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「うう、ごめんよ、ごめんよ」
 俺はしがないエロパロ書き。
 いや、常駐スレで投下予告を出したくせに、途中で書くのを投げ出して寝てしまった阿呆だから、
 エロパロ書きとしてのランクは最下位の糞エロパロ書きだろう。
 今、五日前だした投下予告の作品を、半べそかきながら投下している。
 もちろん、流石にそれでそのまま、というのは流石にどうかと思ったので、
 投下予告した日から今まで、ずっとオナ禁をしてきていた。
 それで期待を裏切ることの埋め合わせには到底ならないが、それでも何かしなければ、と思ったのだ。
 無論、この後もしばらくオナ禁を続け、顔すらも見たことのない、モニターの向こうの人達に言葉ではない謝罪し続けるつもりだ。
 ふぅ~、投下終了……っと。
 マウスで、書き込みの欄をクリックし、最後のレスを投下する。
 明日の朝にはいくつかレスがついてたら嬉しいかな。
 パソコンの電源と部屋の電気を消した。

 ふぁぁ、もう寝るか……。
 まだ早い時刻だが、オナ禁しているとなんだか落ち着かず、昼間近くの公園で運動してきたのだ。
 心地よい疲れも溜まっており、ベッドに入ればすぐに眠れそうだ。

 が、ベッドに入ると妙に目が冴えてきた。
 パソコンの起動音が耳についてなんだか気になってしまう。
 六年も前から使っているパソコンだ。
 処理は遅く、完全に電源が落ちるまで時間がかかる。

 ……まだ消えないのかな。
 ただ時間だけが過ぎていく。
 遅いな、もう五分も経っている。
 ふと、あのパソコンが、電源が切れる前にフリーズを起こしてしまうことを思い出した。
 そうか、またフリーズしてるのか、糞。
 このオンボロめ、と思う。
 できれば買い換えて、快適な環境でエロパロを書きたいな、と思うときもある。
 が、これまで共に辛い戦いを勝ち抜いてきた相棒のような存在だ。
 よもや、九十九神(むちむちおっぱい美女)になっていてもおかしくない。
 朝までつけっぱなしだと電気代がもったいないので、ベッドからのろのろと這い出て、電気をつける。
 一応、確認するためにモニターのスイッチをいれると……。
「あれ?」
 おかしい。
 大抵、フリーズしたときは、「Windowsを終了しています」と表示された画面で止まっているのに、
 今回は、専ブラが表示された状態で止まっている。
 これはおかしいな、専ブラは閉じたはずなんだが……。
 俺の書いた作品が表示されたまま、なんとなくマウスのボールをころころ転がし、自分のものを読み直している。
 ……また微妙な出来だな。
 そりゃそうだろう、何度も気に入らないから書き直し、
 あまりにも期限を守らなさすぎたから、見直しもせず投下してしまったのだから。
 本当に、申し訳なくなってきた。
 こんな見苦しいもの投下して……本当に。
 うん、これは念を入れ、モニターの向こう側にもわかるくらい立派なオナ禁しなきゃな。

 ふぁああ……もう、寝るか。
 マウスを動かし、今度こそ本当に消そうとする。
 が……。


「君の事情はわかった。しかし、それで罪悪感が薄れるのはただの自己満足としか言いようがないな」
 不意にハスキーボイスが耳に届いた。
 誰だ、こんな時間にこんなこと言う奴は……。
 それはモニターの中にいた。
 専ブラに描かれたジサクジエンが急にポテッと落ち、パカッと割れると中から女の子が出てきた。
「君がそのような自虐行為をしたところで、君の書くSSの質は向上しない」
「な、何だと!」
 もちろん俺は、その少女の言った言葉に反応したわけではない。
 ただ、モニターの中でそんな少女がいることに驚いたのだ。
 俺のオンボロパソコンにこれほどの処理能力があったとはビックリだ。
 いつもだと、エロ動画みながらSSを書いているとどうしようもなく遅くなるのに……。

