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「はいはい、おしまいっ!」
 俺は勢いよくエンターキーを押し込む。
 中のデータは回線を伝ってサーバへ届けられ、スレの燃料がとなる……と思う。
 エロパロ書きをしてはや数ヶ月。
 己の限界を嘆きながらもそれなりに満ち足りた生活をしていたが、今最大の危機が去った。
 卒論&エロパロ書きの2足の草鞋状態ではや4徹。
 どっちも出来たら完璧だが、俺はそんな器用じゃないので卒論を切る選択をした。
 あぁ、まさにザ・社会の底辺。
 そんな人間が書くレベルとしたら底辺な代物なのに楽しみにしてくれる人達がいてくれる。
 あぁ、なんとありがたいことか!ハレルヤ!ハレルヤ!
 ……いかん、落ち着け。いくら4徹したからってテンション壊れすぎだ。
「寝よ……」
 まぁ、卒論は明日書けばいいだろう。いい加減、恋しい布団が待っている。
 流石に栄養剤を飲み込んでの強行軍は体に悪い。が、スリルがあって結構楽しく感じるのはエンドルフィンの所為だろう。
 蛇足だが2徹くらいは何とかなるが、4徹となるとは脳にダメージが残る気がしてあまりお勧めできない。
「明日明日と先延ばしにして、どうにもならなくなるその悪い癖。どーにかしなさいよ」
「20数年同じ事してきたんだ。いまさら無理だね」
「救いようないわね。この腐れ外道」
「なんだと――」
 この段階になってやっと気がつく。俺はなにに反応したんだと。
 恐る恐る振り返ると、ふわふわと浮いている箒に座る魔女っ子風の服装をした女の子。
 魔女っ子らしく、大き目の黒の三角鍔広帽を被り、服装にしても赤と白と黒の三色で纏められたふりふりレースをふんだん
に使って高価に見える。
 「はン、なにボケっとしてるのよ、最下級生物。まともな顔つくれないの? 美しさにでも見惚れでもした?」
 なんか失礼な事言われている気がするが、こういう輩は相手にしたら負けだ。
 まぁ、確かにいろいろ差し置けば見惚れもするだろう。
 白磁のような肌や大きめな目、罵詈雑言を吐き出す口にすら人形めいた美しさがあるが、表情がよく動くためか螺子が何本
か抜けたような間抜けな人形の印象がある。
「聞いてるの? 間抜け」
「だれが間抜けだ」
 落ち着け俺。例え俺の幻視でも冷静に事を対処しなきゃややこしい事になる。
「あんた誰だ」
「知らないの?」
「ふわふわ浮く知り合いをこの世にもった覚えは無い」
 即答してやると微妙に落ち込んだ様に目を伏せたがすぐに顔を上げる。……元気のいいことで。


「仕方ないから名乗ってあげる。私は『禁断少女』、聞いたことくらいはあるでしょ。そのスポンジ脳でも」
「あぁ、なるほど。電波に幻想、空想、妄想を混ぜて、仕上げに現実逃避で出来上がるアレな」
「ちっがーう!」
 徹夜の脳みそが程よくシェイクされそうな大声量で叫ばれた。うぅ、頭が痛い。
 冗談はさておき置いておくとして。
 『禁断少女』とはSS書きの中ではそこそこ噂されている存在なのだが、彼女らに会う事が出来ると『彼女が出来ました』と
か『SSがすいすい書けるようになりました』だの胡散臭いことこの上ない噂だ。
 会う条件はオナ禁すること。自慢じゃないが俺にはそこまでやる精神力はない。
「オナ禁した覚えはないぞ」
「馬鹿じゃないの?この一週間やってないのにも気が付かないの? やっぱ脳がスポンジより密度薄い所為かしら」
 はて……?あぁ、卒論の結果とは纏めるのに3日位学校に缶詰だったな。
 あとの4日で纏めるつもりが現実逃避してSS書いてたが、神光臨過ぎてそんなこと思考の欠片すらもなかった。
 ……って、
「なぜ、おまえさん魔女っ子?」
「自分のリピドーに穢れた心に聞きなさい。このヘタレ」
 ヘタレ扱いか……。脈略ないなぁ。
