禁断少女 01-1

1 :名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 20:02:49 ID:IJGeRlJg
禁断少女専用スレ

2 :名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 20:03:39 ID:s41SvlLK
ざわ・・

3 :名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 20:04:42 ID:IJGeRlJg
30 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2006/05/17(水) 03:01:49 aXVoFy1r
良質な妄想をするために今日からオナ禁クマー!
童貞の癖に絶倫だから12時間ほどで禁断少女でるけどやってやるのさー!!

とりあえず1日!!!!


31 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2006/05/17(水) 04:56:12 gWgeNeuH
>禁断少女

既に限界っぽいなw


32 名前:禁断少女 投稿日:2006/05/17(水) 06:11:42 fiUI9sG2
「お兄様……もう、限界みたいですわね」
 その少女は僕に向かってそう言うと、ズボンのファスナーを下ろし、びくびくと脈打っているモノを取り出した。
「まだ、さっきしてから十二時間しか経ってませんのに――しょうのないおちんちんですこと」

 そうなのだ。
 彼女は僕がオナニーを我慢していると、決まって目の前に現れる。
 たぶん幻覚。たぶん妄想。
 麻薬中毒の患者が苦しむという禁断症状のようなものだろう。

 けれど、その手の患者にしてみれば、目の前に現れる幻覚がリアルな質量を帯びて感じられるのと一緒で。
 僕には――彼女の存在が実際に目の前にあるようにしか思えないのだった。
 いや、事実、触れることさえできる。
 その感触が僕の脳から生み出されたものなのか、それとも実は夢ではないのか、それはわからない。
 ただ、どちらにせよ、現れた彼女は僕のナニを刺激し、射精に導いては去っていく。
 それは間違いなかった。
 まるで、我慢は体に良くない、とでも言うように。
 だから、僕のオナ禁は決して長く続かない。続かせることが、できないのである。

「十二時間前は手でして差し上げましたから――」
 『禁断少女』は言う。
「今度はおクチでいかがです?」
「あ……。う、うん」
 僕は拒むことさえできず、彼女に言われるがまま、それをOKしてしまう。
「ふふふ……。可愛い。先っぽから何か出てますわよ」
 見れば、確かに僕のイチモツは、震えながら先走りの液体をこぼしているようだった。
「……はむ。……ちゅ。……ちゅぅ」
 彼女は音を立て、愛おしい物でも口にするかのように僕のペニスをしゃぶっていた。
 その表情を見ているだけで、僕は早くも絶頂を迎えそうに――


……こうですか? わかりません!

4 :名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 20:35:06 ID:C7qBXMR5
お前ら禁断少女を文章化したら恥ずかしくて逃げ出すっていう考えは無いのか

5 :名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 20:39:04 ID:yBjHICCm
よし。
今日からオナ禁する。

6 :名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 20:49:29 ID:Wx+/p+fB
……立てたのか。まぁ、頑張ってくれ。
否定はしない。

7 :名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 21:12:09 ID:aYlgHbNt
|
|/H\
| 0M0 )
|⊂ /
|  /

8 :↑の32:2006/06/23(金) 21:22:27 ID:ZcNTqUpA
この子は俺の禁断少女だから、おまいらには渡さん!w

……という戯言はともかく、
テンプレに固執せず、『僕の所にやって来た禁断少女』を各人持ち寄ったほうが盛り上がるかもしれんね。

9 :名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 23:13:45 ID:17r73y1h
奇態アゲ

10 :名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 23:25:24 ID:nVKEDhc6
エロパロ板でネタ雑談から萌えキャラが産まれるとは思わなかったw

11 :名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 04:39:41 ID:Bv3k6ykx
禁断少女降臨祈願age

12 :wkz◆5bXzwvtu.E:2006/06/24(土) 05:01:32 ID:Q2fn/Nvn
とうとう立てやがった勇者野郎に誓いの流浪投下。第一夜(4分割)。
----------------------------------------
「ふぅん、こういうのがお好みなのですね」
 遠い幹線道路の車の音も絶えた深夜、俺はデスクライトのみの暗い部屋の
中、キーボードに走らせていた指を止めてびくっと振り返る。
「え? えっ!?」
 悪戯そうな微笑をたたえた卵形の綺麗な顔。キャスター付きの椅子に座っ
た俺が振り返ったすぐ横に、同じ高さの彼女のそんな表情があった。
 幼い身体つきはまだ中学生になったかならないか。暗い部屋に豪奢な金髪
が光の粒子を振りまいている。
「純愛ものですのね」
 その娘はちょっと目を細め、揶揄するような意地悪な微笑み方をする。酷
薄そうに見える微笑なのに、可憐な美少女がやるだけでコケティッシュで小
悪魔じみた魅力あふれるものに見えた。
 俺はその微笑にちょっと息を呑んでしまう。