 最初は16×16ドット絵みたいな少女が、段々と大きくなっていく。
 瞬く間に画面の半分を少女が占拠し、今度は顔がアップになっていく。
 その少女は何故か眼鏡をかけた長髪の少女で、おまけにネコミミまでつけていた。
 恐ろしくツボに入っている。特にネコミミ。
「やあ、こんばんは、そして初めまして、私は俗に言う『禁断少女』というものだ。以後よしなに」
 禁断少女、それはネット上でまことしやかに噂されている、オナ禁に励むエロパロ書きの元へ現れ、
 精を奪っていくという……ちょっとしたオカルトちっくな存在である。
 基本的には、特定の容姿をしているらしいが、最近では書き手のツボをつく姿をしてやってくるという噂も……。
「ちょっと失礼するよ」
 恐らく等身大くらいまで大きくなったであろう少女が頭を少し傾けたかと思うと、
 液晶モニターの表面が、波打った。
「え!?」
 驚いている時間もなく、モニターの中から二次元少女が三次元少女になって這い出てきた。
 しまった、禁断少女は貞子系列のお化けか!
 ここで俺のエロ頭脳が高速回転を始めた。
 古今東西全てのエロを極めるために(主にネット上で)集めてきたエロ知識を今こそ活用するときっ!
 それより「禁断少女」がいるなんて本当に信じてるのか? というツッコミには答えてやらんっ!
 俺は、清純でエッチに興味津々な天使様がいつか俺の元に俺のためだけにいつかご光臨なさると、信じているからだっ!
 何、鰯の頭も信心だ、禁断少女が現れても俺は驚かないぞ。
 禁断少女の撃退法は、実は前々から考えていた。
 禁断少女は、オナ禁している書き手の元に現れ、射精させる存在であると聞く、
 ならばッ!
「うおおおおおおおおッ!」
 ズボンとパンツを瞬時に脱ぎ捨てた!
「な、何をしている」
 俺のこの手が真っ赤に燃えるッ! オナ禁やめろと轟き叫ぶッ!
 ばぁぁぁくねつ! ゴーーーッド、フィンガー!
「ふはははは、見たかっ、禁断少女! 折角現れたが、残念だな!
 貴様にオナ禁を無理矢理やめさせられるくらいなら、俺はオナ禁をやめるぞ禁断少JO~!」
 これぞ究極の禁断少女撃退法!
 彼女に負けて敗北感を味わうくらいなら、自分のこの手でトドメを刺すのが武士道と言うモノだろう!
「残念だったな! お前らによって散らされていった他のオナ禁書き手の恨み、ここで晴らさせてもらおう!
 折角来たのに、手を出す前にオナニーされてイかれました、なんてことになって、この上なく嫌な脱力感を味わえッ!
 いくぞっ、ヒィィート、エン……」
 俺の炎の手がマックススピードに達し、いざファイナルアタックを出すとき、という瞬間。
 禁断少女がにこりと笑った。
 何故だ、何故笑う。今目の前で俺が達しようとしているんだぞッ!
 えぇい、覚悟を決めて逆に笑ったか、しかし俺はそんなものには惑わされないぞッ!
「無駄だ」
 彼女の声が聞こえたその瞬間、俺のナニをシコシコしごいていた手が不意に横に引っ張られ、離れてしまった。