「いや、リピドーにもヘタレにも心当たりないんだが」
「はぁ?書き手の心とかを表す鏡みたいな物なのになんの感慨も感じないと? このインポ野郎」
 だんだん、腹が立ってくる。なんせ口を開くたびに『腐れ外道』『ヘタレ』挙句の果ては『インポ野郎』。
 正直許せる限度を越えてくる。
 つーか存在自体許せん。プラズマなんかの塊かもしれないが。
「ちょっとここに座れ、言葉遣いを説教してやる」
 俺は丁寧にもプラズマモドキ相手に座布団を敷いてやる。こんな奴に座布団出すのは癪だが。
「はぁ?なんでそんな汚いのに座んなきゃならないのよ。しかも説教なんて笑わせてくれるわね、キ○ガイ」
 ……まともな反応を期待した俺がキチ○イだった。あぁキチガイだね。
 さて、捕まえたい所だが、依然こいつは箒の上でふわふわ浮いている。狭い部屋だが、三次元を自在に使えるから逃げ回る
のには苦慮しないことだろう。
 ふと、脳裏に一つの推測が浮かぶ。
 書き手の願望の鏡とかだから――
「はわっ!」
 くそ生意気なこいつを縛り上げる。と思ったら見事に成功。とは言っても徹夜明けの頭にゃ、目隠しに、ロープで簀巻き、
さらには足かせ付き程度が限界だ。一番必要な猿轡はなぜか無いが。
「こらー! ロープ解けー! この変質者ー」
 いろいろ騒いでるが、他人に聞こえない事を願いつつ、動けない"自称"禁断少女のしゃがみこむ。
 じたばた暴れているが俺には凌辱のケはない。


「……禁断少女っての、書き手の元に現れて色々やっていくそうだがお前さんは何しに来たんだ?」
「……」
 こんどはだんまり。何を考えているのやら。
 とりあえず箒を回収してやろうと見回すが無い。流石物理法則の外側。
 仕方ないので動けない禁断少女を尋問してみる。
「さて、もう一度聞こうか?書き手の元に現れて色々やっていくそうだがお前さんは何しに来たんだ?」
 精なりなにかを吸っていくとか諸説あるが、コイツは俺を罵倒するだけでその気にはならない、否、その気にさせない様な
フシがある。
「だって……」
「だって?」
 声が小さくて聞き取れなくて聞き返してみる。徹夜すると耳も目も頭も悪くなるからキツイ。
「4徹よ! 4徹! 普通の人間なら死んでもおかしくないわよ? 心配で心配で……」
 あとの台詞は尻すぼみになって聞こえない。
「それなら、さっさと出てくればいいじゃねぇか」
「出たわよ! なのに相手にもしてくれないで、ずっと書いてばっかで……書いたまま死ぬんじゃないかと思ったじゃないの! この鈍感!」
 全く覚えちゃいない。だが、ありがたくて俺は彼女の頭を優しく撫でてやる。
 今まで暗かった上に帽子を被って見えなかったが、ショートカットにしている髪が軽く赤が混じった色をしてとても綺麗だ。
「ん……ありがとな」
「べ、別にあんたが死んでも代わりは沢山いるんだから! ただ、目の前で死なれたら気分悪いから……本当にそれだけなん
だからね!」
 といいつつも、目隠しの端が僅かに濡れているのを俺は見逃さなかった。うんうん、いい子じゃないか。
「と、しおらしい事言って拘束解いてもらうつもりだろ?」
「うん……あ」
 体験談に目を通せば非常に狡猾と注意書きが着きそうなものだ。まぁドジっ子はポイント高いが。
「罠に嵌めたわね! ペテン師!」
 失敗したからか、態度を豹変させてまた暴れる。が、いまいち勢いが無い。
「もう一度聞こうか、書き手の元に現れて色々やっていくそうだがお前さんは何しに来たんだ?」
「ぐ……」
 体験談を見る限り、即刻襲われるもんだと思ってたが罵詈雑言を言うだけで別に害は無い。
「だって、初めてだもん……」
 蚊が飛ぶような小さな音で呟く。
 主語が無いが、何が『初めて』か位は鈍い俺でもわかる。痛いのはイヤだしな。
「今回、『魔女っ子ツンデレドジ処女ちなみにマゾなので思いっきり罵ってやりましょうver』の禁断少女なんて私には荷が
