ。<br /><br /></dd> <dt>688 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/17(木) 16:36:59 ID:7gd3m6ZC</dt> <dd>禁<br /><br /></dd> <dt>689 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/17(木) 20:27:33 ID:wzfNU/IM</dt> <dd>断<br /><br /></dd> <dt>690 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/17(木) 22:10:32 ID:HbQJEDCs</dt> <dd>庄<br /><br /></dd> <dt>691 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/17(木) 22:33:47 ID:8etTjLK7</dt> <dd>内<br /><br /></dd> <dt>692 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/17(木) 22:53:58 ID:7gd3m6ZC</dt> <dd>平<br /><br /></dd> <dt>693 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/17(木) 23:22:51 ID:toV01Jqb</dt> <dd>蔵<br /><br /></dd> <dt>694 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/17(木) 23:53:49 ID:HbQJEDCs</dt> <dd>誰なんだ庄内平蔵<br /> それほどに、それほどまでに禁断だというのか<br /><br /> うさんくさいお米農家のあととりみたいな名前をしてその実体は夜な夜な周辺農家の男を漁る神出鬼没のプロコスプレイヤーか<br /><br /></dd> <dt>695 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/18(金) 08:11:39 ID:03JC/3G4</dt> <dd>「やめろぉっ!やめてくれ!」<br /> んちゅ<br /> 「うぁ」<br /> ん…んちゅじゅる<br /> 「ふあぁぁぁ上手い、ああ、」<br /> じゅっぷじゅっぷ、んちゅじゅる…<br /> 「ああ!だめだ…こんな…こんなのだめだ!やめて、…やめてください平蔵さん!<br /> いやぁん、その名前で呼ばないでぇ!<br /><br /> こんなかW<br /><br /></dd> <dt>696 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/18(金) 12:14:39 ID:bJs4CpM3</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/695" target="_blank">&gt;&gt;695</a><br /> 平蔵さんだってわかる、ってことは容姿そのままなんだよな…<br /> いろんな意味で禁断だw<br /><br /></dd> <dt>697 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/18(金) 22:11:53 ID:03JC/3G4</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/696" target="_blank">&gt;&gt;696</a><br /> だが待ってほしい。<br /><br /> 旧家の庄屋で代々当主の名前を世襲していて、先代が早く亡くなったため、後を継いだのが一人娘の美少女。<br /> 受け継いだ永く古い血は、毎夜々々その若い男を求め狂う…<br /> と言うのはお嫌いか?<br /><br /></dd> <dt>698 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/18(金) 22:23:03 ID:cO+OEEcF</dt> <dd>千姫みたいだw<br /><br /> 精を搾り取られた男は井戸に投げ捨てられるんだな……orz<br /><br /></dd> <dt>699 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/18(金) 23:16:31 ID:2GInh0lP</dt> <dd>「お待たせ致しました、当主が御会いになるそうです」<br /> いいかげん待たされてじれってっところにやっと通された奥の間。<br /> 旧家らしく広い畳間の奥にいたのは、和装の若い女性、いや少女だった。<br /> 「どうぞお座り下さい」<br /> 鈴をころがすような声に勧められたまま座ぶとんに座ると彼女は三つ指をついておじぎをし、こう言った<br /><br /> 「私が第八十七代目、当代の平蔵にございます」<br /><br /> 「え?..あなたが?」<br /><br /> その姿に似つかわしく名前を告げられて驚く僕を、彼女はじいいと見つめていた。<br /> が、やがて口に袖を当ててくすくす笑いだした。<br /> 「まだお分かりになりませんか?ほら」<br /> そう言うと彼女長い髪を片手でくるっと纏めて片方の肩に垂らす。<br /> 「え?...あ!君はバス停の!?」<br /> そうなのだ、このへき地のバス停から庄内家まで案内してくれた少女、あの時はワンピースに大きな<br /> 麦わら帽子ろいうあまりにも田舎ににあっった素朴な姿だったのだが。あの明るそうな少女とさっき<br /> まで凛とした貫禄をもった和装の少女と同じであるとは今の今迄気が付かなかった。<br /> 「驚かすつもりは無かったのですが、わざわざわたしに会いに来て下さったと聞いて、身だしなみを<br /> 整えてました。すいません、お待たしたみたいで。」<br /> そうしておじぎをする。<br /><br /> そう、僕はこの地に、庄内平蔵に会いにきたのだ。<br /><br /> その名前を知ったのは尊敬する先輩の研究を引き継ぎ、残された資料を整理した時だった。<br /> 先輩は民俗学から都市伝説の収集と研究をしていた。