「何だと!?」
 本日二回目の「何だと」が出て間もなく、反対側の手も引っ張られて羽交い締めにされてしまった。
「……なっ!」
 よく見てみると、俺の後ろにいた禁断少女二人が、俺の手を押さえている。
 全く同じ容姿……あ、いや、ネコミミがイヌ耳とウサ耳になっているという変化があるが、
 それ以外はまったくさっきのネコミミ禁断少女と同じ体形、同じ顔だ。
「き、禁断少女が、複数も……」
「禁断少女というものは、オナ禁している書き手の嗜好に合わせて形態を変えるものだ。
 君の属性として、まず、素直クール、そして耳。あと他に何があるのか、君自身の胸に聞いてみたまえ」
 ネコミミ禁断少女が言った。
 くそう、俺の心を見透かされた気持ちがするぜ。
「くっ……そう、か……ハーレム……クソッ! 俺のハートを弄びやがって!」
「いかにも。そこまでわかっているのならば、もう説明する必要はないな。
 ふふっ、君もスキモノだな。君が望む人数、私はこの世に現れることができる。まだまだ増殖が止まらない……流石だ」
 ネコミミ禁断少女の後ろから、どんどんどんどん新たな禁断少女が現れる。
 キツネミミ禁断少女、トウカみたいな羽の耳禁断少女、
 なんだかよくわからないが獣っぽい耳禁断少女、耳ケース付き禁断少女、
 エルフ耳禁断少女……よくもまあこんなに考えつけたモンだ、と思うくらいの耳の種類を持った禁断少女が現れた。
「きっ、貴様らは……何が望みでこんなことをするんだ!
 一体何がしたくて、こんなオナ禁をしている無垢な書き手を辱める!」
「私たちは君の願望の現れなのだよ」
「俺はこんなことを求めちゃいない!」
「君の表面的な精神からでは汲み取れない、より深い、潜在的な部分が私たちの登場を願っているのだ。
 君が求めていないつもりでも、心の奥では私が来ることを望んでいる、その信号を君がオナ禁することによって
 禁断少女である私がキャッチし、ここにはせ参じたわけだ」
「うるせぇ! 違うっつったら違うっつんだよ!」
 俺のことを押さえつけてくる禁断少女を力で振りほどこうとしたが、全く動じなかった。
「無駄だ、君は私たちが強くあるように望んでいる。人間一人で振りほどけるほどではない。
 しかし、君も強情な奴だ。ここまで来てしまったら、もう何もかも身を任せるつもりにはならないのか?」
「お、俺の願望の現れとか言っておきながら、俺の気持ちをわからないんだな!」
「いかにも、君の願望のみ禁断少女たる私の領域であり、私を拒絶する部分は不可侵領域だ」
「いやだから、いやなんだ!」
「理由は?」
「んなもんはないッ! ただ、いやだからいやなだけだ!」
「もし『自分に負けると思えるから』というものであるのならば、それは勘違いだ。
 誰しも欲求には勝てないのだから。不必要に欲求に勝ったところで何も得ることはない。
 例えば、食欲に勝ち、餓死したとしてもそれは愚行と言えよう」
「うるせぇ! てめぇらにはわからないだろうよ!」
「……そうだな、なるほど、よく考えてみればそうだ。
 君の理性と私たちの存在理由は対極をなしている。理解することは不可能、か」
「そうだ……だから」
「もう言葉は必要ないということだな。君と私たちどちらが強いか……尋常に勝負だ」
「え? いや、その、そうじゃなくて……無駄だからもうやめて……って、聞いてないっすね」
 俺を羽交い締めにしていた禁断少女達が、俺をベッドの上に突き飛ばした。
 尻餅をついたところを、飛びかかってきて、あっという間に手足を押さえられてしまう。
 くぅぅ、オナニーなんてするんじゃなかった! 暴発寸前のマグナムが、反動でぷらっぷらしてる。
「ふふ、やはりこちらは正直だ」
「チンポは自律神経で大きくなったり小さくなったりするから、俺の意思じゃねぇ」
 強い女性が好みだなんて思わなきゃ良かったッッ!
 一部の隙も作れず押さえつけられて、逃げられない。
 例え、この拘束から抜け出したとしても、この禁断少女の数だ。
 たちまち囲まれて押さえつけられてしまうだろう。
 くっ、こうなったら真っ向に勝負するしかないのか!?
「その状態で攻めるのは流石に私たちが有利過ぎて一瞬で終わってしまうだろう。ルールを作ろう」
 リーダー格のネコミミ禁断少女は、そう言って自分の長い髪の毛を一本抜いた。

 