重過ぎるわよー、このバカー!」
 打って変わって弾ける様な大声。周りに聞こえてなきゃいいけど。
 にしても、俺の趣向にゃ合わない物だらけだなおい。
「うぅ……ぐす……」
 あーあ、泣かせてしまった。鼻をぐずらせて居る辺りマジ泣きなのかもしれない。
「仕方ない」
「解いてくれるの!?」
 声が明るくなった。……嘘泣きか。


「その属性好きになってやるから頑張れ」
「バカー!変態!」
「世間一般から言わせれば十分変態だな俺」
「うわーん」
 さてと……襲う趣味は無いが、もしかしたらこういう趣向なのかもしれない。
「ひゃっ!」
 手始めに裾にレースをあしらった黒いロングスカートの裾を持ち上げてみる。
 彼女は抵抗するように暴れるが、足かせがあるから全く効果は無い。
 するするとピンクのショーツが見えるくらいまで持ち上げると真っ白な太ももが晒される。
 ディスプレイの僅かな明かりに照らされる光景に俺は思わず溜まってもいない唾を飲み込む。
「バカー!見るなー!」
「覚悟を決めろって。"女は度胸"だろうが」
「まだ"女の子"だっ!レイパー!」
 確かに、その通り。が、レイパーとはなぁ……
「レイパーってお前さん、自分が何者かわかってるのか?」
「ぐぅぅぅ」
 事実を再確認して唸っている彼女の太ももをさわさわと撫でつつ、あまり期待の持てない胸に手を掛ける。
「もうちょっと丁寧に扱え!この色情狂ー」
 揉み応えは少ないがそれでもいい感触がする。
 服を脱がしてやろうかと思ったが、思いのほか服装がややこしくて脱がせない。
 視線で聞くが答えは、
「ふん、脱がし方なんて教えないわよ」
 と、徹底的に拒絶された。仕方ないので足の愛撫に集中する。
 見た目通りのきめ細やかな肌の感触がとても気持ちいい。
「お前の足柔らかくて飽きないよ」
「……褒めても何もでないわよ?」
 どうせ褒めても出ないので、俺は太ももから膝裏まで舌でなぞってやるとビクビクと震えている。
「――……ひぅ」
 何か奇妙な声が聞こえた気がして、顔をあげる。
「なんか言ったか?」
「な、なんでもない」
 ……なんでこうまで意地を張る?
 そんな疑問を脳みその片隅に残しつつ、丁寧に舐める。舌であっても手であってもその心地よさには変わりの無さにますま
す夢中になる。
 その感触をもっと楽しみたくて白いソックスを脱がして……と思ったが足枷で脱がすことが出来ない。
「はぁ、はぁ、ふふ、さっさと、拘束解きなさい、このアンポンタン」
 脱がすことの出来ないという間抜けな俺の状況に勢いを取り戻したらしく、早速俺を貶してくる。
 ソックス、消えろっと。
「な、なんで消えるのよぉ!」
 思ったとおり。こいつを動けないようにしたときの要領で思うだけで変化してしまう。
 さて、思う存分やらせてもらおうか。


「やぁ……なんで、そこ、なめるのよぉ……」
 ソックスは消えた筈なのだがソックスの跡が残っている。
 せっかくなので、一つ一つ舌で舐め取るように舌を動かす。少しだけ汗の味がする。
 それすら、甘美な蜜に思えるから不思議なものだ。
「…っ……っ…」
 何かを押し殺すような声がするが気にせず、一本一本、足の指やその間までじっくりと時間を掛けて口に含んで舐め回す。
 視界を遮られている所為か抵抗はなく、むしろ足の指は舐めて欲しがるように動く。
「ん、どうかな?」
 もう片方の足にも同じくらい時間を掛けて舐めてやると耳まで顔を真っ赤にして、息も絶え絶えの禁断少女。
 一目瞭然の光景だが俺は反応を聞いてみたが、
「は、ぁっ……はぁ……なんてこと、ない、わよ」
 とのこと。強情だねぇ。
 足はあらかた舐めたのでどこを舐めようかね。
「うぅ…うぅぅ……」
 そんなことを考えていると、いまいち、信用しきれないすすり泣く声。……3度目の正直かなコレは?