「お兄様、どうなされたの? きょとんとなされて」
 動きを感じさせずにすっと近づく娘。爽やかなフローラルの香りに、どこ
かミルクを熔かした様な甘さが混じる。なんだろう。どこかで嗅いだことの
あるような。脳裏の奥深くの本能に訴えかけるような、甘い、爛れた香り。

 それ以前に、この娘は誰だ?
 どうやって僕の部屋に入ったんだ?
 こんな時間に? 一人で? 忍び込んだのか!?

「キミはどこから、いや、なんでここに?」
 警戒して緊張した声が出る。
 無意味に喉に絡まる唾液を無理やりに飲み込む。その音がこの娘に伝わり
そうで必要もないのに頬が熱くなる。
「お兄様が、呼んだんですよ?」
 娘は言葉を一つづつばらばらにほぐすように、甘くゆっくりと囁く。
「え? え?」
 彼女が動くたびに、闇色のゴシックなドレスがふわりふわりと、部屋の中
で揺れる。昏いチュールレースと細い血色のシルクリボンが、大気を愛撫す
るように掻き回す。
「これ、です」
 彼女が指差した先。
 そのスレッドにはひとつの単語が、モニターの中に浮かび上がっている。

――禁断処女。


13 :wkz◆5bXzwvtu.E:2006/06/24(土) 05:02:50 ID:Q2fn/Nvn
「なにをっ、そんな訳!?」
「あるんですの」
 いつの間にか吐息が絡まりあうほどの距離に近づいてきた少女が微笑む。
澄んだ色の瞳がとろりと潤んで俺の視線を絡めとる。
「お兄様? ――ほぅら」
 触れる指先。ずきりと甘い痛みに似た快感が僕の下腹部を走る。
「我慢してらっしゃったでしょう?」
 彼女はころころと笑って俺のジーンズに包まれたペニスを恥ずかしげもな
く撫で上げる。幼い指先が奏でる魔法のような快楽に俺の頭は惑乱する。
 禁断処女? 射精をしないで耐えているSS書きの元にやってくるという
幻覚? 馬鹿な、そんなのはただのネタだ。雑談スレの戯れだ。
 仮に百歩譲ってそういった幻覚があるとしたって、今ここに居る彼女はそ
んな曖昧なものではありえない。
 少女の幼い甘い声も。身体から漂うミルクにも似たとろりとした香りも、
部屋で幻想的に揺らめくドレスも、幻覚なんかではありえない。

「なんなんだっ、キミっ」
 俺は彼女の指先に何度も包まれてはしごかれるモノから感覚を必死に逸ら
しながら問いただす。だが、その声は震えていてちっとも説得力を持ってい
なかった。
「お兄様が、我慢しているから。私が来て差し上げたんですよ?」
 指先がくりくりとペニスの先端を撫で回す。
 身体中の神経がぞわぞわと集中していく感覚。
 確かに最近、十日はしていなかった。そのせいか感覚が鋭敏になってしま
っているのだ。身体中が熱い。幼い少女に弄られる感覚がリフレインして、
脳の中身までぐちゃぐちゃに溶けていきそうだ。
「我慢なんかっしてっ」
 言葉を言い切ることも許されない。
 子猫のように伸びた舌が、ちろりと首筋をくすぐる。濡れた感触が心臓の
鼓動をレッドゾーンまで急加速させる。
「してないんですか? うふふ。お兄様、純愛SS書きですものね」
 小悪魔のような微笑。俺の息継ぎを見越したように、花びらのような唇が
喉仏を何度も甘く挟み込む。
 ちりちりと産毛が逆立つような快楽。
 少女の指先がゆっくりとジーンズのファスナーを引きおろしてゆく。ベル
トを緩めずに、忍び込む細くしなやかな指先。俺のペニスに淫らな子蛇のよ
うに絡み付いてくる。