「お、おい、何をする!」
「くっくっく、何、君の願望の一つだよ」
 その髪の毛を、俺のチンポの根本に縛り付けた。
 し、しまった! こ、これは!
 いくら射精したくともできない、「出させてください、お願いします」と言わなければ決して解放されない快楽無間地獄!
 『珍棒恨歩死馬理(ちんぼうこんぽんしばり)』!!
「お、俺は負けんぞ! 志半ばで散っていった全国一億二千万人のオナ禁エロパロ書き手のためにもッ!」
「ふふ、どうかな。己の欲望の権化たる私たちに勝つ気か?」
「しかも君は一人、私たちは十二人」
「私を十二人も呼び寄せる欲望の持ち主が、その欲望に勝てると?」
「君は馬鹿だな」
「しかし、気に病むことはない」
「私たちはそんな君が大好きだ」
「ああ、君との子どもが欲しい」
「さあ、セックスしよう」
「めくるめく官能の夜に……」
「肉体を解放するんだ。大丈夫、君の安全は私たちが何に変えても保障する」
「身を任せてくれ、君の負担を分け合うことが私は嬉しい」
「精を私たちの膣に……欲望と一緒に放ってくれ」
「禁断少女十二神将……いざ参る!」
 十二人ものの禁断少女が一気に俺に雪崩かかってきた。

 


 ……一体どのくらいの時間が経っただろうか。
 頭がぼうっとしてしまっていて、よくわからない。
 全身を禁断少女達の舌がはい回り、感じるポイントを的確に攻めてくる。
 首筋、へそ、脇の下、乳首……果ては肛門までも。
 もう俺の体で彼女たちに舐められていない部位は存在しないだろう。
 リーダー格のネコミミ禁断少女が、今は俺の固く勃起したチンポを口に含み、
 巧みな口技で攻めてくる。
 その下には耳ケース付き禁断少女と、ピンクのハートのイヤリング付き禁断少女が、玉を一つずつ口に含んでいる。
 足の指先はもうすでに全て綺麗に舐め尽くされ、今はイヌミミ禁断少女とナチュラル人間耳禁断少女が
 秘部に足の指を入れてあえいでいる。
 手はもっと酷い状態だった。
 足の指と同じくすべて舐め尽くされ、指もキツネミミ禁断少女とエルフ耳禁断少女によって、無理矢理秘部に挿入させられて、
 彼女の手の導きのまま上下に揺り動かされていた。
 乳首を羽耳禁断少女と、種族の判別がつかない獣耳禁断少女が舐め……。
 頭は膝枕をして、頭におっぱいを乗せてくるウサ耳禁断少女。
 俺の顔の前には、耳、ならぬ角禁断少女が、その秘部への舌での奉仕を強制すべく、股間をなすりつけてきている。

 快楽にとろけそうだ。
 粘膜の中に包まれているような感覚がする。
 残る一人の禁断少女は、俺の耳元で「好きだ愛している、君のためなら死ねる、ヌヌネノヌヌナノ、中に出してくれ、
 今日は両親は家にいないから安心してくれ、君の子どもが欲しい、頼む、好きだ、と言ってくれ」等々、甘い言葉を切なく囁いている。
 五感は全て禁断少女達に奪われ、もう何もかも考えられなくなっていた。
 チンポが痛いほど、それこそ破裂しそうなほど勃起し、射精したいと訴えかけている。
 ただ、俺が「出させてくれ」と禁断少女達に頼まないのは、角禁断少女の中を舐めるのに忙しすぎて、口を開けないからだった。
「ふふ……もう出させて欲しいだろう。だがまだだ、ここまで耐えきったご褒美をやろう」
 ネコミミ禁断少女が言った。
 彼女は口から俺の生殖器を抜くと、玉を加えていた二人の禁断少女達をどかし、ゆっくりとその秘部に俺のチンポを突き刺した。
「ふぁぅ……固くて、熱くて、脈打っている……私の中でな。今、私はこの上なく幸せを感じているぞ」
 禁断少女の中は、柔らかくて、熱くて、脈打っていた。
 膣壁にある無数のヒダが俺のチンポに絡みつき、更に膨張させようとしている。
 細いたった一本の髪の毛で、ここまで勢いのあるチンポを押さえつけられるとは少々驚きだ。