彼が採集した最新の都市伝説、それは<br /> 便所の落書きと揶揄されるようなネット掲示板からじわじわと広がったものだった。<br /> だが研究がすすみにつれその原形となる伝説は意外な程過去に遡れるが分かっていた、と言うのが<br /> 先輩の資料に残っている。<br /> そしてその先輩は去年の夏に突然姿を消した。<br /><br /> そして最近僕は先輩が最期に記したと思われるメモを発見したのだった。<br /> そのメモの最期にはこう書かれ手ていた。<br /><br />     誰なんだ庄内平蔵<br />       それほどに、それほどまでに禁断だというのか<br /><br /><br /><br /></dd> <dt>700 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/19(土) 01:06:42 ID:CZyjmHwq</dt> <dd>最高に笑ったwww<br /><br /></dd> <dt>701 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/19(土) 01:30:15 ID:QdHQvB4l</dt> <dd>なんかすげー気になるんだがwwwwwwww<br /><br /></dd> <dt>702 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/19(土) 04:11:21 ID:+y+7kTeb</dt> <dd>先輩w<br /><br /></dd> <dt>703 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/19(土) 10:05:12 ID:f0Ai8mJt</dt> <dd><a href="http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151060569/702" target="_blank">&gt;&gt;702</a><br /> 「先輩」て「学術的~」のあいつかw<br /><br /></dd> <dt>704 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/19(土) 10:37:02 ID:SvXWDpLA</dt> <dd>初代庄内平蔵。<br /><br /> 江戸時代、好色物が禁止された暗黒の時世で蘭学・房中術を隠れみのにひたすら”春”を求めた漢。彼は一般的に好まれた<br /> 春画ではなく、その文章力で男女を問わず妄想力を沸き立たせる作品のみを残している。<br /><br /> 彼の特徴とは<br /><br /></dd> <dt>705 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/19(土) 11:46:13 ID:JEqkgnOS</dt> <dd>特徴が気になるだろバーロー<br /><br /></dd> <dt>706 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/19(土) 23:23:15 ID:V7k6w6P6</dt> <dd>「その特徴というのがね、-まるで理想の女性が表れたかの様な-と言うのだそうだ。」<br /> 「はぁ、今一つ意味がわかりかねますが」<br /> 「うん、なんでも彼が描く女性の姿や様子が読む人の理想を描いたかの様に感じるそうだよ」<br /> 「誰でもですか」<br /> 「そうらしいねぇ、残念ながら初代平蔵が書いた物は一つも残ってないからねぇ」<br /> 「先程から初代といわれてますが、とすると二代目、三代目がいるのですか?そちらの方が描いたり<br /> 書いたりした物は残って無いのでしょうか」<br /> 「ああ、いや春画や草紙を描いたり書いたりしたのは初代だけであとは単に子孫というだけだよ。<br /> 初代の書物は統べて焚書にされて、彼自身の手鎖の上投獄されたのち追放になってるしね」<br /> 「追放とは穏やかじゃないですねぇ、どこかの島にでも流されたとか?」<br /> 「ああいやいやN県のYーあたりだよ、追放といっても帰ったみたいなもんでね、彼自身元々関西、<br /> 機内の出だったからね。しかもそのあたりの土地までもらってるんだ」<br /> 「?おおよそ罰を受けた感じじゃないですね?」<br /> 「どうも権力側の方にも彼の贔屓は居たみたいで、手鎖や投獄なんてのも3日ほどのことだったらしい。」<br /> 「へぇ、その後はどうなったんですか?」<br /> 「うんまぁ土地をもらって悠々自適..といっていいほどの生活だった..らしいんだ。庄内家はその地の<br /> 庄屋になったり鎮守の神主になったりしたらしいけどね」<br /> 「ふうん.....しかしその家はまだ有るのですか?代々続いているのならなにか初代について残って<br /> いるかもしれませんね」<br /> 「まぁ大した話は無いらしいんだが....うん、どうだい会ってみるかい?平蔵に。」<br /> 「会うって..今じゃ普通の家ですよね庄内家も。いきなり行って会ってくれますか」<br /> 「会うなら紹介状を書いてあげよう」<br /> 「え?御存じなんですか?」<br /> 「うん86代庄内平蔵は僕の京都時代の友人でね、お兄さんが亡くなったとかで庄内家を継いでいるんだ。<br /> 君..よりかは下か、娘さんが一人いてね。あやめちゃんて言う可愛い娘だったよ。」<br /><br /><br /></dd> <dt>707 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/20(日) 06:01:04 ID:U38M3YhI</dt> <dd>これはこれで気になるので保守w<br /> 誰か庄内平蔵でスレたててよw<br /><br /></dd> <dt>708 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@ピンキー</b></a>:2007/05/20(日) 16:51:15 ID:29AeD3Go</dt> <dd>初代庄内平蔵…彼こそ日本文学史上、初めて禁断少女を具現化した男だったんだよ!!!(AA略<br /><br /><font face="Arial" color="#FF0000"><b>501 KB</b></font></dd> </dl>

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