14 :wkz◆5bXzwvtu.E:2006/06/24(土) 05:03:24 ID:Q2fn/Nvn
 ずくずくとした熱が下半身に集まる。
 触れられたい、扱かれたい。そんな欲望を際限なく煽り立てるような緩慢
な彼女の動き。
「うふふ。たっぷり溜まっていますね」
 微笑む少女の唇の淫らな朱色。
 禁断の味を秘めた唇が緩やかに開閉をして小さな舌が覗く。
 たまらなくいやらしい光景。
「スレッドでは、GJが沢山ついてます。お兄様、ファンいらっしゃるんで
すよね?」
「んっ! うっ……っ!」
 繊細な十本の指が俺のペニスに絡みつく。敏感になっている俺にはそれだ
けで腰が勝手に動いてしまうほどの快感。それなのに金髪の少女は先走りの
漏れる亀頭を何度も人差し指で優しく可愛がってくる。
 ヌルつく指で粘液を塗り広げ、反応を確かめるようにじっくりと快楽を染
み込ませてくるのだ。
「お兄様のSS、皆様がほのぼのとした気持ちになってくれてますけれど…
…」
 弱火でじりじりと焼き焦がされるような快感。
 じっとしていることが不可能なほどのじれったさ。射精したい。その想い
が狂ったように脳をかき回す。
「本当は、ハードディスクにいやらしいSSをたーくさんお貯めになってい
るんですよね」
 揶揄するような言葉に俺の身体が一気に緊張する。
 その無邪気な微笑と囁きが、俺の快楽の引き金を絞りきる。
 先端の切れ込みをくすぐる指の動き、恥ずかしい趣味を見透かされたよう
な発言、幼く邪悪な微笑の美しさ、部屋にこもる甘い囁き。それが一体にな
って狂おしい焦燥で焼き焦がす。
「ほらぁ」
 彼女はくすくすと笑いながらペニスに指を絡める。
 どんどん執拗に粘着質になる動き。
 繊細でいながらこちらの弱点をそそのかすような甘美な律動に、どうしよ
うもないほど神経が狂わされてしまう。
「お兄様のおちんちんにも、たぁくさん精子が溜まっていましてよ。――し
ょうのないおちんちんですこと。私の指先にそんなにぬるぬるの腰をこすり
つけて、気持ちいいですか?」

15 :wkz◆5bXzwvtu.E:2006/06/24(土) 05:04:29 ID:Q2fn/Nvn
 少女の指先が俺のペニスを愛しげに擦りたてる。吐息が絡む距離、肌に触
れるさらさらした華美なドレスの感触と、漂う甘い香りが視界を輝く闇で満
たす。
「気持ちいいでしょう? こんなに溜め込んで、どろどろに熱くなって。お
兄様のミルク、出して欲しいと涙をこぼしていますわ」
 雁の下に絡みついた人差し指が蛇のように亀頭を舐め上げるその動きに、
歯が浮きそうなほどの快感を感じる。
「ほらぁ、お兄様。出してしまっていいんですよ。――これだけ溜め込んだ
のですもの、気持ちいですわ。お漏らしが癖になるほど。私の手にたっぷり
と出してください。何度でも、どろどろで汚してくださっていいんですよ」
 限界だった。
 十日以上節制を重ねてきたペニスは俺の意思に反して爆発してしまう。
 今までに経験がないほどの愉悦と開放感に俺の意識は白くかすむ。
 金髪の少女が何かを囁く。
「……た、沢山……我慢…………会いに……くだ……ね」
 その言葉も聞き取れない。まるで壊れてしまったような射精の快楽が脳を
狂わせる。下半身全てが濁流になって流れ出るような脱力感に俺は意識を失
っていった。

 ――。
 ――――。
 失態だ。いくらSS書きが煮詰まってたとはいえ、デスクで寝てしまうな
んて。俺は目を擦りながら、情けない気分で下半身を見下ろす。
 おいおい。俺は中学生かっての。ったく。恥ずかしいなぁ。
 誰もいないはずの部屋で、誰かに見られてないかときょろきょろと周囲を
見回しながら、俺は下着の中を確認する。
 ――うわっ。洗濯しなきゃ。最悪だぁ。
 なんだかなぁ、たしかにすげぇえっちな夢を見たような……。
 いや、なんだか思い出しちゃいけない気がする。俺は部屋の中に漂う僅か
な甘い香りを嗅いだ気がして、一瞬だけ陶然となる。
 うう、早いところ連載を完成させなきゃ。待ってくれてる人もいるんだし
な! 俺は自分を無理やり鼓舞してストーリーを考えながら風呂場に向かう
のだった。
----------------------------------------
以上、お粗末様っ! ネタから始まった稀有なスレへの慶賀の気持ちを込め
て。まずは一筆、今後ともヨロシク&職人様の来駕を願っております!