「なんで、私がこんな目にあうのよ。他のは『幸せ』とか『気持ちよかった』だのいい話が聞こえてくるのに、ぐすっ……私
は縛られ、足枷に目隠し付きの状態で舐められなきゃならないのよ。不条理よ……ぐす……」
 目隠しまでされている以上、俺が近くまで耳を寄せても小言を聞いているとは夢にも思わないだろう。
 まぁ、見た目上女の子をこの状態でどーにかするってのは非常によろしくない。
「ひえっ?」
 足枷とロープは流石に手では取れないので消えてもらうが、目隠しはお詫びを込めて手作業でとってやる。
 相当きつかったのか腫れたように赤くなっている。
「こ、今度はなにするつもりよ、嗜虐趣味者ぁ……」
 まだ、ひりひりするのか手首をしきりにさすりながら上体を起き上がる彼女。
「嫌なら帰れ」
 ここまでしといて、『可哀想だから帰っていいよ』と言うのは余りにも格好が付かないので、ぶっきらぼうに俺は言った。
 真意が分かってくれるならそれでよし、本当に嫌なら帰ってくれるだろう。
「……へ? 帰れですって?」
「そう、そこまで嫌なら帰ればいいよ」
 瞬間、俺は勢いよく押し倒された。
 いつもの状態なら耐えられる程度の力だが、如何せん徹夜のダメージは大きいようで。
 まぁ……布団敷いてて助かった。無かったら盛大に床に頭を打ち付けていただろう。
「帰れ?戯れもそこまでにしてよ……」
 綺麗に短く切りそろえられた髪で顔が隠れてよく見えないが、俺の胸に落ちてくる雫はなんなのだろうか?――まぁわかっ
ちゃいるが。
「人の足を散々舐め回して、満足して、帰れですって?」
 満足はしちゃいないんだが。事実、股間のアレは立ちっぱなしだ。

「私に恥ずかしいマネさせといて、帰れってと?」
「えーとすまん」
 妙な迫力を醸し出す声に思わず謝る俺。煤けた匂いがするのは幻か。
「謝って済むわけないでしょ。一方的に辱められたのよ」
「……どうすればよろしいのでしょうか?」
 迫力の余り思わず敬語になる俺。背中から変な汗まで出てくるほど怖い。
「責任取ってもらうに決まってるじゃないの、この甲斐性無しっ!」
 力尽きたように禁断少女の頭が俺の胸に落ちてくる。
 俺は無意識のうちにそいつの頭を撫でていた。やっぱり絹糸のような手触りが最高だ。
 そんな余裕のあるような素振りとは裏腹に俺の脳内はパニック。
 だって、『腐れ外道』が『甲斐性なし』にクラスチェンジですよ?
「ははは、まぁ、眠いから明日な?」
 言った後にとんでもない地雷を踏んだ事に言った後に気づかされた。目の前のこいつに。
「絞りきってやる――」
 地獄の底から響く声で呟いた途端、何か思いつめた表情で俺のズボンとトランクスをセットで勢いよく引きおろされた。
 引き出された俺の急所兼息子は既に臨戦態勢。まぁ、一週間もしてなければ簡単になるだろう。
「~~~っ」
 お願いですから、そんな親の敵を見るような形相で睨まないでください。
「んむぅ」
 様子見のひと舐めなのか舌の先で俺のモノを軽く舐めた。それだけで激しく動き、反応するソレ。
 我ながら、堪え性の無いヘタレだ。
「ふふ、すぐに絞りきって脳みそ殺してやる」
「不穏だな、おい」
「人のメンツに泥塗った制裁よ、覚悟しなさい」
 語りの時間は終わりと言わんばかりに、彼女は怒張を掴み白い指を這わせる。
「意外と硬いわね……匂いもちょっとするし……でも」
 這わせた指が愛しそうに蠢き、切り添えられた爪が艶やかに光る。
 敏感になっている俺の一物はそれだけで嬉しそうに動く。
「ふふ、正直ね」
 俺のを握ったことでスイッチでも入ったのか、彼女の目は色に濁り、頬は朱に染まっている。
「あは、いくわよ……」
 そう小さく呟いたかと思えば、股間にぬめったような感触と快感が走る。
 目を凝らせば、お世辞にも綺麗とはいえないソレの裏側に舌を動かし、舐めている。
「うむぅ、ぺちゃ……」
 子猫がミルクを飲むように、細かく、しつこく、丹念に舐めてくる。
 流れてくる快感に俺は奥歯が痛むほど歯を食いしばるが、大した効果はあがっちゃいない。
 フェラチオのシーンはいくらか書いた事はあったが、実体験では初の俺には、これだけの事でも酷である。
「ちゅぷ……あは、裏舐めただけでもうダラダラじゃないの。堪え性なしっ」
 ぴんっ、と人差し指で弾かれる。その堪え性なしは、ギチギチに固まって弾かれた痛みすら快感に変えた。