「くぁ……あ、熱い……」
「舌を止めてはダメだ。私が切なくなるではないか」
 思わず口を離すと、角禁断少女が不満を漏らし、俺の鼻にクリトリスをすりつけてきた。
 全身のありとあらゆる部位を同時に攻められて、もうわけがわからない。
「んっ、いいぞ……そのまま奥まで舐めてくれ……あっ、く」
「そっ、そろそろ私たちにもくれないか? ネコミミ」
「そうだ、私たちは彼の乳首を舐めているだけで、彼から刺激されてもらっていない、角」
「いいぞ、では……羽耳」
「承知した、ケモミミ」
 ネコミミ禁断少女は腰を上げ、最後に亀頭だけがその膣の中に収まった状態で、キュッキュと締めてきた。
 絶妙な攻撃に、思わず腰が引けそうになる。
 もう既に果てていい快楽を与えられているのに……まだ子だねを放出できない。
 これは拷問だ。
 何がなんでも射精したいという飢餓感が俺をさいなむ。
 肌の下に何匹もの虫がいるかのような焦燥感が全身を包んでいる。
「ん……くぁ……いい……」
 羽耳禁断少女が俺の腰の上に乗り、激しく腰を上下させている。
「いいかケモミミ、彼の口を二秒以上開けさせてはならない。彼が『出させてくれ』と懇願してしまうからな。
 そうなると、順番は回ってこないし、舌で舐められることもなくなる。交換は手早く行うぞ」
「わかっている。失敗はしないぞ、角。私の彼への愛情に一片の曇りがないのだから、問題なぞ何もない」
「ああ、その通りだな、じゃあ、行くぞ、ケモミミ」
 一瞬にして角禁断少女と獣耳禁断少女の位置が変わった。
 獣耳禁断少女はもう既に秘部を潤わせていたが、舌を滑り込ませると、更に多くの愛液をあふれ出させ……。
「ふっ……くっ……あっ……好きだ、好きだぞ。こうして繋がっていられて、しあわ……せだッ」
 羽耳禁断少女は相変わらず激しく腰を振っている。
 ネコミミ禁断少女はねっとりと絡みつくような膣が心地よかったが、
 彼女は強い力で締め付け、チンポをしごくように腰を振り、強烈な快楽が腰を貫く。
 同じ禁断少女でも、耳以外で微妙な差異があるみたいだ。
「……そろそろ交代の時間だ」
 それを言ったのは何禁断少女だっただろうか。
 少なくとも、全員が俺のチンポを膣の中におさめない限り、この快楽地獄は終わりそうにない。

 

 気が付いたら、禁断少女全員が俺の体から離れていた。
 俺のチンポはもう既に限界寸前まで膨張し、ひくひくと動いている。
「さあ、君、これでもうわかっただろう」
 ネコミミ禁断少女が言った。
「もうオナ禁はやめていい頃合いではないのか?
 君の作品の投下したスレを見てみろ、みな、君がオナ禁などしていなくてもGJと言ってくれているではないか」
 確かに……運のいいことに、みんなGJと言ってくれている。
 もう、俺は……オナ禁をやめていいんじゃないか?
 自分を過剰に痛めつける必要なんて何もない。
「さあ、溜めに溜め込んだ性欲を爆発させよう……」
 そうだ、な。
 俺は……別に、オナ禁をやめても……。

 ふ、ふふ……なんだか幻影が見えるぜ。
 俺ももう完全にダメになっちまったのか。
 偉大なる変態神が、ここに降臨してやがる。
『貴様はそれでいいのか?』
 いいんですよ。
 どうせオナ禁なんて意味のない不毛な行為なんだ……。
 ただエロ画像が捨てずにとって起きっぱなしになるからHDDに溜まる一方なだけで……。


『ああ、確かにオナ禁は不毛な行為だな。では、何故貴様はそれを最初にやろうとした?』
 それは……投下予告を怠った罰として……。
『貴様はそれを完遂したのか?』
 ……しましたよ。ええ、もう五日も我慢したんです。
 そして、作品も投下しました。みんな……GJって言ってくれてます。
『それで、オナ禁をやめると?』
 ええ、そうで……。
『このたわけがぁぁぁぁ!』
 ぐぼぁッ!