16 :名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 05:58:39 ID:OibJI6EC
お、見知った名前が…GJ!
禁断少女でここまで来るとはw
抜けたぜ。あんた神だ。

17 :名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 09:44:25 ID:vgbKA/AW
さすがだ。仕事はえぇぇぇ!
おたくの禁断少女タンは金髪ゴスっ娘ですか。
萌えたぜthx!


話は変わるが、スレの性質的に絵師様降臨も期待できたらな、と思っている俺バルログ。
お客さまの中に絵描きの方はいらっしゃいませんかー?

18 :名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 10:10:05 ID:vquf3RBQ
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       ///l ::::r┐::::::,j !イニ |_|、! |l___l ll ィ--,ニ,┐::::::::::l !:::: !    呼んだでしょ…
     .////l::::::|,!.|::::::::l'lア::。::lヽヽ      /,イ"。:ヾ||::::::::::| !::::::|  
   / /./. //l::::::::|亅::::::|.|ヽ__,ノ .`      ヽ___/ ||:::::::::|ノ::::::::!
 ./  / / // !:::::::::::|::::::::| !              |,! :::::::|:::::::::::|!
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/   / / ./  ! ::::::::::::::|:::::::l.l:::::: ヽ、    ー   _,ィ'´::::::::,||:::::::::|::::|::::l l,
  /./ /  .l::::::::::::::/|::::::,!,!|:::_,ノ| ``ー---‐'"  ト_ ::::::l !::::::::|l:::|l::::| !l
/ / /   .!:::::::::::::/i,|:::::/,l〃'、 ヽ\.     / ./入l |:::::::::| !:l.l::: l !l
 ,/  /   .,!::::::::::::/ !!|:/"ヽ_ノ`、 !、ヽ.   / ./ / :::::7-、::::| !: !l::: ! !l
/  /    ,' :::::::::://.!'´  ,' ::::::::ヽ \ ヽr'  //::::::::::/~"ヽj !: ! !::l. l.l
.  /    ./:::::_, -'"::::::::``= ヽ::::::::::::::ヽ、ヽ  / / :::::::::::::::!、 " ! ヽ! l:::l !.!
 / .  / /ヽ: :: :::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::: !、 У ,/ :::::::::::::::::ノ`‐~~::::::::::::ヽl. | |

(地獄少女)

19 :名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 14:00:36 ID:edPC0iRI
うはっ禁断少女本当にきたGJ!
続き禁断しながら待ってます。

20 :名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 16:09:30 ID:xGpbI5NX
発祥の地となったスレをkwsk

21 :名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 16:14:22 ID:4WbArBWS
>>20
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1150818412/

かな?

22 :名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 16:36:05 ID:xGpbI5NX
>>21


23 :名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 17:26:00 ID:QNUaHgDp
こんなんあるんだな
>>15
超GJ!

24 :名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 19:20:01 ID:YqIUb349
初姫投下乙
よし、俺も禁断して次の禁断少女を待つ

25 :名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 22:51:33 ID:IFqj6zwe
まさか俺の打ち間違いがスレにまで発展するとは・・。
初の勇者に祝杯を。
俺もそのうち書かないと膀胱炎で死ぬ

26 :名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 08:46:26 ID:fbZ7PAka
期待age

27 :名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 04:22:17 ID:2tjOS/Cl
>>18を見て、誰でも発想することは一緒だなあ、と思った。
つーことで、地獄少女風味。

28 :禁断少女~和装 1/7:2006/06/26(月) 04:24:16 ID:2tjOS/Cl
 別に本当に信じていたわけじゃない。
 ただ、好奇心からやってみただけだった。

 ほら、よくある話だろう。
 トイレの奥から何番目を三回ノック。花子さん、遊びましょ。

 自慢にもならないが、僕は小学生の時、本当に『それ』をやったことがある。
 結果はご想像の通り。
 僕は大いに期待を裏切られたわけだが、にもかかわらず、多少年を食った今でもそのタチは変わっていなかったらしい。
 
 小さな小さな都市伝説。
 いや、それはまだ伝説というほど成長してはいなかった。
 が、確かにその芽らしきものではあるのだろうと思う。
 曰く。


――オナ禁すれば、『禁断少女』に会える。


 ばかばかしい戯言と鼻で笑うこともできたはずなのに、僕はそれを試した。
 好奇心と、まあ、多分に下心もあっただろうが、もし逢えるものならば逢ってみたい。そう思ったのである。
 『伝説』によれば、その『禁断少女』とやらは、召喚者の妄想を具現化した姿で現れるという。
 なら、僕の所にやってくるのはどんな『禁断少女』なのだろう。
 それにも、興味はあった。
 
 メイドか?
 眼鏡っ子か?
 ツンデレか?
 ゴスロリ少女か?