「あは」
 何か思いついたのか、蠱惑的に笑い、舌なめずりをする禁断少女。その格好と相まってまさに魔女。
 ……これはこれでいいかもしれない。そう思ったのは秘密にしておく。
 そうこうしているうちに、彼女は俺の股の間に座り込んで陰茎を根本から両手で固定。
 続きを待ちわびる様に、先からはだらだらと先走った液体がどっと増える。
「出せるなら出してもいいわよ、出せるならだけどね」
 不穏な事を彼女は言っていたが、咥えられた俺はもう覚えちゃいない。
 最初は小手調べなのか先の方を唇で咥えて狭い口内に入った部分は舌で蹂躙され、徐々に焦らすかのようにゆっくりと肉棒
が口の中へ吸い込まれていく。
 ゆったりとした口外とは裏腹に、中は戦場も同然だった。
 何処から湧き出すのか、多量の唾液が舌を伝って一物へと絡みつき、その生暖かさに出しそうになる。
 ゆったりと進んだが、やっと根元まで咥え込む。
 ここまで辿り着くまでに精神力のほどんどを使い切ったような気がする。
 出してもいいと言われたが、ちっぽけなプライドとしては出したくない。
「ほくがんかったわね」
 そう言うと、彼女は顔をゆっくりと引き上げ始めた。
 引き上げる間も行きと同じように執拗な舌に、襲われては耐え、襲われたら耐えを繰り返す。
 なまじ、気持ちがいいだけにタチが悪い。
 先の方に近づくにつれて、更に口内は激しさを増していく。
 ぬるりとした舌は棹を溶かすかのように唾液を塗りたくり、亀頭を刺激する。
 手はコロコロとした玉をさわさわと弄り、白かった頬は上気して、艶っぽいことこの上ない。
「ん…んっ……。れろっ…っ……ちゅっ…ちゅぱ…ちゅく……」
 それを数度繰り返され、耐えるので息も絶え絶えになる頃には俺は意識すら朦朧としていた。
 流石に、舌を動かし疲れたのか今は動いていない――と、気を緩めたのが悪かった。
 不意打ちのように笠のようになっている下の部分を刺激し、とどめとばかりに先割れた部分へと舌を突っ込む。
「あ――くぅ……」
 気づいた時にはもう遅く、爆発ともいえる精液がで…ない……?
「あ、れ?」
 確かにペニスはビクビクをしているが、肝心の物出ていない。それに付随する快感も。
 言うなれば"空砲"だ。
 俺の間抜けた表情に満足したのか、禁断少女は顔上げて、
「一応、魔女だから試してみたんだけど魔法っぽいのも出来るようね、私」
「み、見かけ倒しじゃなかったのかー!?」
 思わず、声を上げてしまう俺。……正直、ゾっとする。
 これを何度もやられたら欲求不満で死にかねない。
「それよりも、こんな簡単に出しちゃうなんてどれだけ早いのよ」
 ……ぐうの音も出ません。
「もうちょっと頑張りなさい」
 そう言うと、"空砲"だからか萎えずに固まっているソレを彼女は口に含んだ。


「はむぅ…うむぅ……。はぁ…ちゅ…ぁむ…」
 赤いっぽい髪が激しく上下に揺れ、責め立てるように舌は蠢く。
 時折、吸い込むような感触や想像も付かないような複雑な動きさえも混ぜて責めてくる。
 また、"空砲"ではたまらないと俺は必死で堪え、防御固めるが技巧のレベルが違う。
「ちゅ……はぁ…じゅる……」
 ずるずると快感と一物を引っ張られ、鈴口を喉の奥に飲み込まれそうになる感覚が走る。
「うぁ――」
 その感覚に耐え切れず、爆ぜるがまたもや"空砲"。
 頭の奥が徹夜と空撃ちの所為でひどく痛むおかげか、気を失わないがかなりキツイ。
「ん……しょ」
 ふと見れば、彼女は、恥ずかしげもなく穿いていたショーツを脱ぎ捨てた。
 はっと、一つの事実を思い出す。
「……お前さん、処女だろうが。そんな簡単に入れていいのか」
 妙な沈黙は一瞬のはずだったと思うのだが、俺には異様に重く長く感じた。
「大丈夫よ」
「根拠をどうぞ」
「勘よ」
 ようやく答えを聞けたかと思ったら適当な根拠もあったもんだ。
「とにかく、いいの!」
 そうヤケクソ気味に言い放つと、スカートの裾を持ち上げて毛も生えていない秘所を見せ付ける。
 その光景に俺は生唾を飲み込んだ感触をどこか他人事のように感じていた。
 我に返った時には彼女は俺に跨り、カチカチに固まっているモノに手を沿えて入れようとしていたときだった。
 淫らな水音を立てて俺のモノは沈み、何かに当たるような感触――ちょい待てっ!