「……どうしたんだ? 彼の様子がおかしい。急に頭を横に振ったりして、何があったんだ?」
「大丈夫か、君」
「あ、ああ……大丈夫だ、なんでもない」

『貴様はその程度の男かぁッ!』
 変態神の熱き拳が俺の頬を、腹を、頭を殴る、殴る、殴る!
 決して触れられぬ幻影が、質量を持って俺にダメージを与えてくる。
『いいかッ! 貴様がオナ禁をしようがしまいが、そんなことは問題ではない。
 私が許せないのは、自分でやめることを選んだのではなく、
 禁断少女達にそそのかされ、彼女らに負けてやめることを選ぼうとしていたことだッ!』
 だ、誰なんだよ、あんたは……。
『私のことなどどうでもいい。お前の投下したスレを見てみろ!』
 み、みんな、GJをつけてくれているな……。
『貴様の目は節穴かッ!』
 ぐぼぁッッ!!

「……デンプシーロールをかけられたかのように体が跳ねまくっている」
「本当に大丈夫か、君」
「……あ、ああ……た、たぶん、だいじょ……ぶ……」

『貴様はそこまでゲスに成り下がったか!』
 ……ぐはっ、な、なんなんだ、あんたは……。
 虎のマスクをつけて、黒いマントをたなびかせて、腰にはサーベルを携え……。
 ま、まさかッ!
『えぇい、私のことはどうでもいいと言っているだろうが!
 確かにGJというレスはついている! だが、そこに貴様は魂を感じられるのか!?
 真に心を動かしたことの波動がッ、感じられるのか!?
 今でさえこの体たらくであるというのに、現在の貴様は向上心がないッ!
 向上心がないものは、クズだ!』
 な、何だと……ッ! 俺に、どう、向上心がないっていうんだッ!
 毎日毎日SSを書いているし、エロ妄想も毎日錬磨している!
『いいか、貴様に何故向上心がない理由を教えてやろう。
 貴様は今、禁断少女に敗北しようとしている。
 それも、不可抗力によってではなく、自らの意思によって、だ!
 ただ負けるだけならば私は何も言わぬ。
 しかし貴様はまだ全力で戦ってさえないのに、白旗を揚げようとしている。それが許せん!
 そんなことをする奴の、どこに向上心があると言うのだッ!』
 グッ……な、なんかスジの通っていない説教に見えるが……何故か納得してしまうッ!
 わ、わかったぜ……俺、全力で戦ってから、散ってみせる!
『わかればよい。では、私から餞別として特別に貴様に喝をいれてやろう』
 うっすッ! お願いしまッス!
 ぐぼぁっっっ!

「ああ……一人車田……」
「落ちッ!」
 ズベシャァッ!
「か、喝……あ、りがとう、ございましたッ!」


『では、さらばだッ』
 ちょ、ちょっと待ってください!
 あなたは……あなたさまは一体どなたなのでしょうか?
 虎頭にマント、サーベル、そして鉄拳制裁に熱い説教。
 もしや、タイガージョー……?
『ふ、私は貴様の男の、否、漢の魂だ。
 あまりにも貴様が腑抜けているから、胸の中に存在する熱い炎を呼び戻しにやって来ただけのこと』
 な……!?
『いいか、貴様の中にあらゆる可能性は詰まっている! しかしそれを生かすも殺すも、貴様次第であることを知れッ!』

 ……虎頭の幻影は……俺の漢の魂の幻影は、いい香りのする風を残して消え去ってしまった。
 ありがとう、タイガー……じゃなかった、俺の漢の魂!
 本当にありがとう!

 俺の漢の魂は、姿を消してしまったけれど、最後に彼の言葉が俺の頭に響いた。
『こういう言葉がある「山中の賊は討ち易し、心中の賊は討ち難き」
 つまり、「自分の最大の敵は己」ということだ。
 禁断少女達は貴様の心ではないにしろ、心をうつしたもの。決して弱敵ではない。
 恐らく今の貴様では勝てぬだろうが、だからと言って恥ずかしい戦いはするなッ!』
 ありがとう! タイガー……じゃなかった俺の漢の魂!
 本当にありがとう!

