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<p> <a class="name_mail" href="mailto:sage"><font color="#0000FF"><strong>ボーイッシュぽいもの</strong></font></a></p>
<p> </p>
<div class="mes">「あけおめー!!」<br />
「おめでとう、せめてお年始の挨拶くらいは正しく使いましょう。」<br />
……いやそうじゃない。えーとこの子は誰だ。<br />
「やだなあ、忘れちゃったの?」<br />
こちらの怪訝な顔を見たのだろう、少女に言われて、<br />
記憶を巡らす。<br />
そもそもこんな理想的にボーイッシュな少女は知り<br />
合いにいないはずだ。<br />
寂しくてその手の派遣でも呼んだかとも考えたが、<br />
そんな覚えはないし財布だって余裕はない。<br />
一人手酒で飲んでた酒は、寂しさを紛らわすように<br />
ペースが早く、周り方も相応、てなもんでかなり頭<br />
が痛かったりする。<br />
ただまあ詰まらん酔い方には自信があって、今日だっ<br />
て呑んでる間の記憶がない訳じゃない。何なら紅白の<br />
結果でも言ってみようか。紅だな。ごめん見てない。<br />
……うん、正気だ。正気は保った事を確信した上で問う。<br />
「どっから入ってきた?」<br />
盗み見たアパートの玄関には確かにダブルロックが掛かっていたし、<br />
窓だって無駄に高い柵があり、まあ不可能ではないだ<br />
ろうが目の前の少女がそこから侵入してきたとは考え<br />
がたい。二階だし。<br />
「えーと、入ってきたっていうか、出てきたっていうか」<br />
「おう」<br />
「キミの脳から?」<br /><br />
そうかそうか。</div>
<p><a name="479"></a></p>
<div class="header"> </div>
<div class="mes">「キャーって、なんで服脱いだのに寝るのー!?」<br />
「裸で寝るのは習慣だし、自分で発信した電波と会<br />
話する趣味は無いの。」<br />
それでも律儀にオヤスミと呟いて目を閉ざした。<br />
なにやらやかましいがまあいずれ収まるだろー、電<br />
波だし。ということで放置する事に決めて寝返りを<br />
打った。少女の声は背中に向くことになる。<br />
「ねぇちょっと待って、起きてってば!話聞いてよ!!」<br />
昨今の電波にはどうも触れることすら出来るらしい。<br />
布団の上からゆすり起こそうと電波女は試みるが、<br />
この状態でそんなことをされたところで、リズミカ<br />
ルな振動は誘眠の意味しか持たない。<br />
「もー……しょうがないなあ……」<br />
嘆息。<br />
「そうそう、しょーがないからさっさと帰れ帰れ。」<br />
言葉の尻に、大欠伸。本格的に寝入ろうと布団を引<br />
きあげようとしたが、女の手に阻まれる。<br />
疑問に思う間もなく、何かが布団の中に滑り込んで<br />
くる。そして俺の首に回される細長く、柔らかさと<br />
堅さとを兼ね備え、仄かに暖かいもの。<br />
反射的に目を見開いたとき、すでに俺と彼女の唇は<br />
触れ合っていた。<br />
「……!!」<br />
柔らかなものが口腔を侵す。</div>
<p><a name="480"></a></p>
<div class="header"> </div>
<div class="mes">少女の舌が歯茎を撫で、<br />
無意識のうちに開いていた歯の隙間を抜けてくる。<br />
狭い空間の中で舌は俺のそれに絡みつく。甘い感触、<br />
とでも言うのだろうか。自分のものとは比較にならない柔らかさで少女の舌<br />
になぶられると、拒み難い悦楽が頭を支配する。そ<br />
れは中心に向かう左手も同様で、あからさまに充血<br />
していくのが解る。<br />
ついに彼女の手がそこにたどり着いたとき、<br />
(……やばい)<br />
そう感じたが、惚けた体に彼女の手は力強過ぎた。<br />
振り解く間もなく、少女の細く冷たい手が一撫でし……<br /><br />
…………………<br />
…………<br />
……<br />
…<br /><br /><br />
「……えーとホラ、私巧いから」<br />
「……」<br /><br />
気まずい沈黙。</div>
<p><a name="481"></a></p>
<div class="header"><span class="no"><a>481</a></span>
<span class="name_label">名前:</span> <a class="name_mail" href="mailto:sage"><font color="#0000FF"><strong>名無しさん@ピンキー</strong></font></a>
<span class="mail"><strong><font color="#5500FF">[sage]</font></strong></span>
<span class="date_label">投稿日:</span> <span class="date">2007/01/01(月) 10:32:44
ID:nbZIcD3L</span></div>
<div class="mes">本番無しでごめん。</div>