「ひゃあ――な、なにするのよ!」
 彼女のやろうとしたことに比べれば何てことない。ただ起き上がって抱きしめただけだ。
 相手は膝立ちのような状態なので、抱きしめても俺の頭は胸辺りまでしか届かないが。
「俺はレイパーとか言っただろうが。そのお返しをさせてもらう」
 欠片もんな事気にしちゃいないんだが、コイツは何かしら理由つけると大人しくなると見た。
「な、なによそれっ!うひゃ!」
 半分入ってたモノを引き抜き、腰に座らせる。
 入れてないだけで対面座位そのままだが、オアズケな分身は彼女の太ももに挟まれてさぞやいい心地なのだろう。
 これで高さが合うので正面を見れば耳まで赤い俯いた顔が見える。視線は俺を見たり下を見たりと忙しなく動いている。
「いいか? この大きいのが準備なしで入ればかなり痛いぞお互いに」
 多分、勢い任せで押し切ろうとしたらしいが途中で演技力が切れたのが致命的だな。
「何が、大きいよ……こんなの、お、大きいうちにも…入らないわよっ!」
 ……いい度胸してるというか、なんというか。
 素面で言われたら俺はヤケクソっぽく乱暴に扱うかもしれんが、俯いたまま、しかもちらちらソレを見るたびに、耳朶が
真っ赤になるのを見ると可愛らしくみえるから不思議だ。
 半分突っ込んだ時は分からなかったが、正気を取り戻すと軽く濡れている程度で処女でなくとも痛がる位だ。
 全く無茶をする。

「ま、大きい云々はともかく、俺は痛いのはイヤだね。だから――」
 改めて近くで見るとブラウスのような感じだが、見た目以上に複雑そうだ。……そういやちょっと前に同じ事しようとした
気が。
 そんな懊悩を見て取ったのか何処か拗ねた雰囲気を感じる。
「私は揉むほど胸ないから見せてあげない」
 つんとそっぽを向かれてしまった。
 頭の中が急速沸騰するが所詮は徹夜明け、理性とか倫理が小さじ一杯程度しかないようで、思ったことがすらすらと
流れ出す。
「今は小さいかもしれんが、今度出たら大きくなるかもな」
「また、『禁断少女』呼ぶ気?そんな根性も我慢強さも無いくせによく言えるわね」
「お前に会う為ならいくらでもできるさ」
 ……誰か俺を止めてくれ。脳みそが沸騰して歯が浮きそうだ。
 俺の後悔とは裏腹にこの言葉は非常に威力があったようで、劇的な反応が返ってくる。
「~~~~っ、この物好きっ!物好き!物好き……がぁ――ぐす」
 近くで見れば見るほど彫刻と見紛うほどの白い肌が朱に染まる姿は何度見ても新鮮な印象を覚える。
 それに見惚れているのも良かったが、目の前でぐずぐずと鼻を鳴らしているをどうにかしなければならない。
「今度、出るときはちゃんとおおきく、してよ?」
 どうしようかとオロオロしてると、Tシャツの襟元を掴まれて上目遣いでお願い(?)された、しかも涙目。
 こうお願いされたら断れないじゃないか、もとより断るつもりはカケラもないが。
「あ、あぁ分かった」
 こんな頼りない返事でも満足したのか、複雑な装飾を外し、するすると脱いでいく。
 最後の一枚でもある白いブラウスのボタンを全て外した所でやっぱり恥ずかしいのか固まる。
「笑わないでよ? そもそもアンタの理想なんだから……」
 と、我慢できずに俺はブラウスの中に手を突っ込む。
 どうやらブラをしていないようで隙間から、ちらちらと乳首が見えてるのにお預けをくらうのは非常に酷というものだ。
「まだ、話は終わって、ない、あう」
 色々文句があるらしいが、俺は気にせず突っ込んだ手であるかないかのふくらみをもみしだく。
 揉み応えは少ないが、その分柔らかいのは個人的に好きだ。
「んく…やぁ、むぐっ」
 変化を持たせたつもりで小さい胸を揉んでいるが、今一自信はないのでキスをしてみる。
 まるで待ち望んだかのように舌を差し出され、お互い拙いながらも絡ませる。
 それだけに飽き足らず、歯茎や歯の一つ一つさえも蹂躙しあう。
「あむ…んん、あん……ぁあ…ぷはっ」