 僕の妄想は、どんな姿形をしているのだろう?

29 :禁断少女~和装 1/7:2006/06/26(月) 04:25:35 ID:2tjOS/Cl
 ――と。
 意気込んでオナ禁を始めて七日目。
 
 早くも、僕は誘惑に負けそうになっていた。
 元々、オナニーは日課のような物だったのだ。
 世間一般の彼女ナシ男が皆そうなのかは知らないが、少なくとも、僕はそうやって性欲のはけ口を見出すことで、何とか思春期の煩悶を紛らしていたのである。
 今までだって、三日溜めれば暴発しそうな気がしていた。
 それが一週間。
 笑うなかれ。
 僕にとっては、とうに限界を突破している。
 もはや、股間の二つの玉に渦巻く澱みを具体的に感じる(……と錯覚する)ほどにまで追い詰められているのであった。

(どうせ、ただの噂だろう?)
 漫画的表現でよくありそうな悪魔のささやきが、僕の意志を挫けさせようとする。
 実際、オナ禁なんてしたところで何の益もないのである。
 溜まるのは、ストレスと精液だけ。
 今の僕なら、女と名が付けば、幼稚園児から老婆にまででも発情する自信があった。
 ゆえに、苛々もつのる。
 そこまでして結果得るものが何もないのだとしたら、それこそ間抜けの極みとしか言いようがない。
 花子さんとは違って、『禁断少女』はいつ出てくるかわからないのである。
 その来るのか来ないのかわからない『いつか』まで、永遠にオナ禁し続けなければならないのだとしたら、それは僕にとっては地獄そのものと言えた。
(負けちまえよ……!)
 悪魔はさらに、僕の耳元で囁く。
「……だよな」
 僕は、その囁きに身を委ねる。
「やって――られっか!」
 一人叫び、枕元に積み上げてあるエロ本に手を伸ばす。
 
 ――伸ばした。
 その時。

「あら、やめてしまうのね。ここまで頑張ったのに、勿体無い」

 頭の後ろから、
 声がした。

 振り向く。
 先には。

「私のこと、呼んだでしょう」

 胡蝶の紋の振袖を纏った、一人の少女が佇んでいた。

30 :禁断少女~和装 3/7:2006/06/26(月) 04:27:00 ID:2tjOS/Cl
「ほ……」
 僕は言葉を失い、硬直した。
「ほんも――の?」
 やっとのことで、それだけ言葉を発する。
「当然……でしょう」
 市松人形然としたその少女は、ころころと笑いながら、僕の方に擦り寄ってくる。
 その動きに併せて、艶やかな彼女の長い黒髪がゆらりとたゆたう。
「これだけ辛抱したのだもの。そろそろ現れてあげなければ、貴方が可哀相」
 『少女』とは思えない色気を帯びた微笑を浮かべながら、彼女は言った。
「ふふふ……。莫迦丸出しね。幻想の中の少女に、こんなにも恋焦がれて」
「ち、違っ……」
「違うの?」
 淡雪のように白い彼女の細指が、僕の股間をつ、と撫でる。
「――もう、こんなにしているのに?」
 そう。
 いつの間にか――いや、彼女が現れたその瞬間から、僕の逸物は大きくそそり立ち、ジーパンの布地を三角錐のような形に盛り上げていた。
「好奇心? 試しにやってみた? そうじゃないでしょう」
 嗅いだこともないのに何故かそれとわかる――わかってしまう白粉の匂いが、僕を包む。
「貴方は、本心から、心の底から、『私』に逢いたいと願っていた」
 さくらんぼのような薄い桃色をした一対の唇から紡ぎだされる、鈴の転がるがごとき丸い声色が、僕を苛む。
「そして――私に『イかせて欲しい』。そう思っていた」

 ――ああ。
 僕は嘆息する。

 そして気付く。
 『確かに、僕は、彼女を、待ち望んでいた』のだと。

 僕の心の襞に埋もれた、遠い記憶が蘇る。
 ひとり旧校舎のトイレを訪れて、その扉をノックした日の記憶。
 あの時、僕は本当にただ好奇心からのみ、『儀式』を行ったのか?
 答えは否。
 そうではない。
 僕は、本当に『花子さん』が現れてくれることを期待していたのだ。
 だから。
 だからこそ。
 落胆した。
 裏切られた、と感じたのだ。

