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 緊断少女


俺と香奈の遠い鼓動が重なる。
荒い息遣いが、互いの求める空気を共有していく。
あと少し、もう少し…あいつの閉じた瞼が震える、その傍まで。
香奈の唇が、俺 の

   ………すみません。やはりまだこの後は書けません。
スレ汚し、本当に申し訳なく思っています。すみません。

名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 04:44:42 ID:Fuiy9a70
いい加減にしろ厨房。書けないなら投下すんじゃねー

名無しさん@ピンキー:2011/01/28(月) 04:46:09 ID:UF2Hrz8K
また寸留めかぁ。何か事情ありげな感じだが、無理はするな



今日もダメだった。
ブラウザに流れる不満に俯き、少年は頭を抱える。
 確かに僕は、ここに来る歳じゃない。投下する資格も無い。
でもせめて文章でぐらい、彼女との触れ合いを表現したい。
他人にそれを祝ってほしい。でも書けない。

幼馴染の目を見られなくなったのは、いつだったろう。
 一緒に入浴するのを断られた時から?
いや。その夜彼らは、赤飯を頬張りながら、まだ微笑んでいた。
 中学の部活が違ってから?
違う。二人で歩いた夕暮れを、少年は憶えている。
 彼女が告白されているのを見てから?
その日、彼は初めて一人の食事を迎えた。


両親が共働きの隣同士、二人の子供は仲がよかった。
ごはんもおふろも、おもちゃもいっしょ。
しかし男の子は、少女の成長に徐々に戸惑いを覚えはじめる。
胸の膨らみだけでなく、その愛くるしい仕草にも。
大口を開けてけらけら笑っていた彼女は、口に手を添えはじめた。
朝呼ぶとすぐに家を出てきた彼女は、きちんと髪を結いはじめた。

毎日見てきたその顔は、考えひとつで遠く離れる。
友人が彼女に告白すると聞き、少年はそれを悟った。
彼女は学年でも指折りの人気がある。
自分などで収まる器の少女ではない…

『それで、彼女を諦めたのね』
急に声をかけられ、少年は肩を震わせた。


声の主は部屋の隅に立っていた。
黒目の大きい、静かな猫のような眼差し。
ふっくらと笑みを包む頬に、桜をついばんだような唇。
切り揃えた前髪は艶を放つ。
少年にとり、世界で二番目に美しい少女。
年上とみえる長い脚を交わせ、音もなく間を詰める。
『まだ若いのに、我慢しちゃ駄目だよ』
彼女は椅子の背に手をかけ、少年の身体を自分に向ける。

「だ、誰なんですか、あなた――!?」
真近に寄った少女の顔に、少年は警戒の目を向けたつもりだった。
だが山奥の泉のような瞳には、呆けた貌が映るのみ。
突然の事に動転したのか、頬が熱い。
ひく、ひくっと喉が鳴るくらい、鼓動が高鳴っている。

『さぁ、誰なのかな』
少女は瞳の奥の輝きを細め、少年の下穿きに手をかけた。
半ば猛るものを摘み出し、桜花の唇を舌がはいずる。
『素直なきみには、関係ないとおもうよ?』
するっ,と、衣服を脱ぐように包皮が捲くり下ろされた。
柔らかい圧迫が、空気にも慣れない赤みを滑っていく。
「あっ、うぁ…」
少年のかかとが床を離れ、膝が少女の膨らみを押し上げた。
いったん少女が口を離す。
唾液がひと層塗りこめられ、屹立が冷えた。
フリスクを舐めたような、特殊な唾液…。
いや、むしろそれは創作でいう媚薬に近い。
血管が煮立ち脈打ち、細胞が踊って筋を為していく。

それはまるで現実味がない、淫夢か何かに思えた。
だが、これは断じて空想ではない。  
少年にはすでにわかっていた。
背中にじっとりと汗が噴き、内腿の肉が攣りかける。
これほどのむず痒さと、腰が抜けそうな快感のある所こそ現実。

身体の苦楽はじゅくじゃくと剛直を咀嚼されるためだとして、
この締め付けるような胸の痛みは何だろう?
無心に頬張るその上目遣いの視線や、膨れたような頬を見ると…
単に筋を歯でなぞられたり、喉奥で亀頭をすりつぶされるより効く。
 自分をここまでにするのは、あの幼馴染だけであったはず。
裏切りのような後悔が沸き立ち、行為をやめさせたいが、
何故か最初から抗うことができない。物の怪のように。


 (やだ、あいつ一体どうしたっていうの!?)
カーテンの隙間から隣の家を覗いた香奈は、幼馴染の意変に息を呑んだ。
そこには椅子に座ったまま、歯を食いしばって猫背を作る少年がいる。
今にも泡を吹きそうな苦しみようだ。
しかし、時折どこか悦楽めいた顔もみせる。
彼は半身を外気に晒しており、はちきれるほど剛直がせり出していた。
 いやそれだけなら、たまの自慰が多少激しくなっただけだと思ったろう。

だが今日は異常だった。
彼の全身を震わせる源に、湯気のような不可視の空間が漂っている。
それは髪をひろげる女のような形をつくることが多い。
幽霊かと訝しむ香奈は、突然、その人形が自分を見た気がした。


『男の愉しみを覗くなんて、無粋なひと』
頭の中に直接響くような声。
というより、その"考えが沸いてくる”。
やはり、あれは何かの霊で間違いなさそうだ。
香奈は肩が震えるのを感じた。
 (――止めないと、あいつを助けないと!)

大切な大切な幼馴染。
いつかままごとで言ったように、結婚さえ考える唯一の相手。
ある時から自分を避け始め、パソコンにばかり向かうようになった。
 彼の留守に調べたから知っている。
彼がとある掲示板で、小説を書いていること。
 だが彼は知らない。
いつもその書き込みを固唾をのんで見守り、
肝心なところが書かれず気落ちする少女がいることに。

「俺、もう駄目だ…。我慢、できない……っ!!」
何度目だろうか、彼はそう呻いて天を仰いだ。
だがすんでのところで堪え、泣きはらした目でブラウザを睨み据える。
自らの書いた物語をなぞり、腹筋を泣かせて欲望を押し留める。
『また堪えたね。でも、もうそろそろ限界が来るよ?
 男って、すっきりするとそれまで興味あったことも忘れるから…』
幽かな少女が誘うように語りかける。
少年は、半ば諦めているのかもしれない、うなだれて小さく首を振るだけだ。
無残な姿を見ていられず、思わず香奈は視線を逸らす。

あと少し、もう少し…あいつの閉じた瞼が震える、その傍まで。

ふと、その一文が目に入った。

香奈はちらりと遠くを見やる。相手の鼓動が聞こえる。
冷たく乾いた空気のどこかにある、少年の息遣いが暖かい。

 俺 の

気が付くと香奈は、慣れない手つきで文字を打ち始めていた。
話の先を紡ぐために。

  香奈の唇が、俺の唇と 重なる――

その一文が送信された直後。
少年が、長い溜め息と共にぐったりと椅子に崩れ落ちた。
少女のような何かは姿が見えない。
代わりに、彼らは画面に残された、ある文字だけを見つけた。

禁断少女:2011/01/28(金) 05:00:00 ID:LoveEternal

GJ