 息をするのを忘れるほど興奮していたのか、彼女は口を離しぜいぜいと息をしている。
「おいおい、大丈夫か」
「なんてこと、ない、わよ。下手なんだから、もうちょっと続けなさいよ……」
 説得力ないと言ってやりたいが、強がりを言う姿が可愛いのでぐっと堪えてキスをする。
 今度は胸に。

「ちょ、まって……やぁっ――」
 乳首を舌で付いたり吸ったりすると、硬さを帯びてくるのが微かながらに分かる。
 反対側の乳房は、空いた手で揉む。
 足と同じようにいくら弄ろうが飽きが来ない。
「ああん、んぅ…あん……ぁぁ…はぁ……く……」
 沸きあがる快感を堪えるように唇を噛んで耐える禁断少女。
 その反応の仕方が楽しいので反対側にも同じようにする。
「あ、ちょ、また……くぅ、あ……いや…ん……」
 吸ったり、舌でこねくり回していても全く飽きない。
 いつまでもこうしていたいという誘惑に駆られるが、頭を抱かれる感触で現実に引き戻される。
 ちらっと彼女の顔を盗み見ると、目を閉じて恥らいに頬を染め耐える姿が見えた。
 俺だけ楽しんでは、意味が無い。
「はぁ…はぁ……な、なによ……? 気味悪く笑ったりして」
「いやなんでもない」
 俺は苦笑を噛み殺しきれなかったらしい。
 仕方ないので誤魔化すように軽いキス。
「い、いきなりなによ?」
「触るぞー」
 流石に誤魔化せなかったので禁断少女の股に手をやり、軽く触れる。
「え?いやっ、ちょっ……やあん――」
 そこはもう、なにがあったと聞きたいくらい濡れており、もうぐちゃぐちゃの様相を呈していた。
 未熟なテクでこう反応されては、どうしていいかわからない。
「あー、えーと?」
「……私の口から、言わせる気?」
「俺から聞きたいか? 自分から言いたいか?」
 ノーコメントのようで額に皺を寄せて睨まれた。そんな顔も可愛らしくて、くしゃくしゃを頭を撫でてしまう。
「だ、だから、子ども扱いしないっ!」
 一瞬心地よさそうに目を細めたが、一転して怒り出す。まるで天邪鬼だ。
「子供じゃないなら言えるよな?」
 我ながら悪質なウソだな、と突っ込む。まさか信じるとは思えないが――
「……言わなきゃダメ?」
 信じちゃったよ。もしかして演技かもしれないがここは乗ってやろう。
 俺は首を縦に振って肯定の意を示すと、彼女は理性と矜持の狭間でコロコロと表情が変わって迷っている。
 見ている分には面白いが。
「っ……えっちなものが……いっぱい溢れて、ます――こ、これで子供じゃないわよ」
「――」
 言われた瞬間、ぶつっと理性の紐切れかける音がした。もう少しだけもってくれ理性。
「子供じゃないだけで大人じゃないからな」
「ソレ、ずるいっ」
「だから、大人になろうな」

 俺はそう言うと、彼女を抱き上げて布団へ下ろす。なにか抗議の声が聞こえる気がするがこの際無視。
 半脱ぎだったズボンを完全に下ろして既にモノは完全に戦闘体制。
 対する『禁断少女』は半脱ぎのブラウスと乱れきったロングスカートで布団の上で大人しくしている。
「ちょ、ちょっと目が据わってるわよ」
「誰の所為だ、誰の」
 スカートを捲り上げて、彼女の秘部を晒す。
 慎ましげなスリットが僅かに開き、彼女の言った「えっちなもの」があふれ出している。
 俺は、ペニスを秘部へと押し当て、そこで留める。
 このまま入中へ入れたい衝動に駆られるが、残り少ない理性を総動員して食い止める。
「いいか?」
 その答えを待つ時間さえ、もどかしく感じるほど余裕がない。
「好きにしなさいよ……」
 険の剥がれた大人しい声は、どこか官能的で理性を抉る。
「…ンぐぅぅぅ」
 苦しげな声に対する気遣いの欠片すらなく、俺は一気に挿入した。
 中は予想以上に締め付けられ、あまりの心地よさに、奥歯を軋ませるほど歯を食いしばって耐えなければならないほどだ。
 最奥までたどりついた感触がしたところで俺は動きを止める。堪える為もあるけど彼女の反応をみる為でもある。
「大丈夫か」
「……思ったより、痛くない」