 そして、もう一つ。
 あの時、僕の学校に伝わっていた『花子さん』は。
 僕の脳裏に浮かんでいた『花子さん』の姿は。
 
 丁度、目の前にいる『彼女』のそれと寸分違わぬものであったのだ。

「『私』に逢って、貴方は何をしたかった?」
 少女が問う。
「ともだちに……なろうとおもったんだ」
 僕は答える。
「それだけ?」
 違う。
「こいびとどうしに……」
 
 なりたかった。

「ふふ、いいわ」
 彼女は言った。
「私はそのためのモノなのだから。その為に存在しているのだから。望み通り、貴方の『恋人』になりましょう。貴方を『逝かせて』あげましょう」
 
「――現世は夢。夜の夢こそ真実。『私』を呼ばったその心根に、『私』は全身全霊を以って、報いますわ」

31 :禁断少女~和装 4/7:2006/06/26(月) 04:28:15 ID:2tjOS/Cl
 だらしなく延びきった僕の脚の間に、少女は正座し、中心にそびえる『モノ』を眺めていた。
「期待してくれているのね。嬉しい」
 一週間分――世の基準からすれば大して多くはないのかも知れないが、ともかく――の欲望を内に湛えたその肉塊を、彼女は潤んだ瞳でじぃっと見詰める。
 その視線を感じるだけで、僕は、背筋を貫かれるような心地よさを覚えた。
 視姦だけで、イってしまいそうな気がした。
「うふふ……。幾ら何でもまだ早すぎるわ。お愉しみはこれからだというのに」
 僕の心を読んだかのように少女は言い、そして、前のめりに身体を倒して徐々に逸物に顔を近づける。
 さわさわとした黒髪の感触が僕の内股をそっと撫でた。
「凄い。ぴくぴく動いて、まるで生き物の様。可愛らしいったら」
 そう言って、彼女は戯れなのか、それにふぅっと息を吹きかける。
「うぅっ……!」
 ぞわりと全身が総毛立つような感じがして、僕は思わず声を漏らしてしまう。
 その声を耳にした少女は、上目遣いで勝ち誇ったような視線を僕に向けてきた。
「溜まっているのね?」
「悪いかよっ。だからこそ、君が出てきたんだろう?」
「別に。悪いなんて一言も。ただ――」
 いったん言葉を区切り、彼女はさらに僕の分身に近づいた。
「――そんなに長くは持たないのだろうな、と思って」
 そして、ちろり、とその先端、とくとくと先走りを溢している尿道口の辺りを舌先でなぞった。
 再び背筋に電流が走る。
 僕は頭がどうにかなってしまうのではないかと思った。
 ほんのわずかな刺激でさえこれだ。
 確かに、彼女の言う通り、長持ちさせるのは難しいのかも知れなかった。

 だが。
「……嫌だ」
 知らず、僕の唇が言葉を発する。
「……ん? 何と言ったの?」
「そんなの、嫌だ!」
 イってしまえば、きっと彼女は消える。
 出遭って間もない、こんなに短い時間で彼女と別れなければならない。
 それはどうしようもなく耐え難いことだった。

 何故って。
 彼女が。
 彼女を構成する要素の総てが。
 僕にとっては愛おしく、また同時に『快楽』であったから、だ。
 長らく望み、願い続けていたモノ。その具現。
 やっと出遭えた僕の理想。

「もっと君と一緒に居たい! もっと君と時間を共有したい! もっと君を――感じたい!」
「だったら、頑張ることね」
 ふわり、と彼女が微笑んだ。
 その表情はとても満足げで。
 
 ……何故かそれが、少女の実存を僕に強く意識させる。
 たとえ彼女が僕の妄想の産物だったとしても、彼女は今、『此処に居る』。
 
「……行くわよ」
 少女が僕のものをぱくりと咥え込む。
 快楽との闘いが始まった。


32 :禁断少女~和装 5/7:2006/06/26(月) 04:30:26 ID:2tjOS/Cl
「んっ…んんっ……」
 ぐぷぐぷと音を立て、少女の頭が激しく上下する。
 僕は腹筋に力を込め、とめどなく込み上げてくる射精感を必死で堪えた。
 初めて体験するフェラチオという行為は、想像していたよりも数倍甘美で、心地よかった。
 僕の『理想』そのものである少女がそれを行っているということも、あるいはその快感の一助となっているかもしれない。
 少女の舌遣いは、確実に僕のツボを心得、急所を捉えている。
 激しい中にも緩急を付け、ただ上下させるだけではない、複雑な動きを絡めている。
 たぶん、それゆえの『禁断少女』なのだろう。
 僕のことなど、知り尽くしている。
 望んでいることも。
 気持ちの上でだけなら、何度絶頂したかわからない。
 脳髄は痺れ、指先の先端までが快楽に震えていた。
 頬を薄紅色に染め、必死で蠕動を繰り返す少女の表情さえ、僕の瞳には映らない。
 視界は混濁し、目を開いているのか、閉じているのかもわからなかった。
 