「おい、ネコミミ禁断少女」
「大丈夫か? なぜだかわからないが、一人で重大なダメージを受けていたようだったが」
「ああ、心配ない。俺の漢の魂が拳で熱く語ってくれただけだ」
「……どうやら、頭方面に深刻なダメージが残っているようだな」
「本当に心配ない。それより、最後の勝負がしたい」
「何?」
「この髪の毛を外し、俺とお前と一対一での勝負だ。先に果てた方の負け」
「ふふ、この状況で尚、少しでも自分の有利になる対決を申し込んでくる、か」
「嫌か? 俺はもうここまで追いつめられている。
 髪の毛をほどいた瞬間射精していたとしてもおかしくない。
 そんな相手と、一対一の勝負をするのが、怖いのか?」
「そんなことはない。むしろ、その意気や良しッ。
 君の、快楽に澱んだ瞳も魅力的だが、今のように炎のように燃える瞳も素敵だ。
 惚れ直しそうだぞ。快くその申し出を承諾しよう」

 ネコミミ禁断少女が一歩俺に歩み寄り、俺もチンポに結ばれた髪の毛を切ってから一歩歩み寄る。
 他の禁断少女達を観客として、俺とネコミミ禁断少女は同じタイミングで打って出た。
 が、俺の方が一瞬早く、更に的確なポイントを付いた。
「ふ、ふわッ!」
 未知の快楽に悶えるネコミミ禁断少女。
 俺の手は、ネコミミの付け根をこねるように揉みし抱いている。
「お前が俺の願望の現れというのならば、ここまで忠実に再現しているだろう!
 『耳の付け根は性感帯!』
 普通は耳の付け根は性感帯ではないが、俺の妄想の産物であるのならば、そこはかなり強力な性感帯!
 書き手のツボを付く姿で出てきたということは、同時に弱点も相手に悟られているということだッ!」
 クリティカルヒットだった。
 俺の玉を掴もうとした手は空を切り、へなへなと力なくその場に崩れ落ちる。
 すぐさま背後をとり、ネコミミ禁断少女をうつむせに寝かせる。
「そしてッ! 更に俺の属性は、素直クール、耳フェチ、ハーレムスキー以外にまだ存在しているッ!
 すなわち、『ぬこ好き!』
 何故、ネコミミがリーダー格なのか……それはぬこ好き属性をカバーしている個体だからだ!
 そして、俺のぬこ好き属性に必要不可欠なのが……ネコシッポ!」


 目の前でピンと張ったネコシッポを思いっきり引っ張った。
「そしてッ! 再び、『尻尾の付け根は性感帯!』」
 ドッギャーン!!!!(ものすごいこうげきがきまったときのじょじょっぽいこうかおん)
 息もつかせぬ連続攻撃が、ヒット。
「ふぁぁ……そん……な、このまま……じゃ」
「逃げようとしても無駄だ! 確かに俺は強い女性に対する願望があるッ!
 だが、それは一定以上の快楽を与えられると力を失うという条件がついているんだ!」
「ぅ……ぁぁ……」
 ネコミミは俺から必死に逃れようともがくが、さっきまでの力は微塵に存在しない。
 ただ、かりかりと地面をかいている。
「こん……なっ、何、もできない……うちに……」
 耳の根本をマッサージし、尻尾をリズミカルに引っ張っていくだけで、
 恐らくネコミミ禁断少女はイってしまうだろう。
 だが、そうではいけない。
 そんな勝ち方は、してはいけない。
「ひっ、く……イクっ、イ……」
 耳のマッサージをやめ、尻尾から手を離した。
 幸い、床で藻掻いてはいるが、まだイっていなかった。
「な……何故だ。手を止めなければ……君の勝ちだったのに」
「俺は、そんな勝ち方をして嬉しがるような人間じゃない。
 ただ、立場を対等にしただけ……ここからが本当の勝負だ!」
「……」
「対等な条件の下、単純な肉体と肉体のぶつかり合いでお前と勝負を決したいんだ」
 ネコミミはゆっくり頷いた。