「そりゃ、重畳」
 痛くないに越したことは無いが、こっちはかなりギリギリだ。
 そんな心の内を読み取られているのか、中を締めたりと悪戯される。
「ふふん、どーよ……はぁ、私の方が一枚上手なんだから……」
 確かにキツイが、慣れてきたのかなんとか落ち着いてくる。
 ここから反撃させてもらう。
「あぅ、んん……ま、負けないもん」
 ぬるりとした感覚を感じながら腰を引き、そして、秘肉の中をモノをゆっくりとうずめていく。
 それを何度か繰り返すと、俺も調子をつかめてきたのか少しづつ動きは速める。
「あふ、んん、、んぅ! はぁ…気持ちよくなんか……んぁっ、ないっ」
 相変わらず強情だが、艶っぽい声のトーンは少しずつ上がっていく。
 お互いの皮膚か当たり、音を立て、汗ばみ、否が応でも興奮してくる。
「く…はぁ、んあっ、へた、くそっ、――んんっ」


 こんな状況になっても嘘をつくコイツが可愛らしくて、口封じの口づけ。
 腰をリズムよく動かしながら舌を激しく絡ませる。
 ……強情だが悪い奴ではないそう思える。
「――んあっ!」
 口を離すと今までが嘘のように嬌声があふれ出し、どっと汗がかくのが目に見えて分かる。
 その声に後押しされるように俺は腰の動きを加速させる。
「あ、あんっ、あん…くっ! ああ! あん! あっ!」
 膣内から伝わる快感はジワジワとモノを責め立てて、絞り取ろうと蠢く。
「ぐ……」
 無意識かどうかは分からないが、締め付けが一層強くなり呻き声すら出せなくなる。
 その為か、限界を表すかの様に下腹部が引き絞られるような感覚で俺はラストスパートへ持って行く。
「」
 彼女が俺の首に手を回すと、俺も背中に手を回し上体を持ち上げる。すると自然に向かい合うような姿勢になる。
 長いスカートが互いの足に絡みつくが、気にもならない。淫らの水音と荒い息、嬌声。それだけの音しか耳に入らない。
 どとのつまり互いにギリギリ。
「あっ…はぁっ、ふぁ…ああっ!」
 いよいよ声のオクターブの裏返りの域にまで高まるが、興奮と頭痛で視界が霞む俺には耳すら遠くなる。
 ……一瞬、意識が飛んだぞ。おい。
 仕方ない。
「限界だ、俺も出す……!」
「い、イカせないと、あんっ、また……やるわよっ、ふぁぁ!」
 何をやるかはすぐに思い当たった。"空砲"だ。
 冗談じゃない。この状態で食らったら命に関わりかねない。
「そ、んな、あっ! はげしくした、らっあ! 」
 それはもう必死にイカせようと激しく腰を打ちつけ、衣擦れのような音を立てながら抽送する。
 後にも先にもこれほど相手をイカせようと必死に頑張った事はないと思う。
「ふあっ、あああぁぁっ!」
 最後に強く腰を打ちつけたときに彼女と俺はなんとか同時に達した。
 ……は、ははは、なんとか…やったぜ……
 そう思った時には視界は暗転していた。
 4徹の疲労、"空砲"のダメージ、などが組み合わさって、俺は意識を静かに失っていた。





 スズメが鳴くのは朝。では、カラスの鳴く時間は?
「――は!?」
 頭にガンガン効くカラスの鳴き声で目の覚めた俺は思わず周りを見回す。
 窓からは夕日が差し込み、日は沈みかかっていた。
「おいおい、俺大丈夫かよ」
 女の子が出てきて、ヤッたなど妄想甚だしい夢を見た気が。
 とりあえず、下半身丸出しな変態ちっくな服装を正してPCの前に座る。
「は?」
 卒論書こうとファイルを開くと、既に文字が埋まっており最後にこう書いてあった。
『又、徹夜して気絶しないようにしてあげてるだけなんだから、今度は期待しない事っ!』
「っく、くくく……」
 禁断少女が卒論をしたなど聞いた事が無い。そんなおかしさに思わず笑いがでてしまう。
 字はたまに間違ってたり、日本語として変な所もあるが、それは俺が直せばいい。……俺、同じ所間違ってるよ。
「こんど着たらお礼してやんなきゃな」
 それには頑張るしかない。
 今度こそ、あの暴言魔女を好きになれそうな気がした。