 けれど、それでも。
 それだけの快楽を与えられて尚、僕は精を解き放つことはしなかった。

 何故、ここまで耐えられるのだろう?
 経験がないから想像でしかないが、僕は決して性的な刺激に強い方ではないはずだった。
 いわゆる、『早漏』なんだろうとずっと思っていた。
 実際、日々繰り返される自慰行為は短く、ほんの十分足らずで終わってしまうのだ。
 にもかかわらず、今の僕は、度重なる絶頂感を凌ぎきり、与えられる快感に酔いしれるだけの猶予を得ていた。
 何故だ?
 これが『夢』だからか?
 そう考えるのは簡単だったが、それはあまりにも浪漫に欠ける、稚拙な解答であるように僕は思えた。
 だから、僕はこう考える。

 『僕』はここにいない。
 『僕』という存在は虚空に溶け、彼女の口の中のペニスだけが、今、この瞬間の『僕』。
 『僕』はただのチンポそのものだから――だから、彼女の刺激を甘受しても、自分を制御できる。
 『僕』は今、その全身を彼女の小さな小さな唇に抱かれているのだ。

 同じ『夢』なら、そっちの方がよっぽど素敵だ。

 ひどく無様で滑稽な想像だったが、しかし僕にはそれが相応しいように思えて仕方なかった。

 カウパー液が尿道を伝う感覚など、僕は知らない。
 そういう感触を認識することができることにさえ、今まで気がつかなかった。
 そこまで、僕の神経は股間のモノ、一点に収束されている。
 そしてまた、溢れて溢れて溢れるその液体は、彼女の口腔の中で唾液と交じり合い、嚥下されているはずだった。
 つまり、それは、『僕』が彼女の一部になれているということで。
 この歓喜を表す言葉を僕は思いつくことができない。

33 :禁断少女~和装 6/7:2006/06/26(月) 04:31:27 ID:2tjOS/Cl
「んっ…! んっ…! んぅっ…!」
 少女の律動が速度を増し、それに併せて鼻から漏れる呼吸音も速まっていく。
 彼女も頑張っている。
 僕を高め、僕を絶頂に導くために頑張っている。
 
 僕のために。

 ふと、それに気付いた瞬間、唐突に感覚が戻ってきた。
 真っ白だった視界に色が付き、朧げだった輪郭が具体的な質量を取り戻した。
 
 瞬間、僕の目に焼きついた物。
 それは、度重なる蠕動に紅潮した彼女の頬でも、あたかも生きているかのようにひらひら舞う振袖の蝶の文様でもなく。
 
 さらさら流れる彼女の髪。
 どんな絹糸よりも細く、艶やかな彼女の黒髪。
 だった。
  

 
 ヨ ゴ シ タ イ 。


 コ レ ヲ 。
  


――僕の中の何かが、強く訴えかける。
 
 気付くと、僕は彼女の頭を掴み、ペニスから引き剥がしていた。
「何…を……?」
 予期せぬ僕の行動に驚き目を丸くする彼女を余所に、僕は髪の一房を手に取る。
 そして、その美しい弦を逸物に絡みつけ、猛烈に扱き始めた。
 昂ぶりに昂ぶって、もはや神経が剥き出しになったかのような僕の分身を、無数の糸が刺激する。
 いや、今の『僕』はペニスなのだから、全身を、と言い換えた方がいいかもしれない。
 ひらひら舞う彼女はまるで蝶のようだったが、その実質は、蜘蛛だったわけだ。
 蜘蛛の糸に絡めとられている哀れな蝶は、僕の方だったわけだ。

「……面白い」
 少女がぽつりと呟いた。
「何が貴方をそうさせるのかしら……?」
 その言葉も、僕の耳には入らない。
「そう……。それが『貴方』なのね……」
 彼女は幼子を宥めるように『僕』に掌を添え、そして、言った。
もう一言だけ。