「ふぅ……ぐぅ……」
 さっきの挿入時とは、比べものにならないくらい俺もネコミミも感じやすくなっている。
 肉茎がネコミミの秘部に埋まっていくごとに、ネコミミの口から喘ぎ声が漏れる。
 俺もかろうじてその声を出さないように歯を食いしばっていた。
 やがて、ネコミミの最奥部に到達した。
「ふぅ……いい、な。心地よい。幸せだ、天にも昇る気分とはこういうものをさすのだろうな」
 ネコミミは、クールな表情を官能によって惚けさせ、そう言った。
 口角から大量の涎を垂らして、それをぬぐおうともしない。
 俺は下から舌で涎を舐め上げ、最後にネコミミの唇をぺろりと舐めた。
「……じゃ、行くぞ」
「ああ、勝っても負けても悔いはない」
 そこから俺とネコミミの熾烈な戦いは始まった。
 少しでも動いたら暴発してしまうのではないかと思うチンポを意思の力で押さえつけ、
 ネコミミの膣をかき回す。
 ネコミミも恐らく同じ状態だったのだろう。
 耳と尻尾を限界までピンと晴らし、しばしば喘ぎ声を漏らすピンク色の唇をキュッと結んで堪え忍んでいる。

 自然の調和だった。
 体位を変えるタイミング、振る腰の息の合い方……。
 心と心の通じ合った、セックスの境地を俺とネコミミは垣間見たような気がする。

 後背位になってから、ネコミミの様子が変わった。
「あっ……あっん……ふぅ、ふぅぅぅ!」
 髪の毛を逆立てて、声も若干変化してきている。
「ふにゃぁ、にゃぁ、にゃぁぁっ!」
 猫のように唸り始めたネコミミ。
 これを絶頂の前兆と見た俺は、このチャンスを逃すまいと、ラストスパートをかけた。


「にゃぁぁッ! にゃぁぁぁッ! に、ゃ、ぁ、ぁっっっ!」
「イけ! ネコミミ! イけ!!」
「ニャァァァァァァァァァァァ!!」
 ネコミミの白い背と尻尾が思いっきりぴんと伸び、膣の締め付けが最高潮に達した。
 イったか……長い、長い……戦いだった……。

「お、俺もイくぞッ! ネコミミッ!」
 ネコミミの一番奥に陰茎を突き込み、欲望の滾りのままに最後の一線を越えた。
 だが、その瞬間、ネコミミが消えた。
「……ふぅ、危ないところだった。この勝負、私の勝ちだな」
 白濁液が何もないところへ放出され、ぱたぱたと床を汚した。
 俺が射精する寸前にネコミミは、バネのように手足跳ねさせ、一瞬にして膣に精子をいれないよう逃げ延びたのだ。
「なっ……お前、今イったんじゃ」
「あれはイったふりだ。体面座位の場合、見破られる可能性があったので、後背位のときにイくふりをさせてもらった」
 は、はは……そ、それじゃ、俺は、負け……たのか?
 イったふりをしただけなのに、勝負に勝ったと思いこんで……。
「本来ならばこのような小細工をして勝つつもりはなかった。
 しかし、君の能力が私の予想を遙かに越えており……あのままでは私が負けていたのでな」
 ……なんだか間抜けに自分が思えてきた。
 俺は、道化か……。
「すまないな、君を悲しませるつもりはなかったのだ。
 あのまま君に負け、絶頂に達することもよかったのだが……つい、欲が出てな」
「そうか……何にしろ、俺の実力不足だっただけだ……」
「ふふ、一週間後にでも、君が私にリベンジをするために血気に逸ってオナ禁する姿を見たくて、な」
 ……え?

 ネコミミの唇が俺の唇に触れた。
 優しい触れるだけのキス。
 禁断少女であれば、濃密なディープをするところであるはずなのに。

「では、またいつか、会おう……」
 ネコミミと他の禁断少女達は、俺に向かって笑みを浮かべながら、すーっと消えていってしまった。
 元々、そこには誰もいなかったかのように……。

 

 俺はそれから、エロパロを書きまくった。
 俺の漢の魂の忠告に従い、真に心震わすエロスを求めるために。
 もちろん、オナ禁も続けている。
 一週間に一度、あの禁断少女集団と戦い、まだ一回も勝てないが着々とその差を埋めていっている。
 いつか、我が宿敵のネコミミに勝つ日がくるだろう。

 え? 俺のコテハンは何かって?
 そりゃあ教えられねぇよ……と言いたいが、今回だけは俺の機嫌もいいから、特別、な。
 俺のコテハンは実は――。