「……お逝きなさい。存分に」

 刹那。
 その言葉が引き鉄であったかのように。
 『僕』の中に渦巻く、永く淀んでいた塊/魂が解き放たれる。

 疾走った奔流が彼女の頬を掠め、穢れない黒に白く一筋汚れを付ける。
 それを見届けて、僕は。
 僕の意識は、光に還った。


34 :禁断少女~和装 7/7:2006/06/26(月) 04:33:01 ID:2tjOS/Cl
「かえ……った?」
 がくん、と急ブレーキでもかけられたかのような衝撃を受けたような気がして、僕は我に『返った』。
 
 蝶の振袖の少女は、もういなかった。
 いや、そもそも、本当にいたのかどうか。
 彼女の髪を汚したはずの精液は、僕の部屋の床を這い、フローリングの上に敷かれたカーペットを汚している……だけだった。
 
「やっべぇぇぇ!! ティッシュ、ティッシュ!!」
 絨毯にこびりついた精液は、想像通りめちゃくちゃ粘っこく、全部を取りきるのは到底不可能――みたいだった。
「うぅぅ……。なんで僕はこんなことをやってんだ」
 それもこれも、変な噂に惑わされて、オナ禁なんか始めたせいだ。
「もー、やだ! 二度とオナ禁なんかしねえっ!」

 ……と。
 
――そしたら、もう二度と私にも逢えない、ということねえ。

 頭の中で、声が聞こえた気がした。
「え?」
 思わず、僕は聞き返す。
「また、逢えるのか……?」
 だが、返事は返ってこない。
 僕は、はぁ、と大きな溜め息をついた。
 自分の妄想力の強さには自信があるつもりだったが、今日ばかりはネガティブな意味で、ほとほと愛想が尽きた。

 馬鹿な。
 そんなはず、ないじゃないか。
 『禁断少女』は夢だったのだ。
 オナニー断ちのせいで、どーにかなってしまった僕の頭が作り出した、極めて良く出来た幻だったのだ。
「だよ……な?」
 自分に言い聞かせるように問いながら、ふと、掌を見る。

 そこには。

 指と指の間に絡まった、一本の黒く、長い髪の毛があった。
 短髪である僕のものではあり得ない、長い長い髪の毛が。

「『禁断少女』……」
 名前にしてはひどく無機質で、生命の通っていないその単語を、僕は呟く。
「今度逢ったら、名前を聞かなきゃな……」
 かくして、前言はものすっごく簡単に翻されることと相成った。

 
 ……ただ。
 それは当分先のことだろう。
 ……と、思う。
 

「この記憶があれば、半年は闘える……」
 はっきり、くっきりと、僕の脳に刻み込まれた『彼女』との記憶。
 この髪の毛が、それを補完してくれるはずだ。

 ごめんよ、『禁断少女』。
 僕はしばらくまた、オナニー魔に戻ります。
 それもこれも、君が魅力的過ぎるせいだからですよ!

 ……って、言い訳がましいよな、僕。

35 :名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 04:34:50 ID:2tjOS/Cl
こねくり回しすぎて、自分でもワケわからんようになったw
次の勇者にバトンタッチ。

36 :名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 05:03:12 ID:0TKgGctG
GJ。
エロかったし、魅力的だった。
それ以上に市松人形のような彼女の黒曜石を削りだしたような
強さと純粋さが出ていた。GJ。

37 :名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 16:40:40 ID:wjioKdUV
スレの出所からして、ここは板中の八百万の神が集うスレになるかもな。
文体参考にしつつ、そのうち投下しよう




38 :名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 00:07:43 ID:ImtmVFxa
意外と盛り上がってるなw
確かに、文章力の平均が他のスレより高そうだ。なんか俺も負けじと書きたくなってくる。
◆5bXzwvtu.E氏と>>28、ともにGJ!

39 :名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 08:43:48 ID:2r0Zy6xp
すげえなw

40 :名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 10:05:34 ID:hELcCETN
絵師様も欲しいが、戦士も欲しいな。
オナ禁する読者。「オナ禁ネーム@日数」とかで。
なんでも三日~一週間で溜まるらしいので、
溜まったら刺客よろしくSSを投下する。

41 :名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 19:11:42 ID:dLTw8VV8
そんなことより、最初の娘のSS読みたいage

42 :名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 20:41:08 ID:jC9M92pT
俺も手淫封印するわ。

01-2に続く501 KB
最終更新:2008年03月20日 04:27